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罪の懺悔 (3) 


オーティスは、必死に抵抗するエレンを嘲笑った。体力的にこの小柄な美女を操るのは簡単だった。ベッドの前に来ると、オーティスはエレンの両肩を押し、キングベッドの中央に仰向けに倒した。彼女が夫と毎晩共にしている夫婦のベッドである。

「これが、奥さんが愛する旦那と共にしているベッドというわけか? えぇ? そして、黒人の若造にレイプされたベッドでもあるわけだよな? あんたが、その若造に黒ちんぽを嵌められて、びちゃびちゃ白い本気汁を垂れ流した同じベッドだよな?」

エレンは両腕を胸の前で組み、乳房を隠しながら、恥辱に啜り泣くことしかできなかった。この男の言う言葉がひとつひとつグサリと胸に突き刺さる。確かに、このベッドでロニーにレイプされたし、このベッドは彼女と夫だけが使うべきベッドであった。そして、まさにこのベッドで、彼女は夜毎、目を覚まし、あの黒人の大きな黒いペニスによって与えられる快感を夢見てもいたのだった。

エレンは男がガサガサした手で脚を愛撫し始めたのを感じ、ぶるぶると身を震わせた。その手は徐々に這い上がり、太ももを過ぎ、パンストの腰バンドへと来ていた。

パンストがくるくると丸められながら、脚を下っていく。脚の生肌がゆっくりと露わにされていきながら、エレンはただ啜り泣くことしかできなかった。やがて、足先からストッキングが引き抜かれた。

そして再び男のガサガサした手が戻ってきて、今度はレースの白パンティに手をかけた。それも引き降ろされ、つるんと丸い女性的な尻が剥き出しにされる。

「ああ、やめて……」

エレンは目を閉じていた。だが、自分の大切な部分が、今、この男に見えているのは知っていた。

……ああ、この男は私の秘密を知っている! 私が犯されたことを知っている!………………しかも、私がそれを喜んだことも。………………私を犯した若者のことを夢想してきたことも!

「やめて! ……………… ど、どうか ………………… お願い、やめて ………… ああぁぁぁぁあ! ああ、なんてこと ……………… お願い、やめてぇぇぇぇぇ! アアっ! ………… ああん、アアっ! ………………… そ、そんなこと、しないで ………………や、やめてください!」

男がずるずると音を立てて、あの部分を啜り、舐めていた。エレンはベッドの上、のたうちまわり、男から逃れようとした。だが、執拗な口唇攻撃に快感が募ってきて、思わずのけぞる。

「ああッ、ああッ、ああッ!……………い、イヤッ ………………いッ……………いっちゃうぅぅぅぅッ!」

とうとう、エレンは大きな叫び声をあげ、絶頂を告げたのだった。

エレンの股間に顔を埋めた最初は、太ももが強張り、オーティスの顔を両側から強く挟みつけていたのであるが、絶頂を迎えた途端、その太腿から力が抜け、柔らかくなった。それを感じ、オーティスは口の周りについたエレンの分泌汁を舐めながら、顔をあげた。

オーティスがクンニリングスを始めた時は、エレンは両腕をブラジャーの前でしっかりと交差させ、胸を隠していた。だが今はどうだ? オーティスは思わずくすくすと笑ってしまった。自分が脚の間に顔を埋めている間に、綺麗なミセス・ウィリアムズは自分でブラのカップを押し上げ、股の間を舐められながら、指で敏感な乳首をいじっていたのである。

オーティスは身体を上に移動し、力が抜けたエレンの両腕を脇にどけた。そして、露わになった美乳に向かって舌を突き出し、硬くなったピンク色の乳首を舌で弾き始めた。さらに、口を大きく開けて、乳房を丸飲みする勢いで口に含んだ。そして、その柔肌の肉丘に歯を立てた。

乳房全体を強く吸いこみつつ、大きく膨らんだ敏感な乳首を舌で転がす。オーティスは、エレンが快感とも苦痛ともとれるうめき声をあげてるのを聞いた。もちろん、片方の乳房だけではなく、もう一方の乳房にも同じもてなしをしてあげる。

オーティスは、これほど強く吸い、噛むと、このアイボリー・ホワイトの肌に確実に跡が残るだろうし、乳首もしばらくはヒリヒリした状態が続くだろうと知っていた。知ってて、やったのである。

……1週間ほどは、ミセス・ウィリアムズは、この甘噛みの跡を旦那に隠し続けなければならないだろう。どんな顔をして隠すか、来週はミセス・ホワイトから目が離せないぞと思った。夫婦の愛の営みがあるにしても、夜の暗闇の中でしなければならないのは確実だ。敏感そうな乳首をこれだけ貪ったのだから、来週はちょっと触っただけで、この女、痛みで身体をぷるぷるさせることになるだろう……。

醜い顔の雑務員に敏感な乳房を吸われ、乳首を噛まれ続ける。エレンには上にのしかかる男の身体の下、ただ小さく悶え、もがくことしかできなかった。

男の鋭い歯で痛いほど噛まれ、強く吸われてはいたものの、その痛みは快感に近いものがあり、刺激を与えられるたびに、全身に快感の電流が走り、身体がピクッ、ピクッと痙攣した。

「ああんッ! …………… ウウんッ! ………… ううんっ、あんっ!」

そしてエレンは、いつの間にか両腕をあげ、手で男の後頭部を押さえ、自分の胸に引きよせていた。

「ああ …………… あ、ああ ………… あ、あああぁぁぁ!」


[2014/06/01] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

普通の男 (2) 


*

ベル博士の声明文が公表された2週間後。ビリーが職場で、この4半期の売上についてプレゼンをしているとき、不思議なことが起きた。急に声が変になったのである。彼は咳払いをし、プレゼンを続けた。

「そして本4半期の当社の売上高は…」

声がちょっと高くなった? 彼には分からなかった。

そんなことが2日ほど続いた後、メアリが何か言った。ビリーとメアリは夕食を食べていて、ビリーがその日の出来事を話していると、メアリが話しを遮ったのである。

「あなた、風邪か何かにかかったの?」

「いや、なんともないよ。…どうして?」

「ちょっと、あなたの声が高くなったかなって。まるで……」 とそこまで言いかけて、メアリはやめた。「いえ、ただの思いすごしよね。あなた、さっきの話し、何だったかしら?」

ビリーもその話題を話す気持ちはなかった。彼自身も、声が高くなったのではないかと思っていたのである。だが、その事実に直面したくなかったのである。だが、その数日後、電話に出た時、否応なく事実に直面することになる。電話の向こうから、「ご主人は御在宅ですか?」 と聞かれたのであった。

ビリーは確かめることにし、病院に行った。だが、医師はどこも悪いところはないと言った。ビリーはどうでもいいやと肩をすくめ、じきに直るだろうと、それまでどおりの日常の生活を続けた。

1ヶ月経っても、声は直らなかった。だが、その時までにはビリーは自分の声に慣れてしまっていた。もっと言えば、彼の友だちの大半も声が高くなったようなのである。というわけで、何も日常から逸脱しているようには思えなかったのだった。ビリーは、この甲高い声はベル博士の仕業かもしれないと思ったが、それ以上の変化があるとは考えられなかった。

ビリーは間違っていた。

*

2ヶ月後、ビリーはシャワーから出て、曇った鏡を手で拭いた。変だなと、鏡の中の自分の姿を見て思った。顔が前より滑らかで、ちょっと丸みを帯びたように見えた。手で頬を撫でた。そう言えば、しばらく前から髭を剃らなくてもよくなっていたなあ。少なくとも2週間くらい剃っていない。だけど、困ったことじゃない。そもそも、髭剃りは面倒で、嫌いだったから。

歯を磨き、バスルームを出て、着替えをするために寝室に入った。ズボンに脚を通して、彼はちょっと止まった。あれ? お尻が大きくなったか? 彼は鏡の前、後ろを向いて、自分のお尻を見た。ちょっと腰を動かすと、尻が少し左右に揺れた。ビリーは、ジム通いをもっとまじめにしなければと思った。

着替えを終え、ビリーはズボンが少し長くなってるし、腰回りも緩くなってるのに気づいた。仕事着を買いに行かないといけないなと彼は思った。

ビリーは再び、それ以上考えるのをやめ、さらに2週間ほどが過ぎた。腰にタオルを巻いて寝室を歩いていた時だった。メアリはベッドに座って本を読んでいたが、ちょっと顔をあげて彼を見たのである。

「あなた? 最近、鏡を見た?」

ビリーは立ち止りもせず、「いつも通り、ハンサムだろ?」 と答えた。

「真面目に聞いてるの」

ビリーは顔を向けた。メアリの目に心配そうな表情が浮かんでいる。

「どうかした?」

「いえ、別に。ただ、何と言うか……あなたの体つきを見てみて」

ビリーはタオルを床に落とし、鏡を見た。自分の身体をまじまじと見るのは久しぶりだった。そして、見てみて、唖然とした。

ウエストが細くなって、腰が少し膨らんでいる。横になって、横からの姿を見ると、お腹が、平らではあるものの、丸みを帯びてるのに気づいた。姿勢も変わっている。さらにお尻が前より突き出ているように見えた。上半身も同じように変化していた。肩幅は狭くなり、筋肉らしいものがなくなっていた。

「僕は……」 ビリーは、その気持ちを表現する言葉が見当たらなかった。

「あれが始まったんじゃない?」 とメアリが言った。「あの気の狂った博士が起きると言ったこと。やっぱり本当だったのよ」

ビリーは何も言えなかった。ただ、そのまま床に崩れ込み、女のような声で啜り泣きをした。メアリは彼のそばに寄り、腕を回して抱き寄せた。

「大丈夫、大丈夫。一時的なものだと思うわ。それに絶対に治療法が研究されているはずだから」

ふたりは床に座った。メアリは子供をあやすように、ビリーを両腕で包み込みながら、何時間も彼の耳元に安心させる言葉を囁き続けた。


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