じっと立ったままのステファニ。俺は、頭のてっぺんから足先までじろじろ見ながら、彼女の周りをゆっくりと一周した。そして真正面に戻り、対面した。ふたりの視線があう。俺はステファニの心の中まで見透かすように見つめた。
「床にひざまずけ」 小さな声だが、厳しい声で言った。
「あり得ない! 早くここから出て行って!」 とステファニは後ずさりした。
俺は本能的に、手を出し、ステファニの首を掴んだ。ステファニが苦しそうな声を出すまで、ぎゅっと首を絞めた。その瞳には恐怖と怒りの表情が浮かんでいた。加えて、すでに固くなってる乳首がますます大きくなってくるのも見えた。それを見て、俺の分身がむくむくと頭をもたげてきた。
「ひざまずけって言ったんだ」 と首を掴んだまま、下に引っぱった。
ゆっくりとステファニの膝が折れ始め、最後にとうとう両膝がリノリウムの床に着いた。俺は首から手を離した。ステファニは呼吸を取り戻そうと、ぜいぜいと喉を鳴らして喘いだ。
「ご主人様のズボンのボタンを外せ」 とほのかに染まったステファニの頬を手の裏で撫でた。
旦那がいる小部屋の方へ一度視線を向け、もう一度、手でステファニの顔を掴んだ。ぐりぐりと顔を握ると、彼女の目に涙が溢れてくるのが見えた。その顔を元に戻し、俺のズボンの盛り上がりに向けさせた。
「ズボンのボタンを外せと言ったんだ」
俺は彼女の顔から手を離し、ポケットからリモコンを取りだした。そのリモコンをステファニの目の前に突きだすと、その目に恐怖の色が浮かぶのが見えた。俺はニヤリと笑い、ゆっくりとダイアルを回した。
「イヤッ」 とステファニは目を閉じ、悶え声を上げた。俺からリモコンを奪おうと手を伸ばしてくる。
「さあ、ご主人様のズボンのボタンを外すんだ」 と俺はリモコンを切った。
「お願い……」 涙が目から溢れ、頬を伝うのが見えた。
俺はまたスイッチを入れた。途端に、ステファニの目がうっとりとした目に変わり、がっくりとうなだれた。俺の股間に顔を乗せるようにして、うなだれている。呼吸も荒く、すぐに、あっ、あっ、あっと短い喘ぎに変わった。
「今すぐご主人様のズボンのボタンを外すか、これまでなかったレベルのお仕置きをするか、そののどっちかだ!」 と俺はブロンドの髪を鷲づかみにした。
「ああぁぁぁぁッ!」
ステファニは小さく悲鳴を上げたが、また抵抗し始めた。
ステファニの後ろにガス・ストーブが見えた。俺は髪を掴んだままステファニを立たせ、ストーブへと引っぱった。それから手首を握り、腕を引っぱり上げた。素早くガス・バーナーに着火し、ステファニの長くセクシーな指を、その炎に近づけた。
「やめて!」 必死に手を引っぱり戻そうとしながら悲鳴を上げるステファニ。
俺は彼女の繊細な指をじわじわと青い炎に近づけた。俺の手でも熱さを感じたから、ステファニの方は、指に痛みも感じてるに違いない。今や彼女の指は、燃え盛る炎から、5センチほどしか離れていない。
「これがラスト・チャンスだ。ご主人様のズボンのボタンを外せ」 と、指をさらに炎に近づけながら、厳しく言い放った。
次の瞬間、ステファニのもう一方の手が動き、俺のズボンのボタンを外し始めた。ステファニは涙をぼろぼろ流していた。握っていた彼女の手首を離すと、すぐに炎から離れ、ズボンのチャックを掴んだ。あっという間にチャックを降ろされ、ズボンは足首に落ちていた。
「ご主人様はズボンを降ろせと言ったか?」 とまた手の裏でステファニの頬を撫でながら、俺は訊いた。
ステファニは顔を上げ、俺の目を見つめて、頭を左右に振った。
「またお仕置きをしなければならないな」
俺はカウンターの上、電話の隣に安全ピンがあるのを見た。
あたしたちの前にいてステージを見ていた男の人たちが、こっちを振り向いて、あたしたちを見てるのに気づいた。
すごくイヤラシイわ。こんなふうにストリッパーにもてあそばれるのって、すごくイヤラシイ……。
しかも、あの人たち、あたしを見てる。みんな見てる。ああ、こんなの耐えられない!
気がつくと、勝手にあたしの脚が持ちあがって、彼女の膝の上に乗ってしまった。見てる人に、パンティの上からだけど、あそこが丸見えになってる。両手は力なく下げたまま。呼吸が苦しくなって、胸が上下に激しく波打ってる…。
レイブンは濡れたパンティの上からあそこをいじっていて、ときどき、そこに差し込まれたお札を引き抜いていた。でも、すぐに指を一本、パンティの中に忍び込ませてきた。伸びのある生地を横に引っぱって、あたしのツルツルにしてる大事な部分をみんなに見せびらかした。
あたしのあそこの唇…。ステージの上のボニーと同じく、濡れてて、ヒクヒクいっていた。変態どもも他の男の人たちも、クラブの薄暗い照明の中、目を凝らして見ている……。
もう許して……。
でもレイブンはやめてくれない。指を割れ目に沿って優しく動かし、お豆のところまで登ってきて、そこをいじった。湿り気をそこらじゅうに塗り広げてるみたい。にんまり笑いながらやってる…。
時々、あたしの顔を覗きこんで、どんな表情になってるのか確かめていた。あたしが喜んでるか確かめていた。
あたしはしかたなく、視線をボニーから離して、レイブンに向けた。それからあたしのあそこに目を落として、その後、あたしを見ている男たちに目を向けた。小さく喘ぎ声を上げていたのに気がついた。特に、お豆をいじられるたびに、ああん、ああんと声を上げていた。
声を出しちゃ負けなのに……。
あたしはレイブンに顔を近づけた。キスして声を塞ぎたかったから。でもレイブンは笑いながら、顔を引っ込めてしまった。イジワル…。
でも、その瞬間、あたしがこの人のセックス玩具になってるのが良く分かった。この人の好きにできる淫乱女。あたしなら、彼女が望むことを何でも許してしまうと分かってる。あたしの心の奥から暗い性的な欲望を引っぱり出して、それにあたしを溺れさせることができると分かってる。
「あ、ハーイ、フランク! わーお、すごい!」
誰かの声が聞こえ、振り向いた。そしたら、フランクの左に、あのデパートの売り子が座ってるのに気づいた。
この娘、仕事を早引きしたの? すでに、彼女は、レイブンがあたしにしてることを夢中になって見ていた。レイブンはその娘をちらっと見たけど、すぐにあたしへの愛撫に戻った。ああ、この愛撫、女にしか分からない丁寧さがあるわ!
そして、また、あたしを見る人の目が加わった。今度は、こんな若い女の子の目! もう何が何だか分からない。あたしは頭を後ろに倒して、「いいッ!」と、喜びの声を上げた。どうやっても、いずれ絶頂に行かされる! それは避けられないの。そこにジワジワ追い立てられていくだけ!
突然、レイブンの攻め方が変わった。あそこの外側の唇を広げてきた。あたしの熱く濡れたあそこの内側へ入ってくるつもり? 奥の肉襞へと入ってくるつもり? また周りにいる人たちの顔を見てみた。誰もあたしの顔を見ていなかった。みんな、あたしのあそこを見ている。みんな、あたしのあそこと、そこにレイブンがしてることしか見ていない!
「レイブン! そいつをVIPルームに連れていけとの命令だ!」 強い口調で男の人が言う声がした。
その人は例のZZトップに似た用心棒だった。この人もあたしのあそこを見ながら、いやらしそうにニヤニヤ笑っていた。その人の声を聞いてレイブンは急にあたしから指を引いてしまった。
イヤ! もっとしてほしいのに!
レイブンは、あたしががっかりした顔をしてるのを見て、笑った。
「それが命令なら、何でも。ここの掟だものね」
「俺はいいぜ。カネならある」 とフランクが口を出した。
これ全部、フランクが仕組んだことだったと分かった。でも、VIPルームって何なの? 聞いたことがない。でも、そこに連れられた後、何が起きるか不安になった。
「よろしい。それじゃあ、本格的に楽しみましょ!」 とレイブンは嬉しそうに言い、立ち上がった。