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罪の懺悔 (1) 

「罪の懺悔」 (スター・プレーヤー1の続編) Confessing Her Sins by Black Demon

黒人のオーティス・テイラーは守衛、兼、用務員をしている。彼はこの数ヶ月、アルバイトでカソリック教会で働いてきた。何でも屋としてのスキルを武器に、教会で週に数時間働き収入を補っているのである。確かにそのバイト収入は悪くなかったが、オーティスがその職に目をつけたのは「収入外にそそられる点」があったからである。

その「そそられる点」とは、密かな楽しみがある点だった。オーティスはそれを何とか自制し、うまくひた隠しにしてきてはいたが、日曜の礼拝に来る綺麗な白人女性たちの身体をこっそり眺めるのが楽しみだったのである。これがあるおかげで、この仕事は彼にとって刺激があるものになっていた。

実際、オーティスは、バイトのスケジュールを若い白人女性たちが日曜の礼拝にぞろぞろとやってくる時間帯に合わせていた。日曜日の礼拝こそが、若い女たちが可愛い服とセクシーな靴を履き、最も清楚で、かつ、それゆえに最もそそられる姿で来るのを彼は知っていた。

オーティスは子供のころからずっと、魅力的な白人女性に性的に惹かれてきた。特に綺麗な人妻の白人女性にそそられるのであった。だが彼は黒人であるが故に、そのような女性が彼に最高の時間をもたらしてくれるチャンスなどあり得ないのは知っていた。基本的に、その方面では得点ゼロなのであった。

オーティスは、そういった美しい女性たちの夫を妬んだ。毎週、日曜の朝、美しい妻と腕を組み、偉そうな顔をしてやってくる夫たち。だた運がいいだけじゃないか。

オーティスは何度も夢想した。あのような若く美しい人妻とヤッタらどんな感じなんだろう? 俺の肉棒を叩きこむと、キーキー悲鳴を上げながら、長くセクシーな白い脚で俺の身体を包み、背中で絡め、抱きついて離さないんじゃないのだろうか。

オーティスは毎晩、特に日曜の夜、真っ暗な寝室でベッドに横たわりながら、その日みたセクシーな白人女性たちを思い浮かべ、淫らな空想にふけった。彼は記憶力には自信があった。教会を訪れた女たちの名前をしっかり忘れずにいたし、どんな服を着ていたかも忘れずにいた。淫らな空想の中で彼は彼女たちのきれいな服を一枚一枚脱がしていくのである。

そんなオーティスに、ある日、幸運が舞い降りた。そんな日が来たらと、彼はそれまで何度となく夢見てきたし空想してきた、そういう日である。

彼はエレーン・ウィリアムズが日曜礼拝に来るのを見かけた。今日はピンクのドレスと白いハイヒールの姿で、いつになく魅力的だった。ミセス・ウィリアムズは、オーティスが毎晩、夢想する数多くのネタの内のひとりだった。自分だけのためにストリップをさせ、その後、おそらく小さくキツイ肉穴をしてるのだろう、そこに自分の黒棒を突っ込み、歓喜の悲鳴をあげさせるのを夢想していた。

白いストッキングに包まれたセクシーな細脚をじろじろ眺めた。それだけで、ゆるい作業着の中、肉棒が頭をもたげてくるのを感じた。

「あれ? 今日の俺は特にエロい気分なのかな?」

ヤリたい衝動が高まるのを感じ、オーティスは心の中で呟いた。すーっと息を吸いながら、彼はまた夢想を始めた。あのセクシーな若妻が自ら脚を広げて彼を迎え入れ、彼の腰を両脚で包み込むのを。

オーティスは、ミセス・ウィリアムズが今日はひとりで来てることに気づいた。いつもは連れ添っている旦那がいない。

ミセス・ウィリアムズが教会に入るのを見届け、オーティスは作業していた壊れた水道管の修理に戻った。そうしつつも、相変わらず、教会にやってくる女たちをチェックし続けるのは止めていない。彼はミセス・ウィリアムズについては、今夜はあの姿をオカズにして思い浮かべて自慰をしようと思っただけで、それ以上、思うことはなかった。

皆が教会に入り、礼拝が始まった。オーティスは、この1時間ほどのうちにできるだけ作業を終えておこうと仕事に精を出した。今のうち片づけておけば、あの女たちが教会から帰るときには、大したことのない仕事をしながら、彼女たちの姿を堪能し、また目を楽しませることができると思ったからである。

礼拝が終わり、皆が教会から帰っていった。オーティスは教会の中、ミセス・ウィリアムズが神父と何か話しているのを見たのだった。ミセス・ウィリアムズはどこかしら困ったような顔をしていて、神父は彼女をなだめるような感じで優しく方を叩き、懺悔室へと案内するのが見えた。

オーティスは、あの若妻が懺悔室に行くのを見て、好奇心が募り、ズボンの中、ペニスがひくひく言うのを感じた。

すると、突然、教会の秘書が神父に駆け寄り、何か緊急のメモを手渡すのを見た。オーティスはいったい何が起きたのだろうと思わずにいられなかった。いっそう好奇心が募り、何が起きてるのか知りたくなったオーティスは、神父のところに近寄った。

「神父、何かあったのですか?」

神父は険しい顔でメモを読み、そして懺悔室の方に目をやり、それからオーティスの方を向いた。

「うーむ。急に緊急事態が起きたのだよ。ある教区民が病院で危篤になったそうだ。すぐにお見舞いに行かねばならなくなった。……オーティス、ちょっとすまないが、ミセス・ウィリアムズに伝えてくれないか。急ぎの用ができて、今回は懺悔を聞くことができなくなったと。懺悔に関しては、秘書に相談してくれれば、今日のうちに時間が取れるはずだと」

「分かりました、神父。ちゃんと伝えます。後は全部、任せてください。さあ、急いでその教区民のところへ行ってください」

オーティスはそう請け合い、神父を急がせ、伝言を伝えるために懺悔室に向かった。だが歩きながら、急に邪悪な考えが浮かび、ズボンの中、ムクムクとペニスが盛り上がるのを感じた。

……これはイチかバチかの賭けだがやってみる価値があるのは確かだ。

オーティスは自ら懺悔室に入り、神父の役をすることにしたのだった。あの美しい若妻がアレだけ必死に懺悔したいこととは、いったい何なのだろう? どんな奥深く暗い秘密と罪を抱えているのだろうか?

オーティスは、ミセス・ウィリアムズからそんな話しを首尾よく引きだせるかどうか、自信がなかった。だが、やってみる価値はあると踏んだ。できるだけ声を神父の声に似せ、同時にできるだけ言葉を発さないように努め、彼は低い声で、ただ「さあ、どうぞ」とだけ言った。


[2014/05/29] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

普通の男 (1) 

オマール・ベル博士の世界シリーズ 「普通の男」 Dr. Bell's Vengeance, Part One: An Average Joe by Nikki J

オマール・ベル博士は怒れる男だ。人生のすべてを通して、彼は過去の陰の中で生きてきた。決して過去の過ちを真の意味で赦すことができなかったのである。自分の同胞たちは、生れた土地から拉致され、何世紀にもわたって奴隷状態になることを強いられてきた。なるほど、連中は自分たちの過ちを改め奴隷を解放したが、それは問題をすり替えたにすぎない。同胞たちは依然として二流市民としての生活を強いられている。そんな現状を思うたび、ベル博士は気分が悪くなるのだった。

ああ、だが、それは過去の話しで、今はすべて良い方向になってるではないか。連中はみんなそう言う。白人どもが罪悪感を感じたのだろう、それに促された公民権運動や差別撤廃措置やその他の法的制度は、確かに不平等と人種差別を過去のものに変えた。だが、ベル博士は知っていた。これは単に問題を隠したにすぎないと。臭いものにはフタというわけだ。白人の男どもは、犯した罪の償いをする必要がある。それは、いくつかの法案を正当に可決し、ほんのわずかのアフリカ系アメリカ人を助けることによってではない。そうではなく、その罪にふさわしい罰を受けることによってでなければならない。

ああ、確かに。ベル博士は怒れる男だ。

だが、ベル博士はめざましい才能の男でもあった。科学において、複数の分野を征服し、自分は世界で最先端を走る科学者であり、おそらく史上もっとも卓越した頭脳の持ち主であるだろうという自覚があった。怒りが彼を駆り立てたのである。怒りこそが彼を、ありふれた精神のレベルを突きぬけさせ、新しい未知の領域へと進ませたのである。彼は白人たちに罰を下すだろう。ひとり残らず。

この話はベル博士の成功談から始まる。

*

ビリーはカッと目を見開いて目を覚ました。汗をかいていたし、息も荒かった。目覚めた瞬間、自分がどんな状態なのか分からなかったしパニックになったけれど、すぐに落ち着きを取り戻した。

「あなた、大丈夫?」 優しい声が聞こえた。

ビリーは声の方を向き、妻の顔を見た。メアリの美しい茶色の瞳が眠たげに彼を見つめていた。ビルは優しく微笑み、答えた。

「ああ、ちょっと悪い夢を見ただけだよ」

そして手を伸ばし、メアリの滑らかな頬を優しく撫でた。そして何気なく、顔を寄せ、彼女にキスをした。

メアリはそれ以上の促しの行為を必要としなかった。素早くシーツの中へと潜り込んだ。ビリーは妻の湿った口に勃起が包まれるのを感じた。股間の辺り、シーツが上下に動いているのが見える。ビリーは目を閉じ、頭を後ろに倒し、妻の奉仕を堪能した。

それから程なくしてビリーは射精した。そしてメアリは一滴残らず飲み下した。この点でメアリは普通じゃないなとビリーは思っている。彼女は精液を飲み下すことを嫌がらないのだ。

ビリーは両手を頭の後ろで組んで、くつろぎながら、笑みを浮かべた。いい人生だと思った。

*

「あなた、起きて。仕事に遅れるわよ」

うたた寝をしていたビリーをメアリが起こした。フェラチオをしてもらった後、二度寝をしてしまったらしい。

時計を見やった。7時25分になっていた。ビリーは心の中で唸りながら、両脚を振るようにしてベッドから出て、立ち上がった。素早くシャワーを浴び、そして仕事に向かうための身支度を整えた。

身長180センチ、体重82キロ。その身体を青いスーツに包み、赤いネクタイをした。着替えた後、キッチンに行き、コーヒーを入れ、ニュースを見るためテレビをつけた。

何か事件が起きてることに気づくまで時間はかからなかった。彼はテレビの音量を上げた。美しいアナウンサーが言っている。

「ベル博士に何が起きたのか誰も知りません。ですが、彼が大気に何らかの化学物質を放出したことは明らかです」

ビリーはチャンネルを変えたが、どの局も同じ事件を報道していた。男性のニュースキャスタが言った。

「先ほどお伝えしました手紙については当局のウェブサイトに掲載しました。ベル博士の声明をお読みになりたいときは、そちらにアクセスしてください。あの著名な科学者が精神に異常をきたしたことだけは明らかだと言えます」

ビリーは興味を持ち、素早く部屋に行きノートパソコンを立ち上げた。そしてウェブサイトにアクセスし、声明文を読んだ。

親愛なる世界の皆さん:

あまりにも長い間、我々アフリカ系アメリカ人は忍耐をし続け、世界が我々を差別することを許し続けてきた。我々はずっと忍耐を続けてきた。だが、とうとう、もはや我慢できなくなった。そこで私は我々を差別してきた皆さんを降格させることを行うことにした。初めは、皆さんは私の言うことを信じないことだろう。それは確かだ。だが、時間が経つにつれ、これが作り話ではないことを理解するはずだ。

私は、私たち人類の間の階層関係に小さな変更を加えることにした。今週初め、私は大気にある生物的作用物質を放出した。検査の結果、この作用物質はすでに世界中の大気に広がっていることが分かっている。

パニックにならないように。私は誰も殺すつもりはない。もっとも、中には殺された方がましだと思う者もいるだろうが。

この作用物質はあるひとつのことだけを行うように設計されている。それは、黒人人種が優位であることを再認識させるということだ。この化学物質は白人男性にしか影響を与えない。

それにしても、この物質はそういう抑圧者どもにどんなことをするのかとお思いだろう。この物質はいくつかのことをもたらす。その変化が起きる時間は、人によって変わるが、恒久的な変化であり、元に戻ることはできない。また純粋に身体的な変化に留まる。

1.白人男性は身体が縮小する。白人女性の身長・体重とほぼ同じ程度になるだろう。この点に関しては個々人にどのような変化が起きるかを予測する方法はほとんどないが、私が発見したところによれば、一般的な傾向として、女性として生れていたらそうなったであろう身体のサイズの範囲に収まることになるだろう(その範囲内でも、小さい方に属することになる可能性が高いが)。

2.白人男性はもともとペニスも睾丸も小さいが、身体の縮小に応じて、それらもより小さくなるだろう。

3.白人男性のアヌスはより柔軟になり、また敏感にもなる。事実上、新しい性器に変わるだろ。

4.声質はより高くなるだろう。

5.腰が膨らみ、一般に、女性の腰と同じ形に変わっていく。

6.乳首がふくらみを持ち、敏感にもなる。

7.最後に、筋肉組織が大きく減少し、皮膚と基本的な顔の形が柔らかみを帯びるようになるだろう。

基本的に、白人男性は、いわゆる男性と女性の間に位置する存在に変わる(どちらかと言えば、かなり女性に近づいた存在ではあるが)。すでに言ったように、こういう変化は恒久的で、元に戻ることはできない。(現在も未来も含め)すべての白人男性は、以上のような性質を示すことになる。

これもすでに述べたことだが、大半の人は、私が言ったことを信じないだろう。少なくとも、実際に変化が始まるまではそうだろう。もっとも変化はかなり近い時期に始まるはずだ。ともあれ、1年後か2年後には、世界はすでに変わっていることだろうし、私に言わせれば、良い方向に変わっているはずである。

親愛を込めて、

オマール・ベル博士

ビリーはその文書を3回も読み返した。何か、できの悪いSF映画の話しのように思えた。こんなこと誰にもできっこないじゃないか。違うか?

「そのクレージーな科学者の主張を聞いた?」 メアリが声をかけ、ビリーは物思いから現実に戻された。

彼は顔をあげ、答えた。

「ああ。こいつのマニフェストをネットで読んだところだよ。そもそも、こんなバカ話を放送局が報道するなんて、ちょっと変だと思うけどね」

「そうよね。でも、この人、2年くらい前にノーベル賞を取ったのは本当よ。彼はある意味、スーパー天才だと、さっきテレビで言ってたわ。…だとしても、この人、常軌を逸してるわよね」

「プレッシャーのせいでああなってしまったんじゃないか?」 とビリーは肩をすくめた。「とにかく、もう仕事に行かなくちゃ」

ビリーはリビングへと行き、メアリの頬に軽くキスをした。

「6時ごろ帰るよ」

そう言って、彼は家を出た。

職場では何もかも比較的平常通りだった。ただ、誰もがベル博士のことと彼の異常な発言を話題にしていた。でも、すぐに、誰もがベル博士のことを忘れ去り、日常的な状態に戻った。

何事もなく何日か過ぎ去り、大半の人々は、このバカ話自体、すっかり忘れてしまった。気がふれたベル博士は、確かに一瞬、有名になったが、誰も彼を見つけることができなかった。


[2014/05/29] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)