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生まれ変わり:シャーリーンの話し (1) 

「生まれ変わり:シャーリーンの話し」Reborn - Charlene's Story by Mr_Owlow http://www.literotica.com/s/reborn-charlenes-story

シャーリーンは豚のようにうめき、唸りながら階段を上がった。体重182キロの身体をぶるんぶるん揺らしながら、2階にあるベッドへと向かう。誰かを雇って、ベッドを1階に降ろしてもらおうと何度考えたことか。でも、毎日の生活で、これが唯一運動と言えることだし、これを止めてしまったら、さらに太って、動くことすらできなくなるのではないかと心配だった。

彼女は、この3年間、ずっと引きこもり生活を続けていた。あの2作目の小説が惨めな失敗になってから、ずっとである。作品が失敗しただけならまだいい。彼女は全国ネットのテレビ番組でこてんぱんにけなされ、そのため世の中から弾きだされることを余儀なくされたのである。

やっとのことで階段を登り切り、乱れた呼吸を整えた後、シャーリーンは歯を磨き、パジャマに着替え、ベッドに入った。iPadでしばらくネットサーフィンをし、食べ物関係のブログをチェックし、それから、小説をちょっと読む。そうした後、メガネを外し、うとうとと眠りに落ちた。

*****

あの生物は再び腹をすかせていた。もう1週間も何も食べていない。あの、連れを他の人に奪われた男。その男の身体を消化した後、何も食べていないのだ。

この生物は食料として身体を摂取する代わりに、人間に快楽と若返りと幸福感を与えていた。何度か試行錯誤を繰り返すうちに、この生物は、餌食とするものを幸せにする最善の方法を習得していた。それは、その餌食に、可能な限り多くの喜びを与える肉体をもたらすこと、および、その精神を少しいじり、変身後の状態を受け入れるようにすることだった。

その生物が再びハンティングをしていた。あの男よりももっと大きな人間がいないだろうかと。なにしろ、一度の食事で少なくとも40キロは消化しなければ空腹が収まらないのだ。できるなら、それより多ければ多いほどいい。

この生物は、初めて訪れた時、餌食の体重を間違って判断してしまった。そして最初の餌食を間違って殺してしまったし、二番目の餌食はあまりに小さくしすぎてしまい、赤ん坊に変えてやらなければならなかったのだった。

*****

シャーリーンは、真夜中、驚いて目を覚ました。

何か変なことが起きている。身体の下半分が、何か生温かくて濡れたものの中にあるようだし、何かが足首や手首を掴んで引っぱって、動けなくしてるように感じたのである。

窓ごしに月の光が差し込んでいる。よく見ると、ベッドの裾にぶよっとした大きな塊があって、両手首が黒っぽい触手に掴まれてるのが見えた。

シャーリーンは悲鳴を上げた。何度も悲鳴を上げる。だが、突然、その塊は彼女の腹部を這い上がり、彼女は身体をぐいっと前に引っぱられた。次の瞬間、シャーリーンはその生き物の中に取り込まれていた。何かベトベトしたジェルのようなモノの中にである。

不思議なことに、その内部の方が明るかった。すべてが暖かいピンク色の光に照らされていた。シャーリーンは、自分の手首を掴んでる触手が明るい紫色をしているのを見た。

シャーリーンはもがき、暴れた。溺れてしまうと思ったからだ。しかし、2本の細い触手が伸びてきて、彼女の鼻孔に入ってくると、突然、再び呼吸ができるようになった。別の触手が何本か出てきて、腕や脚を這っている。不思議とエロティックな這い方をしていた。すると急にその触手が曲がり、パジャマを掴んで引き裂いた。みるみるパジャマや他の衣類が引き裂かれていく。

すぐにシャーリーンは素っ裸にされてしまった。恥ずかしさの感情が襲ってくる。それとともに、このように醜い裸体を晒されることを思い、恐怖感も襲ってきた。毛布を掴んで、身体を隠そうとしたが、触手たちはそれを許さない。しばらく抵抗してはみたものの、誰にも見られてるわけでもないと知り、シャーリーンは抵抗を諦めた。


[2013/10/23] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

裏切り 第9章 (4) 


黒いネクタイを締めて、タキシード姿のロブはロブは確かに颯爽としていた。その彼が、私の姿を目に留めるや、口をパクパクさせた。先の鮫の話ではないけれど、海の生き物のたとえを使うなら、海から引き揚げられた魚のように、口をパクパクさせている。彼を正気に戻し、あからさまに私に接近するのをやめさせるには、かなり腕っ節の強い人が制止に入らねばならなかった。

会場に向かう間、私たちはずっと「有名スター」的な振舞いを続けた。ロブは私をエスコートしてリムジンの後部座席に案内し、その後、私の隣に座った。途中、ジムとアンジーを拾い上げ、ワシントン通りにある元中央図書館、現在のシティ・カルチュラル・センターへの道をシャンパンを啜りながらドライブした。

「遅かれ早かれ、そのドレスを着ると思っていたわよ」とアンジーが堰を切ったようにしゃべりだした。「もう、ほんとに、あなたったら…。深呼吸したら、絶対、はみ出しちゃうわよ。恥知らずなんだから!」

私もふざけまじりに辛辣さを装って反撃した。「でも、その言葉、ドナテラ・ヴェルサーチ(参考)のオリジナル服をフレデリックス・オブ・ハリウッド(参考)のように見せてしまう身体をした人が言う言葉?」

実際、黒サテンのビスチェ風(参考)のシース・ドレス(参考)に身を包んだアンジーはハッと息を飲むほどセクシーだった。このドレス、私たちが木曜朝の会議の後、すぐにオフィスを抜けだし、ニードレス・マークアップ(参考)のドレスメーカ・サロンで見かけたもの。

アンジーはこれを試着して、三面鏡で自分の姿を見た時、目をらんらんと輝かせたが、その直後に値札を見て、みるみる目に涙を溢れさせた。そこに私はプラチナ・カードを出したのだけど、そうしたら、アンジーは公の場所なのに泣きだしたのだった。

「いいこと? あなたのせいで3か月前にこんなことに巻き込まれることになったのよ。私ひとりだけでやるとなったら怒るんだから」

そして、ウソ怒りを和らげるためにアンジーの頬に優しくキスをした。

「それにね……あなたはその服を着る価値のある人だし」

そんなことを思い出しながら、さらにシャンパンを飲んだり、カナペを食べたりしているうちに会場に到着した。

メインの会場には弦楽四重奏団がいたし、それより小さな、かつては参考書類が置いてあった部屋にはハープ奏者もいた。この雰囲気は、有名企業の社交文化にしばらくいた人たちにとってすら、珍しい雰囲気だった。苗字がホットドッグやベーコンの包装紙に載っている人はもちろん、公共の建築物や企業のロゴに名前がついてる人たちと一緒に会場にいて、肘を突き合わすようにしていて、ちょっと恐れ多い感じもした。いわゆるセレブたちに囲まれて、アンジーはすでに有頂天になっていたし、私もそれに近い気持ちになっていた。

[2013/10/23] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)