夫と電話で会話させながら犯す。これはリオンにとってもスリル満点の興奮する行為だった。エリンの細腰を両手でがっちり押さえながら、後背位で出し入れを開始した。ゆっくりしたストロークで長大なペニスをヌルヌルと挿しこんでは引き抜く。
左の耳に受話器を当てているエリンに、リオンは覆いかぶさり、右耳の穴を舌先でいたぶりながら囁いた。
「旦那に、エッチなまんこに大きな黒ちんぽを咥えこんでるのって言えよ、奥さん! 言うんだ!」
「ああ、テッド …………あなたがここにいてくれたらいいのに …………愛してほしいの! 私、いまとてもエッチな気分なの …………あなたが帰ってくるまで待てない感じなのよ!」
エリンはテッドがイヤラシイ会話に乗ってくるよう、呼び水をまいた。エリンの演技は功を奏し、テッドは笑いながら乗ってきた。
「エリン。もし君がバーに出かけて、ちょっと脚を見せてやったら、絶対、男たちが君に這い寄ってくると思うよ!」
エリンも笑いながら答えた。「ああ、テッド …………私ね、本当は、昨日の夜、まさにそういうことをしたのよ! あなたを空港に送って行った後、バーに行ったの! 男たちが私の魅力を味わおうって、おカネを出して列をなしてたわ! それに、黒人の若い人をひとり、家に連れ帰りすらしたのよ。その人、まさに今、私のあそこに突き入れてるの!」
リオンはもうそろそろイキそうになっていたし、電話の会話も終わりそうになっているのを察し、出し入れのスピードを速めた。そしてエリンの耳元に小さく喘ぎまじりの声をかけた。
「くっ! 奥さん…………イキそうだ ………………俺の黒子種をたっぷり入れてやるぞ…………きっちり妊娠させてやるっ!」
リオンは最奥に突き入れ、エリンの熟れた子宮に噴射を始めた。それを受けてエリンの膣肉が急に収縮を始め、彼のペニスをきつく絞り始めるのを感じた。
「ああ、あなたッ! ………………彼、取ってもすごいの! いま、すごく感じてるわ! ……………彼の黒いおちんちん、すごく大きくて、今、根元まで私の中に入って、中に出そうとしてる ………………………あぁぁぁぁぁぁぁ!」
エリンは受話器に大きな声で叫んだ。それを聞いてテッドが向こうで笑っているのを聞いた。と同時に、レオンのペニスが噴射を始めるのを感じた。
理性が吹っ飛ぶようなオーガズムに全身をガクガク震わせつつも、何とか意識を保とうと踏ん張り、エリンは喘ぎながらも声をかけた。
「あ、明日、空港に迎えに行くから! じゃあ……!」 と言い、返事も聞かず、電話を切った。
そして、エリンは力尽きたようにがっくりと突っ伏した。その膣肉には黒ペニスが嵌まったまま、今だにヒクヒクと痙攣し、熱い精液を注ぎ込み続けていた。
翌日、午前11時。
エリンは忙しそうに動き回っていた。染みだらけのシーツをベッドから剥がし、新しいシーツに交換する。あと1時間以内に、婦人会の昼食会に行かなければならない。息子ももうすぐ帰ってくるし、昼食会が終わったころ、夫の乗る飛行機が空港に着くはず。急がなければならなかった。
愛人であり、ヒモでもあるリオンは、彼女が作った朝食を食べた後、裏口から家を出て、帰っていた。キッチン・テーブルで最後のセックスをした後ではあったが。
エリンは素早くシャワーを浴び、戸棚のところに置いたままにしていた財布を取った。その財布は、リオンが注文したピザの代金を払うため、昨夜、ハンドバックから出して、そこに置きっぱなしにしていたのである。
白いドレスを着て、白いハイヒールを履き、エリンは車へ飛び乗った。ミラーを覗き、髪が乱れていないことを確かめた後、口紅を塗った。ミラーに顔を近づけ、彼女は口の隅を擦った。白い破片のようなものがくっついていたからである。それは、朝食後のセックスの後、お決まりのお清めをした時についた精液が乾いたモノだった。
普通よりもスピードを出して走り、何とか、昼食会が開始する直前に着くことができた。エリンは、朝に予期せぬ来客があったと言って謝った。何とか間に合ったと、安堵に大きく息を吐いた。
昼食会の後、エリンは空港へ車を走らせた。テッドの飛行機が着く前に空港へ着けるよう望みながら。
テッドは車のトランクにスーツケースを入れ、助手席に乗り込んだ。エリンはキスをしようと身体を傾けた。手短なキスだったが、情熱のこもったキスだった。テッドは舌を伸ばして彼女の唇の間を伺い、同時に彼女の胸を手で覆った。エリンはそれに反応して、ぷるっと身体を震わせた。エリンは、テッドが昨夜の電話での焦らしの会話でエッチな気分になっているのを知っていた。だが、身体を震わせたのはそのせいではない。彼女の乳首は、この2日間ずっと吸われ続け、極度に敏感になっており、触れられただけで甘美な痛みが身体を駆け巡ったからである。
家に着くと、エリンはキッチンに行き、夫の帰宅を祝しての簡単なパーティをする準備を始めた。一方、テッドはくつろげる服装に着替えるため2階に上がった。クローゼットにコートを掛け、それからネクタイ・ピンを外し、ドレッサーに置いた。そして財布を出し、ついでにポケットの中からも硬貨を出し、共にドレッサーの上に置いた。その時、コインが1枚、ドレッサーから転がり落ち、エリンのハンドバッグのすぐ横に転がった。
そのコインを拾おうと身をかがめた時、エリンのハンドバッグの中に明るい色の布切れが彼の目を惹いた。レースの縁飾りを見て、テッドはごくりと生唾が出て、心臓が高鳴った。妻のハンドバッグの開き口を見つめる間、呼吸が止まっていたような気がした。
テッドは、その丸められた布切れへとゆっくりと手を伸ばした。これは、本当に僕が考えているモノだろうか? 頭の中、急速にいろいろな考えが駆け巡った。
金曜の午後、ディナーに行く時、着替えをするエリンがドレスを着るところを見た。あの時、彼女はセクシーな薄青のパンティを履いていたはずだ。
「あの時のと同じパンティ? そんなことあり得るのだろうか?」
テッドの指が固く丸められた下着に触れ、そして彼は妻のハンドバッグからそれを取りだした。もう一方の手も出し、その下着を広げた。
テッドの胸の中心臓が破裂しそうだった。それは間違いなくエリンの薄青のパンティだった。金曜日に彼を空港に送りに行った時に履いていたのと同じパンティ。
かつては柔らかな布地だったはずが、今はごわごわになっていて、白い破片がいたるところについている。テッドはぶるぶると身体を震わせた。この白い薄片が何なのか分かったからである。
「昨夜エリンが電話で言っていたことは本当だったのか?」 と彼は自問した。
その時、廊下からエリンの甘い声が聞こえた。
「あなた? あなたに飲み物を作ってきたわ。これでも飲んでくつろいで」
テッドは急いでパンティを丸め、元の妻のハンドバッグの中に戻した。ネクタイを解き、シャツのボタンを外しながら、妻から飲み物を受け取り、彼女の唇に優しくキスをした。そして飲み物のグラスをドレッサーに置き、両腕を広げて愛する妻を抱き寄せた。白いドレスの上からキュッと引き締まったセクシーなお尻を揉んだ。……このお尻を揉んだのは誰なんだろう? エリンにとって、自分はその男に敵う存在なのだろうか?
美しい妻を抱きしめながら、テッドはふざけまじりに訊いた。
「それで? 例の若い黒人男は君の脚の間の炎をちゃんと鎮めてくれたのかい?」
「うーん……、彼、私をいくら抱いても飽き足りなかったみたいよ! 昼間も夜もずっとし続けていたの。毎回、熱くてねっとりしたのを私の中に注ぎ込んでくれたわ。確かに彼は、あの燃えあがる炎を消してくれたわよ。間に合わなかったら、今頃、私、気が変になっていたかも!」
エリンもショートパンツとブラウスに着替え、すぐにキッチンに戻って行った。テッドは好奇心に駆られ、バスルームに入った。洗濯物入れのかごを開け、そこに精液の染みがついたシーツを発見した。さらにその底の辺りを調べ、金曜の夜にエリンが着ていた紫色のドレスも発見した。取り出して広げてみた。しわくちゃにはなっていたが、何も変わったところはなかった。だが、裏返してみて、テッドはお腹のあたりに固いしこりができるのを感じた。そこには、やはりカサカサになった白い大きな円形の染みがあったのである。テッドはその白い染みを擦り、白い小さな破片になって、ぱらぱらとバスルームの床に舞い落ちるのを見た。
その夜、テッドは、彼にしては激しいと言えるセックスを行った。
彼は、妻が身体を許す相手はどんなタイプの男だろうと想像しながら、性行為を行ったのだった。想像しながらテッドは内心、苦笑いした。
……若い10代の男を連れ込んだなんて、やっぱりどう考えても冗談だろうな。ましてや、黒人男だなんて! うぶで保守的なエリンが、そんなことをするなんて、あり得ない! だけど、それを見たらすごく興奮するだろうなあ……。エリンが、このセクシーな白い脚を広げて、黒いペニスを受け入れる! ちっ、そんなこと、絶対に起こり得ないだろうけど!……
そんなことを思いながら出し入れを繰り返し、やがてエリンが両腕と両脚で彼の身体にしがみつき始めた。ようやく、エリンが絶頂への坂道を登りかけたところだった。
「やって、あなた! ……………もっと激しく ……………あの大きな黒人男のことを忘れさせて!」
だが、その喘ぎ声を聞いた瞬間、テッドはたまらず絶頂に達し、エリンの中に噴射してしまったのだった。
翌朝もふたりはセックスをしたが、前夜と同じことの繰り返しだった。エリンが脚を絡みつけ、打ち込む彼に合わせて腰を突き上げ始めると、その途端に、彼はたまらず絶頂に達してしまったのだった。エリンはこの時も逞しい黒人男のことを言い、それも刺激のひとつになり、テッドは残量ゼロになるほど多量に噴射しまうのであった。
朝食時、テッドはエリンに言った。
「言いたくないんだけど、実は、2週間後に、またビジネスのコンフェレンスと会議があって出張しなくちゃいけないんだ」
普通なら、そういう出張の話しをするとエリンは顔を曇らせるのだが、今回はまったくそのような顔はしなかった。もっと言えば、彼女の口元にかすかに笑みがよぎったようにテッドには見えた。
2週間後。テッドは軽めの旅行支度をした。テッドとエリンの息子は、この日も友人のところに泊りに行っていた。
「今回は形式ばった会議はないはずだから、軽い用意で行くことにしたよ」
この日、エリンは彼を空港に送る服装として、趣味の良い緑色のドレスと白いハイヒールを履いた。テッドはただの見送りにしてはセンスが良すぎるとは思ったが、それについては何も言わなかった。
空港前に着き、テッドは車から降り、エリンが車を走らせるのを見送った。彼はわざと、この場所で降ろすようにエリンに指示していた。向かい側にタクシーが列をなして待っている場所であった。
エリンの車が出て行くとすぐにテッドはタクシーに駆け寄り、手をあげ、乗りこんだ。そして運転手に、あの青い車を尾行してくれたら、ボーナスを20ドル弾むと伝えた。
テッドは、愛する妻が、こんな不穏で薄汚い地域へと車を走らせるのが信じられなかった。やがて、エリンの車は『秘密のモーテル』の駐車場に入った。テッドは不安を感じつつ、それを見た。
通りの反対側でタクシーを降り、ひと目に着かない場所から妻の行動を見続けた。モーテルに入り、チェックインをし、8号室に入っていくのを見届ける。その何分か後、再び妻が部屋から姿を現すのを見た。何気ない様子で歩き、隣の『ジョーズ・バー・アンド・グリル』の裏の出入り口へと行き、中に入った。
テッドは急いで通りを横切り、モーテルのフロントで空いている部屋がないか、尋ねた。7号室も空いていると知り、彼はそこを選んだ。
部屋に入るとすぐに、彼はこの日のために用意していた小さなバッグの中身をベッドにぶちまけた。鏡の前に立ち、前もって購入していたツケ髭を注意深く顔につけた。それから古いプルオーバーのシャツとヨレヨレのコートに着替えた。これも前もって古着屋で買っておいたものである。最後に、これも古着屋で買った大きなつばのついた古い帽子をかぶった。
帽子を深々とかぶり、駐車場を横切り、テッドは薄汚い建物に入り、バーへと向かった。バーに入り、まっすぐカウンター前の席に陣取った。隣にはでっぷりとした大柄の男が座っていた。男は、何のためか、急いでビールを飲み干している様子だった。
テッドの座っている位置からは、愛する妻の姿は見えていた。ちょっと離れたところにあるブースに座っている。テーブルの上に向かいに座る男が手を出していて、その手を握っていた。黒い手だった。だが、彼の妻が手を握ってる男の姿や顔は彼の位置からは見えなかった。
テッドはビールを注文した後、隣に座る荒っぽそうな大男に話しかけた。
「おい、あっちにかなりの上玉のオンナがいるな!」
隣の大男はビールの残りを一気に飲み、答えた。
「トラック野郎のトムが俺の名前だ! あのセクシーな女だろ? あんた、俺はこの2週間、あの女を抱くためにずっと待ち続けてきたんだぜ! おめえ、信じられるか? 2週間前にあの女の最初の客になったのが俺なんだぜ? えぇ? 200ドルもしたが、その価値は充分にある女だったぜ! あの女のヒモが今夜またあの女が来ると聞いてな、俺は飛びついて来たってわけだ。またあの綺麗な女とやれるんだからな! 噂によると、あの女は旦那が出張に出る時しか、商売できねえらしい! しかし、その旦那って野郎もバカな男だぜ! あんなサカリがついた女をほっとくなんてよ!」
テッドは、帽子を深くかぶったまま頭を下げ続け、横眼で、その無骨な大男がブースに歩いて行くのを見続けた。そして、男が100ドル札をテーブルに放り投げ、エリンの手を乱暴に掴み、ブースから引っ張り出すのを見て、ごくりと固唾を飲んだ。
バーの他の客たちはトムがエリンを連れ出すのを見て、いっせいに歓声をあげた。
「いけ、トム! やれ、トム! いけ、トム! やれ、トム!」
テッドはそれを聞いて全身が震えるのを感じた。歓声の中、自分の愛する美人妻をトラック野郎のトムが引っぱりながら、バーから出て行くのを見とどける。
そのすぐ後、テッドはビールを飲み干し、バーテンに勘定を払い、すぐにまた戻ってくると伝えた。そして素早く裏口から外に出て、モーテルの7号室に戻った。
隣の8号室に面している壁に耳を当てた。かすかに話し声が聞こえた。テッドは医療機器分野の仕事をしている。このような事態のために、彼は聴診器をバッグに入れてきていた。それは最新式の装置で、どんなかすかな音でも拾うことができる聴診器である。壁にそれを当てると、隣の部屋の男の声が聞こえた。
「そこにひざまずけ、エロ女! 俺が、そのエロい口に出す時は、きれいな目で俺を愛しそうに見上げるんだぞ!」
それからの1時間、テッドは隣の部屋の様子をすべて聞いた。そしてトムが服を着はじめたのを聞いて、急いで元のバーに戻る支度を始めた。隣の部屋からシャワーの音がした。自分の妻が次の客のために身体を洗っているのだろう。
バーに戻るとテッドはビールを注文し、出入り口にトムが現れるのを待った。そして、ついさっき、愛する妻とセックスしたばかりの大男がドアをくぐってきたのを見て、彼はバーテンにトムがいつも飲んでる飲み物を用意するように言った。トムは元の席に戻ってくる前に、例のブースに立ち寄り、テーブルの上にモーテルの部屋のカギを置くのを見た。
トラック野郎のトムは、隣の男がすでに自分のためにビールを注文してくれているのを見て驚いた。
「おごるよ!」
「ありがとよ、相棒! おい、誓ってもいいぜ、あの美人のエロ女、絶対、プロだぜ! フェラの時も、あの可愛い目で俺をじっと見つめながら、俺が出したのを全部吸い取って、飲み込んでいた! ちくしょう! 思い出しただけでキンタマがじんじんしてくるぜ! 思う存分、嵌めまくってやったぜ、相棒! あん時の女の喘ぐ声、最高だったな。お願い、それ、思い切り私にぶち込んでって、ねだってやがった。それに、イク時もよ、両脚をツタのようにして俺の尻に巻きつけて、離そうとしねえんだ! 俺は毎週、ここに来るぜ! あの女が来るのを待ちながらよ!」
バーテンのビルが言った。
「お客さんたち、何か欲しいのがあったら、今のうちに言ってくれ」
テッドもトムも頭を横に振った。ビルは身長195センチはある長身で、体重も110キロはある大男の黒人だ。ビルは太いかすれ声で客にアナウンスすると、客がいっせいに顔をあげた。
「これから1時間、すべての飲み物は1杯、3ドルだ! ここに来て、勝手に飲み物を作り、ここにあるタバコ箱にカネを入れてくれ! 俺は1時間したら戻ってくる。俺も、あの美人の白人女と1発やらないと気が済まねえ!」
そう言ってビルはバーテン用のエプロンをひったくるようにして脱ぎ、モーテルの部屋のカギをもらいにブースに向かった。