2ntブログ



ポルノ・クイーンの誕生 第3章 (3) 

シーンが終わると、マークはそこで再生を止めた。トレーシーが私の腕を握った。

「ねえ、今のシーン、熱がこもっていたと思う?」

私は唾を飲み込み、返事した。

「すごく興奮したわ。あのカップル、お2人のように見えたの。若いけれど、お2人そっくりだったから」

マークはアハハと元気よく笑い、トレーシーもくすくす笑った。

「そう思うと思ったわ。この映画は10年前に撮ったの。マークと私が一緒にした最初の仕事。もっと言えば、カメラの前で私がセックスシーンを初めて演じたところなの。マークは、この前にも何回か演じていたけど」

私は驚いて生唾を飲んでいた。

「最初の、って言ったけど、ということは、何回もしてきているということ?」

「うふふ、ええ、まあ、そうね。最近に私が出た映画、もう200本近いかしら。マークはその倍は出ているわ」

少なくとも、ショックを受けたのは確かだった。トレーシーもマークも、とてもそういうタイプの人には見えなかったら。もっとも、私は、そもそもポルノ・スターがどういうタイプの人かなんて、実際良く知らなかった。ともかく、2人はごく普通の人のように見えていた。ただ、人並みはずれて性欲が強いという点はあったけれど。

トレーシーは、私のショックを受けた顔に気づいたに違いない。私の手を握って言った。

「そんなショッキングなことじゃないわ。マークも私もセックスがとても好きだし、2人とも人前でするのも嫌いじゃない。それだけで十分じゃない?」

トレーシーの目に傷ついているような表情が浮かんだ。まるで私がトレーシーを見下しているように感じている表情だった。

「あ、私は構わないんですよ。ただ、ちょっと驚いただけなんです。これまでポルノ・スターにじかに会ったことがなかったし」

「うふふ、あなたはポルノスターにじかに会ったばかりでなく、その2人とセックスまでしちゃったのよね。そんな経験をした19歳の子って何人いるかしら? ともかく私たちは他の人と、そんなに違うわけではないわ。マークは、普通の人と同じく、毎日仕事に行くし、税金も払っている。ただ、ポルノ産業で働いているところだけが違い」

「そうだと思います。何も法に触れるようなことはしてないわけだし・・・ところで、お2人はまだ映画に出てるんですか?」

そう訊いてはみたものの、実際は、何を話すべきか話題を探しているところだった。

トレーシーは、私が気にしないことを知って、微笑んでいた。

「まあ、ある程度は、ってところかな。私は、マークに求められた時だけ、年に2本か3本、出ているわ。マークはまだ何本か出演しているけど、むしろプロデュースの方に回っているわ。そちらの方がお金になるから」

トレーシーとマークの2人は、私に、いきさつを話してくれた。2人が出会って、愛し合った時から、一緒にお金を貯めて、映画撮影用の高級カメラを買ったこと。自分たちを主人公にして映画を作り、それを販売し始めたこと。それから間もなく、デジタル・ビデオカメラを買えるほどになり、そこからビジネスが急速に膨張し、今や、2人のプロダクション会社は何千万ドルもの価値があるほどに成長しているらしい。

その後、夕食の時間まで、私たちは、映画の残りのところと、さらにもう2本、別の映画を見た。食事の後、3人で寝室に入り、セックスをした。最初、マークとトレーシーが愛し合い、私はそれを見ていた。

マークがトレーシーの中に放出した後、私は情熱を込めてマークのペニスを舐め、清め、次にトレーシーもきれいに舐めた。2人を舐め清めることができて、とても嬉しいと感じた。

マークがビデオカメラをクローゼットから持ち出し、撮影を始めたのは、私がトレーシーを舐めているときだった。最初、私はとても恥ずかしかったし、実際、カメラの前でどうすればよいのか分からなかったけれど、トレーシーがとてもその気になっていたのに促されて、私もいつの間にか、カメラの前でトレーシーと素晴らしいセックスをしていた。

2人、絶頂を迎えてベッドの上、ぐったりと横たわると、マークは、カメラをトレーシーに渡し、今度は相手として私を選んでくれた。私のそばにより、すでに固く勃起したペニスを差し出した。私は、うっとりとした顔で、愛しさを込めて舐め始めた。その私をトレーシーがビデオで撮っている。

マークは、私にペニスをしゃぶらせながら、意図的に、いろいろなことをしゃべり続けた。私のことを「スペルマ好きの淫乱」とか「ちんぽ狂い」とかの罵る言葉を使って呼んでいた。私の口にいきそうになると、口から引き抜き、私を立たせ、ベッドに横にさせた。私は、まだ、縞柄のスカート、白ブラウス、それにハイソックスとテニス・シューズの格好のまま。

マークは、まずは、仰向けになった私のペニスをいじった。彼は私のそれをクリトリスと呼び、手でいじるばかりでなく、少し舐めてもくれた。そうやって楽しんだ後、いきなり私の体を反転させ、腹ばいにさせた。そして今度はアヌスを舐め始めた。そこの部分のことも、マークはおまんこと呼んでいた。

最初、私は、このマークの酷い言葉や乱暴なプレー、それに野卑に思える態度に、熱が冷めそうになった。マークがカメラで撮られているのを知って、こうしているのは分かっていたが、彼はこれまでこういう風に私を扱ったことは一度もなかったから。でも、私は、次第に私に与えられた役柄に嵌り始めていた。自分は、今は、淫乱な女子高生になっている。そしてマークに少し手荒に扱われているのだと。カメラは何度か私の顔の前に出てきて、私の表情を写していたし、カメラが回っていたのも知っていた。だが、それもあまり気にならなくなっていた。マークにされていることが好きになってきてたから。

マークも、私が気分を盛り上げて来てることを見て取ったらしく、また少し荒々しくなっていた。私の方も、気がつくと、いつの間にか、小娘のような声で、彼におねだりしてた。

「ああん、・・・早く・・・お願いです・・・私にやって!・・・入れて欲しい・・・お願いです」

ようやくマークが私のあそこに、あの太いペニスを入れ始めた。私は、挿入に伴う痛みに備えて、身構えた。だけど、驚いたことに、痛みはほんの少ししかなかった。何秒もしないうちに、マークは私に挿入し、ピストン運動を始めていた。まるで、これまで100回以上も体をつなぎ合わせた間柄のように、私たちは滑らかにセックスの行為に入っていた。

カメラが回っていたためなのか、それとも私がこの行為をとても気持ちよく感じていたからなのか、どちらなのか分からなかったけれど、私はこの行為にすっかり没頭し、後ろから突き続けるマークの動きにあわせて、自分からもお尻を前後に動かしていた。この姿勢で、かなり長時間、続けていたと思う。その間、トレーシーは様々な角度から撮影をしていた。トレーシーは、一度は、マークの脚の間に潜り込み、彼のペニスが私の中に力強く抜き差しを繰り返し、そのリズムに合わせて私の固くなったクリトリスがぶらぶらと揺れる様子を接写していた。

マークの打ち込みに、やがて私は、クリトリス自体には刺激を受けていないにもかかわらず、いきそうになっていた。ちょうどその時、マークは私から抜け、私をくるりと反転させ、仰向けにさせた。そして、あっという間に、再び私の中に入ってきた。私の足を両肩に乗せ、両膝が胸につきそうになるまで、折り曲げる。そして、さらに強く、さらに深々と私に出し入れを始めた。

私は、それを受け止めながら、喘ぎ続け、もっともっとと訴え続けた。素敵で逞しい男性に激しく愛されるとき、女性は、このような満たされた感情と大きく深い快感を味わっているのだろうか。それを思って驚くと同時に、乳房もなく、大きすぎるクリトリスをし、アヌスでしか愛せない私を、こんな風に情熱的に愛してくれていることが嬉しくてたまらなくなっていた。

10分ほどこの姿勢で私にピストン運動を続けた後、マークは、上半身を傾け、私にキスをし、耳元に囁いた。

「そろそろ出すよ。ステフィーも自分でクリトリスをしごいて欲しい。そうしたら、君がいく瞬間をビデオに納められるから」

そう言ってマークは、重ねた2人の体の間に隙間を作ってくれた。それを受けて、私は脚の間に手を伸ばし、ペニスを擦り始めた。トレーシーはカメラを割り込ませ、私の手と顔が同時に写る位置についた。手でしごき始めて、ほとんどすぐ後と言って良いと思う。あっという間に私はオルガスムに達していた。マークは、依然として打ち込みを続けている。

「あっ、あっ、あっ、いっ、いっくう・・・・!!!」

逞しい男性に激しく愛され、女の子のように絶頂の叫び声をあげて達する。それが、これほど快感をもたらすとは思ってもいなかった。ペニスから次々と熱い体液がほとばしり、ブラウスや、お腹の上に降りかかった。

私がいったのと同時に、その私を見下ろしていたマークも、低い唸り声をあげ、すぐに私のあそこからペニスを引き抜いた。私の両脚がだらりとベッドに降りる。私のペニスはまだとろとろと体液を流していた。マークはその私の胸の上にまたがった。手で激しくペニスを前後に擦っているのが見えた。次の瞬間、顔に熱いものが当たった。マークの放った最初の一撃だった。白い紐となって私の顔めがけて飛んできたのだった。私は無意識的に口を開いた。うまく口の中に入ってきたものもあったが、大半は顔に当たって降りかかった。マークはたくさん振りかけた後、最後にはやわらかくなり始めたペニスを私の口に滑り込ませ、私に舐めさせた。

強烈なオルガスムを味わい、うっとりとしつつも、私はマークのペニスを丹念に舐め続けた。美味しくてたまらない気持ちだった。


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報復 第3章 (6) 

何をしてよいか分からない。バーバラは上を見上げた。そこにはビルの顔があった。キュービクルを仕切っているパティションの上から、身長197センチの痩せて骨ばった体を乗り出している。何も言わず、あたりを見回しながら、繰り返しジュンのパソコン画面を覗き込んでいる。彼は、あたりにジュンとバーバラしかいなかったため、仕方なく同情するようなふりをして見せ、ゆっくりと自分の椅子へと体を下げて行った。途中、キュービクルの壁から額と両目だけが出ているところで止まったが、その後、姿を消した。

バーバラは、ハンドバックの中から急いで携帯電話を取り出し、家への短縮ダイヤルを押した。溢れる涙を堪えながら、電話が彼女の家に・・・元の家に・・・つながるまで、すまなそうにジュンを見上げていた。電話の向こう、呼び出す音が鳴っている。

「スティーブ!」 バーバラは小声で言った。「何してるのよ!」 誰にも聞かれないよう、口のところを手で覆いながら囁いた。「何してるの・・・早く取って!」 いらいらした声で言う。 電話は2回呼び出し音がなった後、カチッ、カチッというクリック音が何度か続き、その後、留守番電話に切り替わった。

「はい・・・こちら不倫ホットラインです」 

スティーブの声だった。バーバラは良く知っている。ただ、彼の声には依然とは異なる調子がこもっていた。どこか、よそよそしい。

「もし、ラファエル・ポーターが、バーバラ・カーティスとキスしていたり、抱き合っていたり、愛撫しあっていたり、まさぐりあっていたり、体のどの部分であれ、そこを揉んでいたり、セックスしていたり、あるいは単に一緒にいただけでも構いませんが、そのような現場を目撃したら、どうぞ、このまま電話を切らずにお待ちください。あなたの電話は私たちにとってとても重要なのです。・・・

「・・・ビープ音の後、この不倫を行っている2人をあなたが見かけた、日時、場所、そして、どのようなタイプの不倫行為を行っていたかをお話ください。あなたが提供してくださる情報はすべて完全に匿名を保障されますのでご安心を。情報を提供していただいたからと言って、そちらへ誰かが訪問するといったことは一切ありません。お気遣いとご協力に感謝いたします」

バーバラの耳に、鋭いビープ音が鳴り響いた。彼女は、留守番電話が録音を開始していることは分かっていたが、何も考えることができなかった。言うべきことは何もない。電話を切り、短縮ダイヤルの1番目の番号を押した。ともかく、誰かに話を聞いてもらいたかった。相手の電話が取られてから、声がするまでのたった半秒の間、バーバラは辛抱強く待った。

「お父さん?」

彼女の声は絶望に満ちていた。

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いとこの唇 (3) 

だが、車が家の前に入っていくと、僕の心は突如、明るくなった。アネットが、弾むようにして家から出てきて、僕たちを迎えてくれたんだよ。ひょろひょろとして、不恰好で、貧乳のいとこが、今は、成熟した元気でセクシーな田舎娘(良い意味)に変身していたのに気づくまで1秒もかからなかった。髪は長く、ゆったりとした服を着てた。そして、なにより、大きなおっぱい。まさに、大きくなって欲しいところだけが、見事に充分、発達していて、夢のようなプロポーションになっていたわけ。さらに、カラダよりも良いのが、アネットの顔。顔つきも、顔色も、まさに田舎娘(良い意味)の健康的な新鮮さ。「プリティ」という言葉の意味に、ぴったり合う。アネットがそれだったのである。

僕は彼女から目が離せなかった。彼女を見たまま、「ハイ!」と声をかけ、車の後部座席から降りた。

「ハイ!」と彼女も答えた。ティーンエイジャーはあまり語彙を使わないのは、万国共通だね。

僕とアネットは、一瞬にして、互いに惹かれ合った。だけど、僕の親たちは、それに気づいていなかったのは確か。もう、2人とも本当に年寄りなんだ。多分、30歳代になっていたと思う。ひょっとすると、40歳代になっていたかも。その歳になったら、昏睡状態まで、あと一息だね。ティーンエイジャーに聞いてみれば、誰でもそう言うよ。

僕たちは車から荷物を降ろし、バッグを引きずるようにして家の中に運んだ。僕の家族が客用の部屋に落ち着くまで、数分とかからなかった。もっとも、僕は、地下室に行って、そこにある簡易ベッドで、持ってきた寝袋に包まって寝るつもりだったけど。ようやく落ち着いた後、みんなで階下に降りた。ビリーおばさんが夕食の準備をしてくれていたから。夕食を始めたのは、もうかなり遅くて、8時近くになっていた。フレッドおじさんの農場では、普通、9時にはみんな寝てしまう。だから、この日はちょっとしたイベントだったわけだ。

アネットと僕は、大人たちからこっそり離れてはいたものの、大人たちよりも夜更かししたり、長く外に出ていたりすることはできなかった。僕も彼女も、そんなことをしたら、すぐに、あの2人は何をしてるんだとかどこに行ったんだと言われると分かっていたから。というわけで、大人たちが食器を洗ったり、キッチンを整理している間、僕たち2人はポーチに出て、おしゃべりをしていた。そしてすぐに就寝の時間。僕は、素直に、アネット、僕の両親、そしてビリーおばさんとフレッドおじさんに、おやすみと言って、そのまま眠った。


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