その女性に気を取られていたら、誰かに脚を触られてハッとした。
いったい誰? 素早く振り向いて周りの人を見ようとした。でも、問題は、あたしは身動きできないということ! いっぱい人がいて、両手は左右の体側にくっつけたまま動かせないし、身体も捻ることができない。
せいぜい首を動かして周りを見るだけしかできない。そうして見たけど、やっぱり誰があたしの脚に触っているのか特定できなかった。
軽いお触りだけど、触る意思がはっきり感じられるお触り。この触っている人は、膝から股間にかけての太腿の内側に手のひら全体を当てている。
大きな声を上げればいいんだけど、でもこの場で大騒ぎするのはイヤだった。誰がしているのか分からなかったから。だから仕方なく触られるがままになって、やめてくれるのを祈りながら、バスが来るのを待っていることにした。
女性に身体を押しつけられ、誰かに太腿を触られたまま待っていると、また別のことが起きた。どういうわけか脚が他の人の脚に押さえられ、まるであたしの周りの人ごみが動くのにあわせてしてるかのように、ゆっくりと脚が広げられていく!
あんまりゆっくりとした動きだったので、気づいた時には、すでに1メートル近く脚を広げられていた。しかも元に戻せない!
ミニスカートをはいていたし、これだけ脚を広がっていたら、あそこもお尻もさらけ出してしまう! あたしはパニックになってしまった。こんなことが起きるなんて、信じられない! スカートが捲り上がっているのを感じる。いま履いてるパンティは濃い色のシースルーなのよ! 絶対、あそこもお尻も丸見えになってしまってる!
幸いなのは、あたしの周りに人垣ができていること。むしろ、このことに助けられてる感じだった。この状態でいる限りは、人にあからさまに見られることはない。これだったら、人まえで恥ずかしい目にあうことはないから。
ああ、それにしても、なんてことなの? どうしてあたしはこんな目にあってるの?…
ちょっと待って! あのイヤラシイ手が這い上がってきてる? ああ、その通りだった! ひどい! じわじわと上に上がってきてるわ! 手を広げて、その親指がパンティの近くまで来ている。
パニックになって、誰がしているのだろうと、また振り向いたけど、やっぱりダメだった。たくさん人がいて、誰がしてるのか分からない。
顔を戻して、あたしに身体を押しつけている女性に目を向けた。…あたしにピッタリ身体を押しつけている。彼女はいまはあたしの顔を見つめていた。顔と言うより、あたしの唇を見つめている。まるで、キスしようかと考えているみたいに。
それになぜかうっとりした目つきをしている。身体も、一定のリズムにあわせて揺れている感じに、小さく動き続けている。ああんッ、ああんッ…と小さく声を出してるのが聞こえた。
「どうかしたの?」
あたしは状況が分からず、彼女に囁きかけた。でも、彼女は返事をしない。
その時、彼女の真後ろにいた男性が横にずれて、その代わりに隣にいた別の男性が彼女の真後ろに来るのを見た。
ええっ?! とビックリして彼女を見た。…まさか、この人たち?
真昼の、こんな公の場所なのに? そんなはずはないわ!
突然、あたしの太腿を触っていた手が上がってきて、親指をあそこの割れ目に押しつけてくるのを感じた。同時に、別の人があたしの手首を握って、手を前に引っぱるのを感じた。……前に立っている女性の脚の間にあたしの手を持っていってる!
手が彼女のあそこに触れ、ハッと息を飲んだ。叫び声を出したかった…。こんなこと、やめさせたいと思った。……でも、できなかった。
こんなことがあたしの身に起きている! あたしの中に、それにショックを受け、恐れを感じている部分もあったけど、その一方で、このことに興味をそそられている部分もあった。この後、どうなっていくんだろうと確かめてみたい好奇心。
この後、あたしは誰かに犯されるの? その時にはすでに、あたしも知っていた。あたしの前にいる可愛い女性は男たちに犯されているのだと。
彼女はあたしを見ていた。彼女は、あたしの手があそこ触れているのを知っているし、別の男が背後に来ていて、再び犯されることになるのだとも知っている。でも、彼女はそれを止めさせようとはしていない。口を半開きにして荒い息づかいをしているのが、彼女が興奮している何よりの証拠。
指先が彼女のあそこの唇に触れた。濡れているのを感じた。濡れていると言うより、べっとりした感じ。多分、さっき横にずれて行った男がそこに出して行ったモノだわ。
その時、何か温かくて固いものが彼女の脚の間にぬるっと進んでくるのを感じた。あたしの指に触れながら、前に進んできて、彼女のあそこの間に入っていく。
思わず息を飲んだ。これって、おちんちん…。男のおちんちんだわ!
唇を重ねながら、レオンはイサベラの濡れた肉襞を愛撫し、いじり続けた。悩ましい喘ぎ声が重なった唇の中、くぐもって聞こえた。愛撫され続け、やがてイサベラは自らレオンの手に激しく股間を突き上げていた。だがレオンは容赦しなかった。何度も彼女を絶頂の淵まで導いては、ギリギリのところで手を引き焦らし続けた。イサベラに決して恍惚感をもたらさない。
レオンの指に体内を翻弄され、甘美に中をえぐられ、イサベラは喘ぎ続けた。そして、レオンが手を引こうとすると、必死になってそれを食い止めようと、抗議の意味であそこを締めつけ、指を離すまいとした。危険なほど絶頂に近づいた状態で、全身を反らせながら。
ようやくレオンが姿勢を変えた。固くなったものを彼女の入り口に導き、そこにしっかりと位置取った。柔らかい肉門に押しつける。頭部がゆっくりと熱く濡れた唇を割り、入っていく。ゆっくりとした侵入にイサベラの狭い肉壁が徐々に裂かれていく。
深く侵入していくにつれて、レオンはイサベラの膣の筋肉がざわざわとうごめくのを感じた。両太腿の裏側の筋肉が震え、それにあわせて内部の筋肉もうごめいている。
そのゆっくりとした挿入だけでイサベラは早くも絶頂に達していた。身体が震えだす。そして、痙攣しているように動く彼女の膣肉に包まれ、レオンも思わずうめき声を上げるのだった。
低い唸り声を上げながら、レオンはゆっくりと出し入れの動きを始めた。組みしいたイサベラの顔を見つめながら。イサベラの淫らな欲望に燃える瞳を見つめながら。
ゆったりとした抽送にあわせて、徐々に奥へと進め、狭き肉壁を開げていく。それに歩調を合わせるかのようにイサベラの呼吸のリズムが次第に早くなっていくのを聞きながら、分身をきゅうきゅうと締めつけてくる極上の快感をむさぼっていく。
やがて速度が増していき、イサベラの声も小さく小刻みに喘ぎ、叫ぶ声に変わってきた。身体を揺らしながら、レオンはイサベラを狂おしいほどの高みへと導きつつ、何かを必死に訴えているような彼女の表情を見続けた。もっと、もっと…、早く私を絶頂に連れて行ってと訴える、その顔を。
「お、お願いッ…!」
両脚を肩に担がれ、イサベラはとうとう大きな声で叫んだ。身体を震わせ、激しく身を捩る。レオンも唸り声を上げ、さらに激しく、そして深ぶかとした出し入れを開始した。