連中は分かっていない。僕は200名にのぼる最も賢い子供たちの父親なのだ。この子供たちは何でもできる。そのことを知っているのも僕だけだ。ディアドラとドニーには、それを説明し続けているのだが、彼女たちは、依然として、子供たちが何をしていかを知って驚き続けている。 本当は驚くべきじゃないのだが。子供たちはやりたいことが何であれ、それをするだろう。できるだけカネもうけをするとか、必要になったものを発明するとか、ハッキングしたいと思ったところがどこであれ、そこに侵入するとか。 子供たちには可能な限り最も高い倫理性を教えなければならない。さもなければ、僕たちは獰猛なサメの集団を生み出したことになってしまう。 新世代の子の母たちは、みな無邪気だし、愛らしい。みんな、次の世代は「奪う者」ではなく、「与える者」になるだろうとずっと前から言っていた。ホモ・サピエンスの狩猟採集民的なメンタリティは、これだけ人類が増え、こんなにも資源が乏しくなった世界では、もはや有効ではなくなっている。彼女たちは、子供たちがそのメンタリティを持たないだろうと感じているのだ。 僕も、この母たちには、卑しい心根を持った人が一人もいないと断言できる。これって生まれつきの性質なのだろうか、それとも育った環境によるものだろうか? 母親たちがこれほど優しく、付き合いやすい人たちだとすると、どうしてその子供たちがそれ以外の人間になることがあるだろうか? エミーですら、基本的に可愛らしい女の子である。ただ、世界の歴史の流れに影響を与えることが好きなだけだ。 思うに、エミーとエレが、インターネットの本当の力を完全に理解した世界で最初の人間だと思う。ふたりともワークステーションの前に座り、軽々と、合衆国政府の悪だくみを阻止したり、お昼寝の前に何百万ドルも稼いだりしている。 エッダとエディは、エミーたちに比べると科学的な精神の持ち主だ。ふたりともカネ儲けには興味がないし、政府をあわてさせることにも興味がない。今のところ、ふたりともシステムの設計に情熱を注いでいる。 ふたりともすでに、ソフトウェア開発に関しては、現在のハードウェア技術の状態で、行けるところまで行っていると言える。なので、ふたりとも今は自分自身のハードウェアの設計に取り組んでいるのだ。 僕はただ座って子供たちがすることを見ているだけ。時々、子供たちがどこに向かっているのだろうと理解しようと努めるだけ。だけど、ある意味、それは僕の能力を超えている。子供たちは、安全で、(政府は別として)他人に害を及ぼさない限りは、好きなことをしてよいと白紙委任を得ている。 うちにはジャーマン・シェパードが2匹いる。この犬たちも家族の一員で、侵入者から財産をガードしてくれている。2匹とも(犬にしては)とても知的だし、優れた門番だし、Eキッドたちを愛してくれている。 時々、この犬たちが、作業しているエディの隣に辛抱強く座っていることがある。そんな時、エディは犬たちに話しかけ、作業の内容を説明しているようだ。犬たちは首を突き出して、聞いている。知的な目を見るとすべてを理解しているように見える。だが実際は、ひとかけらも理解していない。 そしてエディは僕にも同じようにさせてくれている。彼女は、作業しながら、横に座る僕に見させてくれるのだ。エディは彼女なりのやり方で僕に何らかの概念について説明してくれる。僕は首を突き出して、賢そうな顔をしながらエディを見ている。だが、僕も何も理解していない。 僕がこの子たちの父親だからと言って、子供たちを理解できることにはならない。エマは「新人類」と呼んでいた。そして、忌々しい大メディアも、その概念を取り上げ始めた。多分、新世代のことは、すでにマスコミに取り上げられているのかもしれない。 6年前、夕食を食べながらこれを計画した時、僕たちは自分たちが何をしているかさっぱり分からなかった。思うに、僕たちは今の自分たちよりもほんの少しだけ賢い自分たちを探していたのだろうと思う。運が良ければ、そういう自分たちになれるだろうと。 だけど、Eキッズたちはずっと先を進んでいる。ホモ・サピエンスがホモ・エレクツスよりもずっと先を進んでいたのとちょうど同じように、Eキッズたちはホモ・サピエンスのずっと先を進んでいるのだ。たった1世代だけど、信じられないほどの大飛躍が起こっている。Eキッズの倫理性が、知性に負けず劣らず先進的なものかどうか、それはEキッズたちが成長していくにつれて、分かるだろう。もし、そうだとしたら、つまり倫理性も優れたものだとしたら、ドニーとディアドラと僕は、世界を救ったことになるかも知れない。 つづく
ケイトは俺の目を覗きこみ、俺をゆっくり立たせた。そしてミセス・グラフの広げた脚の方を向かせ、俺のヒクヒクいってるペニスを握って、ミセス・グラフの広がった入口に位置付けた。 「ジャスティン? そろそろあなたの奴隷のおまんこにやりたくなったんじゃない?」 ミセス・グラフの脚に手を這わせ、上下に擦りながら俺に訊く。 ケイトは俺の眼を見つめたまま、顔をミセス・グラフの脚へと降ろした。ストッキングを履いたままのツルツルの脚に舌を這わせながら、俺を見ている。 「ああ」 と俺は小さな声で答えた。 「ああ、って何?」 ケイトはミセス・グラフの脚の付け根まで舌を這わせ、また戻り、膝の裏側を舐めている。 「俺の奴隷をヤリたい」 するとケイトは俺のペニスを引っぱり、ミセス・グラフの女陰に添えた。 「あなたはどう? ご主人様にヤッテもらいたい?」 ケイトは、今度はミセス・グラフに訊いた。乳首のバーベル・ピアスを軽く引っぱりながら。ミセス・グラフは乳首の刺激を受け、エクスタシーから背中を弓なりに反らした。 「ああっ!…ええ! ヤッテ、ジャスティン!」 荒い息づかいのせいで、豊かな乳房が上下に揺れる。 「あら、これはいけないわね、ジャスティン。彼女、あなたのことをご主人様と言わなかったわよ。ちゃんとお仕置きしなきゃだめね」 ケイトは邪悪な笑みを浮かべながら言った。 「ああ、ごめんなさい! ご主人様!」 ミセス・グラフは喘ぎ、答えた。ケイトに指の爪で股間の茂みを掻かれている。 「お願いです、ご主人様、やってください!」 「お仕置きをするのよ!」 ケイトは強い調子で宣言し、祭壇の下から鞭を取りだした。 「しっかりお仕置きをするの、ジャスティン。今後、二度と間違った呼び方をしないように、懲らしめてやるのよ」 とケイトは俺に鞭を渡した。 俺は一歩後ずさりした。俺のペニスがミセス・グラフの女陰から離れた。さらにもう一歩引きさがり、鞭がどのくらいの長さか確かめた。 それを持ちながらミセス・グラフの目を覗いた。俺がどのくらい強く鞭を使うつもりか分からないからだろう、その目には恐怖と不安の表情が浮かんでいた。 「やって…」 ケイトも艶っぽい声を上げた。見ると、ケイトは自分で自分のバーベル・ピアスを引っぱっていた。 俺は鞭を振りかざした。観客席に目をやると、様々な会員がステージの周りに集まっていて、期待しながら見ている。照明は相変わらずぐるぐるまわり、クラブ内を照らしている。 「ああ、お願い、やめてください。ご主人様、お願いです…」 どうしてもこれはやらざるを得ないと考え、俺は素早く鞭を振りおろした。革のストラップが飛び、ミセス・グラフの尻頬を打った。 「ああ、いやぁぁぁぁ…」 尻に一筋赤い跡が残ったのが見えた。 「もう一回」 ケイトがかすれた声で言った。今は、片手でバーベル・ピアスを引っぱり、もう片手の指を自分の股間に突っ込んでいる。 俺はミセス・グラフが再び懇願し始める前に、鞭を振りおろした。 ピシッ! ピシッ! ピシッ! ピシッ! 我ながらひどいことをしているとは思ったが、ミセス・グラフに間違いをするとどうなるか教えるために、これは必要なことなのだと自分に言い聞かせた。 「ああ、やめて、ご主人様!」 ミセス・グラフはひときわ高い声で叫んだ。目から涙をぽろぽろこぼしている。 尻を見ると、5回の鞭打ちの跡が尻頬にうっすらと浮かんでいるのが見えた。ミセス・グラフは俺たちを見つめていたが、やがて啜り泣きもやんだ。 「よろしい!」 ケイトはそう言い、ミセス・グラフの顔のところに近寄った。 「ジャスティンにヤッテほしい?」 とケイトはミセス・グラフの顔を見下ろしながらかすれ声で訊いた。 「はい、ご主人様。お願いです、私にしてください…」 ケイトは俺の隣に立ち、甘い声で囁いた。 「さあ、あなたの淫乱女にヤッテあげて」
クリスティはあたしが裸になっているのを見て、はっと息を飲んで立ち止った。目が上下に走って、あたしの身体をつま先から頭まで見ていた。でも、やっぱり、股間のところを見つめている時間が長かったみたい。 ちょっと着替えをしているから出て行ってと言おうかと思った。でも、どうして、そう言わなければいけないの? もうクリスティには、あたしの肌を許される以上に見られてしまっているもの。 このまま見せてもいいわと決め、あたしはにっこり笑って、ベッドにおいてた黒いストッキングを取った。 「それで、お友達に連絡がついた?」 片脚をベッドに乗せながら訊いた。娘に見られながら、どこか自分が露出好きの女になったような気持ちが身体の中を駆け巡った。 「え、ええ…それで、どうなったと思う? …彼女、手伝ってくれるって! 彼女、フランクと別れる時、ずいぶん嫌な目にあったらしいの。だから、フランクに仕返ししたくて待ちきれないって言ってたわ」 クリスティは、そう言いながらベッドに腰掛けた。あたしの脚のすぐ隣に。 あたしはちょっと疑いながらクリスティの顔を見ていたけど、ともかく、クリスティの提案を熱心に聞いた。娘は全部説明してくれて、あたしも、うまくいきそうと認めないわけにはいかなかった。クリスティがすべて説明し終わった時には、本当に、何もかもうまくいくかもしれないと、本当に希望が出てきていた。 「すごいわ、クリスティ。本当にそんなことができるのかしら? でも、あなたたち、よくこんなこと考えついたわね」 「大丈夫よ、ママ! 彼女、私の一番の親友のようなもの。彼女ならきっとやれるわ!」 クリスティはそう言って、あたしの手に視線を降ろした。ストッキングを太ももの付け根近くに引き上げているところだった。 ストッキングを履くとき脚を広げていたから、クリスティが座っているところからは、あたしのきれいに剃ったあそこが完全に見えている。でも、どういうわけか、娘に見られていても平気だった。多分、さっき一緒に自慰をしたからだと思うけど、分からない。 ともかくクリスティにこんなふうに見られるたびに、身体じゅうに何か嬉しい緊張感が走ってくる。まるで娘の視線に、あたしを興奮させる性的な力がある感じで、その時に感じてることがどんなことであれ、それを強める働きがあるみたい。よく理解できないけど、でもとてもゾクゾクしてきちゃう。 「オーケー、じゃあ、ママがフランクの相手をしている間に、あなたたちふたりはその計画を進めていて。でも、夜の9時までにすること。その時間が最終期限よ。その時まで、ママはセックスなしでフランクの相手をしているわ。それからもう一つ…。必ず携帯電話を持っておくこと。あなたとお友達が計画を実行したら…完全にやり遂げたら、すぐにママに電話して。分かった?」 あたしの素晴らしい娘。ワクワクしてるのか、目をキラキラ輝かせて立ちあがった。まるであたしが命令を出す軍司令官であるかのように、起立して敬礼してみせてる。 「イエス・サー!」 と言ってクリスティは笑いながらまた座った。 あたしはもう一方のストッキングを取って、別の脚に同じようにして履いた。この時もクリスティによく見えるようにして履いた。何でそんなふうにしたのか、自分でも分からない。 ただ…自分の娘の前でちょっとだけキワドイことをしたい気持だっただけ。どの道、あたしたちはふたりとも女なんだから。クリスティはあたしを見ていて、あたしもクリスティの視線を追っていた。娘の視線がどこに向いているかを見るだけで、ゾクゾクと鳥肌が立ってくる。
「私を突き落としたわね!」 イサベラは怒った子供のように叫び、みっともないほど慌てながら立ちあがった。レオンは、その立ち上がる時の彼女の姿を嬉しそうな目で眺めたが、一方のイサベラは手首を縛られたまま、レオンの前に立ち、怒りの目で睨んでいた。 レオンは手で口を拭った。「だが、それは俺の意図じゃなかったのだが」 「ひどい人!」 とイサベラは両手にこぶしを握ってレオンの肩を叩いた。 彼女はもう一度叩こうとしたが、そのこぶしは簡単にレオンの手に捉えられてしまった。レオンは、そのイサベラの手を握ったまま、彼女と一緒にわざと後ろのベッドに倒れ、仰向けになった。 レオンの固く筋肉質の身体の上、イサベラは逃れようと、もがき、身体をくねらせた。だが、イサベラが暴れている間にレオンは彼女のシュミーズを捲り上げていた。 力強く捲り上げるが、イサベラの両手首を縛っていたスカーフのところでシュミーズのストラップが引っかかり、苛立ったレオンは、食いしばった歯の間からシーっと息を吐いた。だが、やりかけたことはやり遂げると、レオンは強く引っぱり、シュミーズの細いストラップは簡単に引きちぎれた。脱がしたシュミーズを勝ち誇ったように床に投げ捨てる。 イサベラは素っ裸でレオンの上に身体を広げた姿にされていた、赤毛がピンク色に染まった顔にかかっていた。今だにレオンの上でもがき続け、その腹部の柔肌がレオンの下着の中の固い盛り上がりを執拗に擦ることになっていた。 イサベラが膝を彼の太ももの間に割り込ませ、さらにそこの部分を擦りたててくるのを感じ、レオンは唸り声をあげた。 「イサベラ…!」 レオンはイサベラの尻頬に指を食い込ませ、固く自分へと引き寄せた。燃える瞳でイサベラの瞳を見つめた。もはや彼の顔からはユーモアの表情は消えていた。 レオンはイサベラを抱いたまま、身体を反転し、イサベラを仰向けにさせた。そして身体を半分ほど起こし、下着の結び目に手を掛けた。 「お前は俺を、まるで童貞になったような気持ちにさせる。自制することができないウブな若者のように」 レオンはそう呟きながら顔を降ろし、イサベラの半開きになった唇にキスをした。 イサベラもキスを返した。レオンのチュニックの襟に指を絡め、引き寄せた。そのレオンの唇が彼女の唇から離れ、徐々に下へと向かい始めた。その唇が這った後には炎のような道ができた感じだった。彼の唇は、喉から胸元をたどり、やがてツンと尖った乳首を捉えた。 「縛りを解いて」 イサベラは苦しそうな息づかいで喘いだ。自分を愛撫するレオンに自分からも触れて、愛撫したい。 「ダメだ」 レオンは邪悪そうに微笑んだ。
「兄上、それが身内の者に対する挨拶ですか? 兄上は弟である私に怪我を負わせたのですぞ!」 サブローはひざまずき、ノボルの刀で身体を支えた。 「これは本当に美しい刀だ。チチウエ[Chichue]は、これを最初から私に譲るべきだったのに…。だが、この刀は、家名を受け継ぐ父上のひいきの息子の元にわたってしまった。ふん。あれほど愛した長男が時化の海で命を落としたと聞いて、もともと心臓が弱かった父上がどんなに悲しんだことか…」 サブローはわざと涙ぐんで見せながらそう言い、ノボルに近づいて、「その父上は、すでに亡くなりましたがね」と付け加えた。 父の死の知らせを聞き、ノボルの頬に涙が伝った。「お前が私をそんなに憎んでいたとは、知らなかった」 「それは父上も兄上も、あの武士道などという意味のないことを大事にしすぎたからですよ」 サブローはそう言い、ノボルの顔を地面から上げ、顎を手でつかみ、自分の目を正視させた。 「目を覚ますのです、お兄さん[Oni-san]! 名誉とか、家とか、忠誠心とか、そんなものこの世には何の意味もない。強く、冷酷な者こそがこの世を支配するのです。だからこそ秀吉様も朝鮮王朝を叩き潰すおつもりなのです。そして! そして、大陸にしっかりと土台を固めた後は、明の皇帝にご自分の意志に従わせる。あえて歯向かおうとする者は誰であれ、殺し、排除していくのです」 サブローはそう言いながら、嬉しそうに目を細めた。「そうなったら、素晴らしいじゃありませんか」 「サブロー、お前は気を病んでいる。哀れな…」 ノボルは弱くつぶやいた。 サブローは、自分の言葉にノボルが無関心でいることに腹を立て、ノボルの皮膚に刀を刺した。 「私が気を病んでいるだと? 兄上こそ、今は犬畜生でしょう! いや、その状態がお似合いですな。兄上はあのメス犬と交わるのがお好きなようだから」 とサブローは唾棄するように言った。「もっとも、毎晩やってくるあの妖術使いは…。ちくしょう! 時々、兄上が羨ましく思えてしまう!」 ノボルは刺された刀を呻きながら抜いたものの、平静を保ちつつ弟の目を見つめ、誓った。「サブロー、いつの日か、お前が行った悪事が自分自身の身に降りかかることになるだろう」 「あいにく、私はその仏教とやらの教えも信じていないのでね」 サブローはふんと嘲笑った。「それにしても、俺だけ、あの朝鮮女の身体を味わわなかったのが、返すがえすも残念だ。他の者たちは全員、あの女の身体を楽しんだと言うのに。たとえ畜生以下の女だとしても…」 ノボルは稲光の速さでサブローに突進し、サブローは仰向けに倒れた。彼は、倒れた衝撃で一時的に茫然としていたが、ノボルの鼻先が変形し、目の色も変わっているのを見て、恐怖に目をひきつらせた。 「サブロー! そのいつの日は、俺たちが思っていたより早く来たようだな」 怒りに満ちた遠吠えと共に、ノボルは弟の首を掴み、喉の前部を引きちぎった。サブローは自分が出した血で喉をつまらせ、息をしようと、妙な音を喉から鳴らした。 ノボルは自分の刀を握り、元の人間の姿に戻った後、牢から飛び出した。 秋の収穫期の月が空低くあり、夜の黒々とした海に大きな黄色い船が浮かんでいた。海が望める崖の近く、ノボルは、月光の中、狐使いの白い身体の輪郭を目にした。ノボルは、音を立てずに彼女の背後に忍び寄り、いきなり掴みかかり、前を向かせた。 狐使いは驚き、ノボルの青い瞳を見て、小さな悲鳴を上げた。 「明日はどうやら会えないようだな。いや、もっと言えば、もう二度と会うことはあるまい」 ノボルはそう唸り、脇刺しに手を伸ばし、一瞬のさばきで、女の首をはねた。 ノボルは、頭をなくした女の身体から着物を剥ぎ取り、女の血が地面に染み込むのを見ながら、その着物に身を包んだ。 ノボルは目を閉じ、ゆっくりと息を吐いた。冷たい夜風がそよいだ。外気に触れるのは、ほぼ1年半ぶりのことだった。そして海を見渡しながら、この海の反対側の土地にいる人々のことを考えた。 まだ、しなければならない仕事がある。
だがだ、口に入ってきた触手は、信じがたいほど美味しかったのだ。こんな美味いもの、初めてだった。俺は我慢しきれず、夢中になってヌルヌルの表面を舐めた。時々先端から出てくるドロドロも最高で、中毒性があるのか、思わず飲み込んだ。その飲み込んだゼリー状のものが俺の胃に到達した途端、体の中から全身へ強烈な恍惚感が広がった。あまりに強烈なエクスタシーに髪の毛がぞわっと逆立ったし、思わず、快感の声を漏らしてしまった。 俺は堪らなくなって、貪欲にもうひとくちドロドロを飲み込んだ。すると触手はその機会を利用して、俺の喉の奥へ押し入ってきた。口の中に広がる味も美味しいし、胃に入った後の恍惚感もあまりに素晴らしいので、俺は自分から進んでこの紫色のペニスに喉を犯させた。さらに、そいつにできる限り喜んでもらおうと、喉の筋肉をゆるめながら、舐めたり吸ったり、頭を前後に振ったりしてやった。 そうしている間も、俺のペニスに吸いついた筒状の触手は、そこに吸引を続け、うねうねと上下に動きながら、しごき続けている。女が絶頂に達した時、膣壁がミルク絞りをするような締めつけを示すが、あれを延々と続けられているようなものだ。しかも処女のアナルに匹敵する締りの良さであり、同時に柔らかい舌で亀頭や鈴口の下の敏感な部分を舐められているような感覚もある。その3つが全部そろっているというから堪らない。これだけの快感を与えられたら、普通だったら俺は1分も持たず、射精しているだろう。だが、どういうわけか、俺は射精せず、興奮状態のままでいた。 髭や陰毛のところの肌が、変にくすぐったい感じがした。そのくすぐったさが、頭の髪の毛のところを除いて全身に広がった。 触手が口に入ってきた時から、俺はずっと目を閉じたままでいたのだが、何か変だと気づき目を開けた。俺の体毛や髭がピンク色のドロドロの中、ふわふわ浮いていて、溶けてなくなっていくのが見えた。身体を見たら、全身がすっかりツルツルになっているではないか。 これはどういうことなのか? そんなことを考えていたら、触手が俺の脚を掴むのを感じた。両膝を曲げさせられ、広げさせられている。触手は力が強い。俺は抵抗することもできず、尻を突き出す姿勢にさせられていた。この格好でピンク色のドロドロの中に浮いているのだ。 後ろを見て恐怖に襲われた。太い触手が後ろから近づいてくるのだ。口の中に入っている触手と形は似ているが、ずっと大きく太い。こいつがどこを目指してきてるのか、間違いない。俺はまた暴れ始めた。あの大きさに恐れを感じないわけなどないだろう! だが、やはりそいつを止めることは無理だった。触手は俺よりずっと強いのだ。すぐにヌルヌルした頭部が俺の無防備のアヌスにくっつき、そこを擦り始めた。押し入るような動きもあるが、ほとんど感じられないほどだった。 急に、学生時代のことが頭に浮かんだ。その頃つきあっていた彼女のアヌスを初めて奪ったときのことだ。俺は彼女のアヌスにペニスを押しつけながら、ゆっくり優しく入れていった。彼女は目に涙を浮かべていたし、ヤメテと懇願していたが、俺は、力を抜いてお尻を突き出すと痛くないんだよと言って、なだめた。実際、その時は俺の言った通りになったし、何回かしているうちに、アナルセックスが彼女の好きなセックス方法になったりもしたのである。 どうしてこのことを思い出したのか。この、俺を押さえつけている生物は俺の記憶を使って、俺にあの時の彼女と同じことをしろと言っているのだと気づいた。 俺は乗り気ではなかったが、仕方ないと観念し、あそこの筋肉をゆるめ、尻を突き出した。突然、巨大な紫色のペニスの頭部が俺の中に入った。俺は急に入れられて、うおっとうめき声をあげた。中に入ってきたものの、3センチくらい中に入ったところで止まっている。俺がその大きさに慣れるのを待っているのだろう。 あそこが信じられないほど広がっている気がした。中がいっぱいいっぱいの感じもする。だが、予想したほど痛みはなかった。軽くつねられているような痛みと鈍痛くらいだった。むしろ、その痛みは、ペニスと乳首と口から生まれてくる快感に対して、ちょうどいいくらいの対感覚となって、むしろ心地よい。
ビニーが引き抜くと、ジェシーは身体の向きを変え、床にひざまずいた。そして素早くビニーの極太のペニスを口に咥えた。同時に爆発的な射精が始まる。ジェシーは口を最大限に広げ、勢いよく撃ちだされる白濁を受けとめた。だがよほど多量なのか、唇と肉棒の隙間から漏れ出てくるものもあり、ジェシーのあごを伝い、乳房へと降りかかった。とはいえ、ジェシーは大半を飲み下した。ジェシーは、まるで自分の命がこの仕事にかかっているかのように、見事に仕事を成し遂げた。いや、実際、これに命がかかっていると言ってもあながち間違いでもないが…。 ビニーはジェシーの奉仕に満足したようだった。ジェシーはビニーを見上げたが、その顔にはどこか嬉しがっているような表情が見えた。僕には、妻がビニーとのセックスを楽しんだように見えた。あれほど強烈なオーガズムを与えられたわけなのだ。ジェシーの反応に僕は驚かなかった。 「お前、なかなか良かったぞ」とビニーは言い、ジョンの方に顔を向け、付け加えた。「お前の言う通りかもな。この女、1000ドルの価値があるかもしれない」 ビニーのこの言葉、これで借りが返されたという意味だろうか? 僕には判断できなかった。だが、そんな淡い期待もすぐに消し飛んだ。まだ余韻から喘いだままのジェシーにジョンとトニーが近づき、身体を掴み、ビリヤード台に乗せたのだった。ふたりとも素早く服を脱ぎ、同じくビリヤード台に上がった。 「お前たち、まだたっぷり2時間は残ってるから、存分にその女を楽しむといいぞ」 ビニーは服を着ながらそう言い、部屋を出て行った。 ジョンもトニーもジェシーの相手に夢中で、ほとんどビニーの方を見もしなかった。ジョンはジェシーのパンティを引き脱がし、トニーは、まだ身体に引っかかったままのブラを外した。 ジョンが言った。「ジェシーの尻の太陽の刺青を見ろよ。ビニー叔父さんとやるところを見た後だと、どうして太陽の刺青か分かるぜ。太陽のように燃え盛る女だってことだな」 トニーは頷き、付け加えた。「それに肩には月の刺青だ。これはどういう意味なのかな?」 「今はそんなのどうでもいいさ。ヤリ心地がいい女なら、どうでもいい」 「いや、間違いなくヤリ心地が良さそうだぜ。お前の叔父さんの反応から分かる」 ビリヤード台の上、ジョンとトニーはジェシーを四つん這いにさせた。ジョンはジェシーの陰部に、トニーは口に突き刺した。 ジェシーは前後から2本のペニスで串刺しにされている。こんな経験は僕の妻にとって初めてであるのは当然なのだが、ジェシーはまるで日常的にこれをやっているように振舞っていた。多分、ジェシーは、このようなことになるのは避けられないことだと、諦めたのだろうと僕は思った。 ジョンもトニーも、僕のセクシーな妻に奉仕され、満足そうな顔をしていた。ふたりとも最初はゆっくりとしたペースで優しく抜き差しをしていたが、数分後には、ビニーの時と同じように、かなり高速で、激しいペースに変わっていた。 ジェシーもひっきりなしによがり声を上げていたが、口を塞がれていたため、くぐもってしか聞こえなかった。 やがて、ジョンもトニーも下腹部をジェシーに叩きつけるような動きになっていた。ジョンの下腹部がジェシーの尻頬を叩く音、そしてトニーの下腹部がジェシーの顔面を叩く音が響く。ジェシーは前後とも身体を叩きつけられつつも、その衝撃を受けとめ続け、やがて再び強烈なオーガズムに導かれていった。
「裏切り」 第8章 首を絞める縄 Betrayed Ch. 08 by AngelCherysse Chapter Eight: The Noose Tightens *****
これまでのあらすじ
ランスは、妻のスーザンとジェフの浮気を知りショックを受ける。ジェフがシーメール・クラブの常連だったのを突き止めた彼はそこでダイアナと知り合い、彼女に犯されてしまう。だが、それは彼の隠れた本性に開眼させる経験でもあった。1週間後、ランスは再びダイアナと会い女装の手ほどきを受け、愛しあう。ランスはダイアナが奔放に男遊びを繰り返すことに馴染めずにいた。そんなある日、会社の美人秘書アンジーに正体を見透かされる。そしてアンジーに誘われるままリサの姿でレストランに行くと、そこには会社の上司であるジムとロブがいた。そこでリサは自分が昇格したこと、およびランス=リサであることがバレていることを知らされる。リサはショックを受けたものの、本来の自分に忠実にアンジー、ロブ、ジムと4人プレーをして燃える。
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すでに言っていたかもしれないが、何もかもが急速に進展していた。 ランス・レイトンが新しく得た権利を行使し、早速、会社から出て行ったと聞いても、驚いた社員は誰もいなかった。ランスと同じような結果を出したいと願わない社員は一人もいないだろう。 噂が急速に広がった。いわく、ランスは自分の会社を興したとか、アルバに新しい家を建て、自宅でインターネットを使ってトレーディングをしているとか、妻との問題で打ちのめされ、もうこの業界から手を引いてキーウェストでチャーター船を運営しているとか、すっかりマイケル・ジャクソン状態になっていて、財産を増やしつつも、世間から隠れてひっそり暮らしているとか(個人的には、チャーター船の噂がお気に入り)。 ランスが退社したことを受けて、ロブとジムが外部に打診し、新しい副社長を採用したと聞いて驚いた社員もいなかった。リサ・レインという人物が高評価で推薦され、新しく副社長の地位についた。噂によると、リサとランスは大学時代クラスメートで、ファイナンス関係の講座でトップを競いあった仲らしい。ふたりともトレーディングの業界に進んだという。退社したランス・レイトン氏によると、リサもかなり有能なトレーダーとのことだ。ランスは退社に際して、自分の代わりになる最適の人物としてリサの名前を流した。重役であるジムとロブは独自に副社長候補を考えていたが、ランスの判断を尊重し、リサに仕事をオファーした。そして、リサはそれを快く引き受けたと言う。 この偽情報を考え出したのはアンジーである。彼女は自慢げにこの作り話を考え出し、そして積極的に広めた。このような動きの真の目的は、会社のトレード部門の再編にあった。トレード部門は「戦略的トレーダー・グループ」に装いを変えられ、その指揮に当たるのが新しい副社長(つまり私)なのである。 もうひとつ噂が急速に広まった。これは仕組まれた噂ではなく自然発生的に出てきた噂。新しい重役が「超美人だ」という噂である。 この噂が出てきたのは、おそらく会社の配送部から。私はこの会社に「配送部」があることすら知らなかった。多分、管理部に3人か4人ほど無理やり動員がかかっただけだと思う。ともかく、ガレージに行って、リサ・レインの到着したばかりの私物をカートに乗せ、エレベータで最上階に移動し、彼女の新しいオフィスに配送したと、そういうことなのだろうと思う。 リサと彼女の個人秘書であるアンジーが、その荷物の点検をするためにオフィスにいた。男たちはアンジーのことはすでに知っていたが、その場にいたもう一人の女性であるリサ・レインの姿を見て、圧倒されたのだろう。 会長と社長からリサを歓迎するメモが回覧されたこともあり、会社の誰もが、疑うこともせず新しい副社長を受け入れた。誰も疑うことはしなかったが、予想に反した美人度に自分の目を疑う人はたくさんいた。 それが水曜日の午前の話し。「外部から採用された」という設定を守り、私の正体がばれないようにするため、アンジーと二人で火曜日の夜に元のオフィスに行って私物をすべて箱詰めし、あのカートが置いてあるガレージに持って行っておいたのである。 人事部はロブからメモを受け取った後、素早く新副社長の採用関係の書類をまとめた。正直、私の社会保険番号をどうやって用意したのか分からない。アンジーに訊いたら、今は知らないのが一番と言っていた。と言うことは、何かよからぬ手段で入手したのかも。インターネットで購入したとか。
司法省は、何か悪いことをしている企業に当たりをつけて、調査をしているみたい。その調査資料も見つけたわ。でも、そういう悪い企業の中にはホワイトハウスにお友達がいる企業もあって、調査が中止されたり、資料が改ざんされたりしている様子。新聞社の人たち、こういう情報を手に入れたいんじゃないかなあ。 司法長官の持っている暗号化されたファイルのうち、あのラルフ・モリスと言う名前の醜いオヤジに関するファイルを全部集めた。私はまず最初に暗号化されたファイルに目をつける。暗号化されたファイルにこそ、良い情報が潜んでいるものだから。 暗号化ファイルを開けるプログラムはエディに書いてもらった。エディは解読プログラムがちゃんと動くか、すでにテストしている。それにしても司法長官がいまだに64ビットの暗号化を使っているのを知って、思わず笑っちゃった。この男、下劣なばかりか、アホでもあったんだ。もちろんラルフ・モリスについての情報は大漁だった。 まあ、念のため、全部コピーして、超セキュリティが高い私専用のサーバーに保管した。それに加えて、司法長官がそんな品行方正が人じゃないことを示す、変なEメールも全部、丸ごとコピー。 こういうEメールのいくつかをわざと漏えいさせることにしようっと。なんかのやり方でね。データっていじるのが楽しいわ。どんな場所でもお望みの場所に移動できる。明るみになってはイケナイ場所で、そういうデータが出てきてしまうと、みんな大騒ぎを始める。 こういうことをするのが私、大好き。パパやママたちが私がお昼寝をしていると思っている時でも、ときどき、ワシントンの周辺をハッキングして回り、データを動かしたり、コピーしたりしようっと。もうすでに、ホワイトハウスからはスゴイ情報をずいぶん見つけてあるの。あそこの人たち、こういう情報を報道の人たちに知られるの嫌がるんじゃないのかな。 私はウイルスは書かない。パパが、ウイルスっていうのはおバカが書くものだし、下品なものだと言ってたし。私は、ウイルスなんて単細胞すぎると思うわ。簡単に感知されちゃうし、結局はアンチ・ウイルスのプログラムができちゃって、阻止されちゃうんだもの。つまんない。 私は、感知されないことをするのが好き。見つかってもいいけど、それは私が見つかるように仕組んだ時だけ。そっちの方が、ずっと面白いもの。私は自分がしていることをちゃんと知っている。そういうことを私が仕掛けた人たちは、ときどき、どこか変だなと気づくかもしれないけど、何が変で、なぜ変になっているのか、全然分からない。 ホント、ホモサピエンスたちって、からかうと面白いわ。 アンドリューの話しワシントンでスキャンダル発生! うわー、司法長官が幼児ポルノが好きだったとは、誰が想像しただろう。ABCは、この情報をいったい全体どうやって手に入れたんだ? それにエンロン( 参考)の亡霊も出てきた。石油関係のメジャー企業の関連会社は全部、政府関係者とズブズブの関係にあるようだ。そうじゃないかと推測していた人はすでにたくさんいたけど、違法な関係にあったという詳細が、USAトゥデイ紙のトップページに出た。どうやら、エミーは公的に「大統領周辺の情報筋」になったようだ。 ほんとつくづく思うが、エミーが僕たちの側の人間で良かった。エミーには司法長官を潰すのに6ヵ月の時間を与えたのだが、彼女はたった3ヶ月でやってしまった。今、政府は揺らいでいる。今の政府がつぶれようがつぶれまいが、僕はどっちでもいい。ともかく、現政府は、立て直しに忙しくて、僕たちのことを気にする余裕がないのだ。 ラルフ・モリスは、非公式的にではあるが、今は司法長官と通じ合った人物であることがバラされている。その結果、司法長官は偽証の罪で逮捕された。今週の日曜日は、うちのEガールたちに『ミート・ザ・プレス』( 参考)を見させようと思う。大笑いできるはずだ。
するとケイトが俺の横に顔を降ろしてきた。 「私も一緒に彼女のおまんこ舐めてもいいかしら?」 と聞きながら、俺の顔を押さえキスをしてきた。 「ああ、もちろん」 と俺は答え、一緒にミセス・グラフの股間へと顔を向けた。 ぷっくり膨らんだ熟れた女陰。それを俺とケイトのふたりで舐めはじめる。それを感じ、ミセス・グラフは「ああぁぁぁ!」 と叫び声を上げた。 ふたりで舐めていると、時々、ケイトの舌と俺の舌が触れ合う。その時の興奮と言ったら、信じられないほどで、説明できない。 とろとろの蜜を分泌する陰部をケイトとふたりで貪っていると、ミセス・グラフは腰を突き出し始めた。肉筒の中にはケイトが仕込んだ真珠のネックレスがあり、そのツルツルした感触が舌に触れ、素晴らしい。 ミセス・グラフは本格的に腰を突き上げ始めている。そろそろオーガズムに達するところなのだろう。それを予想して、俺もケイトも舐めながら、うめき声を出していた。 ケイトは、熟れた女陰をぺろぺろ舐めながら、ガーターに手を掛けていた。俺は、ケイトがもっと顔を寄せられるよう、頭を下げた。そして舌を尖らせ、ミセス・グラフの陰部の中に突き入れた。一方、ケイトはクリトリスを集中的に舐めはじめた。 「ああ、すごい……!」 ミセス・グラフの叫ぶ声が聞こえる。中に挿しこんだ俺の舌を膣肉が締めつけてきた。 きゅっきゅっと痙攣しているように俺の舌を締めつけてくる。締めつけが弱まるたびに、中からどろっと体液が溢れてくる。ハアハア荒い息をしながら、腰を激しく上下させている。ちょうどその時、俺は歯で真珠のネックレスを捉え、引き抜きにかかった。 「あああぁぁぁぁ!」 ミセス・グラフが、ひときわ高い叫び声を上げた。 クラブに流れる音楽のベース音がズンズン響き、点滅するスポットライトが踊り狂う。観客も狂乱状態だ。その興奮のためか、俺の性奴隷はいつになく激しく頂点に達した。 俺は真珠のネックレスをずるっ、ずるっと引っぱり、とうとう中から完全に引き抜いた。ミセス・グラフが激しく腰をうねらせているにもかかわらず、ケイトと俺はしっかり口をくっつけたままにしている。 すでに多量に愛液を出していたはずだが、ミセス・グラフがオーガズムに入ったと同時に、さらに多量の愛液が溢れ出し、俺とケイトの顔面を濡らした。女は、こんなに激しく達し、こんなに多量に愛液を出すことができるものなのか、と驚いた。文字通り、どばどばと溢れ出てくる感じなのだ。 ずいぶん長いオーガズムだったがようやく引き潮になったようだ。それを受けて、俺とケイトは顔を離した。ケイトは俺の顔を見て、唇を寄せてきた。俺とケイトのふたりの舌が絡みあい、互いの舌についた愛液を舐めあう。床にひざまずきねっとりとキスを続ける俺とケイト。その俺たちの後ろには、ミセス・グラフのぱっくり口を開けた女陰がある。
でも、他に何と言えば良かったの? クリスティに自分は変な娘だと思ってほしくなかったし、罪悪感で頭を悩ますようなことにもなってほしくなかった。常識からすれば、あの件は秘密にしておかなくちゃとは知っていたけど、でも、あたしは今度のことを娘に話し始めた。 「ああ、ママ、私、知らなかったわ」 話しを聞いたクリスティはとても悲しそうな表情を目に浮かべながらあたしの顔を見つめた。その瞳を見ただけで涙がでそうになった。 クリスティは、あたしが話し終わるまで、ずっと遮ることなく、熱心にあたしの話しを聞いていた。話しながら、いつ、クリスティがあたしのことを不潔よとか淫乱とか言いだすかと思っていたけど、そんなことはまったく起こらなかった。話し終わっても、以前の通りのまなざしであたしを見ていた。愛情を込めた目であたしを見ている…それに心配そうな表情も浮かべている。 もちろん、トミーとあたしの関係については話していない。話したのは、あの鉄道車両置き場での撮影会と、フランクにされたことだけ。 「いいのよ、クリスティ。ママもどうしてよいか分からないの。もし今夜、ママがあそこに行ったら、あの最低の男、ママに何をさせるか分かったものじゃない! そんなことできないわ……。絶対にできないの!」 あたしは両手で顔を覆って、泣きだした。 クリスティがあたしに近づいてきて、肩を抱き寄せるのを感じた。 「ママ、私にいい考えがあるわ。これならママを助けられるはず!」 クリスティは明るい声で叫んだ。あたしは顔を上げ、娘を見た。何を考えついたのか、本当に興奮した顔をしている。 「私もフランクのことは知ってるの。トミーが少し前に私に紹介したから。それに私はフランクの彼女のことも知ってるの。もっと言えば、彼女と私は親友なのよ! 彼女なら何とかしてくれる。その子、今はフランクの彼女じゃないんだけどね。1週間前にフランクと別れたはず。でも、彼女なら助けになってくれるはずよ!」 希望の光が見えた感じがした。まだ、うかつな気持ちにはなってはいけないけれど… 「どんな…、その子、どんなことができるの?」 「分からないわ。でも彼女に話しをさせて。何かいい方法が見つかると思うから」 「クリスティ、これはとても個人的なことなのを忘れないで。フランクはママの写真を持ってるの。ママとパパの結婚を破壊してしまうかもしれない写真を…もっと言えば、この家全体に大変なことをもたらしてしまうかもしれない写真を…」 「知ってるわ、ママ。私、彼女のことは完全に信頼しているの。私を信じて。とても可愛い子で、ママも気に入ると思うわ。お願い、ママ。彼女に電話させて。まだ写真のことについては何も言わないから」 クリスティは興奮した顔であたしを見ていた。OKの返事を待っている。クリスティはあたしを助けたいと思ってる。あたしのことを守りたいと…。 「分かったわ。電話して。でも忘れないで。写真のことについては一言もダメ……少なくとも今はダメ……それにありがとう、クリスティ。ママのことを理解してくれて」 「フランクについては、前からずっと嫌なヤツと思っていたの。でも、どのくらい嫌なヤツかは、いまやっと分かった感じ」 とクリスティは囁いた。 クリスティはあたしをギュッと抱きしめてから、携帯電話を取って、番号を打ち始めた。あたしは時計を見て、身支度をする時間があまり残っていないことに気がついた。あたしはクリスティをそのままにして、お風呂に入ることにした。 お風呂に入った後、バスタオルで身体を包んだまま、ドレッサーやクローゼットの中を漁り始めた。フランクが文句を言わないような服装を探した。 フランクの指示はとても細かかった。その指示に従わなかったらどんなことになるか、心配でならなかった。 ようやく探していたものを見つけ、ベッドの上に並べ、バスタオルを床に落とした。まさに、バスタオルを落とした瞬間、寝室のドアが開いて、クリスティが入ってきた。
ノボルはアンジェラが眠ったのを確かめた後、黒シルクのパジャマのズボンを履き、書斎に入った。 その書斎には複数のコンピュータ・ディスプレイが並んでいた。ノボルはヘッドセットを装着し、画面のひとつに向かって言った。「ダイスケ、何か新しいことは?」 画面の向こう、一人の男が腰を降ろした。「まだ何もありません、ナガモリ様。依然として、彼の動きを追っているところです」 「このまま情報を伝え続けてくれ。あと、アンジェラのメールだが、私のアドレスにも転送されるようにしてくれるか?」 「はい。そのように手配します」 ノボルはヘッドセットを外し、書斎から出て、ベッドに戻った。そこにはスコッティがいて、ノボルが去った後の温かい場所で丸くなっていた。その子猫は片眼を開け、いるのがノボルだけだと知ると、また目を閉じ眠りに戻った。 「バカ[Baga]、そこは私の場所だよ」とノボルは優しくたしなめた。 スノッティはノボルの言葉を理解したのか、嫌そうに背伸びをし、立ちあがった。 「アリガトウ、スノッティ君」 ノボルはそう言い、スプーン重ね( 参考)をするようにアンジェラに身体を寄せ、眠りに入った。 ______________________________ 「ナガモリ様、再びお目にかかれて嬉しゅうございます」 女の甘美な声にノボルは神経を逆なでされるのを感じた。とは言え、分身がゆっくりと頭をもたげてくるのも感じる。女は、それまでの毎夜と同様、この夜もノボルが収監されている牢屋に来たのだった。嗅覚が強化されていたノボルには、この女が1里以内に近づいても察知できる。 「すまないが、私はお前と同じ気持ちではない」 彼の返事はそっけなかった。 「うふふ…」 キツネツカイ[kitsune-sukai]は笑いながら、その完璧なまでに美麗な脚をしなやかに動かした。まるで条件づけられているかのように、ノボルの分身に血が満ち、膨らむ。 「あなたは毎晩、同じ言葉を言う。だが私は毎晩あなたの精を股の間から滴らせながら帰っていくのだが?」 女は牢屋の隅に腹をすかして横たわる怪物じみた狼に目をやった。「どうやら、少なくとも、この部分だけは私と同じ気持らしいぞ」 と女は自信ありげにノボルの固い分身を撫でながら、おつにすまして指摘した。 ノボルは自分の身体が自分を裏切るのを恥じ、顔を背け、女を見まいとした。女は両手を左右の肩に添え、着物を払った。絹の着物が女の細い足首の周り、水たまりに滑り降りた。 ノボルを仰向けにさせ、女は上にまたがった。互いに股間に顔を向ける姿勢だった。ノボルの分身は女の顔に向かって猛々しく直立していた。ノボルは女の割れ目を見つめるうちに、その分身は意思を持ってるかのようにそそり立ち、頭部が包皮から完全に姿を現し、最大の大きさになっていた。 女は無言のままノボルの分身を飲みこみ、同時に股間を彼の顔に押しつけた。 ノボルは抵抗できなかった。舌を伸ばし、この女が分泌する中毒性のある液体を味わった。それを受け、女はノボルの分身を咥えたまま喜びの声をあげた。 女はノボルの分身が脈動するのを感じると、まだいかすまいと口から離し、両手でしごきつつも、大きなよがり声を上げ、ノボルの顔面に乗り、腰を前後させた。彼の鼻先を使って陰核を擦り、恍惚とした声を上げて絶頂に達するまで、それを続けた。 「飢えきった獣さま、今度はあなたの番…」 女は甘い声でそう言い、ノボルの分身の上に腰を沈めた。全長が中に入るまで、ゆっくりと腰を使った後、体内でノボルのそれが痙攣するのを感じながら、次第に激しく身体を上下させ始めた。 やがて溶岩のように熱い樹液が膣内に飛び散るのを感じ、女は勝ち誇った声を上げた。それでもゆっくりと腰を動かし続けた。ノボルが完全に消耗するまで。 ノボルの精を完全に吸い取ったことを確認し、女はハアーっと満足しきった溜息をもらし、身体を離した。脱ぎ捨てた着物を拾い、「また明日、ケダモノ様」と囁き、牢屋から出ていった。 そのすぐ後に、ノボルは、また別の者の足音を聞いた。 「オニイサン、オゲンキデスカ[Oni-san, o genki deska]」 その声にノボルは怒りを感じた。 「地獄へ落ちろ、サブロー」 彼は横たわったまま悪態をついた。
でも、それは僕にとっては大きな問題がある。 「アンジー、そんなことできないよ。僕は男とベッドに入るなんてできない。いくら君が求めたって、僕はゲイになることはできないよ」 アンジーは苛立ったように答えた。「何も、私のためにゲイになれなんて言ってないわよ。バカねぇ。あなたには本来の自分自身になってほしいだけ。あなた自身のセクシュアリティを受け入れてほしいだけよ」 僕は頭が混乱してきていた。 「アンジー。君は僕がストレートだと知っているじゃないか。ストレートなのに、どうして他の男とそんなことができると思うの?」 「プッ! アハハハハ!」 アンジーは突然笑い出し、2分近くも笑い続けた。 「そのストレートという言葉で、ヘテロセクシュアリティを意味してるんだったら、こう言っちゃ悪いけど、あなた、全然ストレートなんかじゃないわよ」 「いや、ストレートだよ…」 と僕は自己弁護に回った。「昨日の夜のことを言ってるなら、思い出してよ。僕はああするように無理強いされたんだよ。ダンとしたようなこと、自分から求めてやったわけじゃないんだよ」 「もう、お願い…」 とアンジーはコーヒーポットを取りにカウンターに行きながら言った。そして僕たちのカップを持って戻り、話しを続けた。 「昨日の夜、私もあそこにいたのよ? 忘れたの? ダンの素敵なおちんちんをおしゃぶりする時、最初は確かに強制されたのかもしれないわね。でも、彼がイクまで吸い続けたのは、誰だった? あなたでしょ?」 「ダンがそれを求めていると思ったからだよ。僕を隣に引き寄せ、これをディルドだと思いこんでヤッテと言ったのは君じゃないか」 「ウフフ…。そうじゃなかったんじゃない? 違う? ダンはあなたに、私がおしゃぶりするのを手伝ってやれと言ったのよ。あなたは、ちょっとだけおしゃぶりして、後は私に預ければ、それで充分だったのよ。なのに、あなたったら、いったん可愛い唇に咥えこんだ後は、もう手放そうとしなかったじゃない。ケーキちゃんったら、独り占めしちゃって…。最後まで全部一人でやってた。あなたがいくら否定しようとしても、あなたが好きでやっていたことくらい、私にもダンにも分かったわ」 喜んでしたわけじゃない! と叫びたい気持だった。でもいくら言ってもアンジーは信じてくれないだろう。悲しいのは、僕自身、自分が信じられないことだった。黙ったまま、目の前のカップを見つめていた。アンジーはカップにコーヒーを注ぎ足した。 それから彼女はクリーマーを取り、僕のカップにたっぷりと注ぎ入れた。「さあどうぞ、ケーキちゃん。あなたの大好きな特別クリームをたくさん入れてあげたわ」 そのコーヒーを飲むことが何を意味するか、今や僕も知っている。それを飲めば、僕は女の子になる、あるいはアンジーの言うシーメールになる意思を固めたことを意味するだろう。自分でもそうなりたいのか、なりたくないのか、分からなくなっていた。僕はまだ、自分はストレートであり、ゲイではないと、その点にこだわりを持っていた。 アンジーは、僕が自分がゲイではないとこだわりを持っていることを察したのか、話しを続けた。 「あなたがダンにセックスされてどれだけ感じまくっていたか、私もダンも知ってるわ。あなたが昨夜のように大きなよがり声を上げるところ、私、初めて見たのよ。この1年半の間、私、毎週5回はディルドであなたにアナルセックスをしてきたのに、あなたが触れられもしないのにクリームを噴射するなんて一度もなかった。なのに、どういうこと? それに、あの時あなたがダンにヤッテってお願いしてたのも知ってるし、私の記憶が正しければ、本物の男のおちんちんを感じさせてっておねだりしてたはず」 アンジーが言ったことは間違いではない。ついさっき起きた出来事のように鮮明に思い出していた。本物の男性を受け入れるとどんな感じになるか、それを知りたく、ダンにおねだりしていたのだ。 そして、改めて自分が愚かなゲイボーイだと認識させられ、目から涙が溢れだした。 アンジーは僕を両腕で包むようにして抱き、僕が泣く間、ずっと抱いていてくれた。「大丈夫、何もかもうまくいくから」と気休めの言葉を言っていた。だけど、僕にはそう思えなかった。自分がこんなことになるなんて。最悪のことだと思った。 しばらく僕を抱いた後、アンジーは言った。 「いいの、いいの。大丈夫。あなたはおちんちんをおしゃぶりするのも、ずんずん突かれるのも大好きなんでしょう。私も大好きだから。私は、本物の男性におちんちんを嵌めてもらうのが大好きで、あなたもそう。だからこそ、このコーヒーを飲んで、可愛いシーメールになるべきなのよ。そうなったら、私と二人でデート相手を共有して、素敵なセックスを楽しめるわ。それに彼氏たちが帰って行った後は、私たち女の子同士で愛し合うこともできるわ」 「じゃあ、僕がゲイでも一緒に愛しあえるということ?」 「もうそのゲイの話しはうんざり。あなたはゲイじゃないわ。あなたは私と同じ、バイなの。ええ、もちろん、これからもあなたと一緒に愛しあうわよ。女の子ふたりが愛しあうように、愛しあうの。私、あなたの素敵な舌を手放したくないもの。確かに、あなたとは普通の性交は今後一切ありえないけれども、他のやり方で、充分埋め合わせができるはずよ」 すでにアンジーが注いでから時間が立っていて、コーヒーは充分さめていた。私はカップを取り、コーヒーを口に含んだ。前のコーヒーとは違った味がするのに気づいた。口に入れたコーヒーをごくりと飲み、アンジーに言った。 「中に入ってると知ってるからか、ホルモンの味がしたわ」 「それより、私がいつもの2倍入れたからじゃないかしら。それに加えてね、あなたに飲んでほしいお薬も用意してあるの。これから2ヶ月くらい様子を見て、あなたがどれだけ成長するか確かめてみましょう? その結果次第では、私と同じように豊胸手術をしなくちゃいけないかもしれないわ…さあ、最後まで飲んで」 コーヒーを飲み終えた後、アンジーに訊いた。 「私と普通の性交はもうしないって、どうして?」 「何のためにするの?…」 と再びカップの半分までコーヒーを入れ、その後クリーマーを注ぎながらアンジーが言った。 「…あなたも今は了解してるはず。あなたの小さなアレ、というか大きなクリトリスとでも言うべきかしら、ともかくアレでは私は何の快感も得られないの。それに、私、思うんだけど、あなた、私にセックスする時より、私がフェラをしてあげる時の方が気持ちいいんじゃない? 私にはあなたが思ってることが分かるのよ… 「…ジャッキー? あなた、私のあそこからあなたが出したスペルマを舐め取ることができなくなって寂しいと思ってるのかもしれないわね。でも、その点は大丈夫。充分に代わりのスペルマを用意してあげるから。私、たくさん男たちを連れてこようと思ってるの。そして、私たちにヤッテもらう。そうすれば、毎回、あなたは私のあそこを舐められるわよ」 アンジーはどこでそんなに男を見つけてくるのだろう? それは分からなかったけれど、アンジーなら言葉通りに実行するだろうなと思った。 3杯目のコーヒーを飲み終えると、アンジーはさらにもう1杯注ぎ、それから彼女のブリーフ・ケースを開けた。 最初に出したのは錠剤が入ったビンだった。5本ほど出し、私に差し出した。続いて、何か法廷に提出する類の書類を取りだした。 「そのビンに書いてある指示に従ってね。残りが少なくなってきたら私に教えて。すぐに補給するから」 続いて書類を私に差し出し、言った。 「これは、あなたの名前をジョン・アンダーソンからジャクリーヌ・マクドナルドに法的に変更するために裁判所に提出する書類。これからは、あなたの苗字じゃなくて私の苗字で行くの。その方が理にかなっているから。と言うのも今日現在、ジャック・アンダーソンという人は存在してないから。実を言うとね、もう3日前からジャックは存在していないの」 これには驚いたけれど、もう彼女に反論する気はなかった。アンジーはいつも自分が思ったことを押し通してきたので、反論してもほとんど意味がないと知っていた。それに、そもそも私に何ができるの? 「これからは、あなたは私の妻。私はあなたの面倒をみるわ。月曜日になったら、銀行に行って、名前が変わったことを伝えてきて。それに運転免許の事務局に行って、新しい免許証も取ってくること。クレジットカード会社には私が電話を入れて、処理をするわ。来週中に、あなたの持ってる男性用の衣類をすべてまとめて、慈善団体に寄付してくること。それで、やっと、ジャックと永遠におさらば… 「…さあ、さあ、おしゃべりはそこまで。そろそろ朝食の準備に入って? この家には本物の男性がいるということを忘れないで。彼、とてもお腹がすいているはずよ。いい? ケーキちゃん?」 「でも、どうして急に私のことをケーキちゃんと呼び始めたの?」 私は食事の用意をしようと立ちあがりながら訊いた。 「ダンが使いだしたのよ。昨日の夜、あなたが気を失った後にね…。あなたのお尻を見てるとスポンジケーキを思い出したんだって。とても柔らかくて、弾力性があるって。あなたの身体を優しく撫でながら、ケーキちゃんって呼んでたわ。私もその呼び方がちょっと気に入ったの」 私は顔が火照るのを感じた。「私もその呼び方、気に入ったわ。でも、ダンは私のことをまた欲しがると思う?」 アンジーは、私が自分自身のことを受け入れたのを知り、うふふと笑った。 「ダンをその気にさせるのには、全然、問題ないと思うわよ。昨日の夜、あなたが気を失った後、彼、延々とあなたのこと褒めていたもの。すごくセクシーだし、最高だって。ずっとあなたの身体を撫で続けていた。あんまり彼があなたのことを褒めるもんだから、私、少し妬けてきちゃったほど。ずいぶん前から、ダンはシーメールに興味があることを知ってたわ。とても女性的なシーメールにね。だから、あなたがスキャンティを着てドレスアップして見せたら、彼、サルのようになってあなたに襲いかかると思うわ。だから、また抱いてもらえるかどうかなんてことに、その小さな頭を悩ませなくていいはずよ」 そんなやり取りをした後、私は朝食を作り始めた。ベーコンの香りが家を満たすと、ダンが二階から降りてきた。彼は私たち両方にとても優しく、アンジーと私に交互に何度かキスをした後、食卓に腰を降ろした。朝食後、3人で再び寝室に入り、ダンが勃起できなくなるまで、何度も素晴らしいセックスを堪能した。同じ日、夜にも行為を繰り広げ、楽しんだ。 それからの3ヶ月、アンジーはその言葉に忠実に、男たちを家に連れ込んできた。彼女は、私のようなシーメールに対してまったく嫌悪感を持っていない男だけを選んで連れてきた。もちろん、ダンは常連で、定期的に招いてきている。 アンジーと話しあったあの日から3ヶ月後、私は豊胸手術を受けた。今は堂々たる87センチのCカップの乳房をもっていて、私の彼氏たちに愛されている。術後の傷が癒えた後、アンジーと同じく乳首にビアスをした。それに加えて、彼女と一緒におへそにもピアスをした。 私が間違って理解していたことはたくさんあったけど、最も大きな間違いは、あのピックアップ・トラックのことだった。私がアンジーを尾行して、ダンといるところを見つけたあの家。実は、あの家はダンが購入した家であり、改装して再度売りに出すことにしていた家だったのだ。あのトラックは、改装の建設業者が放置していた車であって、ダンの車ではなかったのだった。 ダンは建設業者ではなかった。彼は、連邦裁判所の判事だった。アンジーは彼が判事となった裁判を何件か担当していたのだった。もちろん、二人が親密になったのは、その後であった。 どうして、それを私が知っているかと言うと、私はいまダンの個人秘書となっているから。彼が必要とすることならどんなことでも用意するのが私の仕事。そしてその仕事の中には、普通の秘書には思いもよらない仕事も含まれている。 私の人生は決して完全ではない。だけど、今の私になっていなかったら、もっとひどい生活になっていたかもしれない。 おわり
おしとやかで控えめだったジェシーにとって、このビニーのセックスは、慣れ親しんでいたセックスとは異なり、はるかに激しいものなのではないか。妻の上げる声からそう思った。打ちこまれるたびに、ああッ! ああッ! と聞いたことがないほど大きな声を上げている。 部屋の中にいる他の男たちを見回した。彼らもジェシーが何か新しい次元の体験をしていると分かったようだった。 ジェシーは声は上げてても、意味がある言葉を何も言えずにいた。それでも、彼女が自分の肉体をほとんどコントロールできないほど、性的に刺激を受け、興奮を高められているのは明らかだった。まるで大変な責苦を受けているかのように、苦しそうな声を上げ、のたうちまわっている。だが実際は別次元の快楽に酔いしれいてるのは明らかだった。 ビニーは、放っておくとジェシーが床に座り込んでしまいそうになるのを防ぐため、両手で彼女の腰をがっちりと押さえた。 ビニーの打ち込みはそれから5分近く続いた。ジェシーのよがり声はますます大きくなっていった。まるで平手打ちを繰り返しているかのように、ふたりの身体と肌がぶつかり合う音が鳴り響いていた。その音のあまりの大きさに、何事だろうと、ドアの向こうからクラブの別のスタッフが入ってきた。彼は入ってくるなり、はっと立ち止まったが、すぐに何が起きているのか分かったはずだ。 突然、ジェシーがああッっとひときわ大きく声を上げた後、声をまったく出さなくなった。口を大きく開けたままで、身体を強張らせている。そして全身の筋肉がぶるぶると振動し始めた。彼女がオーガズムに達した瞬間だった。僕は自分の妻がこれほど激しいオーガズムに達したところを見たことがない。 ジェシーがオーガズムに達している間も、ビニーは激しく打ち込み続けていた。彼女が崩れ落ちそうになるたびに腰をがっちり押さえ、同じ姿勢を取らせる。オーガズムの絶頂から少し回復したのか、しばらくした後、ジェシーは再び力を取り戻した。再び大きな声を上げ始める。 ビニーに突き上げられながら、ジェシーは後ろを振り向き、喘ぎながら言った。 「あっ、あっ、あっ…。さっきの本当にすごかった。あなた、女をどう扱えばいいか知っているのね」 ビニーは少し息を切らせながら答えた。「俺がぶっ放す時も、遠慮はいらねえ、感じまくっていいぜ。…もうすぐぶっ放してやる。受けとめる準備をしろ!」 ジェシーは素早く返事した。「お口に! ビニー!」 それを聞いた瞬間、僕は驚いた。だが、ジェシーは避妊していないことに思い当り、なるほどと思った。二人目の子供が生まれた後、僕はパイプカットをしたのだ。だから、ジェシーが避妊のためにピルを飲む必要はなかった。そもそも、こんな状況になるとは思ってもいなかったから。ジェシーは、人生で最大級のオーガズムを味わった後でも、どこか知性は残っていて、妊娠を避けようとしているのだ。でも、ビニーや他の男たちは、僕たちに協力してくれるだろうか? 幸い、ビニーの場合は、答えはイエスだった。ジェシーの求めに応じて、彼は「ひざまずけ!」 と命じた。
アンジーは悲しそうな顔をした。 「私があなたのことを愛していないと思ってほしくないからよ…。私は心の底からあなたのことを愛しているの。あなたほど私が愛している人は、いままで誰もいなかったわ。だから、離婚したくないの… 「…それに加えて、どうして私がダンと付き合っているか、それもあなたに分かってもらいたくて、こういうことを言っているの。あなたに隠れて浮気している状況がとても嫌なのよ。あなたが私のことをとても信じ切っていて、あなたに不実を働いていると思っていなという状況が、とても嫌なの。実際、私には他の男たちがいるとあなたがようやく思ったのは、私があなたにヒントを残し始めてからだったでしょう?」 他の男たちと言うのを聞いて、僕はまたショックを受けた。 「男たちと言ったよね? いったい何人いるの?」 「本当の数は私にも分からないわ。ダン以外では、たぶん10人から15人くらい?」 アンジーは少し自慢しているような声で答えた。 「15人だって?…… その中には僕たちが結婚する前の男も含まれているの?」 「結婚前からのも何人かいるけど、大半は結婚後だわ」 「なんて早いんだ。少なくとも結婚の誓約書のインクが乾くまで待とうと思わなかったの?」 僕は、再び怒りがこみ上げてくるのを感じた。 アンジーも僕の怒りに気づき、からかうような口調で言った。 「たぶん、乾いていなかったわね。式を上げた後、私が席を外してトイレに行ったのを覚えている? 本当はね、あの時、あなたのつき添いのお友達をリネン置きのクローゼットに連れ込んで、ヤッテもらってたの。それから、披露宴パーティの時も、別のあなたのつき添いの人とヤッタわ。もちろん、ダンにもヤッテもらったわ。ハネムーンに出かける前に」 本当にアンジーの言葉かと耳を疑った。頭に血が上っていた。 「アンジー! 少なくとも新婚旅行から戻るまで待てなかったのか? 誰かれ見境なく、脚を広げてちんぽを嵌めてもらうのは、それからでも遅くはないんじゃないのか!」 「私を責めないでよ。女の子は、結婚式の日にはちゃんとした男に抱かれる権利があるものなのよ! そんな特別の日をあなたの情けないミミズみたいなものに任せるなんて、できっこないじゃない。私は当然の権利を行使しただけよ」 アンジーの目に炎のような強い感情が浮かんでいた。 僕は完全に打ちひしがれていた。自分の妻が淫乱女だったばかりか、僕の親友もそれを知っていたとは。これからは、彼と会ったとき、どんな顔をすればいいのか。彼は、僕が結婚式の日に寝取られた男と知っているのだ。こんなのって……、二度と目が覚めない悪夢なのか。 僕はアンジーの顔を観察した。どこかに良心の呵責を感じているところがないかと。…だが、そんな表情はまったくなかった。明らかに自分にはどこも悪いところはないと思っているようだった。僕が何か言うのを待ちながら、ただ睨み返しているだけ。 しばらく沈黙を続けた後、ようやく僕は口を開いた。 「僕をこんな目にあわせるなんて…信じられないよ。僕を愛しているとは言ってるけど、やってることは、僕をゴミのように扱っているじゃないか」 「その通りよ、ジャック。私はあなたをゴミのように扱ってる。でも、私はあなたに隠れてコソコソすることにうんざりしたの。家には完璧に素敵なベッドがあるのに、わざわざホテルにチェックインすることに、もううんざりなの。時間を気にしながらセックスすることにも、うんざり。たっぷり時間を掛けて、楽しみたいの」 「でも、どうして今なの? どうして結婚する1年前じゃなかったの? どうして結婚する前にカミングアウトして、僕に言ってくれなかったの? 理解できないよ」 そう訊きながら涙声になっていたのを知っている。でも、そんなことを気にする心境になかった。 アンジーは、またかと言わんばかりに溜息をついた。 「あなたのことを愛しているって言ったでしょ? 愛する人と結婚して、同時に、セックスも楽しみ続ける。それができると思ったのよ。でも、いまは、それでは満足できないと分かったわ。誰かとヤッテても、あなたがそばにいないと罪悪感を感じるのよ」 「ということは、君は僕に、君が他の男とセックスするところを見ていてほしいと? そう言ってるんだよね? 他の男が好き放題に君の身体を使っている間、僕に椅子か何かに座って見ていろと、そう言ってるんだよね?」 アンジーは僕の手を握って言った。 「私が求めているのは、あなたも一緒に加わってくれること。私と男の寝るベッドにあなたも入ってほしいの。私は、あなたがその男のおちんちんをしゃぶったり、その男に抱かれたりするところを見たいの。その男が私を犯している時は、私のそばに横たわっていてほしいの。私とあなたとで、その男と3人プレーしてもいいわ」 アンジーは、とても真剣な顔でそう言った。言ってる言葉に何も間違ったところはないと、そう考えているのではと信じそうになった。
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