あたしにキスしてた変態男が唇を離した。今度は顔をあたしの濡れたあそこに近づけてくる。指であたしのあそこをほじくりながら、じっと見始めた。ああ、もうイヤッ…! 自分に現実に起きてることなのに、あたしはまるで夢を見てるような感じで見ていた。
フランクの方を見たら、ミラーをチラチラ見ているのが見えた。多分、フランクも後部座席に移りたいと思ってるはず。
でも、あたしはそんなことはどうでもよくなっていた。この変態どもにしつこく触られて、急速にクライマックスに高められていたから。身体を広げて、仰向けになりながら、ハアハア喘ぎ続けていた。
その時、信号が赤になって車が止まった。ふと窓の外に目をやって、あたしはショックで息が止まりそうになった。男の人と女の人が窓の外からあたしたちを見ている! 何から何まで丸見えになってる!
ああ、なんてことなの! あたしに起きてること、耐えられないし、ましてや理解もできないわ!
なのに、助手席の変態がさらに指を奥の方へ延ばしてきて、後ろの穴へと指を滑らせてきた。
でも、どうしてなのか分からなかったけど、あたしはその変態の顔を見ながら、自分から脚を高く上げて、広げていた。この変態がどこに触ろうとしているか、完全に知っているのに!
でも、この麻薬的な性的に高まった興奮には勝てないの。あたしの理性を軽々と負かしてしまっていた。
その変態の湿った指があたしのお尻の穴に触れた瞬間、あたしは、歩道に立ってあたしたちを見ているふたりに目を向けて、淫らな声を上げていた。
変態の指がお尻の穴に入ってきて、そこを広げていく。すでにそこの輪のような筋肉がほぐれているのか、どんどん広げられていく…。あたしは頭を後ろに倒して、快感に喘いだ。
また、誰かがキスをしてきた。もう誰にキスされてもいいの。あたしはそのキスを受けとめ、さらにむさぼるようにしてキスのお返しをしていた。だって、お口に何か固い物を入れたくなって仕方がなくなっていたんだもの…。
あたしのエッチな前後の穴に指が3本入って、中を掻きまわしている…。あたしは、すっかり変態的な快感の絶頂を漂っていた。いつまでも続けて! 知らぬ間に自分から腰を動かしていた。変態にお口を吸われながら、掻きまわす指の動きにあわせて、腰をくいくい動かしている……。
「んーっ! んーっ!」
お口を塞がれてるので、喘ぎ声がくぐもっていた。
あ、あ、イキそう! もう少しでイキそう!
…だけど、ちょうどその時、男があたしから唇を離した。そして顔を離してあたしのことを見ている。絶頂のぎりぎりのところまで高められたあたしの身体をじろじろ見て、喜んでる…。ううん、もー、酷い人!
両手が自由になっているのに気がついた。いまは誰もあたしを押さえつけていない。
あたしは両手で身体を支えながら、お尻を持ち上げ、シートから浮かせた。そして、自分から変態的に脚を大きく広げた。
前部座席の背もたれに太腿あたりまで脚を乗せて広げている。そんな姿を見てショックだったけど、そんなのに構わず、あたしは片方の手の指をあそこに、もう一方の手の指をお尻の穴に入れた。そして露わにされてる乳房を隠そうともせず、両手の指でふたつの穴の中を擦り始めた。
「おお、すげえ!」
「なんだ、こいつ!」
「ありえねー!」
変態たちがビックリしてる。でも、それはあたしも同じなの!
ああ、こんなことをしちゃダメ。やめなきゃダメ! 心が叫び声を上げていた。男たちが目を丸くして見つめている。こんなことしたくないのに! ああ、やめなきゃいけないのに! でも、身体が言うことを聞いてくれない。まさにこの時だけは、あたしの身体は、どうしても満足いく状態になりたくて、あたしの心を裏切っていた。
この変態男たちに、身体を広げてイヤラシイことをしているのを見せている。すごく恥ずかしいし、屈辱的なのに…。でも、とても気持ちいいの……。
もっと欲しいの! あたしの指に並んで、また男たちの指が入ってきた。すると、あたしの腰が勝手に動き始めた。腰が勝手に動いて、指を奥へ奥へと入れていく。あそこの穴にも、お尻の穴にも……
「ああ…、んんんッ! ああん……ああん…ッ!」
ふたつの穴が同時に塞がれてる……。これ、感じるの…。気持ちいいの…。
変態たちは指を動かしてない…あたし自身が腰を動かして、中を擦ってる…! この男たちの目の前で!
ああぁぁぁぁ…! また頭を後ろに倒して、のけぞった。淫らな声を上げていた。
誰かの指が固くなったあたしの乳首を引っぱった。痛いくらいにつねってる!
痛み? ……違うわ、快感よ! 気持ちいいの!
あそこに入ってる指が、中をえぐるような動きをした。内側の肉壁を押して、擦ってる…。お尻に入ってる指も同じような動きをしている…。
あたしのふたつの穴、もうこんなに広げられてるのに、あなたたち、もっと欲しいの? もっとあたしの身体で遊びたいの? あたしにもっとイッテほしいの? すでにこんなに濡れてるのよ? 滝みたいにびちゃびちゃ垂れ流してるのに…。
どれくらい続いたのか分からない。絶頂を告げるあたしの叫び声が遠くの方で聞こえた。ほとんど失神しかかっていたのだと思う。
知ってるのは、意識が戻ってきた時も、まだあたしの腰は動きづつけていて、男たちの指はくるぶし近くまで深くあたしの中に入ったままでいたということ。
男たちは目を丸くしてあたしを見つめていた。そんな男たちを見ながら、あたしは顔を赤らめた。身体全体が火照っていた。
オーガズムの波が鎮まるのにあわせて、あたしは身体から力が抜け、ぐったりとシートに横たわった。それと同時に男たちの指が滑るようにしてあたしの中から抜け出た。
「良かったぜ、ケイト。ちょうどタイミングよく、イケたようだな。マックスの店に着いたところだ」
フランクはそう言って、いやらしそうな笑みを浮かべてあたしを見た。
その日の最後の患者の診察を終え、アンジェラは持ち物をまとめ、待合室へのドアを開けた。
「ゲンゾー、今日のあなたの仕事は終了よ」
ゲンゾーはノートパソコンをかばんにしまい、立ちあがり、頭を左右に振った。
「私の仕事は、あなたをノボル様へ配送するまで終わりません」
「配送? ゲンゾー、私はピザじゃないわ!」
「私のつたない英語については、ご容赦お願いします、アンジェラさm…」 ゲンゾーは、アンジェラが不満そうに目を細めるのを見て、途中まで言いかけて、言いなおした。「…アンジェラ」 …ああ、この人は、怒らせると大変だ…。
アンジェラは溜息をつきながら、電気を消し、「しっしっ!」と言ってゲンゾーを払いのける仕草をした。
ゲンゾーはアンジェラに懸念を抱いていたが、自分より30センチ近く背が低いこの女性が、無愛想に自分にどけるよう命じた仕草に、思わず笑みを漏らした。
ふたりは黙ったままエレベータに乗り、ノボルの部屋へと向かった。そして、ゲンゾーはアンジェラがノボルの部屋の鍵を開けるのを見届けたところで、静かにお辞儀をし、無言のまま立ち去った。アンジェラはエレベータに戻るゲンゾーの後姿に舌を突き出し、それから部屋の中に入った。
玄関フロアに入ったが、そこにはノボルの姿は見えなかった。ベッドがあるアルコーブのの方から、彼の声が聞こえた。
「コッチ、コッチ[Gochi, gochi]」
アンジェラは、階段を登り、ベッドの上、ノボルが横になっているのを見た。彼の前には3匹の子猫がそろっていて、ゴロゴロと喉を鳴らしていた。
「ええっ!? いったいどうやって? スノッティは他の子と違って、簡単になつかないのに!」
「スノッティ君とは互いに理解し合えたんですよ」 とノボルは胸の上に座り喉を鳴らすスノッティを見ながら言った。「ネー[Neh]、スノッティ君?」 スノッティはゴロゴロと喉を鳴らしながらも、ただ目を閉じた。
「理解しあえたって、どんな理解を?」 とアンジェラは興味深そうな顔をした。
「譲歩したんです。この家を実際に仕切るのはスノッティ君だと。スノッティ君は私に一部なら担当してもよいと許可してくれました」
ノボルはそう言って、猫のあごの下の白い部分を優しく引っ掻いた。スノッティは頭を傾け、もっと自由に引っ掻いてもらえるようにした。
アンジェラはベッドの上、ノボルの隣に腰を降ろした。そして今や猫たちのソファに化したノボルの姿を見降ろした。
「ほんと、信じられないわ」
ノボルは指を一本立てた。アンジェラに動かないよう指示する仕草だ。
「ミテ[Mitteh]…」 とノボルはスノッティをじっと見た。「スノッティ君、オネガイシマス[onnegai shimasu]。あなたのお母さんにお帰りなさいのキスをしたいのです」
するとスノッティは気だるそうに背を丸め、あくびをし、ノボルの胸から飛び降りた。そして、床に落ちていた毛玉を蹴って遊び始めた。すぐにインとヤンも加わって遊び始める。
猫たちがベッドから降りるとすぐに、ノボルはアンジェラの身体を抱き寄せ、仰向けに倒した。そして彼女の上に覆いかぶさり、首筋に顔を押しつけた。
「あなたの香りが好きです」 と鼻から息を吸って言った。「この香りを嗅ぐと、あなたに私の印をもっと残したくなる」
「ほんと、あなたって信じられないことばかり」 とアンジェラは笑い、ノボルを抱きしめた。
「今日は、あの後、どうでしたか?」 とノボルはアンジェラのブラウスの中に手を入れながら尋ねた。
アンジェラは両手でノボルの顔を挟み、苦笑いした。「ゲンゾーは私のことをあまり好きじゃないみたい」
ノボルは、彼女の言葉を面白く聞いた。「ゲンゾーは誰に対してもそうなのです。それが彼にとって普通のことなのです」
手をアンジェラのレースのブラジャーの中に滑り込ませ、ツンと立った乳首を親指と人差し指でつまみ、くりくりと回した。それを受けてアンジェラは小さく身体を震わせた。
「そう言うなら…」 とアンジェラはノボルの背中で両手の指を組み、さらに彼を抱き寄せた。