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ジャッキー 第11章 (10) 

「あなたがジャッキーになって初めてのバレンタインデーね? おめでとう」

「でもバレンタインデーは昨日だけど…」

「昨日は私のバレンタインデー。今日はあなたのバレンタインデーよ。あなたが私のバレンタインデーを素晴らしいものにしてくれたのと同じくらい、私もあなたのバレンタインデーを素晴らしいものにしてあげたいの」

そして、アンジーは、その言葉通りに私を喜ばそうとしてくれた。

顔じゅうにキスの雨を降らせた後、ゆっくりと私の身体の下方へと進んだ。私のナイトガウンを捲りあげ、お腹の肌に唇を這わせ、舐め、そしてキスをした。

パンティを降ろした後は、最初に睾丸を舐めはじめ、続いて、ペニスを口の中に入れた。残念ながら、前日の様々な行為の余韻で私はあまりに興奮しすぎていて、私はあっという間にアンジーの口の中に果ててしまった。

突然の射精にアンジーは驚いたかもしれないけど、彼女は驚いた顔は見せなかった。私のペニスをパンティの中に戻した後、また私の身体を這い上がり、唇にキスをしたのだった。

私自身が出した精液を二人で分け合いながらねっとりとしたキスをした。最後には、飲み込むか、涎れと一緒に口端から流してしまうか、そのどちらかになるまで、精液のやり取りを続け、精液がなくなった後も、キスを数分続けた。

キスの合間に、アンジーが訊いた。

「昨日一日、あなたが私のメイドになってくれたこと、とても楽しんだわ。でも、あなたはどうだったの? 楽しんでいた? イヤになったんじゃない?」

アンジーと一緒にベッドに横たわりながら、彼女が私がメイドになったことを喜んでくれたと感じた。何度もそのことを話題に出すので、よほど嬉しかったのだろうと分かる。それに私も、アンジーが喜んでくれたのを知って、嬉しかった。アンジーが求めることなら、どんなことでも、私にはオーケーなのだ。メイド仕事は大変で、時に苦痛もあったけど、アンジーがこれほど興奮してくれたのは嬉しかった。

「嫌になったりはしなかったよ。あなたが楽しんでないのじゃと気になっただけ。あなたが喜んでくれたと分かったら、もうそれで大成功」

そう私が言うのを聞いて、アンジーは本当に満足そうな顔をした。そして、ためらいがちに言い始めた。

「じゃあ…、もしよかったらだけど…、何と言うか、またいつか私のためにメイド服を着てくれる? 今朝、あなたが眠っている間に、あの服を注意深く調べてみたのね? あの服、よくできてるわ。つまり、ぜんぜん遊びのコスチュームに見えないということ。週に何回か着ても簡単にヨレヨレになったりしないような作りだわ。それに、もしお望みなら、私がアレを着て、あなたのメイドになってもいいのよ」

それを聞いて、少し考えてみた。正直なところ、アンジーがメイド姿になるところを見てみたいとは思ったけれど、彼女は私がしたような役柄にぴったり嵌まることはできないだろうと思った。アンジーはメイドになるには、少し高圧的な性格だし、彼女にとって一番自然な行動は、仕切られる側になるより、仕切る側になることだと思うから。やっぱりダメだ。アンジーがメイド役を楽しめるとは思えないし、もし彼女が楽しんでないと思ったら、私も楽しめないと思う。

そういうことをアンジーに伝えると、彼女は、「ほんとに? あなたのためにしてあげてもいいのよ?」 と言った。

でも、その言い方からもアンジーは気が乗っていないと感じられた。

「いや、メイドになるなら、僕の方が向いていると思う。それに、知っていると思うけど、僕はお掃除が大好きだし…」

私が病的なほどきれい好きでないのは確かだけど、それは本当のことだった。私はあらゆる物をちゃんと整理するのが好きなのだ。

「確かに、あなたは物をきちんと整理するのが好きだわね。それに、私よりあなたの方がメイド役をうまくできるというのも本当だわ。知っての通り、私は気軽に命令されるのを受け入れるタイプの人間じゃないから」

アンジーは、メイドには向かないという私の意見に納得し、そう言った。


[2012/06/08] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)