夫と二人、店内に入りました。正直ちょっとおどおどしていました。でも、そんな気持ちは、私が入ったとたんに、15人ほどの男の人たちが私の方向に首をひねり、私の身体を上から下までじろじろ見るのを見た瞬間、消え去りました。それと同時に、あそこがじゅんと濡れ始めました。
壁にかかっていた大きな鏡で自分の姿を見ました。そして、私がたった一つのことを目的とした姿をしているのを改めて自覚したのです。そのたった一つのこととは、もちろん、セックス。どんな男も私の身体を断れないでしょう。
その男の人たちは、私の身体のどこを見たらよいか、それを選ぶのが大変だと感じていたようです。染み一つない綺麗な顔。水晶のように澄んだ青い瞳。その顔を縁取る、シルクのような長いブロンドの髪の毛。
それとも、トップの中からはち切れそうに張り出している96センチEカップの胸かもしれません。二つの乳首が薄地の生地を通してはっきりと見えます。
あるいは、私の平らなお腹や、引き締まった丸いお尻かもしれません。白ストッキングに包まれたすらりと長く伸びた脚や、「犯して!」と言わんばかりのヒール高15センチのハイヒール・サンダルが、あの人たちの目を惹きつけたのかもしれません。
普段、私はとても慎ましい女ですが、そんな私でも今の自分の姿を見たら、ひと目で、セックス目的で来た女だと分かるでしょう。その場にいた男の人たちは、誰もが私を見て、この女は今夜やられまくると分かったと思います。でも、私が、今夜、子供を授かるつもりで来ていることまでは、多分、誰も想像していないことでしょう。
排卵時期のことについて、夫に言った時は不確実だったのですが、後で本当になると分かりました。体温を取り続けていて、その夜がどんぴしゃりなのです。私は夫を焦らすのが好きですが、夫は、私が妊娠するかもと思うと、そそられるはずと分かっていました。
こういう理由で、私はジョンと一緒にブースに入ることにしようと考えていました。そこで、もう少し彼を焦らした後、愛する夫に素敵なスペルマをたっぷり私の子宮に注ぎ込んでもらい、子供を授けてもらおうと、そう考えていたのです。
ジョンは、お店で使うトークンのコインを数ドル分買いました。そしてブースが並んでいる店の奥の方へとゆっくり進んで行きました。私も彼の後に続いて進んでいきます。私のことをじろじろ見ている男の人たちには笑顔を見せながら、歩きました。この人たち全員に、私の身体のどこかの穴を使ってやってもらう…。そう考えただけでワクワクしてきます。
ブースの並びの通路は暗く、よく見えませんでしたが、ジョンは空いてるブースを見つけたようです。夫はそこへ私を連れ込み、ドアを閉め、鍵をかけました。
「別々のブースに入ると思っていたわ」
「それは後で。今は、トークンを無駄遣いしないよう、一緒にビデオを見ることにしよう」
「オーケー」
そう返事して同意しましたが、これからどうなるか、正直、自分でも分かっていませんでした。ブースの中、確かに『至福の穴』がどの壁にもあるのに気づきました。思ったより大きい穴なのでびっくり。
ジョンがコインを何枚かスロットに入れると、ビデオが始まりました。最初は、画面が明るすぎて眩しかったのですが、すぐに目が慣れました。画面では女性がひとりと男性ふたりがセックスをしていました。ふたりの男性は上と下両方から女性にしていました。それを見て、すぐに、あの自動車工場のこと、それにあの時の素敵な感覚のことを思い出しました。
あそこから愛液が出てくるのを感じます。そして夫のおちんちんが欲しくてたまらなくなってきました。私は両腕を彼に絡めて抱きつき、キスをしました。彼の片方の太ももの上にまたがり、股間をそこに擦りつけました。まるでサカリのついたメス犬のように。そして、囁きかけました。
「私にやって…」
「いいよ。でもまずはおしゃぶりするんだ」 と夫は命令しました。