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ライジング・サン&モーニング・カーム 第6章 (3) 

愛撫を受けアンジェラがうめき声を出すのを見て、ノボルはにんまり微笑んだ。ノボルは舌を長く伸ばして、彼女の陰部にぬるりと刺しこんだ。そしてGスポットを優しく擦った。

それを受けてアンジェラは、驚いたように目を見開いた。腹部に生まれた熱が全身に広まり、早くも再び絶頂に達してしまったからだ。膣の内筋がキューっと収縮しノボルの舌を捉えて離さない。身体は疲れ切っていたアンジェラは、繰り返し押し寄せる発作的な快感に、ビクッビクッと身体を痙攣させることしかできなかった。

ノボルは、アンジェラが達したのを見届けると、ゆっくりと元の姿に戻り、彼女の背に寄り添い、横たわった。いまだに彼女が身体を震わせているのを感じ、思わず笑みが漏れそうになるが、それを堪えた。

「あなたのせいで……すっかり狂ってしまったみたい……」 とアンジェラは疲れ切った声で言い、最後にもう一度、身体を震わせた。

ノボルは彼女の肌についた傷に優しく頬ずりした。まさに、アンジェラを征服し、自分のものにしたことを印す傷だった。

「良かったかい?」

アンジェラは残っていた体力を使って、やっとのこと寝返りをうち、ノボルと向き合った。自分に何が起きているのか分からなかったが、今この瞬間は、そんなこと気にならなかった。分かっていることは、ただ一つ。ノボルの腕に包まれて、あの青い瞳に見守られていることに比べたら、人生の他のどんなことも、ぼんやりかすんだ、つまらないことにしか思えないということだった。

「ええ」

ノボルはアンジェラの頬を撫で、目にかかった髪の毛を優しく払い、ピンク色に染まっている彼女の顔を覗きこんだ。そして、静かな声で言った。

「不思議だ。あなたは、ちっとも怖がっているように見えなかったけど」

「変身が痛みを伴うようだと知った時は怖かったけど。でも、あなたは全然痛そうな顔をしなかったわ」

「あなた自身が変身した私を求めていたから…」

ノボルは、アンジェラがあれほど自然に自分を受け入れる反応をしたことが、いまだに信じられなかった。「でも、どうして?」

アンジェラは眠たげにあくびをし、ノボルの温かい胸にすり寄った。

「分からないわ。説明しようとしたら、心理学のいろんな専門用語を使って説明できるけど、でも、率直に言って、気にならなかったというのが本当のところ。あなたがあんなふうに変身するのを見たとき、ただ、そう感じたの。気にならないと。あなたのお部屋にきた時に感じた時と同じ、気にならないと」

ノボルはそれを聞いて、安堵感と言いしれぬ信頼感を感じた。

「それで…、さっきのは良かった?」

「信じられないほど良かった…」 と半分眠っているような声でアンジェラは答えた。

アンジェラがうとうとしたちょうどその時、彼女はハンドバッグの中で携帯電話が鳴っていることに気がついた。バッグの中を漁り、携帯を取り出し、眠たそうにディスプレーを見た。

「着信が9件?」 彼女は携帯を開き、着信履歴をスクロールした。

「ケンというのは誰?」

アンジェラは、ノボルの声にちょっと棘があるのを察知し、顔を上げた。「どうして彼のこと知ってるの?」

「今朝早く、あなたに電話をかけてきたんです。私が出ました」 ノボルは声の調子を押さえて言った。

「私の電話に出た? どうして、そんなことを?」

「あなたとこのケンという男との関係を知るため」

アンジェラは、唖然として、ノボルの顔を見た。「ノブ、ただ私に渡せばいいのに」

「あなたは、ぐっすり眠っていたから。あなたの眠りを妨げたくなかったから…」 ノボルは不満そうな顔で両腕を組み、きつい表情になってアンジェラを見つめた。「それで? 彼は誰?」

アンジェラは思わず笑い顔になっていた。「どうして訊くの? ひょっとして、妬いてるの?」


[2012/11/06] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)