クリスは夫を心の底から愛している。だから、ビルの気持ちも知っていた。夫は、私がセント・クロイ島から帰った後、塞ぎこんでいたことをずっと心配してくれていたのを知っていたのである。 クリスは、心の状態の理由として、ちょっと仕事で疲れたからと、もっと家にいたいと思ったからとだけ伝えていた。愛する夫に、クロイ島で邪悪なホテル支配人に薬を盛られ、レイプされたなどと決して言えない。 さらに最悪なのは、その薬によって自分が大きく変わってしまったこと。以前は、自分でも自負する慎ましく貞淑な妻だったのに、それが今は手のつけられない淫乱女になってしまっている。ペニスが欲しいといつもそればかりを考える女になっている。しかも、同じペニスでも大きな黒ペニスを求める女に。 豪華なレストラン、居心地の良いブースの中、クリスは端正な顔立ちの夫に愛しそうに身体を寄せていた。片手で太ももを優しく撫でながら、頭を彼の肩に乗せていた。 クリスは、あの忌まわしい出来事があってから、自分は夫に触れられる価値のない、汚れた身体になってしまったのだと感じ、夫に愛情を示すことをずっと控えてきていた。そして、そのことを申し訳ないと感じていたのである。彼女は、いま、その償いをしようと決めていた。愛する夫が望むことならどんなことでもして、性的に喜ばせてあげたいと思っていた。 絶品の料理とデザートを楽しみ、ディナー後のお酒とコーヒーを飲んだ後、ふたりはレストランを出た。 ビルは駐車場から車を出し、クリスを乗せ、そして家に向かって走り始めた。運転しつつも、助手席の妻に顔を向け、その愛らしい唇に軽くキスをした。そして、そのキスにクリスがすぐに舌を出して応じたことに驚きつつも喜んだ。 愛する妻がこの夜ほどセクシーに見えたことはなかったし、こんなふうに淫らに求めてくることも初めてだった。何がきっかけでこんなふうに変わったのだろう? それが何であれ、クリスのこの変化がいつまでも続いていてくれるといいなと、ビルは思った。柔らかな手で、ズボンの上から勃起を撫で続けてくれている。ビルは、一刻も早く家に帰って愛し合いたいと、アクセルを踏んだ。 家に着いた時には、ビルはすでにズボンの中に発射しまいそうなほど燃えあがっていた。何とかそれだけは避けたいと、必死にこらえていた。 クリスがこんなに奔放に振舞ったことがあっただろうか。運転中にもかかわらず、彼の右手を引っぱり、スカートの中に誘い入れ、パンティの上から、あそこの部分を触らせたのである。 ビルは、愛する妻がこんなに興奮しているのを見たのは初めてだった。パンティー越しではあったが、その前面のレース飾りの部分はじっとりと濡れていて、指でいじると、反応良く、色っぽい声を上げ、身体をくねらせていた。 家に着き、車から降り、ガレージと洗濯室をつなぐドアから家に入った。家に入ったとたん、ふたりは抱きしめあい、再び、情熱的なキスを始めた。 ビルは、クリスが彼のコートを肩から脱がそうとするのを見て、驚き、そして喜んだ。積極的に服を脱がそうとしてきたからである。ビルも、クリスの細い身体に両腕を回し、黒ドレスの背中のチャックを降ろした。
舌を伸ばして、ジーナのお豆にあてた。それからゆっくりと下へ動かして、この子のあそこの穴へ…。でも、そこの穴も通り過ぎて、さらに下へ動かし、とうとうお尻の穴に触れた。 舌先で丸を描くようにして舐めた。この感じが楽しい…。それに味もそんなに変じゃないわ。確かに違う味だけど、イヤな味じゃない。それをしながら、これが、今エレーンがわたししてくれいることなのねと、悟った。 それにしても、女の人のお尻の穴を舐めるのって、こんなにワクワクするものなの? ジーナが大きな声で喘いでいる。いままでよりずっと大きな声を上げている。私にお尻の穴を愛撫されて喜んでるのね。 突然、ジーナが叫んだ。 「ああ、もうダメ、我慢できない! おちんちんをちょうだい!」 ジーナはわたしの手から息子のおちんちんを奪って、その上にぐっと腰を沈めた。一気に根元まで自分を貫いた。息子はただ唸るだけ。ジーナはすぐに上下に腰を動かし始めた。すごく速くて、すごく激しい。 「ああ、いい…。感じる……。イッ、イ、イキそう……。ううぅぅぅッ…」 ジーナはすごく激しく速く動いていて、息子のおちんちんの根元のところに白い泡のようなものができていた。そして、そのすぐ後にジーナが絶頂に達した。息子も同じ。持ちこたえられなかった様子。ジーナは、最後に腰を高く持ち上げた後、ぐぐっと腰を打ちおろして、絶頂の声を上げた。息子も同時に彼女の中に撃ち出した。 わたしは素早くお口を二人がつながっている部分にあてて、吸い始めた。 お口の中にお汁が入ってくる。それをごくりと飲み込んだ。でもすぐに、つながってる肉の隙間からもっと出てきて、何度も何度もお口に吸い込んで飲み込んだ。でも、しばらくそうしていると、もう出てこなくなった。 ジーナは息子の身体の上にぐったりとして横たわっている。その彼女のあそこの穴から息子のおちんちんが柔らかくなって、ヌルリと出てきた。それを握ってぺろぺろ舐めた。全部お汁を舐め取ってきれいにした後、今度はジーナのあそこにお口を当てて、チューっと吸い始めた。 「ああ、おばさまぁぁ……。おばさま、とっても上手…あ、ああっ・・・。すごく感じる…。気持ちいいわ…」 ジーナのあそこの穴にお口を当てて、吸っては舐め、吸っては舐めを繰り返した。どろどろのお汁をどんどん舐め取って、彼女のあそこの全体をきれいにしていった。ああ、でも、この子のあそこ、いくら舐めても飽きが来ないわ……。 「ああ、おばさまって、すごく上手……」 ようやくジーナのあそこからお口を離したけど、エレーンはまだわたしのお尻の穴を舐めてくれていた。ふり返って、笑顔になってエレーンの顔を見た。 「ああ、ほんとに、ありがとう」 エレーンは、最後にぺろりと一度舐めて、わたしから離れた。 もう、みんな、ぐったりしていた。すごく満足しきっていた。エレーンですら、満足していたみたい。この娘さんは、わたしやジーナのあそこやお尻の穴を舐めるだけでとても満足できる子なんだろうなと思った。 みんな立ち上がって、小さなビキニを元通りに戻し、ジャクージに入った。ジーナとエレーンが二人ともわたしsにすり寄ってきて、手で優しくわたしの身体を愛撫してくれた。息子はわたしにワインを取ってきて、それからジャクージに入って、ジーナの隣りに座った。そうしたら、ジーナが真顔になってわたしを見た。 「ねえ、おばさま? さっきおばさまがしたいろんなこと、あれが全部、マリファナのせいなのは知ってるわ。それに、今夜ここで起きたことは私たち誰にも絶対言わないから、安心してほしいの。約束するわ」 それを聞いて、ジーナを顔を見つめていたら、ジーナは唇を寄せてきて、わたしの唇にキスをした。わたしはジーナを押し返したりしなかった。もっと言えば、気持ちを込めてキスを返していた。舌は使わずに。唇だけ。ジーナから離れると、今度はエレーンがわたしに顔を寄せてきて、同じようにキスをしてくれた。 「誓うわ、おばさま…。私、絶対誰にも言わない」 とエレーンは囁いた。 理由は分からないけど、ふたりとも嘘はついていないなあと思った。 「ありがとう。そう言ってくれて、とても助かるわ。それに…ああ、ほんと、わたし、今夜、どうしてこうなってしまったのかしら? ぜんぜん分からないの。トミーを迎えに来ただけのはずなのに…」 息子が手を伸ばして、わたしの手を握った。 「ママ、いいんだよ。ああなってしまっただけ…。何も困ることなんかないよ」 息子は、わたしが心配していることに気づいていた。わたしが息子のおちんちんをしゃぶるところをこの子たちに見られたことを気にしていることに。 そうしていると、突然、家の方から人の声が聞こえた。ジェイソンが出てきた。その後ろにはスティーブも。ふたりとも両手にビールの箱を持っていた。 「みんな、ビールを買ってきたよ!」 とジェイソンは箱を降ろして言った。ジェイソンは、わたしたちが固まってジャクージに入っているのを見て、ビールを買いに出ていた間に何が起きたのか想像しようとしている顔をしていた。うふふ、それを知ったらどう思うかしら? 「ありがとう、ジェイソン。でも、わたしもトミーも、もう帰らなくちゃ」 そう言うと、ジーナが口を挟んで、弟をからかった。 「そうねえ…。だって、あんたたち、ちょっと長くかかりすぎなんだもの。ビールを買いにネバダまで行ったんじゃないの?」 「もう、これを買うのにどれだけ苦労したか知らないんだから。俺の偽身分証は期限が切れていたんだ。それで、最初に行った2軒のお店では、すぐにそれがバレちゃって…。このビールを買うのに20マイルも運転してきたんだよ。ああ、それなのに、もう帰っちゃうの? ケイト? お願いだから、もうちょっといてよ!」 その時、そう言えば、わたし、ジェイソンに胸を触らせてしまったんだったと思い出した。ジェイソンが、わたしにいてほしいと言うのも当然。わたしがここに留まったら、ジェイソンはもっと何かできるかもと感じてるはず。 ああ、ダメ、今夜は、してはいけないことを、たくさんしすぎちゃったんだから。 「いえ、ダメよ、ジェイソン。車の運転をしなくちゃいけないから、もう、飲めないわ。でも、ありがとう。また、この次に。ね?」 またこの次に、と言ったことで、ジェイソンは希望を得た様子だった。でも、わたし、どうして、またこの次にって言ったんだろう? ジェイソンは18になったばかりの子供だと言うのに。息子のお友達だと言うのに。それにわたしは結婚しているのよ? いつまでもここにいると、もっと大きなトラブルに自分を巻きこませてしまう気がした。そうなる前に、帰らなくちゃ。それに、もう二度とマリファナは吸わないことにしようと決めた。 ザーッと音を立ててお湯から出た。身体じゅうから水がポタポタ落ちている。若者たちがいっせいにわたしの身体に目を向けた。ビキニが濡れてるので、すっかりスケスケになってる。わたしはみんなの視線を感じながら急ぎ足で家の中に入り、着替えをしに、二階に上がった。 つづく
ノボルは、アンジェラが恐怖に身を離したりしなかったことに勇気づけられ、彼女をさらに強く抱き寄せた。ふたりは向かい合い、彼女の両脚が彼の腰にかかる姿勢になっていた。 「ベッドの上のあの刀が見える?」 アンジェラは見上げて、頭を縦に振った。 「あの刀は私よりも古い。私が25歳になった時、父がくれたものだ。鑑定でもそう言われている」 アンジェラはノボルの顔に目を戻して、彼の青い瞳を見つめた。困惑した顔をしていた。 「そんなことがどうしてありえるの?」 ノボルはアンジェラに触れたい気持ちを抑えきれなくなり、首筋に鼻を擦りつけた。触れた瞬間、彼女が身体を震わせるのを感じた。 「あなたは魔物の存在を信じますか?」 「ええ…」 ノボルの唇が首筋を這い、気持ちを集中させるのが困難だった。「私はクリスチャンだから。キリスト教では魔物というか、悪魔がいることになっているから…」 ノボルはアンジェラを愛撫するのを中断した。 「私は魔物に呪われたのです。そのため、こんなに長く生きているのです」 「どうして、永遠に若くいられることが呪いになるの?」 アンジェラは自分もそんなに年老いても若さを保てたらいいのにと思った。 「それには過酷な代償が伴うのです」 アンジェラは話しを聞きながら、ふざけ気味にノボルの乳首を舐め、彼の目が色を変えるのを見て、にんまり微笑んだ。 「と言うと、どういうこと?」 彼女はそう言いながら、舌をぺろぺろと動かし続けた。ノボルのペニスがむっくりと起き上がってくるのを彼女は感じた。 ノボルは真面目な話しをしようと、アンジェラの両肩を掴み、彼女の行為をやめさせた。アンジェラは彼の真剣な顔に、目を大きく開けた。 「そのひとつは、私の一部がもっと原始的になってしまうこと。そして感情を抑えきれなくなってしまうと、私は…、私は変身してしまうのです。変身してしまうと、衝動を抑えることが難しくなる…」 「分かるわ。つまり、あなたは無意識的衝動に支配されてしまうということね。でも、それって、そんなにひどいことじゃないわ」 アンジェラはそう言って腰を彼の固くなった分身に擦りつけた。彼女のあそこの濡れた唇がノボルの分身に触れた。 ノボルは、募ってくる欲望を抑え込もうと必死に戦った。 「もうひとつは、人生の目的を得られるような有意義なことを持たずに長い間生き続けていると、しばしば、死を切望するようになるということです。周りの誰もが死んでいくのに、自分はその人たちの思い出や、喪失感を抱きながら生き続けなければならない」 アンジェラの表情が真剣になった。「それは考えたことがなかったわ」 「そして、最後の問題は、私は……、私は、その状態を他の人に移すことができるということ……」 「あなたが恐れてわたしに言えなかったことは、そのことなの? 私にそういう状態を移してしまったかもしれないと…?」 「はい [Hai]」 アンジェラは依然として理解できずにノボルの胸を擦り続けた。 「ノブ? その『変身』って、どんな恐ろしいものなの?」 ノボルは、アンジェラから離れ、ベッドから降りた。そして手を伸ばして、彼女の頬に触れた。 「見たとしてもすぐに逃げ出したりしないと約束してくれますか? 私の名誉に賭けて、あなたを決して傷つけないと誓うから」 彼のその振る舞いと、言葉に、アンジェラはどこかしら、悲しみを感じた。まるで、たった独りにされるのを怖がっている傷ついた少年のように聞こえた。アンジェラは、頬に触れる彼の手に手を重ね、顔を横に向け、彼の手のひらに優しくキスをした。 「分かってるわ。あなたは決して私を傷つけたりしない。こう見えても、私は見かけよりずっと強いのよ。それに、私は精神分析医なの。いろんなことを見てきたし、いろんな話を聞いてきたわ。そもそも、私にショックを与えられるかしら? もし、そうできたら、かえって感動しちゃうわよ」 「…そうだといいけど」 そう言い、ノボルは背筋を伸ばし、目を閉じた。 アンジェラは、最初、これは何かの奇術か、あるいは幻覚を見てるのだと思った。でも、目の前で起きていることは事実。彼の肌が白く変わり、銀色の毛がみるみる生えてくる。両手、両脚が大きくなり、動物のような爪が生えてくる。ボキボキと骨が折れるような嫌な音が部屋を満たした。 だが、その間も、彼の顔は平静を保ったままで、少しも苦痛を感じているようには見えない。ただ、顔の中央部が前方に隆起し動物の鼻のように変わり、耳も頭の上部に位置を変え、先端がツンと尖っていった。 変身が終わると、彼はゆっくりと目を開き、ベッドの上へと目を落とした。そこには全裸のままの小柄な女性がいて、口をあんぐり開けたままこちらを見ていた。ノボルは、彼女が逃げ出すのではないかと息を止めて見ていた。 つづく
「あなたがジャッキーになって初めてのバレンタインデーね? おめでとう」 「でもバレンタインデーは昨日だけど…」 「昨日は私のバレンタインデー。今日はあなたのバレンタインデーよ。あなたが私のバレンタインデーを素晴らしいものにしてくれたのと同じくらい、私もあなたのバレンタインデーを素晴らしいものにしてあげたいの」 そして、アンジーは、その言葉通りに私を喜ばそうとしてくれた。 顔じゅうにキスの雨を降らせた後、ゆっくりと私の身体の下方へと進んだ。私のナイトガウンを捲りあげ、お腹の肌に唇を這わせ、舐め、そしてキスをした。 パンティを降ろした後は、最初に睾丸を舐めはじめ、続いて、ペニスを口の中に入れた。残念ながら、前日の様々な行為の余韻で私はあまりに興奮しすぎていて、私はあっという間にアンジーの口の中に果ててしまった。 突然の射精にアンジーは驚いたかもしれないけど、彼女は驚いた顔は見せなかった。私のペニスをパンティの中に戻した後、また私の身体を這い上がり、唇にキスをしたのだった。 私自身が出した精液を二人で分け合いながらねっとりとしたキスをした。最後には、飲み込むか、涎れと一緒に口端から流してしまうか、そのどちらかになるまで、精液のやり取りを続け、精液がなくなった後も、キスを数分続けた。 キスの合間に、アンジーが訊いた。 「昨日一日、あなたが私のメイドになってくれたこと、とても楽しんだわ。でも、あなたはどうだったの? 楽しんでいた? イヤになったんじゃない?」 アンジーと一緒にベッドに横たわりながら、彼女が私がメイドになったことを喜んでくれたと感じた。何度もそのことを話題に出すので、よほど嬉しかったのだろうと分かる。それに私も、アンジーが喜んでくれたのを知って、嬉しかった。アンジーが求めることなら、どんなことでも、私にはオーケーなのだ。メイド仕事は大変で、時に苦痛もあったけど、アンジーがこれほど興奮してくれたのは嬉しかった。 「嫌になったりはしなかったよ。あなたが楽しんでないのじゃと気になっただけ。あなたが喜んでくれたと分かったら、もうそれで大成功」 そう私が言うのを聞いて、アンジーは本当に満足そうな顔をした。そして、ためらいがちに言い始めた。 「じゃあ…、もしよかったらだけど…、何と言うか、またいつか私のためにメイド服を着てくれる? 今朝、あなたが眠っている間に、あの服を注意深く調べてみたのね? あの服、よくできてるわ。つまり、ぜんぜん遊びのコスチュームに見えないということ。週に何回か着ても簡単にヨレヨレになったりしないような作りだわ。それに、もしお望みなら、私がアレを着て、あなたのメイドになってもいいのよ」 それを聞いて、少し考えてみた。正直なところ、アンジーがメイド姿になるところを見てみたいとは思ったけれど、彼女は私がしたような役柄にぴったり嵌まることはできないだろうと思った。アンジーはメイドになるには、少し高圧的な性格だし、彼女にとって一番自然な行動は、仕切られる側になるより、仕切る側になることだと思うから。やっぱりダメだ。アンジーがメイド役を楽しめるとは思えないし、もし彼女が楽しんでないと思ったら、私も楽しめないと思う。 そういうことをアンジーに伝えると、彼女は、「ほんとに? あなたのためにしてあげてもいいのよ?」 と言った。 でも、その言い方からもアンジーは気が乗っていないと感じられた。 「いや、メイドになるなら、僕の方が向いていると思う。それに、知っていると思うけど、僕はお掃除が大好きだし…」 私が病的なほどきれい好きでないのは確かだけど、それは本当のことだった。私はあらゆる物をちゃんと整理するのが好きなのだ。 「確かに、あなたは物をきちんと整理するのが好きだわね。それに、私よりあなたの方がメイド役をうまくできるというのも本当だわ。知っての通り、私は気軽に命令されるのを受け入れるタイプの人間じゃないから」 アンジーは、メイドには向かないという私の意見に納得し、そう言った。
俺は向きを変えてステージへと歩き始めた。すると、向こうにマンディがいて俺に手を振っていた。彼女のいるテーブルへと進むと、彼女は立ちあがり俺の方に歩いてきた。マンディは素っ裸だった。身につけているものと言ったら、セクシーなスティレットのハイヒールだけ。 俺たちは互いに両腕を広げ、温かく抱擁した。 「調子はどう? ジャスティン?」 マンディはそう言って、俺の唇にキスした。 「順調だよ」 と答え、両手を彼女の裸の尻肉へと滑り降ろした。 「私のショー、見てくれた?」 とマンディはステージの方を振り向いた。ステージでは別の男女が絡み合っている。 「いや、すまない。見てないんだ」 と俺は顔をしかめた。 「私、サーシャとスベンと一緒にステージに上がったのよ」 とマンディは俺の両手を握った。 マンディの乳房は小ぶりだが、乳首がツンと立っていて、セクシーだった。表情から察するに、彼女はステージでの行為で満足しきっている様子だった。 「どうやら、君はあの二人に入れ込んでるようだね」 と、俺は、サーシャとスベンを見ながら言った。ふたりは俺に手を振っていた。手を振るのに合わせて、サーシャの胸がぶるんぶるん揺れている。 俺も二人に手を振り返し、それからマンディに目を戻した。彼女は俺の手をギュッギュッと握っていた。 「今夜のメインイベントで、ケイトと一緒に出るんでしょ?」 「ああ。待ち遠しいよ」 ズンズンと音楽が鳴り響き、スポットライトがまぶしい。 「そりゃそうでしょうね。うふふ…」 「見る時は最前列の席に座るのかな?」 と、手を彼女の顔に近づけ、顔にかかった髪の毛を払ってあげながら訊いた。 「ごめんなさい、わたし見れないの」 とマンディは困ったような顔をした。「夫が帰ってくる前に、家に帰らなくちゃいけないから」 「そうか…。じゃあ、この次だね」 「約束するわ」 そう言って、マンディは自分のテーブルへと戻りだした。 「そこまで付き添ってあげるよ」 と彼女に寄り添いながら、俺もテーブルへと向かった。 テーブルに着くと、サーシャとスベンは服を着始めているところだった。マンディも頭からドレスを被り、身につけ、それからパンティを履いた。 「帰り道、気をつけて」 と、俺は、ハンドバッグを手にしたマンディに声をかけた。 「ええ、あなたも、今夜は楽しんでね。おやすみなさい」 とマンディは出口に向かった。 俺も「おやすみ」と彼女の背に声をかけ、スベンと握手をし、三人を見送った。 三人が出口を出るのを見届けた後、俺はケイトのテーブルへと向かった。そこに行くまで、何度か背を縮ませなければならなかった。天井から拘束具が何本もぶら下がっていて、それに頭をぶつけそうになったからである。
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