トニーはまたビデオを受け取った。今回は、見まいとする素振りすら見せなかった。彼は内容を見たいわけではない。だが、どうしても見なくてはならない。自分の息子に何が起きてるか、どうしても知っておかなければならないのだ。
今回は別の場所で撮影されていた。10代の娘の寝室のような印象だった。フィリップは赤いレースのソング・パンティだけの格好でベッドに横たわっていた。その小さな布切れのようなパンティの中、小さなペニスが隠れているのだろうか? トニーはその形跡すら認めることができなかった。
カメラが彼の息子からゆっくりと横に振れ、背の高い美しい黒人女性を映した。その女性は全裸であり、しかも目を見張るような肉体をしていた。黒人女性はゆっくりとベッドに近づいた。それをカメラが追う。
フィリップは頭をあげ、笑顔になり、それから手をパンティにかけ、ゆっくりと脱いだ。そして彼は脱いだパンティを黒人女性に放り投げ、黒人女性はそれを空中でキャッチした。フィリップは脚を左右に広げ、股間についている小さなペニスを露わにした。黒人女性はくすくすと笑い、床へと腰を沈め、フィリップの脚の間に位置取った。
カメラがクローズアップした。トニーは、画面の中、黒人女性がフィリップの睾丸とペニスを口に入れ、吸いつつ、指で彼のアヌスをいじるのを見た。それが数分続いただろうか。トニーは目をそむけようとしたが、不思議なことに、どうしても見続けたい衝動に駆られた。
黒人女性が顔を離した。トニーは気づかずにはいられなかった。フィリップは気持ちよさそうにしていたにもかかわらず、全然、勃起していないことにである。
黒人女性は這い上がるようにして裸のフィリップに覆いかぶさり、彼にキスを始めた。フィリップはキスをされながら、つるつるの両脚を持ち上げ、彼女の身体を包み込んだ。
しばらくキスを続けた後、ふたりは今度は一緒に身体を反転させ、フィリップが覆いかぶさる格好になった。フィリップは愛しそうにゆっくりとキスをしながら彼女の身体を這い降り、最後に顔が黒人女性の陰部の直前に来るまでになった。そして彼はそこを舐めはじめたのだった。
彼は10分以上もぴちゃぴちゃと音を立てて舐め続けた。その後ようやく彼は顔をあげた。嬉しそうに微笑んでいた。
黒人女性は脚を広げたままでいて、間もなくふたりはハサミを合わせるような格好で、互いに股間を擦りつけだした。フィリップの小さく、ふにゃふにゃのペニスが彼女の女陰を擦っていた。
それを見ながら、トニーは急にある思いに至ったのだった。このふたりは、女同士が愛しあうような愛しあい方をしているのだと。息子はレズビアンとして、この女性と愛し合っているのだと。
ひとしきり互いの股間を擦り合わせた後、ふたりは満足し、その後、黒人女性は立ち上がり、部屋を出て行った。
トニーは、これでビデオは終わったと思った。だが、まだ続きがあったのだった。次は天井からの画面になっていた。トニーは監視カメラの映像のようだと思った。どういうことだろうと思い、トニーはビデオを切らなかった。
45秒くらいしたあと、フィリップは立ち上がり、そわそわと辺りを見回した。そして、部屋を横切り、近くのドレッサーへと向かった。彼はその引き出しを開け、中からディルドを取りだした。
フィリップが脚を大きく広げ、そのディルドをアヌスに深々と挿しこむまで、ほとんど時間がかからなかった。いったん挿入した後、すぐに出し入れを始めていた。すでに何百回も繰り返しているような手つきだった。
画像に音声はなかったが、トニーには息子が快感の叫び声をあげているのが聞こえるような気がした。
トニーは吐き気を感じつつ、パソコンを閉じた。しかし、すぐに彼はまたパソコンを開き、再びビデオを見始めたのだった。
*
フィリップは誇りを感じた。ヒール高13センチのハイヒールを履いて、一度も転ばずにダンスのセッションを最後までやり遂げたからだ。もっと言えば、踊り自体も完璧だったのである。
彼はちょっと息が切れていた(それほど激しいダンスなのである)。それを見て、インストラクタは彼に休憩を取らせた。(フィリップはハイヒールを履いていたが)それを除けば、ふたりとも全裸だった。フィリップはインストラクタの茶褐色の身体にうっとりとしていた。本当にパーフェクトな身体をしている。それにフィリップはハイヒールを履いているのに、彼女の方が彼より3センチは背が高い。
このインストラクタがフィリップの部屋を訪れ、彼と愛し合うようになってから、3週間は経っていた。フィリップは、依然として女性を見ても興奮せず、最初は不審に思っていたが、それでも彼女とのひと時は楽しいと感じるようになっていた。特に、指でアヌスを愛されるのが好きだった。夢のような気持ちになれるのである。とは言え、彼女が出て行った後、最終的には、彼は何か他のモノが欲しくてたまらない気持になるのだった。何か他の、もっと固いモノ…。そういうわけで、フィリップは彼女と愛し合った後、あの素敵なディルドで自慰をするのが普通になっていた。
夢想に耽っていたフィリップは、お尻を軽く叩かれ、現実に戻された。インストラクタが言う声が聞こえた。
「さあ、続けるのよ」
フィリップはにっこり笑い、言った。「音楽がなってないもん」
音楽がかかるとすぐに、彼は再び踊り始めた。
*
トニーのもとに新しいビデオが届いた。彼はすぐに開けてみたくて仕方がなかった。そんな自分を恥ずかしく思ったが、どうしても自分を抑えられない。彼はもはやフィリップを自分の息子と思うことはほとんどなくなっていた。フィリップはただの…。トニーはフィリップを何と呼んでよいか分からなかった。
最後のビデオが届いてから3週間が経っていた。トニーは、前のビデオを十数回は繰り返し見ていた。だから、彼は大変興奮しながら、最新版を再生し始めたのだった。
場所は、先と同じ寝室だった。今回は、フィリップはベッドにうつ伏せになっていた。顔を枕に埋め、お尻を宙に高々と上げていた。すぐに、あの黒人女性が現れた。手に双頭ディルドを持っている。
黒人女性はフィリップに近づき、ディルドを彼のアヌスにあてがった。トニーは、フィリップが、それを受けて自らお尻を突きあげるのを見た。黒人女性はディルドを数回、小さく動かしフィリップに挿入した後、ベッドから離れた。アヌスにディルドを埋め込まれたフィリップの姿が映ってる。
そのすぐ後に、再び黒人女性が画面に現れた。四つん這いになってお尻をディルドに向け、じわじわとお尻を寄せてくる。それから手を股間に伸ばし、ディルドの先端を自分の女陰に導き入れた。そうして、また、もう少し後ずさりした。
やがてふたりは互いに逆向きになってお尻を突きだし、触れあわす格好になった。そのままの姿勢でしばらく動かずにいた後、ふたりはゆっくりと前後に身体を揺らし始めた。ふたりとも完璧なリズムで動いていた。まるで同じビートに合わせているようだった。ふたりはたっぷり15分以上、互いにお尻を動かしあっていたが、ビデオは最後までは映さず、途中でフェードアウトしてしまった。
トニーは欲求不満を感じ、その日、さらに3回は再生を繰り返したものの、最後には諦めてベッドにもぐりこんだ。
次のビデオはたった1週間後に届いた。今回は、黒人女性はストラップ・オンをつけてフィリップにセックスをしていた。フィリップは何より嬉しそうな顔をして、身体を揺さぶられていた。こんな嬉しそうな顔をする息子をトニーは見たことがなかった。
*
インストラクタにストラップ・オンでの行為をしてもらうようになってから、1ヵ月が過ぎていた。フィリップは、インストラクタが他の行為ほどは、この行為を楽しんでいないことは知っていた。でも、彼女は相変わらず彼の部屋に来てくれるし、そのことだけでフィリップには充分だった。
ただ、彼は、毎回、これが本物のペニスだったらどんな感じなのだろうと思わずにはいられなかった。暇な時間ができるといつも、そのことが頭を占めた。彼は、もはや女性には性的に惹かれないことは自覚していた。彼のふたりのダンス・インストラクタの裸体を見ただけで(ましてや、実際に性的交渉があっても)勃起しないような男は、他のどんな女性に接しても魅力を感じることなどないだろう。
そんなことから、フィリップは自分は男性に魅力を感じるに違いないと思った。いや、それでは言葉が足りない。彼は自分が男の身体が欲しいと思っていると思った。おちんちんが欲しいのだ。それがいつも手に入るモノなのかどうか。それは分からなかったが、彼はそれはあまり気にしなかった。
この施設に拉致されて1年半経った頃、フィリップはその願いを叶えることができた。不思議な感じだった。ダンス・スタジオでストレッチングを終え、立ち上がった時、クラレンスが7人の裸同然の男性を連れてスタジオに入ってきたのである。
フィリップは、目を避けようとしても、どうしても彼らのペニスに目を惹きつけられた。全員、驚くほど逞しい男たちだった。彼らの後ろについてベル博士も入ってきた。ベル博士は、男たちを横一列に並ばせると、唖然としているフィリップの横に来て、言った。
「好きなのをひとり選んでよいぞ。どれがいい?」
フィリップは唖然としたが、何とか返事をした。「ひとりだけ?」
ベル博士はにやりとした。
「おお、そうか。ふたりまでならいいぞ」
フィリップは実に嬉しそうな笑顔になった。とは言え、難しい選択だった。男たちはそれぞれ異なった人種だった。馬のような一物を持つ黒人がいたし、アジア人の顔つきをした男もいたし、ラテン系もいたし、白人男もいた。それに、たぶんネイティブ・アメリカンと思われる男もいたし、インド人もいた。全員、背が高く筋肉隆々としていた。そして、どの男も巨根の持ち主だった。
フィリップは黒人男に近づき、恐る恐る、彼のペニスに触れた。黒人男はにんまりしながらフィリップを見降ろした。フィリップはその大きなペニスを握り、まるで鎖で引くように彼を引き連れた。フィリップは、次にラテン系の男の前で立ち止まり、その男のペニスも握った。
「これが欲しいわ」 とフィリップは言った。
「お前たちは下がってよい」 とベル博士は残りの男たちに言い、それを受けて他の男たちは部屋から出て行った。
それからベル博士はフィリップに向かって言った。
「じゃあ、楽しむといい。好きに遊んでもらいなさい。いい子でいたご褒美だ。楽しんでいいぞ」
それを聞いて、フィリップはすぐさま、床にひざまずき、黒人男のペニスを舐めはじめた。片手ではラテン男のペニスを握り、黒人男をしゃぶりながら、しごき続けた。しばらくして、今度は相手をスイッチして同じことをした。最初は舐めるだけだったが、じきに吸う行為に変わっていた。彼は、可愛い顔をして、本当に嬉しそうに肉茎を吸いしゃぶる淫乱娘そのものになっていた。
そんな激しい吸茎が何分か続いた後、黒人男が急にフィリップを押し、四つん這いにさせ、彼の後ろに膝を突いた。その1分後、彼はフィリップの丸いお尻に激しく打ち込みをしていた。そしてフィリップはと言うと、後ろから犯されながら、ラテン男のペニスを咥えたまま、ふんふん鼻を鳴らして吸い続けていた。
その何分か後、黒人男はフィリップの腰のあたりに射精をし、ふたりの男たちは位置をスイッチした。ただ、今度は、ラテン男が床に座り、その上にフィリップが乗り、腰を上下に振りながら、黒人男のペニスを咥え、また勃起させようと吸ったのだった。
こんな調子で、時々、体位を変えつつも延々と続けられた。ふたりの男は何度も何度も射精を繰り返しつつも、可愛いオンナ男にセックスを繰り返し、彼を無数の絶頂に導き続けた。そして、その間ずっとベル博士はその行為をビデオに収めていた。この行為は3人とも疲労で床に倒れ込むまで、何時間も継続した。
最後にベル博士は精液にまみれたフィリップの姿にズームアップした。完璧にヤリまくられた姿で、身体じゅうどろどろになり、ダンス・スタジオの床にだらしなく横たわるフィリップの姿である。
*
トニーは最新のビデオを一度も休みを入れることなくぶっ通しで見た。ほぼ3時間に渡るビデオであるにもかかわらずである。彼は催眠術にかけられたかのようにパソコンの前に座り、息子がふたりの男たちに何度も犯される光景を見続けた。
その1時間後、トニーは再び最初からビデオを見始めた。
こんなこと、良くないのは分かっていたが、どうしても見たくなり、やめられないのだった。
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フィリップはいったん本物のペニスの味を知った後は、ディルドは単なる代用品にすぎなくなってしまった。かつては一日の最高の時間であったひと時が、いまでは、本当のセックスをしてもらうまでの残りかすになってしまった。
彼はあの日以来、時々、セックスをしてもらうのを許されるようになっていた。だが、週に1回以上になることはなかった。フィリップは性的に欲求不満の状態が続いた。彼はすぐにダンスレッスンの本当の意味は別にあったのだと思うようになった。ダンスはオトコを手に入れるための手段なのだと。
彼はもはや、自由になることそれ自体を目的とは思わなくなっていた。自由にはなりたい。だが、それは本当にしたいこと、すなわちもっと多くのセックスをできるようになるためのひとつの段階に過ぎないのだ、と。
彼はダンス上達のための努力を再び倍増させた。よりセクシーなダンスをしようと努力した。インストラクタたちはふたりとも彼の努力に感動した。
それからしばらくすると、フィリップの性的不満は薄れ始め、やがて以前ほどはエッチな気持ちではなくなっていった。彼は、あの気持は時間とともに消えて行くのだろうと思った。これは多分良いことなのだろう。あの、四六時中、頭の中がモヤモヤする気分は、消えてほしいと思っていたから。
彼が拉致されてから2年になろうとしていた。そんな時、ベル博士がフィリップの部屋に来た。
「フィリップ、ここを出たいかな? もしそうなら、お前を家に戻してやろう」
あまりに直接的な訊き方に、フィリップは不意を突かれ、返事に戸惑った。
「これは罠ではないよ。もし望むなら、家に戻してやる」
「お、お願いします」 とフィリップは答えた。
「ただ、条件がひとつある。我々のことを決して他の人に言ってはならない」
「もちろん、言いません。ベル博士」
「もし言ったら、お前を元の姿に戻すつもりだからね」 と博士は付け加えた。
このことだけでフィリップは充分に恐怖を感じ、誰にも言わないだろう。そういう効果があった言葉だった。
*
フィリップはファースト・クラスのフライトで故郷に戻され、空港で父親に出迎えられた。トニーは息子の顔を不思議そうに見つめた。彼が大きく変化していたからではない。彼の顔に何かに飢えた表情が浮かんでいたからだった。
ふたりはすぐに家に戻ったが、フィリップにとっては家には違和感があった。自分の部屋に入ると、彼はすぐに素っ裸になった。彼はこの2年間で、服を着ているより裸でいる方がずっと心休まる状態になっていたのである。フィリップは自分がどこにいるかも考えずに、裸のまま部屋を出た。そして廊下で父親と鉢合わせするまで、自分が裸でいることに気づかなかったのだった。
あ、恥ずかしい、と彼は思った。自分を見て、父親のズボンの中が盛り上がってくるのを見たから。フィリップは、これからは忘れずに服を着ることにしようと思った。
*
家に戻って何日か経ち、物事は普通の状態に似たものに戻りつつあった。トニーは、フィリップに彼の会社の秘書として、仕事につかせた(この会社は、なんだかんだ言っても、彼の一族の会社なのだ)。公式的には、フィリップはトニーの姪ということにされ、彼はその後、パトリシア(あるいは縮めてトリシア)と呼ばれるようになった。パトリシアが会社じゅうの淫乱だとの評判を得るまで時間はかからなかった。
トニーに関しては、誘拐犯からもう1通だけメールを受け取った。それには、こう書かれてあった。
トニー、
お前の誇りであり喜びであったお前の息子に俺たちがしたことを気に入ってくれてると思う。息子さんは、前のように好き放題に女の子と付き合えているだろうか(あるいは、息子さんの方が男たちに遊ばれてるのかな)? 前にも言ったが、俺たちは、これがすべてお前自身の過ちの結果であることをお前に思い知らせたいと思っている。お前の不誠実さのせいで、こんなことになったのだよ。
お前の元同僚のマイクより
追伸:俺の親友のベル博士からのメッセージだ。次はお前だそうだ。
トニーは3回もメールを読み返し、そしてしばらく考え込んだ。マイクって誰だ?
*
ベル博士はデスクについていた。小さな録音機を前に。
彼は独りごとを言うように録音装置に語り始めた。
「被験者は3ヶ月のうちに、完璧に女性化に至った。フェロモンの受容と分泌の調整には6ヶ月かかった。フェロモンは若干低いレベルに抑えた。対象がセックス狂いになって、他のことが一切頭に入らなくなるようにはなってほしくないからだ。同様の理由から、アナルの感度も若干落とした」
「…それ以外の点では、テストは完全に成功した。次は他の人種にテストを続けることにする」
そこまで録音し、彼は顔をあげ、椅子の背もたれに寄りかかった。笑顔になっていた。もうすぐ、計画を実行に移せる。
おわり
ローラはそう言って、俺が反応する余裕も与えず、襲いかかってきた。俺の身体をがっちりと押さえこみ、激しいキスを仕掛けてきた。
支配欲がありありのキスで、まるで俺の身体は自分のモノと言わんばかりの激しいキスだった。舌をぐいぐい口の中に突っ込んでくる。
キスが終わった時には、俺はハアハアと呼吸を荒げ、ただ身体を開けっぴろげにして横たわったままになっていた。その間、ローラは今度は俺の身体に沿ってキスをしたり舐めたりを続けながら、徐々に下へと向かい始めた。首筋に唇を這わせられ、やがて乳房へとたどり着く。
彼女は俺の乳首を攻め始めた。焦らす感じで、キスしたり、舐めたりを繰り返す。俺はもっと舐めてもらいたくて、思わず背中を反らしていた。そして、「そこを吸って!」と言おうと思った瞬間、ローラは片方の乳首を強く吸い、口の中、舌で弾き、同時にもう一方の乳首を指でキューっと強くつまんだ。
「あッ、ああーんッ!」 思わず色っぽい喘ぎ声が漏れる。
ローラはしばらく俺の乳首をいじった後、さらに下方へと動き出し、腹から勃起へと唇を這わせた。ペニスに唇を添えると、側面に沿って、ねっとりと舐め上げ、鈴口のすぐ下あたりの敏感な部分を舌先でこね回した。それから俺の両脚を抱え上げ、大きく開かせて、さらに下方へと向かった。
まずは睾丸からだった。一通り玉袋を舐めた後、睾丸をひとつずつ口に含んで吸う。口に含んだまま顔を引き、ずぽっと湿った音と共に口から出しては、くすくす笑っていた。
そして、その後、とうとう彼女の目的地に着いた。舌を大きく伸ばして、俺の割れ目全体をベロベロと舐め、アヌスからの分泌液を集め始めた。ローラは一度、顔をあげ、俺に言った。
「あなたのここから出てくるジュース、何だか分からないけど、でもとても美味しいわ!」
そう言ってまた顔を埋め、俺を食べ始めた。だが、今回は割れ目全体ではなく、穴だけに集中している。
「ああ、いいッ! いいッ! あ、すごい! あなたの舌、とっても気持ちいいわ!」
ローラの舌が俺のアヌスの周囲をぐりぐり舐め、そこをほぐしていた。そして、かなりほぐれた状態になると、今度は中へと突き始めた。何度も何度も繰り返し突いてくる。
たまらない。もし、このまま続けられたら、たぶん、そこを舌で突かれただけで、俺は絶頂に達していただろう。だが、ローラは獲物にはちゃんと注意を払い続けていたようで、俺のあそこが充分にほぐれたと感じると、すぐに突くのをやめた。そして、俺の尻を抱えたまま、ベッドの上に正座する姿勢になった。俺はまんぐり返しをされてる格好だ。俺の脚の間、ローラの顔が見える。舌でぺろりと唇を舐めて嬉しそうな笑顔を見せていた。
「すごく美味かったわよ!」
俺も笑顔を返した。
脚の間、彼女が手を出して俺のあそこに触れてきた。最初から指2本だった。俺の中にぎゅうっと挿し込んでくる。
「うぐぐぐ……」 予想以上に太い感じがし、俺は腹の底から出すような唸り声をあげた。
ローラは指を挿入するとすぐに、出し入れをし始めた。最初の圧迫感はすぐに快感に変わり、俺は早速、ああん、ああんとよがり声をあげていた。
俺の方もあそこをリラックスさせることに集中していたし、そもそも、アナルいじりは何度もしてきていたので、すぐに指2本では物足りなくなっていた。
「ローラ、もっと入れて、お願い……」
そう懇願するとローラは喜んで応じてくれ、素早く指をもう1本追加した。またも快感に襲われ、悩ましい声をあげた。だんだん、絶頂に近づいていくのが分かる。でも、俺はまだいきたくなかった。いく前に、彼女にフィストをしてもらいたかった。
「ああ、いいッ! お願い、小指も入れて! あ、あ、あ…。私のあそこ、いっぱいに広げてほしいの!」
ローラは4本指になってさらに押し込んできた。
「うぐぐぐぐ………ッ!」
いまは彼女の4本指が中に入り、親指だけが出て、俺の会陰部に当たってる。
「あうっ、いいから、手ごと入れて! やって!」
ローラは親指を手のひらの中に丸めこんだ。そうすると俺のアヌスはひとりでに彼女の手を吸いこみ始めた。あそこの中がいっぱいいっぱいで、ものすごく気持ちいい。
ローラは興奮しているのは確かだけど、ちょっと異様なものを見てるような顔をした。なので、もっと励ます声をかけた。
「本当に気持ちいいの! あなたの手、ほんとに完璧に私の中を満たしてくれてるわ。だから、手を尖らせたままにして、ちょっと出したり入れたりして! だんだん奥に入れてって、手首が入るまでやってみて!」
「いいわ。これってすごく親密な感じ。あなたのここ、ものすごくキツクて、私の手を温かく包んでいるわよ。まるで私の手があなたの一部になったみたいなの」
彼女の指が俺の中でうねうねと動いてるのを感じた。俺はと言うと、本当に腹の底から唸るようなよがり声になっていた。これは、あの一番大きいディルドよりもずっといい。ローラの手はアレと同じくらい中を満たしてくれているのに加え、単なるモノではなく生身であり、しかも、こんな素敵な女の手なのだ。
彼女が押し込むたびに、彼女の二の腕が徐々に俺の中に進み、さらに指が俺の奥底をいじってるのを感じた。そして、とうとうローラは俺の直腸の奥、手首まで挿入したようだ。だが、ローラはそこでやめなかった。その代わりに、さらに奥へと突っ込んだのだった。俺は絶叫した。
「あああああぁぁぁぁぁぁ!!」
痛みと快感が襲ってきて、こんなことがあり得るのかと思うほど、激しく絶頂に達した。少なくとも、あの謎の生物の助けなしで、こんな激しい絶頂は可能なのだろうか、と思った。
俺は射精を開始し、最初の一発目が噴射し、俺の乳房にかかった。だが、自分の身体に降ったのはそれだけだった。ローラがすぐに俺の亀頭を咥えこみ、その後の多量の射精をすべて飲み込んだからだ。
ローラは俺の亀頭を咥えつつも、腕を2、3センチだろうか、小刻みに前後させ、俺のアナルに出し入れを続けていた。押し込むたびに彼女の手首の骨が、広げられた俺の開口部を擦るのを感じた。
そして、とうとう、射精が終わった。俺は全身から力が抜け、どさりと倒れ込むようにしてベッドに仰向けになった。ローラは俺の中から優しく手を引き抜いた。そして、俺の乳房に降りかかったスペルマを舐め取った。それから、俺の唇に心のこもったキスをして、俺が回復するまでずっと抱いてくれた。
多分、10分くらいしただろうか。俺はようやく回復し、ふたりでシャワーを浴びることにした。ふたりで時間をかけて、ゆったりとシャワーを浴びた。それから、ふたり、なだれ込むようにしてベッドに入り、充足しきった気持ちで、深い眠りについたのだった。
おわり