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デス・バイ・ファッキング 第3章 (12:終) 


もし、「舌使い」がオリンピック種目になったら、アンドリューは、長さの点でも、強さの点でも、金メダルを取るだろうと思った。それに舌マラソンもあったら、楽勝確実だとも思った。彼は、完璧といえる性器官を二つとも備えた恵まれた人。こんな人と出会えて、こんな幸運なことはない。

ああ、アンドリューは本格的に私を攻めてきた。私の体をバイオリンのように奏でている。絶頂のぎりぎりにまで高められたかと思うと、少しだけ鎮めて興奮のふちから戻され、またも再びクライマックスへと高められていく。何度も何度も繰り返される。信じられない。彼は私の気持ちを知ってるみたい。私がどう感じているかお見通しのようだった。

何度も繰り返されているうちに、次第に興奮の度合いが高められていた。腰がひとりでに動いて、あそこを彼の口に押し上げていた。両足に力が入って、彼の頭を挟みつけている。可哀想に、彼、窒息してしまうかもしれない。でも、我慢ができないの。彼のせいで、私はこんなになっているんだから!

あ、彼の指が私の中に来ている。口は、クリトリスを頬張っているみたい。そこを優しく舐めながら、指で通路の中を撫で始めている。

突然、私は声を上げていた。爆発的なオルガスム。体が弓なりにのけぞって、彼をベッドから落としそうになっていた。だけど、彼はどうにかしてか、私のあそこに口を密着させたままでいてくれた。引き続き、あの舌で私はどんどん高められていく。

私は、すでに連続オルガスムの状態になっていた。でも、酸素の吸入が間に合わない。私はがっくりとベッドの上、横たわっていた。ただただ呼吸を続けようとして。それでも彼の口はあそこを食べ続けている。私のあそこを美味しそうに味わい、優しく撫で、崇拝してくれている。

この人と一緒にいるんだわ。この完璧なまでに素敵でハンサムな若い男性と。しかも彼は私のあそこを崇拝し、奉仕してくれている。ある程度、呼吸ができるようになった後、私は彼に両腕を伸ばした。どうしても彼を抱きしめたい。彼に抱きしめて欲しい。彼は体を上げてきて、二人の唇が重なった。優しく官能的なキス。

そして、突然、彼の固くなったものが再び私の中に滑り込んできた。とても気持ち良い。私の中を隅々まで満たしてくれる。その太さに合うように私の中を押し広げ、その先は子宮口に触れている。

アンドリューは、決して急いでいる様子はなかった。ゆっくりと出し入れを始めている。二人とも互いの瞳を見つめあっていた。二人がしっかりと結ばれているのを感じた。こんなに他の人と結ばれている感じになったことは、妹を除いて他にない。でも、この人は、この素敵な愛しい人は、どうしてなのか、私を感情で一杯の気持ちにさせ、その感情が私の目に表れてしまうのではないかと怖くなってしまう。涙が出そうになるのを堪えた。自分を強いて、涙を隠した。

再び唇を重ねた。とても気持ちがこもった、愛しいキス。私のすべてを彼に委ねていた。どうしても、あの言葉を口に出すことはできなかった。だけど彼は分かっているに違いない。その言葉は私は言わないつもりだった。ドニーが言っても良いと言うまで、言うことはできない。そんなことを言うと変人のように聞こえるのは知っている。私は変人なのだ。でも、ボディ・ランゲージが何がしかの意味を伝えるのだとすれば、アンドリューには伝わっていると思う。今の時点では、それ以上、彼との関わりを深め、約束をすることはできない。そんなことをすれば、彼にもフェアじゃないし、ドニーにもフェアじゃないだろう。でも、私はこの人を愛している。そして、多分、彼も。

この、口に出されずとも二人お互いに認め合っている愛の感情によって、アンドリューの愛し方が別のレベルへと変わった。彼は永遠と思えるほど長く私の中に入っていた。実際、どのくらい? 1時間に近かったに違いない。しかも、少なくとも1時間以上、私のあそこにキスを続けた後なのだ。私の人生で、最高の2時間。

ほとんど突然と言ってよいほど急に、アンドリューは、最初に私の部屋に入ってきたときと同じ、あの狂ったように情熱的な乱暴坊やに変わった。突然、ずんずんと私に叩き込み始めたのである。打ち込まれるたびに、その強さが増してくる。そして、それによって私も発火し、興奮の波に揉まれていた。情熱の波、愛の波、快楽の波。

彼を抱きしめて、いつまでもキスを続けていたかったのに。私を飲み込んでいる感情の大海の、ほんの一滴でいいから、彼にも感じて欲しいと思っていたのに。だけど。

彼は、私の上にのしかかり、激しく動いていた。私も、自分自身の欲求から、体をくねらせていた。彼のために体を預けた。私のすべてを許し、完全に彼の自由になるようにしていた。何もかも、彼になされるがままにする。足を広げ、もっと深く、もっと私の存在そのものに近づいてもらえるよう、両脚で彼の腰を包み、引き寄せた。このままでいたら、情熱のあまり、私のすべてが爆発してしまうだろうと思ったし、それを望んでいた。

そして、突然、その大波が砕けた。彼の固いものが、私の中で膨らむのを感じた。熱いものものが幾つもの波となって溢れ出てきて、私のあそこを満たすのを感じた。私も、自分の中で堰き止められていたものが放たれた喜びに、体を震わせていた。叫び声をあげていた。それに、言葉にならない言葉をしゃべっている。体がきゅうっと収縮し、彼にしがみついていた。私の中にいる彼の素敵なペニスのことしか感じられなくなっていた。私の中、痙攣を繰り返し、最後の噴射を行う彼のペニス。

このときの気持ちを表わすことなどできない。私に、このような瞬間が来るなんて、一度も想像したことがなかった。彼は私を愛している。彼は、その言葉を言った。でも、もっと重要なことは、彼が、目で、口で、そして心で、そのことを私に伝えたこと。私は、彼を信じた。

彼を愛している。言葉では言わなかったけれど、彼は分かったはず。私は目で彼に伝えた。私の両腕で彼に伝えた。そして心で彼に伝えた。彼は分かったに違いない。

あの情熱、あの感情の頂上に、真に愛する人と一緒に到達する瞬間。それは、出産を別とすれば、私たち人類がこの地上で与えられた、最も完璧と言える瞬間だと思う。このような感情がありえるなんて、私は思ってもみなかった。思えるようなことがなかったのだから。

性的な充足感で、全身が洗われた感じだった。本当に愛する人と行った、ロマンティックで、情熱に満ちた愛の営みによってもたらされた、本当の充足感。こんなに完璧な気持ちになったことはなかった。こんなに人に愛されたと感じたことも、こんなに愛を感じたことも。感情の洪水に、私はめまいを感じるほどだった。

人生は、とてつもなく素晴らしいものになりえるが、同時に、とてつもなく恐ろしいものにも変わりえる。これから先の私の人生をどうするか、それを決めるまで、2週間しか残っていなかった。

つづく

[2009/02/09] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

無垢の人質 第4章 (2) 

暗闇の中、イサベラは、自分の周りの空気が動くのを感じ、レオンが動き回り、その巨体によって空気が動いているのだと察した。そして、次に、彼が石段を上がっていく足音を耳にした。レオンは自分を置き去りにしようとしている! イサベラは泣き声になって言った。

「いや、お願い! 置いていかないで!」

「静かにするんだ」

扉が開き、そして閉まる音が聞こえた。完全な暗闇の中、扉が閉まった重々しい音が部屋に響き渡った。

ここは地下牢なのだろうか? あの男は私を死ぬまでここに閉じ込めようとしているのだろうか?

イサベラは自分の運命について考えながら、恐ろしい予感に心を乱した。あの人でなし! けだもののような人間!

少し経ち、レオンが戻ってくる音を耳にしたイサベラは、安堵のあまり声を上げそうになった。たいまつを手にして入り口に現れた彼を見て、頬を濡らす涙を拭う。この場所は小さな個室になっているようだった。レオンが部屋の中へと歩みを進めるに連れて、たいまつによるほのかな明かりが暗闇を押し退け、部屋の中が照らされていく。そして、それに連れて、イサベラは再び強烈な恐怖感に襲われたのだった。

彼女は、それまでの人生で、この時ほど恐怖を感じたことはなかった。緑色の目を大きく見開いて、窓のない石壁の室内の様子を見つめる。磨きあげられた責め具、鞭、そして拘束具の数々が、奥の壁に沿って並べられている。低い天井や壁からは、幾つもの吊り鈎が降りていた。イサベラは息を詰まらせ、恐怖におののいた目でレオンの顔を見やった。

「い、いや!」

全裸の体を守るようにイサベラは石台の上、身を縮まらせた。この石台は長い幅広のテーブルとなっており、その四隅には金属製の手錠が鎖と共に装着されていた。彼女は、その手錠から、できるだけ距離を取ろう、台の中央、体を丸めたのである。

「お願い・・・」

レオンはイサベラの様子を無視したまま、手にしていたたいまつを、壁にある金属製のたいまつ受けに差込み、奥の壁へと歩み、その道具類の前に立った。堂々と足を開き、腰に両手を当てて見ている。イサベラは、レオンが熟考しつつ、皮の腕輪と、細長い取っ手のついた小さなへら、それに羊毛でできている黒いスカーフのようなものを手にするのを見た。レオンは、それらを手に振り返って、彼女と対面した。イサベラは、レオンの表情に息を飲んだ。

「こちらに来るのだ」

レオンの命令に、イサベラは、何か恐怖の混じった感情に、ぞっとするような冷たいものが背筋を走るのを感じた。

イサベラが恐怖のあまり体を凍りつかせ動かないのを見ると、レオンは彼女の方へと進み、持っていたアイテムを石台に放り投げた。そして怖気づいて逃れようとするイサベラの両上腕をがっちりと押さえた。イサベラは、あっと声を上げる間もなく、その姿勢のまま、石台から体を持ち上げられ、逞しい胸板へと強く抱き寄せられた。

「わしに逆らえば逆らうほど、これは厳しいことになるのだぞ」

レオンはイサベラの耳元に囁いた。

[2009/02/09] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)