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デス・バイ・ファッキング 第4章 (10) 

僕は脇テーブルに手を伸ばし、ティッシュを取ってディアドラの涙を拭き始めた。2、3回鼻をかませ、その後は、ただ優しく抱き寄せた。次第に彼女のすすり泣きは収まっていった。大きく息を吸っては、ゆっくりと吐き出すのを繰り返しているようだった。やがて、ほとんど身動きしなくなり、落ち着いたように感ぜられた。

僕は彼女のあごを上げさせ、ディープキスを始めた。僕の見たところの印象だが、どういう理由か、ディアドラは、僕に対する感情を僕に知られたくなかったらしい。そこには、何か深遠で、暗い秘密が潜んでいるようだった。だが、そのことについては、後で考えればいい。

ともあれ、僕が拷問をかけるようにして彼女に真実を搾り出させてしまったというのは事実だ。実に簡単だった。軍隊での勤務に志願することも考えているところだ。女性捕虜全員に対して、公的な尋問者になれるかもしれない。全員から情報を引き出してしまうだろう。

ディアドラは、彼女の意に反して真実を白状した。その後、もう一度、その真実を認めていた。僕を愛しているという真実。

この件に関する僕の理論は次の通りだ。

彼女はセックスされる気持ちができている。いや、セックスされたくてたまらなくなっているのだ。僕を愛していると言えば、自分が愛し、自分を愛してくれる男性とセックスできることになる。互いが相手を愛していることを、双方とも知っていることになるのだから。これは、ちょっとした理論になるはずじゃないのかな?

僕自身は、ディアドラとセックスしたかったし、理由もまったく同じだった。愛していると告げあうことは、契約を結ぶことに似ている。愛を告げあうことは、人をただのセックス・フレンドの関係から、魂が通じ合った間柄へと変える、あの点線の上に書かれるサインのようなものなのだ。それは、愛し合う二人が永遠について思いをめぐらし始める瞬間なのだ。

僕は自分自身を握って、ディアドラの陰唇に沿って頭部を擦り始めた。彼女はすでに濡れていた。泣いたことで、淫らな気分にもなっていたのに違いない。はかなく、頼るものを求めた風情。守ってあげたくなる雰囲気。

僕は彼女がそんな弱い気持ちになっているところに付けこみたくはなかった。ただ、彼女を奪いたいだけ。

ディアドラを仰向けに倒した。亀頭で彼女を擦り続ける。唇の間に頭部を押し込んだ。滑らかに吸い込まれていく。まさに、僕のペニスは、自分の居場所をちゃんと分かっていた。そこしかないのだ。それは、勝手にゆっくりと奥へ進み続け、やがて完全にそこに埋まった。そのまま動こうとしない。

僕とディアドラは、互いに見つめあっていた。彼女の瞳に、あの表情が浮かぶのが見えた。あの崇敬にも似た表情。あの表情を僕は知っている。僕の瞳にも同じ表情が浮かんでいるから。

「ディアドラ、愛しているよ」 僕は囁いた。

「私も愛しているわ、アンドリュー。あなたは私のすべて」

二人はゆっくりと動き始めた。二人の腰が、同調し、ゆったりとしたリズムを達成する。僕は、彼女の中に入ったまま、わずか2センチほどの動きで前後していた。僕たちは愛し合っている。

ゆったりとしたロマンティックな愛の行為を続けながら、僕は心を込めて優しく彼女にキスをした。僕の両手が彼女の体を擦りまわる。僕の手は、あのとても柔らかい肌に触れたがってるだけなのだろう。あの小ぶりの丸い乳房を揉みたいだけなのだろう。尻頬に触れ、握り締め、もっときつく彼女を抱き寄せたい。それだけなのだろう。

[2009/07/23] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)