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女性化キャプション2 (4) 

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フランキーは写真を撮った。自分が思っているより半分くらいブサイクに映っているといいなと思いながらシャッターを押す。今夜は、1年近く待ちに待った夜なのだ。親友のエイミが婚約してからずっと待ち望んでいた夜。エイミはフランキーに新婦の付き添い役の女の子になってと頼み、そして彼はそれを受諾した。彼が女でないことなど、どうでも良い。彼が普通のストレートの男であることなど関係ない。エイミは親友なのだ。フランキーは親友になってくれたエイミに感謝している。

フランキーは普通の男だというが、彼がそう思っているだけかもしれない。彼は自分はストレートだと思っている。彼はバカではない。彼は、自分がたいていの男たちよりちょっと女性的であることは自覚している。……でも、だから何だというのだ? 友達の誰もそれを気にしてない様子だし、だったらどうして自分が気にしなくてはならないのか?

花嫁の付き添いの女の子の役になるということは、結婚式ではドレスを着なくてはならない。彼はそれを知っていた。それに独身最後の女友達の集まりでは、ちょっと居心地が悪く感じるだろうとも知っていた。でも、エイミは、どちらも女の子として参加してみたらと提案した。フランキーはエイミと少しだけ話しあい、その後、その提案に同意した。

写真を撮りながら、そわそわした気持ちになるのを感じた。今夜、自分は女の子となってすごす……そのことがどういうことにつながるか、内心、期待していた。身支度を終え出かける彼の心の中、男性ストリッパーたちの固く逞しい姿がチラチラと浮かんでは消える。

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息子のスマホにこの写真があるのを見つけた。息子が少し女の子っぽいところがあるのを知らなかったというわけではない。それは自明なことだ……服装や髪のスタイルや…それに化粧。でも、息子にガールフレンドができたと知った時、私は彼女が息子をまともにしてくれるだろうと思ったのだ。

ああ、何と間違っていたことか! 信じてもらえるか分からないが、実際、以前より悪くなっているのだ。

息子がパンティを履いているのを知った時、私は何とか理屈をつけて納得したものだ。これは10代の若者たちに広がっている流行の一つなんだろうと。この写真を見つけた時も、息子が彼女と肉体関係になったのだろうと喜んだものだ。

だが、その後、ストラップオンのディルドを見つけた。息子たちがそれを使って何をしているのか、考えたくもなかった……だが、どうしても考えてしまう。これは息子が装着するのか? それとも彼女の方なのか?

結局、私はもう一度、息子のスマホを調べた。そして、裸の息子と彼女が映っている他の写真を何枚か見つけた。さらにもうちょっと調べたら、息子はそのような写真をジャックと言う名の男に送っていたことを知った。

ジャックと言うのは息子の友達か何かなのだろう。多分、自分のガールフレンドを見せびらかしたいだけなのだろう……。

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「ほら見て! ボクはちゃんとした男だよ!」 とビニーが言った。

レベッカはくすくす笑った。この子は自分が全然「ちゃんとした男」ではないことをまったく分かっていない。もっと言えば、この子は「ちゃんとした男」から最もかけ離れた存在になっている。

端的に言って、レベッカにとって、彼はある計画の一部なのだ。レベッカは、単にある人間が男として育てられたからと言って、その人間が真に男であるということにはならないと考えている。男の子の中には男の娘になるべく生れてきているのもいるのだと。レベッカはそれを証明しようとしていた。

ビニーの場合、それは実に容易だった。身体は小さく、そもそも最初から女性的なところがあった。それにレベッカの推測によれば、彼は童貞でもあった。

ビニーは、まさにレベッカの手のひらで泳がされているようなものだった。ちょっとだけセックスをさせてあげたら、その後は彼女が言うことを何でも受け入れるようになった。体毛を剃るとか、女性の服を着るとか……どんなことでも。

ビニーは自覚する必要がある。……1年たち、彼はあまりに女性的になったため、普通の精神の持ち主なら誰も彼を男性とは思わないほどになっている。それにもかかわらず、彼は依然として自分は男だと思い込んでいる。

多分、次の段階に移行する時が来たのだろう。彼は、本物の男性が行為をしているところを見る必要があるかもしれない。彼は、それを、女性の視点から見る必要があるかもしれない。レベッカは、またクスクス笑い、自分のプロジェクトの次のステップについて計画を練り始めた。


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「何てこと! ここで何してるの!」 キムが叫んだ。

エリックは腰を捻って振り返った。彼女に、コレは見えているようなこととは違うのよと、安心させようとして。そしてエリックが説明しようと口を開いた瞬間、彼と、彼が乗っている男が同時に絶頂に達した。男の熱い精液がエリックのアナルの中へと噴出する。そしてオーガズムがエリックの全身に大波のように襲いかかった。エリックの口から出たのは、快感にうち震えた淫らな喘ぎ声だけだった。

もし、その時、エリックが言葉を発することができたなら、彼はキムに、これは計画したことでも何でもないし、自分はゲイではないと説明していたことだろう。ちょっと状況が変になってしまっただけで、一時的なことにすぎないのだと。

彼とキムは親友である。これまでもずっとそうだったし、これからもずっとそうでありたいとエリックは思っている。エリックのような男は、たいてい、キムのような女性と一緒になることはありえない。……キムはそれほどの美人なのである。一方のエリックはと言うと……決して男っぽいとは言えなかった。「可愛い人」と呼ばれたことが数え切れないほどあった。実際に女の子に間違えられた回数は、彼自身が認めているよりはるかに多い。

エリックがこの男と、こうなるまでの事態の展開はあまりに急速だった。その日、彼は配管工が工事に来ると言うので、仕事を休んで家にいた。配管工がやってくると、エリックは彼に仕事をさせた。早く仕事を済ませて帰ってほしいと思っていた。リビングでファッション雑誌を読んでいたら、突然、大きな破裂音が聞こえた。エリックは、何が起きたのだろうと、急いでバスルームに行った。

行ってみると、水道管が破裂していて、配管工が全身びしょ濡れになっていた。エリックがバスルームに入ると、配管工も振り向いた。服がびしょ濡れで身体にびっちりくっついている。エリックは、その男の濡れた服に巨大なペニスの輪郭がはっきりと浮かんでいるのに気づき、どうしてもそこに目を向けてしまうのだった。そのエリックの視線に気づいた配管工は、訳知り顔にニヤリと笑った。エリックは恥ずかしそうに急いで視線を逸らし、そしてバスルームから出た。

リビングに戻っても、心臓がドキドキしていた。あのペニスの輪郭がどうしても頭から離れなかった。それにあの男は自分に笑顔を見せていた。彼は自分がどこを見ていたか気づいていたはず。そして笑った! ということは、あれは誘いの笑みと言うこと? エリックは、きっとそうだと思った。

夢遊病者のように彼は無意識に動いていた。知らぬ間に階段を登り、キムと一緒に寝ている寝室へと入っていた。頭の中、長い間、抑制し続けてきた衝動が踊り狂っていた。寝室に入り、キムの衣装入れの引き出しを開け、メッシュのシャツと黒いレースのソング・パンティを取り出し、それに着替えた。それからふたりのクローゼットに入って、ハイヒールを出した。エリックは、ヒールに履き換えながら、ハロウィーンに備えて1年近くヒールを履く練習を続けていたことをありがたく思った。そして、その後、今度は鏡の前に行き、化粧をした。彼は高校時代に化粧にハマった時期があり、化粧をするのはお手の物だった。髪の毛は元々長く伸ばしていたので、単にさらりと垂れるようにするだけで充分だった。一通り終わったけれど、まだ、何かが欠けている……その時エリックはそれを見つけた……ライン石のチョーカー。彼はそれを首に巻きつけ、鏡を見た。鏡に映る繊細で女性的な姿の自分を見て、彼は嬉しく思った。

寝室を出ながら、ハラハラドキドキしているのに気づいた。自分は本気でアレをするつもりでいるのだろうか? だが、その質問には意味がない。すでに決心しているのだから。バスルームのドアを開けながら、軽く咳払いをした。振り向いた配管工は、驚きのあまり、口をあんぐりさせた。エリックは何も言わず床にひざまずき、男の股間に手を伸ばした。ズボンの上からも、男のペニスがみるみる固くなってくるのが分かる。エリック自身の身体も期待に震えていた。彼は男のズボンの中に手を入れ、その繊細な手で、熱いペニスを包んだ。その感触を楽しみながら、外へと引っぱりだし、今度はその大きさを目の当たりにして驚く。すぐに舌を出して舐め始め、その味に身体を震わせた。やがて本格的に吸茎を始めた。エリックはそれに奉仕していることが嬉しくてたまらなかった。

配管工がエリックを壁に押しつけたのは、そのすぐ後のことだった。男はエリックの両脚を広げる。エリックは巨大なペニスの先端がアナルの入り口に当てられているのを感じた。

「中に入れて……入れてほしいの……」

そして、それは彼の中に入ってきた。エリックは恍惚状態になった。

ふたりの行為は何時間も続き、そしてキムが入ってきたのである。配管工が持ち物をまとめ、家から出て行った後、エリックは立ち上がった。男の放った精液が彼のアナルからぽたぽたと垂れていた。

「ごめん、キム……ボクは……」

「そろそろだと思っていたわ。いつまで否定し続けるつもりなのかしらと思っていたところよ」

「え?……ああ……」

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カルメンは、元カレのジョンが自分とルームメイトのアンディのところに泊るのを決して望んでいなかった。そうなったらアンディが不愉快に思うのを知っていたからである。高校時代、ジョンはアンディを、オカマだとかホモとかと言ってイジメていた。もっとも、ジョンに公平になるように言い足せば、確かにアンディには女っぽいところがあったのも事実だった。アンディは身体が小さく、(彼は紳士服売り場にあったと言っているが)ちょっと女性っぽい服を着ていたし、ブロンドの髪の毛を長く伸ばしていた。とは言え、慰めるつもりではないが、ジョンは悪い状態にいた。仕事を失い、カルメンのところ以外どこにも行くところがなかったのである。カルメンはアンディに、我慢して(=suck it up「吸い立てる」の意味もあり)不愉快な気持ちを押さえこむようにと言ったのだった。

カルメンにしても、我慢する気持ちは同じだった。ジョンと別れるまで、どうしてあんなに長い間、彼と付き合っていたか、そのわけを彼女は自覚していた。セックスである。彼女にとって、ジョンとのセックスはいくらやってもやり足りなかったのである。ジョンが移り住んできて日にちが経つにつれ、カルメンは次第にエッチをしたい気持が募ってくるのを感じていた。さらに事態を悪くすることとして、ジョンには少し露出好きなところがあり、喜んで、裸で歩きまわったり、プールサイドに横たわったりしていたのである。

そんなある時、カルメンはとうとう自分を抑えきれなくなってしまった。彼女はジョンの隣にひざまずき、ジョンのペニスを舐めはじめたのだった。固くなるのを感じながら、カルメンは目を閉じ、舐め続けた。そして、再び目を開けた時、彼女は驚いたのである。反対側にアンディがいて、ジョンのペニスを口に含んでいるのを見たからである。それを見てカルメンは笑顔になった。

アンディはカルメンが言ったsuck it upの言葉を非常に、非常にまじめに解釈したのに違いない。

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ケイシーは思った。こんなふうになるとは思っていなかったと。彼は、冗談のつもりで一緒についてきただけだったのだ。別に何も困るわけでもないし、と。彼は管理部の助手として雇われていたのであるが、同僚の女の子たちが、冗談まじりに、今夜いっしょに街に遊びに行かないかと彼を誘ったのだった。ケイシーが喜んで行くよと言うと、彼女たちは、これは女子会の夜遊びだということを理解しなきゃダメよと答えた。つまり、この夜は彼は「名誉女子」にならなければならないということである。ケイシーは笑い、「問題ないよ」と答えた。

彼はほとんど分かっていなかったのである。「名誉女子」になるということは、女子のような服装をし、女子のように振舞わなければならないことを意味するのであった。女の同僚たちに化粧を施され、銀色のドレスを着せられている間も、彼は平然としていた。ドレスはそれなりに着心地が良いと思ったし、男としての意地から、こんなことは大したことじゃないと思っていたのである。後から振り返ってみれば、このとき彼はそう感じるべきではなかったのだろう。ケイシーは男っぽいところは全然なかった……何だかんだ言っても、彼の仕事は秘書であり、それが含意するように女っぽい人間だったのだ。

その夜はある意味、穏やかな感じで始まった。地元のマティーニを出すバーで何杯か呑む程度。ケイシーは、ある男にモーションをかけられた後、同僚の女の子たちと一緒にクスクス笑った。本当に女の子として通っているのかと。さらに酒を飲み、同僚の女の子たちは「ちょっとしたお楽しみ」をしに店を出ることにした。そしてケイシーは、すぐに、その「お楽しみ」とは男性ストリップクラブに行くことだと気づかされたのだった。

最初、ケイシーは、これはとんでもない冗談なのだと言わんばかりの態度をとろうとした。男性ストリッパーが踊るのを見ては、皮肉っぽいことを言ってからかった。さらに夜が更け、酔いがまわるにつれて、彼の抑制心が揺らぎ始める。いつしか、気がつくと、ストリッパーがステージに上がるたびに、彼は同僚の女子たちと同じようにキャーキャー歓声をあげていた。

さらに酒がすすみ、次第にワイルドになっていく。同僚の女の子たちがお金を払って、ケイシーのために個人ダンサーをあてがうと言いだした。ケイシーは断ろうとしたが、彼女たちは頑として聞かず、仕方なく受け入れた。ストリッパーに奥の部屋に連れて行かれながら、ケイシーはその若い男性の引き締まった肉体に、どうしてもうっとりとしてしまうのだった。個室に入り、ダンスが始まる。ケイシーは目をそらそうとしたが、顔の前でぶらぶら揺れる男性のペニスを無視することはできなかった。

「触ってみたいんじゃないか?」 とストリッパーに問われ、ケイシーは頷いた。

「いいぜ、触っても」 そう言われ、ケイシーは恐る恐る手を伸ばし、両手でそれを握った。

「舐めろ」

ケイシーはためらいがちに舌で触れた。

「じゃあ、しゃぶってもらおうか」

ケイシーは無優状態にいるような気がした。無意識的に口を開け、そして頭を沈めた。そして上下に頭を振る。彼にとって初めてのフェラチオだった。

これが彼にとっての最後のフェラでないことは確かだろう。

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アマンダは、ルームメイトで親友のグラントがいつも座って用をたすのをすごく変だと、いつも思っていた。だが彼女はそれについて何か言ったことはない。彼がそうするからと言って、自分に何の関係もないじゃない? そう言えば、これ以外にも、グラントは女の子がするようなことをたくさんしている。

化粧をし始めたのはニキビを隠すためだと言う話しを彼女は受け入れていたし、化粧をしたグラントの顔も見慣れていた。お化粧の話しは論理的だった。グラントは髪を長くしているけど、長髪にしている男はたくさんいる。グラントはハンドバッグを持ち歩いているけど、それってヨーロッパで流行っていることなんでしょ? 耳のピアス? それも、イアリングをしてる男性はたくさんいるわ。ハイヒール? グラントは身長が低いことをとても気にしていると言っていた。ちょっと、論理が飛躍している? 確かに。でもありえない話しではない。

アマンダは、グラントの服も変だと思っていたものの、グラントはメトロセクシュアル(参考)なのだと言って、理屈をつけて自己納得していた。男たちの中には、パンティを履いたり、婦人服売り場でジーンズやパンツやトップスを買ったりする人もいるに違いないと彼女は確信していた。それに比べたら、グラントはスカートを履いたり、ドレスを着たりしていないわけだから、違うんだと。

アマンダは、グラントがバイブを持っているのを知った時は、さすがにちょっとショックを受けた。それについて聞いたら、グラントは、気持ちがいいからとしか言わなかった。もっと訊いてみたい気持ちだったけど、グラントの言い方の調子だと、その話題は止めた方がいいと思わせるところがあって諦めた。彼はあのバイブをペニスに使うのかしら? 多分、男の人にとってはそれが気持ちいいのに違いないのよね? きっと、と彼女は思った。

でも、部屋に入ったら、グラントが四つん這いになっていて、後ろに知らない男がいて彼を犯しているのを見た瞬間、もはやさすがのアマンダも否定しようがなくなった。グラントは男の娘だったんだ、と。

グラントは自分がゲイではなく、これは初めてのことなんだとアマンダに言ったが、彼女は信じなかった。どうして信じられるだろう?

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そんな目で見ないでくれる? 単に、もうアレはできないだけなんだから。こうなったのはあたしのせいで、あんたのせいではないみたいに振舞うのは止めてほしいの。あたしたち一緒にこれを始めたわけでしょ? 覚えていない? 他の男を交えて3Pをしたいって言い始めたのはあんただからね? 忘れたかもしれないけど、あたしは反対したのよ。でも、あんたは折れなかった。あんたは、あたしと他の男のふたりがかりで、前と後ろからヤラれるという夢を持っていた。それが魅力的なのは理解できるわ……特に今は。でも、あたしたちがこの道を進むように仕向けたのは、あんたなのは忘れないで。

あの初めての経験の後も、あたしは止めようとしたわ。あたしが、どれだけ不安で心も上の空になっていたか覚えている? あたしは彼のそば60センチにも近寄ろうとはしなかった。それを見たあんたは、ものすごく怒ったわよね。「あなたは、わたしの夢をかなえる手助けをしようともしてくれない」って文句を言ってたわよね? あの時、あんたはあたしと別れる寸前まで来ていたと思ったわよ。だからあたしはちゃんと協力した。その後にもう一度トライした時は、実際、あたしはあの男の身体に触れたわ……肩に片手を乗せただけだったけど。その次の時は、両手で触れた。そして、その次の時は、両手を彼の全身に這わせたわ。

あの時から、一気に坂を転げ落ちた。すぐにあたしはあんたの隣にひざまずいて、彼のおちんちんをしゃぶるようになった。最初はあんたも、それは素晴らしいことだと思ったでしょう? でも、素晴らしいと思ったのは、あたしがあんたのことを完全に無視し始めるまでのこと。その後、あんたはどんどん嫉妬深くなっていった。あたしが彼にアナルを犯させるようになったら、その嫉妬心がますます深まるばかりになった。彼、あんたより、あたしの方に熱心になっていると思ったでしょ? だからいっそう妬みっぽくなっていった。

そして一年がたち、いまのあたしたちとなったわけ。今はあんたを見ても勃起できないの。あんたにはあたしが求めていることは、もはや何もできないの。単にそれだけ。たいていの男は心の奥ではバイセクシュアルだって聞いたことがあるけど、でも……あたしの場合はバイですらないわ。全然、違う。

それに、忘れないでね。あたしはこうなることを望んでいなかったのよ。最初は望んでいなかった。それまでのあんたとの生活であたしは幸せだった。でも今は、いったんおちんちんの味を経験した後は、もはや、あんたと寝る生活に戻ることはできないの。物足りないのよ。ごめんなさいね。

本当にごめんなさい。


[2016/02/24] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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ああ、ふたりを見てみるがいい。きっと、ふたりとも、こんなふうになるとは思っていなかったはず。これでふたりも学習するだろう。ミッキーとヘンリーは元々、そんなにフットボールに入れ込んでいたわけではなかった。時々、ゲームを見たりしてたが、それは男としてのイメージを保つためだけだった。男はスポーツを見るのが好きなものだから。実際、それでうまくいってるように思えた。職場の男たちは、ふたりを、仮想のフットボール・リーグに加わるよう誘いもした。もちろんプロのリーグではなく、仮想上のリーグ。そのリーグでは普通とは違ったルールがあった。最も得点が低かった選手2名は、翌週のゲームでは、他の選手にご奉仕しなければならないというルールである。

ふたりは威勢のいいことを言ってチームに加わった(ふたりとも、他の選手の大半を知らなかった)。第1週が来て、予想通り、ヘンリーとミッキーは最下位になった。

というわけで、次の週、ふたりは他の男たちに奉仕する準備を整えて登場(ふたりとも、たぶん、一日中、他の選手たちにビールやスナックを用意することなんだろうなと思っていた)。でも、そんな甘い見通しは、ふたりが着ることになる「ユニフォーム」を見た時、消し飛んだ。そのユニフォームとは、ビキニのトップ、超ミニのスカート、それにハイヒールだったのである。男たちはカツラや化粧道具まで用意していた。

他の男たちにとって、これは、ただのお笑いネタにすぎなかった。ジョークのつもりだったのである。だが、ミッキーとヘンリーに関して言えば……まあ、元々ふたりは男っぽいと言われたことは一度もなかったわけで。「ユニフォーム」を身につけたふたりは、まさに、セクシーな淫乱っぽい女そのものにしか見えなかった。その日いち日じゅう、ふたりは、男たちから、からかわれたりヒューヒューとイヤラシイ声をかけられたりし続けた。ふたりはそれを耐えたが、やはり、この週もふたりは負けたのである。

シーズンが中盤に差し掛かる頃までに、ミッキーとヘンリーはすっかりユニフォームに慣れていた。そしてシーズンが終わる頃までに、ふたりは非常に、非常に違ったやり方で男たちにご奉仕していたのである。


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あたしは資格があって、そんな仕事なんかではもったいない人材だった。自分でもちゃんと分かっていた。父の経営する店で(14歳の時から)何年も機械工として働いてきていて、充分な経験があった。なので、彼から2回目の面接に呼ばれた時、あたしはその仕事をゲットしたと思った。多分、あたしは勘違いしていたのだろう。

すべて、あたしの妻のせいだった。工場での仕事を首になり、次の仕事を見つけられなかった時、妻はあたしに家庭の主婦の仕事をすべきだと言い張った。最初は、料理と掃除だけだった。でも、その後、妻はあたしに、彼女が仕事から帰ってきた時に「可愛い」格好で出迎えるように求めた。仕方なくあたしはお化粧を始め、前より身だしなみに気を使うようになった。妻があたしにパンティやスカートを着せるようになったのは、それからすぐのことだった。でも、そういうことはすべて理にかなっているように思えた。妻は、あたしがそういう格好でいるのが好きだし、あたしも嫌いではなかったから。妻を喜ばすことができるということが、何より嬉しかった。

豊胸手術を受けさせられた時も、難なく受け入れた。大きな一歩とすら思わなかった。それまでに、すでに、ずいぶん女性化していたわけで、妻とふたりで外出しても、あたしはみんなに女の子と思われていたから。そんなあたしだったので、乳房ができたからといって、何か変わるの? って。

その自動車工場に履歴書を送ったけど、あたしは返事が来るとは思っていなかった。最初の面接のために出向いた時の工場の人の顔。あれですべてが分かった。胸を見せろと言われても、躊躇わずに見せた。それほど必死だったから。

そして、彼がズボンのチャックを降ろした。その瞬間、あたしは彼が何を求めているか悟った。振り返ってみると、その仕事に就けなかったとしても、あたしは気にしなかったと思う。その日は、採用されなかったとしても、良い日だったと言えるから。

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ジェイミーはあまりにも身体が小さいこと。だが、彼にはそれはどうしようもないことだった。彼のすべてが繊細で弱々しかった。身体(160センチ、50キロ)も、ペニス(勃起時10センチ、非勃起時3センチ)も。彼は生まれつきのシシーだった。彼以外の誰もが知っていたことである。高校の時、体育の授業の後、シャワールームで彼が他の男の股間をチラ見しているのを誰もが見て知っていた。一度、彼をストリップクラブに連れて行ったけど、彼は非常に居心地悪そうにしていた。ストリッパーの女の子たちに目を向けることすらできないようだった。

だが、ある夜、何杯か酒を飲んだ後、ラマールはジェイミーの見せかけの態度にうんざりして、その巨大なペニスを引っぱり出し、ジェイミーの前に立った。隠れシシーだったジェイミーは、大きな黒いペニスを見つめながら、催眠術に掛けられたようになっていた。ためらいがちに手を伸ばし、その後、何も言われたわけでもないのに、床にひざまずき、口を開け、そしてしゃぶり始めたのである。

先にも言った通り、ジェイミーにはどうしようもないことなのであった。生まれつきのシシーであり、みんながそれを知っている。ようやく、彼自身もそれを受け入れたと、そういうことなのだ。

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俺にできることなら、それをやる。それが俺だ。別に俺はオトコの娘を好んでいるというわけではない。そんな好みは俺にはない。オトコの娘たちは楽しいかもしれないが、別に、俺は、女たちに比べてオトコの娘たちが好きだというわけではない。ただ、男をオトコの娘に変えるのがずっと面白いという点はある。

ああ、ちょっと説明がまずいかもしれないな。誰でもオトコの娘に変えられるというわけではない。生まれつきそういう素質がある男もいれば、そうでない男もいる。たいていの男は、そういう素質を奥底に埋め込んでいるので、決して表面に出てこないものだ。俺は、男たちをなだめすかして、そういう素質を表面に出させるのが好きなのだ。

このミッキーを例に取ろう。こいつは、俺につかまるまでは、オトコの娘ではなかった。……あるいは、少なくともこいつはそれを隠すのが非常にうまかったと言える。だが、こいつの奥さんには、バレていた。こいつの奥さんが浮気したのも、それが理由だ(相手は俺だが)。俺と奥さんとの交際は何ヶ月も続いていたが、ミッキーは全然気づかなかった。俺たちが教えてやろうと思って、初めて、こいつは俺と奥さんの関係に気づいたわけだ。奥さんは3Pをしようと提案した。それ以来、ミッキーの男としての地位は下り坂になった。

あいつは、奥さんから3Pと聞かされた時、別の女を交えての3Pだとばっかり思っていたようだ……

ともあれ、ミッキーは俺と初めて出会った時に、俺のペニスを口に咥えた。たいていの男は、3回くらい会ってから、他の男のペニスに触れるようになるものだが、ミッキーは初回からだ。こいつ、特別なヤツだと思ったのはその時だったな。それから2週間もしないうちに、こいつの女性化を開始した。

その2年後のミッキーの姿が、この写真だ。すっかり女になって嬉しそうにしている。ミッキーは、自分が何であるか、何がしたいかをちゃんと知っている。これ以上の成果を望めるヤツが他にいるか?

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あなたは、彼にパンティやスカートを履かせることはできるだろう。化粧をさせ、体毛を剃らせることもできるだろう。ホルモンを摂取させることもできる。さらに、何千ドルも使って、種々の手術を受けさせることもできるだろう。

だが、それでも彼は依然として男なのである。確かに女性的な男だが、依然として男であることには変わりがない。

ある時点で、彼は、男性性が疑いようのない逞しいオトコに出会うことだろう。そして彼は思うことだろう。たとえ女性化してなくても、たとえ、今のようなオトコの娘になるために行った大変な労力を払わなかったとしても、自分にはこのような男オトコした男には近づくことすらできないだろうと。

そして彼は溶けていく。かつてはぼんやりと気持ち良かった程度のアナルセックスが、彼の世界の中心になっていく。そして、あなたが彼に施したすべてを真に受け入れるようになる。そうなって初めて、彼は男から……何か完全に違う存在になる一線を越えるのである。

それは不可避である。彼は正しいオトコに出会わなければならないのだ。


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「その調子よ。練習すれば完璧になるわ」

ピンクのディルドを咥えると、ボクの彼女がそう言った。

ボクは彼女を幸せにしたい。それだけだった。彼女がボクのアナルに指を入れたがったのが、始まりだった。彼女がストラップオンでボクを犯すようになったのは、それからすぐのことだった。その後はと言うと……まあ、毎晩、お尻を掲げて、(たとえ偽物であっても)アナルにペニスを入れられていたら、もはや「男だ」とは言い難くなるよね。彼女は、ボクは新しい役割にふさわしい服を着るべきだとしつこく言い始めた。

それから、たった2ヶ月しか経っていない。ボクはフルタイムでパンティを履いているし、彼女よりもずっと女の子っぽくなっている。

でも、ちょっと怖い感じもしてるんだ。彼女は「練習」と言ってるけど、何のための練習なんだろうかって。

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サミーは、親友ふたりの間に立ち、ギャビーが言った冗談に大笑いした。冗談と思ったのは彼だけかもしれないが。

「あんたねえ、ゲイでないって言うけど、どうして言えるのよ……自分の姿を見てみなさいよ」 とギャビーが言った。

「ええ、何で? あたし、可愛く見えるようになるのが好きなのよ。それって悪いこと?」 サミーは急に防御的になって答えた。

ケイトが割り込んだ。「もちろん、悪くないわよ。ただねえ……」 彼女は最後まで言わなかった。

「ねえ、ねえ、どうしてよ? 男が女の子が好きなのに、ちょっとだけ女っぽくなるって、ダメなことなの?」

ギャビーが言った。「いや、そうじゃないの。何と言うか、ちょっとね。でも、それだけじゃないのよ。あんたって、実際、あたしたちふたりよりずっと女の子っぽいでしょ? それは否定できないはずよ。それに、分かるでしょ?……たいていの男は、女の子っぽい話題について、女の子たちとぺちゃくちゃおしゃべりなんかしないものじゃない?」

「もしかして……」 とサミーは言おうとしたが、ギャビーに遮られた。

「でも、あんたがゲイじゃないかって思う本当の理由は、あんたが、こんなにセクシーな裸の女の子ふたりに挟まれているのに、全然、ちっとも勃起していないことよ。それって、あんたは本当は女の子と同じということじゃない?」


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彼が俺の上に乗って、快楽のあまり叫び声をあげるたび、俺は、正しいことをしたんだと思う。彼は、体重を減らしたいと言って俺のところにやってきた。減量のために催眠術を利用する人は多い。それがうまくいく場合もあれば、そうでない場合もある。

だが、ジョーイの場合、俺は別のモノを見た。彼が驚くほど催眠術にかかりやすい人間だったということもある。だが、何か別のモノがあったのだ。俺は心がスパークするのを感じた。多分、彼も同じことを感じたと思う。

そういうことに催眠術を使うのは悪いことだ。それは知っている。だが、俺が彼に催眠術をかけ、女になりたいと思わせたことを、後悔してないのかって? 俺は全然後悔していない。

俺は幸せだ。彼も幸せだ。俺と彼がこうなったことを誰が気にするだろう? 実際、何の問題があるだろう? 彼は俺を愛しているし、俺も彼を愛している。

完璧なのだよ。

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「ちょっと、やめてよ、トム」 とレギーが言った。「あたし、男なんか好きじゃないって言ったでしょ?」

「本当か? だったら、どうしてこんな服を着てるんだよ? 俺たちのような男たちの気を惹こうとしてるとしか思えねえぜ?」

「あたしは、可愛く見えたいだけ。これは大きなことよ。可愛くなりたいと思ってる男の子は多いんだから」

「でも、お前ほど可愛く見えるヤツはいねえよ」 とリオンがベッドに横たわりながら言った。

「ああん、嬉しいわ」 レギーはそう言って目を落とした。レオンのズボンに大きなテントができているのを見た。

「そうねえ、今回、一回だけよ……」 レギーはそう言って、いたずらそうな笑みを浮かべた。

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ジェラルドはいつも人気者だった。彼には、どこか付き合いやすいところがあった。スポーツマンでもなければ、頭がいいわけでもなかった。だが、彼は人懐っこいところがあって、誰とでもうち解け合うことができたのである。

彼は女の子にもとても人気があった。高校時代を通して、彼は次から次へとガールフレンドを変えた。彼のことをプリティ・ボーイと呼ぶ人がいた。ちょっと繊細な印象があって、彼はそんなあだ名をもらっていた。

しかし、たいていの男子高校生と同じく、いくら彼女ができても、彼のリビドーは決して満足することがなかった。いつも、可愛い女子とエッチするための新しい方法を探していた。そんなわけで、高校2年の時、彼はチアリーダーの入部テストを受けることにしたのである。10数名のとびきり可愛い女の子たちと一緒に活動するというのは、完璧な状況だと。そう彼はもくろんだのである。

結果がどうなっても、最後は、笑いのネタになるだろうと彼は思った。そうなればそうなったで女子たちにウケル。だが、驚いたことに、ジェラルドは入部テストに本当に受かったのだった。後から分かったことだが、彼にはチアリーダになる素質がちょっとあったのである。そして彼自身もチアーを楽しんだ。

高校3年になる前の夏の間、彼は起きている時間のほぼすべてを仲間のチアリーダたちと過ごした(男子は彼だけだった)。彼は気づかなかったが、その2ヶ月ほどの間に、彼のたち振る舞いが変わり始めていた。彼は女の子のように振舞い始めていたし、周りの女の子たちも彼をそういうふうに扱ったのである。

女の子たちは彼の前で着替えをするようになった。初めてそれを見た時、ジェラルドはちょっとショックを受けた。だが、彼は着替えをする女の子たちをセクシーな目で見ることができなかった。ただの友達としか見えなかった。その2週間後、彼は、周りの女の子たちが様々な裸体を示しても、まったく気にならなくなっていた。

ちょうどその頃、彼の服装が変わり始めた。男子用のショートパンツは、練習時に行う複雑な動きや体操をするにはちょっとキツすぎたので、彼は女の子からショートパンツを借りて着るようになった。だが、そうすると、トランクスの下着が捲り上がって居心地が悪くなるという問題が生じた。そこで彼は、再び女の子から白いコットンのパンティを借りて履いた。しばらくすると、それにすっかり慣れ親しみ、彼は常時、パンティを履くようになった。彼は他の衣類も女の子たちから借りて着た(ジーンズとか、ショートパンツとか、トップとか)。

夏休みも終わりにさしかかり、学校が始まる2週間前になり、彼らは合宿に出かけた。その頃までに、ジェラルドは完全に女の子に同化していた。女子用のユニフォーム(男子用のズボンではなく、スカート)を着るのにも彼は同意した。

彼がチアリーダー・チームのキャプテンに選ばれるかもしれないという噂もある。


[2016/02/23] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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079
私は、私のキュートで可愛い夫が大好き。夫は専業主夫をしている。どうして彼が主夫になっているかなんて、私には全然わからない。彼は料理も掃除もする。どんな家事も全部やってくれる。それに、家事を全部こなしながらも、いつもすっごくセクシーな格好でいてくれる。私は、毎晩、仕事から家に帰ると、すぐにスーツを脱ぎ棄て、ストラップオンをつけ、その場のキッチンで彼の身体を奪いたくなってしまう。

私たちの夫婦生活が正統的でないことは知っている。たいていの夫はスカートを履いたり、パンティを履いたりはしないことも、よく分かっている。男が妻のために身綺麗にして、着飾ったりしないことも知っている。そして、こんなに綺麗な夫を持てて、私が運がいいことも充分に知っている。

そんな私たちも、かつてはあんなふうだった。ずいぶん前のことのように思える。私たちがノーマルな夫婦だったこと。私たちは共働きだったのだけど、でも、彼はこの家の主だった。料理も掃除も私の仕事だった。全部、私がしていた(もっとも、今の彼ほど完璧ではなかったし、家事をしていた時も、今の彼のようにセクシーな格好ではなかったけれど)。でも、彼が職を失ってから、すべてが変わった。彼が家事を行うのが理屈に合っていたし、彼もとても上手に家事をしてくれた。

そして服装……まあ、この件はまったく違う話し。彼は……何と言うか……ちょっと、お粗末なカラダをしている。私が何を言っているか分かると思うけど。完全勃起で7センチ半。そうなのよ。彼が中に入れようとしても、何も感じなかった。それで、私は、それにうんざりしてしまったわけ。特に、私が家計を支えるようになってからは、私はより支配的になった。

ストラップオンを使った最初の夜、彼は、ウブな女の子みたいに怖がっていた。でも、私は優しくしてあげた。彼に気持ちよくなってほしいと思ったから。だからとてもゆっくりと行った。でも、その後は、それをするたびに、彼はどんどん喜ぶようになっていった。すぐに私たちは、セックスと言えば、ストラップオンを使うセックスだけになった。

私自身は、彼の服装とか身のこなしを変えるように頼んだことは一切ない。彼が自分で変えたわけ。彼は、私のために可愛く見えていたいって言ったの。容姿を完璧に変えるまで、多少時間がかかったけれど、とうとう、完璧にこなせるようになったら……わーお、すごい美人!

さっきも言ったように、私たちはノーマルな夫婦ではない。だけど、私たちにはこれが一番。私たちが良いと思うこと、それこそが私たちにとって大切なことだし。

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080
「これ、気に入った?」 とジムは妻の前でポーズを取った。

「な、なに?……ジム、どうしてそんな格好を?」 とタミーが訊いた。

「バレンタイン・デーのプレゼントとして、これを僕のために買ったって言ったよね? 君は僕にこれを着てほしいと思ってたんじゃ?」 とジムは少しムッとして言った。

「た、確かにあなたのために買ったわ。でも、それを着るのは私なのよ、ジム」

「え? と言うことは僕は全部、無駄なことをしたと言うこと? 身体の毛を全部剃ったし、化粧もしたし、美容院にも行ったのに……」

「でも、とても可愛いわよ。あっ、そう言えば……。あなたが私に買ってくれたプレゼントを開けるわね……」

「あ、いや、あの……ああ、いいよ」 

ジムは口ごもった。そして彼が先を言う前に、タミーは包み紙を破いていた。ジムは、中にあるモノを知っているので、顔を赤らめた。

タミーは中身をしばらく見つめ、それから顔を上げてジムを見た。

「ストラップオン?……あなた、まさか……」

「それは……ジョークだよ。僕は……」 ジムは見るからに落胆した顔をしていた。

「ああ、可哀想に。もちろん、私はこのストラップオンをつけてあなたを犯してあげるわ。それがあなたが望むことなら」 タミーはなだめるような声でそう言い、彼の肩を撫でた。

「本当?」 ジムはタミーに抱きついた。「今日はこれまでで最高のバレンタイン・デーになりそうだよ!」

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081
ダニーはずっと前からハロウィーンが大好きな休日となっていた。どうしてなのか、その理由は複雑ではない。ハロウィーンの日には、女性たちはフリーパスを得るからだ。その日は、女性たちは好きなだけエロい服を着ることができ、誰にも文句を言われない。どんなに肌を露わにした服であろうと問題ない。それはただのコスチュームなのだから。普通の日や、普通のパーティでは、とてもそんな服装になる気は起きないのだ。

したがって、ハロウィーンは、ダニー(と他の無数の男たち)に、女性の知り合いや同僚たちの、いつもと違った側面を見る機会を与えてくれるのである。さらに加えて、ハロウィーンは、ダニーに賢いコスチュームを案出する機会を与えてくれる。上述の露出度の高い服を着た女の子たちと打ち解け合うきっかけとなるようなコスチュームだ。それが上手く嵌ると、ダニーにとってはセックスをする機会が嵐のように押し寄せてくることになるのだ。

ダニーは、伝統的には女性の仕事とされている図書館員をしていたのであるが、そのため、彼にはたくさん女性の友だちがいた。ハロウィーンが近づいてきた時、そんな女友だちのひとりが彼に言った。女装してみたらどうかと。彼女が言うには、女装した男はみんなとても可笑しい。それゆえ、女装男は、女性たちに、男性性を剥き出しにしない完全な安全パイだというメッセージを送ることになるのだと。最初、ダニーは半信半疑だったが、ハロウィーンが近づき、彼自身、良いアイデアがなかったこともあって、その提案がだんだんと良いものに思えてきたのであった。そして、とうとう、彼は観念して、やってみることにしたのである。もちろん、女の子たちはチョー大喜びした。でも、どんなタイプの女装をしたらよいのだろう? 普通の一般的な女の子の格好をする? あるいは、何かテーマに沿った女装をする? 女友だちは皆、後者を強力に支持したので、ダニーはそれに従った。女の子のひとりが、秘書の格好をしたらどうかと提案したが、それは即座に却下された。別の女の子が、フーターズ(参考)の女の子になったらと言い、他の女の子たちも、いいわねと言った。ダニー自身は確信していたわけじゃなかったのだが、まあ、その時の彼はみんなの流れに合わせておこうと思ったのである。だが、その時、さらに別の女の子が、プレーボーイのバニーガールになったらどうかと提案したのだった。その瞬間、女の子たちはいっせいに悲鳴を上げ、それ以外の選択はありえないと、賛成した。是非、その格好してみて。それ以外はダメよと、皆が言った。そんなわけで、ダニーはしぶしぶ同意したのだった。

ハロウィーン当日になり、女の子たちは彼の身支度を手伝った。彼女たちはすべての面倒をみた。お化粧から毛剃りから、何からなにまで。すべてが終わり、ダニーは鏡を覗きこんだ。鏡の中の自分の姿が信じられなかった。女装した男には全然見えないし、可笑しいところもなかった。肌を露わにした服を着た、セクシーな女の子そのものにしか見えなかったのである。その時、ダニーはためらい始めた。女の子たちがそばにいて、自分の背中を押してくれなかったら、たぶん、ここまではしなかっただろう。たまたま、彼女たちがそばにいたから、ここまでするほか道がなくなってしまっただけじゃないか?

パーティに行くと、文字通り、男たちの視線が次々と身体に突き刺さるのを感じた。男性とすれ違うたびに、自分の女性的なお尻にその男が視線を釘づけにしているのを感じた。それに、彼に言い寄ってきた男性の数と言ったら、本当に信じられないほど。ダニーのこれまでの人生で、これほど人から求められたことは一度もなかった。夜が更けるにつれて、彼は次第に気を緩め始めた。言い寄ってきた男とダンスをするようになった。男とダンスしたって、何も害はないじゃないか。どうせ、彼の正体を知っている人は、(彼を観察し続けている女の子たちを除いて)誰もいないのだから。

夜の終わりにかけて、ダニーは、とある大きな黒人男性と(かなり淫らな)ダンスをしていた。

その男がダニーの耳元に囁いた。「場所を変えないか?」 

ダニーは頭を左右に振った。「明日、早起きしなければいけないの」 

「なあ、いいだろう? ちょっと俺の家に立ち寄って、何かお酒を飲むだけだよ。少しくらい夜更かししてもいいだろ?」

ダニーはどうしてよいか分からなかった。心では行きたくなかったが、ちょっと、付き合ってみたいと思う自分もいた。男たちにちやほやされたのが楽しかったし、この男性は特にハンサムで、逞しかった。

ダニー自身、なにが起きたか分からぬうちに、気がつくと、彼はその男と一緒に車の中にいた。後でわかったことだが、男の名はブライアンと言った。車に乗っていたのはほんのわずかで、すぐにふたりはブライアンのアパートに来ていた。ブライアンは成功者であるのは明らかだった。アパートの中は、ちょっとけばけばしいとは言え、高価そうな家具が揃えられていたからである。アパートに来て1分後、ふたりはカウチに座り、おしゃべりをしていた。そのさらに1分後、ふたりは抱き合っていた。何がどうなっているのか、ダニーが分かったのは、男の舌が彼の口の中に滑り込んできて、両手で身体じゅうをまさぐられているのに気づいた時だった。この熱情に溢れたひと時に彼は我を忘れていた。そんなふうな気持ちになったことは一度もなかったし、ましてや、他の男とこんなふうになったことなど一度もなかったのである。だが、ダニーは、自分が欲しているモノははっきり分かっていた。彼はブライアンのスラックスのチャックを降ろし、中から太い分身を手繰り出した。ダニーのそれよりはるかに巨大な代物だった。両手で握っても握りきるのがやっと。それに、この重量感。しごくのに合わせてみるみる固くなってくる。

ダニーがバニーガールの衣装を(耳とカラーを除いて、すべて)脱ぎ去ったのはそれから間もなくのことだった。ブライアンは興奮しきっていて、ダニーの小さなペニスのことなど気にならなかった。ダニーは四つん這いになり、ブライアンのペニスの先端を口に含んだ。そして大きな美しい目でブライアンを見上げた。その目はありがとうと言っているようだった。そして、おしゃぶりを始める。とてもいい感触だった。こうすることが、あまりに当然であるように思えた。だが、そんな快感は、ブライアンに後ろから奪われた時の強烈な感覚に比べたら、すっかりかすんでしまう。その瞬間から、ダニーは自分が長年、間違った生き方をしていたことを悟った。自分は女性と一緒にいるべきなのではない。男性と一緒になるべきなのだと。

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どうしてよいか分からない。前からパパは少し女々しいというのは知ってたけど……少しと言うか、すごく女性的だと思っていたのはホント。でも、パパが実際にオトコに興味があるなんて、全然、思ったこともなかった。そして、先週、冬休みで大学から実家に戻ったら、パパが以前とは全然違った感じになっていたのだった。髪の毛を長くして、お化粧をしているように見えた。それに服装も。ユニセックスどころでなくなっていた。ドレスやスカートとかを着ているという感じじゃなくって、完璧に婦人服を着ていた。洗濯物入れにパパが履いていたパンティがあったのも見た。

そんなことは全部、何とかできる。パパは、自分が着たいような服を着ればよいと思っている。でも、その後、パパのスマホの待ち受け画面を見たんだ。パパはお尻を高々と持ち上げて、後ろには大きなペニスが来ていて、挿入のために位置を取っていた。でも、それも本当は問題じゃない。パパが誰と寝ようが僕は気にしない。パパは依然として僕のパパだし、なにが起きようと、僕はパパを愛し続けるから。

でも、その待ち受け画面についてパパに問いただしたら、パパは、これは1回きりのことだと、実際は、こんな人間じゃないんだと言ったんだ。パパの上司からの命令でしたんだと、そんなことを言った。でも、僕はそれは真に受けていない。僕があの画面を見た後では信じられない。パパのあの表情を見た後では、信じることなどできない。

パパは何もしなくていいから、最低でも、僕に正直になってほしいだけ。


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「うちの息子はすごくシシー……そして私は、このこと以上、誇りを持てることはない」
メアリ・フィリップス上院議員

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キャメロンはずっと前から小さくて女性的だった。他の男の子たちと馴染みあったことは一度もなかった。男たちはとても乱暴だ。それに対して、彼は柔和さと繊細さの権化のような存在。

でも、キャメロンは頑固でもあった。他の人が彼にどういう服装をしろとか、どんな態度をしろとか言っても、彼はそれに従うことを頑として拒否した。彼は可愛い服装が好きなのだ。彼はラブコメを見るのが好きなのだ。そして、彼は女の子たちとつるんで遊ぶのが好きなのだ。女の子たちとは趣味が合うことがすごく多かったし、女の子たちは彼のことを理解してくれた。言うまでもなく、彼には男の友達は少なかった。

友達グループの間で時々起きることではあるが、キャメロンの派閥も均質的になっていった。誰かがある流行に乗ると、キャメロンも含むグループの他のメンバーも同じ流行に乗るのである。それが意味することは、彼は女の子の服装をすることが多くなったということである。

しかしながら、キャメロンは自分はゲイではないことは維持し続けた。彼は女の子が好きであった。仲間の女の子たちが、あの男の子がキュートだとか、あの子がセクシーだとか噂話に花を咲かせている時、彼は彼女たちの話しを無視しようとした。時々、彼は、魅力的と感じる女優やモデルについて会話を始めようとしたが、女の子たちは、そんな彼を笑い飛ばすのが普通で、すぐに別の話題に移ってしまうのだった。

キャメロンの19歳の誕生日、女の子たちは彼にビックリ・パーティを開いてあげた。彼がケーキのろうそくを吹き消すと、(彼の一番の友人だった)レベッカが言った。「キャミイ? 私たち、あなたが高校時代、辛かったのを知ってるわ。男子が全員、あなたの服装とかについてからかっていたもの。それに私たち、あなたがゲイでないことも知っている。でもね、私たち、あなたにプレゼントを用意したの」

その瞬間、ドアが開き、外から、カウボーイの服を着た非常にハンサムで体格の良い男が入ってきた。女の子たちはいっせいに歓声を上げた。誰かが音楽を流し、彼はダンスを始めた。カウボーイはゆっくりとキャメロンのところに近づいてくる。キャメロンはショックで唖然としたまま座っていた。男は引き千切るようにして着ているシャツを脱ぎ、筋肉が波打つ胸板を見せた。そしてズボンも降りて行く。

男はキャメロンの真正面に立ち、Gストリングのビキニひとつでダンスをし、腰をうねらせた。盛り上がった股間がキャメロンの目の前、数センチのところでうねっている。キャメロンは目を背けようとしたが、時々、視線が男の股間に迷い戻ってしまう。そして、男はGストリングも引き千切った。女の子たちが歓声を上げる。

キャメロンは、そのペニスに催眠術に掛けられたようになった。彼が口を開け、顔を寄せ、口に含むまで、数秒もかからなかった。どうしても、そうしたくてたまらなくなったから。そうすることが……自然なことにしか思えなかったから。


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2011年、全米プロバスケット協会(NBA)は深刻な危機に直面していた。選手たちが、オーナーによる報酬カットに不満を持ち、ストライキをすることに決めたのである。無数の会議と何百時間にもわたる交渉をしても、オーナーと選手たちは、いまだ合意に至らなかった。その結果、2011-2012年のシーズンは中止となったのである。

しかしながら、ファンたちはそれでもプロのバスケットボールの試合を見たがった。結果、彼らは残された唯一の選択肢に目を向けたのだった。すなわち、女子プロリーグ(WNBA)である。2012-2013年のシーズンも中止となったが、ファンたちは意にも止めなかった。ファンたちは、女性選手のプレーに非常に魅せられ、その結果、男子選手のことはほぼ忘れ去られてしまったのである。オーナーと選手たちがようやく合意に達した時までには、すでに、人気の点でWNBAの方がNBAを上回っていた。もっと言えば、人気の点で言えば、男子バスケットボールは、ストライキ前の女子バスケットボールに匹敵する存在になっていたのである(評論家の中には、女子バスケよりも人気がないと言う者もいた)。

2016年までには、NBAは以前の人気に復帰するのは不可能であることが明らかになっていた。一方、WNBAはその正反対であった。ファンたちは、女子バスケットボールの試合をいくら見ても見あきることがない状態になっていたのである。

その人気(および、それにともなう収入増)に応じて、選手たちの報酬もうなぎ上りになっていた。新しく得た富と権力に従って、女子選手たちは、次第により支配的に振舞い始めた。

2018年までには、新しいトレンドが生まれていた。彼女たち女子選手が、非常に女性的な男性とデートしたり結婚し始めたのである。そういった男性たち(普通は、小柄で、線が細く、可愛い男性たち)は妻や従順なガールフレンドの役割を演じ、一方、女性の方は、夫や情熱的なボーイフレンドの役割を演じた。

アーロン・グレース(WNBAのスーパースター選手のワンダ。グレースの妻)は、そのような、いわゆるボーイ妻のひとりである。皆さんにも左の写真を見れば分かる通り、彼には男性性のひとかけらも残っていない。

スポーツ選手たちが行うことすべてについてと同様に、この状況は私たちの文化に、広範囲にわたる多数の影響を与えた。まず第一に、そして最も顕著なこととして、男子バスケットボールは、あらゆるレベルで、女子バスケットボールの後ろの位置に存在することになった(そして他のスポーツも同様にその傾向に従った)。多くの高校で、男子バスケットボール部が不人気であると言う理由で、廃部になった。高校などのスポーツイベントでは、男性のチアリーダたち(伝統的な女性のユニフォームを着た男子チアリーダたち)を見ることが珍しくない。

単なる労働争議だったことが、スポーツ選手たちの運命を永遠に変えてしまったのだろうか? その通りであるし、その変化はまだ終わっていない。2011年以来、フットボール、野球、ラクロスなど、他の多くのスポーツでも、伝統的な男性優位の状態が疑問視されてきているし、いずれのスポーツでも女子チームの人気が着実に高まってきているのである。

これから10年かそこらの時間が経つと、男女のジェンダーの役割とはいったいどうあるべきなのかについて、今とは非常に、非常に異なった考えに直面する可能性があることを想像するのは、そう難しいことではないだろう。

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私はとてもとても悪い女。私にも理由はあるけど、でも……親友の大きなおちんちんの上にまたがって嬉しそうに身体を上下させてる彼の写真を見ると、私はやりすぎたかもと思ってしまう。つまり、彼には奥さんがいたわけだし……。

でも、決断をしたのは彼自身。その帰結がこれだけど。私がやりすぎてしまったかどうかについては、皆さんが判決を下してくれてもいいわ。

5年前、私はとある夏場の大ヒット映画で恋愛物の役を演じ大ブレークを果たした(映画の題名は伏せておきます)。その映画では、(改善の余地はいくらでもあるのだけど)まあまあの仕事ができたし、それに、分かると思うけど、私はアレが好きそうな顔つきをしてるから。そんなわけで、その仕事の後、どんどんオファーが流れ込んできた。3年間で映画が6本。本数を重ねるごとにギャラも上がっていった。私はセクシーで、それでありながら、「隣に住む女の子」っぽいイメージもある。私は世界の頂上に立った気分だった。

でも、3年前、私は間違いを犯してしまった。とあるパーティに出席していて、そこではみんながしていたことだったのだけど。当時、まだ22歳と若く、それにおバカだった私は、誰かにヘロインをやってみたらと誘われ、たった1度だけしてみたのだった。その後、中毒にならなかったのは運が良かったのだと思う。1回でもしたら中毒になると言われているから。でも、私はそうはならなかった……

とにかく、それが問題ではない。本当の問題は、最初から最後まで、トレント・チャンスと言う名の男に関わること。彼はパパラッチで、私がドラッグを注射している写真を撮ったのだ。彼がその写真を売ろうとしているのを知った私は、写真を買い取ろうとしたけど、いくらお金を積んでも、彼は頑として応じなかった。結局、彼は写真を誰かに売り飛ばし、私の女優生活は事実上、終わりになった。オファーは途絶え、私は大衆の前から姿を消したのだった。

幸い、私はお金については賢い使い方をしていて、かなり長い間、経済的に困ることはなかった。とは言え、私は幼いころから女優になることを夢見てきたわけで、その夢をあの男に奪い取られてしまったのである。私は彼を破滅させようと思った。

できるだけ大きな復讐の効果が得られるようにと、私立探偵を雇い、彼を尾行させた。だが、残念なことに、トレントはクリーンな人間だった……ただひとつ、彼は極端なホモ嫌いだった。彼は、あらゆる機会を捉えては、ホモセクシュアルの人々をあざけり、罵倒していた。

でも、そのことをどうやって彼への復讐に利用したらいいだろう? その方法を考えつくのに、結構、時間がかかった。でも、ついに、私は催眠術に関するウェブサイトを見つけたのだった。ちょっと胡散臭い感じもしたのだが、私はその催眠術師に会うことに決めた。その催眠術師に会うと、彼は、本当に効くと請け合ったし、その証拠としてビデオも見せてくれた。それでもまだ疑い深かった私は、ある取引を申し出た。つまり、その場では、彼が要求する金額の4分の1しか払わないということ。ただし、本当に成功した場合は、要求額の2倍を払うという取引である。

それでだけど、結果として、その催眠術は、まさに催眠術師が言った通り、あるいは、それ以上の効果を出したのだった。私は、例の私立探偵に、彼の家に侵入させ、すべてのDVD、CD、およびパソコンやiPodに入っているデジタル・オーディオや動画ファイルを、サブリミナル・メッセージを加えたファイルで置き換えさせたのである。

実際、実に賢いやり方だった。彼を、彼が憎む存在になりたいと思わせるのである。催眠術師は、その変化はゆっくり進むだろうと言っていた。他の男性の股間に少し長く視線を向けてしまうようになるとか、自慰をする時に頭の中に大きなペニスが浮かんでくるとか。そういう、些細なことから徐々に効果が積み重なっていくだろうと。それから2ヶ月ほどのうちに、彼は明らかにバイセクシュアルになるだろうし、1年以内に、女性を性的なことをする相手とは見なくなるだろうと。

でも、奇妙と言えば奇妙だった。確かに催眠術師の言う通りに進行したが、彼は、トレントがどんなふうに男性を惹きつけようとするかまでは予測していなかった。トレントが自分から女性化し始めるとは、誰も想像できなかったことだろう。多分、トレントが考えた論理は、こういうことなのだろう。男は女が好きなものだ。ゆえに、自分をできる限り女に見えるようにしたら希望が叶うと。

それから1年以上が過ぎた。いま私は、彼のホモ嫌いを封じ込めていた催眠を解こうかと考えている。そうすれば、もっと適切な懲らしめになると思う。自分が自分自身が嫌う存在になっているという恥辱と同時に、燃えるような抑えきれない欲情が混ざり合えば、かなり強力な精神的葛藤を生むだろう。あるいは、彼を今のままにしておき、かつての自分のことを知らないままにしておくというのもアリかもしれない。その方が良い世界になるだろうと。

どちらかに決めなくては。

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「単に私が男だからと言って、私が可愛くなれないことにはならない」
トミー・エドワーズ
世界初のプレイボイー誌の男性のバニー

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かつてジェイソンは大スターだった。若い10代のファンが山のようにいた(大半が女の子)。彼が13歳から16歳になる頃まで、すべてが彼のモノになるように思えた。

歌が歌えるし、しかも上手だ。しかし、そんなことができる人はたくさんいる。ジェイソンには、歌う能力と、ある種の両性具有的な(極めて愛らしい)ルックスのふたつを兼ね備えていたのである。そこに多くの女の子たちが夢中になった。

もっと言えば、インターネットで流行っていたジョークとして、彼は男の子と言うより女の子に見えるというジョークがあった。だが、彼は好都合なからかいの対象であり、自分からも笑い者になるのを喜んでいた。

そんなとき、あれが起きた。彼が17歳の時、ある若い女性が前に現れ、彼の子を身ごもったと言ったのである。そういうこと自体は、それほど珍しいことではない。有名人にはよくあることである。しかし、その時のジェイソンの反応は、普通、人が予想することとは非常に異なっていた。

最初、彼は普通に否定しただけだった。それでも問題は消え去らなかったが、少なくとも、少し鎮静化した。それから2ヶ月ほどにわたり、彼はほぼ常時、その話題に関する質問を受け付けなかった。

だが、その後、ビデオが表ざたになったのである。荒い画面のビデオで、明らかに携帯電話のカメラで撮ったものと分かる。ジェイソンは、おそらく私的なパーティで撮ったビデオだと思った。そのビデオでは、彼はある男の膝の上に乗っていた(一方、彼のガールフレンドとされている芸能人の女性は、無視され、近くのカウチにつまらなさそうに座っていた)。それでも不十分なのか、ジェイソンとその男との会話も録音されていた。

「こんなこと全部、終わってしまえばいいのに。何で……何であたしが? 子供の父親? まるで、一度でもアレをしたことがあるみたいじゃない」

そのジェイソンのイントネーションと(片手を「男友だち」の胸板に乗せ、もう一方の腕を男の首に巻きつけている、という)振舞いを見ると、ほぼ間違いなく、彼は女性とのセックスを嫌悪していると察することができる。

そのビデオが登場すると、途端に彼の人気が急落した。10代の女の子というものは、女性を好まない男の子を憧れのアイドルとはしないのである。時間が経つにつれて、彼は表舞台から消え去った。

だが、昨年、落ち目の有名人ではよくあることだが、18歳になったばかりのジェイソンが映っているセックス・ビデオが流出した。その中では、ジェイソンは明らかに仮面を脱ぎ棄て、自分がシシーであることを自慢していた(長い髪の毛、滑らかで無毛の肌、化粧、そして女性服)。そして彼の相手は、予想するに、有名な(ストレートの)男優と思われる。これにより、ジェイソンは再び芸能界に復帰することになるのだろうか? 多分、そうなるかもしれない。あるいは、彼はこれを利用して、別のまったく新しい仕事に就こうとしてるのかもしれない。


[2016/02/19] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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ケニーは、タイヤのブランコの隣でポーズを取り、カレンが写真を撮った。

「そうよ、いいわ、あなた! その格好になってセクシーに感じるでしょ?」

ケニーは頷くことしかできなかった。本当にセクシーな気分だった。それは否定できない。彼は、男としては背が低く、痩せて、女性的だった。可愛いスカートを履き、お腹のでたシャツを着て、長い髪を整え、顔にはお化粧。確かに彼は男から好かれる容姿だ。

「あなた、男たちを棒で振り払わなくちゃいけなくなるわよ!」 と別の女友達のベッキーが悪戯そうな笑顔で言った。

「で、でも、僕はゲイじゃないから」 ケニーは答えた。

「もちろん、あなたは違うわ。あなたのように、友人は女の友だちだけで、女の子の服を着て、あなたほど可愛い娘に見えるような普通の男はたくさんいるんだから。それに、私たちが前にあなたに見せた、あのビデオ。あなたがあのビデオに夢中になってたことを否定したりしないでよね。あなたの小さなアレ、固くなっていたのは、すべてを物語っていたわよ。あの時の反応、レズのビデオの時より、もっと激しい反応だったじゃない?」 とカレンが言った。

ケニーにとっては恥ずかしいことだったが、それは本当だった。彼は興奮するつもりはまったくなかったのだが、でも、あのビデオに出ていた男たちは、とても……とても逞しくて強そうだった。そのいずれも、ケニー自身に欠けている特質だった。彼らが自分たちのペニスを握って擦っているところを見ているだけで、彼は危うくズボンの中に射精しそうになったのである。

女の子たちは、ケニーがあの大きなペニスをうっとりと見つめていたのを見た後は、彼を女の子のように着飾って、写真を撮ることに抗しきれなくなったのだった。

「さあ、男たちを引っかけにクラブに出かけましょう」 とベッキーが言った。今夜は楽しい夜になりそうだ。


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あなたにバレたのね。とうとうね。あなた、本当はバカなんじゃないかって思い始めていたところだったのよ。あたしが1年前に女性ホルモンを摂取し始めた後、あなた、すでに気づいていたとばかり思っていたのよ。胸は大きくないけど、少なくとも、目立ってきていたわ。お化粧もしていたし、髪の毛も男のスタイルではなくなっている。あっ、それから婦人服も着てたし……普通のジーンズとかだけど、服は間違いなく婦人服売り場に置いてあるものばかり。気がつかなかったの? ディルドも? ええ、今あたしのアナルに刺さっているディルドのこと。いつも目に見えるところに置きっぱなしにしていたのに。あなたって、本当に注意力のないルームメイトなのね。ああ、誰かが遊びに来たみたい! 多分、あなた、これから目にすることを気に入るんじゃないかしら? あなたもここに来て、あたしと一緒にちょっと楽しまない?

あら、はっきり言っちゃうけど、遊ぶってことは、ここに来て、あたしのアナルにエッチすることよ、バカね。ホント、誓ってもいいわ。男って時々、ものすごくおバカな時があるわ。

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チャドは今夜の出来事すべてをほとんど信じられなかった。彼はガールフレンドと街の反対側で開かれるパーティに行こうと計画した。友達と会えると期待してである。その友達は、ふたりに、誰も知ってる人がいないパーティに行くか、家から出ないでいるか、どっちかに決めてくれと言った。

チャドの彼女はベス。ベスはあるアイデアを思いついた。そのパーティで、自分たちは女の子ふたり連れだと言ったらどうかと。ベスは、チャドにはちょっとだけお化粧をして、後は服装を変えるだけで充分だと確信していた。チャドはどうかなと自信がなさそうだったが、もしベスが自分を、何とか通るレベルに変えてくれるなら、やってもいいよと返事した。

後から分かったことだが、それはそもそも問題にすらならないことだった……チャドは簡単に女の子として通る姿に変わったのである。そしてふたりはパーティに出かけた。誰ひとり、チャドが外見とは違う存在だと思う者はいなかった。彼は男たちといちゃつき、ダンスをし、さらに、いちゃついた。その時、ある男性が、もっと親密な「おしゃべり」をしに部屋に入らないかと誘った。チャドはその男の意味していることを知っていた。彼はあたりを見回した。ベスはどこにも見えない。チャドはノーと言うつもりだった。何か言い訳をするつもりだった。だが彼はそうしなかった。彼はただ微笑み、そして頷いたのだった。男は家の中に彼を連れ込んだ。

「おしゃべり」は30秒足らずで終わり、男はすぐに彼にキスを始めた。チャドは逃れたいと思ったけど、実際には、キスを返していた。そもそも、男の股間を手でまさぐっていもいた。自分がそんなところを触っていたことには、勃起しつつあるペニスがあるのを感じるまで気づかなかった。彼は男のジーンズの上から、それを撫でた。それから間もなく、彼はそれを中から出し、擦り始めていた。チャドは両膝を床についた。

フェラは長くは続かなかった。……男はたった1分ほどの激しい吸茎のあと、チャドの顔面に噴射してしたからである。チャドはベッドに仰向けになった。いつシャツを脱いだのだろう? そして、どうして男は、チャドが男性であることに気づいた時、やめなかったのだろう?

それは関係なかったのである。チャドは、男の精液を舐めながら微笑んだ。その夜は楽しい夜だった。


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ジェイミーはこの世の何よりもダンスが大好きだった。これまでもずっと好きだったし、これからもそうだろう。成長する過程で、彼は、嫌と言うほどからかわれてきたし、イジメられてきた。彼はそれに耐えてきた。だが、そんなことは彼にはどうでも良かった。リサイタルでステージに上がり、ダンスを踊りはじめれば、彼は本当に幸せになれるのだから。

たいていのダンス・スタジオは、圧倒的に女性や女の子向けにできているものである。そして、ジェイミーが通ったスタジオも例外ではなかった。もっと言えば、スタジオでは男子は彼だけであるのがたいていだった。結果として、彼の友人はすべて女性だった。

彼が高校に行くころまでには、彼は、女の子と同じようになっていた。確かに、彼は、男はこういうふうに振舞うのだろうなと思うような行動を取って、女子とは違うことを示そうとはした。「あの女の子、エッチなカラダしてるな」とか、そういうことを言って、男子っぽく振舞おうとした。だが、それは単に見せかけにすぎなかった。彼のような男の子は、年中、女子と混ざって生活しつつ、同時に男性的であり続けるということは不可能なのである。いくら取り繕っても、できないものなのである。

高校を卒業した後、彼はダンスの奨学金を得た。しかし、その学校に入った彼は、直ちに、自分が他の大半の男性ダンサーにふさわしいタイプの肉体をしていないことに気づいたのだった。もっと言うと、レオタードを着ると、彼は頻繁に女の子と間違えられたのだった。

そして、その後、彼にとって恐ろしい事態になった。学校側が彼の奨学金を取り消すと脅かし始めたのである。彼は、学校側が探し求めているタイプではなかったということなのである。彼は、男性ダンサーに足るだけの男らしさがないということなのだ。そもそも、観客は、男性ダンサーのセクシュアリティを最初から訝しがっている。であるので、ジェイミーのような女性的な男の子をステージに上げても、誰も彼のことなど見向きもしないだろう。

ジェイミーは、プロのダンサーになるという夢をかなえるという差し迫った目的に直面し、ある突拍子もないチャンスにしがみついた。彼は、女性ダンサーの衣装を買い求め、次のクラスにそれを着て出席したのである。びっくりして眉をひそめる者は誰もいなかった。そのジェイミーの姿こそ、まさに学校側が期待していた存在だったからである。

その2年後、彼は「ラ・シルフィード」の主役を演じた。ちなみに、彼は男性的な行動を完全に止め、彼が生まれつきに持っている女性性を受け入れていた。

だが、彼には、もう一歩だけ進む段階が残っている。しかし、男たちが彼を見る目つきから判断するに、彼がその段階に進むのは時間の問題だろう。


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066
性的指向というのはおかしなものである。昔は、それは一目瞭然なものだと思われていた。ある人間の性的なことについての好みは、その人の行動から分かると思われていた。男性とのセックスを好むなら、その人はアンドロフィリアな人(男性性に惹かれる人)であり、女性とのセックスを好むなら、その人はジノフィリアな人(女性性に惹かれる人)であると。昔は、そのような人たちを、それぞれ、ホモセクシュアルとヘテロセクシュアルと分類したものだった。その背後にある理論は、男性と女性は、それぞれ、反対のジェンダーの人間と一緒になることを求めるのが自然なのであるという理論だった。

しかし、10年前、アントニア・ガルシア博士が、人の性的好みを正確に判断する手法を開発した。それは複雑な手法で、視覚的刺激を用いて神経組織の反応を引き出し、計測する手法である。その計測結果は、数値化され、百分率で表される。1万5千人以上の様々な分類に散らばった被験者たちについて、2年間に渡り、研究した結果、ガルシア博士は、次のような結論を得た。

性的指向に関しては、ジェンダーの違いは関係がない。ガルシア女史が調査した男性の80%近くが、少なくともアンドロフィリア度数が40%を示すと判明したのである。半数以上が少なくともアンドロフィリア度数が60%であった。これが意味することは、調査されたすべての男性の半数以上が、女性性よりも男性性に惹かれるということである。前男性の4分の1以上が、アンドロフィリア度数が70%か、それ以上の数値を出した。加えて、ガルシア女史は、調査した男性と女性で際立った数値上の違いはないことも発見した。

これは何を意味するのだろうか? ガルシア博士は、人を単に男性であるか女性であるかという点だけで見るのは、あまりにも狭い判断であることを指摘している。そうではなく、ジェンダーというものは、個々の人間が女性性が優位であるか男性性が優位であるかによって決定されるべきであると言う。明らかに、真に男性的である人間はまれであることになる(ガルシア博士によれば、そのような人は、全人口の25-30%ほどだろうと考えている。つまり、いわゆる「男性」のおおよそ半分と)。そのような結論をガルシア博士は、どのジェンダーに惹かれるかに関するデータを用いて論証した。

カリフォルニア州は、ガルシア博士の理論を受け入れ、それを用いて、住民を分類する方法に利用してきている。州は、思春期になる直前に、住民の男子と女子全員について、その男性性と女性性のテストを行う。男子のおおよそ半数(および、女子のおおよそ25%)が「男性的」の範囲に入る数値を出している。それ以外の子供のすべてが「女性的」の範囲の数値である。これはガルシア博士の理論に一致する。その上で、それぞれの真のジェンダーに従って、男子、女子の身体に措置が取られている(たいていはホルモンの注入だけで十分であるが、事情に応じて手術も行われることもある)。

カリフォルニア州は、この仕組みを8年前に採用したのであるが、その先進的な思考の褒美として、豊かな果実が実り、州は収穫時期に入っている。住民の幸福度はかなり高まり、それゆえに、生産性も格段に向上している(週のGDPは40%以上も増加した)。現在、合衆国の半分以上の州が、似たようなプログラムを実施しようとしているところだ。


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067
あたしは男を選ぶのが得意だったことが一度もない。いっつも、違った男を選んでしまうように思う。どうしても、そうなってしまう。あたし自身は悪っぽいタイプの男が好き。……どんなタイプかみんなも分かると思う。そんなわけで、あたしはロブに恋してしまって唖然としているの。ロブは、あたしが普通デートする男とは完全に正反対の男だった。……身体が小さくて、可愛らしくて、無害タイプで、ちょっと女性的な人。でも、ロブとの仲は最高だった。ロブはあたしの彼氏で、同時に親友でもある。あたしにとって、彼は恋人と親友が一体化したような人なのだ。

多分、ロブがあたしと別れた時、素直に彼の思うままにさせるべきだったのだと思う。あたしにはつまらないとしか思えない口論が原因だったんだけど。ともあれ、正直言って、その時は、あたしは、これは一時的なことだろうと思っていた。やがてふたりは仲直りできるだろうと思っていた。(あたしも彼も単独では家賃を払えないからだけど)彼があたしたちのアパートから出て行かなかったこともあって、そんな期待が膨らんでいた。でも、2週間くらい過ぎても、彼はあたしに戻ってきてほしいようなそぶりを全然見せない。そこで、あたしはある計画を思いついたのだった。だって、本当に彼を愛していたんだもの……。

あたしの経験からすると、嫉妬心というものが、たいていの男に魔法をかけてくれる。他の男にちょっとだけ興味があるようなところを見せる。そうすれば、男たちは走って戻ってくると。そんなわけで、あたしは、ちょっとあることを仕組んだ。あたしが他の男とやってるところをロブに偶然見せてやるという企み。相手の男は、あたしの理想としてる典型的な男……大きくて、強くて、男っぽい人。ロブとは正反対の男。と言うわけで、ロブが部屋に入ってきた時、あたしはカウチの上で全力を使って激しく、この男の身体の上、上下に跳ねていたのだった。ロブは、ゴメン、終わるまで外で待ってるよと呟いた。

ロブが部屋に戻ってきた時、あたしはロブをジャックに紹介した。ロブはちょっとドギマギしている感じだったけど、あたしはそのことをまったく気にしなかった。その後、ロブはあたしに戻ってほしいと思うだろうと、あたしは確信していたんだけど、でも、その時は、何にも起きなかった。

それから1週間くらいした時。家に戻ってきたら、ロブがうつ伏せになって、お尻にジャックの大きなおちんちんを入れられているところに直面した。ロブはあたしを見て、にっこり微笑んでいた。ジャックが激しく出し入れをしているのに、嬉しそうに微笑んでいた。そして、その笑みがすべてを物語っていたと思う。

あたしが完全にロブを失ってしまったということ。そして、その永遠の別れの引き金を引いたのが、あたし自身だと言うことを。


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068
彼は、僕がここにいることすら知らない。僕はドアの隙間から彼を覗いている。お化粧をしてるところを覗いている。彼の服に目がいく……白いスカートとカラフルなストラップレスのトップ。

ちょっと変な感じだ。彼が綺麗に身だしなみを整えるところを見るなんて。彼はとても女っぽい……それにとても可愛い。たいていの人は彼のことを女の子だと思った。でも僕は違う。彼は、僕の親友のお兄さん。グラント。

でも、彼みたいな服装になる男がたくさんいる。年ごとに、男性がスカートを履いて、可愛らしく見せようとすることが、ほぼ普通のことになってきていた。中には、豊胸手術を受ける人もいる。グラントは違うけど。彼には豊胸の必要がないのだ。どこをとっても、自然に見えるから。

僕はペニスが固くなるのを感じた。その時、グラントがこっちを振り向いた。そして僕をまっすぐに見た。

「じっくり見るつもりなら、中に入ってきたらいいんじゃない?」

僕はおどおどとドアを押し開け、謝ろうとした。でも彼はそれを遮った。「気にしなくていいのよ。あたし、じろじろ見られるのが好きだから」

そう言って、グラントはにっこりとほほ笑んだ。「それに、身体を触られるのは、もっと好きなの」

彼はスカートのチャックを降ろし、トップを捲り上げ、頭から脱ぎ去った。パンティ1枚だけの姿になった彼を見て、僕のペニスはいっそう固くなった。

「で、でも、僕はゲイじゃないし……」 

「そんなのあたしも同じよ」

グラントはそう言って僕の前にひざまずいた。そして僕のジーンズのチャックを降ろし、中に手を入れ、僕のペニスを手繰り出した。気づいた時には、彼は口に入れていた。そして彼は、僕に、人生で最高のフェラをしてくれたのだった。

彼の可愛い口に発射すると、彼は飲み下し、そして言った。

「オーケー、もう出て行っていいわよ」

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069
始まりはタトゥからだった。単なる、酔っぱらって無邪気な気持ちから行ったこと。だが、これがフランキーの人生を永遠に変えることになったのである。そもそも、彼は、その夜、遊びに出かける時、タトゥを彫るつもりなどなかった。だが、まあ、人は酔っぱらうとバカなことをしてしまうものなのである。あるいは、人は、酔うと、本当の自分が表面に出てくるものだと主張する人もいるだろう。その主張は、フランキーの場合は、まだ議論の余地があると言える。

だが、議論の余地がないことがある。それは、外見的には、彼はかつての彼とは非常に異なった人間になっているという事実である。それはタトゥのせいなのか? あるいは、タトゥは、彼の本来の自分を受け入れるのを促進しただけなのだろうか?

その夜、彼は女の友達数名と遊びに出かけた。彼らはクラブへ遊びに行こうと決めていた。この小さなグループで男性は彼だけだったが、彼は気にしなかった。ずっと前から、彼は女の子たちと仲良く遊んできていたからである。当然のことだが、彼らは、最後には、飲みすぎの状態になってしまった。そして、グループの娘のひとりがあるアイデアをひらめいたのである。つまり、みんなで各自タトゥを彫りましょうと。最初、誰もがバカなことを言うと相手にしなかった。だが、その後も呑み進むうちに、皆が酔っぱらい、それに連れて、そのアイデアがどんどん良さそうに聞こえてきてしまったのである。そして、それからそんなに時間が経たぬうちに、みんなはタトゥ・パーラーに入り、ゲラゲラ笑いながらタトゥのあれこれを見ていたのだった。

その後、何が起きたか、フランキーは分からなかった。記憶が飛んでいた。だが、翌朝、目を覚ました彼は、背中の下部に非常に女性的な花のデザインのタトゥが彫られているのに気づいたのである。……トランプ・スタンプと呼ばれるタトゥだった。彼はパニックになった、トランプ・スタンプなんかしてる男ってどんな男だよ?

話しは飛んで、その2週間後。彼はスーパーマーケットにいた。彼が、商品棚の一番上にあるシリアルを取ろうとしたとき、シャツが捲り上がった。

「ナイスなタトゥだな」

後ろからはっきりと男の声と分かる声がした。フランキーは急いで腕を下げ、「あ、ああ……どうも」と呟いた。そして、急いでその場から立ち去ったのだった。

次の週の週末、彼は女の子たちと再び遊びに行こうとしていた。友達のひとりアマンダの家に来ていたのだが、その時、彼は白いシャツにワインをこぼしてしまった。着替えるために家に戻ろうとしたら、アマンダが、自分のシャツを貸すから、それを着て行けばと言った。フランキーは笑い飛ばしたが、アマンダは聞かなかった。

「なに怖気づいてるのよ?……あたしたちだいたい同じサイズじゃないの。ただのTシャツなの。誰も気にしないって」

フランキーは肩をすくめ、着ることに同意した。だが、そのシャツを着てみて、彼は慌てた。裾が腰まで届かず、お腹のところが3センチほど露出していたからである。

「これは合わないよ」

「バカね。それでピッタリなのよ。そういうデザインなの。それに、そのシャツ、あんたによく似合っているわよ」

みんなでクラブに行くと、誰もがフランキーに異常なほど親切だった。男たちは彼に飲み物をおごり続け、ダンスに誘い続けた。フランキーはゲイとかではない。だが、分かると思うが、タダ呑みできるわけで……。自分で払うよりいいのは確かで、彼は男たちに合わせることにした。

それから2週間ほどが過ぎた。その間、フランキーは男たちに興味をもたれることが気持ち良いと感じるようになっていた。かすかではあるが、服装も若干ユニセックスなものから、より女性的な服装に変わり始めていた。さらにパンティを履いたり、お化粧をするようにもなっていた。次に、例の女の子たちと遊びに出かける頃までに、彼は仲間の女の子たちと同じくらい女性的になっていた。

その夜、彼の人生が変わった。男を連れて帰宅したのである。両手で、その男の巨大なペニスを握りながら、彼は微笑んだ。自分は可愛く見えていると分かる。この男が自分を欲しがっていると分かる。そして何より、自分はこのペニスを味わってみたいと思っている。

酔っぱらってのちょっとした判断、そして、ちょっとちやほやされた経験。このふたつでずいぶん変化が起きるものだ。



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070
僕がこの仕事に就いたのは、お金が必要だったから。僕が何かシシーとかそういうものだからというわけじゃない。僕は僕の職業で判断されるのが大嫌いだ。それはとても……間違っている。男が秘書になるのは変だと言うのは知っている。でも、まあ、今の経済状況では、選り好みはできないものだ。そうだろ? 秘書になるのは、僕には容易い判断だったと思う。

確かに、ブリッグズさんに職場のドレスコードを守るように言われた時はちょっとためらった。でも、僕には選択肢がなかったから。そのドレスコードによると、僕は以降、社内ではスカートを履かなければならないということ。スカートに慣れるまで時間がかかると思ったけど、思ったほど長くはかからなかった。僕は自分で思っていたより、もっと環境に適応できる人間らしい。

先週、会社の他の女の子たちが僕を飲み会に誘ってくれた。僕は友だちを作りたかったので、誘いに乗ることにした。でも、着替える時間がなかったので、社内の服装のまま出かけることにした。飲み会に行くと、僕は男たちからしょっちゅう誘いをかけられた。飲み物をおごってくれたり、ダンスに誘ったりを繰り返してくる。結局、僕も根負けして、ひとりとダンスをした。前にも言った通り、僕はゲイじゃない。でも、その時は一種、雰囲気に飲まれていたと思う。お尻を彼の股間に擦りつけていると、彼のペニスが固くなってくるのを感じた。そして、本当にすごく興奮してしまった。どうしてだか分からないけど、そうなってしまった。

まあ、それからいろんなことが連鎖的に続いて、結局、僕は彼を僕の家に誘ったのだった。その夜、僕は彼に生れて初めてのフェラをした。それって、そんなに大変なことなのか、僕には分からない。だって、ただの身体の一部だろ、アレって。それにスペルマもそんなに不味くはなかった……ちょっとしょっぱかったかな。でも、彼の方は喜んでくれていたのは確かだし、僕も、彼を喜ばせてあげられて嬉しかった。人を喜ばせて嬉しくない人っていないよね?

でも、生れて初めて男とのセックスの方は、ちょっと違った。こっちは、大変なことだったと言える。最初は、痛かった。でも、何回か出し入れされた後は、すごく気持ちよくなってきた。それまでしたどんなセックスよりも気持ち良かったみたい。自分のペニスに触ってもいないのに、何回もイッテしまった。

その夜から後は、職場の女の子たちも僕のことをちゃんと受け入れてくれるようになっている。みんな親友になっている。

前にも言ったけど、僕のことを仕事で判断しないでほしい。僕はシシーとかそういうものじゃないんだから。


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071
かつての彼はとても乱暴者だった。マッチョさを漫画にしたようなやつ。実際、高校の時にはよく彼に殴られたものだった。ちょっとだけ昔話をさせてくれ。僕はかなり幼いころから、自分がゲイだと知っていた。そういうことは、そんなに珍しいことではない。だが、それ以上に、僕は自分がゲイであることで満足していた。なので僕は男が好きだ……大変なことだけど、僕はそういうふうに生れて来たのだから仕方ない。と言うわけで、僕は高校1年の時、そのことをカミングアウトした。

生徒たちの大半は、あんまり気にしなかった。確かに、ちょっとからかわれたけど、僕に対処できないようなことではなかった。いずれ、みんながそのことに慣れてしまうと、からかいもなくなっていったから。ただ、このクリス・ロペスだけは違った。彼は、高校の間、ひっきりなしに僕をからかい、オカマとか呼び続けた。まあ、僕は放っておいたけど。永遠に続くわけじゃないと知っていたから。

卒業式になり、高校を出た。クリスとは2度と会うこともないと思った。

高校を出た後、たくさん性的な出会いを繰り返した後、僕はゲイではあるものの、非常に女性的な男が好きだということに気がついた。しかもエッチする時は、絶対に上にならないとダメなタイプ。大学に入り、そして卒業。良い仕事を得た。まあ、人生は素晴らしい。

そんなある夜、僕はクラブに遊びに行った。そしてそこで彼を見かけたのである。革のミニスカートにハイヒール。そしてタイトな、お腹を出したシャツ。実際、初めは彼のことを認識しなかった。でも、何秒か見つめているうちに気がついたのである。

僕は彼に近づき、声をかけた。「クリス?」

彼はダンスをしていたが、僕を見ると、ダンスを途中で止めた。彼の方はすぐに僕を認識したらしい。僕は隅のブースを指差して、彼の手を握った。彼は何も言わず僕についてきた。ブースに腰を下ろすと、途端に彼は訴えた。

「僕はゲイじゃない!」

「いいよ。分かった。でも、それなら、ここで何をしてるんだ?」

「こ、これは、姉のアイデアなんだ。僕の姉については知ってるだろ?」

高校の時、僕は彼の姉と友達だった。僕は頷いた。

「ともあれ、1年くらい前、姉は、僕に、姉や姉の友だちとダンスに行きたいかって訊いてきたんだ。僕は何も予定がなかったから、一緒に行ったよ。大いに盛り上がった。その次の週末も、姉は僕を誘った。同意したら、姉は、僕に、その格好じゃ連れていけないと言ったんだ。と言うわけで姉は僕をショッピングに連れて行った。姉が買ってくれた服には、僕が着慣れているのよりちょっと女っぽいのがあったけど、それでも一応、メンズ・ファッションとなっていた。その次の週も同じことが起きた。でもその時は、服がさらに女性的になっていた。そして、また次の週も。今度ははっきりと女性用の服と分かる服だった。2ヶ月もしたら、僕は常時、はっきりと女性物と分かる服を着るようになっていたんだ。自分ではどうしようもできなかったと思う」

「まあ、でも、すごく似合ってると思うよ」

そういうと彼は頬を赤らめた。

「ここを出て、一緒に散歩しない?」 と言うと、「そうしたいと思ってたんだ」と答えた。

長い話しを短く言うと、その夜、僕は彼に、彼がいかにゲイっぽいところがあるか、しっかりと教え込んだ。そして次の夜も。また、次の夜も。で、彼で一番いいところはどこかって? 彼は自分の小さなペニスを使いたいという素振りすらみせないことだ。もっぱらアナルに入れられることだけで完全に満足している。ある意味、因果は舞い戻ってくるということかな。

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「ねえ、みんな! あたしの新しいワークアウトの服、いいでしょ?」 ボビーはストレッチをしながら訊いた。

女の子たち(彼の親友たち)が彼を見て、ただクスクス笑った。

「え、何?」 彼は恥ずかしそうに訊いた。

トリイが答えた。「うーん、何でも。ただ、その……何と言うか、ちょっと女の子っぽくない?」

「ほんと? そう思う? あたしのお姉さんが紳士服売り場で買ったって言ったけど。これが最新流行なんだって」

そして彼はちょっと顔をしかめた。「そんなに変じゃないわよねえ?」

もう一人の友達、キャシーが答えた。「全然。そうじゃないの。とっても素敵よ。それだと、もっと注目を浴びることになるかもって、ただ、それだけ」

「早速、彼が注目してるみたい」 とトリイは猛牛のような身体の男ふたりに顔を向けた。彼らはボビーのところを見つめていた。

「あらヤダ! あの人たちあたしのことゲイだと思ってるんじゃないわよね? あなたたちも知ってる通り、あたしは違うって」

キャシーは肩をすくめた。「でも、あの人たち、ちょっとイイと思わない?」

「素敵だわ」 とトリイが口を挟んだ。「あのがっちりしたカラダ! あのカラダに両手を這わせてみたい!」

「ボビー? どっちの男が素敵だと思う?」 キャシーが訊いた。

ボビーは、考えることもなく即答した。「右側の彼! 彼って……」 彼は途中まで言いかけて、止めた。口をあんぐり開けたまま。「いや、つまり……どっちもダメっていうか……」

「あんたねえ、もう、あの人たち素敵だって認めちゃいなさいよ。その方がずっと楽に生きていけるわよ?」 とトリイは言った。

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073
「準備完了よ!」 ジミーは両手を頭の上に掲げ、腰を振った。

彼の友だちであるジェシカとデニスは、吹きだした。デニスが答えた。「本当にご機嫌なようね。どうしてなのかしら? うふふ」

「何で? あたし、友達と遊びに行くのでワクワクしてるだけなんだけど。もう、ぐずぐずしてないで出かけましょう?」 とジミーは答えた。

「そうよねえ。あなたが興奮しているのは、その丈が短い黒いドレスを着てることとも、ストラップのハイヒールを履いていることとも、完璧にお化粧していることとも関係ないわよねえ?」 とジェシカは訳知り顔で言った。

「だって……あたし、君に言われたから、この格好してるのよ。あたしの考えじゃないんだから」 と、彼はちょっと憮然となって言った。

「でも、あなた、すぐにその提案に乗ったでしょ?」 とデニスが続けた。「もっと言うと、あたしたちが、ストリップクラブに行くって言ったら、あなた本当に興奮してたみたいじゃない?」

「それのどこがおかしいの? ストリップクラブに行く男はたくさんいるわよ」

「何でもないわ……ただ、あたしたちが、行く日はレディーズの日で、ダンサーは全員、逞しい男だけと言うまで、あなた、全然、乗り気じゃなかったじゃない?」 とジェシカはニヤリとした。

デニスがつけ加えた。「いいの、いいの……あなたが男だろうが何だろうが関係ないわ……あなたがそんな素敵になったのを見たら、気にしてられないもの。あなたがゲイだろうが大したことじゃないのよ」

「で、でも、あたし、ゲイじゃないから!」

「いつまでもそう言ってればいいわ」 とジェシカはくすくす笑った。「あなたの目の前に30センチのおちんちんがブラブラしたら、その時のあなたの様子で、どれだけゲイでないかが分かるから」

「言ったでしょ、あたしはゲイじゃ……ちょっと待って、今、30センチッて言った?」

「行けば分かるわよ」

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始まりは、普通に、流れ星にお願いしたことだった。お願いした時、本気で現実化するなんて思っていなかった。そういうことは起きないものだもの。そんなことが現実化すると思うなんてバカげたことだから。

私は、これ以上ないほど間違ってしまったかも。多分、その通り。

さっき言った通り、私は無邪気に願い事をしただけだった。それが叶うと考えていなかったばかりか、それが結果として、こんなことになるなんて想像すらできなかった。どんな願い事をしたのかって? 私は、人生で私のことを理解できる人が欲しいと願ったのだった。……例えば、妹みたいな人が欲しいって。それを願った時、期待していたのは、いつの日か本当の親友に出会えるとか、そういうことを考えていた。でも、私が得たのは、それとはとてもとても違ったことだった。

それが始まった時、私の弟はまだ17歳だった。彼は前からちょっと身体が小柄だった(いや、ちょっとどころではないかも……身長155センチで、43キロくらいだから)。それに顔つきも男性的と言うよりは女性的に近い。でも、それは本当はあまり関係なかった。弟は学校でも人気者で、みんなに好かれていた……特に女子に。女子生徒は、彼の「可愛い男の子」的なルックスがとても気に入っていたらしい。

最初、変化はわずかだった。ちょっと髪を長く伸ばし始めただけ。その後、弟は体毛を剃り始めた。願いをかけた1か月後、彼は軽くお化粧をし始めた(本当に近づいて見ないと分からないくらい軽いお化粧)。2ヶ月が経ち、弟は私の服を借り始めた。3か月後、自分で服を買い始めた。

半年が過ぎるころには、弟は、普通の18歳の女の子のよう服装をし、行動するようになっていた。両親が弟にその点について説教しても、彼は過剰反応だよと笑い飛ばした。弟が言うには、どの男にも女性的な面があって、その部分に気を使う男も多いとのこと。

その半年の間、私と弟はだんだん親密になっていった。もっと言うと、ふたりがとても多くの点で同じことに興味を持っているのが分かり、私は驚いた。突然、弟は、私が好きなのと同じものを好きになったのだ。願いをかけて7ヶ月がたったころ、私は、テレビに出てる可愛い男子タレントについて喋っていたのだけど、その時、私は彼が私の弟であることすら忘れていた。妹とタレントについておしゃべりしている気持ちになっていたのだ。弟は、平然と、おしゃべりを続けて、自分の思ったことを話していた(あのイケメン・タレント、私も素敵だと思うとか)。さらには、彼とならデートに出かけてもいいかもなんてことも言いだす。

その時、私は自分の願いがかなってしまったのだと悟った。決して肉体的には弟を変えていない。そんなこと不可能だと思うもの(でも、何があるか分からないわよね?)。単に彼の心を変えただけ。徐々に10代の女の子の心に変えていった。弟は今でも自分を男だと思っているけど、でも、弟は、服装も、行動も……それに性的な好みも……全部、完璧に普通だと感じているらしい。

私は、それはそれで良いことだと思っていた。あの日、私が家に帰った時までは。その日は両親は旅行に出ていた。家に入ると、二階から、喧嘩をしているような声が聞こえてくる。調べようと二階に上がった私は、この光景に出くわしたのだった。私の弟が(今は、私の妹と言った方がいいかもしれないけど)、その弟が知らない男に後ろから犯されている光景。まさにこの時、私は、私が行った願いの深刻さを悟ったと言える。

私は弟を完全に変えてしまったのだ。あの流れ星を見た時の、たったひとつの気まぐれな想いだけで。

でも、少なくとも弟は幸せそうな表情をしている。


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あなたが男性だからと言って、あなたがオトコだとはならない。

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シャノンは、夫のジェイがカウチにうつ伏せになっているのを見ながら、事態がこんなにも急速に、こんなにも手に負えない状態に展開したことを思わずにはいられなかった。それは、数ドル稼ぐための手っ取り早い方法のはずだった。それに、その時は、それはとても魅力的でセクシーなことのように思えた。確かに、それはお金の問題を解決するための普通の方法ではなかった。でも、その時はそれしかなかったのだった。

ふたりは、実のところ、テレビ番組からそのアイデアを得たのだった。その番組では、男女のカップルがいて、男の方が金持ちの女性を相手にする色男になり、女はその男のポン引きになるのである。ふたりは、2回くらいしかそのドラマを見なかったので、その後の展開がどうなったのかは知らない。でも、ワインを2杯ほど飲んだ後、シャロンが言ったのである。「あたしたちにも絶対、これできるわよ」と。そして、それは、単にワインに酔ったうえでの話しではなかった。彼女はジェイならできると本気で思ったのである。ジェイは大きな男ではなかった(下半身でも、体格の点でも)。だが、彼はよく気が効くし、セックスも上手だった。それに彼はゴージャスでもあった。ハンサムという意味ではない。美しいという意味で。

翌日ふたりは、どういうふうに実行に移すか調べ始めた。ジェイはちょっと不安に思っていたが、シャロンは、これがいちばん私たちにとって良いことなのと彼を言いくるめた。ふたりが最初のお客を誘いこむまで、少し時間がかかった(それに、かなり口説かなければならなかった)。そのときのジェイのパフォーマンスはお客さんに褒められ、その時から、ふたりの商売は少しずつ回転し始めた。だが、2ヶ月ほどして、扱いにくい問題が姿を見せ始めた。

ジェイが男性客を取りさえすれば、ふたりの稼ぎが簡単に倍増できるのであった。最初、ジェイはしたがらなかった。だが、シャノンは「ねえ、大丈夫よ。たいしたことじゃないわ。あの人たちは、単なるお客さん。あなたが相手したからって、あなたがゲイとかになるわけじゃないんだし」といったことを言い、常時、ジェイをチクチクし続けた。そして、2週間ほど経ち、とうとうジェイも諦め、同意したのである。

問題の「デート」の夜が来た。シャノンは心配しながら、ジェイが帰ってくるのを待った。彼が玄関を入ってきたのは、午前1時半近くになっていた。彼は朦朧とした表情を浮かべており、歩き方も変だった。シャノンがどうだったと訊くと、彼は「問題ないよ」とだけ呟いた。その時、シャノンは、ジェイにとって、このデートは恐ろしかったのだろうと思った。だが、別の男性客の予約を入れた時、ジェイは拒否しなかった。そして、また別の男性客の時も、彼は拒まなかった。

ジェイの客の9割が男性になるまで時間はかからなかった。そして、それに応じて彼はふさわしい行動をし始めた。体毛を剃るようになり、髪も長くし、お化粧をし、さらには下着もパンティに変えたのだった。デートの申し込みは途絶えることがなく、ついには、ジェイはシャノンとのセックスに完全に興味を失ったし、女性客とのデートも受け付けなくなった。さらには、外面上の男性性を完全に捨て去ったのだった。

そして、とうとうジェイは女性ホルモンを摂取し始めた。そして、その時、シャノンは、ジェイを永遠に失ってしまったことを悟ったのである。

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サイモンはバスケが大好きだった。話すことと言えばバスケのことばかり。彼は家の前の通路で、何時間も、何時間も練習し続けた。いつの日かNBAでプレーする。それが彼の夢だった。ただ一つ問題があった。大きくなるにつれて、彼は他の男子ほどは身長が伸びないことに気づいたのである。サイモンの両親は、彼は成長を始めるのが遅いだけで、じきに、急に身長が伸び始めるようになると言って、彼を慰めた。

中学時代。彼はバスケットチームの入団テストで他の少年たちより30センチ近く背が低かった。テストに落ちた最初の時、彼はひどく落ち込んだ。2回目に落ちた時は、それほど落ち込みはしなかった。8年生(中学3年)の時には、彼はある種、落ちることに慣れていた。彼自身は知らなかったが、彼は、実際にチームに入った選手たちの間で、何度も、何度もジョークの種になっていたのである。

高校に入った頃は、彼の身長は150センチ弱程度だったが、それでも彼はバスケにしがみつき、1年生チームの入団テストを受けた。彼のバスケへの愛情はそれほどだったので、合格するという見込みがないのを知っていても、毎年、彼はテストを受け続けたのだった。彼が高校を卒業する頃までには、サイモンには、身長が急速に伸びることなどないだろうとはっきりしていた。一番背が伸びた時でも、157センチがやっとだった。

しょっちゅうバスケ・チーム入団に失敗したことは、しかし、彼にはあまり関係がなかった。依然として彼はバスケットボールを愛していた。成長につれ、好きなプレーヤーも、全米大学オールスターズから、NBAオールスターズへと変わっていった。傍から見たら、彼のことを狂信的と言うかもしれない。だが、それは何も普通の状態から外れたことではない。スポーツによって、狂信的な部分が露わになる人は数多い。

ある夜、彼は好きな大学チームの試合を見た後、とあるバーにいた。そこに、選手のひとり、テレンス・ヒックスが入ってきたのだった。サイモンは、バーに入ってくる彼を見た瞬間、その場で失神しそうになった。あのテレンス・ヒックスだ! ヒックスはチームのスター選手であり、NBAで何百万ドルも稼いでいる。サイモンはグラスの酒を飲み干し、勇気を振り絞った。花形選手のところに歩み寄りつつも、引き返しそうになる。自分はヒックスに会って、何を言うつもりなのだ?

「は、ハイ! ヒックスさん? ちょっと僕があなたの大ファンだということだけ、話したくて。今夜のゲームでは大活躍でしたね」 ドキドキしているサイモンの口から、言葉がこぼれ出た。

ヒックスはサイモンを顔から足先まで見て、微笑んだ。「そうか? 大ファンねえ。ふーん」

「大、大ファンです!」

「じゃあ、俺に一杯おごってくれよ」 ヒックスがそう言うと、サイモンはすぐに応じた。その後ふたりは何杯も飲み続け、夜が更けるにつれて、サイモンは次第に緊張がほどけていった。彼は夢が叶ったような気持ちだった。

ちょうどその頃からヒックスはちょっとベタベタ触るようになった。最初は、あからさまではなかった。ただサイモンの肩にちょっと触れるとか、太腿を軽く叩くとか。その後、ヒックスは腕を伸ばしてサイモンを抱き寄せ、彼の耳に囁いた。「俺と一緒にここから出ないか?」

サイモンは酔っていた。だが、そんな状態でも、テレンスが意味したことが何かは分かっていた。とは言え、サイモンはゲイではない。男が好きなわけではない。だが、同時に、テレンスの腕に抱かれて、何か守られている気持ちになったのは本当だった。それに、彼はバスケットボールを愛してたのである。その延長として、バスケをする選手も愛していた。ひょっとすると、それはそんなに悪いことでもないかもしれない。サイモンは黙って小さく頷き、ヒックスはそれを見てにっこり笑った。

その最初の夜は、酔っていたせいか、頭に靄がかかったような感じだった。ほとんど何も覚えていなかった。だいたいのおおまかな流れと、テレンスの大きな黒いペニスの姿しか覚えていなかった。

翌朝、サイモンは、彼はテレンスの大きな胸板に顔を預けたままで目が覚めた。筋肉質の逞しい腕が彼の身体を包んでいた。そして、気づいた……自分は男と寝たのだと。さらに、それを喜んでいたのも思い出した。詳しいことは覚えていなかったかもしれないが、喜んでいたことは覚えていた。ヒックスがゆっくりとまばたきした。彼はサイモンの額にキスをした。「ヘイ、目が覚めたのか?」

そして、ヒックスの方も夜のことを思い出したようだった。彼はベッドから飛び出た。「ああ、クソッ! ちくしょ! いったい何が? 俺は……」

サイモンは身体を起こし、シーツを引っぱって裸の身体を隠した。「落ち着いて。あなたの方から言い寄ってきたんだよ。覚えてない?」

「で、でも、俺はそんなつもりじゃ……分からない。お前が娘のように見えて……。そして一緒にここに来た。俺は……自制心を失ってしまっただけなんだ。お前がすごくセクシーに見えて。我慢できなくなって……」

「座って」 とサイモンはにっこり笑った。「私のことセクシーだと思うの?」

「お前には分からないだろうが、俺はゲイであってはならないんだよ。俺はそういう男と思われるわけにはいかないんだ。そんなことになったら、選手人生が終わりになるかもしれない」

ふたりはしばらく沈黙した。そしてようやくサイモンが言った。「じゃあ、私が男でなかったらどう?」

「どういう意味だ?」

「あなた自身が言ったこと。私は男のように見えないんでしょ? 私がそれに合わせたらどうかって? ねえ、昨日の夜、あなたが感じたことは否定できないはず。私たちは気が合って、スイッチが入った。 それを諦めたいの? 私の脚の間にちょっとアレがついているってだけで?」

そうして、実際、テレンスはそれを諦めなかった。変身はかなり容易だった。サイモンは元々、女性的な体つきと顔をしていたのである。そして、あれから5年後の今、ふたりはまだ付き合っている。そして誰もふたりの小さな秘密を知らない。

そして、サイモンは、他の選手が付き合ってる女の子たちより、バスケットボールのことに詳しいのである。

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自分がどんなことに首を突っ込もうとしているか、自分で分かっていると思っていた。たった2年間だと。その後の一生のための、たった2年間だって。ちゃんと説明しなくちゃいけないようね。

あたしの名前はハワード・バーク。3年前までは、ごく普通のヘテロの男だった。まあ、正確にはごく普通というわけではなかったかも。明らかに、あたしはある特定のプロファイルに当てはまった男だった。小さな体格で、痩せていて、可愛い……ほとんど女性的。実際、信じてくれるかどうか分からないけど、クラブに行ったら男にアプローチされた。あたしは、その男は気が狂ってると思った。彼は自分のことをアフリカの某国の王子の代理人だと言った。変だった。……その時、あたしが最初に思ったことは、よく出回っていたメールのことだった。自分を王子と名乗り、お金を貸してくれという文面のメール。

もちろん、あたしも疑ってかかった。そう言うと、彼は名刺を出して、調べてみてくれと言う。もし、どういうことか知りたかったら、その名刺の番号に電話をくれと。あたしは家に帰るなり、すぐに、調べてみた。そして、驚いたことに、その男の言ったことは本当だったのである(しかも、その王子は、世界でも有数の富豪のひとりだった)。翌日、あたしは彼に電話をし、会う約束をした。彼は、その時も、どういうことなのか説明しなかった。

面会の場所に行くと、ちょっとした爆弾発言を投下された。分かったことは、その王子がちょっと変わった趣味を持った男だということ。王子はハーレムを築いていた。そのハーレムには美しい女性や若い男たちを囲っている。そして、あたしが望むなら、その候補者になれると言ったのだった。あたしは「イヤなこった!」と言おうとした。が、その前に金額を言われたのだった。2年間の契約で、400万ドル。あたしは口をあんぐりさせた。ともあれ、あたしは、どもりつつも、何とか、考えてみますと答えた。

それだけの大金を断れるだろうか? とは言え、その契約が意味することは分かっていたし、それを思うと恐怖を感じた。あたしにできるのかと思った。そんなお金がもらえるとは言え、丸2年間も男の性的なオモチャになるなんてできるのかと。あたしの男性としての自我はノーと答えたがっていたけど、心の残り半分は、その選択を選ぶ方が賢いと考えていた。その二日後、あたしは彼に電話をし、候補者になりたいと答えた。

でも、すぐにハーレムに送られたわけではなかった。その代理人(名前はアマディといってたけど)が言うには、王子は外見を特に気にすると言った。なので、あたしは早速、適切に見えるよう、いろいろ始めるべきだと言った。彼は、王子との面接をする前にすべき事項のリストをメールしてくれた。面接は、それから1か月後に設定されていた。

まずは、体毛をすべてなくすように言われた。剃ってもいいし、ワックス脱毛でも、電気的な永久脱毛でもよいと言われた。いずれも無料でできる。でも、1本でも体毛が残っていたら、候補者から脱落となる。次は、肌。肌は柔らかくすべきだと。代理人が、その手の商品を2つほど推奨してくれた。第3に、あたしは女性的なたち振る舞いをできるようにすべきと言われた。第4に、女性の服を着る必要があると言われた。パンティ、スカート、ドレス、ハイヒール。女装については、面接の前に毎日、練習するように言われた。そうすれば面接までに着慣れていることになるからと。第5に、お化粧の仕方を学ぶように言われた。そして最後に、アヌスへの挿入に慣れるようにと示唆された。

あたしは体毛に関しては電気的脱毛を選んだ。脱毛スケジュールを加速させたので、2週間ほど、痛みに耐えなければならなかった。それとは別に、テレビで女性を観察し、その動作の真似をし始めた。最初は難しかったけれど、集中して行うと、何とかパスできそうなくらいにはなった。それからショッピングに出た。セクシーで淫らっぽい服を買うつもりだったけれど、結局は、そうしなかった。自分が気に入った服を買った。王子がそういう服を気に入るかどうか、なるようになれと。ひらひらしてるが、セクシーさは抑えた服装だった。いいブレンドだと思う。お化粧が一番難しかった。無数の動画を見て、何十本も記事を読み、何時間も練習したけど、ようやくコツを掴んだのは、面接の二日前だった。そして最後に、ディルドを買い、毎日、アナルで練習した。最初はちょっと痛かったけれど、やがて慣れた。快感すら得られるようになっていた。

とうとう面接の日が来た。あたしはさわやかなイメージの白いスカートと黄色いブラウスを着た。その下には白いソング・パンティ。お化粧とヘアスタイルは完璧にキメた(共に何時間もかかったけど)。脱毛といろいろなローションのおかげでお肌はつるつるで柔らかくなっていた。これで準備完了と。

王子は、そこにもいなかった。アマディとクリスティンという女性だけがいた。クリスティンは黙ったまま2分間じっくりとあたしを見つめ調べ、その後、ようやく口を開いた。「服を脱いで」と。裸になって立つと、彼女はとても個人的な質問をし始めた。アナル・セックスが好きですか? 最初はそうではなかったけど、次第にとても気持ちよくなってきましたと答えた。女性と一緒は気になりますか? 全然、気にしません。質問は次から次へと続き、最後に、彼女はあたしが合格したと言った。あたしは興奮して、本当に小娘のように甲高い声をあげて喜んだ(常時、練習した甲斐があったと思った)。

その後、矢継ぎ早にいろいろなことが続いた。とても多くの人に会った。運転手、ボディガード、7人の他のハーレム女たち(男はあたしだけだった)……誰が誰だか分からなくなってしまった。そして最後に王子に会った。あたしは圧倒された。彼は背が高くて、逞しくて、何より、すごくハンサムだったのだ。彼に初めて抱かれ、あたしの人生は完全に変わった。その時のセックスは、それまでの人生で最も素晴らしい出来事だった。あんなに感じたことはなかった。こんな素敵なことを、あたしはこれまで味わわずにいたの?

それから2年間、あたしは何百回もその王子に抱かれた。でも、一度たりとも飽きがきたことはなかった。毎回、新しい快感に目覚めさせられた。

そして契約期間が終わった時、王子はあたしに留まってくれないかと言ってくれた。倍の金額を申し出てくれた。でも、あたしは断った。王子があたしのことを単なるセックスのオモチャとしてしか見てないことを知っていたから。

でも、家に戻った時、金持ちで、可愛くて、とてもとてもセクシーな人間として戻ったわけだけど、人生にぽっかり穴が開いた気持ちになった。あたしは変わってしまったのだ、おちんちんが欲しくてたまらない。特に黒いペニスが欲しい。あたしの話しはこんなところ。ストレートだった男がちんぽ狂いの淫乱オンナになった話し。でも、一瞬たりとも後悔したことはない。



[2016/02/04] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)