別の触手が現れ、シャーリーンの顔に近づいた。先端は、まさに大きなペニスの亀頭、そのもの。それが彼女の唇へ割り入ろうとする。シャーリーンは唇を固く閉じ、頭を左右に振って、侵入させまいとした。
その時、突然、何かが、彼女の敏感になってる左右の乳首を何かがつねり、その衝撃でシャーリーンはアアっと声を上げた。生物は、このチャンスを最大に利用し、ペニス状の触手を口の中に押し込んだ。
突然、口の中に味が広がった。信じがたいほど美味しい味で、シャーリーンは思わず、触手から染み出てた液体をごくりと飲み込んだ。
その最初の一口が彼女の胃に到達した瞬間、彼女は多幸感に全身が包まれ、興奮の波に襲われた。その快感に、シャーリーンは情熱的に口に入った触手を舐め吸いし始めた。彼女が知ってるありとあらゆるフェラチオのスキルを使って。とは言え、彼女のスキルはあまり上手ではない。シャーリーンはこの3年ほど、一度もセックスしていなかったし、その前も、ほとんど経験がなかったからだ。
シャーリーンが口に入った触手の味を喜びながら、必死に口を動かしていた間に、また別の触手が下方から近づいていた。そして、実に巧みに彼女の女陰を貫いた。
もし口にペニス触手を咥えていなかったら、シャーリーンは貫かれたショック、痛み、そして快感に大きな叫び声を上げていたことだろう。
そこに入ったものは、シャーリーンの想像を超える巨大なもののような気がした。しかも、まだ頭部しか入っていない!
それは短いストロークで出入りを繰り返しながら徐々に奥へと侵入してきた。その一方で、吸引型の小さな触手が彼女のクリトリスに吸いつき、激しく吸いたてし始めた。またその一方で、左右の乳首をつねった2本の触手は、シャーリーンの乳房にコイル状に巻きつき、乳首にしっかり喰らいつき、これも同じように吸い始めた。
これらすべての刺激がシャーリーンを同時に襲う。シャーリーンは急速にオーガズムへと追い立てられていった。しかも、それまで経験したことのない強烈なオーガズムへと。
ちょうど膣内の触手が最深部へ到達し、それを受けシャーリーンが限界を超え、オーガズムに突入した瞬間、また別の触手が彼女のアヌスに深々と押し入った! 処女地のアヌスに!
シャーリーンは必死になって抵抗しようとした。決して、そこから快感など得られないと気持ちを強く持とうとした。だが、すでに始まっているオーガズムの波には勝てず、その部分への侵入からすら快感を感じてしまうのだった。身体をいっぱいに満たされているという快感!
オーガズムは信じられないほど長時間続いた。それがようやく終わりになり、シャーリーンは身体を休め、乱れ切った呼吸を取り戻そうとしていた。いや、むしろ、この生物が彼女を休ませていたと言ってもよい。
呼吸を整えながら、シャーリーンは自分のクリトリスが前と違う感じになってることに気がついた。吸引触手に吸われ、前より大きくなってるように感じた。吸い込まれてる部分が多くなっている感じだった。
彼女は、その部分に目をやることはできなかったけれど、自分の下腹部に何か新しい物ができたような感じがした。
そんなことを感じていた時、突然、その部分にチクリと針で刺されたような感覚が走った。左右の乳輪にも同じく刺されたような痛み。
だが、何が起きたのか考える暇はなかった。触手たちがまた動き始めたからである。アヌスとバギナに入っている2本の触手は同調して動いた。一方が引いていく、一方が押し込んでくる。それを繰り返す。クリトリスに吸いついているものは、また吸引を始め、今度はマッサージするような動きも加えてきた。まるで、舌が5~6枚あるような感じで、敏感な突起を舐めまくっている。口に入ってる触手は、さらに奥へと侵入していた。多分、その液体には咽頭反射を取り除く性質があったに違いない。と言うのも、喉の奥、10数センチすぎても、何ら苦痛を感じなかったからである。
明らかに、私とアンジーは、ふたりの若い天才投資家を表敬訪問しにきたロイヤルファミリーか何かのような受けとめられ方をしていた。ほんとに、たくさんの男性たちが私たちを2度も3度も振り返って見ていた。ロブとジムは、まさに熱い注目を浴び続けていた。それは、彼らの成功ゆえの注目でもあったけれど、彼らが連れるコンパニオンの選択ゆえの注目でもあった。
シカゴ市長ですら、さすがに抜け目のない政治家であるだけあって、お世辞を忘れず、私たちのことを、「偉大なるシカゴ市をさらに偉大にしている輝かしい実例」と言っていた。市長の視線の先を考えると、彼が私たちの会社の成功のことを言っているのか、私とアンジーのバストラインのことを言っているのか、あやふやだった。
ロブ・ネルソンについて私が尊敬することはたくさんあるけれど、そのひとつは、他の人を褒めるとなると、完璧に無私になれるという点。
「私は皆様にお伝えしたいことがございます。確かに今回の成功は、おおまかな戦略は私が充分計画したものの、実際はというと……」 と彼は私の方に顔を向けた。
ロブは文の途中で発言を中断した。それは、私のスティレットのヒールが彼の足の甲に食い込むのを感じたから。私は人に気づかれない程度に頭を横に振った。そして彼の腕をぎゅっと抱きしめ、大きく息を吸った。そうやって胸を大きく膨らませて見せた。
「……ぎりぎりの時にひと踏ん張りできたお礼として、私のコンパニオンのリサ・レインに感謝の言葉を述べたいと思います」 ロブはアドリブをした。「リサと彼女のお友達のアンジェリーナ・トレスは、寛大にもハリウッドでのお仕事の合間に、この2ヶ月ほどジムと私のところにいてくれて、精神的応援をしてくれました。それがどんな応援か、お分かりですよね? 直観的に想像がついたら、それに従うのが一番です」
ロブはとっさの機転もきく。男性でもこういうことができる人が私は好き。これ以上ないほどの素晴らしい作り話をしてくれた。多分、この話を聞いた人は、大予算のハリウッド映画では私たちの名前も、顔も、身体も見つけられないだろう。当然、ここの男たちは今夜急いで家に帰った後、他のタイプのDVDをチェックするに違いない。
普段なら慎み深く他人の目を避ける私が急にバストを強調したり、ロブに抱きついたりしたのはなぜか。何も突然、気持ちが変わったからではなかった。私は、人々の群れの中に点在している、他の「やりたがりの男たち」、しかも、フットボール関係の男たちをチェックしていた。
私の本能は、チカチカと警戒信号を発していた。今は、注目を浴びるのはまずいんじゃないの、と。でも、バストを押し上げるコルセットをつけて、このドレスを着てたら、どっちみち、注目を浴びてしまうもの。
このような社交の場ではよくあることだけど、会話の内容も会話の相手も刻々と変化し、その力学によって、私たちのグループは自然にばらばらになっていった。私はと言うと、産業界の人たちのグループとかなり長時間おしゃべりをしてて、あの人たちにズボンを脱ぎたくなると思わせるほど魅了していたと思う。(もちろん、これは比喩的に言っているけれど、実際、あの人たちがそんな気がないかと言うとそうでもなさそう)。
そんな時、私の真後ろに人がいる気配を感じた。私に触れているわけではないけど、妙に私に近い位置にいたのは確か。ロブは、こういう場であまりあからさまに親密に見えないようにして愛情を巧みに表現することがある。ひょっとして、後ろにいるのはロブかも……。私は笑みを浮かべながら、少しだけ後ろにお尻を動かした。そして、少し経ってから後ろを振り向いた……。