「ご主人のネイルやブラは、あなたが考えたことなの? 眉毛までシェイプされていたけど」
「ええ、私が考えたことは、私たちの遊びにちょっと危険なスリルを加えるという、ただそれだけのことなの。多分、夫は、これまでの人生で、昨日の夜ほど顔を赤らめたことがなかったんじゃないかしら。うふふ・・・」
「じゃあ、ご主人が考えたことではないと?」
「ええ、実際、私の思いつき」
突然、ジャンヌが本当に訊きたい質問が他にあると思った。
「私に訊きたいことがあるとおっしゃってたけど、どんなこと?」
「ええ、ちょっとね。でも、ご主人の女装が、あなたが考えたことだとすると、少し関係ないことかもしれないの」
私は、前に読んだことのいくつかを思い出し、もう少し探ってみることにした。
「ひょっとすると、あなたの質問は、あなたが思っているよりも関係があることかもしれないわ。どうぞ、おっしゃって」
ジャンヌは、躊躇いがちに唾を飲み込み、話し始めた。
「ご主人が女性の物を身につけることについて、あなたがどう感じたか、それを知りたかったの。でも、あなたがそれにまったく問題を感じていないのは明らかなようだわ」
「ええ、まったく感じていないのは事実ね。私自身が率先して始めたことだから。2日前にビックの誕生日のためのビックリ・プレゼントとして、始めたの。夫は、誕生日のプレゼントとして、忘れられない性体験をしたいと言ったの。それについて、私はしばらく考えたわ。そして、彼を女性のように着飾って、彼を女性とみなしてセックスするという考えを思いついたの。そして・・・うまく行った。夫は、このことすべてにものすごく興奮して、このたった2日間で5回もクライマックスに達したわ。そして、ボーナスとして、私も4回、喜ばせてもらったの」
ジャンヌもゲイルも、驚いた顔で私を見ていた。
「冗談を言ってるんでしょう?」 とゲイル。
「全然・・・私たち、このことで、本当に『超』の字がつくくらい興奮してるの。実際、昨夜は、このおかげで信じられないような経験もしたのよ」
2人とも、つい最近、私とビックに会っているわけで、何のことか分からないような顔をしていた。
「機能の経験については、家に帰る途中で、そのうち話すことにするわ。うふふ。もう少しあなたのことを知ってからね。で、ジャンヌ、あなたの話に戻るわね。当ててみせましょうか? ひょっとして、ご主人、女性のものを着るのが好きなんじゃない?」
ジャンヌの顔から笑みが消え、心配そうな表情が現れた。
「ええ、そうなの。結婚してからほとんどずっと・・・」