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暗示の力 (10-11) 

10
最近、とても気持ちが弱くなってきている。そんなことバカげたことだとは思うし、ジェニーにも話していない。でも、自分がとても小さくなった感じで、周りの人の誰もが僕を襲おうとしてるように感じてしまう。いつも男たちに視線を向けられているような感じだ。男たちの目に浮かんでるあの表情。実際、彼らは僕を見る時、男を見る時の目をしていない。男だろうが、女だろうが関係ない。若くて可愛い、欲望の対象。そんなものを見る目つきで僕を見てる。そして、僕の中に、そんな目で見られることを好ましく感じている部分がある。求められるのを喜んでる自分。でも、また別の部分も僕の中にあって、そういうことの帰結としてどんなことになるのか恐れている部分もある。

帰省旅行は最悪だった。ジェニーは違うと言ってるけど、彼女は間違ってる。完全に間違ってる。

あれは面白そうだし、危険だし、クレイジーなことのように思えた。高校生くらいの悪ガキがやるようなこと。大人はしないこと。でも、アビーと僕が高校の頃やったことをジェニーに話したら、彼女はそれをやってみたいと言ったのだった。ジョンソンさんは外出中だし、どこが危ないのと。そんなわけで、僕とジェニーはあれをやってみることにした。ふたりでジョンソンさんの家に忍び込み、裸になって、お風呂に飛び込むと(ジョンソンさんはいつも裏ドアにはカギをかけないでいる)。そういう計画だった。先にジェニーはお風呂に飛び込んでいた。そして彼女に続いて僕もお湯の中に入ろうとした時だった。その時、玄関ドアの向こう、パッと明かりがついたのだった。

「お前たち、ここで何をしてるんだ?」 と恐そうな声で怒鳴られた。「早く服を着なさい! それに……アレックス? おいおい、お前、アレックスなのか?」

僕はどう言ってよいか分からなかった。何も言えないじゃないか。だって、よその人の家の中、素っ裸のまま座らせられていて、警官に尋問されてるのだから(無音警報装置め!)。しかもその警官は、僕が高校時代によくいじめていた同級生だったのだから。

彼らがどんなふうに思ったかなんて、気にすべきじゃないのは分かってるけど、でも、彼の笑い方は…変身した僕の姿を見ての笑い方…。…でもまあ確かに、ジェニーの言うとおり、完全に最悪というわけでもないかもしれない。
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11
しばらくこの日誌をつけていなかった。というのも、書きとめるようなことがあまりなかったから。いつもの通りの毎日だったと思う。時々、以前、知り合いだった人たちとバッタリ出くわすことがある。そういう時、その人が僕を認識するかどうかは、一種、運任せのようなものだ。それに僕もそういう時、どう感じるか自分でもよく分からない。

僕は、人が僕のことを女の子のように言ったとき、いちいち訂正するのはやめてしまった。「お嬢さん」でも「奥さん」でも、ただ聞き流すことにしている。そんなの訂正する価値もないからね。それに、いくら僕は男だと言っても、半分くらいの人は信じることすらしない。やっぱり、こういう時も、僕は自分でもどう感じてるか分からなくなっている。

ひとつだけ確かだと思えることがあって、それは、僕とジェニーとの関係がこれまでにないほど良くなっているということ。まるで親友同士のような関係になってる。それは良いことだと思う。だって、僕にはもう親友と呼べる人がいなくなっているから。ああ、それで思い出した。先日、ロブに会ったんだけど、うまくいかなかった。全然ダメだった。

ロブは僕を見てすぐに僕のことを分かってくれた。実際、人が僕を見てがっかりする表情を浮かべることに最近ようやく慣れてきたのだけど、その表情がロブの目にはなかったので、僕は大きな期待感を抱いた。でもこの時すでに大きな間違いをしてたのかなあ? ロブは、僕がちょっと変わった服装になっている事実を無視しようとしてたのかなあ? そうであったらいいなと期待したし、彼がコーヒーでも一緒に飲んで、その後どう過ごしてきたか話さないかと誘ってくれた時には、ますます期待感が盛り上がった。もちろん僕は喜んで彼の誘いに乗った。

まあでも、彼が僕をデートに誘っただなんて、どうして僕に分かるだろう? いや、実際、男の人に誘われることは時々あった。よく知らない男から誘われることがあって、それには慣れていた。でも、ロブだよ? 彼は僕の結婚式の時の付き添いをしてくれた人なんだ。彼は僕がゲイではないことを知っている。僕がそう言ったとき、ロブが何と言ったか? 僕は彼の言葉を絶対に忘れないだろう。「いいかい、アレックス。君がゲイかどうかなんて、誰も気にしないよ。君が突然、女の子というか、女装子というか、君が最近してることを何と言うか分からないけど、そういうものになりたくなったのかなんて、誰も気にしていないって。でも、それは認めた方がいいぜ。平気な顔して、自分はノーマルですって顔をするのはやめた方がいいって」

僕はカッと来て、立ちあがり、剣幕を立てて立ち去った。コーヒー代は彼に払わせた。コーヒー代は、あんなふうに僕を侮辱した償いだ。でも、確かに僕は怒ったけれど、事実に関しては無視できなかった(本当は心から無視したかったんだけど)。実際、僕は女の子のように見えている。少なくとも極度に女性的な男に見えている。これは事実だ。いや違う! 連中は僕が可愛いことに嫉妬してるだけなんだ。そうだ、それだ! 僕は前と変わらぬ男だし、自分がその気になれば、充分に可愛らしくなれるほど成長したんだ。

可愛らしいという言葉で思い出した。先日、この可愛いパンティを買ったんだ。ジェニーが家にいる時はこれを履かない。これは自分のためだけ。僕の初めてのソング・パンティ。赤くて可愛い小さなピンクの蝶結びがついてる。すごく素敵!

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[2013/11/28] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

デス・バイ・ファッキング 第16章 (12) 


双子のひとりが言った。「ちょっと見てみて、ディ・ディ。この人たちのこと覚えてる?」

多分ディアドラだと思うけど、もうひとりが言った。「まあ! 名前、何て言ったっけ? デビーとデリラ。なんかそんな名前よ」

最初の人、たぶんドナだと思うけど、彼女が答えた。「デリラ。そうよ、デリラよ。可愛い人だったけど、こんなに美人というわけじゃなかったわ。エアー・ブラシ担当の人、残業して頑張ったに違いないわね」

ディアドラが笑った。「意地悪なこと言わないの、ドニー。このふたり、いい身体をしてるもの。おっぱいも顔もいいし。去年、彼女たちがアンドリューのところに来た時、私、この人たちプレーボーイの素材みたいと思ったわ。あれから1年ちょっとしか経っていない。出産後、こんなに早くスタイルを取り戻したことは評価してもいいはずよ」

私は彼女をドナだと思っていたけど、ディアドラは彼女をドニーと呼んだ。そのドニーが例の男性に言った。

「ジェイク? テニスの試合をして来なさいよ。あなたがこのことを利用してアンドリューを地面に這いつくばせたがっていたのは分かってるわ。どうぞ、遠慮しないで。あなたがアンドリューをやっつけたら、その後は私たちが引き継ぐから。今夜は面白くなりそう!」

私は腰を降ろして、ノートを取り出した。たったいま目撃したちょっとした光景についてメモを取り始めた。私が想像していたようには進まなかった。私は、このアンドリュー・アドキンズという男性を独裁者的な嫌な男と思っていた。屈従的で気の弱い妻たちを脅かして、変態じみたライフスタイルに引きずりこんでる男と。でも今は、この家を誰が仕切ってるか分からなくなってきている。

「おふたりは、このことにそんなに怒っていないように見えますが…」

ふたりも椅子に座った。また、どっちがどっちだか分からなくなってしまった。ともかく、ひとりが言った。「怒る? どうして私たちが? 私たち、これを公にしようとした時から、何をしているかちゃんと理解していたのよ。政府が子供たちを狙っている。それが明るみになった以上、残りのところも隠せるはずがないでしょう?」

「でも、あなたは、ご主人が、このような他の女性と一緒になっていても怒らないのはどうして? 私の理解が正しければ、彼はすでに何百人という女性と関係を持ってるはずですが」

もう一人が答えた。「いいえ、すでに1000に近づいてるわね。彼がこれをしてるのは、私たちがそうしてと頼んだから。IAMの女性たちは妊娠するのが非常に難しいのです。気が狂うほど子供を切望してる人も多いの。で、アンドリューはなぜかそういう女性たちを何ら困難なく妊娠させられる才能を持っている。何か遺伝的なことだと思うけど。ともかくアンドリューは私たちを喜ばすためにこのような女性たちに自分自身を捧げているのです。私たちが彼にやめてと言ったら、彼はすぐに他の女性に目もくれなくなるでしょう」


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誰とやったか知ってるぜ 第8章 (11) 

「レイチェルは結婚すると思っていたけど」 と俺は言った。バルは俺の膝の上に座ったままだ。

「ええ、そうよ。それでも、レイチェルは焦らし好きの淫乱女」 バルは両手を俺の胸にあて、前のめりになった。俺の分身が彼女のソング・パンティ越しにあそこの中に入り始めるのを感じた。

「レイチェルは誰も知らないと思ってるけど、私は知ってるの」 そう言って、バルはさらに前のめりになった。乳房が俺の胸の上に垂れさがるほどまで。俺は、この状況を楽しみながら、仰向けになったままでいた。

「どうして知ってるの?」

「彼女、フィアンセがいるのに、他の男とヤリまくってるのよ」 とバルは身体を起こした。

「だから、どうしてそれを知ってるのかって…」 と俺は訊いた。小さなビキニの中、彼女の乳首が固くなっているのが見えた。

「それを言ったら、あなた、私のことを信じなくなりそう」 とバルは俺の膝から降り、仰向けになった。そして俺にココナツオイルの瓶を渡した。

俺は這うようにして彼女の足元に行き、瓶を開けた。そして、正座し、俺の太腿の上に彼女の足を乗せた。そのセクシーな足にオイルを垂らし、足の甲を両手の指で優しく撫で始める。足の指1本、1本に丁寧にオイルを塗りこんだ。バルの足の指は細長く、湾曲はまったくなかった。しかも足爪のネイル・ペイントも完璧だった。足や足首をマッサージしているとバルが口を開いた。

「私、夜にこっそり抜け出して、みんなのことをスパイしているの」

両手をふくらはぎから膝へと滑り上げると、彼女は続けて言った。「レイチェルを見たのは、教会の裏の通路のところ。トッドとやってたわ」

顔を上げてみたら、バルの股間部分はすでに完全にびしょびしょ状態になっていた。ソングが盛り上がっている。ということは、彼女のあそこがすっかり膨らんでいるということだ。呼吸もちょっと普通より荒くなっていて、呼吸するたびにお腹が上がったり下がったりを繰り返している。

「ほんとに見たの?」 と俺は彼女の太ももにオイルを垂らした。そしてオイルまみれの手で彼女の太ももを力を込めて揉み始めた。

「レイチェルはフェラが好きなのよ」

すごい会話になっている。俺はパンツの中、分身が爆発しそうになっていた。それにしても、バルの太ももの感触は素晴らしい。シルクのような肌に両手を這わせながら、太ももの筋肉が信じられないほど柔らかいのを感じていた。

「だけど、彼女、彼にやらせないの。やらせるのはクンニだけ」 とバルは両腕を頭の後ろに上げ、腕枕にした。


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暗示の力 (9) 

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生れ故郷。でも、ここが自分のホームと思うことすら、とても変に感じる。もう5年も帰っていなかった。なのに「ホーム」と言えるのか? でも、ここで僕は育ったし、高校に通ったし、初めてのガールフレンドと出会ったし、初めてのキスをして、初体験もした…ずいぶん前のことのように思える。

でも今の僕にとってのホームは、マイアミであって、ここミネソタ州ダルースではない。たとえこの地に僕の歴史がどんなにあっても。とはいえ、僕がいくら帰りたい気分がなくても、帰省しなければいけない時がある。少なくとも今回はジェニーがそばにいて、僕をサポートしてくれてるから、その点は気が楽だ。

空港で僕を見た時のママの顔。ママが何も言わなかったけれど、あの表情はママが言いたかったことのすべてを語っていた。でも、それは僕にはどうでもいい。ママが今の僕を受け入れてくれても、受け入れられなくても構わない。それはママの自由だ。

故郷の町に出ても、かつての知人に会いたいとは思わなかった。だけど、そういう期待って、えてして裏腹の結果になるものだね。実際そうなってしまって、最初に会ってしまった人は、僕の高校時代の彼女アビーだった。ママにスーパーマーケットに牛乳を買いに行かされたんだけど、そこで彼女と鉢合わせしてしまったのだった。アビーは最初、僕を認識できなかった。当然だ。でも、僕の目を見たとたん、分かったようだ。どんなに僕が変わっても、アビーは僕の目を見れば認識するだろう。

アビーは僕の変化のことを話題にしたくないようだった。それは僕にも分かる。でも、彼女の好奇心の方がまさったらしい。

「あなた、あの…、今は女の子なの?」

僕は笑った。どうして人は、僕が単に他とは違う男だという事実を受け入れることができないんだろう? どうして人は、僕がなにか性転換者のような者だという結論にすぐに飛びつくんだろう?

と言うわけで僕はどうして今の姿になっているか説明した。全部、説明した。多分、必要以上のことを言ったかもしれないけど、結局は、何を言っても変わらないだろうと思う。アビーは、かつてつきあっていたはずの男性を見ていなかった。ただ、自分がみたいと思ってることしか見ていなかった。

それにしても、少なくとも僕の服は彼女の服よりキュートなのは事実。アビーと再会した時、僕はこのピンクのセーターを着て、青いスカーフを巻いていた……


[2013/11/26] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

暗示の力 (8) 

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今日は僕の誕生日だった。23歳。誕生日を友だちナシで過ごすのって変な感じだった。友だちと言うか、元の友だち。最近の僕の服装を見たら、あいつらが何て言うか想像できる。

僕が女物の服を着てるかなんて、誰が気にするって言うんだ。その服の下に、可愛い女物のブリーフを着てるのがバレたら、大ごとだろうけど。特に、ジェニーが僕に買ってくれたこの青いブリーフは可愛い。黄色い縁がついていて、僕のお尻を「ファンタスティックに」見せてくれる。これはジェニーが言った言葉であって、僕が言ったことではない。

今日は、さっき、ちょっとした出来事があった。ジェニーから誕生日プレゼントをもらった後、彼女と一緒にワインを飲んでいた時だった。ふと、うつむいてうつ向いて自分の姿を見たとたん、僕はパニック状態になってしまったのだった。急に、自分が何て格好をしてるんだと、信じられない気持になったのだった。自分がすごく弱くて、飢えてて、そして…女性的だと感じた。自分が女物の服を着てる事実を痛烈に意識したのだった。滑らかな肌、長い髪の毛……何もかも度が過ぎてると。僕は叫び声をあげ、たぶんその後、気を失ったのだと思う。気がついたら、ジェニーの膝を枕にカウチに横になっていたから。ジェニーは、愛しげに僕の髪を撫でていた。

すると、不安感が急に消えたのだった。再び、何もかも、普通のことに感じられるようになった。

ジェニーは、たぶんちょっと飲みすぎたからだろうと言っていた。アルコールのせいで、自分の人生の選択について、何か抑圧された感情が表に出てきたのだろうと。「あなた、こんなにたくさんのことを変える決断をしてきたんだもの、当然だわ」と。

確かに、ジェニーの言うとおりだ。僕はいろんな変化を決断してきた。でも、何か僕を浸食しているものもあるのは事実だ。僕は黙ってただ座っていた。10分くらい沈黙していたと思う。そしてふと気づいたのだった。もし、僕が自分の決断にそんなに居心地の悪さを感じてるなら、その不快さの痕跡があるはずじゃないかと。でも、そんなものはない。僕は完璧に心穏やかな状態だったのだ。

そして、まさにその点が僕にとっては謎だった。

[2013/11/26] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

暗示の力 (7) 

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最近、ジェニーがどうなったのか分からない。急に僕にものすごく迫ってくるようになっている。しかも、すごく攻撃的に…ほとんど乱暴にと言ってもいいほど。それが嫌だと言ってるわけではない。でも、心の奥では、ふたりの関係では、男は僕で、彼女ではないと思い続けている。もちろん、バカげたことだとは知っている。僕はもちろん男なんだから。

最近は、ふたりで愛し合うときの愛し方が、以前とはずいぶん変わったように思う。例えば、今日のように…

僕が家に戻ると、ジェニーは文字通り僕に襲いかかってきた。何と言うか、今は、彼女の方が僕より強くなっているし、僕も体重がすごく減ったので、ジェニーはその気があれば、僕を抱き上げることすらできるようになっている。彼女が僕の身体をまさぐったり、触りまくったりする、その仕方……。何と言うか、僕は、彼女がああいうふうに支配的になるのが大好きだ。ジェニーが好き放題にしたいことをし、その間、僕はなすすべもなく、なされるがままになっている。これって、すごくエロティックだ。

でも、言いたいことは、そのことじゃない。それも一部かかわっているとは思うけど、ほんの小さな部分にすぎない。僕たちが愛しあうときの愛しあい方だけど、ほとんど、僕たちがレスビアンのカップルのようになっている。確かに、今も普通のセックスはしているけれど、急に前戯の部分がずっと重要になっている。彼女に挿入しても、その行為自体は、ほとんど後からのおまけのようになっている。

僕はジェニーがいったかどうか、いつも気にかけてきた。これまでは、そのことが重要なことだと思っていた。でも今は? 今は、むしろ彼女がいくことで、僕もいった気持になるような感じだ。

いや、それが悪いことだと言ってるわけではない。僕は、ジェニーに僕と同じくらいセックスを楽しんでもらいたいと思っている。それが夫婦でいることの意味の一部だと思うからね?


[2013/11/25] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

暗示の力 (6) 

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というわけで、今日、ジェニーとショッピングに行った。ずっと前から行きたかったけど、仕事があってなかなか行けなかったから。ちゃんと自分にフィットした服を買うまでは、ジェニーのユニセックス風の服を借りて着ていた。ちょっと僕には大き目だけど、少なくとも、道を歩いてて、ずり落ちてしまうことはない。

もう僕には紳士服のサイズでは合わなくなってる。このことに心構えをしておくべきだったかなと思う。でも、紳士服売り場に行って棚に並んでる服を見るまで、これを考えたこともなかった。そこに並んでた服は、僕が着たら全部だぶだぶになりそうなのばかりだった。結局、紳士服はあきらめて、すぐに子供服売り場に行き着いた。今度は、確かにサイズが合ってるのもあったけど、でも僕の体型に沿うようなものじゃなかった。それに、スタイルも限られていて、選べるようなものがなかったし。

というわけで、10代向けの服の売り場に来ていた。そこならいいものがありそうだと思った。そこの服は10代の女の子向けの服ばかりで、その点についてはジェニーに文句を言ったんだけど、でも、内心、そこの服がなんて可愛いんだろうと感じていた。それを見ながら独り言を言い続けた。ジーンズとTシャツだけ…。ジーンズとTシャツだけ…。派手すぎないやつ…。女の子っぽくなさそうなやつ…。もし僕一人で買い物に来ていたら、なかなか決められなくて何時間もかかってしまっただろうと思う。

でも、このショッピングをしながら、一種、怖い感じを味わっていた。なんと言うか、男なのに、衣服について10代の女の子のように大騒ぎしてる自分って、どんな男なんだろう? って。 そのことをジェニーに言うのは怖くてできなかった。ジェニーは、何も変なことじゃないといったふうに振舞っていた。だから僕がちょっと過剰にはしゃいでも、何ということもないのじゃ? たかが服だ。何ということもないのじゃ? 着ている服で人間としての僕の何か分かるわけじゃないし。そうだろ? 

とにかく、今日は一番キュートな服を着てみた。とてもベーシックな服。ただの白いTシャツとジーンズ。でも、これを着ると……なんとなく自分に自信がつく感じになるんだ。


[2013/11/25] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

暗示の力 (5) 

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どうしてこれまでこれをしてなかったのかわからない。これはすごい。空気が僕の肌に触れる感覚…わーお! それにジェニーも賛成してくれてるし。ジェニーは僕の肌を撫でまわしてて、やめられないみたいだ。

やってみるまで、どうなのかわからなかった。体の毛を剃るって、これはすごい大前進だ。だけど、これは僕は喜んでしたことだよ。それに毛を剃ったら、あそこがすごく見えるんだ! どうして毛を剃ろうって思ったか、もうそれすら忘れてる。

完璧に毛がたくさん生えてて、それでよかったんだけど、次の瞬間、急に肌がつるつるになったらいいなって思ったんだ。たぶん、雑誌かなんかで読んだんだと思う。コスモポリタンかグラマーかな。女の子が男に何を望むか、素晴らしいアイデアが載っていた。それにああいう雑誌に載ってる服ってすごいし。もちろん、アーティスティックな意味でだよ。ああいう服、可愛いって。女の子が着ると。

最近、どうなってるのかわからないところがあるけど、僕はいろいろ変化をしてきた。大半は、外見に関することだ……たぶん、僕もようやく成長したということなんだと思う。ほかの人が僕をどう見るかについて、最近、ますます気にしなくなってる感じだ。…いや、違うかも。もっと具体的な…そう、ほかの人が僕が男性的かどうか、それが気にならなくなってるという感じ。

たとえば、男たちはたいていおへそにピアスをつけない。それはよく知ってるけど、僕はのそれを割と格好いいと思ってる。ほかの人がなんて言うかなんて気にしない。クレイグに見せた時のように……あのとき、クレイグは僕をじっと見て、ただ、頭を左右に振っていた。そして、去って行った。あれからクレイグからは何の音沙汰もない。なんて心を閉ざしたやつなんだ。ああいう人と親友だったなんて信じられない感じだよ。


[2013/11/24] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

暗示の力 (4) 

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自分の服が嫌いだ。もう、どれもフィットしない。あれだけ体重を落としたあとだから、全然合わない。こうなることを考えるべきだった。77キロから48キロ(今朝、計ったんだ!)に減ったので、サイズも大きく変わるものだ。でも、減量はこれで終了かなと思う。身長160センチだから、これが適正体重だと思う。

以前は背が低いことをとても意識していた。思えば、背が低いことが、僕が筋肉のことをあんなに気にしていた理由だと思う。でもジェニーが僕のiPodにあの「リラックス・ソング」の数々を入れてくれて以来、僕は背の低さのことを次第に気にしなくなっていた。

ああ、ようやく僕はクレイグとかの連中のことは、もういいやと思うようになった。かつては、あいつらのことを僕の友達と思っていたけど、今は…。どう考えていいか分からない。たぶん、彼らは僕のことをねたんでるのか何かだと思う。僕が「女のように見える」とか「そんなに短期間にそれだけ体重を落とすのは体に良くない」とか、何度も何度もしつこく言う。あの言い方! …僕が? 女の子のように見える? 何をバカなことを言ってるんだ。確かに、そうだ。僕は前よりずっと小さくなったよ。でも、僕は女の子のような体つきになってるなんて全然ありえない。

連中が単にねたんでるという意見にジェニーも同意していた。僕は連中とその場ですぐに縁を切りたいと思ったけど、ジェニーは、後で後悔するかもと言っていた。たぶんジェニーの言う通りだと思う。あいつらとは子供のころからの付き合いだ。たぶん、あいつらもそのうち気にしなくなると思う。

でも、そうだよ。これは本気なんだが。本当に新しい服が欲しいよ。


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暗示の力 (3) 

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あの時点では、私はあまりに自分に誇りを持っていて、ただただテストを続けることしか頭になかった。もし、あなたが望むことをどんなことでも誰かに実際にさせることができたら、あなたならどうする? すべての女は自分の男を変えたいと思っている。これはありきたりのフレーズだけど、でもこれは真理。彼氏の身体的なものせよ、性格的なものにせよ、可能なら変えたいと思うところが必ずあるもの。思うに、これがこの件のすべての根本原因だと思う。

多分、この薬剤の使用プログラムについてもう少し説明しておくべきかもしれない。小さな事柄については、この薬だけで十分である。でも、実験したところ、本当の変化をもたらす唯一の方法は、薬にあわせて、長期にわたってサブリミナルにメッセージを送り続けることであると分かった。たとえば、誰かにハンバーガーでなくサラダを食べたい気持ちにさせたいとする。(よほどの肉食好きの人間でなければ)おそらく薬の投与で充分である。しかし、もし、その同じ人間に、今後いっさい肉食をやめさせたいと思ったならば、先のようなサブリミナルなメッセージを合わせることが必須になる。そして、その場合でも、その変化を恒久的なものにするには数週間から数か月必要となる。

ちょっと、話しを先走りし過ぎてしまってるような気がする。そもそも、私がどうしてあんなことをしたのか、私自身どう説明していいか分からない。それに私には、その変化をどう描写してよいか、その言葉すら知らないというのが実情だ。…だから、私は説明しないことにする。その仕事は私でなく彼にさせてあげることにします。最初に彼に「示唆」したことの一つは、日誌をつけることだった(彼が薬を投与されてる間、どんなことを感じるかの記録が欲しかったから)。そういうわけで、彼の日誌の記述に説明を譲ることにします。

……僕はずっと前から自分の筋肉について気にしすぎてきたように思う。というか、少なくとも半年前までは、気にしていた。たぶん、単に僕の嗜好が変わっただけかもしれない。長い髪の毛と同じように。ジェニーは僕の髪を気に入ってくれてるけど。少なくとも彼女が気に入ってるならいいさ。ともかく、これまで僕は自分が格好いいと思っていたけど、今はちょっと変な感じだ。…何というか、自分の格好。ジムでいつも気にしていた体のこと。いま思うと、僕は筋肉を鍛えるために一生懸命頑張りすぎていたように思う。実際、筋肉がついてきてたし。だけど、僕は充分、男なのだから、男であることを証明するために盛り上がった筋肉なんて必要ないんじゃないかと思う。

ほぼ27キロ。今朝、計った。今までしてきたことがこんなに成果を出すなんて、笑えてくる。前はどんだけ食べてたか思い出す…今はというと、サラダを食べて、それで完全にお腹いっぱいだ。正直、ジェニーの方が僕より食べている。食事とエアロビクスのコンボのおかげでまさにこの奇跡が起きた。毎日、ジムに行くと、男たちがあんなウェイトを持ち上げては、周りのみんなに、自分がいかに男らしいか誇示し、見せつけている。あれって、病的だな。今の僕はベンチプレスでやっとバーを持ち上げらてるくらいだけど、筋肉はこれ以上いらないと思ってる。あの男たちもいずれ僕のように覚醒するといいと思うよ。

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暗示の力 (2) 

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彼と一緒になれて私は幸運だったと思った。彼はとてもハンサム。ほとんど可愛いと言っていいほど。それに、彼は誰よりも私を愛してくれた。私はずっと前からとても内向的な女だ。それに、何といっても、私の生活は仕事ばかりになっていたし。私は、これでいいのよと自分に言い聞かせていた。もちろん、それは間違っている。これでいいという人間は、いつも間違っているものだ。

仕事。仕事のせいで私は非常に多くの交際の機会を奪われていた。そして、その仕事が私が本当に手に入れた唯一のものを破壊してしまったのだ。その仕事からどんなことが帰結として出てくるか分かっていたら、そもそも、それを開始しなかっただろう。医者か弁護士になっていただろうと思う。何か無害なものに。でも、その時の私には後でどんなことになるか知ることはできなかった。生化学での私の仕事が私にどのような道を進ませることになるのか、その時の私には分からなかった。

最初は、とても無邪気なもののように思えた。広告業界は何年も前から人々を操作しようとしてきた。私がしてることなんて、それより悪いと言えるの? 同じじゃない? 確かに、いかがわしいところがあるけど、でも、脳が暗示を受容する性質を増幅する薬の用途を考えてみて? まぎれもないマインドコントロールが簡単にできるとしたら、それをやめられる人がどれだけいるかしら? 私にはできなかった。

この薬は、真のマインドコントロールに向けての数多くの研究における最初のものだと思った。政府は、この薬剤をテロの容疑者を尋問する際の非侵入性の手段と判断した。容疑者にこの薬剤を与えれば、真実を話す、と。大人気! たくさんの人命が救われる。

とにかく、私は少し……この薬のテストに夢中になりすぎていた。そして、この薬を夫に与えたのだった。単純なテストのつもりだった。長期にわたるようなテストのつもりではなかった。でも、前に言ったとおり、私はやりすぎてしまったのだった。


「もっと髪が長くすると素敵だと思うわよ」

私は夫に薬を与えた後、言った(もちろん、彼に分からないように投与した)。ちょっとした遊びのつもりだった。後になってから、笑って話せるようなことのような。


[2013/11/24] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

暗示の力 (1) 

「暗示の力」 by Nikki J. http://www.imagefap.com/pictures/3874358/Forced-Feminization-Story-The-Power-of-Suggestion

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していることは悪いことだと知っていた。していた時すら、分かってた。大変なことをした時、無知だったからと主張できる人がいる。でも私は違う。私はずっと自覚していた。それが私を悩ませている。今でも。

もちろん、子供の時に父が読んで聞かせてくれたおとぎ話のように、社会は邪悪な人を懲らしめる、などということは実際にはない。私もそんな邪悪なのに懲らしめられていない人と言える。お金、権力、尊敬。私にはそのすべてがある。誰も、私の傲慢さや倫理観の欠如について言いたてたりしない。私は投獄されてもいない。一人の男性の人生を奪ったのに。彼の本来のアイデンティティを奪ったのに。厳密に言って私は法にすら背いていない。私の弁護士はそう言っている。

何よりも、私は誰かにもうやめなさいと言ってくれたら良かったのにと思ってる。自分の行為について警察に報告できるかもしれないという希望はとうの昔にあきらめていた。少なくとも私の生涯をかけた仕事を思うとそれはできない。手に入れられるかもしれないことを思い、自分が失ったものを見失ってしまう。それは実にたやすいことなのだ。

でも、それは今となっては、どうでもよくなっている。彼は去ってしまった。比ゆ的にも文字通りの意味でも。そしてそれはすべて私のせいなのだ。私の夫、私の最愛の人。彼が去ってしまった。単に、私が止めることができなかったせいで。
 どうしても誰かに話さなければいられない気持ちになった。私の話しを誰かに伝え、判断してもらいたい気持ちになった。そして、これがその試みです。もう、遅すぎるかもしれないけど。自分がとった行動をはっきり示し、皆さんに判断してもらう。このような形で私は責任を取りたいのです。


[2013/11/23] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

淫乱ママ 第9章 (8) 


車が止まってるのに気がついた。男たちがドアを開け、車から出て行く。

あたしはすごく恥ずかしいことをしてしまった気持だったけど、ようやく終わったので、ほっと溜息をついて、スカートを直し、ブラウスも元に戻して乳房を隠した。

辺りを見回して、その店を見た。薄暗い木造の建物で、入口の上にネオンサインが光ってる。「紳士クラブ:マックスズ」

いやっ、ストリップ・クラブだわ! フランクたちはあたしをストリップ・クラブに連れてきたんだ!

フランクたちは歩き始めたけど、あたしは足がすくんで歩けなかった。すると変態のひとりがあたしの手を握り、ぐいぐい引っ張り始めた。本当にこんなところに連れて行かれるんだと思い知らされる。

意識が朦朧とした状態のまま、変態男に引っぱられていた。車の中で自分がしたことが信じられない。こんな場所に連れ込まれそうになっているのが信じられない…。

さらにイケナイことをしてしまう前に、この状態から抜けださなくちゃ。どうしたらそれができるか、頭の中、高速回転で考えていた。いま希望があるとすれば、娘のクリスティだけ。クリスティがあたしを救うために計画を考えてくれているはず…。あたしはハンドバッグを探した。でも……なくなってる! ああ、どうしよう! 携帯電話がないわ!

「フランク、車に戻らせて。中にハンドバックを忘れてきたの」 と入口の3メートルほど前のところで立ち止った。

店の中から何人か男たちが出てくるのが見えた。まるであたしがストリッパーの仕事をしに来た女かのように、あたしをじろじろ見ていた。

「分かった。取りに行こう」 とフランクはいらいらしながら言った。

車の中を全部探したけど、バッグはなかった。車の横に立って、手を額にあてて考えた。思い出したわ。バッグはデパートの着替え室の中にパンティと一緒に置き忘れてきたんだわ。フランクに、この新しいパンティに履き替えるように言われて、置き忘れてしまったんだわ。ああ、なんてこと? これからどうしよう!

「戻らなくちゃ。デパートに置き忘れてきたのよ」

フランクは唖然としてあたしを見ていた。

「本気で、またはるばるモールまで戻るって考えてんのか?」

このバカ男。ほんとに最低男! この男、自分と自分の変態妄想のことしか考えていない!

「中に携帯やら身分証明書やら、全部入ってるのよ。あたしを連れ帰る気がないなら、タクシーを呼ぶわ」

「ケイト、ケイト、ケイト……。お前は自分の置かれた立場を忘れてるな。俺の言うとおりにしないなら、あの素晴らしいモロ写真、お前の旦那のところに行くんだぜ? うーむ、旦那ばかりでなく、お前の友だちや子供たちにも行くかもな。自分の母親の正体がどんなだかトミーにばれてもいいのか?」

マジでこの男を殺したい。指の爪を目玉に突っ込んで、引っこ抜いてやる!

この男を激しく憎んでいたけど、何が問題になってるかは分かっていた。あたしの夫との関係と家族のことが関わっているのだ。

トミーのことも、トミーを失う可能性も考えた。そしてあたしは、突然、背筋を伸ばして、かろうじて残っていた少しばかりのプライドを奮い起こして、フランクの前を通り過ぎ、ストリップ・クラブへと歩き出した。避けることができない運命の場所へと…。後ろでフランクが低い声で笑ってるのが聞こえた。

黙ったまま、変態どものところへ進んだ。連中は飢えた目であたしの身体をじろじろ見ながら立っていた。フランクがあたしの横にきて、あたしたちは皆、フランクに続いて中に入った。

狭い廊下を進み、男たちの列の後ろに並んだ。入場料を払う場所だった。メイン・フロアの様子を見ると、若い女の子がふたり、別々のステージの上でスピーカーから流れる大音量の音楽に合わせて踊っていた。ふたりとも一糸まとわぬ姿。

女の子たちは、ときどき誘惑するように前屈みになって、女の大事な部分を見せていた。全裸なのに、よくこんなことができると驚いた。パンティも履いてないのに。ここは完全ヌードの店なんだとすぐに分かった。


[2013/11/22] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

ライジング・サン&モーニング・カーム 第9章 (7) 

「私が言った通りにしましたか?」 とノボルは伏せ目がちにアンジェラを伺った。

アンジェラは頬を染めて頷いた。「ごめんなさい、トイレに行った時、少し出てしまったと思うけど…」

「気にしないで。補給するから」 とノボルはアンジェラに指を挿しこみながら言った。そして、「あなたはいつも私のために濡れている」と嬉しそうに囁いた。

アンジェラはノボルの髪を指で掻きながら、彼の手のひらの上、腰をくねらせた。するとノボルはにやりと笑い、手を引っ込めた。

「ど、どうしてやめるの?」 あそこの中が急に空っぽになった感じがして、苦しいくらい辛い。

「何か欲しいモノがあるの?」 とノボルは何も知らないような顔で訊いた。

「ノボル、これって面白がることじゃないわ!」 と焦らされたアンジェラは泣きそうな声を上げた。

「何が欲しいのか、言ってごらん」 とノボルはアンジェラのシャツの中に手を入れ、キュッと乳首をつねった。

「ああんッ!」

アンジェラは背中を逸らせ、手を脚の間に持っていこうとした。だが、ノボルはその手を押さえた。

「…あなたが欲しいの」

「私の何が?」

アンジェラは、ノボルの分身がローブにテントを張ってるのが見えた。

彼に手を掴まれつつ、アンジェラは喘ぎ、訴えた。

「お願いよ! してほしいの。今すぐ! あなたの素敵で固いアレを私のあそこに入れてほしいの! ノボル、お願い! 激しくしてほしいの!」

ノボルは勝利の唸り声を上げ、アンジェラのスカートを真ん中から引き裂いた。そしてローブを脱ぎ去り、分身を彼女の濡れ切った部分に押し込んだ。

アンジェラのその部分はすでに驚くほど濡れていた。そのため、ノボルの下腹部が彼女の下腹部とぶつかり合うたびに、ふたりのつながった部分から体液が弾け飛び、シーツを濡らした。

「あなたは、さっきは私のズボンを汚したのに、今度は私のベッドもこんなにびちゃびちゃにしてしまってる」

ノボルは、激しく突きを送りながら、かすれ声で言った。アンジェラは喜びの悲鳴を上げていた。

ひとしきり激しく動いた後、ノボルは突然、アンジェラから引き抜き、分身をしごき始めた。その直後、半分ほど服を着たままのアンジェラの身体と顔に、次から次へと白く濃いロープが飛んだ。

やがて射精が終わり、ノボルは呼吸を整えながら、アンジェラの白濁にまみれた顔と身体を満足げに見下ろした。

アンジェラも満足の笑みを浮かべ、目をつぶったまま仰向けになり、呟いた。

「新しいスカートを買ってよね」

ノボルは、何か飲み物を得ようと、階段を降りた。その時、彼の携帯電話がなった。東京からだった。

「ナンダ[Nanda]?」

階上で水が流れる音がする。アンジェラがシャワールームに入ったのだろう。

「彼のシカゴとのネットワークの一部を辿ることができました」 電話をしてきたのはダイスケだった。「彼がシカゴで何をしているかは分かりません。ですが、彼だけではないのは事実です。何人か仲間を連れてきています」

「街にもっと人員を配置するようにしてくれ。あいつがどこにいるか、何をしているのか知りたい。できるだけ頻繁に連絡するよう」

「はっ[Huh]!」

ノボルはもはや喉の渇きが消えていた。楽しい気分が、サブローとその手下たちがシカゴを徘徊してるとの知らせで、台無しになっていた。心を浸食してくる不安を掻き消そうと、ノボルは再びアンジェラのところへ行こうと階段を登った。


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[2013/11/21] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

生まれ変わり:シャーリーンの話し (3) 

シャーリーンは、またも強烈なオーガズムへと急速に追い立てられていた。そして彼女が絶頂に達するその瞬間、体内の触手たちがむくむくと膨らむのを感じた。複数の触手がいっせいに爆発し、それを受けて、シャーリーンも絶頂に達した。

触手が漏らしてた先走りの味が信じられないほどの美味だったとすれば、口の中を満たした濃いどろどろの味は、まさにこの世のモノとは思えぬ、極楽と天国とベン&ジェリーズ(参考)が一緒になったような味!

次々に注ぎ込まれるドロドロを夢中になって飲み下した。すると、自分のあそこが何か噴出しているような感じがした。クリトリスに吸いついている吸引触手に何か出している感じ。ほとんど男性の射精のような感じなのだ。しかも途轍もない量の射精。

噴出の量は、どう考えてもあり得ない量のはず。だから、ひょっとするとこれは彼女の想像にすぎないのかもしれない。それでも、シャーリーンは自分のお腹がへこんでいくように思った。

今回は、触手どもは動きを休めることはせず、攻撃対象を変えただけだった。女陰と口に入ってる触手は優しい動きに変わったが、それに代わって、アヌスに入ってる触手が激しい打ち込みの動きを始めていた。

そして、これもまた、気持ちいいのである。本当のところ、シャーリーンはこれを認めてしまうのが恥ずかしかったが、大きなペニス状の触手でアナルを攻めたてられる感覚がとても気持ちよくなっていたのだった。

その触手の頭部がさらに強引に中に入り込み、直腸をすぎ大腸まで達した時、シャーリーンは狂ったように絶頂に達した! そして、またも多量に噴射したのだった。今回は、シャーリーンはしっかり確かめた。快感に全身を洗われ、多量に射出するのに合わせて、自分のお腹が徐々に縮小していくのを見たのである。

怪物はその後もペースを落とさなかった。間もなく、シャーリーンは再びオーガズムに達する。今回はすべての触手が一緒に動きまわった。口にも女陰にも、そしてアヌスにもいっせいに生温かい粘液を注ぎ込んだ。口に入っている触手は、今回は、射精をやめなかった。中毒性のあるドロドロをずっと注ぎ続けた。美味の粘液を飲ませ続けることで、シャーリーンが失神してしまうのを防いでいるようだった。

シャーリーンは常時、とてつもない多幸感に満たされている状態になっていた。強烈な快感を常時送り込まれ、意識にもやがかかったようになっていたが、目の前で自分の身体がどんどん変化していることは見ていた。

醜く垂れ下がっていた乳房は、今はしっかり張りのあるものに変わっていて、丸く盛り上がっている。お腹は引き締まり、平らになっていた。顔にも何か変化が起きてるような感じがしていた。全身にチクチクした感じがした。見ると、自分の体毛がピンク色のどろどろの中に浮いている。

シャーリーンは視線を落として、自分の陰部を見ようとした。肥満のあまり、自分の陰部を見ることなど、この数年ほど、まったくできなかったことだったから。だが、吸引触手が吸いついたままなので、邪魔になってよく見えない。かろうじて少しだけ見えたものがあったが、それは、何かあってはならないモノのように見えた。不安になって、もっとよく見ようとしたが、新たな快感の波が押し寄せてきて、その不安も意識から洗い流されてしまった。

何度、快感の波に襲われただろう。とうとう、この終わることのないエクスタシー状態に彼女の身体と心が耐えきれなくなったようだった。快感の大海に意識が漂い、溺れ、薄らいでいく…。

だが、怪物が彼女を吐き出すとき、一瞬だけ彼女は意識を取り戻した。巨大なピンク色の怪物だった。その排出口からシャーリーンは捻り出されたのだが、その姿は不気味なほどバギナに似た形をしていた。まるで、彼女は新たに出産されたように思えた。


[2013/11/21] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

裏切り 第9章 (6) 


心臓が止まりそうになった。皆さんは私のことを初期の心臓病にかかってると思うかもしれない。でも違う。

そこにはジェフ・スペンサーがいて私のことを見ていたのだった。彼の瞳は私と同じ青い眼だけれど、まるで捕食者が獲物を見つけたようにギラギラしていて、私のことを見定めている。ヒールの高さは15センチ近くあるのに、私は彼を見上げていた。

「どうしても目を逸らすことができなくてね。君はここにいる中ではいちばん綺麗だと思う」

え? ずいぶん物腰が柔らかい…。いいえ! あなた、ほんとうに高校を出たの?

そうか、こういうことね? ジェフは、この場所、この瞬間を選んだと。シカゴのエリートが集まるこの場所で、私が男であることを「バラす」と……。

頭の中で床からジェフの股間までの距離を測った。揺らぎやヒールの高さを考慮に入れ、加えて、膝を蹴り上げた時の力とスピードを計算した。ええ、まさにそういうことをすべき。ソプラノ声になるのよ。とうとう、こいつが現れた……。

「まあ、どうして? ありがとう」 私は、このお世辞に対する応答にふさわしく、さも感激した感じで返事をした。「私たち、前に会ったことがあったかしら?」

「もし会ってたら、絶対に忘れることはないけど」 と彼はおべっかを使った。「自己紹介させてください。僕はジェフ・スペンサーで…」

「もちろん…あなたのことは知ってるわ。テレビで見たことがあるから。でも、これは言いたいわね。テレビカメラのアングル、あなたのことを正当に映してないわ」

でも私は正当にちゃんと見るべきところは見ている。ちょっと言い訳させてね、スポーツ専門テレビさん。あなたたち、ちゃんと見せるべきところを見せてないわよ。正当じゃないわ。スポンサーは、ウインナ・ソーセージ会社じゃなくてウィーン少年合唱団にしたら?

「正当性について言えば……」 とジェフは流れるように次の話題に移った……

本題が来たわね……

「…あなたのような素敵な女性を、シャンパン・グラスを空にしたまま立たせておくなんて、犯罪行為そのものだと思うのだが…。僕たちふたりでウェイターを待ち伏せして、この件で脅迫し、大金を巻き上げるというのはどうだろう?」

そういう段取りなわけね? 私をどこかひと目につかないところに連れて行き、著名人の前で私のことをバラすとほのめかして、私を脅かすと。あなたは、私が思っていたより賢いようね。いいわ、その話しに乗ってあげましょう? ひょっとしたら、あなたが誰と組んでるかも吐かせることができるかもしれないし……

「ええ、そうしましょう!」 と私は嬉しそうな声を上げ、彼の腕に腕を絡ませた。「そもそも、ここのウェイターたち、私ばかりでなく他の人にも気を使っていないもの。ちょっと、ひと騒動、起こしてもいいかも」

信じてほしいけれど、このとき私がした行動は、ちょっと澄まし顔で笑みを見せ、腰を少し振っただけ。でも、心の中では叫び声を上げていた。

この角度だと、ヒザ蹴りの作戦は使えない。彼の腕を素早く捻り上げることができるなら、別だけど。でも、ここにいるのはゴジラのような巨体の男。そうなったら私のことをブドウを握るように握りつぶすことができるだろう。

でも、ちゃんとタイミングを計ったら、私のスティレット・ハイヒールで彼の足を踏みつけ、床に釘づけにできるかもしれない。超シックで、超バカ高で、超極細ヒールのブルーノ・マリ(参考)のハイヒールで。そうやって、あなたにもっと高音域で歌わせるわよ!

どういうわけか、ウェイターたちは、別に部屋の後ろに隠れているようにも見えなかった。私は、このシャンパンの罠の本当の意味を瞬時に理解しなかったようだ。

ジェフとふたりで非常口のドアを出てた。ドアを閉めるとすぐに、私は身体を翻して、ジェフと面と向かった。いきなり私の顔面にこぶしが飛んでくると思ったから。

でも実際は、私の顔には、いや、口には…彼の唇が来ていた。そして舌も。私は両腕を振り回していたが、効果はなかった。壁に押し付けられている。


[2013/11/20] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

デス・バイ・ファッキング 第16章 (10) 

ヘレンの話し

私は、この「創始者」の妻たちであるふたりの女性がどんな反応をするか、予想していた。傷ついたり、怒ったり、パニックになったり、泣きだしたり。まあ、少なくとも、恥ずかしさは感じるだろうと。その反応を期待していた。記事の内容は、女性の視点からのものになるだろうと。ゴージャスな双子のプレイメイトに夫を寝取られるというのはどんな感じか、とか。

だけど、この驚くほどジョアン・ウッドワードに似た双子たちは、いきなり笑いだしたのだった。大笑いで、ふたりとも互いの肩にもたれあって、笑いすぎて涙まで流していたのだった。

ふたりがようやく落ち着くと、(ふたりは、まるで同じ鞘に入った2つの豆みたいに似ているので、どっちが誰だか私には分からないけど)片方が私に質問してきた。

「その記事、見せてくれる?」

ほんと私は間抜けだった。「それが持ってきてないの。ごめんなさい。すっかり頭から抜けおちてしまって。その記事は、今月のプレイメイトが語ったものなのは確かです。双子のプレイメイト」

すると彼女たちはにっこり微笑んだ。そのふたりの顔を見て、突然、彼女たちがものすごい美人であることに気がついた。まるでスイッチが入ったかのように、ふたりとも瞳がキラキラっと輝いている。正直言うと、彼女たち、あっちの方面を試してみようと思ったことないかなあと思った。私はと言うと、実はバイセクシュアル。確かに男性の方が好きだけど、これぞと言える女性が現れたら、私は簡単に餌食になれる。もっとも、これまで女性二人を相手したことはなかったけれど……。ふたりの前にいるだけで、あそこが濡れてきてるのを感じた。

玄関のベルが鳴って、双子のひとりがドアに出た。彼女の声が聞こえた。

「ジェイク! ようこそ。あら? 何を小脇に抱えてるの?」

その男性の姿はここからは見えなかったけど、彼の声は聞こえた。

「あっ、こ、これは何でもないよ。ちょっとアンドリューに見せると約束したものなんだ。君たちには興味がないものなのは確かだよ」

玄関に出迎えた彼女が彼をリビングルームに連れてきた。とても魅力的な男性だった。背が高くて、引き締まった体。髪は黒っぽくて、瞳も黒っぽい。実際、彼は、あの「創始者」ほどハンサムではないにしても、とても似てると言えた。でも、この人、何か気まずいことがありそう。私の目にはありありとしていた。

彼が入ってくると、もう一人の彼女が立ちあがった。

「ヘレン・ギャモンさん? こちらはジェイク・ランドルフ。ジェイクは地元の郡検事なの。彼は、バロック郡のテニス・チャンピオンを決定するために、毎週、私たちのところに試合に来てるの。いまのところ、まだ決定的な勝者は決まっていないんだけどね」

このジェイクって人、私のこと興味深そうにじろじろ見ていた。

「ああ、ディ・ディ? ちょっと後回しになってもいいかなあ? アンドリューはテニスをする時間があるの?」

この町の人はみんな、アンドリュー・アドキンズのIAMのための「お仕事」について知ってるの? ともあれ、この検事は私がアンドリューにお相手してもらうために来たと思いこんでいるようだった。

「あの…、私はコスモポリタン誌の記者なのです、ディアドラとドナにインタビューをしに来たのです。ですので、どうぞ、テニスの試合はご自由に」

双子のひとりがまた笑いだしそうな顔になった。

「そうよ、ジェイク。彼女は私たちに会いに来たの。信じてね。でも、あなたが脇に抱えてるものは何なの?」

彼が返事する前に、彼女たちが手を伸ばし、それを奪い取った。見たところ、その茶色の袋の中には雑誌が入ってるようだった。彼女たちは袋の中から雑誌を出した。案の定、それは「プレイボーイ」誌の最新号。素っ裸同然のとても美人の双子が表紙を飾っている。そして見出しの文句にはアンドリュー・アドキンズの名前が。


[2013/11/18] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

誰とやったか知ってるぜ 第8章 (10) 

仰向けになり、両手を頭の後ろに上げて腕枕をし、バルが俺の脚にオイルを塗る様子を眺めた。すでにトランクスには勃起による盛り上がりができていたが、これはもう隠しようがないと諦めていた。俺もバルの股間の濡れたスポットを見たわけだし、それを見られてもバルが気にしなかったとすれば、彼女も俺の股間の盛り上がりを見ても気にしないだろうと思った。

俺の広げた脚の間をバルが這い上がってくる。両手で太腿にオイルを塗り、ヌルヌルにしている。ふと、オイルを塗りながら、バルの指先が、一瞬だけ俺のトランクスの裾の中に滑り込むのを感じた。

「それで? みんな偽善者だって言ったけど、どんなところが?」 と俺はバルを見ながら訊いた。

するとバルは俺の腰の上に座った。俺は思わず息を飲んだ。彼女の脚の間の濡れたスポットが、まさに俺の盛り上がったところに来たからだ。

バルはオイルの瓶を取り、今度は俺の胸や腹に垂らし始めた。俺はそうする彼女の目に浮かんでる表情を読み取ろうとした。

「みんなが偽善者だとは言ってないわ」 とバルは瓶を置きながら言った。

「じゃあ、誰が偽善者なの?」

バルは両手を俺の胸板に当てて、その細長い指で上下に擦り始めた。

「私が知ってる情報を全部言ったら、あなた、いつか私のために何かしてくれなければいけないことになるわよ」 そう言いながら、両手の手のひらで俺の胸板を擦り、ついでに爪で俺の乳首を引っ掻いた。

「いつでも、どんなことでも」 と俺は彼女に微笑んだ。バルは引き続き俺の胸や腹を柔らかい手で擦り続けている。

「どうしようかな…」 と彼女はちょっと顔を上げた。何か真剣に考えているようだった。

「私のステイ先の親って、完全な古典主義なのよ」 と彼女は今度は俺のわき腹を擦り始めた。

「古典主義って?」 ペニスから先走りが出てきてるような感じがした。

「完全にモラル重視で、聖書にしたがった生活をしているの」 とバルは俺の胸にさらにココナツ・オイルを垂らした。

「不道徳なことは絶対にしない。他の人を軽蔑したりも絶対にしない。悪態もつかないで、ずっとお祈りばかりしている」

バルはまた俺の胸に両手を置いて、上下に擦り始めた。俺の乳首はすっかり勃起していた。そこを何度も擦られる。身体を前のめりにさせては、起き上がる動きを繰り返していた。その動きにあわせて、彼女の濡れたあそこが俺の分身を擦るのを感じた。

「その点、レイチェルは偽物よ」 とバルはぐっと前のめりになって、俺の首筋にオイルを塗りつけた。

「どんな点で?」 彼女が前のめりになると、俺の目の前に大きな乳房が近づき、重たそうに垂れ下がるのが見える。

「あの娘、我慢できないわ。裏表がありすぎなのよ」 とバルはさらに強く俺の分身に股間を押しつけた。

「分かる気がする」 俺も初めてレイチェルに会ったときのことを思い出した。

「彼女、自分では無垢な乙女のようなことを言ってるけど、実際は、男を焦らすのが好きで、淫乱なのよ」

俺は、バルがこんなに胸の内を打ち明けてくれていることに驚いた。彼女は相変わらず指で俺の胸を擦り続け、俺はすっかりオイルまみれになっていた。


[2013/11/05] 誰とやったか知ってるぜ 第8章 | トラックバック(-) | CM(0)

淫乱ママ 第9章 (7) 

あたしにキスしてた変態男が唇を離した。今度は顔をあたしの濡れたあそこに近づけてくる。指であたしのあそこをほじくりながら、じっと見始めた。ああ、もうイヤッ…! 自分に現実に起きてることなのに、あたしはまるで夢を見てるような感じで見ていた。

フランクの方を見たら、ミラーをチラチラ見ているのが見えた。多分、フランクも後部座席に移りたいと思ってるはず。

でも、あたしはそんなことはどうでもよくなっていた。この変態どもにしつこく触られて、急速にクライマックスに高められていたから。身体を広げて、仰向けになりながら、ハアハア喘ぎ続けていた。

その時、信号が赤になって車が止まった。ふと窓の外に目をやって、あたしはショックで息が止まりそうになった。男の人と女の人が窓の外からあたしたちを見ている! 何から何まで丸見えになってる!

ああ、なんてことなの! あたしに起きてること、耐えられないし、ましてや理解もできないわ! 

なのに、助手席の変態がさらに指を奥の方へ延ばしてきて、後ろの穴へと指を滑らせてきた。

でも、どうしてなのか分からなかったけど、あたしはその変態の顔を見ながら、自分から脚を高く上げて、広げていた。この変態がどこに触ろうとしているか、完全に知っているのに!

でも、この麻薬的な性的に高まった興奮には勝てないの。あたしの理性を軽々と負かしてしまっていた。

その変態の湿った指があたしのお尻の穴に触れた瞬間、あたしは、歩道に立ってあたしたちを見ているふたりに目を向けて、淫らな声を上げていた。

変態の指がお尻の穴に入ってきて、そこを広げていく。すでにそこの輪のような筋肉がほぐれているのか、どんどん広げられていく…。あたしは頭を後ろに倒して、快感に喘いだ。

また、誰かがキスをしてきた。もう誰にキスされてもいいの。あたしはそのキスを受けとめ、さらにむさぼるようにしてキスのお返しをしていた。だって、お口に何か固い物を入れたくなって仕方がなくなっていたんだもの…。

あたしのエッチな前後の穴に指が3本入って、中を掻きまわしている…。あたしは、すっかり変態的な快感の絶頂を漂っていた。いつまでも続けて! 知らぬ間に自分から腰を動かしていた。変態にお口を吸われながら、掻きまわす指の動きにあわせて、腰をくいくい動かしている……。

「んーっ! んーっ!」

お口を塞がれてるので、喘ぎ声がくぐもっていた。

あ、あ、イキそう! もう少しでイキそう!

…だけど、ちょうどその時、男があたしから唇を離した。そして顔を離してあたしのことを見ている。絶頂のぎりぎりのところまで高められたあたしの身体をじろじろ見て、喜んでる…。ううん、もー、酷い人!

両手が自由になっているのに気がついた。いまは誰もあたしを押さえつけていない。

あたしは両手で身体を支えながら、お尻を持ち上げ、シートから浮かせた。そして、自分から変態的に脚を大きく広げた。

前部座席の背もたれに太腿あたりまで脚を乗せて広げている。そんな姿を見てショックだったけど、そんなのに構わず、あたしは片方の手の指をあそこに、もう一方の手の指をお尻の穴に入れた。そして露わにされてる乳房を隠そうともせず、両手の指でふたつの穴の中を擦り始めた。

「おお、すげえ!」

「なんだ、こいつ!」

「ありえねー!」

変態たちがビックリしてる。でも、それはあたしも同じなの! 

ああ、こんなことをしちゃダメ。やめなきゃダメ! 心が叫び声を上げていた。男たちが目を丸くして見つめている。こんなことしたくないのに! ああ、やめなきゃいけないのに! でも、身体が言うことを聞いてくれない。まさにこの時だけは、あたしの身体は、どうしても満足いく状態になりたくて、あたしの心を裏切っていた。

この変態男たちに、身体を広げてイヤラシイことをしているのを見せている。すごく恥ずかしいし、屈辱的なのに…。でも、とても気持ちいいの……。

もっと欲しいの! あたしの指に並んで、また男たちの指が入ってきた。すると、あたしの腰が勝手に動き始めた。腰が勝手に動いて、指を奥へ奥へと入れていく。あそこの穴にも、お尻の穴にも……

「ああ…、んんんッ! ああん……ああん…ッ!」

ふたつの穴が同時に塞がれてる……。これ、感じるの…。気持ちいいの…。

変態たちは指を動かしてない…あたし自身が腰を動かして、中を擦ってる…! この男たちの目の前で!

ああぁぁぁぁ…! また頭を後ろに倒して、のけぞった。淫らな声を上げていた。

誰かの指が固くなったあたしの乳首を引っぱった。痛いくらいにつねってる!

痛み? ……違うわ、快感よ! 気持ちいいの!

あそこに入ってる指が、中をえぐるような動きをした。内側の肉壁を押して、擦ってる…。お尻に入ってる指も同じような動きをしている…。

あたしのふたつの穴、もうこんなに広げられてるのに、あなたたち、もっと欲しいの? もっとあたしの身体で遊びたいの? あたしにもっとイッテほしいの? すでにこんなに濡れてるのよ? 滝みたいにびちゃびちゃ垂れ流してるのに…。

どれくらい続いたのか分からない。絶頂を告げるあたしの叫び声が遠くの方で聞こえた。ほとんど失神しかかっていたのだと思う。

知ってるのは、意識が戻ってきた時も、まだあたしの腰は動きづつけていて、男たちの指はくるぶし近くまで深くあたしの中に入ったままでいたということ。

男たちは目を丸くしてあたしを見つめていた。そんな男たちを見ながら、あたしは顔を赤らめた。身体全体が火照っていた。

オーガズムの波が鎮まるのにあわせて、あたしは身体から力が抜け、ぐったりとシートに横たわった。それと同時に男たちの指が滑るようにしてあたしの中から抜け出た。

「良かったぜ、ケイト。ちょうどタイミングよく、イケたようだな。マックスの店に着いたところだ」

フランクはそう言って、いやらしそうな笑みを浮かべてあたしを見た。


[2013/11/04] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

ライジング・サン&モーニング・カーム 第9章 (6) 


その日の最後の患者の診察を終え、アンジェラは持ち物をまとめ、待合室へのドアを開けた。

「ゲンゾー、今日のあなたの仕事は終了よ」

ゲンゾーはノートパソコンをかばんにしまい、立ちあがり、頭を左右に振った。

「私の仕事は、あなたをノボル様へ配送するまで終わりません」

「配送? ゲンゾー、私はピザじゃないわ!」

「私のつたない英語については、ご容赦お願いします、アンジェラさm…」 ゲンゾーは、アンジェラが不満そうに目を細めるのを見て、途中まで言いかけて、言いなおした。「…アンジェラ」 …ああ、この人は、怒らせると大変だ…。

アンジェラは溜息をつきながら、電気を消し、「しっしっ!」と言ってゲンゾーを払いのける仕草をした。

ゲンゾーはアンジェラに懸念を抱いていたが、自分より30センチ近く背が低いこの女性が、無愛想に自分にどけるよう命じた仕草に、思わず笑みを漏らした。

ふたりは黙ったままエレベータに乗り、ノボルの部屋へと向かった。そして、ゲンゾーはアンジェラがノボルの部屋の鍵を開けるのを見届けたところで、静かにお辞儀をし、無言のまま立ち去った。アンジェラはエレベータに戻るゲンゾーの後姿に舌を突き出し、それから部屋の中に入った。

玄関フロアに入ったが、そこにはノボルの姿は見えなかった。ベッドがあるアルコーブのの方から、彼の声が聞こえた。

「コッチ、コッチ[Gochi, gochi]」

アンジェラは、階段を登り、ベッドの上、ノボルが横になっているのを見た。彼の前には3匹の子猫がそろっていて、ゴロゴロと喉を鳴らしていた。

「ええっ!? いったいどうやって? スノッティは他の子と違って、簡単になつかないのに!」

「スノッティ君とは互いに理解し合えたんですよ」 とノボルは胸の上に座り喉を鳴らすスノッティを見ながら言った。「ネー[Neh]、スノッティ君?」 スノッティはゴロゴロと喉を鳴らしながらも、ただ目を閉じた。

「理解しあえたって、どんな理解を?」 とアンジェラは興味深そうな顔をした。

「譲歩したんです。この家を実際に仕切るのはスノッティ君だと。スノッティ君は私に一部なら担当してもよいと許可してくれました」

ノボルはそう言って、猫のあごの下の白い部分を優しく引っ掻いた。スノッティは頭を傾け、もっと自由に引っ掻いてもらえるようにした。

アンジェラはベッドの上、ノボルの隣に腰を降ろした。そして今や猫たちのソファに化したノボルの姿を見降ろした。

「ほんと、信じられないわ」

ノボルは指を一本立てた。アンジェラに動かないよう指示する仕草だ。

「ミテ[Mitteh]…」 とノボルはスノッティをじっと見た。「スノッティ君、オネガイシマス[onnegai shimasu]。あなたのお母さんにお帰りなさいのキスをしたいのです」

するとスノッティは気だるそうに背を丸め、あくびをし、ノボルの胸から飛び降りた。そして、床に落ちていた毛玉を蹴って遊び始めた。すぐにインとヤンも加わって遊び始める。

猫たちがベッドから降りるとすぐに、ノボルはアンジェラの身体を抱き寄せ、仰向けに倒した。そして彼女の上に覆いかぶさり、首筋に顔を押しつけた。

「あなたの香りが好きです」 と鼻から息を吸って言った。「この香りを嗅ぐと、あなたに私の印をもっと残したくなる」

「ほんと、あなたって信じられないことばかり」 とアンジェラは笑い、ノボルを抱きしめた。

「今日は、あの後、どうでしたか?」 とノボルはアンジェラのブラウスの中に手を入れながら尋ねた。

アンジェラは両手でノボルの顔を挟み、苦笑いした。「ゲンゾーは私のことをあまり好きじゃないみたい」

ノボルは、彼女の言葉を面白く聞いた。「ゲンゾーは誰に対してもそうなのです。それが彼にとって普通のことなのです」

手をアンジェラのレースのブラジャーの中に滑り込ませ、ツンと立った乳首を親指と人差し指でつまみ、くりくりと回した。それを受けてアンジェラは小さく身体を震わせた。

「そう言うなら…」 とアンジェラはノボルの背中で両手の指を組み、さらに彼を抱き寄せた。


[2013/11/04] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

生まれ変わり:シャーリーンの話し (2) 


別の触手が現れ、シャーリーンの顔に近づいた。先端は、まさに大きなペニスの亀頭、そのもの。それが彼女の唇へ割り入ろうとする。シャーリーンは唇を固く閉じ、頭を左右に振って、侵入させまいとした。

その時、突然、何かが、彼女の敏感になってる左右の乳首を何かがつねり、その衝撃でシャーリーンはアアっと声を上げた。生物は、このチャンスを最大に利用し、ペニス状の触手を口の中に押し込んだ。

突然、口の中に味が広がった。信じがたいほど美味しい味で、シャーリーンは思わず、触手から染み出てた液体をごくりと飲み込んだ。

その最初の一口が彼女の胃に到達した瞬間、彼女は多幸感に全身が包まれ、興奮の波に襲われた。その快感に、シャーリーンは情熱的に口に入った触手を舐め吸いし始めた。彼女が知ってるありとあらゆるフェラチオのスキルを使って。とは言え、彼女のスキルはあまり上手ではない。シャーリーンはこの3年ほど、一度もセックスしていなかったし、その前も、ほとんど経験がなかったからだ。

シャーリーンが口に入った触手の味を喜びながら、必死に口を動かしていた間に、また別の触手が下方から近づいていた。そして、実に巧みに彼女の女陰を貫いた。

もし口にペニス触手を咥えていなかったら、シャーリーンは貫かれたショック、痛み、そして快感に大きな叫び声を上げていたことだろう。

そこに入ったものは、シャーリーンの想像を超える巨大なもののような気がした。しかも、まだ頭部しか入っていない!

それは短いストロークで出入りを繰り返しながら徐々に奥へと侵入してきた。その一方で、吸引型の小さな触手が彼女のクリトリスに吸いつき、激しく吸いたてし始めた。またその一方で、左右の乳首をつねった2本の触手は、シャーリーンの乳房にコイル状に巻きつき、乳首にしっかり喰らいつき、これも同じように吸い始めた。

これらすべての刺激がシャーリーンを同時に襲う。シャーリーンは急速にオーガズムへと追い立てられていった。しかも、それまで経験したことのない強烈なオーガズムへと。

ちょうど膣内の触手が最深部へ到達し、それを受けシャーリーンが限界を超え、オーガズムに突入した瞬間、また別の触手が彼女のアヌスに深々と押し入った! 処女地のアヌスに! 

シャーリーンは必死になって抵抗しようとした。決して、そこから快感など得られないと気持ちを強く持とうとした。だが、すでに始まっているオーガズムの波には勝てず、その部分への侵入からすら快感を感じてしまうのだった。身体をいっぱいに満たされているという快感!

オーガズムは信じられないほど長時間続いた。それがようやく終わりになり、シャーリーンは身体を休め、乱れ切った呼吸を取り戻そうとしていた。いや、むしろ、この生物が彼女を休ませていたと言ってもよい。

呼吸を整えながら、シャーリーンは自分のクリトリスが前と違う感じになってることに気がついた。吸引触手に吸われ、前より大きくなってるように感じた。吸い込まれてる部分が多くなっている感じだった。

彼女は、その部分に目をやることはできなかったけれど、自分の下腹部に何か新しい物ができたような感じがした。

そんなことを感じていた時、突然、その部分にチクリと針で刺されたような感覚が走った。左右の乳輪にも同じく刺されたような痛み。

だが、何が起きたのか考える暇はなかった。触手たちがまた動き始めたからである。アヌスとバギナに入っている2本の触手は同調して動いた。一方が引いていく、一方が押し込んでくる。それを繰り返す。クリトリスに吸いついているものは、また吸引を始め、今度はマッサージするような動きも加えてきた。まるで、舌が5~6枚あるような感じで、敏感な突起を舐めまくっている。口に入ってる触手は、さらに奥へと侵入していた。多分、その液体には咽頭反射を取り除く性質があったに違いない。と言うのも、喉の奥、10数センチすぎても、何ら苦痛を感じなかったからである。


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裏切り 第9章 (5) 

明らかに、私とアンジーは、ふたりの若い天才投資家を表敬訪問しにきたロイヤルファミリーか何かのような受けとめられ方をしていた。ほんとに、たくさんの男性たちが私たちを2度も3度も振り返って見ていた。ロブとジムは、まさに熱い注目を浴び続けていた。それは、彼らの成功ゆえの注目でもあったけれど、彼らが連れるコンパニオンの選択ゆえの注目でもあった。

シカゴ市長ですら、さすがに抜け目のない政治家であるだけあって、お世辞を忘れず、私たちのことを、「偉大なるシカゴ市をさらに偉大にしている輝かしい実例」と言っていた。市長の視線の先を考えると、彼が私たちの会社の成功のことを言っているのか、私とアンジーのバストラインのことを言っているのか、あやふやだった。

ロブ・ネルソンについて私が尊敬することはたくさんあるけれど、そのひとつは、他の人を褒めるとなると、完璧に無私になれるという点。

「私は皆様にお伝えしたいことがございます。確かに今回の成功は、おおまかな戦略は私が充分計画したものの、実際はというと……」 と彼は私の方に顔を向けた。

ロブは文の途中で発言を中断した。それは、私のスティレットのヒールが彼の足の甲に食い込むのを感じたから。私は人に気づかれない程度に頭を横に振った。そして彼の腕をぎゅっと抱きしめ、大きく息を吸った。そうやって胸を大きく膨らませて見せた。

「……ぎりぎりの時にひと踏ん張りできたお礼として、私のコンパニオンのリサ・レインに感謝の言葉を述べたいと思います」 ロブはアドリブをした。「リサと彼女のお友達のアンジェリーナ・トレスは、寛大にもハリウッドでのお仕事の合間に、この2ヶ月ほどジムと私のところにいてくれて、精神的応援をしてくれました。それがどんな応援か、お分かりですよね? 直観的に想像がついたら、それに従うのが一番です」

ロブはとっさの機転もきく。男性でもこういうことができる人が私は好き。これ以上ないほどの素晴らしい作り話をしてくれた。多分、この話を聞いた人は、大予算のハリウッド映画では私たちの名前も、顔も、身体も見つけられないだろう。当然、ここの男たちは今夜急いで家に帰った後、他のタイプのDVDをチェックするに違いない。

普段なら慎み深く他人の目を避ける私が急にバストを強調したり、ロブに抱きついたりしたのはなぜか。何も突然、気持ちが変わったからではなかった。私は、人々の群れの中に点在している、他の「やりたがりの男たち」、しかも、フットボール関係の男たちをチェックしていた。

私の本能は、チカチカと警戒信号を発していた。今は、注目を浴びるのはまずいんじゃないの、と。でも、バストを押し上げるコルセットをつけて、このドレスを着てたら、どっちみち、注目を浴びてしまうもの。

このような社交の場ではよくあることだけど、会話の内容も会話の相手も刻々と変化し、その力学によって、私たちのグループは自然にばらばらになっていった。私はと言うと、産業界の人たちのグループとかなり長時間おしゃべりをしてて、あの人たちにズボンを脱ぎたくなると思わせるほど魅了していたと思う。(もちろん、これは比喩的に言っているけれど、実際、あの人たちがそんな気がないかと言うとそうでもなさそう)。

そんな時、私の真後ろに人がいる気配を感じた。私に触れているわけではないけど、妙に私に近い位置にいたのは確か。ロブは、こういう場であまりあからさまに親密に見えないようにして愛情を巧みに表現することがある。ひょっとして、後ろにいるのはロブかも……。私は笑みを浮かべながら、少しだけ後ろにお尻を動かした。そして、少し経ってから後ろを振り向いた……。


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