アーチーはミセス・メリッサ・ウェバーが確かに熟睡したと分かるまで、15分待ち、クローゼットを出た。カメラを隠していた位置から、ドレッサーの上に移動した。これから起きるベッド上の行為をよりよいアングルで撮影するためである。
アーチーは、美人の白人妻が巨漢の黒人に強引に身体を奪われる正真正銘の強姦を収めたビデオがアンダーグラウンドの市場では非常に高額で売れることを知っていた。彼のビデオカメラは部屋の中のどんな小さな囁き声でも余さず記録できる能力を備えている。
アーチーは何も知らず横たわる若妻にこんなにも近くにいることに興奮し、ヒクつくペニスを擦り続けた。先端からはヌルヌルと先走りが染み出ている。眠れる美女にさらに近づきながら、30センチをしごき続け、さらに先走りを溢れさせた。
そのまま前屈みになり、ベッドに上がり、その涎れをながすペニスの先端でセクシーな白足を愛撫し始めた。ペニスを筆代わりに、汚いヌルヌルをそこに塗り始める。彼女の柔らかそうな薄桃色の足裏にはべっとりとした先走りにより幾筋も線が描かれ、また小さな足指にも蜘蛛の糸が絡んでいた。そのマイルドな愛撫に、メリッサは小さな声をあげて、寝返りを打った。
アーチーはさらに這いあがり、メリッサを起こさぬよう、ゆっくりと上へと進んだ。起こさぬようとは言え、今だけのことであるが。顔を下げ、唇を膝あたりにつけ、舌を伸ばす。のたうつ蛇のようにアーチーの舌が、彼女の象牙色の柔らかな太腿を舐めながら徐々に這いあがった。
その時、その刺激に気がついたのか、メリッサは目を覚まし、同時に驚いた。アーチーは急に跳ねあがり、メリッサの身体に覆いかぶさった。慌て驚く美女を、その重い体重で押さえこむ。
「………………イヤぁ …………だ、誰なの? …………降りて…私から ……………….やめて! 降りてよ!!」
大きな声で叫んだ。彼女にとってこれほど驚いたことはなかった。安全なはずの家の中だというのに、目を覚ましたら、筋肉隆々の巨漢の黒人が、しかも素っ裸の黒人が自分の身体にのしかかっていたのだから。夫と共にするベッドの中央で、巨漢の身体にのしかかられ、身動きできない。
「ああ、お願い ………………こんなこと…離れて! 私から離れて ………………私には夫がいるのよ ……………子供もふたり……………ああ、お願いよぉぉぉ!」
メリッサは狂ったように懇願した。頭だけは動かせる。ブロンドの髪を左右に激しく振りながら訴えた。だがそれも何の役にもたたない。
アーチーは、ニヤニヤ笑いながらメリッサの両腕の手首を掴み、彼女の頭の上に引っぱり上げた。
「ウェバーの奥さん。今日はちょっとした黒肉をごちそうしてやるぜ! 黒肉、美味いんだぜ? 味見してみたいだろ、奥さん?」
「いや、いや、いやよ…………そんなの……………」
メリッサは頭を激しく左右に振りながら、泣き始めた。
「汁気たっぷりの黒肉だ。美味しいぜ!」
アーチーはニヤリと笑いながら、急に身体を起こし、メリッサの上にまたがり、座った。脚で彼女の左右の腕を押さつつ、胸の上に座る形だ。アーチーの開いた脚の間、股のすぐ前に彼女の顔がある。恐怖に愛らしい目を剥きださんばかりにしている。その目の前には、30センチもの完全に勃起した凶悪顔の黒棒がそびえているからだ。
メリッサは完全に泣き声になっていた。
「ああ、お願い、イヤよ!……………ああ…ああ、こんなことって…………………ひどい匂いがする!」
それを聞いて、アーチーは、そのオスの匂いたっぷりのペニスをメリッサの顔面に擦りつけ始めた。亀頭部分で頬を撫でたり、鼻を突いたり、まぶたをなぞったりする。異臭に顔を歪め、咽るところも、アーチーにとっては嬉しい反応だった。
アーチーは彼女の髪の毛を握り、ぐいっと引っぱった。その痛みにメリッサは悲鳴をあげた。アーチーにとっては、彼のこん棒を嫌がる彼女の口に突っ込むのに充分だった。極太の黒肉で口を塞ぐ。アーチーはいったん口に突っ込むと早速、出し入れを始めた。そのまま続けたら、じきにメリッサが息を詰まらせるのが明らかになるまで。
メリッサが顔を赤くし、吐き戻しそうになるのを見て、アーチーは彼女の髪の握りを解いた。メリッサはペニスを口から吐き出し、ぜえぜえと苦しそうに呼吸を整える。だが、もちろんこれで終わったわけではない。アーチーは、今度は彼女の左腕を解放し、その手を握って自分のペニスへと引っぱり、握らせた。
メリッサはそれに触れた途端、嫌悪感に顔を歪ませた。熱した鉄のように熱い。その鋼鉄の極太黒棒は、彼女の細い指では握りきることもできなかった。
アーチーはメリッサの手を握って、黒棒を強引にしごかせた。ぎゅっぎゅっとしごくたびに、先端からトロリと先走りが溢れ出る。
メリッサは、ベトベトした汚らわしい粘液が自分の指につくのを感じ、顔を歪ませた。先走りの粘液はすぐに彼女の繊細な指を覆い、そのヌルヌルにより、さらにしごくスピードが速くなる。メリッサは本当に死にたいと感じた。
だが、その辛そうなメリッサの表情こそ、アーチーを興奮させる表情なのである。心から嫌がっているにもかかわらず、強引にヌルヌルの黒棒を握らされ、愛撫することを強いられる若妻の顔。その指には夫への愛の印が嵌められており、手を動かすたびにキラキラと輝いている。
「ああ、お願い。お願いです。こんな、こんな恐ろしいことを私にさせないで! お願いよぉぉぉぉ……………いやぁぁぁぁぁ!」
メリッサは泣き声まじりに訴えた。いかにウブなメリッサとは言え、黒人のアレが普通のアレよりも大きいという噂は聞いたことがあった。だが、本当にこんなに大きいモノがあるとは、彼女は、これまで生きてきて、そんなことを一度も信じたことがなかった。彼女は少女時代の頃を思い出し、ゾッとした。農場に遊びに行った時、サカリのついた馬を見た時のことである。いま目の前で揺れている凶悪そうな黒いペニスは、まさにあの時の馬のペニスを思わせた。
「ああ、お願い。大きすぎるわ ………………お、お願い …………こんなのを使われたら ………………私、殺されてしまう…………………やめて、お願い!」
「今はちょっと味見させてるだけだぜ! アハハ! 俺の熱い子種ジュースは、後で、それがいちばん役に立つところに注いでやるからな。今はその時のために取っておいてやるよ!」
アーチーはニヤニヤしながら、亀頭を口紅のように使い、彼女のピンク色の唇にうっすらと光沢のある皮膜を塗りつけた。
この時のメリッサの顔も、アーチーにとっては大喜びさせるものだった。涙を流しながら、顔を歪ませ、よほど気持ち悪いのか、今にも嘔吐しそうになっている。
涎れを流す亀頭は、いまや、メリッサの唇を割っていた。メリッサは口を開けるまいと、必死で歯を食いしばっていたが、その歯に亀頭が触れていた。先走りは彼女の白い歯にまるで歯磨きのペーストのように塗りつけられていた。
その歯の隙間から汚らわしいスライムが染み込み、無垢の口の中に流れ込んできて、メリッサは嘔吐寸前のようにおえっ、おえっと発作を始めた。このような不快なことは、夫にもされたことがない。彼女は男性器に唇で触れたこともなければ、ましてやそれが分泌するスライムを味わったことなど、一度もなかったのだ。
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ディーンはマーセルの腕の中に飛び込み、愛情たっぷりにキスをした。
辛い6ヶ月だった。ディーンは不在の恋人のことを思い、とても寂しい思いをしていたのである。
かつては、ふたりとも兵士だった。だがグレート・チェンジにより直ちにディーンの見方が変化した。軍に再登録するかどうかを決める時期が来た時、ディーンは市民の生活を選び、マーセルは兵士として続けることを選んだ。
ディーンが変化をする間ずっと、マーセルはディーンを支援した。そしてディーンが軍を離れた後も、ふたりは連絡を取り続けた。間もなく、ふたりの間に恋の火花が飛び、ふたりは親密になった。
それが3年前である。今、ふたりは結婚している。マーセルが家にいるときは、ふたりにとって、それ以上幸せな時はない。
しかしながら、ディーンはマーセルの身の安全を心配しないわけにはいかないのである。彼は、マーセルが今度の行軍が終わったら、もっと静かな生活に落ち着いて欲しいと願っている。
いずれにせよ、ディーンは愛する男と一緒にいられる時を楽しむようになった。私の愛する恋人、私のオトコ、私のマーセル。
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ジェリーはレイチェルの瞳を見つめた。腕を彼女の腰に絡めながら。そしてこの場所、この瞬間、彼は分かったのだ。ふたりの間の愛が戻ったと。
ふたりはかつて、ずっと前まで、結婚していた。だがグレート・チェンジとそれに伴って生じた新しい見方がふたりの関係に終止符を打った。
だが今、ふたりはここにいる。フランスのヌード・ビーチで。再会はまったくの偶然だったが、ふたりの間に炎が再燃した。
今度は、ふたりの関係は持続するだろうか? ジェリーには分からなかった。正直言って、ほとんど気にしなかった。どんな疑念の陰があろうとも、分かっていることが一つだけある。それは、今この瞬間、彼は人生の他のどんなことより、レイチェルと一緒にいたいということ。
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背後からダンテにゆっくり挿入され、トリイは叫び声をあげた。痛みはあったが、少しだけだった。いや、痛みよりもはるかに快感の方が大きかった。そして彼の叫び声もそれを反映した声であった。
グレート・チェンジから6年が経っていたが、まさにこの瞬間まで、トリイの男性としての自我が生き残っていたのである。白人男性としての自我がますます弱体化されていったにも関わらず、その過程を生き延びてきていたのだった。彼は新しいファッションの衣類を着るようになっていたし、時には性欲に負けて、ディルドを購入もした(実際、それでほぼ毎日、自慰をしているのであるが)。だが、彼は最後の一線だけは越えまいと、男性と交わることは拒否し続けたのである。治療法が見つかるまでは、決してこの一線は越えないと。
もちろん、トリイは治療を受けるつもりでいた。もう一度、男性に戻りたかった。だが、彼の中に、boiであることで可能なことをすべて、少なくとも経験しておきたいという気持ちもあった。そのようなわけで、かなり思案したあげく、トリイはboiとしての本能に身を委ねてみることにし、本物の男を求めようと決めたのだった。そして彼はダンテと知り合った。
トリイは心の準備が不十分だった。ダンテと知り合い、その結果として得た経験はそんな未熟なトリイには圧倒的だった。ダンテに抜き差しを繰り返される間、純粋な、真に混じり気なしの快感がトリイの全身を襲ったのである。
行為が終わり、トリイは新しい恋人の腕に包まれながら、考えることはたったひとつだけだった。
「いろいろあるけど、boiであることも、そんなに悪くないわ」
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「ヤダ! ノックくらいしてよ!」
「あら、恥ずかしがらなくてもいいじゃない? boiと女の子の間には、隠すものが何もないものなのよ。それに、どうせ、あんた、オトコとは言えないしね」
ミグエルはバスルームのドアが開く音を聞いて、振り返った。彼はシャワーを浴びようとしていたところで、ほとんど裸になりかけていたところなのである。
バスルームの入り口には彼の姉が立っていた。顔にかすかに笑みを浮かべている。彼の姉がグレート・チェンジの結果を楽しんでいるのは明らかで、1年前のあの日からずっと、ミグエルを容赦なくからかい続けてきたのである。あの、極悪のベル博士が世界を変えたあの日から。
最初、ミグエルは自分は感染しないと思っていた。だが彼は間違っていた。彼は、感染を受けた数少ないラテン系男性のひとりだった。そして、グレート・チェンジ後の1年間、数多くの偏見に見舞われてきたひとりであった。
毎日、ミグエルは思った。ラテン系のboiはどんな生活を送ることになるんだろうと。そして、毎日、彼はアメリカで生活したいと切に願った。この国より、アメリカの方がboiたちが受け入れられているからである。たぶん、いつの日か、彼はアメリカに行くだろう。ミグエルは、何よりも、その日が早く来ることを願っているのである。
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パムは息子のコリーを見て溜息をついた。グレート・チェンジから2年が過ぎようとしている。なのに息子は今だに自分自身の姿や、自分自身の振舞いに慣れていないのだ。
彼は高校を卒業してから1年も経っていない。いま彼は、大学の冬休みで、帰省している。故郷での生活をとても楽しんでいる様子だ。
だが、パムはどうしても思い出さずにはいられない。あのグレート・チェンジが起きた後の数ヶ月間、息子がどれだけ苦しんだかを。ほぼ半年間、息子は毎晩のように泣きながら眠った。そして、身体のサイズに合う服を着ることに同意するまでも大変で、半年より長い期間を要したのだ(コリーは、昔の、身体に合わない男ものの服を着るといつも言い張っていた)。
大学に行った後も、コリーは殻に閉じこもったままだった。彼は引きこもりになり、パムが恐れたとおり、うつ病になったのだった。
いまは、その面影がまったくなくなっている。大学で何が起きたのか、パムは知らなかったが、知りたいとも思わなかった。母親としては、コリーが自分自身で心穏やかでいられるようになったというだけで充分なのである(心穏やかどころか、今は、boiであることを実質、誇りに思っているようでもある)。
たった2ヶ月ほどなのに、すごい変わりようね、とパムは思うのだった。
*
それから間もなく、メアリはビリーに化粧をして見るように説得し始めた。厚化粧ではない。それは自分に似合わないとビリーは知っていた。そもそも、ビリーは化粧の必要もなかった。ふたりとも、ビリーがすでに有している魅力を引き立てる程度の化粧をしてみようという点で一致していた。その結果はと言うと、驚愕に値するものだった。
「わーお! あなた……すごく綺麗!」 メアリは驚いて言った。
ビリーは顔を赤らめた。「口がうまいんだから…」
でも彼自身、メアリの言うとおりだと思った。いま彼はソング・パンティとお腹が露出したタンクトップだけの格好でいる。彼は彼の妻よりセクシーだった。そのことも、やはり驚きに値する。
ビリーはメアリに笑顔を向けた。エッチっぽい目をしている。
「何かワイルドなことを試してみたいの?」 とメアリが訊いた。
「僕の気持が分かるんだね。ちょっと興奮することをしてみたい感じなんだ」
メアリは嬉しそうに笑顔になった。「オーケー、ちょっと待っててね」
ビリーは興奮を隠しきれないまま、立っていた。乳首が立っているのがシャツの上からも見えてるのじゃないかと思った。それに、今は小さいペニスもカチコチに固くなっているのを感じた(もっとも、彼のパンティの中、勃起しているとはいえ、5センチにも満たない大きさなのだが)。
メアリがストラップオンを持って二階から降りてきた。ビリーはすぐにパンティを脱ぎ、早速、四つん這いになった。彼のアヌスはすでにねっとりと濡れていた。
「いいえ、それじゃないの。今日はちょっと別のことをするつもりよ」 とメアリが言った。
ビリーはがっかりした。そんな気持ちになってはメアリに悪いと思いつつも、がっかりし、嫌々そうに立ち上がった。するとメアリは彼の前にひざまずき、ビリーの股間にストラップオンを装着し始めた。ビリーはちょっと困惑したが、メアリがするに任せた。
ストラップオンが装着され、ビルは股間を見おろして、自分のペニスがあるにもかかわらず、ちゃんと装着できるのだと理解した。メアリはひざまずいた姿勢のまま、早速、ディルドを吸い始めた。ビリーは何だか、バカげた感じだなと思ったが、乗り気じゃないのをごまかすために、片手をメアリの頭に添え、腰を前後に動かし始めた。
「オーケー!」 とメアリは口からシリコンのペニスをポンと吐き出し、四つん這いになった。「ヤッテ!」
ビリーはディルドをメアリの陰部に挿入し、腰を動かし始めた。入れては抜いて、入れては抜いて。メアリは喜んでいるようだった。だが、ビリーは今にも眠ってしまいそうな気持ちだった。確かにペニスに弱い刺激は来ているが、それだけだった。むしろ、この時は、感じまくっているメアリが羨ましくてたまらなかった。
ようやく、メアリがオーガズムに達した。ビリーにとっては、もっと早くイッテくれればと思えた。
「どうだった?」 とメアリが訊いた。
「すごく良かったよ」 とビリーは演技をした。
メアリはビリーの言葉に嘘の匂いを感じたに違いなく、彼に問い返した。
「あなたもしてほしい?」
ビリーはパッと顔を明るくさせ、頷いた。
「うん、僕にもくれ!」
ビリーはそれから1時間、自分の妻に激しいセックスをされ、オーガズムも5回感じた。その後、疲れきってビリーは眠りに落ちた。