「ポルノ・クイーンの誕生」 第3章 Making of a Porn Queen Ch. 03 by Scribler
日曜日の朝、誰かに耳を舐められているのを感じながら眼を覚ました。眼を開け、トレーシーが耳を舐めていたと知った。微笑みながら彼女を見上げ、それからベッドサイドの時計を見た。すでに10時を過ぎていた。
私は飛び上がって、ベッドから降りようとした。
「すみません、ミス・トレーシー。すぐに朝食を持ってきます」
でもトレーシーは私をベッドに引き戻した。
「今日はいいのよ。日曜日はいつもマークが朝食をベッドに持って来てくれるの。昨日の夜はあなたもマークと愛し合ったんだから、あなたの朝食も持ってくるはずよ。だから、ベッドに入ったまま待っていればいいの。すぐに持ってくるはずだから」
「お手伝いしなくても良いのですか?」
「ええ、そうよ。ベッドにいればいいの。ただ、彼が喜ぶように、可愛らしく見えるようにしていること。マークが持ってくるものを食べるだけでいいのよ。マークは、私がウィークデイにはトーストと果物しか食べないと知っていても、日曜日にはいつも盛りだくさんの朝食を作ってくれるの。それを全部食べないとダメよ。じゃないと、彼、一日中、ふくれっつらになってしまうから。朝食を食べたら、私と一緒にお風呂に入りましょう。それから2時間くらい日光浴をして。今日は仕事はなし。日曜日だから」
私が返事をする前に、マークが部屋に入ってきた。たくさん食べ物を乗せたカートを押している。
確かにマークは山盛りの朝食を作った。パンケーキ、スクランブル・エッグ、トースト、コーヒー、ソーセージとベーコン。食べ終わった時には、お腹が一杯で、もう一口も食べられそうになかった。マークは私たちに食べ物を給仕しながら、絶えず、トレーシーと私にキスをしてくれた。とても優しかったし、トレーシーがマークのことをあれほど愛している理由が理解できた。
朝食後、マークは食器をキッチンに戻しに行き、トレーシーと私はバスルームに入った。浴槽にお湯を溜めながら、2人でエネマをした。トイレを流した後、一緒にバスタブに入った。バブルバスは、子供の頃、入ってから初めてだった。トレーシーがどうして毎朝バブルバスに入るのか、そのわけが分かった。とても贅沢な気分になれる。
バブルバスに入りながら、トレーシーに話した。
「昨日の夜、話し合ったことについて考えたんです。私はぜひ女の子になりたいと思いました。できる限り本物の女の子に近づきたいんです」
「それを聞いて嬉しいわ」
トレーシーは私を抱きしめて言いました。
「私も、女の子になったあなたの方がずっと好きなの。それに、マークも、昨日の夜のこと以来、あなたのことを男とは見ていないはず。でも、本当に意思を固める前に、一度、マリアに相談してみた方がいいわね。トランスジェンダーの女の子になることに関していろいろ疑問が出るでしょうけど、マリアなら、どんなことでも答えてくれるはずよ」
マリアの兄が女の子の格好になるのが好きなのは知っていた。トレーシーは、マリアが、この件に関して手近な情報源だと知っていて、こう言ったんだろうと思った。マリアに話してみることについて私もトレーシーと同じことを考えていた。
浴槽から出た後、2人ともビキニに着替えて、プールサイドに出た。マークはすでにビーチ・チェアに横たわって日光浴をしていた。トレーシーと私の姿を見たマークは、背中にオイルを塗ってくれないかと言った。
トレーシーは、マークが裸になっているのを見て、自分もビキニを脱いだ。でも私にはビキニは着たままでいるように言った。裸になると男の子であることがあからさまになるからと。乳房があったらトップレスになってマークの前に出るのはいいけれど、下の方はダメだと。
トレーシーと2人で、楽しみながら、マークの背中、お尻、そして脚に、たっぷりと日焼けオイルを塗り、その後、チェアに横になって日光浴を始めた。私はトレーシーの背中、脚、そしてお尻にオイルを塗り、その後、トレーシーが私に同じことをしてくれた。
3人で、2時近くまで日光浴していたと思う。マークが立ち上がって言った。
「もう、一日に陽に当たるのは十分だと思うよ。俺はビールを持って映画を見ようと思う。君たち女の子たちも付き合うかい?」
トレーシーが立ち上がった。
「それが良さそうね。その前にシャワーを浴びてオイルを落としましょう?」
トレーシーはマークの腕にすがりつきながら私の方を振り返って言った。
「ステフィー? あなたもシャワーを浴びて、何かセクシーな服に着替えて、書斎に来るといいわ。飲み物は私が用意しておくから」
私は何を着てよいか分からなかったが、シャワーを終えて部屋に戻ると、トレーシーが来ていたらしく、すでに私の服を選んでいてくれていた。ベッドの上には、無地のボタンダウンの白シャツと、格子柄のミニスカートが置いてあった。それに膝丈の白ソックスと白いテニスシューズもあった。白いサテンのレース・ブラとそれにマッチしたパンティ。
着替えるのに時間はかからなかった。私は、すっかり女子高生のように見えていた。お化粧をする時は、いつもより少し濃い目につけた。この服装のになるのに合わせて、少しだけ淫らっぽく見えたいと思ったから。清純な若々しい娘の服装だけど、ちょっと濃い化粧だと、私自身そそられるだろうなと思って、そうした。
着替えを済ませ、書斎に入ると、すでにトレーシーとマークは私を待っていた。トレーシーは、とても丈の短いミニスカートと体に密着したタンクトップを着て、ソファに座っていた。マークはシルクのボクサーパンツ1つの格好だった。それ以外、マークは何も着る必要がなく、その姿だけで十分セクシーだった。
驚いたことに、妻は、ベンのキスにすぐに応じたのです。口を大きく開けて、彼の舌をうれしそうに受け入れている。ベンはキスをしながら妻の小さな手を取り、それをジーンズの前のところに起きました。そして、その手を動かし、ズボンの上から、ペニスを上下に擦らせたのです。
「こいつは、どうだ? 奥さんが求めているようなデカイやつって言えるか?」
「ええ、言えるわ」
妻は嬉しそうに答えました。自分から手を艶かしく動かし、彼のズボンの前を擦り続けています。みるみる大きな盛り上がりになっていました。
「俺の方も忘れるなよ」
トニーが割って入り、妻の顔を自分に向かせ、彼もキスを始めました。
この時も、妻はキスに積極的に反応しました。そしてこの時は、誰に求められるでもなく、自分からトニーの股間を擦りだしたのです。
「う~ん!」
口を塞がれながらも、色っぽい声を出していました。手で触れているものが気に入ったからでしょう。
私たちは、その後も2杯ほどお酒を飲みましたが、妻は、男たちとキャッキャとはしゃぎながらおしゃべりをしていました。その間、私は完全に無視。すると、ベンが、待ちきれなくなったのか、妻に何がしたいと訊いたのです。
「私の夫を家に帰したほうがいいと思うの。その後、私をあなたたちの家に連れて行って。そして、私を完全な色狂いの女のように扱って、もてなして欲しいわ。私のあそこに、いっぱい中出しして。私の体にたくさんキスマークや噛んだ跡をつけて。その後で私を家に送って欲しいわ。そうすれば、夫も、私が夫と出会ってから初めてまともにセックスしてもらったって分かると思うから」
「奥さんの言ったこと聞こえたよな!」
ベンが私に言いました。
「とっとと家に帰って、奥さんが帰ってくるのを待ってな。次に奥さんに会うときには、奥さんを、完璧にヤリまくられた女にして返してやるからよ」
妻と2人の男たちは、とぼとぼと店を出る私を大笑いしていました。妻の初めての浮気も見ることが許されないのかと、鬱々とした気持ちでした。
家に帰り、気持ちを落ち着けるため、さらに何杯かお酒をあおりました。正直、いま男たちが妻にしていることを思い、興奮していましたが、同時に、他の男たちが妻を奪っているという事実に、嫉妬のあまり胃が少しよじれるような感覚もありました。
夜中になっても妻は帰ってきませんでした。仕方なく、私は一人でベッドに入りましたが、皆さんも想像してることでしょう、私は全然、寝付けなかったのです。そして、午前2時ごろ、玄関ドアが開く音が聞こえたのでした。
「いとこの唇」 A Cousin's Lips by M1ke Hunt
先の「写真家」の続編を出すって約束したのは知ってるけど、まだ、ちゃんと清書する時間がなかったんだ。タイプライターがいかれてね。いや、理由は何でも良いんだ、好きな理由を考えてくれ。今日の話は、さしあたりの間に合わせ。続編(「暗室」というタイトル)は土曜の夜に投稿しようと思っているよ。妻が僕のところから逃げたいと言い出すとか、そういったことが起きなければね。
ストーリーの前につける但し書きっていうのは、本当に退屈だよ。さらに悪いことに、それをつけると、スペースを食うし、ダウンロードする時間も無駄になる。
昔からの同じの、馬鹿みたいな但し書きをみんなで使い回しするのはやめて、誰か、何か新しい但し書きを書くべきだと思うよ。ねえ、例えば、こんな風な。
「もしあなたが右利きだったら、これを読みながらオナニーする時は、左手をお使いするよう、お願いします」とか
「あなたのガールフレンドに私のところへ電話するよう仕向けてください」とか。
おっと、また、書きすぎかも。
いいよ。分かったよ。おとなしくするよ。
「もしあなたが18歳以下なら、これを読むのをやめ、あなたのコンピュータを川へ投げ捨てなさい。コンピュータは悪魔の道具です。」
これでよしと。気分がずっと良くなった。
「いとこの唇」 MIKE HUNT
2年まえ、僕は大画面のテレビを買った。そして去年は、衛星放送用のパラボラ・アンテナ。そのため、僕の家は、当然のように、友達がたむろする場所になってしまった。先週の金曜の夜はシカゴ・ブルズの試合があったので、友達4人が家に来た。で、試合相手のフェニックス・サンズがコテンパンにやられてしまったので、僕たちもがっくり、やられてしまった。それで、その夜は、結局、みんなの話しの話題がセックスのことになったのだった(こういう流れ、僕は心から嫌ってるんだけどね)。みんな、それぞれ、自分の初体験のことについて話さなければならないということに。どいつも、初めてセックスした女の子や、場所、時間について、非常にビビッドに記憶していたが、それは当然といえば当然で、驚きではなかった。
で、僕はみんなに、最初のフェラについて覚えているかと訊いたんだ。ものすごくビックリしたんだけど、4人のうち一人も、しっかり覚えているヤツがいなかったんだよ。僕はしっかり覚えている。と言うわけで、その時の話を後代のために語り継ごうと思ったわけ。
もちろん、僕の体験は、他のたいていの人の体験より、記憶に残りやすいものだったのかもしれない。というのも、僕の体験には、ノース・ダコタにいる年上のいとこが絡んでいるから。実際、僕とそのいとこは他にもいくつか体験があるんだ。そういう体験、多分みんななら、そいつは性的体験だと言うと思う。
スティーブが理性的になってくれさえすれば、すべてが元通り普通に戻れるのに。何と言っても、バーバラは、事実、レイフとセックスはしていなかったのだ。それに、レイフの馬鹿な一物を口に許したこともないし・・・その下の所にも。レイフは、人の良い男で、バーバラが望まないことを強要することなどなかったし、ゆっくりと関係を進めようと言っていた。プレッシャーは絶対かけないと、彼はよく言っていた。ではあるが、バーバラは、あの、スティーブがレイフの車を川へ落とした午後に、あれをしたかもしれないとも思っていた。
レイフは、あの事件について、いまだに激怒している。スティーブには、あんなことをする必要などなかったはずだ、と言っていた。完全に限度を超えた行為だと。野蛮な行為だと。ではあるが、レイフは警察を呼び出したりはしなかった。あの日、あの公園でレイフがしたことは、沈みかかった車のダッシュボードに手を伸ばし、携帯電話を取り、レッカー車を呼び出したことだけ。スティーブを訴えることを考えているとは言っていたが、バーバラの知る限り、レイフはまだそれをしていない。
バーバラは、最近、自分に起きたすべてのことについて、頭の中が混乱していたし、自分の人生がどこに向かっているかうろたえていたし、普通だったら自分が行うことがなかったこまごましたことに囲まれ悩まされていた。心が、あれやこれやのことに勝手に飛び移ろい、1つのことに十分に時間を掛けて落ち着いて考えることができなくなっていた。
ようやく職場に復帰する頃には、すでに彼女の神経はかなりぼろぼろになっていた。復帰の初日からバーバラは遅刻し、そのことを彼女は嫌悪した。遅刻により一日のスタートが最悪になってしまうし、いつも、その日、一日中の調子を決めてしまうように思われた。最近、何も良いことがない。
バーバラは、ビルの6階に着いた時、職場のすべての人が自分を見ているような気がした。バーバラは、いずれにせよ、普段から人の目を少し気にする性格ではあるのだが、この日は、いつもに増して人の目が気になった。先週、スティーブがあれほど詮索に夢中になっていたことを知った後は、バーバラは終日監視されているような気持ちだった。とても居心地が悪い。今はみんなが自分のことを見ている。探るような眼で。まだ私立探偵がいて、自分の行動をくまなく追跡しているのだろうか?
「やあ、バーブ」
トムが声を掛けた。彼は首をひねって、間仕切り小部屋のキュービクルの間の通路を歩くバーバラの後姿を見ていた。
「今日は、誰も一緒じゃないの?」
トムの表情は柔和だったが、バーバラは彼の眼に何か別のものを見たように感じた。
「あ、・・・いえ・・・誰も」 困惑しながら答えた。
バーバラは、後ろを振り返って、通路に何人か他の従業員がいて自分と同僚のトムを見ているのを見た。バーバラは、トムの質問の意図をはっきりとは理解していなかったが、その変な質問に驚いたばかりでなく、他の人たちが廊下に立って自分を見ていたことを知り、二重の意味で驚いていた。その中にあの2人がいた。バーバラが嫌っている女性2人だ・・・彼女たちも、バーバラのことを大好きだとは思っていない・・・その2人がいやらしそうな笑みを浮かべていた。バーバラは、不安になりながらトムを一瞥し、さっと振り戻って、通路を進んだ。