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屈服したスチュワーデス 2 (2) 

アーチーはミセス・メリッサ・ウェバーが確かに熟睡したと分かるまで、15分待ち、クローゼットを出た。カメラを隠していた位置から、ドレッサーの上に移動した。これから起きるベッド上の行為をよりよいアングルで撮影するためである。

アーチーは、美人の白人妻が巨漢の黒人に強引に身体を奪われる正真正銘の強姦を収めたビデオがアンダーグラウンドの市場では非常に高額で売れることを知っていた。彼のビデオカメラは部屋の中のどんな小さな囁き声でも余さず記録できる能力を備えている。

アーチーは何も知らず横たわる若妻にこんなにも近くにいることに興奮し、ヒクつくペニスを擦り続けた。先端からはヌルヌルと先走りが染み出ている。眠れる美女にさらに近づきながら、30センチをしごき続け、さらに先走りを溢れさせた。

そのまま前屈みになり、ベッドに上がり、その涎れをながすペニスの先端でセクシーな白足を愛撫し始めた。ペニスを筆代わりに、汚いヌルヌルをそこに塗り始める。彼女の柔らかそうな薄桃色の足裏にはべっとりとした先走りにより幾筋も線が描かれ、また小さな足指にも蜘蛛の糸が絡んでいた。そのマイルドな愛撫に、メリッサは小さな声をあげて、寝返りを打った。

アーチーはさらに這いあがり、メリッサを起こさぬよう、ゆっくりと上へと進んだ。起こさぬようとは言え、今だけのことであるが。顔を下げ、唇を膝あたりにつけ、舌を伸ばす。のたうつ蛇のようにアーチーの舌が、彼女の象牙色の柔らかな太腿を舐めながら徐々に這いあがった。

その時、その刺激に気がついたのか、メリッサは目を覚まし、同時に驚いた。アーチーは急に跳ねあがり、メリッサの身体に覆いかぶさった。慌て驚く美女を、その重い体重で押さえこむ。

「………………イヤぁ …………だ、誰なの? …………降りて…私から ……………….やめて! 降りてよ!!」

大きな声で叫んだ。彼女にとってこれほど驚いたことはなかった。安全なはずの家の中だというのに、目を覚ましたら、筋肉隆々の巨漢の黒人が、しかも素っ裸の黒人が自分の身体にのしかかっていたのだから。夫と共にするベッドの中央で、巨漢の身体にのしかかられ、身動きできない。

「ああ、お願い ………………こんなこと…離れて! 私から離れて ………………私には夫がいるのよ ……………子供もふたり……………ああ、お願いよぉぉぉ!」

メリッサは狂ったように懇願した。頭だけは動かせる。ブロンドの髪を左右に激しく振りながら訴えた。だがそれも何の役にもたたない。

アーチーは、ニヤニヤ笑いながらメリッサの両腕の手首を掴み、彼女の頭の上に引っぱり上げた。

「ウェバーの奥さん。今日はちょっとした黒肉をごちそうしてやるぜ! 黒肉、美味いんだぜ? 味見してみたいだろ、奥さん?」

「いや、いや、いやよ…………そんなの……………」

メリッサは頭を激しく左右に振りながら、泣き始めた。

「汁気たっぷりの黒肉だ。美味しいぜ!」

アーチーはニヤリと笑いながら、急に身体を起こし、メリッサの上にまたがり、座った。脚で彼女の左右の腕を押さつつ、胸の上に座る形だ。アーチーの開いた脚の間、股のすぐ前に彼女の顔がある。恐怖に愛らしい目を剥きださんばかりにしている。その目の前には、30センチもの完全に勃起した凶悪顔の黒棒がそびえているからだ。

メリッサは完全に泣き声になっていた。

「ああ、お願い、イヤよ!……………ああ…ああ、こんなことって…………………ひどい匂いがする!」

それを聞いて、アーチーは、そのオスの匂いたっぷりのペニスをメリッサの顔面に擦りつけ始めた。亀頭部分で頬を撫でたり、鼻を突いたり、まぶたをなぞったりする。異臭に顔を歪め、咽るところも、アーチーにとっては嬉しい反応だった。

アーチーは彼女の髪の毛を握り、ぐいっと引っぱった。その痛みにメリッサは悲鳴をあげた。アーチーにとっては、彼のこん棒を嫌がる彼女の口に突っ込むのに充分だった。極太の黒肉で口を塞ぐ。アーチーはいったん口に突っ込むと早速、出し入れを始めた。そのまま続けたら、じきにメリッサが息を詰まらせるのが明らかになるまで。

メリッサが顔を赤くし、吐き戻しそうになるのを見て、アーチーは彼女の髪の握りを解いた。メリッサはペニスを口から吐き出し、ぜえぜえと苦しそうに呼吸を整える。だが、もちろんこれで終わったわけではない。アーチーは、今度は彼女の左腕を解放し、その手を握って自分のペニスへと引っぱり、握らせた。

メリッサはそれに触れた途端、嫌悪感に顔を歪ませた。熱した鉄のように熱い。その鋼鉄の極太黒棒は、彼女の細い指では握りきることもできなかった。

アーチーはメリッサの手を握って、黒棒を強引にしごかせた。ぎゅっぎゅっとしごくたびに、先端からトロリと先走りが溢れ出る。

メリッサは、ベトベトした汚らわしい粘液が自分の指につくのを感じ、顔を歪ませた。先走りの粘液はすぐに彼女の繊細な指を覆い、そのヌルヌルにより、さらにしごくスピードが速くなる。メリッサは本当に死にたいと感じた。

だが、その辛そうなメリッサの表情こそ、アーチーを興奮させる表情なのである。心から嫌がっているにもかかわらず、強引にヌルヌルの黒棒を握らされ、愛撫することを強いられる若妻の顔。その指には夫への愛の印が嵌められており、手を動かすたびにキラキラと輝いている。

「ああ、お願い。お願いです。こんな、こんな恐ろしいことを私にさせないで! お願いよぉぉぉぉ……………いやぁぁぁぁぁ!」

メリッサは泣き声まじりに訴えた。いかにウブなメリッサとは言え、黒人のアレが普通のアレよりも大きいという噂は聞いたことがあった。だが、本当にこんなに大きいモノがあるとは、彼女は、これまで生きてきて、そんなことを一度も信じたことがなかった。彼女は少女時代の頃を思い出し、ゾッとした。農場に遊びに行った時、サカリのついた馬を見た時のことである。いま目の前で揺れている凶悪そうな黒いペニスは、まさにあの時の馬のペニスを思わせた。

「ああ、お願い。大きすぎるわ ………………お、お願い …………こんなのを使われたら ………………私、殺されてしまう…………………やめて、お願い!」

「今はちょっと味見させてるだけだぜ! アハハ! 俺の熱い子種ジュースは、後で、それがいちばん役に立つところに注いでやるからな。今はその時のために取っておいてやるよ!」

アーチーはニヤニヤしながら、亀頭を口紅のように使い、彼女のピンク色の唇にうっすらと光沢のある皮膜を塗りつけた。

この時のメリッサの顔も、アーチーにとっては大喜びさせるものだった。涙を流しながら、顔を歪ませ、よほど気持ち悪いのか、今にも嘔吐しそうになっている。

涎れを流す亀頭は、いまや、メリッサの唇を割っていた。メリッサは口を開けるまいと、必死で歯を食いしばっていたが、その歯に亀頭が触れていた。先走りは彼女の白い歯にまるで歯磨きのペーストのように塗りつけられていた。

その歯の隙間から汚らわしいスライムが染み込み、無垢の口の中に流れ込んできて、メリッサは嘔吐寸前のようにおえっ、おえっと発作を始めた。このような不快なことは、夫にもされたことがない。彼女は男性器に唇で触れたこともなければ、ましてやそれが分泌するスライムを味わったことなど、一度もなかったのだ。


[2014/06/30] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

オマール・ベルの世界 (7) 

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ディーンはマーセルの腕の中に飛び込み、愛情たっぷりにキスをした。

辛い6ヶ月だった。ディーンは不在の恋人のことを思い、とても寂しい思いをしていたのである。

かつては、ふたりとも兵士だった。だがグレート・チェンジにより直ちにディーンの見方が変化した。軍に再登録するかどうかを決める時期が来た時、ディーンは市民の生活を選び、マーセルは兵士として続けることを選んだ。

ディーンが変化をする間ずっと、マーセルはディーンを支援した。そしてディーンが軍を離れた後も、ふたりは連絡を取り続けた。間もなく、ふたりの間に恋の火花が飛び、ふたりは親密になった。

それが3年前である。今、ふたりは結婚している。マーセルが家にいるときは、ふたりにとって、それ以上幸せな時はない。

しかしながら、ディーンはマーセルの身の安全を心配しないわけにはいかないのである。彼は、マーセルが今度の行軍が終わったら、もっと静かな生活に落ち着いて欲しいと願っている。

いずれにせよ、ディーンは愛する男と一緒にいられる時を楽しむようになった。私の愛する恋人、私のオトコ、私のマーセル。

*****

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ジェリーはレイチェルの瞳を見つめた。腕を彼女の腰に絡めながら。そしてこの場所、この瞬間、彼は分かったのだ。ふたりの間の愛が戻ったと。

ふたりはかつて、ずっと前まで、結婚していた。だがグレート・チェンジとそれに伴って生じた新しい見方がふたりの関係に終止符を打った。

だが今、ふたりはここにいる。フランスのヌード・ビーチで。再会はまったくの偶然だったが、ふたりの間に炎が再燃した。

今度は、ふたりの関係は持続するだろうか? ジェリーには分からなかった。正直言って、ほとんど気にしなかった。どんな疑念の陰があろうとも、分かっていることが一つだけある。それは、今この瞬間、彼は人生の他のどんなことより、レイチェルと一緒にいたいということ。

*****

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背後からダンテにゆっくり挿入され、トリイは叫び声をあげた。痛みはあったが、少しだけだった。いや、痛みよりもはるかに快感の方が大きかった。そして彼の叫び声もそれを反映した声であった。

グレート・チェンジから6年が経っていたが、まさにこの瞬間まで、トリイの男性としての自我が生き残っていたのである。白人男性としての自我がますます弱体化されていったにも関わらず、その過程を生き延びてきていたのだった。彼は新しいファッションの衣類を着るようになっていたし、時には性欲に負けて、ディルドを購入もした(実際、それでほぼ毎日、自慰をしているのであるが)。だが、彼は最後の一線だけは越えまいと、男性と交わることは拒否し続けたのである。治療法が見つかるまでは、決してこの一線は越えないと。

もちろん、トリイは治療を受けるつもりでいた。もう一度、男性に戻りたかった。だが、彼の中に、boiであることで可能なことをすべて、少なくとも経験しておきたいという気持ちもあった。そのようなわけで、かなり思案したあげく、トリイはboiとしての本能に身を委ねてみることにし、本物の男を求めようと決めたのだった。そして彼はダンテと知り合った。

トリイは心の準備が不十分だった。ダンテと知り合い、その結果として得た経験はそんな未熟なトリイには圧倒的だった。ダンテに抜き差しを繰り返される間、純粋な、真に混じり気なしの快感がトリイの全身を襲ったのである。

行為が終わり、トリイは新しい恋人の腕に包まれながら、考えることはたったひとつだけだった。

「いろいろあるけど、boiであることも、そんなに悪くないわ」

*****

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「ヤダ! ノックくらいしてよ!」

「あら、恥ずかしがらなくてもいいじゃない? boiと女の子の間には、隠すものが何もないものなのよ。それに、どうせ、あんた、オトコとは言えないしね」

ミグエルはバスルームのドアが開く音を聞いて、振り返った。彼はシャワーを浴びようとしていたところで、ほとんど裸になりかけていたところなのである。

バスルームの入り口には彼の姉が立っていた。顔にかすかに笑みを浮かべている。彼の姉がグレート・チェンジの結果を楽しんでいるのは明らかで、1年前のあの日からずっと、ミグエルを容赦なくからかい続けてきたのである。あの、極悪のベル博士が世界を変えたあの日から。

最初、ミグエルは自分は感染しないと思っていた。だが彼は間違っていた。彼は、感染を受けた数少ないラテン系男性のひとりだった。そして、グレート・チェンジ後の1年間、数多くの偏見に見舞われてきたひとりであった。

毎日、ミグエルは思った。ラテン系のboiはどんな生活を送ることになるんだろうと。そして、毎日、彼はアメリカで生活したいと切に願った。この国より、アメリカの方がboiたちが受け入れられているからである。たぶん、いつの日か、彼はアメリカに行くだろう。ミグエルは、何よりも、その日が早く来ることを願っているのである。

*****

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パムは息子のコリーを見て溜息をついた。グレート・チェンジから2年が過ぎようとしている。なのに息子は今だに自分自身の姿や、自分自身の振舞いに慣れていないのだ。

彼は高校を卒業してから1年も経っていない。いま彼は、大学の冬休みで、帰省している。故郷での生活をとても楽しんでいる様子だ。

だが、パムはどうしても思い出さずにはいられない。あのグレート・チェンジが起きた後の数ヶ月間、息子がどれだけ苦しんだかを。ほぼ半年間、息子は毎晩のように泣きながら眠った。そして、身体のサイズに合う服を着ることに同意するまでも大変で、半年より長い期間を要したのだ(コリーは、昔の、身体に合わない男ものの服を着るといつも言い張っていた)。

大学に行った後も、コリーは殻に閉じこもったままだった。彼は引きこもりになり、パムが恐れたとおり、うつ病になったのだった。

いまは、その面影がまったくなくなっている。大学で何が起きたのか、パムは知らなかったが、知りたいとも思わなかった。母親としては、コリーが自分自身で心穏やかでいられるようになったというだけで充分なのである(心穏やかどころか、今は、boiであることを実質、誇りに思っているようでもある)。

たった2ヶ月ほどなのに、すごい変わりようね、とパムは思うのだった。


[2014/06/30] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

普通の男 (9) 

*

それから間もなく、メアリはビリーに化粧をして見るように説得し始めた。厚化粧ではない。それは自分に似合わないとビリーは知っていた。そもそも、ビリーは化粧の必要もなかった。ふたりとも、ビリーがすでに有している魅力を引き立てる程度の化粧をしてみようという点で一致していた。その結果はと言うと、驚愕に値するものだった。

「わーお! あなた……すごく綺麗!」 メアリは驚いて言った。

ビリーは顔を赤らめた。「口がうまいんだから…」

でも彼自身、メアリの言うとおりだと思った。いま彼はソング・パンティとお腹が露出したタンクトップだけの格好でいる。彼は彼の妻よりセクシーだった。そのことも、やはり驚きに値する。

ビリーはメアリに笑顔を向けた。エッチっぽい目をしている。

「何かワイルドなことを試してみたいの?」 とメアリが訊いた。

「僕の気持が分かるんだね。ちょっと興奮することをしてみたい感じなんだ」

メアリは嬉しそうに笑顔になった。「オーケー、ちょっと待っててね」

ビリーは興奮を隠しきれないまま、立っていた。乳首が立っているのがシャツの上からも見えてるのじゃないかと思った。それに、今は小さいペニスもカチコチに固くなっているのを感じた(もっとも、彼のパンティの中、勃起しているとはいえ、5センチにも満たない大きさなのだが)。

メアリがストラップオンを持って二階から降りてきた。ビリーはすぐにパンティを脱ぎ、早速、四つん這いになった。彼のアヌスはすでにねっとりと濡れていた。

「いいえ、それじゃないの。今日はちょっと別のことをするつもりよ」 とメアリが言った。

ビリーはがっかりした。そんな気持ちになってはメアリに悪いと思いつつも、がっかりし、嫌々そうに立ち上がった。するとメアリは彼の前にひざまずき、ビリーの股間にストラップオンを装着し始めた。ビリーはちょっと困惑したが、メアリがするに任せた。

ストラップオンが装着され、ビルは股間を見おろして、自分のペニスがあるにもかかわらず、ちゃんと装着できるのだと理解した。メアリはひざまずいた姿勢のまま、早速、ディルドを吸い始めた。ビリーは何だか、バカげた感じだなと思ったが、乗り気じゃないのをごまかすために、片手をメアリの頭に添え、腰を前後に動かし始めた。

「オーケー!」 とメアリは口からシリコンのペニスをポンと吐き出し、四つん這いになった。「ヤッテ!」

ビリーはディルドをメアリの陰部に挿入し、腰を動かし始めた。入れては抜いて、入れては抜いて。メアリは喜んでいるようだった。だが、ビリーは今にも眠ってしまいそうな気持ちだった。確かにペニスに弱い刺激は来ているが、それだけだった。むしろ、この時は、感じまくっているメアリが羨ましくてたまらなかった。

ようやく、メアリがオーガズムに達した。ビリーにとっては、もっと早くイッテくれればと思えた。

「どうだった?」 とメアリが訊いた。

「すごく良かったよ」 とビリーは演技をした。

メアリはビリーの言葉に嘘の匂いを感じたに違いなく、彼に問い返した。

「あなたもしてほしい?」

ビリーはパッと顔を明るくさせ、頷いた。

「うん、僕にもくれ!」

ビリーはそれから1時間、自分の妻に激しいセックスをされ、オーガズムも5回感じた。その後、疲れきってビリーは眠りに落ちた。


[2014/06/30] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

屈服したスチュワーデス 2 

「屈服したスチュワーデス 2」 Subdued Stewardess II by Black Demon

軽めの手荷物バッグを持ちながら。アーチーは人ごみの空港に入った。この空間のことは調査済みだった。誰も自分の秘密の目的を疑う者はいないと、自信を持って言える。彼は、時々、手にした搭乗券に目をやった。だがその搭乗券は使い古しの搭乗券である。あたかも普通の乗客のように振舞っているだけのことである。アーチーの本当の目的は、次の美しい獲物を探すことだった。

そんな彼の目に、到着便ゲートを出てくるブロンド髪の美女の姿が止まった。紺のユニフォーム、黒いストッキングの姿で、黒いハイヒールを履いている。到着便ゲートから出てきたということは、おそらく空港から出るところだと思われる。後ろ手に普通の旅行用スーツケースを引っぱっているところから察するに、おそらく荷物はあの手荷物だけなのだろう。バゲージ・クレイムには行かないと見た。

美女はそこから銀行のATMへと立ち寄った。狙いを定めたストーカーが近づいているとも知らず、彼女は忙しそうにATMの装置のボタンを押していた。アーチーはとりあえず、この美女の近くに行きたいと思い、何気なくチケットを見ているフリをしながら彼女のそばを通り過ぎた。だが、アーチーの目はしっかりと彼女の美しい脚や象牙色の肌を調べていた。彼は、彼女の細い指を見て、失望した顔をした。その指にはダイヤの指輪も結婚指輪もなかったからである。

この美人スチュワーデスは何と幸運だっただろう。彼女を襲おうとした男は、彼女に失望し、別の標的を探すことにしたからである。このストーカー男は、白人女性が目的であるのはもちろんだが、単に美人のスチュワーデスでは物足らず、人妻であることも重要視しているのだった。

それから1時間半に渡ってアーチーは、この時の落胆状態から抜け出せずにいた。確かに可能性のありそうな標的は何人か見つけたが、チェックするといずれも未婚者であると分かり、除外しなければならなかった。茶髪の美人スチュワーデスも見つけたが、他のクルーと一緒に到着しており、それは、その女性は折り返し出発便に乗ることを意味していた。ただし、アーチーはこの美女についてメモを取ることを忘れなかった。所属の航空会社と搭乗機の出発時間と目的地である。もしかすると、将来、彼の小さな黒い手帳が役に立つときが来るかもしれない。

サンドイッチを頬張っていた時、ふと目をあげると、流れるような長いブロンド髪の美しいスチュワーデスが目にとまった。白とピンクと黒のカラフルなユニフォームを着ているところから、彼女が新しくできた国内航空会社に所属していると分かる。歳は28くらいで、身長は165位か? 

アーチーは素早くバッグを取り、その美女に追いつこうと立ち上がった。幸い、空港内は混んでおりエスカレータに乗る人が多く、そこで流れが止まっていたので、彼はその美女に追いつくことができた。ストーキングしていることに気づかれないように、わざと別の女性を前に行かせ、彼はその後ろについた。

美女はエスカレータのベルトに左手をかけた。まさに求めていたものがその手にあった。ミルク色の白肌の手には、大きなダイヤの結婚指輪がついていたのである。それは愛のシンボルであるが、やがてアーチーの手にかかり、身の堕落のシンボルに変わることになるものでもある。

愛らしいメリッサ・ウェバーはシカゴからの長いフライトの後で、早く家に帰りたいと思っていた。家に帰り、一休みした後、愛する夫とディナーに出かけたい。今夜は、子供たちを学校に迎えに行った後、祖父母のところで降ろして、泊ってくるようにするつもりだった。普段なら、フライトの後は、家にいて、ふたりの可愛い子供たちといっしょにいたいと思うのだが、今夜はお祝いの日だったのである。彼女の7回目の結婚記念日だった。楽しいイベントのことを思い、この美しいスチュワーデスは黒人の大男が彼女の後をつけていることに気づかなかった。

獲物が車に向かうのを見て、アーチーは自分の車に直行した。運よく、標的の車とは4列しか離れていなかった。アーチーは美女が運転する車のタイプを見届け、後をつけ始めた。まったく疑いを知らぬ美女の車の後を、距離を置いて尾行するのは簡単なことだった。

メリッサは家路に向かう高速道をゆっくり走った。途中、ドラッグストアに立ち寄り、それから小学校に行く予定だった。彼女は、改めて、愛する家族に恵まれた自分の人生が、何と素晴らしいかと思っていた。夫とは大学時代に出会い、恋に落ちた。高校と大学時代にデートは何度もしたが、決してデート相手と深い関係になることはせず、新婚初夜まで純潔を守りとおした。もちろん彼女は、愛する夫を裏切り不貞を働くなど、考えたこともなかった。

1時間後、メリッサは子供たちを祖父母の家に送った。彼女の家は、そこから3キロほどしか離れていない。すぐに自宅に着き、彼女はガレージに車を入れ、ガレージのシャッターを降ろした。家に入り、2階の主寝室へと入る。疲れ切っていたが、まずは長いフライトの後だけにシャワーを浴びたかった。彼女はゆっくりと服を脱ぎ、ユニフォームはベッドの上に置いた。それからバスルームに入り、熱いシャワーを浴びてリラックスし、身体を清めた。

シャワーの後、メリッサはレースのブラジャーとパンティを身につけた。そして今夜着て行く予定のイブニング・ドレスも出した。でもとりあえず今は、下着の上にゆったりとしたブラウスとショートパンツを着た。仮眠をするための着心地のよいアイテムである。ともかくベッドが恋しい。キングサイズのベッドに上がり横たわった。自分の家にいて安全だということもあり、彼女は何分もしないうちに熟睡していた。だがメリッサは決して安全ではなかったのである。というのも、まさにこの寝室のクローゼットの中、2つのいやらしい目がこの美人の染みひとつない白肌の身体を舐めるようにして見つめていたからである。

アーチーはこれまでの人生で無数の家に空き巣を働いてきた。普通の家の玄関を開けることなど彼には難しいことではなかった。

玄関を入り、屋内を見回し、郵便物を見つけた。そして、今度の獲物の名前がメリッサ・ウェバーであることを知った。2階からシャワーの音が聞こえたので、何の躊躇もなく彼は寝室に入った。クローゼットもあり、そこの中に隠れた。この扉の隙間から美女の様子を見ることができるだろう。クローゼットの中で服を脱ぎ、素っ裸になった。そして今のうちにと、いったんクローゼットから出て、寝室内にビデオカメラをセットした。

獲物の美女がシャワーから戻ってくる音を聞き、アーチーは再びクローゼットに身を隠した。メリッサはクローゼットの扉を開け、ユニフォームを掛け、そしてベッドに戻った。クローゼットにはたくさんの衣類が掛っていたのは幸いだった。さもなければアーチーは見つかっていたかもしれない。

クローゼットの中から寝室を覗き見し、アーチーは目の前の美女の姿にペニスがひくひく反応するのを感じた。舌舐めずりしながら、長く美しいクリーム色の脚やセクシーな足先を見る。あの柔らかそうで白い足裏を俺のスペルマまみれにしたらどうだろう、と思いながらアーチーはペニスをしごき始めた。

すでにビデオは録画を始めている。何の疑いも持たない美女が夫婦のベッドの中央、うたた寝を始めていた。今は夫婦のベッドだろうが、すぐに美人の人妻が黒人男に強姦される舞台となるベッドである。

このブロンド髪の美女をまさにその夫婦のベッドで犯す! 愛する夫と共にしているベッドで強姦し、子種を思う存分に注ぎ込み、孕ませる! そう思うと、ますますペニスがヒクついた。さらに今日はこの夫婦の結婚記念日だそうではないか。最高の場所、最高の日と言えた。アーチーは、家に入ったあと、キッチンのカウンターにバラを活けた花瓶を見つけた。そこに添えられたカードを見て彼は大喜びしたのである。

「愛する妻へ。結婚記念日を祝おう! 新しくできた『クリフズ』というレストランにディナーの予約を入れておいたよ。デザートまで待てないよ…ベッドでのデザートをね! 6時には家に帰る…愛するビルより」

なんてタイミングだ! 美しい若妻を結婚記念日に強姦するなんてことは、アーチーにも初めてのことだった。



[2014/06/26] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

屈服したスチュワーデス 1 (2:終) 


アーチーは少し休んだだけで、すぐに30センチの勃起を回復し、早速、獲物の細く白い太ももの間にじわじわと這い寄った。シェリーはまだスタンガンの効果から完全には立ち直っていない。何とかアーチを押しのけようとするが、力が出ない。

「お、お願いです…..........………いや、お願い……........……ああ、ひどい! レイプなんて! 私…….........…… 私には夫も娘もいるの!」

アーチーは高笑いしながら、かまわず象牙色の細く長い脚の間ににじり寄った。凶悪な面持ちのペニスが彼女の金色の柔毛を擦り始める。シェリーは恐怖にひきつり、悲鳴をあげた。

「イヤッ! .............…………..やめて!………...........……お願い ……...........…お願い! どうか、こんなことやめてください!…………........…..夫以外の人としたことがないのよ! だから…….......……レイプなんて!………私.......…..ピルを飲んでないの! あなた………......……私を妊娠させることになるのよ! ……...........………お、お願いぃぃぃぃィィッ!」

「エヘヘ! お前の身体は俺のモノだ! しっかり犯してやるから、待ってな! 俺の熱い黒子種の汁をたっぷりご馳走してやるからよ!」

その間も、2台のビデオカメラは、暴行のシーンを録画し続けていた。アーチーは、亀頭で濡れ始めた割れ目を擦っていたが、やがて、我慢しきれなくなり、ぐっと腰を押し出した。ペニスの半分ほどがシェリーの狭い肉筒に埋め込まれる。

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!............................................イヤぁぁぁぁぁぁぁッ ......…………...............だ、ダメえぇぇぇぇぇぇッ!」

挿入の瞬間、鋭い痛みが走り、シェリーは悲鳴をあげた。その悲鳴が邪悪なアーチーにはかえって嬉しいのである。

ペニスの半分までであれ、いったん挿入した後は、アーチーは激しく小刻みに腰を動かし、出し入れを開始した。両足首を掴み、細い脚を天井へ向けて持ち上げる。これにより、さらに奥までペニスが入っていく。そしてとうとう、彼は泣き叫ぶ美女の最も大切な部分に、凶悪な道具を根元まで埋め込んだのだった。

卑劣な強姦者に30センチもの黒ペニスを根元まで突き入れられ、完全に塞がれている。シェリーはこれほどまで深々と貫かれた経験がなかった。彼女の夫のは、長さも太さも、この黒い怪物の半分にもならない。

アーチーはゆっくりと引き抜き、亀頭だけが入った状態に戻り、その後、再び根元まで挿入していく。それを何度も何度も繰り返す。挿入するたびに、清純そうな若妻の口から苦痛の声が漏れ、彼を喜ばした。

しかし、それにしても、この女、キツイぜ! 多分、結婚するまで処女だっただろうし、その後も夫一筋だったということだな。自分はこの女にとってふたり目の男だと知り、アーチーはなお一層、激しく出し入れを続けた。お前の子宮に黒子種をたっぷり注いで、腹を膨らませてやるから待ってろよ!

目を彼女の身体に落とすと、狭い肉筒に挿入するたびに、シェリーの引き締まった白い下腹部がぷっくりと膨らむのが見えた。ペニスの輪郭すら見えるような気がする。

アーチーはいったん先頭部だけが収まるところまで引き抜き、今度は全力を使って一気に最深部まで叩きこんだ。その衝撃を受けて、美女の口から、「ぐはあぁぁぁぁ……」と腹の底から絞り出すような低いうめき声が漏れた。

シェリーは身体の中で男のペニスがひくひく痙攣し、身体全体も震えだすのを感じた。この男は今にも中に出そうとしている。それを察知し、彼女はさらに激しく暴れ出した。

「や、やめて..............……やめて! ……………だ、ダメえぇぇぇッ! ...........................お願いだから、やめて! ............................妊娠..................................妊娠してしまう!」

アーチーは大きな声で笑った。両手で彼女の腰をがっちりと押さえ、30センチをズブズブと突き刺し、最深部を突き続けた。

「ああ、それだよ.............................それを狙ってるんだよ .....................................しっかり孕ませてやるから、安心しな! ..................................うぐッ...................うぐぐっ................ うおぉぉぉぉ! いくぞおおおおぉぉぉっぅ!」

シェリーの体内でヒクついていた黒ペニスが突然弾けた。爆発的に熱くねっとりした精液を噴射し、彼女の子宮を満たし始めた。

大変な量だった。何回も噴射を繰り返した。彼の粘度が高い体液はシェリーの体内だけでは収まりきらず、やがてふたりの交わっている部分の狭い隙間から噴出し、ふたりの股間を汚した。

「ああぁぁぁ…………」

射精を受け、シェリーは声に出して泣いた。黒人の強姦者に汚されたことが悔しくてというのもあったが、むしろ、男が汚れた熱い精子を子宮に放った瞬間に自分が反応してしまったことが悔しく、そして恥ずかしかった。最悪だったことは、これほど嫌悪感と恥辱を感じていたにも関わらず、精を放たれた瞬間、制御しきれないオーガズムが全身を揺さぶり、無意識的に両脚を男に絡め、しがみついてしまったことだった。

アーチーは一度で満足するわけはなかった。それからさらに2回、彼はシェリーの子宮に種を仕込んだ。そのたびにシェリーはオーガズムを味わわされ、激しく反応し、彼の黒い尻を離すまいと、美しい白脚で包みしがみついた。そして、その2回とも、オーガズムに達してしまった罪悪感にシェリーは泣き崩れた。

その後アーチーは、5発目の射精として、シェリーの口、顔面、そして美しいブロンドの髪へと撃ち出した。顔や髪、そして足に振りかけられた精液はやがて、乾きだし、ごわごわと肌にまつわりついた。陰部からはアーチーの濃いドロドロがしきりに溢れ続けていた。

シェリーはこの出来事を夫に話したり、警察に報告する勇気があるだろうか? それはたいへん疑わしいと言わざるをえない。あまりに屈辱的すぎるため、このような出来事を人に話すことなどできないだろう。できることと言ったら、急いで家に帰り、膣内を洗浄し、妊娠していないことを祈ることだけだろう。

ようやくアーチーは啜り泣くシェリーに服を着ることを許した。ただしパンティとブラジャーは渡さなかった。シェリーがしくしくと啜り泣きながら、ノーパンのまま青いパンストを履き、そしてスチュワーデスの制服を着る様子を、アーチーはニヤニヤしながら鑑賞した。

すでに外は暗くなっていた。アーチーはトラックをBMWの隣に寄せ、シェリーを外に出した。ふらふらとおぼつかない足取りで車に戻るシェリーに、彼は声をかけた。

「すぐにまた会いに来るからな! 多分、この次は居心地の良いベッドの上でやってやろう!」

帰りの車の中、シェリーはずっと泣き続けた。このレイプを報告することは考えられなかった。黒人男に乱暴に強姦されたなど、誰にも話せっこない。時計を見て、夫が帰宅するのに間に合わせるには急がなければならないと悟った。夫は彼の実家に預けている子供たちを連れて、戻ってくる。少し遅れてくれたらいいのにと思った。そうしたら、この汚れた身体を清めることができるから。もし夫が、このことを知ったら…。私の身体を黒人男に奪われたと知ったら、夫は二度と私に触れたいと思わないだろう。それがシェリーには恐ろしかった。

幸い、シェリーは夫より先に帰宅できた。夕食を作る時間はなかった。どうしようかと考え、宅配ピザを注文した。そして急いでバスルームに飛び込み、身体を洗浄し始めた。遅すぎになっていなければと祈りながら。

その2週間後。

シェリーはある郵便物を受け取った。編集済みのビデオテープだった。見ようかどうか迷ったが、やはり見てみることにした。そしていきなり画面に映ったものを見て、彼女は息が止まりそうになった。

いきなり画面いっぱいに、アーチーの30センチの黒いペニスが彼女の陰部に出たり入ったりをする様子、彼女の足に射精する様子、彼女がコップ1杯分はあろうかと思われる白濁を飲み下す様子、顔や髪に振りかけられ、汚されていく様子が次々に現れた。シェリーを知っている人が見たら、誰でもすぐに彼女のことだと分かるだろう。

ビデオにはメモがついていた。

「近々、お前の家に立ち寄るからな。夫婦のベッドでお前をたっぷり犯してやろう! また子種を仕込んでやる。旦那と寝るベッドでお前を孕ましてやるつもりだ。もっとも、それは2週間前に仕込んだのが不発だったらの話しだが。ともあれ、これを警察に報告したら、お前の近所の連中や会社の連中にこのビデオの複製を送りつけるから、そのつもりでいろ」

シェリーは、またあの怪物に犯されることを思い、ぶるぶると身体を震わせた。何かできることがない? こんな恐ろしいビデオ、誰にも見られたくない。でも、どうして私の住所を知ってるの?

シェリーは、彼女が気を失っている間にアーチーが彼女の免許証を見たことに気づいていなかった。それに、家のカギの形も粘土に写し取られていたことも知らなかった。

だが、それから4ヶ月、何事もなかった。シェリーは少しではあったが、落ち着き始めていた。しかし、恐怖からのストレスの影響が出始めていた。夫と愛の営みをしようとすると、少し身体が強張るようになっていたのである。その行為になると、シェリーは夫に申し訳ない気持になってしまうのである。黒人に汚れた体液を注がれたところに夫が挿入する。それをさせることで、夫を侮辱しているような気持ちになってしまうのだった。

さらに悪いことがあった。それは、あまりに緊張してしまうため、シェリーは、夫と行為してもまったく性的快感を得られなくなっていたのである。それまで彼女は自慰をしたことがなかった。しかし、性欲がなくなったわけではない。むしろ欲求を満たしたくて切迫していたと言ってよい。

シェリーは自己解放できるのは日中、家にいる時だけと知った。ヘアブラシの握りを使って、緊張をほぐす方法を知ったのである。それをするとき、彼女はいつもあのビデオを見て行うのだった。ビデオを見て、あの理性が吹っ飛ぶような絶頂を思い出しながら。

さらに時が過ぎた。シェリーは前よりもさらに落ち着き、あの強姦者はもう二度と近づいてこないのではないかと思い始めていた。彼女が住んでいる場所は中の上の階級の人が住む安全な地域だったし、彼女は玄関に出る時や、外出するときは、常に注意を怠らないように努めていた。もし、あの男が近所に現れたら、絶対に警察に電話しようと決めていた。もう二度とあの男に自分を汚させはしない。決して、あのメモにあったようなことはさせないと意思を固く持っていた。

その日は仕事がオフの日だった。シェリーは食材を買いに買い物に出かけた。ショッピングセンタで車に戻る時とか、家に着いた時とか、注意深くあたりを見回した。それが習慣になっていた。家に入り、ようやくほっと安心する。

買い物をキッチンに置いた後、彼女は手早くシャワーを浴びることにした。2階に上がり、寝室の横のバスルームで熱いシャワーを浴び、緑色のレースのブラジャーとパンティの姿でバスルームを出た。部屋着に着替えようとクローゼットに入った時、突然、大きな黒い手が伸びてきて、彼女を捉え、シェリーは悲鳴をあげた。

「い、いやあぁぁぁ! …もう二度と! イヤ! やめて、帰って! レイプのことは通報しなかったわ! 誰にも…………誰にも言わないから ……だから ……………だから、お願い! 帰って!」

だが、その返事として受けた仕打ちは、薄地のブラとパンティを乱暴に引きちぎられることだった。あっという間に素っ裸にされると、身体を抱きかかえられ、ベッドに乱暴に放り投げられた。

「お願い、やめてください ………ここではイヤ ………………夫とのベッドなのに ……………お願い!」

シェリーは恐怖に息を乱しながら、じりじりと後ずさりし、寝室の壁に背中を預けた。涙まじりの声になっている。シェリーが恐怖にわななきながら啜り泣く間、アーチーはゆっくりとパンツを降ろし、巨大な一物を見せながら、ベッドの上、彼女の方ににじり寄った。

すぐにアーチーはシェリーの上に覆いかぶさっていた。シェリーが逃れようと必死に暴れていたことは言うまでもない。何度も足で蹴ったり、両腕で肩や背中を叩き、身体をくねらせ続けた。だがそれもアーチーにとっては快感をもたらすことにしかなっていなかった。彼女がもがけばもがくほど、その素裸の柔肌で彼の黒い身体を撫で擦ることになっていたからである。

そして、それから間もなく、必死でもがいていたシェリーは無駄な抵抗に疲れ果ててしまった。アーチーはそうなるまで押さえこみを続け、じっと待っていたと言ってもよい。押さえこみを続ける間、彼は、その黒い一物がシェリーの最も大切な部分を上下に擦るように姿勢を調節していた。シェリーは、抵抗しようと自分から動き続けた結果、逆に刺激を受けてしまっていたのである。アーチーはその状態をしっかり感じ取っていた。いつの間にかシェリーの声の色が変わっている。

シェリーは啜り泣きをしつつも、ジレンマに陥っていた。いま、ここにはあの強姦者がいる。自分を犯そうと再び現れたのだ。何としても拒否し続けなければならない。

だが、あの太い亀頭にクリトリスを擦られ、愛液が流れ始めているのを彼女は感じていた。あの時、これと同じ器官によって無数の信じられないほどのオーガズムへと導かれた。その事実が頭をよぎる。この数ヶ月、性的には欲求不満状態が続いていて、あのオーガズムをもう一度味わいたいというカラダの欲求が募っていた。

この心とカラダのジレンマで、どちらが勝利を収めるかは自明であった。

無意識的にシェリーは腰をくぃくぃっと突き上げていた。太い亀頭を濡れた陰唇の間に咥えこもうとしているのだった。

そのとき以降、淫らな雌猫が縛りを解かれたようなものと言ってよいだろう。いったんアーチーが30センチの黒蛇を若妻の子宮奥深くへ滑り込ませると、その途端に彼女の反応が変わった。両腕で彼の肩に抱きつき、捉えて離さない。さらに、彼女の長く白い脚も大きく広がり、彼の下半身を包み込み、動き続ける彼の尻の後ろで交差し、しっかり捉えて離さなくなったのである。

自ら、腰を突き上げながら、シェリーはねだり始めた。

「ああ、いいぃぃっ ………もっと深く…深く……………突っ込んでぇぇ …………もっと強くやってぇぇぇ!」

アーチーは自分が覆いかぶさってる小さな女体が、何度も硬直してはぷるぷると震えるのを感じた。交わってからほとんど時間が経っていないのに、すでに無数のオーガズムに達しているのだ。やがて、アーチー自身も堪え切れなくなり、切羽詰まった声で唸った。

「出すぞ、ミセス・トーマス …中に出してやる! 俺の子種ジュースを喰らえ!」

「やって …… もっと犯して ………………好きに動いていいの ………………ああ、出して! 中に出して! 私にちょだい! 孕ませて …………私に、黒い赤ちゃんを産ませて!」

この反応を受け、しかも両腕、両脚できつく抱きしめられ、アーチーはかつてないほど激しく射精した。

その2時間後。

すでにアーチーは3回射精を繰り返していた。すっかり満足した彼は服を着ているところだった。ベッドに目をやると、美しいブロンド美女が素っ裸で横たわり、うたた寝をしている。象牙色の美しい長脚はだらしなく広げっぱなしで、ふしだら極まりない。陰部も丸見えで、陰唇は赤く腫れあがり、今は淫らな花のように広がっている。白いスライム状のものがとろとろと中から染み出て、ベッドを濡らしていた。

それにしても、前は無垢で純真だったこの美女を、これほどまでの淫乱メスに変えることができたとは、自分でも驚きだった。激しく突き入れても、毎回、腰を突き上げて返してくる。両腕、両脚で俺の身体にしがみつき、強くやって、奥まで突いて、中に出して、子供を孕ませてと色っぽい声でねだり続ける。

アーチーは、うたた寝をするシェリーに顔を近づけ、軽く唇にキスをした。すると驚いたことに、シェリーは手をあげ、彼の頭を押さえ、もっとキスしてと引き寄せたのだった。シェリーの方から舌を絡ませ、彼の口の中を探り、ねっとりと、心のこもったキスをしてくる。これにはアーチーもすっかり驚いた。さらに、キスを終えた後の彼女の言葉にも驚かされる。

「今後のフライト・スケジュールが発表になったの。来週の火曜と金曜はこっちにいることになるわ!」

シェリーはそう言うと、柔らかな手で彼のズボンの前を撫で始めたのだった。

おわり


[2014/06/23] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

屈服したスチュワーデス 1 (1) 

「屈服したスチュワーデス 1」 Subdued Stewardess - I by Black Demon

スチュワーデスのユニフォームを着るといつもながらに実に美しいのであるが、この美人は毎日の着こなしに特に誇りを持ってもいた。細くすらりと伸びた白い脚、引き締まった体、そして金髪に縁取られた天使のような顔。

「何て美人だ! この女がひとりのときに捕まえて、強姦し、たっぷり注ぎ込んで妊娠させられたら最高だぜ!」

悪事を企むアーチーはそんなことを考えた。いま彼は飛行機の中にいる。彼の座るセクションの担当が、この美しいスチュワーデスであることを運が良いと感じていた。

そのスチュワーデスは、アーチーがじろじろと身体を見ているのに気づいており、不快に感じていたが、そのことはアーチーも承知の上である。何にせよ195センチのいかつい顔をした黒人男だ。あまりいい感じはしないだろう。

コーヒーを受け取る時、アーチーはわざと彼女の小さな白い手を触った。いやらしい感じで見続けられ、しかも手を触られ、彼女はぞっと身震いしたが、アーチーはそれを見てニヤリと笑った。

彼は彼女の手に触った時、ついでに薬指のダイヤの指輪にも触れた。結婚指輪だ。この美女をさんざん犯して、結婚のシンボルであるその指輪の輝きを曇らせてやる。そう思うと、ひとりでにペニスがひくひく言い、むくむくと頭をもたげてくるのだった。どこのバカ白人野郎の妻か知らないが、この美女を俺様のでかい黒マラで「台無しに」してやろうじゃないか。

アーチーは彼女のネームプレートを見た。「シェリー・トーマス」とあった。

……シェリーか。俺の黒マラがお前のキツそうなまんこにヌルっと入ったときに、シェリー、お前はどんな顔をするかな? まあ、思いっきり大声で叫ばせてやるから、待っていろよ!……

飛行機を降りた後、アーチーはラウンジの奥に座り待っていた。しばらく待った後、ようやく、ゲートが再び開き、搭乗員たちが出てきた。その1分後、シェリー・トーマスが同僚の2人のスチュワーデスと共に姿を現した。アーチーはその3人が通り過ぎるのを待って、立ち上がり、その後をつけた。

3人は空港を出ると、搭乗員専用のバスに向かって歩き出した。航空会社の指定するホテルに行くのだろう。それを見てアーチーはがっかりしたが、その気持ちはすぐに変わった。シェリーの連れの2人はそのバスに乗ったが、シェリーは同僚を見送って手を振ったからである。アーチーのペニスがまたヒクヒク言った。シェリーは「長時間駐車場」行きの無料のシャトルバスに乗るのを見た。どうやらここがシェリー・トーマスの本拠地で、この女はここに住んでいるようだ。それを知ってアーチーは天に感謝した。

アーチーはバスが出るギリギリまで待って、直前に後ろのドアから乗りこんだ。ターゲットにしたシェリーに気づかれないようにである。彼女が振り返った場合に備えて、新聞を読むふりをして、顔を隠した。

シェリーがシャトルバスを降りると、アーチーは窓からしっかりと彼女を目で追った。彼女が白いBMWの前で止まり、それに乗りこむのを見届ける。この道は空港の出口まで一方通行である。アーチーはBMWがシャトルバスを追い越し、料金所で停まるのを見た。そして車のナンバーをしっかり記憶にとどめた。

その1ヶ月後。アーチーはこの日にタイミングを設定した。この1ヵ月、彼はシェリーの行動を探り続け、フライトがある時、普通、どこに車を駐車するか、およびフライトから帰る日時についての情報を得ていた。車のナンバーを知っていたので、シェリーがフライト業務に出ている時間は確実に分かっていた。

偽名を使ってレンタカーでトラックを借りた。これで舞台は整ったし、このトラックがあの美女を犯す居心地の良い場所にもなるだろう。

この1ヵ月で、シェリー・トーマスは毎週火曜日はシカゴ行きのフライトに乗り、翌日の午後、343号便で帰ってくるのも知っていた。都合良く、彼女のBMWの運転席側に隣り合う駐車スペースが空いていた。アーチーは計画を進められるよう、その空きスペースにトラックを止め、場所を確保した。

クロロホルムを使って、気を失わせればコトは簡単だろう。だが、それでは彼女が身体を守るため必死に抵抗するのを見る楽しみがなくなってしまう。アーチーにとっては、自慢の強大なペニスを百合のように白い身体に突き刺す時に、無垢な若妻が恐怖と苦痛に大声で泣き叫ぶのを聞くのが大好きなのだ。彼女の大切な身体を、夫と共にする夫婦のベッドで奪うのも大好きだが、それはもうちょっと待たなければならない。

アーチーは美人妻シェリー・トーマスのためにスタンガンを買った。何としてもペニスを突き入れた時に泣き叫ぶ声を聞きたい。おそらく、白くつるつるの丸い尻をしているだろう。そこを見ながら後ろからヤルのも楽しみだ。それを思うと睾丸がじんじんと痺れてくる。

アーチーが借りたトラックはボックス型のトラックで、ボックス部分がパネルで覆われている。アーチーはそのパネルの覗き穴から外の様子をうかがっていた。そして、ようやく向こうから獲物が歩いてくるのを見た。

パネルボックスの内装を見てアーチーはその出来栄えに満足した。床にはマットレスを敷いている。ちゃんとマットレスには清潔な白いシーツも敷いているし、ヘッドボードに似せた金色のボードも作り、まさに寝室のように見せている。

「くくくっ、あの可愛い天使ちゃんには、まさにベストと言えるな!」 と彼は自己満足に浸った。

その日のフライトはシェリーにとっては長時間勤務にあたる。彼女は疲れていて、少しガードが甘くなっていたかもしれない。トラックのスライドドアは彼女の運転席の側に並んでいた。彼女が車に来て、ドアにキーを挿し込もうとしたその時だった。アーチーががらりとスライドドアを開け、素早くスタンガンを彼女の首筋に当てたのだった。気を失い身体をピクピク震わせ気を失った彼女をトラックの中に引きずり込むのは、アーチーにとっては、まったく簡単なことであった。

トラックの中にはビデオカメラを2台セットしていた。両方とも「録画」ボタンを押してある。美しいシェリー・トーマスが汚され、奪われる様子を録画するためである。

獲物が気を失っているすきに、アーチーはトラックを動かし、駐車場の最も奥へと移動した。その辺りには他の車はまったくない。

トラックのエンジンを切り、エアコンにスイッチを入れ、空調を整えた。そして、美人スチュワーデスの服を脱がしにかかった。身だしなみ良く着こなした青いユニフォーム。彼は最初に、濃紺の靴を脱がし、それから同じ色のストッキングを脱がした。その後、染みひとつない愛らしい白肌の身体を包むユニフォームをゆっくりと脱がしていく。

やがて、何一つ身につけていない生まれたままの姿にされた美しい女体が、マットレスの上に神々しく輝き、横たわっていた。

最初はセクシーな足から始めた。アーチーは足フェチであり、この瞬間をずっと夢見てきていたのである。彼女の両脚の足首を持ち、両足の柔らかなピンク色の足裏でいきり立つ勃起を挟み、包んだ。そして前後に腰を動かし始める。長い間、夢に思っていたことが現実になり、その動きはどんどん速くなった。

「あうううううぅぅぅぅぅぅっ .......................うおぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」

快感にアーチーは唸り声をあげた。そしてその声と共に、彼の睾丸はきゅうっと引き上がり、クリーミーなホワイト・ソースを噴射し始めた。シェリーのセクシーな足裏やつま先にドロドロが降りかかる。

とりあえずの満足を得たアーチーは、ペニスを筆代わりにして、シェリーの足全体にヌルヌルを塗りつけた。

シェリーは、ゆっくりとだが意識を取り戻し始めていた。自分の身に何が起きてるかを知り、このような屈辱的な行為をされていることに嫌悪し、小さく泣き声をあげた。


[2014/06/20] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

操られた若妻 (7:終) 


テッドは素早くビールを飲み干し、トムに、ちょっと急用ができて席を外すが、すぐに戻ってくると伝えた。そして、隣の部屋の様子を聞きたいと、急いでモーテルの部屋に戻った。

早速、聴診器を壁に当てた。テッドは隣から言い争う声が聞こえてこないことに驚いた。エリンが文句を言っていないということは、客が白人だろうが黒人だろうが彼女は気にしていないということを意味する。

早速、ベッドの上で交尾が始まったらしい。ベッドが狂ったように軋む音が聞こえた。そして、愛する妻の喘ぎが混じった言葉を聞いて、テッドは背筋に冷たいものが走るのを感じた。

「ああ、いいわぁ…………あなたのおちんちん、すごく大きい! 私の主人のより、ずっとずっと大きいの! もっとヤッテ…………あなたの大きくて黒いおちんちんで、思う存分、私を犯して ……………中に出していいのよ ………………………この白人のエッチな女に黒人の赤ちゃんを授けて! ……………私の弱々しいウインプの主人に何か仕返しできるものを授けてほしいの!」

その夜、テッド・ウィンターズは、それからもう3回、客が100ドルをテーブルに放り投げ、代わりにモーテルの部屋のカギを受け取ったのを見届けた後、素早くビールを飲み干しては、モーテルの部屋に急ぎ走る行為を繰り返した。

午前1時前ごろだった。最後の客が戻ってきて、テーブルにカギを滑らせるのをテッドは見た。そのカギを黒い手がぎゅっと握り、受けとめる。まだ、その手の持ち主はこちらからは見えない。

ブースを見ていると、中から、背の高い黒人が滑るようにして出てくるのを見た。10代のヒモとは誰か、その顔を見てテッドは息を飲んだ。

トレンチコートの襟を立て、帽子の幅広のつばで顔が隠れるようにしつつ、テッドは心臓が激しく鼓動するのを感じた。あいつはリオンだ。息子のチームメイトのリオンだ。いま、偉そうに自信たっぷりの様子でカウンターの方に歩いてくる。

「よう、ビル! 俺のオンナに電話するから、ちょっとここの電話を貸してくれ!」とリオンは笑いながらバーテンに声をかけた。

テッドは、入念な返送をしていたものの、この傲慢な若者には顔を向けないようにした。だがしっかりと聞き耳は立てている。

「俺だ、エロ女! シャワーを浴びて着替えたら、こっちに来い。もうちょっと飲むからな。それにここの代金も払うんだぞ!」

リオンが電話を切ると、ビルが尋ねた。

「あんた、あんな美人の白人女なのに、どうやってカラダを売らせる気にさせたんだい?」

リオンは高笑いしながら自慢たっぷりに語った。

「あいつは俺のためなら何でもするんだよ! あの女は、俺の黒ちんぽでがんがん突かれることしか頭にねえのさ! どうだ、すげえ交換条件だろ、えぇ? あの女がカラダを使って稼いだカネは全部俺のモノ。しかも、俺の飲み食い代も払ってくれるわけだからな!」

トラック野郎のトムが訊いた。

「じゃあ、これからモーテルであの女にばっちり嵌めまくるのか、リオン?」

「アハハ、バカな。そんなことしねえよ! お前たちが注ぎ込んだ汚ねえドロドロがまだ残ってるだろ、あいつのまんこの中には! 俺はヌルヌルの二発目には興味がねえからな。あの女の車で女の家にしけこむのさ。そこで女がちゃんとドロドロを洗い流して、すっかり元通りのきれいな身体になった後で、初めてハメテやる! 旦那は日曜の午後までいねえそうだから、この週末は俺とあの女だけだ。教えてやろうか、えぇ? …………美人の人妻と、旦那と寝るべきまさに同じベッドでヤルのは最高だぞ! あれほどおもしれえことはねえ。だが、そいつは今夜のお楽しみの半分だ。今夜、あの女にはビックリすることが待ち構えている …………俺は後ろの穴もヤルつもりだ。そっちはまだ処女だそうだし、それをやったら、すげえ声で叫ぶんじゃねえか、あのエロ女!」

エリンがバーに戻ってきた。テッドは、エリンが客たちの前でヒモのリオンと抱き合い、口を開けてのあけすけなキスをするのを見た。ふたりがブースに入ると、テッドは代金を払い、正面の出入り口を通ってバーを出た。ビルを一周するようにして裏手に回り、モーテルに戻り、持ち物を集め、チェックアウトした。そしてタクシーを呼びとめ、家に向かった。

帰宅すると、車のトランクから座り心地のよい折りたたみ椅子を出し、それを持って2階に上がった。Tシャツと短パンに着替えた。下着は履かなかった。そしてウォークイン・クロゼットに入り、来たる見世物に備えて、スペースを作った。書斎からビデオカメラを取ってきて、セットアップし、寝室の中、簡単には見えないところに設置した。もちろん、ベッド全体が映るように確認したうえでのことだ。ビデオには4時間テープを入れ、さらに数本、同じテープをクローゼットの中に持ち込んだ。そしてキッチンに行き、小さなアイスボックスに数本ビールを入れ、またスナックも集め、2階に戻った。

電気を消し、ビールを啜りながら待った。しばらくしてガレージのドアが開く音が聞こえ、テッドは寝室に入り、ビデオの録画ボタンを押した。バスタオルを掴み、クローゼットに戻る。折りたたみ椅子に座り、その前の床にバスタオルを広げた。間もなく、これが役立つことになるだろう。

期待に心臓が高鳴った。やがて寝室の電気がつき、テッドは口の中がカラカラに乾くのを感じた。わずかに開けたクローゼットのドアの隙間から外を覗く。そこには、エメラルド・グリーンのドレスと白いハイヒールを履いた愛する妻の姿が見えた。その隣にはリオンが立っている。息子のチームメイトの傲慢だが才能のある若者だ。ふたりが立つ位置は、暗闇の中に座るテッドから2メートルも離れていない。

「床にひざまずいて、おしゃぶりしろ!」

リオンの命令に、すぐに床にひざまずくエリンの姿が見えた。

狭く暗いクローゼットの中、テッド・ウィンターズは目の前の光景をまったく信じられずにいた。

これまでいつも、「そんな汚らしい行為をするなんて、私、嫌よ。そんな下品な女じゃないわ」と言って、拒んできた性行為である。だが今のエリンは、拒否するそぶりすら見せない。

マニキュアを塗った細い指でベルトのバックルを外し、盛り上がった部分のチャックを降ろし、そして中から長い男根を引っぱりだす。うっとりとした目でその一物を見つめ、それから、傲慢そうに仁王立ちするリオンの顔を見上げながら、舌先を伸ばし、肉茎に沿って根元から先端まで何度も往復して、丹念に舐め続ける。あのバーで客がエリンのことを本物のプロだと言ったが、テッドは確かにその通りだと思った。

小さな手で太く黒いペニスを握り、上下にしごきながら、エリンはちょっと頭をあげ、先端から染み出た先走りを、ぺろりと舐め取った。目はずっとリオンの顔を見つめたままだ。愛しそうに、崇め奉るような顔で見つめ続けている。そうしながら、次第に手の動きを速め、舌を回転させるようにして、ヒクヒク言いだした亀頭をねぶり続ける。ねっとりした先走りの滴がぷくぷくと姿を現し、すぐに舐め取られていく。

テッドはショートパンツの前を開け、ペニスをしごきながら、妻の口唇愛撫の様子を見続けた。しばらくするとリオンが興奮して唸るのが聞こえた。

「おおぉぉ、いいぞ ………ああ……………………確かにフェラが上手になったな! 本物のちんぽ舐め女だ! うおおおっ! …………いきそうだ! もうすぐいくぞ!」

テッドはいよいよその時が来るかと目を凝らした。

「いくぞ! …………出すぞ! いいか? 俺が撃ち出したら、口から出すんだ……………お前のきれいな顔にぶっかけてやる!」

「い、今だ!……………口から出せ …今だ!」

リオンの大きな声が部屋中に響いた。エリンは躊躇せず命令に従い、発作を起こすペニスを握り、しごきつつ、身構えた。

「うおおぉぉぉぉっ! くっ! つぅぅぅぅぅっ!」

動物のような唸り声が聞こえた。そして射精が始まる。テッドは、愛する妻がまったく顔を避けようともせず、言われたままにドロドロとした白濁を顔面に振りかけられているのを見て驚いた。

その進行を見続けながらテッドはぶるぶると震えていた。握ったペニスは痙攣しながら、前に敷いたバスタオルに白濁を垂らしていた。

寝室では、エリンは丸々と太った亀頭をペイント・ブラシ代わりにして、顔にかかったドロドロを顔全体に塗り広げていた。そして、それが終わると、今だヒクヒクと動き続けているペニスを口に含み、残りの精液を吸い、清めた。

顔面を精液で覆われた状態で、エリンはリオンの前にひざまずいたまま、彼を見上げ、唇についている白濁をぺろりと舐めた。顔からは白濁が数本の白い糸となって、垂れ落ち、エメラルド・グリーンのドレスにポタポタと落ちていた。それを気にする様子もなく、行為が終わった後も彼女はリオンの前にひざまずいたままでいた。そのエリンを見おろし、リオンは嘲り罵った。

「うわあ、お前ドロドロになったな! 顔にぶっかけられて喜ぶのは、安淫売だけだぞ! そんなお前を見たら旦那、何て言うかな? 黒んぼのスペルマをぶっかけられたその顔をよ? えぇ?」

リオンに、立ち上がって、身体を洗ってこいと言われて初めて、エリンは立ち上がり、バスルームへ入った。

バスルームに入り、エリンは鏡を見、多量の精液で覆われた自分の顔を見た。だが、エリンはその状態を嫌悪している様子ではなかった。その逆で、両唇をすぼめて口に含み、そこについた白濁を舐め、さらには人差し指で鼻や頬をなぞり、たっぷりとすくい集めては、口に入れ、ちゅうちゅう吸うのだった。

覗き見するテッド・ウィンターズにとって、その夜は興奮に満ちた見世物を堪能できた夜だったと言ってよい。彼の愛する妻はバスルームから出てくると、焦らしの刺激満載のストリップをリオンのためにして見せた。そうして素裸になった後、いよいよ本番が始まる。彼女の百合のように白い肌が黒肌の逞しい身体に包まれるそのコントラストは刺激的だったし、テッドとエリンのためだけのはずのベッドで、黒い身体が彼女の身体に覆いかぶさり、激しく躍動し、その身体に白い細腕の脚が絡みつき、しっかりと抱きしめる光景も刺激的だった。テッドがその夜、2発目の射精をして、床のバスタオルに無駄に精液を放つまで、時間はかからなかった。

さらにその後、いよいよ約束のメイン・イベントが近づいたことをテッドは知った。リオンがエリンに四つん這いになれと命じたのである。エリンは当惑した顔をしたが、もちろん言われた通りにした。エリンはベッドの裾の方に頭を向けて四つん這いになったので、まさにクローゼットのドアの方を向いていたことになる。

テッドは、エリンがこれから何が起きるかをようやく悟った時の顔を忘れない。リオンが太い亀頭を問題の位置にあてがい、ゆっくりと押し始めた時、エリンがシーツをぎゅっと握り、恐怖に目を大きく広げ、その顔からみるみる血の気が失せてくのをテッドは見た。エアコンをつけていて、すべての窓を閉じていたことは幸いだった。さもなければ、彼の妻の絶叫を聞きつけた近所の住民たちが怪訝に思ったことだろう。

テッドはゆっくりとペニスをしごきながら妻の顔を見続けた。エリンは口を大きく開けたまま、ぶるぶる震え、そして叫び出したのだった。

「いやぁぁぁぁぁっ!……………リ、リオン、だ、ダメぇぇぇぇぇッ ………………い、痛い、痛いのよ! ……………あぁぁぁぁぁ! …………大きすぎる、大きすぎるの! やめて! …………だ、ダメぇぇぇぇッ! ……………身体が ………身体が裂けてしまうっ! あ、ああ ………………あ、あああぁぁぁぁぁ!」

確かに苦痛を訴える叫び声はしばらく続いた。だが、リオンがエリンの腰を両腕で包むようにして手を前に回し、敏感なクリトリスをいじり始めると、途端に様子が変わった。

ハアハアと息を荒げ、甘いよがり声に変わっている。

「うぅぅぅぅぅ ………ああぁぁぁぁん、リオン …………ああ、ああ、ああぁぁぁぁぁ.. ……………こ、こんなのって …………………あたし…………………いっ、いっくうぅぅぅぅぅッ!」

翌朝、リオンとエリンは裸のまま朝食を食べに階下に降りた。テッドは隠れ場から抜け出て、ビデオテープを新しいのに変えた。そしてクローゼットに戻り、携帯電話で自宅に電話をかけた。エリンが電話に出ると、テッドは訊いた。

「よく眠れたかい? それともエッチな気分になって、また男を漁りに出かけたのかな?」

電話の向こうでエリンがくすくす笑うのを聞いた。

「あなたを空港に送った後、やっぱりエッチな気分になっちゃって、まっすぐバーに行ったの。そこで男たち5人に私の魅力を堪能させてあげたわ! それから、またかっこいい黒人男を引っかけて、家に連れ帰ったの。あなたが戻ってくるまで私にご奉仕させるためにね!」

テッドも笑って応えた。実際、完全に本当のことを言っていると思ったからである。

「そうか ……………だったら、その男に君のエッチな身体にもっと長く奉仕させるといいよ。明日は空港まで迎えに来なくてもいいから。競争相手の会社の男と知り合いになって、彼は家からあまり離れていないところに住んでいるそうなんだ。それで、僕を家まで送ってくれると言ってくれたから。でも明日は慌てないといけないよ。僕が戻るまでに必ずシーツは変えるように ………………いくら僕でも、他の男が出したもので濡れたベッドにもぐりこむのはイヤだからね!」

暗いクローゼットの中、テッドは、この24時間に何回射精したか分からなくなっていた。睾丸がじんじんと痛くなっていた。これ以上、精液を分泌することが本当にできるのだろうかとさえ思った。

エリンとリオンは無数の体位で数え切れないほどセックスを繰り返した。その魅力的なシーンの数々を見て、テッドの睾丸はやはりそれでも精液を分泌し続け、自分のことながら彼は驚いた。

「エリンが身体を売れるとすれば、彼女の魅力を使って昇任に利用できるかもしれない! うちの上司はエロ好き中年オヤジだから、エリンのセクシーなお尻に喜んで飛びつくに違いないな!」

そんな考えが、テッドの頭を駆け巡るのであった。

おわり


[2014/06/19] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

操られた若妻 (6) 

夫と電話で会話させながら犯す。これはリオンにとってもスリル満点の興奮する行為だった。エリンの細腰を両手でがっちり押さえながら、後背位で出し入れを開始した。ゆっくりしたストロークで長大なペニスをヌルヌルと挿しこんでは引き抜く。

左の耳に受話器を当てているエリンに、リオンは覆いかぶさり、右耳の穴を舌先でいたぶりながら囁いた。

「旦那に、エッチなまんこに大きな黒ちんぽを咥えこんでるのって言えよ、奥さん! 言うんだ!」

「ああ、テッド …………あなたがここにいてくれたらいいのに …………愛してほしいの! 私、いまとてもエッチな気分なの …………あなたが帰ってくるまで待てない感じなのよ!」

エリンはテッドがイヤラシイ会話に乗ってくるよう、呼び水をまいた。エリンの演技は功を奏し、テッドは笑いながら乗ってきた。

「エリン。もし君がバーに出かけて、ちょっと脚を見せてやったら、絶対、男たちが君に這い寄ってくると思うよ!」

エリンも笑いながら答えた。「ああ、テッド …………私ね、本当は、昨日の夜、まさにそういうことをしたのよ! あなたを空港に送って行った後、バーに行ったの! 男たちが私の魅力を味わおうって、おカネを出して列をなしてたわ! それに、黒人の若い人をひとり、家に連れ帰りすらしたのよ。その人、まさに今、私のあそこに突き入れてるの!」

リオンはもうそろそろイキそうになっていたし、電話の会話も終わりそうになっているのを察し、出し入れのスピードを速めた。そしてエリンの耳元に小さく喘ぎまじりの声をかけた。

「くっ! 奥さん…………イキそうだ ………………俺の黒子種をたっぷり入れてやるぞ…………きっちり妊娠させてやるっ!」

リオンは最奥に突き入れ、エリンの熟れた子宮に噴射を始めた。それを受けてエリンの膣肉が急に収縮を始め、彼のペニスをきつく絞り始めるのを感じた。

「ああ、あなたッ! ………………彼、取ってもすごいの! いま、すごく感じてるわ! ……………彼の黒いおちんちん、すごく大きくて、今、根元まで私の中に入って、中に出そうとしてる ………………………あぁぁぁぁぁぁぁ!」

エリンは受話器に大きな声で叫んだ。それを聞いてテッドが向こうで笑っているのを聞いた。と同時に、レオンのペニスが噴射を始めるのを感じた。

理性が吹っ飛ぶようなオーガズムに全身をガクガク震わせつつも、何とか意識を保とうと踏ん張り、エリンは喘ぎながらも声をかけた。

「あ、明日、空港に迎えに行くから! じゃあ……!」 と言い、返事も聞かず、電話を切った。

そして、エリンは力尽きたようにがっくりと突っ伏した。その膣肉には黒ペニスが嵌まったまま、今だにヒクヒクと痙攣し、熱い精液を注ぎ込み続けていた。

翌日、午前11時。

エリンは忙しそうに動き回っていた。染みだらけのシーツをベッドから剥がし、新しいシーツに交換する。あと1時間以内に、婦人会の昼食会に行かなければならない。息子ももうすぐ帰ってくるし、昼食会が終わったころ、夫の乗る飛行機が空港に着くはず。急がなければならなかった。

愛人であり、ヒモでもあるリオンは、彼女が作った朝食を食べた後、裏口から家を出て、帰っていた。キッチン・テーブルで最後のセックスをした後ではあったが。

エリンは素早くシャワーを浴び、戸棚のところに置いたままにしていた財布を取った。その財布は、リオンが注文したピザの代金を払うため、昨夜、ハンドバックから出して、そこに置きっぱなしにしていたのである。

白いドレスを着て、白いハイヒールを履き、エリンは車へ飛び乗った。ミラーを覗き、髪が乱れていないことを確かめた後、口紅を塗った。ミラーに顔を近づけ、彼女は口の隅を擦った。白い破片のようなものがくっついていたからである。それは、朝食後のセックスの後、お決まりのお清めをした時についた精液が乾いたモノだった。

普通よりもスピードを出して走り、何とか、昼食会が開始する直前に着くことができた。エリンは、朝に予期せぬ来客があったと言って謝った。何とか間に合ったと、安堵に大きく息を吐いた。

昼食会の後、エリンは空港へ車を走らせた。テッドの飛行機が着く前に空港へ着けるよう望みながら。

テッドは車のトランクにスーツケースを入れ、助手席に乗り込んだ。エリンはキスをしようと身体を傾けた。手短なキスだったが、情熱のこもったキスだった。テッドは舌を伸ばして彼女の唇の間を伺い、同時に彼女の胸を手で覆った。エリンはそれに反応して、ぷるっと身体を震わせた。エリンは、テッドが昨夜の電話での焦らしの会話でエッチな気分になっているのを知っていた。だが、身体を震わせたのはそのせいではない。彼女の乳首は、この2日間ずっと吸われ続け、極度に敏感になっており、触れられただけで甘美な痛みが身体を駆け巡ったからである。

家に着くと、エリンはキッチンに行き、夫の帰宅を祝しての簡単なパーティをする準備を始めた。一方、テッドはくつろげる服装に着替えるため2階に上がった。クローゼットにコートを掛け、それからネクタイ・ピンを外し、ドレッサーに置いた。そして財布を出し、ついでにポケットの中からも硬貨を出し、共にドレッサーの上に置いた。その時、コインが1枚、ドレッサーから転がり落ち、エリンのハンドバッグのすぐ横に転がった。

そのコインを拾おうと身をかがめた時、エリンのハンドバッグの中に明るい色の布切れが彼の目を惹いた。レースの縁飾りを見て、テッドはごくりと生唾が出て、心臓が高鳴った。妻のハンドバッグの開き口を見つめる間、呼吸が止まっていたような気がした。

テッドは、その丸められた布切れへとゆっくりと手を伸ばした。これは、本当に僕が考えているモノだろうか? 頭の中、急速にいろいろな考えが駆け巡った。

金曜の午後、ディナーに行く時、着替えをするエリンがドレスを着るところを見た。あの時、彼女はセクシーな薄青のパンティを履いていたはずだ。

「あの時のと同じパンティ? そんなことあり得るのだろうか?」

テッドの指が固く丸められた下着に触れ、そして彼は妻のハンドバッグからそれを取りだした。もう一方の手も出し、その下着を広げた。

テッドの胸の中心臓が破裂しそうだった。それは間違いなくエリンの薄青のパンティだった。金曜日に彼を空港に送りに行った時に履いていたのと同じパンティ。

かつては柔らかな布地だったはずが、今はごわごわになっていて、白い破片がいたるところについている。テッドはぶるぶると身体を震わせた。この白い薄片が何なのか分かったからである。

「昨夜エリンが電話で言っていたことは本当だったのか?」 と彼は自問した。

その時、廊下からエリンの甘い声が聞こえた。

「あなた? あなたに飲み物を作ってきたわ。これでも飲んでくつろいで」

テッドは急いでパンティを丸め、元の妻のハンドバッグの中に戻した。ネクタイを解き、シャツのボタンを外しながら、妻から飲み物を受け取り、彼女の唇に優しくキスをした。そして飲み物のグラスをドレッサーに置き、両腕を広げて愛する妻を抱き寄せた。白いドレスの上からキュッと引き締まったセクシーなお尻を揉んだ。……このお尻を揉んだのは誰なんだろう? エリンにとって、自分はその男に敵う存在なのだろうか?

美しい妻を抱きしめながら、テッドはふざけまじりに訊いた。

「それで? 例の若い黒人男は君の脚の間の炎をちゃんと鎮めてくれたのかい?」

「うーん……、彼、私をいくら抱いても飽き足りなかったみたいよ! 昼間も夜もずっとし続けていたの。毎回、熱くてねっとりしたのを私の中に注ぎ込んでくれたわ。確かに彼は、あの燃えあがる炎を消してくれたわよ。間に合わなかったら、今頃、私、気が変になっていたかも!」

エリンもショートパンツとブラウスに着替え、すぐにキッチンに戻って行った。テッドは好奇心に駆られ、バスルームに入った。洗濯物入れのかごを開け、そこに精液の染みがついたシーツを発見した。さらにその底の辺りを調べ、金曜の夜にエリンが着ていた紫色のドレスも発見した。取り出して広げてみた。しわくちゃにはなっていたが、何も変わったところはなかった。だが、裏返してみて、テッドはお腹のあたりに固いしこりができるのを感じた。そこには、やはりカサカサになった白い大きな円形の染みがあったのである。テッドはその白い染みを擦り、白い小さな破片になって、ぱらぱらとバスルームの床に舞い落ちるのを見た。

その夜、テッドは、彼にしては激しいと言えるセックスを行った。

彼は、妻が身体を許す相手はどんなタイプの男だろうと想像しながら、性行為を行ったのだった。想像しながらテッドは内心、苦笑いした。

……若い10代の男を連れ込んだなんて、やっぱりどう考えても冗談だろうな。ましてや、黒人男だなんて! うぶで保守的なエリンが、そんなことをするなんて、あり得ない! だけど、それを見たらすごく興奮するだろうなあ……。エリンが、このセクシーな白い脚を広げて、黒いペニスを受け入れる! ちっ、そんなこと、絶対に起こり得ないだろうけど!……

そんなことを思いながら出し入れを繰り返し、やがてエリンが両腕と両脚で彼の身体にしがみつき始めた。ようやく、エリンが絶頂への坂道を登りかけたところだった。

「やって、あなた! ……………もっと激しく ……………あの大きな黒人男のことを忘れさせて!」

だが、その喘ぎ声を聞いた瞬間、テッドはたまらず絶頂に達し、エリンの中に噴射してしまったのだった。

翌朝もふたりはセックスをしたが、前夜と同じことの繰り返しだった。エリンが脚を絡みつけ、打ち込む彼に合わせて腰を突き上げ始めると、その途端に、彼はたまらず絶頂に達してしまったのだった。エリンはこの時も逞しい黒人男のことを言い、それも刺激のひとつになり、テッドは残量ゼロになるほど多量に噴射しまうのであった。

朝食時、テッドはエリンに言った。

「言いたくないんだけど、実は、2週間後に、またビジネスのコンフェレンスと会議があって出張しなくちゃいけないんだ」

普通なら、そういう出張の話しをするとエリンは顔を曇らせるのだが、今回はまったくそのような顔はしなかった。もっと言えば、彼女の口元にかすかに笑みがよぎったようにテッドには見えた。

2週間後。テッドは軽めの旅行支度をした。テッドとエリンの息子は、この日も友人のところに泊りに行っていた。

「今回は形式ばった会議はないはずだから、軽い用意で行くことにしたよ」

この日、エリンは彼を空港に送る服装として、趣味の良い緑色のドレスと白いハイヒールを履いた。テッドはただの見送りにしてはセンスが良すぎるとは思ったが、それについては何も言わなかった。

空港前に着き、テッドは車から降り、エリンが車を走らせるのを見送った。彼はわざと、この場所で降ろすようにエリンに指示していた。向かい側にタクシーが列をなして待っている場所であった。

エリンの車が出て行くとすぐにテッドはタクシーに駆け寄り、手をあげ、乗りこんだ。そして運転手に、あの青い車を尾行してくれたら、ボーナスを20ドル弾むと伝えた。

テッドは、愛する妻が、こんな不穏で薄汚い地域へと車を走らせるのが信じられなかった。やがて、エリンの車は『秘密のモーテル』の駐車場に入った。テッドは不安を感じつつ、それを見た。

通りの反対側でタクシーを降り、ひと目に着かない場所から妻の行動を見続けた。モーテルに入り、チェックインをし、8号室に入っていくのを見届ける。その何分か後、再び妻が部屋から姿を現すのを見た。何気ない様子で歩き、隣の『ジョーズ・バー・アンド・グリル』の裏の出入り口へと行き、中に入った。

テッドは急いで通りを横切り、モーテルのフロントで空いている部屋がないか、尋ねた。7号室も空いていると知り、彼はそこを選んだ。

部屋に入るとすぐに、彼はこの日のために用意していた小さなバッグの中身をベッドにぶちまけた。鏡の前に立ち、前もって購入していたツケ髭を注意深く顔につけた。それから古いプルオーバーのシャツとヨレヨレのコートに着替えた。これも前もって古着屋で買っておいたものである。最後に、これも古着屋で買った大きなつばのついた古い帽子をかぶった。

帽子を深々とかぶり、駐車場を横切り、テッドは薄汚い建物に入り、バーへと向かった。バーに入り、まっすぐカウンター前の席に陣取った。隣にはでっぷりとした大柄の男が座っていた。男は、何のためか、急いでビールを飲み干している様子だった。

テッドの座っている位置からは、愛する妻の姿は見えていた。ちょっと離れたところにあるブースに座っている。テーブルの上に向かいに座る男が手を出していて、その手を握っていた。黒い手だった。だが、彼の妻が手を握ってる男の姿や顔は彼の位置からは見えなかった。

テッドはビールを注文した後、隣に座る荒っぽそうな大男に話しかけた。

「おい、あっちにかなりの上玉のオンナがいるな!」

隣の大男はビールの残りを一気に飲み、答えた。

「トラック野郎のトムが俺の名前だ! あのセクシーな女だろ? あんた、俺はこの2週間、あの女を抱くためにずっと待ち続けてきたんだぜ! おめえ、信じられるか? 2週間前にあの女の最初の客になったのが俺なんだぜ? えぇ? 200ドルもしたが、その価値は充分にある女だったぜ! あの女のヒモが今夜またあの女が来ると聞いてな、俺は飛びついて来たってわけだ。またあの綺麗な女とやれるんだからな! 噂によると、あの女は旦那が出張に出る時しか、商売できねえらしい! しかし、その旦那って野郎もバカな男だぜ! あんなサカリがついた女をほっとくなんてよ!」

テッドは、帽子を深くかぶったまま頭を下げ続け、横眼で、その無骨な大男がブースに歩いて行くのを見続けた。そして、男が100ドル札をテーブルに放り投げ、エリンの手を乱暴に掴み、ブースから引っ張り出すのを見て、ごくりと固唾を飲んだ。

バーの他の客たちはトムがエリンを連れ出すのを見て、いっせいに歓声をあげた。

「いけ、トム! やれ、トム! いけ、トム! やれ、トム!」

テッドはそれを聞いて全身が震えるのを感じた。歓声の中、自分の愛する美人妻をトラック野郎のトムが引っぱりながら、バーから出て行くのを見とどける。

そのすぐ後、テッドはビールを飲み干し、バーテンに勘定を払い、すぐにまた戻ってくると伝えた。そして素早く裏口から外に出て、モーテルの7号室に戻った。

隣の8号室に面している壁に耳を当てた。かすかに話し声が聞こえた。テッドは医療機器分野の仕事をしている。このような事態のために、彼は聴診器をバッグに入れてきていた。それは最新式の装置で、どんなかすかな音でも拾うことができる聴診器である。壁にそれを当てると、隣の部屋の男の声が聞こえた。

「そこにひざまずけ、エロ女! 俺が、そのエロい口に出す時は、きれいな目で俺を愛しそうに見上げるんだぞ!」

それからの1時間、テッドは隣の部屋の様子をすべて聞いた。そしてトムが服を着はじめたのを聞いて、急いで元のバーに戻る支度を始めた。隣の部屋からシャワーの音がした。自分の妻が次の客のために身体を洗っているのだろう。

バーに戻るとテッドはビールを注文し、出入り口にトムが現れるのを待った。そして、ついさっき、愛する妻とセックスしたばかりの大男がドアをくぐってきたのを見て、彼はバーテンにトムがいつも飲んでる飲み物を用意するように言った。トムは元の席に戻ってくる前に、例のブースに立ち寄り、テーブルの上にモーテルの部屋のカギを置くのを見た。

トラック野郎のトムは、隣の男がすでに自分のためにビールを注文してくれているのを見て驚いた。

「おごるよ!」

「ありがとよ、相棒! おい、誓ってもいいぜ、あの美人のエロ女、絶対、プロだぜ! フェラの時も、あの可愛い目で俺をじっと見つめながら、俺が出したのを全部吸い取って、飲み込んでいた! ちくしょう! 思い出しただけでキンタマがじんじんしてくるぜ! 思う存分、嵌めまくってやったぜ、相棒! あん時の女の喘ぐ声、最高だったな。お願い、それ、思い切り私にぶち込んでって、ねだってやがった。それに、イク時もよ、両脚をツタのようにして俺の尻に巻きつけて、離そうとしねえんだ! 俺は毎週、ここに来るぜ! あの女が来るのを待ちながらよ!」

バーテンのビルが言った。

「お客さんたち、何か欲しいのがあったら、今のうちに言ってくれ」

テッドもトムも頭を横に振った。ビルは身長195センチはある長身で、体重も110キロはある大男の黒人だ。ビルは太いかすれ声で客にアナウンスすると、客がいっせいに顔をあげた。

「これから1時間、すべての飲み物は1杯、3ドルだ! ここに来て、勝手に飲み物を作り、ここにあるタバコ箱にカネを入れてくれ! 俺は1時間したら戻ってくる。俺も、あの美人の白人女と1発やらないと気が済まねえ!」

そう言ってビルはバーテン用のエプロンをひったくるようにして脱ぎ、モーテルの部屋のカギをもらいにブースに向かった。


[2014/06/17] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

操られた若妻 (5) 


「おいおい、びしょびしょじゃねえか! パンティがスペルマでぬちゃぬちゃ言ってるぞ、エロ奥さん! この前、新聞を見たら、あんたの写真が載っていたぞ。奥さん、婦人会の会長になるって書いてあったな。おい、みんな何て言うと思う? 自分たちが選ぶリーダーが善人ぶった女で、知らない男を5人も客にとり、今は自分の子供くらいの黒人にカラダを触られてヨガってるのを見たら。えぇ?」

リオンはエリンの耳元に囁きかけ、同時にパンティを引き降ろした。つるんとお尻が剥き出しになり、下着はスルスルと床に落ちた。すぐにリオンの指が彼女の濡れた割れ目に忍び込んだ。

「ああ、リオン ……………いいわぁぁ …………触って ……………指でいじって …………あっ、ああぁ! いいぃぃぃぃッ!」

エリンは手慣れたリオンの指使いに身体を震わせ、悩ましい声をあげた。左右の太ももをしっかり合わせて、リオンの意地悪な指を離すまいとする。くねくねと腰をうねらせ、太ももの筋肉をきゅっきゅっと絞ると、中からトロリとした熱い液が染み出てきて、太ももの内側を濡らすのを感じた。

「ああ、リオン …………………リ、リオン …………………ああっ………………あああぁぁぁぁッ ……………いくっ ……………………イキそうぅぅぅぅぅぅ!」

さらに濃い液が中から出てくるのを感じ、エリンは腹の底から出すような唸り声をあげた。ドロッとした液が太ももを伝い、床に落ちてるパンティにポタポタと滴った。

リオンは指を引き抜き、それをエリンの鼻先にかざした。

「ウィンターズの奥さんよ、お前のまんこ、臭せえスペルマでいっぱいだな! それとも本気汁か? どっちにせよ、俺はこんな汚ねえまんこにちんぽを突っ込むつもりはねえ! 俺は、ヌルヌルの二発目なんかに興味はねえからな! バーが閉まる前にビールを買って、それから奥さんの家に行こうぜ。家に帰れば、ビデで臭せえスペルマを全部洗い流せるからな。おい、マジで自分の脚を見てみろよ! スペルマが脚を伝って流れてるぜ。お前、ほんとに薄汚ねえ淫売だな!」

エリンがパンティを拾おうと前屈みになると、リオンは注文をつけた。

「おい、パンティは履くな! エロ女は、スペルマを垂れ流しながらバーに入るもんだ。俺の女ならそうしろよ!」

エリンは文句も言わず、言われた通りにした。要求に従うことでリオンを喜ばせたかったからだ。彼女の青いレース・パンティは濃い白濁ですっかり濡れていた。エリンは、リオンにバーへとエスコートされながら、濡れ汚れたままの下着を丸め、ハンドバッグに入れた。

こうして歩いてる間も、陰部の筋肉が収縮するのか、陰唇からまだ濃い精液が漏れ出て、太ももを伝っている。リンは自分が本当に安い娼婦になった気がして、涙が溢れてくる。何度もまばたきをして、涙を堪えるのだった。

その1時間後、エリンは自宅のバスルームにいた。ようやくすべての精液を洗い流したところだった。トイレの水を見て、エリンは驚いた。信じられないほど多量の、灰色のモヤモヤが便器の水に浮かんでいる。こんなにもたくさん、身体に注ぎ込まれていたとは!

すっかり汚れを落としたエリンは、新品の白いネグリジェに着替え、ハイヒールを履いた。そして、いそいそと10代の愛人が待つ寝室へと向かった。

その夜、明け方まで、ウィンターズ家のキングサイズのベッドのヘッドボードは、幾度となく壁をがんがんと叩き続けた。テッド・ウィンターズが家にいたら、愛する妻には殻を破って声をあげて乱れてほしいという彼の夢は、見事、実現したと知るだろう。

「ああ、リオン ………………大好き ………いいの、いいの、感じるの……………………やって! ………………好きなだけ強くやって! あああぁぁッ! あなたのおちんちん、すごく長いわ! …………すごく大きい ……………あっ、あっ、あっ、あっ、あっ! ……………いいぃぃぃぃぃッ!」

とは言え、テッドは、愛する妻が黒人の若者に「旦那と比べて、どうだ?」 と聞かれ、答えるのを聞いて、がっかりしたかもしれない。

「ああ、リオン …………そんなの当たり前よ。あなたの方がずっと大きいわ …………………ずっと、ずっと長いし、太いわ …………………夫なんかより、ずっと上手だし! ずっと優れてる! もっとヤッテ ………………やって、やって、やって! ………………もっと強く …………乱暴にしていいの ……………あっ、いいッ! …………………いいッ、イクぅぅぅぅぅッ!」

すでにエリンは何回、絶頂を告げていたか分からない。しばらく、声が途切れ、ベッドがガタガタ鳴る音だけが続いた。そしてリオンの低い声と、それに応じてエリンが甘い声で答えるのが聞こえ始める。

「ええ、リオン……………出して ……………私の中に出して ………………中にいっぱい出して ………………熱いのを撃ち出して欲しいの ………………私をあなたの精液まみれにして! 妊娠させて! …………………淫乱なこの私に黒い赤ちゃんを授けて!」

白と黒の対照的なふたつの肉体が合体している光景は目を見張るものだった。人妻の白いセクシーな身体と、それを覆う筋肉隆々の黒い身体。その黒い身体を細く白い2本の腕と脚がしっかりと包んでいる。

夫は出張でいないし、息子は日曜の夜まで友だちの家に行っている。翌日の朝、目を覚ましたエリンはシーツを蹴るようにして跳ね飛ばし、寝返りを打って、横を向いた。そこには漆黒の逞しい肉体が横たわっていた。

うっとりとした目になり、その肉体をまじまじと眺め、そして近づく。朝食を食べたい空腹感を感じつつ、エリンは、柔らかく横たわるずっしりとした肉感のソーセージを手にした。そして身体を丸めて、顔を近づけ、舌先を尖らせ、その肉茎に這わせ始めた。

食事をする時間を除いて、その土曜日は、朝から夜までウィンターズ家のベッドは常時、酷使され続けたと言ってよい。

夜8時、電話が鳴った。この時もふたりはベッドの中にいた。エリンは唇に人差し指を立てて、リオンに静かにするよう示した。

染みまみれになったシーツの上を四つん這いで進み、エリンは電話のところに行き、発信者を見た。テッドの携帯電話からだった。エリンは受話器を取った。

「ハイ、あなた! しゅ……出張は……出張はどう?」

柔らかな尻頬をリオンに愛撫され、エリンは言葉を詰まらせながら問いかけた。

「いえ、大丈夫 ………………何でもないわ、あなた!」

だが思わず、ぶるっと身体が震えてしまった。四つん這いのままの彼女の脚の間に、リオンが仰向けになって顔を向け、そこに顔を擦りつけたからである。さんざん刺激を受け、今やすっかり敏感になっている陰部に顔を擦りつけてくる。

エリンは夫の声を聞きながらも、送話口を手で覆い、「ああん!」と悶え声をあげた。リオンが舌を伸ばし、陰唇の間をぺロリ、ぺロリと舐めるのを感じる。

股間に、この黒人の若者に顔を埋められながら、電話では夫と話しをしている。いけないこととは知りつつも、その邪悪な刺激は強烈だった。

「あっ、あっ……イヤッ………あっ、あん!」

エリンは夫の話しを聞きながら、何度も送話口に手を当て、喘ぎ声が聞かれるのを防いだ。だがリオンは執拗で、彼女は最後に固く送話口を覆いながら、ぶるぶると震え、絶頂の叫びをあげた。

テッドは出張先でのビジネスの取引が成功し、興奮して成功話を続けていた。エリンは気が虚ろになりそうなのを堪え、夫の話の内容に注意を向けようとし続けた。オーガズムから戻りかけると、今度は、リオンが股間から這い出て、後ろに位置取り、両手で彼女の腰を撫で始めるのを感じた。

また送話口に手を当て、エリンは恐怖に息を荒げた。リオンが太い亀頭を濡れた割れ目に擦りつけるのを感じ、ぶるっと身体が震える。

「そう、それは良かったわね、あなた!」

エリンはやっとのことで、そう返事できた。今にも極太を挿入されそうになってる時に、夫と何気ない会話をしている。そこがとても罪深く感じた。

極太の肉茎はゆっくりと侵入を始め、エリンは興奮に震えた。だが、肉茎は簡単に奥底まで届いてしまう。


[2014/06/16] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

操られた若妻 (4) 

テッドにとって、今のエリンはまさに飽くことを知らない妻に変わっていた。セックスを求め、彼が突き入れると激しく腰を突き上げてくる。

テッドは昨夜の行為について少し罪悪感を感じていた。エリンがセクシーな脚を彼の身体に絡め、いよいよこれからという時に、彼はあまりに早く果ててしまったのである。その時、エリンは両脚で彼の腰をきつく包み、ぎゅっと彼の身体にしがみつき、そして切なくも色っぽい声で喘いだのだった。

「ああ、テッド ………やって ……………私を犯して ……………淫乱娼婦のように私を犯して、お願い!」

テッドは、その声を聞いた瞬間、感極まって頂点に達してしまったのである。エリンがまだ絶頂の登り口にすら達していない時点で、彼は激しく射精してしまったのだった。

「ああ、イヤッ …………ダメ、テッド ………い、イヤッ …………………まだなのに ……………こんなに早くなんて、イヤぁぁぁッ!」

テッドは早くイキすぎたことに罪悪感を感じた。

……ああ、何てことだ。今まではいつもエリンを喜ばせられていたのに! なんであんなに早くイッテしまったのか信じられない! あの時のエリンの反応があまりに刺激が強すぎたのかもしれない。脚で包むように僕にしがみつき、やって、犯してとせがんでいた。まるで別の女性としていたような気分だったなあ。僕はいつも、セックスの時には僕に激しく反応する淫らな女性がいいなと思っていたけど、まさにそんな女のような感じだった。あの時、もう少し持続できて、エリンを満足させることができたら良かったのに!  まあ、日曜に帰る時、バラの花束を買ってエリンを驚かせようかな…。

テッドはそんなことを思った。

飛行機の中、その後もテッドは自分の美しい妻のことを思い続けた。今この瞬間、彼女がそばにいて、愛し合えたらいいのにと願った。今度こそはちゃんと長持ちして、絶対、最後までいかせてあげるのにと。

彼は、飛行機に乗る前に立ち寄ったレストランでのことを思い出した。あの時のエリンの何と愛らしかったことか。藤紫色のドレスと、白いハイヒールを履いた清楚な姿。テッドは、こんな魅力的で、かつ知的な女性を妻にもてて、幸せだった。しかも、エリンは努力家で、今度、地域の婦人会の会長になるらしいと聞いて、自慢にも思っていた。エリンは貞淑な妻だ。夫に隠れて浮気をするような他の妻たちとはまったく違うのだ。

テッドは、最近離婚した職場の親友のことを思い出した。その男は、自分の妻が彼の親友とベッドにいるところに踏み込み、それが原因で離婚したのである。さらにテッドは、ゴルフ仲間の男のことを思い出し、思わず笑ってしまった。そのゴルフ仲間の妻はテニス教室に通っていたのだが、テニス・クラブのプロにテニス以上のことを教えられていたそうだ。テッドのゴルフ仲間の男は、そのふたりの現場に踏み込んだらしい。

テッドは思った。……最近のエリンはあんなに情熱的だし、エッチな気分になっているから、ひょっとすると、僕が彼女のあそこを舐めようとしても、前のように拒んだりせず、諦めて、させてくれるかもしれないな! ああ、エリンの濡れた割れ目に舌を挿しこんでみたいなあ。クリトリスを舌でチロチロなぶって、僕の口にどっと本気汁を出させるんだ。そして喜びに喘ぐ悩ましい声を聞く! エリンには本当に激しく乱れて、大きな喜びの声をあげてほしいのに! だけどエリンは、ベッドの中でも、いつも貞淑で慎ましい女でいようとしているんだよなあ……。

テッドがそんなことを思っていたまさに同じ時、『秘密のモーテル』の8号室で起きてることをテッドが覗き見したなら、彼は心臓発作を起こしていただろう。

彼の妻の高価なドレスは、薄汚いモーテルの床に丸まって落ちていた。白いハイヒールの上に重なるように丸まっている。そして、それを着ていた彼女自身はと言うと、今は、ベッドの上に横たわっている。彼女を買った無骨なトラック運転手に、染みひとつない象牙色のセクシーな美脚を惜しげもなく見せていた。

すでにエリンは本物の娼婦のように振舞っていた。焦らすように腰をくねらせながら、パンティに手をかけ、腰を浮かせてお尻から降ろし、一方の脚を高々と上げて、脚を抜き、同じようにもう一方の脚を上げて完全に脱ぎ去る。彼女の身体を守っていた最後の衣類が、こうして彼女の身体から離れた。その様子をいかにも下品そうな男が期待に舌舐めずりしながら見ていた。

その後の光景を見たら、テッドは自分の願いが実現したと分かるだろう。もっとも彼の代わりに見ず知らずのトラック運転手が実現していることであるが。

エリンが素っ裸になったのを受け、トムはベッドに這いあがった。それに連動するように、エリンは恥ずかしげもなく両脚を開いていき、トムの油っぽい髪に両手の細指を絡め、そして自分の股間に男の顔を引き寄せたのだった。男の唇が局部に触れるのを感じ、早速、大きな喜びの声をあげる。

「あっ、ああぁぁぁ ………………あっ、いいっ! …………………いいわ .............................食べて、私を ………んんんっ………もっと、舐めて! 貪って! ああっ! か、感じるぅぅぅぅぅ ……………あっ、あっ、あっ…いやっ ………わ、わたし………あっ……………い、いっ ……くぅぅぅぅッ………あ、いっくぅぅぅぅぅっ!」

フライトも中間地点にまでさしかかった。テッド・ウィンターズはリラックスし、目を閉じた。そして愛する妻の姿を思い浮かべた。

「ああ、僕は本当に運の良い男だ。あんな美しい女性と結婚できたんだから! 息子には立派な母親だし、夫には愛らしい妻! エリンが浮気などしないのは当たり前だ。だけど、考えてみると、エリンが他の男と一緒にベッドにいるのを想像したらすごく興奮してくるなあ。まあ、そんなことしようと思うヤツがいても、エリンならいきなりピシャリと平手打ちするだろうけど」

テッドはそんなことを思いニヤニヤと笑い、引き続き、愛する妻が裸で見知らぬ男とベッドにいる光景を想像し、妄想を楽しむのだった。

テッド・ウィンターズは、もし運よく『秘密のモーテル』8号室を覗くことができたら、別に妻の行為を想像する必要はないだろう。

彼が妄想を楽しんでいた、まさにその時に、この部屋で起きてることを見ることができたら、彼は人生最大のショックを受けていたかもしれない。

安手のモーテルのベッドがギシギシとスプリング音を立て続けていた。テッドの愛する妻の身体も顔も見えない。見えるのは大きな男のごつごつした背中と醜い尻、そしてその身体を包み込むようにしている、ほっそりとした美しい肌の2本の腕と脚だけだろう。

だが、もし見ることができたら、彼女の美しくセクシーな身体や快感に喘ぐ美貌の表情は、これ以上ない官能的な光景だろう。その美しく「貞淑な」妻のしとどに濡れた陰部には、今、無骨なトラック運転手の極太が激しく出入りを繰り返しているのだ。

テッドは、妻が愛の行為において以前より自由で表情豊かになってきているのを思いながら、自分が一番好きな瞬間を思い出していた。それは、彼が挿入し、ぐっと押し込むときにエリンが発するよがり声である。それを聞くのが一番好きだった。

彼は思った。……それにしても、エリンが完全に自分の殻から外に出るのはあり得るのかなあ? いや、たぶん無理かもしれないな。エリンは、保守的でクリスチャンの家に育ったから、そういうふうになるのは完全にエリンらしくないものなあ……

この点に関して、テッドはこれ以上の間違いはあり得ないほど間違っていた。まさにこの瞬間、彼の愛する妻はモーテル中に轟くような声で叫んでいたのである。

「ああぁぁ、感じるうぅぅぅぅぅ …………すごく太いわ ………………あああぁぁぁぁぁ ………やって、やって、やって、もっとヤッテ!…………あっ、あっ、あっ、あっ、あっ!………… 200ドル払ってくれたんでしょ? 淫乱娼婦にヤルために! だからもっと!…………あっ、いいッ……………いいっ、いいっ! もっと深く …………もっと、もっと! ああ、感じるうぅぅぅぅぅ! いいぃぃぃぃ! ………ああん …………あぁぁぁぁぁ!」

エリンは自分の身体をカネで買った男に、歌うような声で叫び続けた。

その5時間後。カネを払った最後の客がモーテルの部屋を出て行った。エリンはシャワーを浴び、そして服を着て、正装状態に戻った。この数時間の間、これを何回繰り返したことだろう。

ちょうどその時、彼女に身体を売らせた張本人が部屋に入ってきて、彼女の後ろに立った。リオンは後ろから両腕を回してエリンの身体を抱き、両手で乳房を覆い、首筋に顔を擦りつけた。エリンはほとんど本能的に深い喘ぎ声をあげ、それを受けとめた。

「今はもう完全に俺のオンナだな、ウィンターズの奥さん! あんたは俺のモノだ。俺に何をしてほしいか言っていいぜ!」

リオンはドレスとブラジャーの中、エリンの乳首がみるみる固くなるのを感じた。

「ああ、リオン…………お願い ………………お願いよ …………私を淫乱娼婦のように扱って! あなた専属のオンナとして! やって …………お願い ……………やってほしいの ……………あなたの大きなおちんちんが欲しくてたまらないの! あなたのためにおカネを稼いだわ、カラダを売って ……………あたし …………あたし、何でもするから。してほしいこと何でも …………あなたが喜ぶなら、喜んでカラダを売るわ! だから、お願い ……………やって …………やって、やって、やってぇ、お願いッ! ………ああ、そう……いいぃぃぃぃ ………………触ってぇぇぇ …………ああ、感じるぅぅぅ ……………いいの、感じるの! ……気持ちいいの!」

エリンの声はすっかり蕩けるような声になっていた。リオンがドレスを捲り上げ、レースのパンティ越しにあそこを指で擦ると、途端にエリンはうっとりとした顔に変わった。


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オマール・ベルの世界 (キャプション) (6) 

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ジミーは立ちあがって、両手を腰に当てた。結果を期待している他の人と同じく、指示を待っている。

これはすべて彼のガールフレンドの考えだった…正確には彼の元ガールフレンドだが。ジミーは前からスポーツマンであった。だがグレート・チェンジが起こり、彼は男と競い合うことができなくなってしまった。そういうわけで、彼の不平を耳にタコができるほど聞かされた彼の元カノのエイミが、もっと身体に合ったスポーツをしたらと提案したのである。すなわち、チアリーダーをしたらと。

最初、ジミーはそのアイデアを鼻で笑ったが、2ヶ月ほど経つうちに、彼の中でその考えが大きく育ち、そしてとうとう、彼はやってみようと折れることにしたのだった。

それ以来、彼はトレーニングを続けた。いつか大学の正式チームのレギュラーになるのを期待してる。

試行期間はわりと順調に進んだ。ルーティンの運動は上手くやれた。だが、ここにはboiは彼しかいない。望むらくは、そのことを理由に反対されなければいいんだけど。

*****

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ゲイリーは写真を取りながら、にっこり笑った。もっとも彼はほとんど楽しんではいない。むしろ、気が狂うほど恐がっていたと言ってよい。グレート・チェンジが起きた時、彼のガールフレンドは外国に留学しており、彼の身体が変化してからは、一度も、彼と直に会っていなかった。もちろん、彼女は何が起きてるか知っていた。他の国の白人男性も、同様に影響を受けたから。でも、新しくなったゲイリーを見たら、彼女はどう思うだろう?

彼女は、自分の女性的で身体の小さなboiを受け入れてくれるだろうか? それとも、鼻っから自分と一緒になるなんて考えを拒否するだろうか? だが、それ以上の疑問は、自分が何を求めるかということ。大半のboiと同様、ゲイリーも男に関心を持つことと無縁ではなかった。そのことは、彼女との関係にどのような意味を持つのだろう? 時間が経たないと分からない、とゲイリーは思った。

*****

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見てみて! 彼、boiブリーフとかいろいろ着てるのよ!

グレンは笑顔にはなってるが、内心、ゲーっと言っていた。ドレスなんか着たくなかったのである。boiブリーフも履きたくなかった(まるで、boiブリーフと呼ぶことで、たいていのboiが履いてるパンティというより、ましになってるような言い方だ)。彼は、tomboy(おてんば娘)にならって使われ出したtomboiと呼ばれる種類のboiなのである。-boiたるもの、か弱くて女性的であるべしという文化的基準に従わない存在。彼は、典型的なboiの好みに反し、スポーツや車や女の子が好きなのである。

しかし、そんな彼ですら、周囲からの無言の圧力からまぬかれるわけではない。この日、彼の姉の結婚式で、彼の姉はグレンに花嫁の付き添い娘になってほしいと頼んだのである。もちろん、グレンは承知した。なんだかんだ言っても、自分の姉なのだから。

このように黙従してしまったことの帰結を悟ったのは、それからほぼ1週間後のことだった。彼はドレスを着なくてはいけなくなってしまったのである。4年前のグレート・チェンジ以来、ずっと拒んできたことなのに。

姉のためを思い、彼はむやみな抵抗はしなかった。彼は姉にもらった下着もつけている。

こうして立っている時も、彼の姉はふざけまじりに彼のboiブリーフを母親に見せる。そんな時、グレンは早く元の着心地の良い服に戻りたいと心を痛めているのだが。

boiは家族のためにいろいろ気を使わなければならないのだ……

*****

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グレッグは上半身裸で、同じように裸のルームメイトの隣に立ち、髪の毛をまとめた。彼は、グレート・チェンジのたった1年後に大学に入った。当時は、女性のルームメイトを持つなんてあり得ないと思っていた。

だが今はグレッグは裸の女性がいることにすっかり慣れている。裸の女性がいても、少しも興奮しないのだ。まったく普通のこととなっている。

グレッグはルームメイトの方をチラリと見て、溜息をついた。慣れているとはいえ、時々、あんなふうな乳房があったらいいのにと思うのである。胸があったら、まともな男性を今よりずっと簡単に手に入れられるのに、と。

*****

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エディはディルドの先端がアヌスの入り口に触れるのを感じた。そして溜息をつきながら、下を見た。とうとう、これをする。真実が分かる瞬間がきた。

boiであるという状態を認めると完全に意思を固めることができるだろうか? すでに髪の毛は長く伸ばしていたし、boiの服を着るようになっていた。だが、これはそれとは違う。これをやったら、後戻りはできなくなる。

エディは、自慰のようなあまりにありきたりなことがこれほど重要な意味を持つとは思っていなかった。だが、これは重要な意味を持つ。少なくとも、どんなふうにするかは重要な意味を持つ。これまでの人生、自慰と言えば、必ずペニスが関わっていた。だが今は……確かに今までとは違う。

彼は前とは違う。確かにペニスからある程度の快感は得られるが、でも、アヌスには敵わない。こっちが彼にとっての本当の性器になっている。

疑念やためらいの気持ちを払いのけ、エディはディルドへと腰を沈めた。思わず、あっと声を漏らした。こんなに気持ちいいとは思っていなかった! 上下に動いてみた。入れては出す。エディはディルドに対して、ロデオ乗りを続けた。何時間もと思えるほど長時間。その間、一度もペニスに触らなかった。

ことが終わり、性的満足を得て幸福感に浸りながら、彼は思った。みんなが言ってたのは正しいのだろうか? boiは男と一緒になるのが本当なのだろうか? エディは人生で初めて、男とセックスしたらどんなだろうと知りたくなったのだった。

*****

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シンディはボーイフレンドが腰を抱え、後ろから挿入しようとする間、何これ?と言わんばかりにきょろきょろしてみせた。かつては自慢のペニスも今は小さなコブのようなもの。シンディは何も感じなかった。そもそも挿入さえもできない大きさなのは確か(それも彼が勃起できたらの話し。それすら最近ではめったにない)。

それでも彼はやろうとし、結果いつものように、しばらく下腹部を彼女のお尻に何度か押しつけた後、イライラして、座り込んで泣きだすのであった。もちろん、そういう時、シンディは彼を慰める。

しかし、シンディは最近、思い始めている。彼はもはや本当の意味では男ではないということ、そして彼は男性としては彼女を喜ばすことはできないということを、もうそろそろ認める必要があるのではないかと。ただ、それを言いだしたら、彼がひどく傷つき、永遠に彼はダメになってしまうかもしれないとシンディも分かっている。だから、こうして前屈みになってお尻を突きだし、役割を演じているのである。いつの日か彼自身でそのことに気づいてほしいと期待しながら。


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普通の男 (8) 


*

ビリーは自分が非常に可愛い存在であることを知った。本物の(黒人の)男たちみんなから視線を浴び、そのことをはっきりと自覚できた。実際、ほとんど化粧をしなくても、彼は大半の女の子よりも可愛いかったのである。

彼とメアリはモールの中を歩いた。ビリーは圧倒された。いたるところに、ほとんど裸同然の白人の男の子(boiと呼ばれていたが)の広告写真が飾られていたからである。広告の中のboiたちはすべて化粧をし、非常に女性的な服装をしていた。ビクトリアズ・シークレット(参考)ですら、新しく誕生した人々に商品を提供していた。boi用のランジェリや、小さなブラジャーすら売っていた。そのブラジャーは乳房が揺れるのを防ぐためではなく、薄地のシャツを通して乳首の突起が見えるのを防ぐためだろうとビリーは思った。

メアリはビリーに山ほどランジェリを買った。パンティ(ソング(参考)、フレンチカット(参考)、ボーイショーツ(参考)などなど)も、ストッキングも、ガーターベルトも、さらにはboi用のブラまで。

それから、ふたりは普通の服の店を何軒か訪れた。メアリはビリーにいろんなタイプのショートパンツ(非常に裾が短いのが普通)、ブルージーンズ、そして細いストラップの丈の短いタンクトップからカジュアル・シャツに至る広範囲のトップを試着させた。大半は身体に密着したピチピチのもので、どのトップでもビリーの乳首が見えてしまうものだった。

だが、ビリーにとって最もショックだったのは、スカートを履くboiの数の多さだった。ミニスカートであれロングであれ、少なくともboiの半分はスカートを履いていた。チアリーダの服装をした10代のboiすらいたのである。

ビリーは、意図的に、変化の効果をテレビやコンピュータで見るのを避け続けてきた。だが、家を出て、ショッピングモールに来たからには、どうしてもそれを目の当たりにせざるをえない。どうやら、白人男性という概念は過去のモノになってしまい、白人boiによって取って代わられたようだった。

(メアリはまだまだビリーに試着させたいものがあったのだが)ショッピングのお祭り状態が半分までさしかかったころ、ビリーは自然の要求のためトイレに行きたくなった。そしてトイレに行って、彼はまたも驚いたのだった。今はトイレが3ヶ所に分かれていたのである。ひとつは女性トイレ、もうひとつは男性トイレ、そして、3つ目がboi用のトイレだった。ビリーは自分がどれに入るべきか知っていた。

boiのトイレに入ると、boiがふたりほど化粧を直していた。小便用の便器はなく、ビリーは個室トイレに入った。ビリー自身、しばらく前から立って小便をすることが上手くできなくなっていた。彼はジーンズとパンティを降ろし、便器に腰かけた。

「あのね、あたし、リロイに誘われたのよ」

外でboiのひとりが言うのが聞こえた。とても甲高い声をしている。たいていの女性よりも高い声だった。

「それで…?」 ともう一人が訊いた。

「そうねえ、彼ってとってもエッチなの。絶対、ケダモノのようなセックスするわよ」 最初に話したboiがそう答えた。もう一人がクスクス笑うのが聞こえた。

「分かったでしょ? 私が言ったじゃない? そういう服になれば、簡単におちんちんをいただけるって…。男たちはboiか女の子かなんて気にしないの。基本的に私たちは女と同じよ。おっぱい好きの男は除外するけど」

「どうなんだろう。分からないなあ。何と言うか…。あなたも知ってる通り、あたし、昔は女のことばっかり考えていたでしょ? でも今は、男のことばっかり……。強い腕に抱かれるととても気持ちいいし、脚を広げられて…うぅぅぅん……」 

「最後まで言わなくていいわよ。それはどのboiも同じ気持ち。でもね、ちゃんとシグナルを送り続けるのよ。そうすればリロイが近づいてくるから。男たちはいつも……」

会話の声が遠くなった。ふたりの男狂いのboiたちがトイレから出て行ったのだろう。

ビリーは用を済まし、股間を拭いた(良いboiは終わったら、きちんと拭く!)。そしてパンティとジーンズを引き上げた。トイレから出て、キュートなドレスを見ていたメアリのところに戻った時も彼は少し茫然としていた。

ショッピングを終えた後も、ビリーは上の空の状態だった。その理由のひとつは、あのふたりのboiの会話だった。もうひとつの理由は、モールを歩きながら自分が他の男たちのことを気にしていることに気づいたことだった。かなり多くのboiたちが黒人男と手をつないで歩いていた。明らかにカップルだと分かる。だが、カップルのように見えるboiと女性のペアはまったく見かけなかった。

「じゃ、映画でも見に行く?」 メアリが声をかけ、ビリーは我に返った。

「ああもちろん」

「どれにする?」

「何でも。君が選んで」 とビリーは微笑んだ。

メアリはビリーとチケット売り場に行った。ビリーはもぎりのそばでメアリがチケットを買うのを待った。メアリはチケットを買って戻ってくると、「何か食べるもの欲しい? ポップコーン?」

ビリーは頭を振った。「いや、特に」

「オーケー」 とメアリは言い、ふたりは劇場に入った。

その映画をビリーはとても啓蒙的だと思った。新しく作られたのは明らかで、それは黒人男性と20代の若いboiとのロマンチック・コメディだった。ラブシーンまでもあった。そういうところもあり、ビリーはとてもその映画を楽しんだのであるが、深い意味を考えると、世界はずいぶん変わってしまったのだと思わざるをえなかった。

白人のboiと女の子は、今はほぼ同じ土俵に立っていることになったのだ。両者とも、同じもの、すなわち黒人男性を求めて競い合う間柄になっているのだ。

このことがビリーをかなり考え込ませたのは確かだった。


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操られた若妻 (3) 


エリンは、リオンの言ってることが信じられず、耳を疑った。ともあれ、自分がとんでもない間違いを犯してしまったと気づいた。今、夫は飛行機の中、遠くの都市へと向かっている。息子は家にはいない。そして自分は、薄汚れたバーでガサツなトラック運転手に身体をまさぐられている。

理性的に考えれば、こんなことをするはずもないのに、性欲を満たすというそれだけのために、理性に反した行動を取ってしまい、その結果、こんな恐ろしい状況に陥ってしまった。この若者に会いにきたつもりが、彼は悪魔のように、ここにいる大きくて醜いトラック運転手に、私を売っていたとは!

ニヤニヤ笑うリオンを見て、エリンは堪らず叫び出した。

「あなたって …………あなたって、気が狂ってるわよ ……………もし……もし本当に私がそんなことをするとでも思ってるなら、頭がおかしいんだわ! ……………私を売るなんて …………そんなのあり得ない! 私は …………私は……………売春婦なんかじゃないわ!」

そう言いつつも、スカートの中にもぐりこんだ手がさらに上へと探り動き、パンティへと徐々に近づくのを感じ、エリンはぶるっと身体を震わせた。

「奥さん、ここにいる俺の友だちを拒むのはヤメな! トムは奥さんのとろとろに熟れたマンコのために200ドル俺に出したんだ! 俺を怒らせたいのか? 違うだろ、ミセス・ウィンターズ! この店の中を見てみろよ、エロ奥さん! あんたが俺の言うことを聞かねえなら、あんたをこのテーブルにねじ伏せて、ここにいる男たち全員を招いて、あんたを輪姦させてもいいんだぜ!」

リオンは凄みを効かせて脅した。彼は、エリンが言われた通り店の中を見回し、そして目に涙を溜めてうつむくのを見てニヤリと笑った。諦めたのか、トムに対して抵抗するのをやめ、目を伏せ、時折、ぶるぶるっと身体を震わせている。多分、トムにパンティの上からあそこを触られているのだろう。

リオンはエリンの方に手を伸ばし、彼女のハンドバッグを奪い、中を開けた。そして目的のモノを見つけ、ニヤリと笑い、モーテルの部屋のカギを掲げた。そして、そのカギをトラック運転手のトムへと差し出した。

「このお美しいご婦人をお部屋に案内してくれるかな? 1時間15分は、このご婦人と一緒にいてもいいぞ。それが終わったら、カギを持ってここに帰ってくるんだ。時間に遅れるなよ。さもないともう100ドル出してもらうことになるからな!」

それからエリンの方を向き、リオンは指図した。

「トムの時間が終わったら、手短にシャワーを浴びて、服を着てここに戻ってこい。15分以内にだ。次の客が来てるころだからだ! 客の中には、美人に個人的にストリップさせるのが好きなヤツもいれば、自分で脱がすのを楽しみにしているヤツもいる。お前のハンドバッグと車のキーは俺が預かっておくから、逃げようとしても無駄だぞ!」

野卑なトラック運転手はエリンの右の肘をがっちりつかみ、エリンをブースから引っ張り出した。文字通り、モノを扱うような感じだった。エリンは何度もまばたきし、涙ぐみつつも、男に連れられていくほか、どうしようもなかった。男は、エリンを引っぱりながら出口へと歩き、モーテルのカギを男たちに振って見せた。それを見て、バーの客たちは一斉に唸り、下品な歓声をあげた。エリンは屈辱感と恥ずかしさに死にたい気分だった。

その何分か後、エリンは自分が借りたモーテルの部屋にいた。トラック運転手のトムが前に座り、ニヤニヤしながら彼女を見ている。エリンは首の後ろに手を回し、青いドレスのフックを外しているところだった。

今となっては、リオンに電話をしたことが人生で最悪の行為だったと痛感していた。今夜、いったい何人の男たちが私の身体に欲望を注ぎ込んで行くとこになるのだろう…?

「ああ …………どうして私は ……………どうしてテッドを空港に送った後、家に直行しなかったのかしら? テッド…………テッド …………本当にごめんなさい!」

エリンはそう心の中で言いながら、肩からドレスを脱いだ。

トムは、この上品そうな美女が普通の娼婦とは明らかに異なるのは知っていた。ドレスを脱いだエリンの背後にまわり、その震える身体の感触を楽しんだ。つるつるの肌で染みひとつない柔肌だ。顔を傾け、首筋に顔を擦りつけると、すぐにぷるぷると震えて反応してくる。指には大きなダイアモンドが輝いている。この女は人妻なのだろう。それにしても、こんな高級美女がおまんこ市場に出てくるとは、いったいどうしてなんだ? 彼には不思議でならなかった。

背後から両腕でエリンの小柄な身体を抱きよせ、両手の手のひらをお椀の形にし、レースのブラジャーを覆った。ブラジャーのカップを充分に満たしてる感触がたまらない。両手の親指で先端部分を擦ると、たちまち突起が固さを増してくる。

「あんたみたいに綺麗で若い妻が旦那に隠れて火遊びか? えぇ? 何てこった! まともな女なら決して近づこうとしない場末のバーに出てきて、しかも黒んぼの若造に会いに来たときたもんだ! よっぽど激しいのが好きなようだな、えぇ? ウィンターズの奥さんよ!」

「お願いです……………お願い ……………私……………私、こんなことしたくないの!」

薄地のレース越しに無骨な親指に乳首を弾かれ、求めてもいない刺激に身体を震わせながら、エリンは啜り泣いた。だが、その刺激のせいで、意思に反して身体がくねり、背後の男に背中を擦りつける結果になっていた。次第に官能が高まり、エリンは目を閉じ、悶え始めた。

「ああぁぁぁぁ …………うぅぅぅぅぅん ………ああんッ! あ、ああぁぁぁ ………んっ! あっ! ああっ! …………あぁぁぁん!」

今や彼女の乳房は、ガサガサした荒れた肌の手に乱暴に揉まれていた。それを受けて、エリンは声をあげて悶えていた。

エリンが気づかぬうちに、いつのまにかブラジャーが外されていた。今はモーテルの部屋の床に落ちている。そして、運転手は彼女の前に来て、硬く尖った敏感な乳首をヨダレたっぷりにしゃぶっていた。

乳房を貪られ、その刺激に喘いでいたエリンは、パンティに手をかけられ、じりじりと引き降ろされ、そして、胸を舐める口が離れるのを感じた。男が彼女の前にひざまずく。

「あっ、ああぁぁぁぁぁぁっ ………………あっ、いやっ! ……………あぁぁぁぁぁんんんっ!」

エリンはさらに大きなよがり声をあげた。トムが彼女の股間に顔を埋め、舌を蛇のように伸ばし、濡れた割れ目へと滑りこませてきたからである。

その頃、テッド・ウィンターズは、家から遠く離れた上空で、飛行機の中、シートを後ろに倒し、くつろいでいた。彼は愛する妻がこの何ヶ月かの間に大きく変わったことを思っていた。以前よりはるかにセクシーになったし、今は積極的に彼にセックスを求めるようになってきている。

結婚してからずっと、愛の行為を始める時は、いつも彼の方からコトを始めなければならなかったし、彼女の方はしかたなく諦めて行為に応じているように思われた。それが今は変わり、エリンは頑なな貝から出て、自分からセックスを求めるようになっている。テッドは、この変化をとても嬉しく感じていた。


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オマール・ベルの世界 (キャプション) (5) 

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「明日は大事な日だ」とポールは思った。彼の姉の結婚式があるのだ。彼の姉はポールに付き添い娘の役を頼んだ。もちろんポールは恭しくその申し出を受け取った。なんだかんだ言っても、名誉ある役なのだから。

というわけで彼はいつの間にか姉と母親と一緒にいて、結婚前の身支度の場に招かれていたのである。

トミーはふたりと並び立ちながら、不思議な気持ちでいた。素っ裸の姉と母のとなり、同じように裸でいて、しかも恥ずかしさも感じずに立っているなんてあり得ないと思っていたのは、そんなに昔のことじゃなかったなと。

彼がそんなふうに感じたのは3年前のこと。グレート・チェンジの前のこと。

あれ以来、彼は何度も素っ裸の女性の前に立ったことがある(加えて、素っ裸のboiの前にも)。なので、今は互いに裸でいても何にも変なことと感じなくなっているのだ。

*****

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カールは裸の女たちと一緒に立っていた。写真を撮られる間、にっこり笑う。彼はぼんやりとながら、不思議に思った。「僕はいったいどうしてこんなことをしてるんだろう?」
もちろん、短い答えは、彼は可愛いboiで、ちょっと飲みすぎ、ビキニを脱ぐよう言われたからという答え。だが、長い答えはというと、もうちょっと複雑だ。

他の多くのboiたち同様、彼の人生もグレート・チェンジの後、劇的に変化した。だが、カールの変化はすべて悪いことだったというわけでは必ずしもない。たとえ、今の彼の状況がちょっと…何と言うか、ちょっと淫乱的であったとしても。

以前のカールは非常に恥ずかしがり屋だった。そして、その恥ずかしがり屋であるせいで、彼は社会的に爪はじきにされていた。カールは女の子をデートに誘う勇気すら奮い立てることができなかったのである。

しかしグレート・チェンジがそんな彼を解放した。もはや、彼から女の子を誘う負担はない。彼が誘われる立場に変わったから。彼は、ゆっくりとだが確実に自分の殻から外に出て、最終的には、かなりのパーティ好きのboiに変身したのだった。

そして、気がついてみれば、こんなふうに、同じく裸になった女の子たちに混じってポーズを取り、エッチ目的の男たちに写真を撮られているのである。本当のことを言えば、彼は、後になったら後悔してるとは言うだろうけど、男たちにちやほやされて、とても嬉しがっていたのである。そして、その理由を知るのも難しくはない。彼は人生の大半を目立たない状態で過ごしてきたのだ。今はどんなパーティにも呼んでもらえる人気者。そして、そのことが、グレート・チェンジ後の世界における彼の幸福感のかなめなのである。

*****

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ベルが生物エージェントを大気にばらまいてから67日目。僕の身体は以前の面影がまったくなくなっている。身長は20センチは低くなったし、体重も36キロちかく減った。今は157センチの47キロ。

僕の服は全然サイズが合わなくなっているので、姉の服を着るようになっている。今日、ウェストを測った。58センチ。姉よりも細くなっている。それに僕のおちんちんは完全にと言っていいほど小さくなっている。測る気にすらならない。

僕は化粧を始めた。姉は、僕が「他のboiたちに混じった時、あまり目立ち過ぎないように」と言って僕のヘア・スタイルを整えてくれた。

最近、変な夢を見るようになっている…男についての夢。これが心理的なものなのか、それともベルの化学物質のもたらす効果なのか、僕には分からない。でも、そういう夢を見た後、目覚めるといつもアヌスが濡れていた。自然の潤滑液を分泌しているみたいに。

今日はここまでにしておこう。

明日はどんな変化が起きてるか、考えるだけでも寒気がする。

*****

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スタンは著名な整形外科医だ。そしてアダム(スタンがいま淫らな淫乱のように乗っかってるオトコ)は、スタンの担当患者で、有名なスポーツ選手。

スタンは職業倫理に反するとは知っていたが、彼はアダムのことが好きだった。もっと言えば、もうちょっとそれ以上かもしれない。愛情と言ってもいいものだったかもしれない。

有名野球選手であるアダムが肘を痛め、手術の必要が生じたことがきっかけだった。手術前の何週間か、ふたりはしょっちゅういちゃついた。そして、手術の1週間後、アダムが予約されていた診察に来た時、彼はスタンをデートに誘ったのである。もちろん、スタンはそのデートを受けた。

それ以来、ふたりは離れがたくなった。それでも、依然として、スタンは知っていた。いかに自分の感情が本気で純粋なものだとしても、職業倫理に反した行動の言い訳にはならないと……。

思えば、かつてのスタンは女ったらしの医者で、次から次へと女たちを乗り変えた男だった。だがそれはグレート・チェンジの前のこと。そして、彼は、ひょっとするとグレート・チェンジは彼に起きた出来事で最も良かったことなのかもしれないと、自分で認めている。

彼は内面が空洞だったのだ。そんなわけで女たちを使い捨てのセックス玩具のように扱ってきたのだ。しかし、彼自身、男たちにそういうふうに扱われ(グレート・チェンジの後の1年ほどは本当にひどかったのであるが)それを経験した後は、彼は他の人とどう接するかについて新鮮な見方をできるようになっていた。それにこれまでの人生に対しての借りも返さなければと。

望むらくは、アダムが悲しまなければ良いのだが。

*****

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支配……この言葉には実に様々な意味がある。だがドナルドにとっては、支配は生きることそのものだ。

グレート・チェンジの前は、彼はプロのご主人様だった。他の人を性的に支配して生計を立てていたのである。

だが、グレート・チェンジがすべてを変えてしまった。かつては肉体的に威圧的な男だったが、彼も他の白人男性同様、縮小し女性的な存在に変わったのである。

その状態に慣れるのにしばらくかかった。だが、最終的に、彼は支配というのは単に身体的なことではないと悟ったのである。性的なことであるのは確かだが、感情的なことなのだと悟ったのだ。

この姿が今日の彼である。従属好きな男性を完全にコントロールする支配的な女王様(支配的傾向の強いboiは好んで女性を指す言葉を使う傾向がある)。

必ず変わることはある。だが、ドナルドにとっては支配的な性格はそのような変化するものではなかったのだ。


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普通の男 (7) 


*

メアリが双頭ディルドを買ってきた2日後の夕方。メアリが帰宅した時、ビリーはデスクでネット・サーフィンをしていたところだった。

「ちょっと話したいことがあるの」 とメアリが声をかけた。

「何?」 とビリーは振り向いた。

「あなた、着るものをちょっと考えるべきだと思うわ」

「今の服で何かおかしい?」 ビリーは返事を知っていたが、そう訊いてみた。彼は新しいファッションが現れてきているのを知っていた。

「そうねえ、例えば、あなたが着てる服、サイズが合ってるのはひとつもないわ。あなたも知ってるはずよ」

ビリーは溜息をついた。「でも、僕はどこに出かけるというわけでもないし。服を変える理由が…」

「いいから立ちなさい。あなたが着るモノが何かないか、調べましょ!」

メアリの口調には、有無を言わせないところがあった。ビリーは抵抗することは求めなかった。なんだかんだ言っても、今は、メアリの方が彼より大きく、力も強かった。

というわけで、ビリーはメアリのクローゼットの前、裸になっていた。

「君の服も僕には合わないと思うよ」 とビリーは口を尖らした。

メアリは返事をしなかった。ただ、吊るされてる服をチェックし続け、やがて、あるジーンズを見つけた。彼女はそれをベッドに放り投げ、次にTシャツを見つけ、それもベッドに投げた。

最後にメアリは引き出しからコットンの下着を出し、それもベッドに投げた。ようやくメアリはビリーの方を向いた。どう? と言わんばかりに腰に両手を当て、「これを着なさい」と言った。

ビリーはおどおどとした様子でベッドに行き、パンティを手にした。白いビキニ型のパンティで、股間のところにピンク色のハートがあり、LOVEと丸っこい文字で書かれている。

彼は片脚を通し、そしてもう片方の脚も通した。スルスルと滑らかな太ももに沿って引っぱり上げ、最後に位置を整えた。お尻のところがちょっとキツイ感じがしたけど、他の点ではぴったりしている感じだった。彼の小さなペニスは、まさにハートがあるところに小さな盛り上がりを作っていた。ビリーは顔を赤らめたが、メアリは「あなた、とってもキュートよ!」と褒めた。

ビリーはにっこりと笑顔になった。

次に彼は薄青のTシャツを取った。このTシャツは丈が短く、袖がすぼまってるデザインで、口紅をつけてキスしたような絵が描かれていた。ビリーは急いでそれをかぶった。やっと、おへそが隠れる程度の丈だった。

最後に彼はジーンズを手に取った。ブーツ・カット(参考)で裾が広がっていて、太もも、お尻、腰にかけてとてもキツく、ぴっちりしている感じだった。これを履くとき、ジーンズと一緒にパンティも引きずられて、丸まってしまった。

「あなたにはソング・パンティを買ってあげなくちゃいけないみたいね」 とメアリはくすくす笑った。

ジーンズはウェストのところが少し緩くなっていて、しかも、すぐに気づいたことだが、腰がかなり低い位置にくるものだった。その結果、シャツの裾とジーンズのベルト部の間に10センチ弱の隙間ができた。

メアリは彼に細いベルトを渡した。ビリーがベルトを締めて整えると、「これでいいわ! とってもキュートよ」 とメアリが言った。

ビリーは鏡を見た。確かに可愛いと思った。メアリは白とピンクのテニスシューズを出した。

「この靴、ちょっと大きいとは思うけど、もっといい靴を買うまでは、これで間にあうと思うわ」

履いてみると、ちょっと大きかった。メアリの足は今やビリーの足より大きいのだ。だが、それほど履き心地が悪いわけでもなかった。

「さてと。今度はその髪の毛を何とかしないとね。そうしたら、外に出かけられるわ」

ビリーはほぼ1ヵ月、家を出たことがなかった。それに、それ以前は、髪を切る暇がなかった。だから、ちょっとボサボサの髪になっていた。耳が隠れるくらいになっている。

「ブラッシングすることにするよ。でも、どこに行きたいの?」

「マジで言ってるの? 髪の毛、手伝ってあげるわよ…?」

「いや、これでいい。その後、どこに行くの?」 とビリーは再び訊いた。

メアリは肩をすくめた。「モールかな? 多分、映画を観に行ったりとか?」

「分かった。だいたい5分で支度をするよ」


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操られた若妻 (2) 


町の中でもかなり治安の悪い地区へと車を走らせながら、エリンは何度も太ももを閉じたり開けたりを繰り返した。どうしてもそうしてしまうのだった。脚の間のあの疼きを鎮めようと必死だった。

夜にこのような地区を車で走るのは不安だった。エリンは、車のドアがちゃんとロックされているか、改めて確かめた。

そしてようやく『ジョーズ・バー・アンド・グリル』のネオンサインを見つけた。その隣にはモーテルのネオンも光っていた。『秘密のモーテル』とのネオン。それを見て、エリンは嫌な寒気が背筋を走るのを感じた。

モーテルの駐車場の前に来て、誰も見ていないか辺りを確かめた。このようないかがわしい場所に車を入れる自分の姿を知り合いに見つかりたくなかったからである。最悪の場合を考え、彼女は通りから見えない場所に車を止めた。そして、ハラハラしながらも急いで車から降り、安っぽいモーテルの入口へと走った。そして部屋を取った。後に証拠を残したくなかったので、現金で宿代を払った。

部屋のキーをハンドバッグに入れ、エリンはモーテルの中から外を伺い、やはり誰もいないのを確かめたうえで外に出た。そして、『ジョーズ・バー・アンド・グリル』の裏側の入り口へと急いだ。

入り口にさしかかった時、上空を旅客便のジェット機が飛び、その轟音で辺りの物音が一切掻き消された。心臓が高鳴っていた。ドアの取っ手に手をかけつつ、今が家に引き返す最後のチャンスよと思った。上空のジェットの轟音が次第に消えて行く。あの飛行機には夫が乗っている。そう思いつつ、エリンは堕落へのドアを開けた。

息を切らしながら中に入った。ビールの空きビンに照明を当てた内装、そして趣味の悪そうな客たち。そんなバーの様子を見てエリンは小さく身震いした。

夫を空港に見送る前に、一緒に高級レストランでディナーを食べたので、エリンはこの場にとっては品が良すぎる服装をしていた。その姿を見れば、誰でも彼女がこの店にふさわしくない女だと一目瞭然だった。

店に入ると客がいっせいに彼女の方を見た。目立ちすぎてると思った。客には彼女以外、女性はいなかった。薄汚れた下品そうな男たちだけ。エリンは嫌悪感に身震いした。

エリンは薄暗いバーの中、ひとつひとつのブースをおどおどと確かめながらゆっくりと進んだ。そして、角を曲がると、底のブースにあのニヤリと笑った見覚えのある顔を見つけ、エリンは後悔の念に襲われた。

バーの中の男たちがじっと彼女の動作を見つめており、恥ずかしくてたまらない。エリンはそそくさとそのブースに入り、自信満々の顔の10代の若者の前に座った。そして、リオンが彼女のために用意していたビールのグラスを手にした。

エリンがここに座った瞬間、このバーの誰もが、今夜はリオンが彼女の「オトコ」だと知っただろう。得意になったリオンは満面に笑みを浮かべた。

彼は1年ほど前に、偽の身分証を使ってこのバーに入り、その後はチェックもされないので、ずっとここに通っていた。携帯で電話を受けた後、彼はバーの男たちに、今から俺に抱かれるために超1級の上品な女が会いにくるぞと、自慢したのだった。実際、店にやってきたエリンを見て、バーの男たちは本当に圧倒されていた。これほどのセクシー美女が来るとはと、圧倒されたのである。こんな美しい熟女が、しかも明らかに人妻の白人美女が、リオンのような男に会いに来るとは、いったいどうしてなんだ? リオンはそんな男たちの反応を知っていた。

もっと言うと、リオンはエリンが来る前に、彼女の身体を売りにかけていたのだった。最初に200ドル出した男が、最初の相手となると、その後は100ドル出せば、「ヌルヌルの2発目」をやらせてやろうと。

男たちはリオンの提案を聞いて、皆、大笑いした。リオンに、そんなすげえ美女を用意できるわけがねえじゃないかと。確かに、その反応も予想でき、リオンは驚かなかった。

エリンがブースに腰をおろして、たった2分ほどしか立たないうちに、背が高くずんぐり太った男がブースにやってきて、100ドル札を2枚、テーブルに放り投げた。

「奥さん、横にずれろよ。トラック野郎のトムに席を開けてやるんだ!」

エリンはおどおどとリオンの命令に従った。奥壁に肩を押しつけるようにして、ブースのできるだけ奥へとずれた。

無愛想な男は彼女の隣に座り、身体の横が彼女にくっつくまでじわじわと近寄ってくる。さらに男の薄汚れた大きな手を太ももの上に乗せられ、エリンは息を飲み、恐怖の混じった目でリオンを見た。

薄汚い手は、さらにスカートの裾の中にもぐりこみ、生肌の太ももを擦り始めた。堪らなくなったエリンは、大きく目を広げてリオンを見つめ、叫んだ。

「リ……リオン!」

さわさわと動く男の手に手を当て、必死に押し返そうとしたが、無駄だった。エリンは目に涙を浮かべ、下唇を噛みながら、さらに両手で男の手首を握り、離そうとした。

「お願い …………私 …………… 私、帰りたい!」 と鼻を啜りながら、小声で言った。バーの他の男たちに、こんなふうに身体を触られていることに気づかれたくなかった。

「おや、どうしたんだ? 俺はあんたのためにリオンに最初にカネを払ったんだぜ! 200ドルもしたんだ。その買い物を俺が触っても、なんも悪くねえはずだぜ? 俺とあんた、これからふたり一緒に甘い音楽を奏でようじゃねえか!」 と男はがさついた声で笑った。

またスカートの中に手を入れ、エリンが震えてるのを感じ、男は笑った。「あんたの旦那、あんたが若い黒んぼに抱かれに、こんな薄汚ねえバーに来たのを知ってるのか?」

「お願い ………………お願いです …………………もう帰りたいわ! 外に出させて …………お願い! もう、家に帰ります!」 

エリンは泣きながら訴えた。だが、リオンは平然とした顔で言った。

「ウィンターズの奥さん、あんた、俺が帰っていいと言うまでは帰れねえんだよ。俺に電話をよこしたのは、奥さんの方なんだぜ! トムはあんたと一緒になるためにたんまりカネを払ったんだ。だから、仲良くしてやるんだ。しっかりと、たんまり、いい思いさせてやるんだ!」


[2014/06/06] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

オマール・ベルの世界 (キャプション) (4) 

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コリンはいちばん色っぽい眼差しをカメラに向けた。その彼のアヌスに大きな男がペニスを出し入れしている。コリンは喜びの悶え声をあげた。

「カット!」 監督の叫び声。男はペニスを引き抜いた。

「どうだった?」 と男がコリンに訊いた。

「最高だったわ」

コリンは思い出せる昔からずっとポルノ・スターをしてきている。だが、彼の演じる役はグレート・チェンジの後で劇的に変わった。

かつての彼の目を見張るほどのペニスは今ではただのコブほどの大きさに縮み、逞しい身体も、小さくほっそりとした身体に変わっていた。だが、それ以上に、彼はヤル側からヤラレル側に変わっていた。彼は現在までのところ、最も成功したboiのポルノ・スターである。

そういうわけで、彼はほぼ毎日、アヌスや口にペニスを入れられて過ごしている。

そして、彼は今ほどこの仕事が楽しいと思ったことはない。

*****

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ケニーはドアがバタンと音を立てて閉まるのを聞いて顔をあげた。

「ケニー?」 妻の声が聞こえる。「何しているの? ちょっと待ってよ! それ、あたしのバイブじゃないの!」

ケニーはどう言ってよいか分からなかった。彼はインターネットで、boiのアヌスはとても感じやすく、boiにとって本当の意味での性的快感を得られるのは、アナルを貫かれることだと書いてあったのを読んだことがある。そこで、ケニーは妻が1日仕事で家をあける日を待っていたのだ。この日、彼は職場に体調不良で休むと連絡を入れ、彼の妻の小さなピンク色のバイブを取ってきたのだった。

それは2か月前のこと。その日から彼は毎日、そのバイブで自分を慰めてきた(時には、日に数回も)。

いずれバレるのは確実だった。いつかは妻にバレるだろうと知っていたし、とうとうその日が来てしまったというだけだ。そして、このケニーの姿を見て、彼の妻はにっこりとしたのである。

「あなたがどうやって処理してるのかって、ずっと不思議に思っていたのよ。それなら、そうと、これから、あたしとふたりでいろんな楽しいことができるわよ」 彼女はそう言って、床に膝をつき、彼の細い手からバイブを取り、入れたり出したりをし始めた。

それから後は、このふたりにとってセックスはまったく違った形を取るようになった。そして、最後には、ケニーも抵抗をやめ、大きな黒人男との3Pに加わるようになったのである。

*****

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ハンクは辛い目にあっていた。グレート・チェンジの前は、大半は肉体労働だが、あれこれの臨時の仕事をして、何とか食いつないでいくことができていた。だが、縮小し弱体化した身体になった後では、そんな骨の折れる仕事はできなくなっていた。

次から次へといろんな仕事に応募したが、ダメだった。すぐに、家賃が払えなくなり、家から閉め出されてしまった。そしてとうとう、最後の手段として、彼は身体を売ることにしたのである。

それがこの姿。グレート・チェンジから2年後。彼は今はかなりの稼ぎがある。だが、彼はもっと良い生活を願って、夜毎、枕を涙で濡らしている。

でも、その良い生活など、一向に見えてこない。だから彼は現状から抜け出すことを願いつつ頑張り続けている。いつの日か、元のまともな仕事に戻れる日が来るかもしれない。あるいはそうならないかも。

*****

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トミーはガールフレンドのパンティを履いて、立ってみた。完全にバカっぽいと思った。バカっぽくは見えるとは思ったけど、それはどうでもよかった。アパートには自分の身体にあったサイズの服はガールフレンドの服しかなかったからだ。

でも、どうしてこんな女の子っぽいデザインばっかりなんだろう? 以前の彼はガールフレンドがセクシーな服を着た姿を見るのがいつも大好きだったけれど、でも、いざ自分が着るとなったら、実に気になって仕方がなかった。

長く伸ばした髪をポニーテイルにまとめ上げ、彼ははあーと息を吐き、そして微笑んだ。少なくとも男はこういう格好が好きなのよね、と。

*****

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グラハムはベッドの上、身体を起こした。汗まみれだけど、充実した気持ちで。何百ものいろんな思いが頭の中を駆け巡っているけど、先頭に出続けてくる思いがひとつある。19年の年を経て、とうとう童貞を失ったということ。

確かに、これまでの人生、それを失うのは、ずっと女の子を相手にしてとばかり考えてきた。だけど、そんな時、あのグレート・チェンジが起きて、その後は…。まあ、物事というのは計画通りに進まないのが世の常。

グレート・チェンジはグラハムにとっては天の恵みだった。彼は男の子にも女の子にも、いや誰にも人気がなかった。痩せて女っぽい彼は、みんなから簡単に無視される存在だった。

だが、いまは、彼は美しい。セクシーでもある。そしてみんなが彼を求めた。誰もがグレート・チェンジを恐ろしい出来事のように語っているが、グラハムにとっては、それは彼に起きた出来事のうち、最も素晴らしい出来事だった。

彼はようやく人気者になったのである。

*****
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「本気で、これがboiが着てビーチに行く格好だと言ってるの?」 チャックは、新しいビキニのパンツをいじりながらガールフレンドのテレサに訊いた。

だが、本当は、彼はトップの方がとんでもなく変だと感じていた。かろうじて乳首を隠しているトップの方である。奇妙な感じだった。あのグレート・チェンジの後、彼はどうしてか知らないが、他人の目がある場所に出かける時(ときにはプレイベートの時もだけれど)女の子のように胸を隠したいという言い難い衝動を感じてきていたのである。それにしても、このビキニは、隠している部分が少なすぎて、本当にスキャンダラスと言っていいほどだ。

「当り前よ、バカね。boiはみんなそういうのを着るの」とテレサは答え、写真を撮った。そしてにっこり笑い、言った。「あなたにとっての初めてのビキニね。あなたにとって大切な日になるわよ、チャック」

チャックは力なく笑みを返した。特別だなんて感じないよ。ただ、恥ずかしいだけだよ。ふと、何と言うこともない考えが意識に踊りこんできた。考えてみれば、トップをつけずに外に出るなんて、何でもないことのように思っていたな。まだ1年も経っていない前だったけど。今では遠い昔のように思える。あるいは本当に遠い昔なのかもしれない。生活が変われば、時間の流れも変わるものだ。

グレート・チェンジとはそういうことなのだ。世界のあらゆることが途方もなく変貌すること。影響を受けずに残るモノなど何もない。文化から政治、そして国際関係に至るまで、全世界が影響を受けたのだった。

だが、今この瞬間は、チャックは写真を撮るガールフレンドのためにポーズを取りながら、自分自身の問題に意識を集中せずにいられなかった。この変化は自分にどんな影響をもたらすのだろう?

変化によって彼は自分本来の姿になるのだろうか? あるいはただの人間になる? どちらにせよ、彼も、新しい世界に向けて何とか生きていこうとするboiなのである。


[2014/06/06] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

普通の男 (6) 


ビリーが解雇されて2週間後、メアリがバッグを抱えながら帰宅した。

ビリーはメアリがリビングに入ってきた時、テレビを見ながら、カウチでくつろいでいた。

「ただいま」 とメアリは身体を傾け、ビリーの頬にキスをした。「ちょっといいモノ、買って来たのよ」

ビリーは顔をあげ、笑顔を見せた。

「え、何?」 

「あのね、最近、私、ちょっと欲求不満気味だったの。私、中に入れられる方の快感に慣れていたから…」

「分かるけど、でも……」

メアリは遮った。「最後まで言わせて。つまり、私もみっちり、しっかりセックスされたいの。それはあなたたちも分かると思うけど?」 と微笑んだ。

ビリーは内心穏やかじゃなかった。心の中はパニックだった。メアリは僕と別れるつもりだ。こうなるとは分かっていたけど。

そのビリーの心配にメアリは気づき、すぐに答えた。

「あ、いや、違うのよ。心配しないで。私たちふたりでできて、しかもふたりとも欲しいものが得られる方法を見つけたのよ」 と言い、それ以上言わず、バッグの中から箱を出し、包装を破り、開けた。中には双頭ディルドが入っていた。

ビリーはにんまりとした。それを見ただけで、お尻の穴が濡れるのを感じた。ベル博士は、これを予測していたっけ? ビルのアヌスは、今は自然に潤滑の体液を分泌するようになっているのである。性的に興奮すると、ものスゴイ量を分泌するようになる。

ビリーは文字通り、来ている服を破るようにして脱ぎ捨てた。それほど興奮していた。

ふたりは、すぐに寝室に入っていた。ふたりとも全裸になっていた。ビリーは仰向けになっていて、メアリが覆いかぶさっていた。ビリーは両脚でメアリの胴体を包み込むようにして、抱きつき、ふたり情熱的にキスをしていた。メアリはいったんキスを解くと、熱いまなざしでビリーを見つめ、「とても綺麗!」と言った。

ビリーはそれを聞いて泣きそうになった。こんなにエッチな気分になっていなかったら、たぶん、本当に泣きだしていただろう。

その後、ふたりは位置を変え、メアリが仰向けになり、ビリーは彼女の股間に顔を埋めていた。美味しそうにメアリの股間を舐めている。ビリーが狂ったように舐めはじめてから何分か経った後、メアリはビリーの頭を押し上げた。

「OK! じゃあ、四つん這いになって」

ビリーにとってはすでにお馴染みの姿勢だった。すぐにメアリの指示通りの姿勢になった。そのすぐ後、ディルドがアヌスに入ってくるのを感じた。思わずうっとりとした声をあげてしまう。

メアリは、自分も同じ姿勢になる間、股間に手を伸ばして、ディルドを押さえてるよう指示した。

ビリーは軽く押されるのを感じた。メアリもディルドを入れたのだろう。彼女が快感の声をあげるのを聞いた。メアリにとっては挿入されるのはほぼ1ヵ月ぶりなのをビリーは知っていた。

ビリーはお尻をつき出し、メアリも同じことをした。やがてふたりのお尻が触れあうまでになる。それを受けて、ふたりは前後に動き始めた。ビリーは何度イッタか忘れてしまった。それはメアリも同じだった。

しばらく楽しんだ後、ふたりは別の体位を試した。メアリは仰向けになって、ディルドを入れたまま脚を広げた。一方、ビリーはメアリに背中を向けて、彼女の股間の上に座る形になった。ふたり、どれくらい我を忘れて愛の行為に没頭していたか。その時間すら分からない。


[2014/06/06] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

操られた若妻 (1) 

「操られた若妻」 Manipulated Young Wife by Black Demon  http://www.blackdemonstories.com/manipulatedyoungwifex.html

スタープレーヤー2の続編

女性の会の定例の日曜ランチの席。美しいエリン・ウィンターズ夫人はこの会の誰もに尊敬されている。当然のごとく、彼女はこの会の会長に選ばれた。

選出を受諾し、最初のスピーチをするためにスピーチ台に立つエリン。彼女は出席者の誰もが羨む存在だった。誰もが、このコミュニティの支柱として、演台に立つ美しく、知的で、幸せな夫婦生活を送っている女性を見つめていた。皆、エリンを羨ましがり、自分もあの知性と男たちが必ず振り返るあのセクシーな美貌を有していたらとあこがれているのである。

エリンは出席してる女性たちを見回した。だが、心の中は罪悪感でいっぱいで、女性の会のこんな立場を受け入れる資格などないのにと思っていた。この立場は、女性の会の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に該当する女性に与えられる立場だった。すなわち、気高い気品と道徳性を備えた女性にふさわしい立場なのである。

今エリンはこのテーブルに立ち、自分が皆が規範とすべきモデルの役割を担っている女性だと論じている。だが、彼女を尊敬しているこの女性たちは皆、真実を知ったなら完全にショックを受けるだろうとエリンは知っていた。

確かにこのコミュニティの女たちは完全にショックするだろうし、信じろと言われても、にわかには信じないことだろう。自分たちの選んだ新しいリーダーが、つい2日前の夜に始まった堕落しきった、唾棄すべき行為に溺れ、しかも、その行為が終わったのは、ほんの1時間前だと教えられても。

2日前の夜、エリンは、仕事の会議に出席するため出張に出る夫を空港まで車で送っていったのだった。実際、この昼食会が終わった後、エリンは空港に戻り、帰りのフライトで戻ってくる夫を迎えに行くことになっているのである。

息子はこの週末、友人の家に泊りに行っているので、家には誰もいなかった。それに夫は夜遅くにホテルにチェックインするだろうから、電話をかけられないだろうとも言っていた。

空港ターミナルを出たエリンは、車を道路わきに寄せ、ハンドバックから携帯電話を取りだした。そして財布の中にしまっておいた紙切れを探した。この小さな紙切れのことをエリンは何度考えたことだろう。時には、本当にゴミ箱に捨てたこともあった。でも、必ず、後でゴミを捨てる前に、その紙切れを拾い直してしまうのである。

落ち着かない様子でエリンは紙に書かれた電話番号を見つめた。そして意を決して携帯のボタンを押し始めたのだった。

呼び鈴が鳴っている。エリンは自分が行っていることの意味を思い、ぶるぶると震えた。やっぱりやめよう。そう思い、切断しようとした時だった。電話の向こうで聞き慣れた男の声を聞いた。

ハアハアと息が乱れた。何も言わずに電話を切り、家に直行しよう。

だが、電話の向こうでこんなことを言ってるのが聞こえた。

「よお! ウィンターズの奥さんか! あんただって分かるぜ! 最新型のケータイに変えたんだ。奥さんからってこっちにも分かるんだぜ。ようやく俺が教えた番号にかけてくれたな。ハハっ、エロいくせして! ちょっとヤリたい気持ちになったのか? 旦那はどこにいるんだ?」

エリンは自分がかけたと相手が知ってるのを知り、全身に恐怖が走った。

「あ……ええ、………ええ、そう」 エリンは小さな声で詰まりながら言った。「お………夫は ……………いま ……………今、空港に送ってきたところなの!」

エリンは諦めて、本当のことを言うことに決めた。

「お願い…………………わ …………………私、欲しいの …………………またあなたに会いたいの! お願いよっ! お願いだから ………………あれを ……………私 …………………あれをしてほしくてたまらないのッ!」

言いながら啜り泣きになっていた。

「いいぜ!」

それを聞いてエリンはどこか安心し、安堵のため息をついた。

「今、フォルソムとカールソンの角にある、『ジョーズ・バー・アンド・グリル』でビールを飲んでるところだ。隣にモーテルがあるから、そこに部屋を借りて、その後で店に来いよ!」


[2014/06/05] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

オマール・ベルの世界 (キャプション) (3) 

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マークは、グレート・チェンジごときの小さな出来事で、大好きな休日のセント・パトリックを祝うことを止めるつもりなどなかった。

しかし、ちょっとした驚きが彼を待ち構えていたのである。かつては酒に強かったのであるが、そんな彼のアルコールへの耐性が前ほどではなくなってることだった。

その日は、このboiにとってはまさにクレージー・ナイトであった。多量の緑色のビールと、わずかばかりの判断ミス。

翌朝、目を覚ました彼は、裸になっていることに気がついた。知らない場所で、隣には他のboiがふたり、女がひとり、それに黒人男がひとり寝ていた。この男の名前はよく覚えていない。他の人たちも皆、彼と同じく素っ裸だった。

まあ、良い、セント・パトリック・デーだったと言える。

*****

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「それで? ケンドリック、何をしたいの?」

ブライアンとケンドリックは幼稚園の時からの長年の親友だった。ふたりは何でも一緒にしてきた。ふたりとも同じフットボールチームに所属すらしていた。ブライアンは、クォーターバックのスター選手。ケンドリックにケンドリックが投げるロングパスを受ける役。

だが、それはグレート・チェンジの前のこと。今は、ブライアンの身体はどちらかと言えばチアリーダーに適した身体になっている。

そして最近、ブライアンの方がケンドリックから「パスを受ける」役になっている。その表現じゃ曖昧で分からないと言うなら、こう言おう。ブライアンは元の親友から毎日のように深々と、そして強く突きまくられる方になっているということだ。

*****

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「ヘイ、ハニー! 君が約束してくれてた、すごいセックスをしてもらう準備できたよ! あのストラップオン、装着しててくれ!」

マークのペニスはかつては23センチはあった。グレート・チェンジの後の今は、5センチしかない(しかも調子の良い日で)。

良いことはというと、彼はもはやペニスを必要としなくなっていること。彼の妻キムは、今は彼よりも男っぽい(特に大きなストラップオンを装着すると)。

*****

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フレッド、ヒュー、そしてザック。3人はベッドでお尻を突きだした。それぞれの相手の男が楽しい時を与えてくれるのを待っているのである。これは3人にとってはある意味、新しいことだった。確かに3人とも(他のたいていのboi同様)ディルドで遊んだ経験があるし、ザックは2週間ほど前に酔っぱらって、男に家まで送ってもらったことがあった。だが、この3人とも、意識がしっかりした状態で男にセックスされるのは、この時が初めてなのである。

不思議と言えば不思議だった。3人とも男の観点からすれば似た状況を見てきていたのである。彼らは学生寮の仲間であり、それぞれ女子寮の女の子をこのベッドに連れてきて、楽しんだ経験があった。だが、時代は変わったのだ。3人とももはや女の子には興味がなくなっていた。単に、女の子は彼らboiに快楽を与えるようなカラダをしてないというのがその理由。加えて、3人とも、今は男性にそそられるようになっていると自分で認めている。

とはいえ、3人とも不安な気持ちでいるのは事実。本当に本物の方はディルド並みに気持ちいいの? あるいは、もっと気持ちいいの? その答えを知るのに時間はかからなかった。と言うのも、男たちは時間を無駄にしなかったから。

行為が始まって数秒もかからぬ内に、このboiたちがこれをしようと決めたことは正しかったと明らかになった。3人とも何度もオーガズムに達し、3人とも今後、性的衝動を抑えようという気持ちは捨て去った。3人とも男たちが欲しいのだと自覚し、これからもっとしようという気になったのだった。

オマール・ベルがもたらした世界では人生はこういうものなのである。視点の変化。新しい魅力。新鮮な快感。生活様式を完全に一変させた。白人のboiにとっては奇妙な時代だと言える。

*****

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ベル博士が生物学的エージェントを大気に放出してから67日目。僕の身体は以前とはまったく変わってしまった。身長は20センチ低くなったし、体重も今は40キロほど。165センチ、50キロだった身体に並べば、今は、その陰にすっぽり隠れてしまうだろう。

この写真は妹の部屋で撮ったもの。僕の服は全然サイズが合わなくなったので、今は妹の服を着ている。それに服を詰めたりするよりも、妹の服を着る方が楽だから。

今日ウエストを測った。58センチ。妹よりも細くなっている。腰回りを測る勇気はない。多分、がっかりしてしまうから。ペニスについても同じ。前より70%は小さくなっているみたいだ。

外見が変わったことのほかに、もうひとつ変化がある。それは、男についてエロティックな夢を見るようになっていること。それが単に心理的なものなのか、それとも生物学的なものなのかは分からない。でも、そういう夢を見た後、目覚めるといつもアヌスが濡れていた。自然の潤滑液を分泌しているみたいに。

今日はここまでにしておこう。明日はどんな変化が起きてるか、考えるだけでも寒気がする。


[2014/06/05] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

普通の男 (5) 

*

その夜からビリーは様子を変えた。メアリとハサミ合わせの格好で交わることは滅多になくなった。メアリも彼のペニスにほとんど触れなくなった。だからと言って、セックスがなくなったというわけではない。今はセックスと言えば、メアリがストラップオンをつけてビリーを犯すことになっていた。ふたりとも知っていた。ふたりの関係ではメアリが支配的な立場にいるということを。メアリが男なのである。

毎晩のように妻に犯され、かつ、態度を変えない男などあり得ない。ビリーは従属的になっていた。何か決定するにしても他の人に任せる方を好むようになっていたし、職場でも、他の人の判断(特に、影響を受けなかった黒人男性の判断)に従うようになっていた。ビリーは、黒人男性が同じ部屋にいると、なぜか強く気になるようになっていたし、ふと気がつくと、男に犯されたらどんな感じなんだろうと思っているのだった。

そして、その思いが次第に暇な時の彼の思考を支配し始める。そのことと、最近ますます従属的な正確になってきたことが相まって、またも大きな人生の転換に結び付くことになったのだった。

ビリーがデスクでコンピュータの表計算をぼんやりと見つめていたときだった。突然、電話が鳴った。

「ちょっと俺のオフィスに来てくれるか?」

電話の向こうの男が言った。その男は自分の名を言う必要はなかった。ビリーには誰だか分かるからである。ビリーの上司だった。彼の上司は非常に我の強い黒人であった(もっとも、最近はどんな男もビリーにとっては我の強い存在とはなっていたが)。名をクラレンス・スミスと言う。

「はい、かしこまりました」とビリーは答えた。

ビリーは早速クラレンスのオフィスに向かったが、歩きながらあることに気がついた。お尻をちょっと振りながら歩いていることに気づいたのである。ビリーは思わずにっこりした。これってメアリのディルドに毎晩やられてきたせいかも、と。

クラレンスのオフィスに着き、ビリーはドアをノックした。

「どうぞ」と中から声。

ビリーはドアを開け、中に入った。

「そこに座りなさい」

クラレンスは、いつも以上に威圧的な感じがした。背丈は180センチを軽く超え、元運動選手のような体格をしている。

ビリーは腰を降ろし、両膝をぴったり合わせ、両手を膝に置いた。

「多分、ここに呼ばれたわけを知ってると思うが…」とスミス氏は話しを始めた。

「あ、いいえ…」と答えようとしたが、クラレンスはその言葉を遮った。

「君の仕事が低下してるのだよ。私が見たところでは、最近、君は仕事に集中してないのじゃないか。まあ、君たちがいろんな目にあってきているのは知っている。君たち全員がな。だが、これはビジネスなんだ」

「でも、スミスさん……」 とビリーは言おうとしたが、また遮られた。

「会社は君を解雇する予定だ、ビリー。もっと言えば、いま会社は会社全体をリストラしようとしている。仕事に集中していない社員を何人か解雇するということだが」

「私は…」と言いかけたが、ビリーはやめた。「分かりました」

「反論なしかね? よろしい。だが、君にも分かると思うが、悪い知らせばかりではないのだよ」 と言ってクラレンスは微笑んだ。

アレと同じ頬笑みだ。ビリーに餌の骨を投げるような笑い。

「君は解雇手当を得ることになる。それに、君が本当に仕事が必要だと思い、我々の方にもポジションの空きがあれば、別の仕事をあてがわれるだろう。もちろん、いまの仕事ではない。もっと君の能力に適した仕事だ。だから、その場合は遠慮せずに私に電話しなさい」

「かしこまりました」

「じゃ、いってよろしい」

ビリーはドアを開け、オフィスを出ようとしたが、ちょっと振り向いて声をかけた。

「スミスさん?」

「何だね、ビリー?」

「チャンスを与えてくださって、ありがとうございます」

スミス氏はただ笑っただけだった。

ビリーはドアを閉め、歩き始めた。その顔には笑みが浮かんでいた。スミス氏がずっと彼のお尻を見ていたことに気づいたから。

*

後で分かったことだが、会社のほとんどすべての白人男性が降格させられたか、解雇されたかのどちらかだった。中には抗議する者もいたが、彼らの仕事は低下していたのは事実で、会社側にも解雇する充分な根拠があった。大半の職位には、若い黒人男性が代わりについた。

ビリーについていえば、それほど生活は悪くなかった。メアリは実家のコンサルティング会社の跡継ぎになっていて、そこそこ上手く経営していたし、ビリーの解雇手当もあって、それほどお金に苦労はしていなかった。

ただ、この過程を通して、ビリーの生活にはさらに変化が生じていた。身体的な変化はすでに完了していた。ベル博士が起こると言ったことすべてが、すでに彼の身に生じていた。いまビリーは身長160センチ、体重50キロだ(彼はもっと痩せたいと思っていたが)。顔は丸くなり、ツンと尖った可愛い鼻。それに眼は前より大きくなった感じだった。さらに、頭から下には一切体毛がなくなっていた。すでに縮小したが未だに若干の機能を保っている陰部の周りにすら、体毛がなくなっていた。

腰は大きく膨らみ、お尻も丸くなっている。端的に言って、彼は女性になっていた。ただし、小さなペニスがあるが、乳房がない女性だ。彼は35歳だが、それより若々しく見え、20代前半のように見える。

そして、こういう変化をしたのはビリーだけではなかった。報道によると、合衆国とヨーロッパの白人男性の全員がこのような変化を見せていると言っていた。それにアジア人の半分も。だが、黒人では変化を示した例は1件もないと言う。

ベル博士が予測した通り、世界は変わりつつあった。

*


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オマール・ベルの世界(キャプション) (2) 

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グレート・チェンジ以降、春休みはケビンにとってちょっと違うことになっていた。ビキニは身体を露出する感じで変だったが、元彼女がそれを着たら男たちの目を引きつけるわよと言ったのである。彼はビーチの向こうを歩いている逞しい黒人男を見ながら、思った。思い切って、期待してみようかと。

*****

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ハリーはネイトの大きな黒ペニスを吸いながら、彼の目を見つめた。とうとう、やったのだ。その夜、ハリーは生れて初めて男を引っかけようと積極的に動いた。いちばん淫乱っぽい装いでクラブに出かけ、大きく強そうな男を引っかけたのである。

こうなるまでは長かった。たいていのboiは、何カ月も前に自然の衝動に負けてしまっていたが、ハリーはしぶとかった。身体の衝動に抵抗しようと頑張ったのだ。だが、やはり当然の衝動は否定できなかったのである。それは物事の秩序というものだ。ネイトが巨大な一物をハリーのアヌスに挿入した瞬間、ハリーはようやく理解することになるだろう。彼のようなboiがネイトのような男たちのモノになる理由を。

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コルビーはできるだけ強くディルドにお尻を突き出し、そしてゆっくりと引いた。彼のガールフレンドのアンナも同じことをした。ふたりにとって、グレート・チェンジの後、ふたりのセックスにコルビーのペニスがまったく関係しなくなったことは、考えてみれば不思議なことだった(そもそも、彼のペニスを使うこと自体、難しいことではあるが)。ふたりが愛しあう時は、アンナがストラップオンを装着してか、ふたりが反対向きになって双頭ディルドで遊ぶかのどちらかになっていた。

コルビーは認めたくないのだが、最近、彼は、本物のペニスはどんな感じなんだろうと思うことが多くなっている。

*****

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ベティは、夫のロンが彼女のスリッパを履いてるのを見て、溜息をついた。いま彼は、たいてい彼女の衣類を着ている。元の彼の衣類ではサイズが合わないのだ。

ロンは前は大変なマッチョ男だった。とてもセクシーで、とても逞しかった。

だが、それはグレート・チェンジの前のこと。今も彼はセクシーだが、男性的な点でのセクシーさではないのは確か。

そして最悪なことはというと? 今は彼のお尻の方が彼女のお尻よりもずっといい形をしているということ。

*****

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ジャネットはアンディがベビーオイルのボトルを舐めるのを見て、大笑いした。セクシーに見えるようにとしているらしい。ふたりは、アンディがずいぶん変わったことを冗談のネタにしてきていて、アンディはどうやったら男たちに色気を振りまけるか知りたいと言っていた。と言うわけで、彼はアパートの中を探し回り、ペニスに何となく似たものを舐めたり、吸ったりするフリをしたのである。これにはふたりとも大笑いした。

だが、ジャネットは彼に本当のことを言う勇気がなかった。つまり、彼がしていることは実際にはそんな笑いのネタではないということである。もっと言えば、かなりセクシーなことなのだ。それほどアンディの性的魅力は大きい。だから、単にふざけてしてることでも、ジャネットはどうしても彼が大きな黒いペニスを唇で包んでいる光景を想像してしまうのである。

だが、ジャネットは笑っていた。アンディのジョークに笑っていたのではない。ジャネットはアンディのパンティの中の小さな勃起を見ていて、とてもキュートなので笑いを止めることができなかったのだ。

いずれにせよ、この可愛いboiは、決まり切っているけれど、みっちり、しっかりしたセックスをされたいと切望することになるだろう。


[2014/06/03] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

普通の男 (4) 

*

その夜、メアリはビリーにビックリ・プレゼントを用意していた。

夕食を食べながらメアリは言った。

「ちょっとあることをずっと考えてきたの。気づいてると思うけど、最近、私たちふたり……何と言うか……ベッドで女の子っぽくなっているでしょ?」

ビリーは頷いた。

「私、あなたが経験している変化について調べてきたの。そして、私…あるモノが頭に浮かんだのよ。……ちょっと、それ、持ってくるわね。その後であなたがどう思うか、教えて?」

メアリは立ち上がり、廊下を歩いて行った。2分くらいして、彼女は戻ってきた。素っ裸の姿で。

ビリーはひと目見てすべてを理解した。メアリはツンと尖ったBカップの乳房をしているし、とても女性的な身体をしている(もっとも、ビリーは、正直に言って、自分の方がメアリよりちょっとセクシーかなと思っていたが)。だが、彼の眼が引きつけられたのは彼女の裸体ではなかった。メアリの脚の間にあるモノ。ストラップオンのディルドにである。メアリが欲してることを理解するのに時間はかからなかった。

「どうかなあ……分からないよ」 とビリーは言った。

メアリは彼に近づき、言った。「ちょっと触ってみて。一度だけでいいから。私のためだと思って」

ビリーは手を伸ばし、そのゴムっぽい先端に触れた。

「手で握るのよ、バカね」

メアリはビリーの手を取った。今は彼の手より自分の手の方が大きいのに気づき、ちょっと気まずい感じがしたが、それに構わず、彼の手を引っぱってディルドを握らせた。

「今度は舐めなさい」

メアリは命令口調になった。ビリーは問いかけることなく、その通りにした。ゴムっぽい味がした。

「今度は口に入れなさい」

ビリーはこれにはためらった。

「ほら、ほら。私はあなたのために何百回もしてきたことなのよ」

その論理には反論することができなかったし、確かにちょっと好奇心もそそられたので、ビリーは言われた通りにした。そして、気づいた時には妻のゴム製のペニスに対して頭を前後に振っていた。それを吸いながら、ビリーはどうしても思わざるをえなかった。このゴム製のペニスを吸うより、本物の方を吸う方がずっと楽しいのだろうか、と。味はいいのは確かだろうけど。

「オーケー。今度は服を脱ぎなさい。あなたをこのテーブルの上で犯してやるから」 とメアリはかすれ声で言った。

ビリーは床にひざまずいたままで、シャツのボタンを外し始めた。乳首がすでに小石のように固くなっていた。1センチ近くになって立っている。メアリはそこに手を伸ばし、片方の乳首を指ではじいた。

「興奮している人がいるようね」

ビリーはちょっと恥ずかしそうに微笑み、そしてシャツを脱ぎ棄てた。

それからズボンに手をかけた。ベルトのバックルを外すと、ほぼ自動的にするりと落ちた。次にブリーフも。つるつるの滑らかな脚に沿って、脱ぎ降ろされた。

メアリはKYゼリーを取りだし、それをディルドに擦りつけた。ビリーは不安そうな顔でその様子を見た。

「心配しないで。優しくしてあげるから」

そう言ってビリーをなだめながら、メアリは彼を後ろ向きにさせた。彼の片脚を持ち上げ、テーブルの上に膝を乗せる姿勢にさせた。ビリーはもう片方の足をつま先立ちにして、その姿勢になった。そのままテーブルに覆いかぶさる。お尻を大きく広げ、突きだす姿勢になっていた。

メアリはふざけまじりにビリーの丸いお尻を平手打ちした。ビリーはお尻の頬がぶるっと揺れるのを感じた。

冷たいディルドがアヌスに触れるのを感じ、ビリーはビクッと身体を震わせた。メアリは片手を彼の背中において、安心させながら言った。

「大丈夫。傷つけたりしないから」

メアリは押してみた。先端がビリーのアヌスにのめり込む。

「力を抜いて」

ビリーは言われた通りにした。先端が入ってきたのを感じた。痛みにちょっとだけ声をあげた。

メアリはさらに強く押し込んだ。さらに中に入ってくる。メアリは決して急がなかった。だが、しばらくしてるうちに、ビリーはいつの間にかメアリの恥丘が自分のお尻に触れているのに気づいた。不思議な感じだったが、彼はこの時、達成感を感じていた。自分は全部入れられたんだ!

そして、メアリは引き抜き始めた。そしてまた押し入れてきた。入れては抜いて、入れては抜いて。メアリはリズミカルに動き続けた。

3回目の挿入の時、ビリーは最初の快感の声をあげた。甲高い女性的な悶え声。

5回目の挿入の時までには、ビリーは押し入ってくるメアリに合わせて、お尻を突き返していた。その一瞬、一瞬をビリーは堪能した。しかもビリーは声をあげるタイプだったのである。

「もっと強く! もっと、もっと!」

背後でハアハア息を切らすメアリに、ビリーは叫んだ。おおよそ10分に渡る激しい出し入れの後、ビリーは絶頂に達した。全身がぶるぶる震えていたし、小さなペニスがピンと立って、その先端から白濁を撃ち出していた。それでもメアリは出し入れを続けた。ビリーの大きなお尻を鷲づかみにし、ぐいぐいえぐり続ける。メアリが終えるまでに、ビリーはさらにもう2回、オーガズムに達したのだった。

疲れ切ったメアリはビリーの上に覆いかぶさった。ビリーはテーブルに覆いかぶさったままだった。ディルドはまだ彼のアヌスの中に入ったままである。ふたりとも荒い息づかいをしていた。ビリーは時々、お尻を軽く揺すった。まだ嵌まったままのディルドからちょっとでも刺激を得るために。

「どうだった?」

メアリは笑いながら訊いた。ビリーもつられて笑ってしまった。

「大丈夫だよ」


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罪の懺悔 (5:終わり) 

その日の夕方、遅く。夕食の準備をしていたエレンは、ガレージのドアが開く音を聞いた。子供たちが楽しかった一日についてしゃべっている声が聞こえる。エレンは、シンクで野菜を洗いながら、「お帰り!」と声をかけた。

夫も入ってきて、ドアを閉め、シンクの前に立つ彼女の後ろから腰に腕を回して抱き寄せた。エレンは顔を後ろに向け、夫の唇に軽くキスをした。

子供たちがキッチンから出て行くと、彼女の夫は手を腰から上へ滑らせ、乳房へと近づけた。エレンは思わず身体を震わせた。

「あ、あなた……いま……いま、サラダを作ってるところなのよ!」

そう言って夫を制しようとしたけれど、胸を触られ、声を漏らしてしまう。

「ああっ………ううんんん…………!」

快感からの声ではない。オーティスにいじられ、敏感になっている乳房の痛みからだった。さらに悪いことに、彼女の夫はその声を快感の声と勘違いし、さらに乳房を強く揉み、極度に敏感になっている乳首をつねった。

「今日はどうだった?」

そう尋ねられ、エレンはいつものように教会に行ったこと、そして家の中を片付け、ベッドのシーツを交換したと話した。それは嘘ではない。オーティスに脱がされたドレスやハイヒールが家の中、散乱していて、それを片付けたからである。もっともブラジャーとパンティはオーティスはお土産だと言って持ち帰っていたが。それに、シーツは絶対に交換しなければならなかった。その日の午後、数え切れないほどセックスを繰り返したため、すっかりびちゃびちゃになっていたからである。

夕食の後、夫とテレビを見ながらエレンは言った。

「あなた? お仕事、忙しそうだし、暇な時間もなさそうよね。だから、家の周りの雑務をしてくれる人をバイトで雇うのはどうかしら? 教会で、水道管の修理をしてた用務員さんと話したの。パートタイムならいつでもいいと言ってたわ。まずは主人に訊いてみると答えておいたわ。教会で雇ってる人だから、正直だし信頼がおける人に違いないと思うの。私もその人に庭に何か植え付けてもらおうと思ってるのよ」

夫がその考えに同意するのを聞きながら、エレンの頭の中、たったひとつのことだけが浮かんでいた。 オーティスに植え付けてもらうモノ…………あの大きな黒ペニスをしっかりと植え付けてもらうこと、それだけだった。

水曜日、仕事帰り、エレンは教会に立ち寄った。ちょうど教会の秘書が事務所を閉めようとしていたところだった。神父がいて、懺悔を聞いてもらおうと期待していたエレンは、神父が病院に見舞いに言ってると聞いてがっかりした。教会の扉は礼拝に来る信者たちにはいつも開け放されている。エレンは信者席の前にひざまずき、心の中で罪の許しを願った。

オーティスは教会の2階席で、椅子を修理しているところだったが、コツコツとハイヒールの音を鳴らして誰かが教会に入ってくるのを聞いた。窓から外を見たら、秘書の車が駐車場から出て行くのが見えた。他の信者たちも帰り始めている。それを見てオーティスは素早く行動しなければならないと思った。

まだ6人ほど、下の信者席に教会のメンバーや知り合いたちがいる。エレンは見つかってしまう恐れから、決して声をあげられないと悟り、小さく喘いだ。声をあげて誰かの注意を引きつけてしまったら、その人は何事だろうかと2階に上がってくるだろう。そうなったら、どうして自分が2階席で床にひざまずいているのか説明できなくなるのは明らか。お祈りをしていたと言っても通らないだろう。衣類をすべて脱がされ、素っ裸になって、片手で太い黒棒を握り、頭を前後に振っている状態なのだから。

その日、いつもよりちょっと遅れて帰宅したエレンは、遅れたことを謝った。

「ちょっと教会に立ち寄って、聖餐式に参加してきたので時間がかかったの」

夕食を作る前に、彼女は寝室に行って着替えをした。唇を舐めると、ついさっきしてきた聖餐式の味が残っていた。バスルームに行き、服と濡れたパンティを脱ぎ、戸棚を開けた。まだ残っていると思っていた洗浄液を全部使い切っていたことに気づき、エレンはハッと小さく声をあげた。

「大変! 夕食の後、ひと瓶、買いに出かけなくちゃいけないわ。それまで待って遅すぎにならなければいいんだけど」

おわり


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オマール・ベルの世界(キャプション) (1) 

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完全無欠のboi

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本物のboiには味が分かる

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「シンシア、からかうのはやめて」とダレンは言って、シャツを捲り上げ、スウェット・パンツを引き下げた。「真面目な話なんだ」

実際そうだった。今ではグレート・チェンジと呼ばれている事件があって半年のうちに、ダレンの身体は前とはすっかり変わってしまっていたのである。

この半年、彼は世界から完璧に閉じこもっていた。ガールフレンドにすら会わなかった。もちろんガールフレンドとは別れた(電話でだが)。そして、つい二日ほど前、ダレンの母親はシンシアにダレンの様子を伺うよう頼んだのである。この何ヶ月もの間、誰もダレンから話しを聞いていなかった。

シンシアが来ると、ダレンは部屋に入れた。シンシアは彼の変化後の姿を見返すこともしなかった。シンシアはどうして引きこもっていたのか、ダレンの話しを聞くと、途端に笑いだした。もちろんダレンは、これがいかに重大なことか、シンシアには分かっていないんだと思った。そんなわけで、身体を見せたのである。

「何、バカなこと言ってるの。boiはみんなあんたみたいになってるのよ! 全然、恥ずかしがるようなことじゃないわ!」

それって本当なのか? 自分は…ノーマルなのか? 白人男は、今はみんなこんなふうになってるのか?

*****

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フェリシアは、夫のトムに胸に水をかけられ、キャッキャッと笑った。その様子をふたりの黒人男が見ている。去年はフェリシアとトムにとっては大きな変化が起きた一年だった。

かつてはトムは男だったが、今は、ふざけまじりにレズっぽい前戯をして本物の男性たちを興奮させようとする普通のboiになっている。

それに、レスビアンが互いに楽しんでるのを見るのが男たちは好きだと、みんな知っている。少なくともトムは、あそこにいる大きな黒人男が自分たちのことを見て楽しんでくれてるといいと思っていた。そして、できれば、ここにいるboiふたりと女の子ふたりに、ご褒美として、何かちょっとお楽しみをしてくれたらいいなと。何か、ぐいっと挿しこんでくるような何かを。

*****

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ラリーは妻の方を見やった。彼の妻はいま、彼女の男に同じことをしていて忙しそうだ。ラリーは妻より自分の方がテクニックの点で上回っているのを知り、気分がいい。

練習をすれば完璧になる。彼はいつもそう言われてきた。そしてグレート・チェンジ以来、彼はたくさん練習を重ねてきた。毎週末、ラリーと彼の妻は、しこたまセックスしてくれる大きく逞しい男たちを求めて街に出かけている。

ふたりのどちらかが三振になる週末はめったになかった。

ラリーは特にフェラチオをするのが大好きになっていたが、今は、この大きなペニスをお尻に入れてもらいたい気持。しかも今すぐに。

たった2年前は、彼は普通の夫で、普通の生活をしていたのであるが、今となって考えると実に不思議だ。

彼の生活はこれほど大きく変化したものの、彼は(多少、不節操とはいえ)それでもノーマルであると思われている。

[2014/06/02] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

普通の男 (3) 

*

翌日、ビリーは会社に病気で休むと電話を入れた。同僚たちに顔を合わせる気になれなかったのである。メアリも同じく会社を休んだ。

お昼頃、ビリーは24時間報道をしているニュース番組を見ていた。パニックの最初の兆候が現れたニュースである。キャスターは全員、女性だったが、それは必ずしも不思議なことではない。男性キャスターの多くは声が変わったのを受け、番組を休んでいたからである。ビリーが興味を持ったのは、そのことではない。報道の内容の方だった。

愛らしい顔の女性アナウンサーが言った。

「世界中で白人男性が変化を見せています。大半の男性は否認していますが、中には変化を受け入れた人もおられます。さらには暴力で反応した人もいます」

画面には女性的な顔をした暴動者たちの光景が映った。

「しかしながら、このような暴力の突発的発生は、懸命に働く私たちの警官のおかげで、簡単に鎮静化している模様です」

全員黒人の警察官たちが、はるかに人数では上回る白人男性の暴動者たちを取り抑える光景が映った。

「政府は感染したすべての男性に、落ち着くよう求めております。また、この事態の解決策もじきに現れると言っております。医師たちは、オマール・ベル博士がもたらしたことを元に戻す方法を探って、24時間体制で研究を進めているとのことです。…では、次のニュースを……」

ビリーは関心を持つことをやめた。うつ状態に沈んでいるわけにはいかないことは知っていた。そうしても、何の解決にもならない。また、怒りを抱いても、何にもならないのも確かだった。彼は、ごく普通に、それまでの生活を続けることに決めた。

「メアリ?」 と彼は妻を呼んだ。メアリは読んでいた雑誌から顔をあげた。「僕は大丈夫だと思う。つまり、何が起きても、起きるようにしかならないということ。僕には何もできないということだよ」

「本当に大丈夫?」

ビリーは頷いた。

少し間を置き、メアリはにっこりと笑顔になった。「何かあなたの気を紛らわすことができないかしら?」

ビリーも笑顔を返した。

「いくつか考えられるけど…」 と彼は立ち上がり、メアリの元に来て、顔を近づけ、キスをした。

ビリーはシャツの裾を持ち、頭から脱いだ。メアリはすぐに彼の乳首に口を寄せた。舌を出して、彼の乳首を小刻みに弾く。すぐにメアリはそこの愛撫に精を出し始め、ビリーはエクスタシーに身体を震わせた。

メアリは徐々に下方に動き、ビリーの滑らかで丸いお腹にキスをし、さらにはペニスへと降りて行った。彼女はビリーのペニスと睾丸を同時に口に含み、吸い始めた。

いったんメアリが空気を吸うために顔をあげると、ビリーはカウチに仰向けに座り、両脚を大きく広げた。メアリがもっと良い角度でできるようにである。彼女は再び彼の股間に顔を埋め、小さなペニスを舌でちろちろ愛撫し、ビリーに背筋を震えが走るような刺激を味わわせた。

こんなに興奮していない状態だったなら、ビリーは自分の性器について気にしていたかもしれない。かつては18センチはあったペニスも今は完全に勃起して5センチ足らず。かつてはゴルフボールほどの睾丸も、今はブドウの粒よりちょっと大きいだけになっていた。だが、この時は、メアリが脚の間に来ていたので、そんなことは気にせずにいられた。

メアリは口からいったん出し、息を吸った。

「中に来て」

ふたりは位置を変え、今度はメアリが脚を広げた。だがビリーは、それでは彼女の中に挿入できない。元々、創造力のあったビリーは、自分も脚を広げ、ふたりは女性同士が股間を擦り合わせるような形で脚の間をくっつけた。その姿勢なら彼は挿入できる。そしてメアリは喘ぎ声をあげた。ビリーは不自然な格好ながらも出し入れを続け、やがてふたりとも絶頂に達した。

ふたり、抱き合ってカウチに横になった。ふたりとも顔を火照らせていた。

*

さらに2ヶ月ほど経った。あまり目立った変化はなかった。ニュースでは、医師たちが24時間研究を続けていると言っていたが、目立った成果は上がっていなかった。

ビリーは新しい愛しあい方に慣れていた。時々、ビリーとメアリは互いに口だけを使って愛しあった。ビリーはクンニリングスが非常に上達し、得意になっていた。それに、確かに昔のように後背位や騎乗位でのセックスはできなくなっていて、その点は残念だったが、ビリーは妻とトリバディズム(レスビアンの女性が相手と股間を擦り合わせる行為)をするのを楽しむようになっていた。「トリバディズム」というのはレスビアンの行為を表すのはビリーも知っていたが、彼はそれ以外の表現方法が思いつかなかった。おおまかに言って、基本的に生活には問題がないと言えた。

だが、それも彼が縮小し始めるまでのことだった。他のすべても同じなのだが、変化は徐々に起こるのである。ある朝、ビリーが目覚めると、ズボンが10センチ近く長くなってるのに気づいた。いつか来るだろうとは知っていたが、彼はその時まで、そのことを一種、考えないようにしていたのだった。

ビリーは身長を測ることにした。170センチ……10センチは背が低くなってしまった。他には特に何もないが、これは進行するだろうなと彼は思った。

ビリーはズボンの裾を捲り、ピンで押さえて職場に行った。彼は気づいていなかったが、この変化が始まってから、職場の黒人男性の何人かが、少し、支配的に振舞い始めていた。どこと言ってあからさまな変化ではなかったが、ただ、黒人以外の男たちが経験している変化のことを考えれば、彼らが支配的になるのは、ある意味、当然と言えた。

ビリーの職場のビルディングの管理業務をしてる人のひとりが、特に傲慢な態度を取っているように彼には思えた。ビリーはその男の名前すら知らないが、顔は知っていた。それにその男の体つきも。さらにはその男の体臭すらも。

ある日の夕方、ビリーがエレベータに乗った時だった。その体臭がビリーを迎えたのだった。男は190センチはあり、ビリーを見おろし、ニヤリと笑っていた。その笑い方は、同僚とか友人に対して見せる種類の笑顔ではなかった。さらに、女性に対して見せる笑顔とも違う。その笑顔の意味は少なくともビリーにはきわめてはっきりしていた。それは、この男はビリーより優位にあるということを示す笑顔。ビリーも恥ずかしげに笑みを返したものの、すぐに、つつましく、うつむいた。

男がエレベータから出て行くとすぐに、ビリーはハアーっと息を吐いた。心臓がドキドキしていた。それに明らかに乳首が立っているのを感じた。

仕事からの帰り道、ビリーは、その時の出来事が頭から離れなかった。いったい何が起きたんだろう?


[2014/06/02] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

罪の懺悔 (4) 

だが、男は急にエレンの胸から口を離した。エレンは、しっかり押さえていた両手から男の頭が持ち上がるのを感じ、目を開けた。そして男が彼女の広げた脚の間に位置取っているのを見た。

筋肉質の大きな黒い身体。黒い顔はイヤらしい笑みを浮かべ、白い歯が異様に目立つ。薄ぼんやりとその姿を見ていると、突然、男が太い肉棒で彼女の濡れた割れ目を上下に擦り始めるのを感じ、エレンはぶるっと身を震わせた。丸々と太った亀頭が無遠慮に、あそこの部分を擦る。

それを受けてエレンの膣肉が反射的にキューっと収縮し、そしてまた緩んだ。まるで生き物のように勝手に収縮と弛緩を繰り返す。カラダが、ずっと求めていた黒棒に貫かれるのを期待して、勝手に動き始めているのである。

この悪魔のような男は私の忌まわしい秘密を知っている。だがエレンは歯を食いしばって堪え、自分に言い聞かせた。私は決してこの男を求めているわけじゃないの! この男は強引に私を奪おうとしているのだから、私は罪悪感を感じるべきじゃないのよ! 私の罪じゃないの ……… この男が ……… この男が無理やりしようとしているの!

とは言いつつも、身体は貫かれる期待にぶるぶると震えていた。それに、男の亀頭はただ濡れた割れ目を擦り焦らしているだけで、一向に挿入してこようとしなかった。

「むうううん …………… んんんんん ……………… んんんんんんッ!」

エレンは切なそうな悶え声をあげた。その声で間接的に切望のシグナルを男に送っている。さらには自分から腰を押し上げ、自ら男の一物で貫こうとさえし始めた。

「んんッ、んんっ…………… むんんんんッ!!」

必死になったエレンは、自分からふたりの身体が交わる部分に両手をもっていき、男の太い肉棒を掴んだ。彼女の細い指では、その逞しい肉茎を握りきることはできないが、それでも両手で握り、しっかりと押さえつけ、それから腰を突き上げた。

「あっ! ああぁっ ……………… はあぁぁぁぁぁッ!」

腰を突きだし、太い先端部に陰唇が左右に広げられるのを感じ、エレンははっきりとソレと分かる声をあげた。

「ああぁぁぁ ………………ハアぁぁぁぁぁぁッ …………………す、すごい …………い、いいぃぃぃぃッ!」

快楽をもたらす肉棒に、自分から進んで串刺しにされ、エレンは喜びの声をあげた。そしてエレン自ら腰を振りたて、出し入れを始めた。

「ハア、ううんッ ………あ、ハア、ううんッ ………ハアッ ………ハアッ ………ああぁぁッ!」

求め続けた黒ペニスをより深く、自分の淫らな陰部に咥えこもうと、ハアハア息を出しながら腰を前後に振り始める。

「イヤッ……お、お願い ……………お願いよ ………やって ……… 動いてください ……… ぐいぐい突っ込んでほしいの、お願いっ!」

自分だけが動いてることに切なくなり、エレンは必死に懇願した。

「ああ …………お願いです …………こんなのイヤッ………やってほしいの ………私をやって! ……欲しいのよ ……………… お願い …………私を好きに犯して ………私が欲しいことを知ってるくせに!」

オーティスは、さんざん焦らしたあげく、ようやく大きな手でエレンの腰を掴み、極太の黒ペニスをぐいっと奥に突き刺した。この一突きで、長大な一物の10センチ近くが一気に中に侵入した。

「ああッ! ………………ああ、いいぃぃぃ ………… いいの、いいの、感じるの!……ああ、もっと …………もっと深く、えぐって! アッ、すごい……………感じるぅぅぅッ ……………すごく、感じるぅぅぅぅっ!」

待ち望んだ快感にエレンは全身を震わせ、わなないた。

オーティスは思わずうなり声をあげた。この美しい若妻の女陰は、濡れているのにしっかりと自分のペニスを締めつけ、包み込んでくる。彼にとっては、まさに長年の夢が叶った瞬間だった。

ひとしきり、その名器に包まれる感覚を堪能した後、オーティスはゆっくりと動き始めた。狂ったようにのたうち回る美しい白肌の美女に対して、その逞しい肉体を前後に動かし始めた。嬉しいことに、こっちの出し入れの動きに合わせて、ミセス・ウィリアムズの方もふんふんと鼻を鳴らしながら、腰を上下に突き上げてくるではないか。しかも、膣の筋肉がキュッ、キュッとリズミカルに締めつけ、ミルク絞りの動きまでしてくる。

さらにオーティスを喜ばせたのは、エレンが両腕を彼の肩に回し、愛しそうに抱き寄せてきたことだった。マニキュアを塗った指が背中の腰のあたりを優しく引っ掻き、もっと深く入れてとせがんでいる。さらにはセクシーな長脚が持ちあがってきて、背中で交差し、腰を捉えて離さない。もっともっと取り込もうと、背中を反らし、乳房から腹、そして股間に至るまですべてを自分に差し出す格好になっている。

そんなエレンの反応に喜び、彼女がすでに自制心の垣根を超え、自分のモノになっているのを知り、オーティスはさらに彼女を煽ることにした。

「ウィリアムズの奥さん、あんた、黒チンポのためなら何でもする、ただの淫乱女だったんだな? え、違うか? 最初は、黒んぼのガキのちんぽを楽しんで、今度は、俺のちんぽを本気汁でどろどろにしてる。その黒んぼのガキは、奥さんのまんこに中出ししたのか? え、奥さん? あんた、そいつに中出しさせたんだろ? エロ奥さんだな。コンドームもさせなかったんだろ?」

返事がないのを受け、オーティスはぐいっと力強く突っ込み、強い調子で言った。

「言うんだよ! さもないと、ちんぽを抜いちまうぞ! いらねえんだろうからな!」

「イヤッ、イヤッ ………ダメ ………やめないで、お願い!」

エレンは両腕、両脚できくつオーティスにしがみつき、懇願した。

「その人は………… その人は私を ……………コンドームなしで犯したわ! だから …………後で …………洗浄しなきゃいけなかったわ!……お願い ………お願いだから、抜かないで! ……………お、お願い ………ヤッテ! アッ、いいッ …………そう ………… 突いて、もっと ……………もっと突いてぇぇぇッ!」

「俺の黒ちんぽ、抜いて欲しくないんだな? ウィリアムズの奥さん? コンドームもつけてほしくないんだよな? 生でやってほしいと。えぇ、奥さん? 中出ししてほしいんだろ? 俺の子供が欲しいのか? 欲しいなら欲しいって、ちゃんと言えよ!」

オーティスはそう言いながら、長いペニスをゆっくりと奥まで滑り込ませ、それから、また、ゆっくりと引き抜いた。亀頭部分だけが陰唇に包まれる状態にまで引き抜く。

美しい若妻が、その透き通った白肌の細い両腕とセクシーな両脚で、真っ黒な逞しい肉体を離すまいとしがみついている光景。しかも、その両脚は、男の背中でしっかりと交差し、腰が極太の黒棒をもっと取り込もうと必死に上下している光景。これは目を見張る光景だった。

「ああ、いいの、いいの、感じるの! やって …………犯して! いや、いや、いやん! ……………抜かないで! 出して …………出していいの、中に ………………子種をちょうだい ………………黒いあかちゃんをちょうだい! いいッ、いいッ、いいッ ……………いいッ ……………もっと …………もっと深くぅぅぅっ! 奥まで突いて! 中に出してぇぇぇぇッ! …………お、お願いッ!」

「おおっ…………うーん……すげえ、きついな、奥さん! なんて締まりだよ、奥さん! こんなに締まりが良くて ……………しかも柔らかくて、綺麗なのにな! なのに、奥さんは、黒チンポが欲しくてたまらねえ、淫乱エロ女だとはな、ええ? お前を俺専用のエロ女にしてやるぜ! こんなにヨガリ狂って、俺に嵌められて嬉しいんだろ、ええっ、奥さん? おおっ ………たまんねえぜ ……………うっ、また、締めつけやがった ………びちゃびちゃだぜ!」

「ああぁぁぁぁぁ ……………もっとヤッテ ………………やって、やって、やってぇ! 好きにやっていいの、あなたの女だから! だから、もっと…………アッ、アッ、アッ、アッ! いいぃぃぃぃぃッ! ………………あなたの黒い大きなおちんちん、最高だわ! ううぅッ、うう ……………いいぃぃぃぃぃ ……………いッ、いッ、いッ、いッ! …………………あっ ………あっ、い、いくぅぅぅぅぅぅぅぅッ! …………あぁぁぁ!」

エレンは黒い身体にしがみつき、叫び声をあげた。これほどないほどに股間を突き上げ、自ら長大なペニスを体内に取り込み、子宮の入り口に押しつけた。何もかも忘れるほどの強烈なオーガズムに両眼を白目にし、全身を震わせた。

オーティスも同じくうなり声をあげていた。

「おおおっ! ………………いくぞ、いくぞ、いくぞ! ……………熱いのをたっぷり出すぞ! たんまり出してやる、ミセス・ウィリアムズ! 俺の仕込んだ子種で、奥さんのお腹を膨らませてやるからな! 俺の子供が欲しいんだよな、ええっ、エロ奥さん! 俺の熱い精液を腹の中に欲しいんだろ、奥さん? 黒いあかちゃんを産んだら、旦那は何て言うかな?」

「いいぃぃぃ ………あっ、あっ、あっ、いいぃぃぃぃっ …………出して …………出して …………中に出してぇぇぇ! 感じたいの ……………出されるとこ、感じたいの ……………私の中に! ああっ ……………妊娠させて ……………あなたの黒い子種、ください! 主人が何て言おうと気にしない ……………どうでもいいの ……………あなたのところに行って、一緒に住むわ …………毎日、犯してもらいたいから!」

オーティスは、その逞しい身体でエレンの小さな身体を押しつぶさんばかりに、強烈な突きを送り、肉茎を根元まで押し込んだ。同時に、エレンの白い細腰を両手で押さえ、ぐいっと自分に引きつけた。

「おおぉ、おおぉ……ほら出すぞ、ほら出すぞ。奥さん、いいオンナだ。すごく綺麗だぞ。しかもすごくエロいときてる………旦那と寝るベッドで、こうやって黒ちんぽを嵌められてヨガリ狂ってるんだからな……くっ、くぅぅぅぅぅッ!」

オーティスは息を止めた。熱い白濁をエレンの子宮に撃ち出した瞬間だった。エレンの細脚がさらに彼の腰を締めつけ、彼から精液を一滴残らず絞り取ろうとするのを感じ、オーティスはうめき声をあげた。


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罪の懺悔 (3) 


オーティスは、必死に抵抗するエレンを嘲笑った。体力的にこの小柄な美女を操るのは簡単だった。ベッドの前に来ると、オーティスはエレンの両肩を押し、キングベッドの中央に仰向けに倒した。彼女が夫と毎晩共にしている夫婦のベッドである。

「これが、奥さんが愛する旦那と共にしているベッドというわけか? えぇ? そして、黒人の若造にレイプされたベッドでもあるわけだよな? あんたが、その若造に黒ちんぽを嵌められて、びちゃびちゃ白い本気汁を垂れ流した同じベッドだよな?」

エレンは両腕を胸の前で組み、乳房を隠しながら、恥辱に啜り泣くことしかできなかった。この男の言う言葉がひとつひとつグサリと胸に突き刺さる。確かに、このベッドでロニーにレイプされたし、このベッドは彼女と夫だけが使うべきベッドであった。そして、まさにこのベッドで、彼女は夜毎、目を覚まし、あの黒人の大きな黒いペニスによって与えられる快感を夢見てもいたのだった。

エレンは男がガサガサした手で脚を愛撫し始めたのを感じ、ぶるぶると身を震わせた。その手は徐々に這い上がり、太ももを過ぎ、パンストの腰バンドへと来ていた。

パンストがくるくると丸められながら、脚を下っていく。脚の生肌がゆっくりと露わにされていきながら、エレンはただ啜り泣くことしかできなかった。やがて、足先からストッキングが引き抜かれた。

そして再び男のガサガサした手が戻ってきて、今度はレースの白パンティに手をかけた。それも引き降ろされ、つるんと丸い女性的な尻が剥き出しにされる。

「ああ、やめて……」

エレンは目を閉じていた。だが、自分の大切な部分が、今、この男に見えているのは知っていた。

……ああ、この男は私の秘密を知っている! 私が犯されたことを知っている!………………しかも、私がそれを喜んだことも。………………私を犯した若者のことを夢想してきたことも!

「やめて! ……………… ど、どうか ………………… お願い、やめて ………… ああぁぁぁぁあ! ああ、なんてこと ……………… お願い、やめてぇぇぇぇぇ! アアっ! ………… ああん、アアっ! ………………… そ、そんなこと、しないで ………………や、やめてください!」

男がずるずると音を立てて、あの部分を啜り、舐めていた。エレンはベッドの上、のたうちまわり、男から逃れようとした。だが、執拗な口唇攻撃に快感が募ってきて、思わずのけぞる。

「ああッ、ああッ、ああッ!……………い、イヤッ ………………いッ……………いっちゃうぅぅぅぅッ!」

とうとう、エレンは大きな叫び声をあげ、絶頂を告げたのだった。

エレンの股間に顔を埋めた最初は、太ももが強張り、オーティスの顔を両側から強く挟みつけていたのであるが、絶頂を迎えた途端、その太腿から力が抜け、柔らかくなった。それを感じ、オーティスは口の周りについたエレンの分泌汁を舐めながら、顔をあげた。

オーティスがクンニリングスを始めた時は、エレンは両腕をブラジャーの前でしっかりと交差させ、胸を隠していた。だが今はどうだ? オーティスは思わずくすくすと笑ってしまった。自分が脚の間に顔を埋めている間に、綺麗なミセス・ウィリアムズは自分でブラのカップを押し上げ、股の間を舐められながら、指で敏感な乳首をいじっていたのである。

オーティスは身体を上に移動し、力が抜けたエレンの両腕を脇にどけた。そして、露わになった美乳に向かって舌を突き出し、硬くなったピンク色の乳首を舌で弾き始めた。さらに、口を大きく開けて、乳房を丸飲みする勢いで口に含んだ。そして、その柔肌の肉丘に歯を立てた。

乳房全体を強く吸いこみつつ、大きく膨らんだ敏感な乳首を舌で転がす。オーティスは、エレンが快感とも苦痛ともとれるうめき声をあげてるのを聞いた。もちろん、片方の乳房だけではなく、もう一方の乳房にも同じもてなしをしてあげる。

オーティスは、これほど強く吸い、噛むと、このアイボリー・ホワイトの肌に確実に跡が残るだろうし、乳首もしばらくはヒリヒリした状態が続くだろうと知っていた。知ってて、やったのである。

……1週間ほどは、ミセス・ウィリアムズは、この甘噛みの跡を旦那に隠し続けなければならないだろう。どんな顔をして隠すか、来週はミセス・ホワイトから目が離せないぞと思った。夫婦の愛の営みがあるにしても、夜の暗闇の中でしなければならないのは確実だ。敏感そうな乳首をこれだけ貪ったのだから、来週はちょっと触っただけで、この女、痛みで身体をぷるぷるさせることになるだろう……。

醜い顔の雑務員に敏感な乳房を吸われ、乳首を噛まれ続ける。エレンには上にのしかかる男の身体の下、ただ小さく悶え、もがくことしかできなかった。

男の鋭い歯で痛いほど噛まれ、強く吸われてはいたものの、その痛みは快感に近いものがあり、刺激を与えられるたびに、全身に快感の電流が走り、身体がピクッ、ピクッと痙攣した。

「ああんッ! …………… ウウんッ! ………… ううんっ、あんっ!」

そしてエレンは、いつの間にか両腕をあげ、手で男の後頭部を押さえ、自分の胸に引きよせていた。

「ああ …………… あ、ああ ………… あ、あああぁぁぁ!」


[2014/06/01] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

普通の男 (2) 


*

ベル博士の声明文が公表された2週間後。ビリーが職場で、この4半期の売上についてプレゼンをしているとき、不思議なことが起きた。急に声が変になったのである。彼は咳払いをし、プレゼンを続けた。

「そして本4半期の当社の売上高は…」

声がちょっと高くなった? 彼には分からなかった。

そんなことが2日ほど続いた後、メアリが何か言った。ビリーとメアリは夕食を食べていて、ビリーがその日の出来事を話していると、メアリが話しを遮ったのである。

「あなた、風邪か何かにかかったの?」

「いや、なんともないよ。…どうして?」

「ちょっと、あなたの声が高くなったかなって。まるで……」 とそこまで言いかけて、メアリはやめた。「いえ、ただの思いすごしよね。あなた、さっきの話し、何だったかしら?」

ビリーもその話題を話す気持ちはなかった。彼自身も、声が高くなったのではないかと思っていたのである。だが、その事実に直面したくなかったのである。だが、その数日後、電話に出た時、否応なく事実に直面することになる。電話の向こうから、「ご主人は御在宅ですか?」 と聞かれたのであった。

ビリーは確かめることにし、病院に行った。だが、医師はどこも悪いところはないと言った。ビリーはどうでもいいやと肩をすくめ、じきに直るだろうと、それまでどおりの日常の生活を続けた。

1ヶ月経っても、声は直らなかった。だが、その時までにはビリーは自分の声に慣れてしまっていた。もっと言えば、彼の友だちの大半も声が高くなったようなのである。というわけで、何も日常から逸脱しているようには思えなかったのだった。ビリーは、この甲高い声はベル博士の仕業かもしれないと思ったが、それ以上の変化があるとは考えられなかった。

ビリーは間違っていた。

*

2ヶ月後、ビリーはシャワーから出て、曇った鏡を手で拭いた。変だなと、鏡の中の自分の姿を見て思った。顔が前より滑らかで、ちょっと丸みを帯びたように見えた。手で頬を撫でた。そう言えば、しばらく前から髭を剃らなくてもよくなっていたなあ。少なくとも2週間くらい剃っていない。だけど、困ったことじゃない。そもそも、髭剃りは面倒で、嫌いだったから。

歯を磨き、バスルームを出て、着替えをするために寝室に入った。ズボンに脚を通して、彼はちょっと止まった。あれ? お尻が大きくなったか? 彼は鏡の前、後ろを向いて、自分のお尻を見た。ちょっと腰を動かすと、尻が少し左右に揺れた。ビリーは、ジム通いをもっとまじめにしなければと思った。

着替えを終え、ビリーはズボンが少し長くなってるし、腰回りも緩くなってるのに気づいた。仕事着を買いに行かないといけないなと彼は思った。

ビリーは再び、それ以上考えるのをやめ、さらに2週間ほどが過ぎた。腰にタオルを巻いて寝室を歩いていた時だった。メアリはベッドに座って本を読んでいたが、ちょっと顔をあげて彼を見たのである。

「あなた? 最近、鏡を見た?」

ビリーは立ち止りもせず、「いつも通り、ハンサムだろ?」 と答えた。

「真面目に聞いてるの」

ビリーは顔を向けた。メアリの目に心配そうな表情が浮かんでいる。

「どうかした?」

「いえ、別に。ただ、何と言うか……あなたの体つきを見てみて」

ビリーはタオルを床に落とし、鏡を見た。自分の身体をまじまじと見るのは久しぶりだった。そして、見てみて、唖然とした。

ウエストが細くなって、腰が少し膨らんでいる。横になって、横からの姿を見ると、お腹が、平らではあるものの、丸みを帯びてるのに気づいた。姿勢も変わっている。さらにお尻が前より突き出ているように見えた。上半身も同じように変化していた。肩幅は狭くなり、筋肉らしいものがなくなっていた。

「僕は……」 ビリーは、その気持ちを表現する言葉が見当たらなかった。

「あれが始まったんじゃない?」 とメアリが言った。「あの気の狂った博士が起きると言ったこと。やっぱり本当だったのよ」

ビリーは何も言えなかった。ただ、そのまま床に崩れ込み、女のような声で啜り泣きをした。メアリは彼のそばに寄り、腕を回して抱き寄せた。

「大丈夫、大丈夫。一時的なものだと思うわ。それに絶対に治療法が研究されているはずだから」

ふたりは床に座った。メアリは子供をあやすように、ビリーを両腕で包み込みながら、何時間も彼の耳元に安心させる言葉を囁き続けた。


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