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寝室の窓から差し込む陽の光が俺の顔に当たり、俺は目が覚めた。こんなにぐっすりと眠ったのは初めてだった。光が差し込んでるということは、昨夜、俺はブラインドを下げるのを忘れたに違いない。
俺はベッド脇のテーブルの時計付きラジオに目をやった。そして、何か変なことになってると気づくひとつ目のサイン。日曜日の午前7時18分とあるのだ。眠ったのは金曜日だったはずだが…。
俺は寝返りを打った。すると、朝立ち(
参考)してたのか、ペニスが掛け布を引きずって、俺は声を上げた。だが、その声は俺の声じゃなかったのだ。女の声で、しかも実に色っぽい声。「ああんっ!」って言っている。これが二つ目のサイン。
何か変だなと思った次の瞬間、俺はすべてを思い出した。侵入していた謎の怪物、信じがたい快感、そして身体の変化……
俺は掛け布を引っぺがした。そしてショックを受けた。しばらくショックで口がきけないまま、自分の身体を見つめていた。
俺は前よりずっと、ずっと小さくなっていた。前は190センチはあったが、今は160センチくらいになっている。胸には二つの丘ができてる。張りのあって盛り上がっている。身体自体が小さいのでかなり大きく見える。しかもペニスも明らかに大きくなっていた。これも身体が小さくなったからかもしれないが、巨大と言ってもおかしくない大きさだ。
俺は両手を乳房に走らせ、さらに平らになった腹へと滑らせた。肌がまるで赤ん坊の肌のように柔らかくすべすべしている。
肌を触っただけで信じがたいほど興奮してしまい、寝具をすべて払いのけた。自分の身体を見たり、触っただけで、こんなに反応してしまうことに驚いたが、俺はどうしても我慢できなくなって、片手で大きくなったペニスをしごき、もう片手で乳首をいじり始めた。乳首が敏感すぎるほど感じる。
長く太いペニスをゆっくりと擦っていたが、やけにそいつが顔に近いことが気になって仕方がなかった。そしてある考えが頭に浮かんだ。これは、どうしてもやってみなければと思った。
ベッドの上、ちょっと下に動き、両脚を持ち上げ、同時に背中を丸めた。両肩を下に、両膝で自分の頭を挟む姿勢になった。そして、自分で自分のペニスを咥え、しゃぶり始めたのである!
ああ、これまた最高だ。二つの点で最高だった。ひとつは、ペニスが驚くほど柔らかい唇に包まれているという点。もうひとつは、唇自体が一種の性感帯になったらしく、自分の太いペニスに出入りされて、気持ちよくて堪らない点だ。首が曲がっている姿勢になっているので、あまり深くは飲み込めない。仕方ないので、飲み込めない部分は手で握って、しごき続けた。
だが、しばらく続けていると、何か物足りない感じがしてきた。俺はあの触手怪物のことを思い出し、ああ、そうだったと、自分のアヌスを見上げた。
その部分は、どういうわけか、すでに期待してヌルヌルになっているように見えた。もう一方の手の指をそこに持っていき、人差し指を一気に突っ込んだ。それを受けて、思わず声が出た。自分のペニスを咥えたままだが、セクシーな女の喘ぎ声が聞こえた。ああ、すごい! これってすごくイヤラシイ!
スティーブが回り込み、僕の妻の上に覆いかぶさった。その巨体で妻の姿がすっかり隠れてしまったが、彼は太い腕で体重を支えていたのでジェシーが押しつぶされているわけではない。というか、彼の身体でジェシーに触れている部分はペニスの先端だけだった。今にも僕の妻の中に入りそうな位置になっている。
ジェシーは視線を自分の脚の間に向けていた。その瞳には期待の表情がありありと浮かんでいた。
多分、スティーブが言ったことは正しいのだ。ジェシーは内面の奥では「淫乱娼婦」なのだ。確かに僕の賭けは信じがたいほどマヌケな行為だったが、それによりジェシーの内面が表に出てきたのだろう。この状況ではジェシー自身には何ら責任がないこと、何をされても、されるがままになるほか選択肢がないこと。それによりジェシーの本当の部分が表面化したのだ。
スティーブはゆっくりとペニスを埋め込み始めた。時間をかけることで、その極太ペニスに合うようジェシーのあそこが広がり、慣れるのを可能にしていた。ジェシーは、じわじわと何センチかずつ埋め込まれるたびに、ああーっと声をあげ、身体を震わせた。
スティーブが根元まで埋め込むのに、まるまる5分はかかったが、ジェシーはその間にすでに一度オーガズムに達し、本気汁を溢れさせており、今は2回目のオーガズムに向かっているところだった。
前とは違い、今は仰向けになっているので、ジェシーは絶頂に達しても身体を支えることを気にする必要がない。というか、強烈な快感のせいでどんなに身体が無意識的に暴れだしても、態勢が崩れない状態になっている。ジェシーは、スティーブのペニスに串刺しにされ、まるで昆虫標本にピンで突き刺された昆虫のように、ソファに固定されているからである。
スティーブは根元まで入れた後、ゆっくりと引き抜き、そしてまた中に入れた。彼がしっかりとしたリズムを獲得するまで、それからもう5分かかった。そしてようやく確実なペースで巨根の出し入れをするようになっていた。
その頃になるとジェシーは連続オーガズムの状態になっているようだった。間断的なオーガズムの連続ではなく、一つの大きく長いオーガズムにずっと翻弄されているような印象だった。
最初は、スティーブのペニスは鈍い黒色に見えていたけれど、じきに愛液でテカテカに黒光りしてきて、さらにその後は、ジェシーの分泌した本気汁で部分的に白い泡状のもので覆われたチューブのように見えた。
その極太ペニスが、今は、1秒に2回のペースで繰り返し妻を突き刺し続けている。その激しさに僕は心配になった。ジェシーは身体を傷つけられているのではないかと。だが、顔を見ると、ジェシーはあの至福に満ちた表情を浮かべたままだった。
それが10分近く続いた。長時間打ちこみを続けた後、ようやくスティーブはペースを落とし、ゆっくりとした出し入れに変わった。それを受けてジェシーも少しだけ陶酔の極みから落ち着くことができたようだった。覆いかぶさるスティーブを見上げ、にっこり微笑みながら、彼の顔を引き寄せ、ねっとりとしたキスをした。
まるで恋人同士のように長々と情熱的なキスをした後、ようやくふたりはキスを解いた。そしてジェシーがスティーブに言う声が聞こえた。
「ああ、素敵…。あなたって、女を本当に女だって気持ちにさせることができるのね」
この言葉に、僕は心臓を引き裂かれる思いがした。
「お前、自分の夫の前で、他の男にそんなことを言うなんてな。本当に淫乱娼婦なんだな」
「そんなことどうでもいいの。ヤッテ。あなたの大きなおちんちんで好きなだけ私をやって」
「俺はもうすぐイキそうだ。どこに出して欲しい?」
ジェシーは淫乱そうな顔をスティーブにして見せた。
「私は娼婦で、あなたはお客様。だから、どこでも好きなところに出してくれていいのよ」
前にもショックを受けたが、この時ほど大きなショックではなかった。ジェシーは全然、気にしていないのか? 彼が中出しすることに決めたらどうするつもりなのだ? しかし、自分のことながら、それを思ったとき自分が興奮しているのを知り、驚いた。なぜ、僕は興奮しているのかは、分からなかったけれども。
そんなことを考えていたが、スティーブの言葉に、僕は思考を中断された。
「お前の子宮の奥に出してやろうな」
「そうしてくれるのが私には一番うれしい…」
陰謀をたくらんでいる者は、なにもジェフとそのある女性だけに限られるわけでない。ふたりは氷山の一角かもしれない。
会社も、つまりロブとジムも絡んでるかもしれない。ロブとジムは、今の顧客や見込みのある顧客、政治家、その他の著名人をもてなすためにソルジャー・フィールド(
参考)のボックス席を借りている。当然、彼らはジェフが属しているチームの経営陣と仲が良いし、社交の席では選手担当の人事部とも顔見知りになっている。ロブとジムが、チームのスター選手であるジェフ・スペンサーと面識があるはずだ。ひょっとすると、ロブやジムも含めて全員グルということもあるのか?
会社は、スーザンとの離婚の件に関して、ずっと私を支援してくれてきた。大変な労力を払ってきてくれた。でも、それを額面通りに受け取ってよいのだろうか? 世の中、カネがモノを言う。でも、私のカネはどうだろう? 仕事を通じて、私が会社にもたらしたおカネは? そのカネの方がチームから得るカネより強いと言えただろうか?
「チームから得るカネ」と言ったのは、ロブとジムは、ジェフというクオーターバックの品行によって利害の点で実質的な影響が出るから。ふたりは、スキャンダルとなる可能性のある問題でジェフを糾弾するなどしないだろう。そんなことをすれば、チームにとってもアメフト界全体にとっても世間的評判の関係で汚点を残すことになるからだ。だけど、仮に「投資対象」であるジェフを経済的に助けつつ、スキャンダル報道を別の人物、つまり私へ向けさせることができるとしたら、ロブとジムはその可能性に飛びつくのではないだろうか? 私は誰を信用したらよいのだろう? 多分、決まり文句の通り、誰も信用するな、ということなのだろう。
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「!Que Diga! [何を言ってるの] どういうこと? ファッションショーって。私に隠し事をしているの?」
「アンジー、そんな大ごとじゃないと思うけど」 返事しながら、恥ずかしかった。「そのために、毎日コルセットをつけてるの。ポールが体形トレーニングをする必要があると言うから…」
「何ですって!」 アンジーは大声を上げた。「コルセット作りのポール・C? 彼があなたにモデルになってほしいと? 私なんか、彼に会っただけで死んでしまうかも。ましてや、彼のためにファッションショーに出るなんて。あなたと私は永遠に別の道を歩くみたい」
「アンジー、あなたを紹介してもいいわよ。正直に言うと、彼のモデルとしてはあなたの方が完璧だと思う。私なんかよりずっと」
「どういうこと? 『私なんかよりずっと』って。あなたの方が素敵なのに」
「ええ、でも、あなたの方がそれにあった身体をしているわ。私にはその身体がないもの。客観的に見て、私の身体はあなたのように恵まれていない。ポールが作るものの多くは、デミカップか、カップがないものばかり。そういうのを着るには、ハリウッドの特殊効果の大物アーティストに納得のいくおっぱいとお尻を作ってもらわなくちゃダメだもの」
「その代わりにシカゴの大物美容整形医師はどう?」 とラテン美女が言った。
まさかアンジーまでも、これを言うとは!