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Perfect man 「完璧な男性」 

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Perfect man 「完璧な男性」

完璧な男なんか存在しないなんて、誰が言ってる?

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[2019/04/09] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Skinny dipping 「裸の水浴び」 

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Skinny-dipping 「裸の水浴び」

「さあ、これでどう? 次はキミだよ、いい? それにさ、そんな目つきでボクを見るの止めてくれない?」

「そんな目つきって?」

「知らないけどさ、まるでボクが女の子みたいな感じで見てるよ。キモイよ、それ」

「そうか? ごめん」

「そうだよ。それに、この、裸になって水浴びするってのも、ちょっと変だよ。キミも本当はそう思ってるんだろ? なんて言うか、女の子たちに服を脱いで泳ごうよって言い寄るっていうのなら話は分かるよ。その手のことなら、ボクも付き合うよ。でも、キミはもう事実上1ヶ月近く、ボクにそうしようって言い続けてきてるんだよ」

「ごめん」

「謝ってばかりだね」

「ああ、でも、トニー。本当のことを言えば、キミは本当に女の子のように見えてるんだ」

「ええ? バカなことを言うのはヤメテよ」

「俺はマジで言ってるよ。その長い髪の毛のせいだけじゃないよ。というか、最近は、みんな、同じことを言ってるんだよ。もし、そのカラダに膨らんだ胸がついたら、もう、どう見たって女の子にしか見えなくなるよ」

「くだらないよ、カレブ。ほんとに馬鹿げてる。このボクのことについて話してるんだよね? どうしてこのボクが女の子に見えるっていうの?」

「ああ、分かってるよ。俺だって気が狂いそうだ。だけど、去年1年の間に、キミの体重がどんどん減り始めただろう? どうやって、そんなに減らせたのか分からないけど……ともかく、キミが痩せ始めてから、キミのカラダは、どんどん女性的になってきてるじゃないか。むしろ、キミ自身がそれに気づかないのが俺には分からないよ」

「バカげてることだから、そもそも気づきようがないんじゃない? とんでもない冗談だよ、カレブ。ほんと気が狂ってるって。なのに、そんなに真面目に受け取るなんて、キミもどうかしてるよ」

「ああ、でも、俺は……」

「あれ? そのズボンの中のモノ。ボクになんとかしてほしいと思ってる? だったら、してあげてもいいよ。ふたりで泳いでる間、しょっちゅうキミの勃起でカラダを突っつかれるのはゴメンだもん」

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Normal 「普通」 

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Normal 「普通」
「ちょっと、パパ、マジ? 少しはプライバシーを守ってよ。ボクはもう18歳だよ。パパも、ボクを大人として扱い始めなきゃダメだよ」

「ああ。確かに。その通りだな。すまない。だけど……お、お前、ブラをつけてるのか?」

「もちろん。これについては話し合ったよね、パパ? 最近、ボクはちょっと胸を抑えなくちゃいけなくなったって」

「ああ、分かってる。ただ……その……お前はこれが普通のことだと思ってるのか?」

「胸が膨らんだ人はブラジャーを着けるもの。そしてボクも胸が膨らんできた。ゆえに、これは普通のことだよ。パパは何を考えてるの? まるで、あのチアリーダーの話しを、また、最初からやり直してるみたいだよ」

「パパはいまだに、お前がどうしてスカートを履くようにならなくちゃいけなかったか理解できていないんだよ。確かに男のチアリーダーは見たことがあるけど、その男子たちは、誰もスカートなんか……」

「そういうふうになってるってだけの話しだよ、パパ。ああ、パパは本当に頭が古いんだから。パパが次に何を言い出すか分かるよ。次は、ボクのプロム・パーティのドレスにも文句をつけるんだ」

「ど、ドレス?」

「ああ、そうだよ、パパ。パパは、流行に敏感な息子を持ったという事実と折り合いをつけなくちゃいけないよ。醜いスーツとか着て行かなくちゃいけないとか、そんなふうに考えているみたいだよ、パパは」

「私は古臭い人間じゃないよ。ただ理解できていないだけだ。どうして、何もかもが……この1年くらいの間に本当に何もかもが変わってしまったのは、どうしてなのかが分からないのだよ。以前のお前は……お前は普通だっただろ? それが今は……。パパの友だちは、ほとんど、お前のことをシシーかなんかだと思ってるんだ」

「それで? パパはどう思ってるの?」

「パパはお前のことを愛している。だからこそお前のことを心配してるんだよ。本当に心配してるんだ」

「じゃあ、心配しないで、パパ。ボクは大丈夫。普通の男子だよ。だからお願い。心配するのはやめて」

「心配を止められるとは思えないよ」

「それはありがとう。でも、ちょっといい? ボクは着替えをしなくちゃいけないの。マーカスが車で迎えに来るから。彼が来た時、一番ステキに見えるようになっていたいから」

「マーカス? お前、お、男とデートするのか?」

「もう、頼むよ、パパ。彼はボクの友だち。ボクと彼とでディナーを食べて映画を観て、それから彼の家に行くの。デートじゃないよ。ボクはゲイとかじゃないもん」

「わ、分かった。まあ……まあ、楽しんできてくれ。それに、安全にな」

「うん。バッグいっぱいにコンドームを持っていくから大丈夫」

「な、何を持っていくって?!」

「冗談だよ、パパ。ただの冗談。持っていくのは2個か3個。別に乱交するつもりはないから」

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