息子はすぐにそばに来てわたしの腕をつかんだ。片手で自分を支えながら、片足を上げてバイクにまたがり、シートに座った。
トミーはわたしの足の間を見てた。この子ったら、ママのあそこをチラリ見できたら、なんて思ってるのかしら?
急にトミーが目を大きくして、息を呑んだ。
びっくりして股間に目を降ろした。お尻がちょっと脇にずれてしまって、そのために片方の陰唇が顔を出している! まあ! だめ! 息子にあそこが見えている。すぐに隠さなきゃと思ったけど、バランスが崩れるのが怖くて、バイクからもトミーからも手を離せない。
「トミー? この格好だとちょっと安定しないわ。降りたほうがいいと思うの」
「ママ、手でエンジンを押さえると安定できるよ」 と、トミーはわたしの手をエンジンに置いた。
体が横にずれて落ちそうになるので、両手でエンジンを押さえた。でも、こうするとあそこを隠せない。仕方がないから、脚をぴっちり閉じて隠した。でも、これだとバランスを崩しそうになってしまう。脚を広げる他、ないのかしら? やってみると、脚を大きく広げれば、それだけ安定感が出て、バイクから落ちそうにならないのが分かった。
脚をぱっくり広げて、まるで、いやらしい雑誌の写真みたいな格好をしていた。でも、こうするしか落ちないですむ方法がないの。ああ、あんなにワインを飲むんじゃなかった。しらふだったら、もっとしっかりできるのに。
カシャッ、カシャッ、カシャッ カメラのシャッター音が聞こえる。見ると、息子はわたしのまん前にいて、股間にズームしてた。
ダメよ! いや! やめて! 心の中で叫んでた。
また脚を閉じようとしたけど、やっぱりダメ。すぐに落っこちそうになってしまう。閉じても、結局、すぐ広げることに。しかも、バランスを取り戻すために、前よりもっと大きく広げなくちゃいけない。
「トミー? もう、ママ、降りなくちゃ」 危険を感じて、そう言った。だけど、自分でもほんとにやめたがっているのかどうか分からない。
わたし自身がとても興奮していたというのが真実だと思う。身体をカメラに向けて見せつける。そのことにとても興奮していた。写真を撮られていると、自分がいやらしくて、ふしだらで、ちょっと淫乱になったような気持ちになってくる。
淫乱になったわたし? そう思った途端、あそこから愛液があふれ出た。これは、わたしが自慰をするときの、とっておきの秘密の妄想だった。それを思うと、どっとあふれてしまう。
もう一度、あそこを見下ろした。下のビキニがすっかり横にずれていて、あそこがすっかり出てしまっていた。つるつるに剃ったあそこを、しかも、すごく濡れてるのに、息子に見られてる! ああ、ダメ… 息子は、夢中になって、ひたすら写真を撮り続けてるだけ。
「トミー… いや… 撮るのをやめて」 もう、息子にはあそこが見えていないなんてフリはできない。
「ママ、いいんだよ、とてもきれいだ… それに、これデジタルだから… いつでも削除できるんだ」
全然、やめようとしない。
「トミー? これは間違ってるわ… こんなことしちゃダメなの。ママもしちゃいけないことなの… もうバイクから降ろして」
わたしは脚を広げたままの姿勢で息子に言った。