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ジャッキー 最終章 (3) 

ダンの第1発目が口の中に溢れた。私はその熱さに驚いた。撃ち込まれたものを飲み込もうかと考える間もなく、二発目、三発目が撃ち込まれた。力強い噴流となって口の奥に当たるのを感じた。

やっとのことでそれを飲み下すと、さらに二発噴出し私の舌に当たった。結局、何発撃ちだされたか、途中から分からなくなっていた。ともかく、ようやくダンが射精を終えた時には、1リットル近く精液を飲みこまされたような気がした。

ダンの分身から緊張感が薄れたのを感じ、私はようやく終わったのだと思った。だけど、その時、私の後ろからアンジーが囁くのが聞こえた。

「彼を固くしてあげて…。私も欲しいんだから…」

私は何も考えず、ダンのペニスを咥えたまま唇を動かし続けた。それは確かに柔らかくなり始めてはいたけど、口を動かしているうちに、すぐに、また固さを取り戻してきて、さらに何分か続けているうちに、元通りの勃起に戻っていた。勃起を取り戻すと、ダンは私の頭を上げ、口から引き抜いた。

正直、口からペニスを抜かれて、私はちょっと名残惜しい気持ちになった。最初は口にペニスを入れることをあれだけ嫌っていたのに、知らぬ間に、それが大好きになっていた。こんなにも早く自分に変化が訪れたことに、自分のことながら、驚いていた。

私の口からペニスを抜くと、ダンが言った。

「ようし、どっちから先にやる?」

アンジーは両膝を突いたまま、上下に腰を振り、まるでおねだりする子供のような声で言った。

「私から! お願い! 夫が初めて男をしゃぶるのを見てたら、ものすごく濡れちゃっているの!」

ダンはアハハと笑い、じゃあお前からやってやろうと言った。

「二階の寝室に行きましょう? そこの方がもっとくつろげると思うから」 とアンジーは立ちあがり、ダンの手を握った。

他の時なら、私はアンジーの行動が少し変だと思ったと思う。何と言うか、アンジーはダンを毛嫌いしていたはずだし、ダンはアンジーをぼろ人形のように扱っていたはずだったのに、今の二人の様子は、全然そのようなものではなかったから。でも、この時の私は、生れて初めてのフェラチオをしたばかりで、頭の中が朦朧としていた。多幸感の状態になっていたと思う。何が何かはっきり分からなくなっていて、ともかく、この流れにあわせて行こうとしか思っていなかった。

アンジーは私の手も取り、三人で階段を上がり、寝室に入った。寝室に入るとアンジーは両手を広げて、愛しそうに包みこむようにダンを抱きしめ、キスを始めた。キスをしながら、ゆっくりとベッドへと導き、ふたりでベッドに上がった。

2分ほどキスを続けていたが、アンジーは私がまだベッドの脇に立っていることを思い出し、ベッドの上をトントンと叩いて言った。

「あなたもここに横になって」

私がベッドに上がると、アンジーはこちらに向きを変え、ダンにしたのと同じくらいの情熱を持って、私にキスをした。1分か2分くらいキスを続けていたと思う。急にアンジーがキスを解き、私の顔を横に向けさせた。次の瞬間、私はダンとキスをしていたのだった。

依然として多幸感でハイな気持ちになっていたのだと思う。この時、私は男とキスをすることに抵抗がなくなっていたし、驚いたことに、ダンも気にしていないようだった。

キスを始めて何秒かして、すぐに気づいたことがあった。それは、ダンとのキスはアンジーとのキスとはまったく違うということだった。アンジーとのキスは甘く優しいし、アンジーの舌使いもほとんど攻撃的なところはない。彼女が支配的な気分になっているときですら、どこか優しいところがあった。それに比べるとダンのキスはずっと攻撃的だった。彼とキスしていると、誰が力を持っていて、支配的な立場にいるのかをはっきり教え込まれるような印象だった。そして、不思議なことだけど、キスを通してそのように教え込まれることが、私にはとても気持ちが落ち着くように感じた。

いつしか、ダンにキスされることが気持ちよくなってきて、舌を口に入れられた時も嬉しくなっていた。そんな気持ちになっていたところで、ダンが私から離れ、アンジーへと関心を向けてしまった。なぜか寂しい気持ちになっていた。それから数分間、私は横たわりながら、ふたりがキスをするところを見ていた。ダンがキスをしている人が私だったらいいのにと思いながら。


[2013/05/10] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)