6年目ディアドラの話し時々、私たちは家族そろってニュースを見る。ウチは、あまりテレビを見せないことにしている。アンドリューはスポーツ・イベントをいくつか見るし、私たちは古い映画(たいていはビデオテープかDVDでだけど)を見る。その他は家族そろって、あるいは子供たちだけで見るのに適切な番組を選択している。たまに、ニュース番組もそのような番組に選ばれる。 地元のニュース番組は絶対に見ない。地元ニュースは暴力と火事ばかりだから。視聴率が示すところによれば、地元ニュース番組とはニュース番組ではなく、娯楽番組であると言える。ホモ・サピエンスの中の何割かは、悲しいことに、隣人に降りかかった悲劇的出来事は娯楽に思えるらしいけど、私たちはそういう人たちとは違う。 時々、世界のニュースも見る。もっとも、アンドリューは、アメリカのネットワークによる番組は政府の意向に「影響されている」のが多いと言って、BBCワールド・ニュースを見るのを好んでいるけど。多分、彼は誇大妄想になってるのだろう。 その日も私たちはニュースを見ていた。とても、とてもイギリス英語の訛りがきついアナウンサーがこう言った。 「…ボツワナからのアメリカへの大使が、合衆国国務省を訪れ、小麦配給による合衆国の援助を、本年中は中止するよう求めました。援助される小麦の量が、ボツワナにおける貯蔵施設の能力の限界に達した模様です。他に小麦を貯蔵する場所はないとのこと。情報筋によりますと、コンピュータの異常作動の結果、ボツワナに送られる穀物の量が5000万ドル分から5億万ドル分に増加されてしまったのが原因とのことです」 娘たちは床に寝転がってニュースを見ていた。エマがニュースを見てコメントするのが聞こえた。 「ボツワナの人たちサンドイッチが好きだといいけどね。ピーナッツバターやゼリーも使うといいのに」 エマがそう言ったとき皆で笑ったが、アンドリューだけは笑わなかった。そのアンドリューが突然、こう言って、私は驚いた。 「エミー、国務省には手をつけるな。いい? 聞こえた?」 エマは無邪気な顔で振り返り、「はい、パパ」 と言った。 ニュースは続いていたけど、2分くらいした後、じっとテレビを見ていたアンドリューが口を開いた。 「いくらだ?」 彼が何を言ってるのか分からなかった。「いくらって、何が?」 アンドリューは私を見ず、ずっとテレビを見つめたまま。 「エミー、ほら、いくらなんだ?」 私と同じくエマも「いくらって、何が?」 「ピーナッツバターとゼリーをいくらボツワナに送ったかを訊いてるんだよ」 私は笑い出した。こんな間抜けな質問、聞いたことがない。 でもエマはその質問を真剣に受けとめた。「そんなおおくないよ、パパ。たった30トンだよ。それぞれについて」 それを聞いてアンドリューは姿勢をただした。「ボツワナに合計50トンもピーナッツバターとゼリーを送ったのか?」 エマはまだ無邪気な顔をしていた。「でも、ボツワナの人たち、これからたくさんパンを作るわけでしょう? そんなにたくさんのパンをどうするかってことになるんじゃない?」 ドニーが訊いた。「そもそもボツワナでPB&Jを食べるの?」 「今は食べてるよ!」 とエレが答えた。 これまでの人生で、これほどショックを受けたことはなかったと思う。私の7歳になる娘が世界中の知らない国々にピーナッツ・バターとゼリーを送っていたなんて。いったいどうやって? それに、いったいなぜ? どうして、そんなことをしたの? でも、アンドリューはショックを受けた様子でも、驚いた様子でもなかった。 彼は、諦めた表情を浮かべながら、椅子にどっかりと座っていた。 「エマ? 手を引いてくれる?」とアンドリュー。 「オーケー、パパ」とエマ。 この話題はこれで終わったと思った。
「おはよう」と父親が言い、それを聞いた母親も読んでいた新聞を下げて、その上から顔を出し俺を見た。 「おはよう」と俺はコーヒーをカップに注いだ。 「ジャスティン、朝からどこに行くの?」 母親が俺の頭の先からつま先まで調べるような目で見ながら訊いた。 「トリスタに会いにコーヒーショップに行くんだ」 とあくびしながら答えた。 「あのバンは、何か問題がなかったか?」 父親は俺にウインクしながら訊いた。 「全然。すごくよく走るよ」 とコーヒーを飲みながら答えた。 「気をつけてね」 と母親は声をかけ、また新聞を顔の前に持って来て、読み始めた。 「心配いらないよ。気をつけるから」 と網戸のドアを閉め、ガレージに向かった。 バンに乗り込み、コーヒーショップに向かった。あのバカみたいな自転車を必死に漕いで行くのに比べると、車だと驚くほど速く着く。コーヒーショップの前に駐車し、エンジンを切り、車を降りた。 いったん背伸びした。今日は良い日だなと思った。それから入口へと向かい、ドアを開け、中に入った。 すぐにトリスタの姿が目に入った。テーブルからテーブルへと忙しそうに歩きまわってる。彼女も俺に気づき、俺に可愛く手を振った。彼女の方へと歩きながら、彼女の顔に笑みが浮かび、瞳にワクワクしてる表情が浮かんでいるのを見た。 「おはよう」 とトリスタは手を伸ばし、片腕で俺をハグした。もう片手にはコーヒーポットを持っているので、片腕でしかハグできなかったのだろう。 「おはよう」と俺も挨拶し、ハグを解き、すぐ近くにあった空き席のブースに座った。 今朝はそれほど客も混んでいないので、トリスタも俺の隣に座った。彼女は俺のコーヒーカップを表向きに返し、コーヒーを注いでくれた。それからクリームをちょっと入れ、かき混ぜてから俺にどうぞと差し出した。 「昨日の夜は、退屈じゃなかった?」 とトリスタは少し心配そうな顔で訊いた。 「いや。昨夜は素晴らしかったよ」 と俺はウインクしてみせた。昨日の夜、ワイン庫の小部屋でトリスタと愛撫し合ったことを思い出していた。 「ジャスティンったら…」 とトリスタは昨夜のあの小部屋でのことを思い出したのか、恥ずかしそうにうつむき、俺の手を両手で握った。 ふたりともそのまま、互いの瞳を見つめあっていた。俺は、本当にどうしようもなく、この娘に恋しているんだなと実感していた。だから、もし彼女がクラブ・カフスのことを知ったなら、俺から離れてしまうのではないかと、恐ろしかった。トリスタにすべてを話したいとは思っているのだけど、どう話してよいか分からない。 そんなことを考えていたら、ブースの横に影が現れ、俺とトリスタは同時に見上げた。 「ハーイ、お二人さん」 そこにはバルが立っていた。 俺もトリスタも一言も言葉を言わないうちに、バルは俺の隣に座っていた。俺の両手はトリスタに握られていたけど、俺の両目はバルの美しいアーモンド形の瞳に釘付けになっていた。 「ハーイ」 とトリスタと俺は同時に返事した。 「レイチェルはどこにいるの?」 とトリスタが訊いた。 「知らない。彼女、ちょっと前にどっかに行っちゃったの。だから私、ここまでひとりで歩いてきたのよ」 バルはそう言いながら、テーブルに両肘を突いて、つまらなさそうな顔をした。 トリスタは別のコーヒーカップを出して、コーヒーを注ぎ、砂糖とクリームを添えてバルの前に差し出した。 「ありがとう、トリスタ」 バルは自分でクリームを注ぎ入れた。
レオンは残念そうに瞬間、目を閉じた。まるで苦痛を感じたような表情で。 「俺の部下たちが外で待っているんだ」 「だったら、行けばいいわ」 イサベラはいらいらしてそう言い、ベッドの反対側に這い、端に座り、脚を床に降ろした。「自分を楽しませる他の方法を見つけるから」 緊張感がある沈黙の後、「説明せよ」とのレオンの声。 「部下が待っているんじゃないの?」 イサベラは興味なさそうに、足でベッド下のスリッパを探しながら、そう言った。 レオンは大股で、イサベラが座る側に周り、彼女の前に立った。 「誰と楽しむつもりだ? 俺の衛兵はこの城に誰も入れるなとの命令を受けている」 イサベラは片眉を吊り上げてレオンを見上げた。「まだここにいたの?」 「イサベラ、お前は危険な遊びをしている。俺の質問に答えろ」 「多分…」 とイサベラは固唾を飲み、何か良い答えがないかを視線を踊らせた。「多分…自分で自分を楽しませるつもり」 イサベラはレオンが自分を鋭い眼で見降ろしながら口元を動かすのを見た。 「俺に見せてみろ」 その声にイサベラは背筋に何かが走るのを感じた。自分が言った言葉をレオンがどう解釈したかを、その時になって気づき、彼女は頬を赤らめた。 私にできる? イサベラはレオンを見上げ、それから伏せ目がちになって、ためらいがちに両手を胸の前に添えた。 手のひらをお椀のような形にし、左右の小さな乳房を覆った。指の間からつぼみのような先端が顔を出してる。伏せ目にした長いまつげの先、ちらりとレオンを盗み見すると、自分を見つめ、立ちすくんでいる姿が見えた。 次第に大胆な気持ちになり、イサベラは両手を下へと滑り降ろした。膨らんだお腹から左右の太腿へと擦り降ろし、再び胸へと擦り上げる。 レオンならこうしたいだろうと、親指と人差し指で優しく乳首をつまんで、つねり、こねてみた。何か熱いものが太腿の間に湧いてくるのを感じた。 レオンに見られているのを知りながら、こうして両手で乳房をいじっている。その自分の両手を見ながら、イサベラは、この行為の放縦さに思わず口を半開きにして、小さな声を漏らした。 「その可愛い太腿の間を触ってみろ」 彼の命令に従い、お腹の先へと片手を滑り降ろした。心臓が高鳴るのを感じる。その部分を手のひらで覆い、頬がかっと熱くなるのを感じた。 さらに勇気をかき集め、その部分の薄い縮れ毛に指を通した。このようなことをしているのは何のためか、目的を見失うことはできなかったから。 「脚を広げろ。俺にお前の大事なところを見せるんだ」 彼の言葉に、花弁にしずくが溢れた。両手を使って、脚を開いていく。熱を帯びた肉襞に冷たい空気が触れるのを感じる。 レオンはイサベラの前にひざまずいていた。脚の間をさまようイサベラの手から、一度たりとも視線を外さない。イサベラは固唾を飲んだ。 「つぼみに触ってみろ」 思わず、ああんと小さな喘ぎ声が漏れた。人差し指を伸ばし、その指先で疼き始めた突起を優しく押した。すでに熱く濡れきっていた。その刺激は強烈だった。イサベラは、ゆっくりと小さく円を描く動きになっていった。
彼、ゆっくりとリズムを整えてきた。挿しては抜いて、挿しては抜いて、挿しては抜いて…。 あたしは身体を覆いかぶせるようにしてベティの背中に顔を出した。彼が入れてるところを見てみたくなって…。まあ、すごい! 出たり入ったりするところが見える! でも、もっと見たくなっちゃって、あたしは彼女のお尻の頬を掴んで左右に広げた。お尻の穴も、その先のあそこも見える。彼のおちんちんが、ずぶり、ずぶりと繰り返し突き刺してる。 ベティのあそこの唇はまるで手袋のように彼のおちんちんを包んでいた。引き抜きにかかると、まるで放したくないかのようにあそこの唇が外に延びて出てくる。まあ、なんて光景なの! ベティのあそこが彼のお肉を放すまいとするのを見てたら、あたしもすごく濡れてきてしまった! 指を彼女のお尻の割れ目に添えて、スーッと下へ滑らせていった。彼女を犯しているおちんちんに触れるまで。ベティはすごく濡れていて、あそこの唇がぬらぬらしてる。出入りを繰り返すおちんちんを指の間に挟むようにして、左右の唇を撫で回ったあと、さらに奥へ進んで、お豆に触った。…ああっ、すごく大きく膨らんでる。よっぽど感じてるのね。そのお豆を指先でクルクル擦ったら、すぐに彼女は淫らな声を上げた。 「あっ、あっ、ああっ…感じるぅ…もっと、ああもっとお願い、もっと…!」 ホントに淫乱な娘なんだから! ベティは両手で壁を突いて、頭をがっくりとうなだれ、お尻を突きだす姿勢になった。後ろから犯してる彼にも、お豆をいじってるあたしにも、やりやすい姿勢になってる。すっかり恍惚状態になっている。 あたしは今度は指をお尻に持っていって、そこの可愛い穴を擦り始めた。あそこを犯されてる女の人のお尻の穴をいじるなんて初めて。すごく変な気持ち。 指を何度もあそことアヌスに行き来させて、湿り気を使って潤滑を与えた。ベティは、そんなあたしを見ていた。すっかりアヘ顔になっていたけど、ちょっと不安そうな表情も見える。 「あなた、ここを擦られて気持ちいいんでしょう?」 「ううん、イヤ…そんなのイヤ…」 あたし自身の経験から、気持ちいいのは分かってる。もうちょっと強く擦り始めた。 「あなた、淫乱娘なんだから。嘘をついちゃダメよ」 突然、ベティを犯してた彼が身体を強張らせて、うぅッと低い唸り声を上げた。あたしはすぐに彼のおちんちんを握って、根元のところをしごき始めた。先端部分はまだベティの中に入っている。ギュッギュッとしごくと、彼女の中にびゅっびゅっと注ぎ込んでるのが分かる。 ベティもぶるぶる身体を震わせていた。同時にイッタみたい。でも声は出すまいと必死に堪えている。
_______________________________ アンジェラは目を覚まし、ノボルが何か寝言を呟いているのに気がついた。身体を起こし、彼の顔を覗きこんだ。そして、目に涙を浮かべているのを見て驚いた。しかも、彼は古い韓国語をつぶやいている! 「ノブ?」 アンジェラは優しくノボルを揺さぶった。「ノブ、起きて!」 「ノーゴーヤ[Noogoo-yah:そこにいるのは誰]?」 ノボルは身体を起こし、アンジェラが目を丸くして彼を見ているのを見た。「ジ・エウン?」 彼は手を伸ばし、彼女の頬に触れた。 「ノブ、私はアンジェラよ」 ノボルは部屋を見回し、ようやく、夢を見ていたことに気がついた。 「すまない、アンジェラ。悪い夢を見ていました。それだけです」 とノボルは時計を見、午前3時であることを知った。 「ノブ、あなたは古い韓国語を話していたわ」 とアンジェラはノボルの瞳を覗きこんだ。「どんな夢を見ていたの?」 「ナンデモナイ[Nan demonai]」 と彼は呟き、アンジェラにキスをした。「おやすみなさい」 歴史に関する注: イ・スン・シン総督、クウォン・ジュン、ユ・ソン・リョン、ソン・ジョ、チェン・リエン、そしてイ・ヨン・ナムは実在の歴史的人物です。 興味を持った人のために説明すると、イ・スン・シン総督は現実に最初の日本による侵略から朝鮮を守り、彼が指揮した23の海戦で一度も敗北を喫しませんでした。ネルソン提督と同様、彼は勝利を収めようとしたときに亡くなり、戦いが勝利に終わるまで自分の死を公表してはならないとの命令を発しました。彼の軍将としてのスキル、および性格の強さについては、韓国人からも日本人からも同様に称賛されています。 政治的腐敗により彼の死後まで完全には認識されていませんでしたが、彼は過去も現在も韓国で最も偉大なヒーローであることは疑うべくもなく、彼が発案した亀甲船は現代の装甲艦の先駆けとなりました。彼の戦時日誌及び宮廷へ出された覚書は英語に翻訳されており、韓国人はその原本を国宝とみなしています。 本章の歴史的な記述部分は彼に捧げます。 イ・スン・シン総督:1545年4月28日 ― 1598年12月16日 サム・ド・ソー・グウォン・トング・ジャエ・サー・イ・スン・シン・マンセー [Sam Do Soo Gwon Tong Jae Sah Yi Soon Shin Manseh:三道水軍統制使、李舜臣総督、万歳] **** [訳者注:訳者は本章での歴史記述に同意しているわけではないことを、よろしくご了解ください。「歴史認識」の問題ですね。] **** つづく
ガスが返事をくれた。できるだけ自制するつもりだと言っていた。それに、その女の子は明瞭に写った写真を持ってくること、および、先に送った書式に記入して返送するように言っていた。その後、いつどこで会うかの指定と、かかる費用について知らせてきた。費用は5000ドルとのことだった! これは俺が予想していた額を上回る額だったが、ガスは悪い奴ではないのは俺も知っている。 俺は早速、書式に記入した。新しい名前はアナスタシア・ハーパーにして送り返した。苗字のハーパーは俺の苗字であるが、こうしておけば、俺の従妹と主張するのに都合がよいだろうと思って選んだ。 そこまで作業を終えると、後は今の仕事から辞職することだけが残った作業だった。だが、今日は日曜なので、辞職願を出すのは明日まで待たなければならない。 ひと段落終え、俺はフードコートを出て、モールの中を歩き始めた。 歩いてみて、初めて男たちの視線を感じた。みんなじろじろ俺の身体を見ている。さっきまでは空腹で頭がいっぱいで気がつかなかったのだが、今ははっきり分かる。実際そういう視線を浴びてみると、ある意味、気持ちいいものだったが、同時に、裸にされているような気にもなった。 だが恐ろしく感じたこともあって、それは、そういう男たちの何人かがキュートであると思ったことだった。知らぬ間にそう感じている自分がいたのだ。以前は、こんなふうに思ったことは一度もなかった。だが、あの怪物が俺にしたことや、俺が自分でやってることは、見方によっては、明らかにゲイっぽいことだろう。 まあ、これは困ったことだが、とりあえず、考えないことにし、さしあたり必要となる物を探していろんな店を見て回ることにした。 以前は身長が高く、周りのみんなを見降ろしていたのだが、それに慣れた感覚からすると、周りのほとんどの人より背が小さくなってる今はちょっと奇妙な感じがした。 まずはH&Mでソックスとカジュアル服をいくつか買った。それに可愛いトップやスカートやドレスも何着か。それからビューティ・サロンに行って、髪を切ってもらい、マニキュアとペディキュアをして、化粧をしてもらうと同時に眉毛も整えてもらった。この眉毛のシェーピングがやたら痛かったのには驚いた。 化粧してもらう時、担当の女の子がどういうふうにするか注意して見ていた。いずれ自分でできるようになればと思ってである。だが、こんなに上手にできるか自信がなかった。それほど、素晴らしい出来栄えだったから。俺ってこんなに綺麗になれるのか! すっかり綺麗にしてもらった後、必要となる化粧品や髪の手入れ用品を全部買ってサロンを出た。そして、またモールの中を歩きだす。途中、写真のブースを見つけ、新しい身分証明のために必要となる写真を撮った。 次に見つけたのは靴屋だ。早速、女物の靴を何足か買った。大半は俺が履きやすい靴だ。明るい色の可愛い布製スニーカーとか、ちょっとドレッシーな平底靴だ。だが、膝まであるスウェードのブーツがあって、どうしても我慢できず、買ってしまった。ゾクゾクするようなスティレットのハイヒール・ブーツなのである。こんなブーツ、履いたとしてもどうやって歩いたらよいかさっぱり分からなかったが、トライしてみるのも面白そうだと思った。 俺は店の中で濃紺の二―ソックスに履き換え、買ったばかりのすごく可愛い赤いスニーカーを履いて店を出た。
「もし私にちょっとだけでも信頼を置いていただけるならの話しですが、まさにその点に良いお知らせがあるのです。実は、私は、ワクワクするような新しい身体増強治療の臨床研究に参加しています。パーマ・プラストと呼ばれる新しい方法で、この方法が軌道に乗れば、伝統的な豊胸方法など時代遅れになることでしょう… 「…私はあなたの身体を、あなたが望むどんなプロポーションにも改造できるのです。切開手術は行いません。それゆえ、傷跡も残らなければ、長期にわたる術後の回復もないのです。伝統的な切開手術を行った場合、比ゆ的にも文字通りにも、どんな苦痛があるか。それはアンジーが答えてくれるでしょう」 「素晴らしいことのように聞こえるけど…」と、私は防御的に控え目に返事した。「手術なしで豊胸? いったいどうすればそんなことができるのですか?」 「簡単なことです。増強したいと思う部分に直接パーマ・プラストを注入するのです。これは周囲の組織にくっついて、自分自身の細胞間質を作りだすのです。身体の元々の細胞を物真似する形で。伝統的なシリコンとは異なって、パーマ・プラストは化学的にも生物学的にも不活性です。だから、身体の防御機構を発動させたりしないし、自己免疫に対して長期的にダメージを与えることもありません… 「パーマ・プラストには2つのタイプがあります。ひとつは硬質の組織を刺激するもの。骨が典型例ですね。もうひとつは柔らかい組織を刺激します。最初のタイプを使って、あなたの頬骨と腰帯や下肢帯を増強します。それによりアンジーのようなヒップになれるでしょう。ふたつ目のタイプのを使って、胸を増幅したり、お尻を丸く膨らませたり…それに唇にも、もしあなたがお望みならですが」 「もちろん! 絶対に!」 とアンジーが甲高い声を上げた。 「そのすべてを外来診療で行えるのです。まさにここの診察室で。増幅は徐々に行います。何度も層を重ねるような感じで……」 層! 層! 怪物には層がある!( 参考) 「…さっき言ったように、私はあなたの望むように身体のプロポーションを変えることができます。もちろん、お望みなら、伝統的なインプラント方式の手術をしても良いですよ。その場合、どのようなことがあなたを待ち構えているか、アンジーが教えてくれるでしょう。最初の2週間は大半ベッドの中に留まっていなければならない。1ヵ月は、行動範囲が厳しく限定されるでしょうし、続く1ヵ月も実質的に制限を受ける。もしそれがお望みなら、急いでインプラントの注文をしなければいけないので、すぐに教えてほしいところです」 私は話しを合わせることにした。 「確かに、2ヶ月間、お尻をがんがんやられる喜びはナシで済ませたいと思います。第1の門の方をくぐりたいかな。その場合のスケジュールはどうなりますか?」 「まずは血液検査。それにお肌でパーマ・プラストとの相性をテストすることになります。そうすることで、あなたがパーマ・プラストにアレルギー反応を示さないことを確認するのです。その確認作業は、ここですぐに行います。結果は今夜出るでしょう。パーマ・プラストにアレルギー反応を示す人は非常に少ないのですが、もしあなたがそのような人だった場合、明日までに肌に反応が出るでしょう。手術を行うとなった場合、スケジュールは月曜の午前までに確定できます。検査自体はすぐに済みますよ」 レーガン医師の看護婦の一人が、私の右腕の関節部から血液を採取し、左の腕の皮膚に皮下注射で少量のパーマ・プラストを注入した。 私はアンジーを会社に戻した。ロブとジムに私がこれから1週間、休みを取ることを伝えさせるためである。私は今夜はリラックスしたいと、会社に戻らないことにした。
結局、この問題は倫理の問題に帰着する。僕の可愛い小人たちは、羊の群れたる人類にとっての、番犬なのだろうか、それとも狼なのだろうか? これが問題だ。この進化上の変化は、僕の子供たちの世界の見方にどのように関係するのだろうか? 同情とか憐れみとかは、法律で決められるものでもなく、学校教育によって教え込まれるものでもないと思う。むしろ家庭で育まれるものだろう。 子供たちに、僕たちの価値観を教えることができるかもしれないし、できないかもしれない。だけど、子供たちの脳が生まれつきどのように作動するようにできているかが、ホモ・サピエンスの未来に対する決定的要因になるだろう。育ちではなく、生まれつきの要因が大きいのだ。だとすると、僕たちにできることは、ただ、子供たちを愛し、子供たちも僕たちを愛してくれるだろうと期待する他には何もないと思われる。 子供たちは、インターネットを使っても、あらゆることについて自学自習することができるわけではない。大人が教えてあげる必要がある事実や概念が存在する。僕の可愛いアインシュタインたちであっても、すべてがすべて、本能的に知識獲得できるというわけではないのだ。そう言うわけで、Eガールたちが4歳になる前に、妻たちは家庭内教育を始めた。 ジョージア州ステーツボロの素晴らしい点の一つは、この町が大学の町であるという点である。僕たちはジョージア・サザン大学の大学院生を雇って、彼らの専門を子供たちに教えさせた。最初は種々の外国語、その後は、計算とか物理とか経済学である(僕は、コンピュータ・プログラミングを担当した。少なくとも、この分野に関しては僕は得意だったから)。結局、僕たちは自分たちで小さな学校を開校したことになった。 IAMの子供たちは誰も、普通の学校教育の環境に馴染むことはできないだろう。あの忌々しい相対評価とやらを考えてみればすぐわかる。幸い、いまや、エレが巨額の資金を稼いでくれているので、僕たちは次世代の子供たち全員の教育に対処するため、僕たち自身の大学を設立することにした。 大学を設立するためには、エレには1500万ドルでは足りず、もっと稼いでもらわなければならないだろう。でも、適切な資金が与えられれば、次世代の子供たち全員が馴染めるような場所を作ることができる。このことを先週、エレに話してみた。 「エレ? もし、エレの個人資金を5000万ドルくらいに増やしてもらうことができたら、パパたち、ちょっとした使い道があるんだけどもね」 と。 まるで子供のカネを親が奪うような話しに聞こえるかもしれないが、これは決して僕のわがままを通そうとしているわけではない。そもそも、エレは僕たちがおカネで何をするか興味すらないだろう。エレの頭の中では、単に現金を使ってモノポリー・ゲームを楽しんでるだけなのである。僕はエレに、「『大通り』と『公園周辺』を買い占めて、そこにいくつもホテルを建てるんだ、そして誰かがそこに立ち寄るといいなと願えばいいんだよ」と言ってるだけ。もし、そこに新人類大学を建てるとして、安くはできまい。多分、来年までかかるだろう。
「誰とやったか知ってるぜ」 第8章 I Know Who You Did Last Summer Ch. 08 by qqnforyou6
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これまでのあらすじ
高校を卒業したばかりのジャスティンは母校の女教師グラフに生徒との淫らな行為をネタにした脅迫メールを送り、正体を知られないまま犯し、その後も性奴隷とすべく調教を続けた。一方、秘密クラブの存在を嗅ぎあて、オーナーのケイトと知りあうと同時に、親友ブラッドの母ステファニが不倫をしていることも知る。彼はステファニも脅迫してカネをせしめ、それを使いクラブに入会する。一方で、彼は牧師の娘トリスタとも知り合い、恋心を抱く。グラフを秘密クラブに連れ出し、ステージ上で彼女に愛奴隷になることを誓わせた。ステファニへの脅迫も続け、彼女に正体がバレたにもかかわらず売春を強要し、さらには愛奴隷になることを誓わせた。トリスタに誘われ彼女の両親と会う。厳格すぎる父親と控えめな母親であったが、母親は教会で自慰に耽る淫乱さも隠していた。そしてケイトに求められクラブでのメインイベントに参加する。このショーは撮影され、アダルト作品として売り出される予定であり、ゲストは女教師グラフであった。ショーの場で、ジャスティンはグラフに正体を知られるが、改めて彼女に愛奴隷になることを誓わせたのだった。
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寝返りを打ち、目を覚ました。時計を見て、起きなければいけないと思った。トリスタに会いに行くのだ。昨夜のクラブ・カフスでのショーでひどく疲れていたし、もう少し寝ていたい気分だったが、トリスタをがっかりさせたくはない。 ゆっくりと起き上がり、ベッドから出て、バスルームへ向かった。今日は土曜日だ。また、裸の格好で母親と鉢合わせするのも嫌だったので、下着を着たままで行こう。 部屋のドアをちょっと開けて、誰もいないことを確認し、素早く廊下を走ってバスルームへ飛び込んだ。 下着を脱ぐと、首筋に薄くキスマークがついているのに気がついた。そこを指で擦りながら、昨日、オフィスでケイトが俺の腰の上に乗ってヤッタとき、つけられたものだと思い出した。 シャワーの温度を確かめて、早速シャワーを浴び始めた。身体に石鹸を塗りながら、昨夜のメインイベントを頭の中で反芻した。 泡をすすぎ流し、お湯を止め、タオルで身体を拭き始めた。ミセス・グラフに永遠の性奴隷になることを誓わせた昨夜の儀式。それについて考えても、今は、ちっとも勃起しない。よっぽど消耗したのか、こんなことは初めてだ。髪を乾かし、歯を磨き、腰の周りにタオルを巻いた。 バスルームから出る時も注意を払い、ドアをちょっと開き左右を確認した。そして急いで自分の部屋に戻り、服を着た。 ひと段落ついて、ベッドに腰を降ろし、トリスタに会いに行くエネルギーを得るため、ちょっと休んだ。 ふとパソコンが目に入り、メールをチェックすることにした。ネットにログオンして、ウェブ・メールにアクセスし、新着メールをチェックした。ブラッドの母親からメールがきている。 「ジャスティン、今日は家に来ないで。夫もブラッドも家にいるから。ちゃんと約束通り、おカネは用意するけど、もうちょっと待ってて。もうこれ以上、面倒なことは嫌だから、言われた通りにするわ。でも、あなたを『ご主人様』とは呼べないわ。月曜になったら、夫は仕事に出るし、ブラッドも出ると思うから、午前10時過ぎならいつでも来ていいわ。ステファニより」 それは、そっちの都合だろ、と独りごとを言いながら、返信ボタンを押した。 「性奴隷のステファニへ。おはよう。お前は取引できる立場にはないのだよ。昨日と一昨日、お前に言った通りだ。俺はそっちに行くし、お前は俺にカネを出すんだ。それに、お前の実に具合のいい、あのマンコに銀色のロータを入れておくことも忘れるなよ。万が一俺がブラフを噛ましてると思うかもしれない場合に備えて、お前の写真を持っていくことにする。お前が男のちんぽをしゃぶっている写真だ。どんなことに関しても、俺の言いつけ通りにしなかったら、その写真をお前の家に置いてくることにする。旦那や息子が見つけられる場所にな。それを見たら、お前の旦那やブラッドは何て言うと思う? お前の旦那にとっては、完璧だと思っていた小さな世界が粉々に壊れることになるだろうな。お前の息子にとっては、自分の母親はただの安淫売にすぎなかったということになるだろう。どうするかは、お前次第だ、ステファニ。じゃあ、またな!」 送信ボタンをクリックし、メールを送った。それから俺はメール作成ボタンをクリックし、ミセス・グラフのアドレスを打ち込んだ。 「親愛なる性奴隷エリザベスへ。おはよう。俺はいま感じている途轍もない喜びと多幸感を言葉にできずにいる。俺は、俺の性奴隷になるという大きな責任を引き受けたお前のことを非常に誇りに思っている。今夜、シーサイド・ダイナーで俺と会うように。お前が先に店に着いたら、ふたり掛けのテーブルを求めるように。6時半だ。ご主人様より」 このメールも送って、ログオフした。それから素早く靴を履き、1階に降りた。階下のキッチンには母親と父親がいて、座って新聞を読んでいた。
「無垢の人質」 第11章 Innocent Pawn Ch. 11 by wishfulthinking
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これまでのあらすじ
イサベラはレオンに拉致され、強引に身体を奪われる。レオンは父を殺したイサベラの父アランへの復讐として、彼女に自分の子を孕ませるため拉致したのだ。だが、やがて二人に愛が芽生え、イサベラは妊娠する。そんなある日二人は襲われ、イサベラは父の城へと連れ戻される。そこにはレオンに追放されたマリイもいた。レオンは忍び込みイサベラと愛し合うが、そこにアランが現れ、イサベラは咄嗟の勢いで殺す。レオンとイサベラはレオンの居城に戻った。レオンはイサベラが妊娠していたことを知っていた。イサベラとレオンはぎこちない関係になるも、ある夜イサベラ自らがレオンを拘束し彼の身体を奪い、二人は新鮮な興奮に喜ぶのだった。しかし、突然、イサベラは何者かに襲われる。襲ったのは死んだはずのイサベラの父親アランだった。アランはレオンとイサベラを政略的に結婚させ、その後レオンを殺し、合法的に領地を奪う策略を持っていた。ふたりの挙式が行われる。が、なぜかアランはレオンを解放した。再会したレオンとイサベラは愛を確かめ合う。
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シーツの中、横寝になりながら、イサベラはゆっくりと目を開いた。陽が山稜から顔を出したばかりで、まだ薄暗かった。レオンは彼女に背を向けて立っていた。薄褐色のズボンの上、チュニック( 参考)を羽織っているところだった。 「行かないで…」 イサベラは小さな声で嘆願した。「あの人に殺されてしまう…」と、彼女は片手でシーツを掴み胸を隠しながら、片肘を突いて身体を起こした。 「イサベラ、これについては俺に訊かないでくれ。俺の部下と一緒に、お前の父親を見つけ出し、お前の不安を取り除くつもりなのだから」 「不安じゃないの、レオン。確信なのよ! 父はあなたを殺すつもり。そして私を…」 「あいつが再び城に忍び込んで、俺の大切な人を奪おうとするのを、待っているわけにはいかないんだ。だから、そんなことを言わないでくれ」 彼の口調は静かだったが、その言葉には怒りと苦痛がこもっていた。 イサベラは涙で瞳を濡らしながら、シーツで身体を隠したまま、ベッドから起き上がった。当初、レオンと彼の部下たちは探索に出ても、日帰りしていた。だが、最近は、一度に3日から5日に渡るようになっていた。 「どうか気をつけて…」 レオンは振り向き、イサベラの瞳を見つめた。そして彼女に寄り添った。彼の力強く大きな体躯と並ぶと、イサベラはまるで小人のように見える。 レオンは手のひらで彼女の膨らんだお腹を優しく撫でた。 「お前とこの子が完全に安全だと分かるまで、俺は気が休まることがないのだよ」と、レオンは頭を下げ、イサベラの頬に軽く唇を寄せた。そして、名残を振り切るように顔を上げ、ドアへと向かった。「信頼のおける部下を部屋の前に配置しておく。何か必要なことがあったら、呼ぶとよい」 「レオン、待って!」 レオンは、イサベラの声に切羽詰まった雰囲気を感じ、振り向いた。そして、彼女の足元にシーツが落ちているのを見た。 夜明けの光の中、ミルク色の柔らかそうな白肌が輝いて見えた。ピンク色の乳首はツンと尖り、吸ってとねだっているようだった。官能的に乱れた長髪が両肩にかかり、優しく撫でてと訴えているように見える。 その姿から目を反らすことができず、レオンは「小悪魔め」と呟いた。あの初めてイサベラを見た時から、あの、服を汚し、恐れおののいていた姿を見た時から、彼の心の一部は彼女に囚われていたと言ってよい。 「私の手を縛ってもいいわ」 とイサベラは両手を突き出し、かすれ声で言った。「それとも、前にしてくれたように、私をベッドに縛り付けてもいいのよ」 イサベラは後ろを向き、ベッドへ歩いた。長い髪のカールした毛先が揺れて、柔らかそうな彼女の尻頬を撫でた。イサベラは片膝をベッドに乗せ、肩越しに振り向いて、レオンを見つめた。「…それとも私があなたをベッドに縛り付ける?」 「イサベラ……」 レオンはうめき声を上げた。 イサベラは四つん這いで、ベッドの中央まで這い、それから前に向き直った。四つん這いのまま…。両腕の間、乳房が垂れて揺れている。レオンは彼女の姿に固唾を飲んだ。 イサベラは、恥ずかしそうに伏せ目がちになって言った。「レオン…。あなたを味わいたいの。お口に欲しいの……」
このベティという子、本当に強引にされるのが好きなのね? あたしもそういう気があるけど…。でも、この子を見てると、こんなあたしでも強引にこの子を自分のモノにしてしまいたくなっちゃう。 あたしはこの子より背が高い。彼女はうつむいている。あたしは彼女の髪の毛をギュッと握って顔を上げさせた。それと同時に服のトップに指をかけ、お腹まで引きずり降ろした。 大きな胸! 大きくて、すごくいい形をしてる! すぐに左側の乳首をつまんで、強く揉んだ。自分の経験から、こうされると気持ちいいのをあたしは知ってるの。そして、彼女のお口に強引にキスをした。舌を中に滑り込ませる。 彼女、すぐに反応して、「ううぅッ!」ってくぐもった声を上げた。お口に突き入れたあたしの舌を吸ってくる…。 あたしはいったん顔を離して、ベティのスカートに目を落とした。横にジッパーがついてるスカート。 髪を鷲づかみにして彼女の頭を押さえながら、左側の乳首をつまんだ。今度はつまんだまま、前に引っぱった。この大きなおっぱいからどれだけ引っぱれるか見ながら。 思い切り引っぱったところで、指を離した。ぶるぶるんと波を打って元に戻っていく。 今度は彼女のスカートのジッパーに手をかけた。ジッパーをつまみながらベティの顔を見つめた。えっ、何をするの? って驚いているのか、それとも興奮しているのか、ふたつの気持ちが混じったような顔をしてあたしを見てる。 その彼女の瞳を見つめながら、ジッパーを降ろしていった。スカートがするすると降りていって、彼女の足元に落ちた。 この娘、パンティを履いていないから、ほとんど素っ裸の姿で立ってることになった。 大きな乳房が興奮で大きく波打ってる。乳首がものすごく固くなっていて、今にも弾丸のように飛び出しそう。あそこの毛は濃い色で、きれいにトリムしてある。 「ああ、なんてこと…ああ、どうしよう…どうしたらいいの…」 ベティは、飢えた目をしてじろじろ見ている男たちを見まわしながら、小さな声で呟いた。 そのベティが男たちの向こう側へと急に視線を向けるのを見た。その視線を追ったら、バスを待ってる人たちだった。ここでどんなことが起きてるか全然気づいていない人たち。その人たちを見て、ベティが身体に緊張を走らせるのを感じた。…でも、その後、額に小さなしわを寄せて、ああんっ…と溜息をついた。 この娘の心の中で何を考えたんだろう? もう一度、彼女の視線を追ってみて分かった。こちらから見えるということは、向こうからも見えるということ。誰かがこっちを振り向けば、簡単に、彼女が素っ裸になっているのが見えるということ。そうなのね? だから緊張したのね? だけど、それがかえって興奮してしまうので溜息をついたのね? ベティはあたしへと視線を戻した。大きく目を開いて見つめている。あたしは彼女の両手を握って、ぐいっと背中に回し、固定した。この格好にすると胸を突きだすことになるから、大きなおっぱいがさらに大きく見える。 それにしても本当に素敵な乳房。こういう公共の場所で見てるのも相まって、本当に涎れが出そうなくらい官能的。…あたしにいじってほしいとさし出してるように見える。 あたしは顔を下げて、乳首の片方をお口に含んだ。チューっと吸って、舌で転がしたり弾いたり……。若い女の子の柔らかい肉肌も気持ちいい。ベティは小さく泣き声を上げていた。でも、その声の意味はあたしには分かるのよ。もっとして欲しいという意味なのよね? その乳首をしばらく愛撫した後、あたしは身体を起こして、彼女の肘を掴んだ。そして強引にベティを後ろ向きにさせた。お尻をみんなに見せてあげるため。 この時、あたしが何を考えていたか分からないわ。だけど、どうしても周りの男の人たちにベティの一番大切なところを見せてあげたかった。この娘のあそこの穴もお尻の穴も……何もかも、全部。 自分でも呼吸が荒くなっているのが分かる。ハアハアしながら、ベティの背中を押して、前のめりにさせ、両手でお尻の頬肉を掴んで、左右に広げ始めた。柔らかいつるつる肌のお尻。ゆっくりとだけど、彼女の茶色にすぼまったアヌスが見えてきた。彼女が身体を震わせるのを感じた。 あたしは振り向いて、すぐ近くにいた男を見た。 「あなた、この娘のアナル欲しい? そこにヤリたい?」 男は目をまん丸にして、身体を強張らせた。でも、ジーンズを見ると固い勃起の輪郭が浮き出ている。彼はゆっくりと頷いた。いやらしそうな表情が目に浮かんでる。 「ああ、そんな……」 ベティは小さな声でそう言ったけど、姿勢を変えようとはしなかった。 男は近寄り、ジッパーを降ろした。この男もあたしたちに負けず、ハアハア荒い呼吸をしていた。 あたしは男のズボンの中に手を差し入れ、おちんちんを引っぱりだした。あまり長くはなかった。多分、18センチくらい。でも、とても太い。あたしの手の中、ビクン、ビクンと脈動していた。そのベルベットのような感触を楽しみながら何回かしごいてあげた。 ふとベティが肩越しにこっちを振り返ってるのを感じた。多分、これからアナルに入れられる代物を見たいと思ったのね。でも、彼女の目を見ると、明らかに不安そうな表情をしている。 「ああ、お願いです。この人の大きすぎるわ…。私、一度も…一度もアナルをしたことないの…お願い、やめて…。身体を傷つけられちゃう…」 ベティが本当のことを言ってるのが分かった。美しい黒い瞳には恐怖の色がありありと浮かんでいる。 あたしはベティを支配したい気持はあったわ。だけど、彼女の身体を傷つけたいとは思っていない。 あたしは男の顔を見ながら、おちんちんの先をベティのアヌスでなく、あそこの穴へと導いた。彼は低い唸り声を上げながら、一突きでベティの中に挿入した。ベティも同時に声を上げて、あたしの顔を見た。感謝してる顔をしていた。 「あ、ありがとう……あ、ああん、すごいっ!」 太い肉棒に濡れたあそこを貫かれて、ベティはたまらず艶っぽい声を上げ始めた。
ノボルはウルドルモク[Uldolmok]海戦(鳴梁[めいりょう]海戦)のことを思い出し、微笑んだ。イ総督が無実の責で三道水軍統制使の役から降ろされ、投獄された後は、朝鮮水軍は、後任の無能なウォン・キュン[Won Kyun:元均]による指揮の元、ただ撃破されるのみだった。壊滅から逃れようと、悔恨した王朝はイ総督を再び三道水軍統制使に任用した。だが、深刻な打撃を受けた水軍では回復できた軍船はたった12隻にとどまった。このような逆境にもかかわらず、たった12隻のパネウクソン [paneukson:朝鮮水軍が用いていた平底の木船]を率いて、イ総督は一隻の損失も受けずに、日本水軍の全艦隊を打ち破った。彼が統率した23の海戦のうち、彼は一度も破れたことがない。彼が勝ち取った勝利は、伝説の話題となるだろうとノボルは確信した。彼の勇気と犠牲へのふさわしい賛辞となるだろうと。 「確かにその通りです。ですが、我々の安全にとって最も大きな脅威は、あなたのお国の人々によるものでは決してありません。むしろ我々自身の人々によるものです」 とクォン・ジュンは謎めいた返事をした。 クォンはノボルが理解してない様子を見て、説明した。「豊臣が我々の大地に侵略することができた理由は、腐敗し、自分のことばかり考える政府が、人々の安全と生活の向上よりも、自分たちのつまらぬ欲に関心を払っていることにあるのです。国を危機から守るには、トン・ジャエ・サー[Tong Jae Sah:水軍統制使総督] イ・スーン・シンほどの卓越した人間が必要だった。だが今は、総督はお亡くなりになってしまった。それに政府の腐敗しているという本質は、総督が生きていた時となんら変わりありません…」 クォンは木製の欄干にもたれかかり、遠い目をした。「…日本人以外の誰かが、再び我々の弱みに付け込み、利用しようとするのも時間の問題でしょう」 「あなたのおっしゃることが本当なら、総督は無駄に死んだことになってしまうではないですか!」 とノボルは顎を歪めながら叫んだ。「あれほどの戦士が無駄に命を落としたなど、私は思いたくありません!」 「いや、無駄というわけではないでしょう。総督は私たち民に伝説を与えてくれた。これからも決して忘れられることのない伝説です。ここの国民の心に今後何世紀にもわたって希望を与え続ける物語を残してくださったのです…」 クォン・ジュンはノボルを見て、悲しそうな笑みを浮かべた。「…総督は、あなたに会った最初からあなたのことを信頼していた。それに、ご自分のことをあなたの友人だと言っていつも自慢なさっておられた」 クォン・ジュンは決して容易く感情を露わにすることはしない。その点で彼は非常に日本人的なところがあった。その彼が心からノボルのことを認めるのを見て、ノボルは深く心を揺さぶられた。 ノボルは目から涙が溢れそうになるのを堪えた。「コ・マブ・ソ[Ko mabh so:ありがとう]。私があなたやあなたのお国の人々に手助けできることがあったら、声をかけてください」 クォン・ジュンは、それに返事をせず、一礼をし、その場を去った。ノボルはまた海に目をやり、この8年の間、親友であった人物が亡くなったことを思い、啜り泣いた。「総督、もし天国で私のジ・エウンに会うことがありましたら、是非、彼女にお伝えください。私が彼女の国の人々を守るためにできる限りのことをしたと。あなたの魂はようやく平穏を見出したことと願います。さらば、友よ」 ノボルは頭を下げ、頭頂のまげを刀で切り、波間へと投げ捨てた。そして陣営へと通じる階段を降りていった。
俺はピックアップ・トラックのキーを握り、もう一度、鏡の前で自分の姿を見てみた。 鏡の前で2、3回、キュートなポーズを取った。俺自身の姿ながら、すごく可愛いじゃないか! 思わずくすくす笑ってしまった。こういう女の子っぽい仕草がとても自然にできてしまう。俺の頭の中には元々、こういう部分があったのか? それを閉じ込めていたドアをあの生き物は開放してしまったのか? 鏡を見て、濡れたままの髪にブラシをかけていなかったことに気がついた。そこで車のキーをポケットに入れ、ブラッシングを始めた。 いろんなヘアスタイルを試してみたが、すぐに、ちょっと髪を切った方がよいことに気がついた。しなければいけないことのリストに散髪を加えておこう。 結局、ちょっとウェーブがついた髪を自然に真中から分けたスタイルにして、玄関を出た。 玄関のカギをかけ、俺のシボレー・アバランチ( 参考)へと向かった。歩いていると、隣に住む男が呼ぶ声が聞こえた。 「よう! 娘さん!」 声の方向を向くと、俺の家との境界になってる生垣の向こう側、スコップに寄りかかった隣人のジェフが見えた。俺はニッコリ笑って、彼に返事した。 「よう! おっさん!」 ジェフは、俺の返事にげらげら笑い、答えた。「ずいぶん口が悪い娘さんだな。あんた、誰だい?」 おっと、予想したより早かったな。計画した嘘を試さなければならない時が来るのが、と思った。 「ベンの従妹のアナスタシアです。ベン叔父さんは離婚してからすごく気分が落ち込んでしまって、いつ帰るとも決めない旅に出かけたんです。それで、私を呼んで、旅に出ている間、家に住んでいいと言ってくれたので…」 俺は前から、アナスタシアという名前が好きだった。それに、語源的に「生まれ変わり」を意味するらしい。それを覚えていたので、この状況にふさわしいと思って使った。 俺の話しを聞いて、ジェフは心から悲しそうな顔をした。 「旅に出る前に俺にサヨナラの挨拶をしてくれたらよかったのに。だが、あいつの気持ちはよく分かる。俺も妻に逃げられた時は1ヵ月は落ち込んでいたしな。それに俺の場合は、自分から招いた離婚だったからな。ベンの場合はベンに責任がないだけに落ち込み具合も深いだろう…。まあ、ともかく、これからはあんたとお隣同志というわけだ。今後ともよろしくな!」 「ありがと! またね!」 俺はニッコリ笑って、手を振り、車に向かった。車のドアを開けたが、乗り込むのに、まさによじ登るって感じだった。車がやけに高かったからだ。 運転席に乗り込み、ほっとひと安心し、それから座席の位置を調節し始めた。ただ、座席位置を調節しても、ペダルに足をつけるのがやっとだし、ハンドルの向こうも楽には見渡せない。こりゃ、新しくもっと小さな車を買わなければいけないなと思った。 20分ほどドライブし、目的地のモールに着いた。まずはフード・コートに直行した。腹が痛いくらいに空腹になっていたからだ。 アジア料理に行き、バイキングを注文し、プレートを抱えて、料理を取り始めた。 多分、まだ自分が男だと思って料理を取ったのだろう。プレートの料理をガツガツ食べ始めたのだが、たった4分の1食べたところで満腹になってしまい、あとは時々つまむだけになったのだった。 俺の席はひと目につかない隅のところだったので、そこに座ったまま新生活に向けての計画を実行に移すことにした。 まずは携帯を出して、親友のサラとデイブに長いメールを送った。俺がいつ帰るか決めずに街を出ることにしたことを説明し、若い従妹が俺の家に住むことになったので、ときどき様子を見てくれと頼んだ。その従妹はアナスタシアと言って、小さな田舎町から出てきた娘だと。俺の旧友たちにアナスタシアを紹介して、街に馴染むよう助けてやってくれと。 次に、俺の軍隊時代の友人であるガスにメールを送った。ガスは情報関係の任務についていて、偽造IDを作ることができることを俺は知っていた。 まずは作り話を考えた。ある女性の知り合いがいるのだが、旦那がDV夫で、そいつから逃れ、新生活を始めるために新しいIDが必要だという話しだ。 ガスはすぐに返事をよこしてくれた。IDを作るのは可能だが、カネがかかると言う。親友や家族だから値引きしても高額になると。それに、その女と会う必要があるとも言っていた。会えるのは今夜。そうでなければ海外に行くので5週間後になるという。 俺は今夜でOKだと返事した。ついでに、その女の子はマジでイイ女だが、もしその女に何かしようとするなら、まずは俺に話しを通せと付け加えた。そんなことを書くのは変な気がしたが、書いとかないといけないと思った。ガスは無類の女好きなのだ。結構イイ女になった俺に会ったら、何か釘をさしておかないと、ガスは絶対に俺に手を出してくるに違いないと思ったのだ。
「レインさん、お会いできて嬉しいです」 と彼はよく響く声で言った。「素晴らしい評判を得てるお方のようで」 「評判のことは聞いたことがあります」と私は溜息をつき、少し後悔気味に笑った。「でも、ありがとうございます」 大きな手で握手された。とても優しく握られたけれど、ぎゅっと力を入れて握られたら、骨が砕けてしまうだろうと容易に想像できた。椅子に座るよう勧められて、ほっとした。彼の前にいると、膝ががくがくしてきて、立っているのが辛くなってきたところだったから。 そんな私の心境を彼も一目で見抜いたのを知っている。でも、彼の態度はただ物静かに私のことを称賛するだけに留まっていた。 チラリと彼の手に視線を落とし、指に結婚指輪をしてないことに気づいた。でも、どうして、私はそんなことが気になったのかしら? 「アンジー! またあなたに会えて嬉しいですよ。すべて順調だよね? 君のソレ、とても美しく見えるよ」 私は振り向いてアンジーを見た。そして「あなた、私に隠していたのね?」という顔をして、彼女を見つめた。アンジーはただ苦笑いして、ちょっと肩をすくめてみせた。 「先生、とっても順調よ。これ以上ないほど」 とアンジーは明るい声で答えた。「私のコレについては、ずっと素敵な褒め言葉しかもらってきてないわ。それもあったから、私たち、今日ここに来たの。私のお友達のリサも私のコレをとても愛してくれて、だから彼女……。そうねぇ、あなたから言ってよ、リサ?」 罠なのか? 全然、関係ないことなのか? ともかく、これは私を困った立場に追いたてるようなことではない。とりあえず、甘い言葉で調子を合わせること。この安っぽいドラマで、この調子で引っぱり続けること。悪い連中をうまくなだめて、安心させる。そして、連中が頭を上げてきたら、その時は、どっかーんと! 「私、とても恥ずかしくて、うまく言えないんですが、アンジーの胸にとても魅了されてしまって…だから……彼女のような胸が欲しいんです」 「胸だけ?」 とレーガン医師は興味深そうに訊いた。 それを聞いて、首の付け根から髪の毛の生え際まで顔が火照るのを感じた。アンジーが私の手を握った。 「彼女、とてもシャイなの…こういうことについて、とても恥ずかしがっていて。でも、彼女が言おうとしてることは、全部、欲しいということ。おっぱいも、お尻も、腰も、全部。彼女のウエスト・ラインについては、すでに始めているのよ」 レーガン医師が椅子から立ち上がり、こちらにやってきた。 「ちょっと、いいですか?」 と彼は私の胴体に手を伸ばした。 彼はちょっと腰のあたりを触った。私がコルセットをつけているのを知っても、灰色の瞳をちょっと輝かせ、口元に笑みを浮かべただけだった。 「すでに素晴らしい評判を得ているのに加えて、変身も順調のようですね。そもそも、最初から良い体つきをしているようです。ちょっとマイクロレベルで脂肪吸出をして、変身の過程をお手伝いできると思いますよ。本気で砂時計の身体が欲しいのでしたら、肋骨の一部を取り除くという選択肢もあります。それに、お鼻のこのあたりをちょっと削るのもいいかも…」 と言いながら彼は指で私の鼻に触れた。 「…そうすると、もっと可憐なお顔になりますね。それに目元を少しだけ引き上げると、さらにエキゾチックな雰囲気も出てくるでしょう。もちろん、気管も削って…」 と彼は2本の指で喉のところを触れた。 「…この見苦しい出っ張りもなくせます。それらすべてを一回の手術でできますよ。術後1週間で仕事に戻れますし、4週間でほぼ完治状態になります」 「…素晴らしいわ」 と私はためらいがちに言い、自分から話しの方向を次の話題に導いた。「でも、胸は? 胸と他のところは?」 レーガン医師は顔を輝かせながら、デスクにお尻を乗せた。
「デス・バイ・ファッキング」 第16章 創始者の心配 Chapter 16: Concerns of the Progenitor by thebullet
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これまでのあらすじ
アンドリューはディアドラとドニーの双子姉妹と衝撃的な出会いをした。彼女たちには秘密があった。自分らが新人類かもしれないということ。アンドリューも同類という。二人から人類向上機構IAMと呼ばれる知力の高い人間の選択を目的とした組織について話しを聞いたアンドリューはディ・ディたちと結婚しIAM事業を引き継ぐ。彼らに生れた子供たちはみな天才であった。アンドリューは子供たちの心が読め、子供たちも人の心が読める。彼はIAMに属する子に恵まれない双子たちとセックスを始める。繁殖が進みつつある頃、家に男が不法侵入した。アンドリューたちはその事件をきっかけに政府関係へ反撃を開始する。天才児たちの能力を使い、情報・財力・知識の面で世界に影響力を拡大し始めた。
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5年目アンドリューの話しアメリカ政府とのちょっとした直接対決は、つかの間のことだったし、ごく軽いものではあったが、僕の目をようやく見開かせてくれた。エミーは危うくアメリカ政府全体を転覆させそうになったのだ。しかも、ほとんど労力を払わずして。僕はエミーに司法長官を懲らしめてやれと言っただけ。エミーは軽々とそれをやり遂げた。 その一方で、エミーは、今だテニスボールをネットすれすれに打つ練習をしているし。子犬を番犬にする訓練をしているし、6ヶ国語で大学院レベルの勉強をしているし、お昼寝をしているし、関わってくる人みんなにいたずらをしているし、アニメを見て喜んでいる。 フラッシュ( 参考)、グリーン・ランタン( 参考)、インクレディブル・ハルク( 参考)、それにシルバー・サーファー( 参考)が束になってもエマのようなパワーは出ない。もしレックス・ルーサー( 参考)が自分が思っている通りの天才だとしたら、スーパーマンなど1週間も持たないだろう。それと同じだ。マッチョ系のスーパーヒーローたちが束になっても、エマのような天才には勝てないのである。 エマの賢さは、僕の理解できる限度を超えている。まるで6500万年を想像しようとするような感じだ。恐竜たちは6500万年前に絶滅したが、僕の脳にとって、その数字はなにも意味しない。水が沸騰するのを待つのは、人間は理屈を知ってるので簡単だろうが、知らない生き物にとっては永遠に待っているように感じるだろう。 知性と知性の度合いについては理解している。アインシュタインやジェファーソンのような人物を見れば、彼らが他の人に比べてどれだけ聡明であるか想像することはできる。ジョン・F・ケネディは、ノーベル賞受賞者を招いてホワイトハウスで晩餐会を開いたことがある。その開会の式辞で、ケネディは「ここでジェファーソンが独りで食事を取った時以来、これほどの知性がこの食卓に集まったことはなかった」とか、そのようなことを述べた。ジェファーソンは聡明だった。非常に聡明だった。だけど、少なくともジェファーソンを他の人たちと比較することはできる。 でも、今日までのところ、非常に聡明なホモ・サピエンスと新人類との知性の違いを比べることは僕にはできていないのである。ホモ・サピエンスと新人類の間には、想像力を絶するような巨大な溝があるのだ。 僕の娘たちはまだ5歳児の幼児なのだ。エレは、親指をしゃぶりながら、ワークステーションの前に座り、何百万ドルも関わる取引の決定をしている。エディは、コンピュータの歴史上、最高のコードを書くか、ブランコで遊ぶか、どちらにしようかと迷っている。 彼らの能力の限界がどこか、まったく分からない。しかも、それはひとりひとりで見た場合の話しだ。子供たちはテレパシー的に意思疎通ができる。その子供たちが一緒になり、共同したら何ができるだろうか? 彼らの脳は加算できるものである可能性があるのではないか? つまり、彼らの脳のパワーを合体することがありえたとしたら? それは心のネットワークのようなものになるのか? それとも一つのスーパー・マインドのようなものになるのか? それすら、さらに疑問を生む。ひとりひとりで見ても、すでにスーパー・マインドだ。それを合体して加算していったとしたら、彼らはどんなことを手に入れるだろう? 僕は、エミーが指をパチンと鳴らしただけで政府が大騒ぎになるのを見て以来、こんな狂ったことを考え続けてきている。しばらくの間は、この騒動を「僕たち 対 あいつら」の感覚で見てきていた。つまり、「僕たち家族 対 世界」という図式で。 でも、ひょっとすると、この「僕たち 対 あいつら」のシナリオは、「一つの生物種 対 別の生物種」という対立も含み始めるかもしれないとおぼろげに考え始めている。いまのところは「60億人 対 200人」だ。この60億人は勝つことができるのだろうか? もっと重要なこととして、この60億人は勝つべきなのだろうか?
彼女があたしのパンティに指を引っかけ、降ろしにかかるのを感じた。何か切羽詰まった感じで降ろしにかかってる。あたしもお尻をくねらせて、脱がすのを手伝った。 身体が火照って、すごく興奮してる。公共の場でこんなことをしてるなんて、自分のことなのに信じられない。 急に、ベティを犯していたおちんちんが引きさがって、いなくなった。あたしの脚の方も自由になった感じ。あたしは脚を閉じて、ちょっと姿勢を安定させてかた、ベティのあそこを本格的に触り始めた。指を2本、彼女の穴にぬるりと入れた。 「あっ、ああ…………」 長く声を伸ばすような喘ぎ声。それを聞いてゾクゾクしてしまった。 「あら、あなた、こういうの好きなのね? そうでしょ? あたしの指で犯されるのが好きなのね? 淫乱女みたいに…」 この若い娘さんにこんなことを言ってる自分が信じられない! まるで、あたしじゃない人が言っているような言葉。 ベティは弱々しくあたしを見つめながら、さらにあたしのパンティを引き下げた。 あたしたちを取り囲んでる男たちがちょっと動き出すのを見た。何だかあたしたちに前より少しスペースができた感じ。前だったらぎゅうぎゅうで身動きできなかったのに、今は両腕も自由に動かせるようになってるし、ベティの方も両手であたしのパンティを掴んでる。 ゆっくりとだけど、男の人たちはあたしたちにスペースを与えながら、バス停の奥の角へと追い立ててる感じになっていた。三角の2辺は壁、前の辺は男の人たちで塞ぐ感じ。みんなじろじろ見ているわけじゃなくて、興奮した顔をしてチラチラとあたしたちを見てる。 「はい…そうなんです。こういうことされるの好きなんです…」 この娘にこんな言葉が言えるなんて、こうして、この娘を支配できるなんて! これまで経験した中でも最上級に興奮していた。 目を降ろすと、そこには彼女の大きなおっぱい…。ああ、この娘の服を剥いて露出してやりたくなっちゃう。この公共の場所のバス停で、彼女の乳房を剥きだしにして見てみたい。 おっぱい大きんでしょう? 乳首に大きなリング( 参考)をつけてるんでしょう? 彼女のトップは無地の白いチューブ・トップ( 参考)。それにあたしは指をかけて、引きずり降ろした。途端に大きなおっぱいが飛び出した。まるできつい檻に閉じ込められていたみたいに。 乳首には目を見張った。固くなってて、乳輪も大きい。大きな銀色のリングもとてもエロティックに見える。 あたしはそのリングに指を入れて、きゅうっと引っぱって乳首をた。あたしが引っぱるのに合わせて、ベティは、あーっとお口を開いて、眉間にしわを寄せた。少し痛いの? でも、その痛みが気持ちいいのよね? ハアハアと荒い息使いをしながら、あたしの目を見つめている。その瞳には性的な興奮の表情が浮かんでいる。 「ベティ? こうされるの感じるんでしょう? あたしに乳首を引っぱられて気持ちいいんでしょう? どうなの?」 ベティは言葉では返事しなかった。ただ、小さな喘ぎ声をあげるだけ。 周りの男たちがあたしたちを見ている。それには気づいていた。だけど、どういうわけか、見られていると分かると、かえって興奮が高まってくる。どうしてなの?……ある意味、男の人たちにショーをして見せてあげてる感じがした。男たちがみんな、あたしのことを見ている…。あたしが、この若い娘に何をするか注目している……。
「トン・ジャエ・サー[Tong Jae Sah:水軍総督] イ・スーン・シン!」 チェンは痛恨の思いに啜り泣きし、両膝をついた。「死に際してすら、あなたは私を救ってくださった」 ノボルは兜を脱ぎ、辺りを見回した。本来なら、この露梁海戦(イムジン海戦)の終わりを祝う場面であったはずの光景だったが、今は、兵士たちは皆、膝をついて悲嘆にくれている。7年にわたって祖国を共に守ってくれた人物が失われてしまったことを嘆いている。 「あなたはやり遂げました…。あなたのおかげでこの国の人々は守られました」 ノボルはそう呟いた。 ___________________________________________ 国は、偉大な英雄の死の知らせを受け、喪に服した。最大の勝利を収めた、まさにその日の前夜の突然の死であった。ノボルは左全羅道水軍基地の高台に立ち、7年の長きにわたって2国間の戦場となっていた海を見つめていた。 「ナガモリ様、お邪魔してもよろしいでしょうか?」 落ち着いた声で誰かが話しかけた。 振り向くと、そこにはクォン・ジュン(Kwon Jun)がいた。総督の副指揮官の一人で、親友でもあった男だった。彼はノボルの隣に立っていたのだった。 「いや、どうぞ……」 ふたりはしばらく無言のまま海を見ていた。そしてようやくノボルは口を開いた。「あなたがたの総督のおかげで、朝鮮は無事ですね」 クォン・ジュンは、水平線を見つめたままだった。ノボルの言葉に影響を受けていない様子だった。 「いまのところは」 ノボルは彼の謎めいた返事に片眉を上げた。「どういうことで?」 「総督は驚くべきお方でした」 とクォン・ジュンは小さく笑った。「チェン・リエン総督は、イ総督の卓越性を見て、彼が本当に明の人間ではなく朝鮮の人間なのかと、よく不思議がっておられました」 あの明総督が実に傲慢で頑固であることを考慮すると、その言葉は大きな褒め言葉であることが分かる。 「そうですね。今後の歴史で、彼ほどの不敗の戦績を持つ軍将が出ることはないのではないかと、私も思っています」 とノボルは答えた。
家には女物の服はない。だが、思い出した。俺は、別れた妻が俺の大きなセーターを着た格好が大好きだったのだ。そこで俺はTシャツを着て、その上に好きなニットのセーターを着た。 Tシャツもセーターも大きすぎて、裾が尻の下まで来ていたが、鏡の前でくるっと回りながら見てみたら、実にキュートに見えた。これは可愛いぞ! だが、前の方を見ると、裾のところからペニスがだらりと下がっているのが見える。また、前の疑問が出てきた。俺はいったいどうやってこれを隠したらいいのだろう? まず、ズボン類はどんな種類のズボンであれ問題外のように思えた。ズボンを履いて隠しても、確実に巨大な盛り上がりができてしまう。と言うことは、スカートを履くかドレスを着る他なさそうだった。 俺はだぶだぶの赤いプレード柄( 参考)のトランクスを履き、着れそうなモノを探し始めた。 衣装箱やタンスを探し回ったあげく、ようやくお宝を見つけた。元妻の古いウォーク・イン・クローゼットの中でだった。 棚の一番上に不要物として置いて行った箱があったのだが、それを降ろしで中を漁ったら、履き古しのナイキの靴とプリント地の古着が出てきたが、その他に、そもそも着る気がなかった衣類があったのだ。 裾が膝までの灰色のスカートも出てきた。プレイド柄のプリーツ・スカート( 参考)だ。多分、元妻はこのスカートは腰回りがきつすぎて着なかったのだろう。いまの俺は元妻よりずっと小さくなっているので、このスカートはちょうどいい具合のサイズだった。 ふと、俺は元妻のサラのことを考えていたにもかかわらず、全然、心が痛んでいないことに気がついた。確かに悲しい感じはしたが、前は感じていた、あのハラワタが煮えかえるような怒りとか絶望的な悲しみとか、全然感じていない。もっと言うと、感情面では実にハッピーで、不思議なことに、あらゆることに穏やかな気持ちでいることに気がついた。ひょっとすると、俺は、前の俺より、いまの俺であったほうが、この先、より素晴らしい人生を送れるのではないか。「いまの俺」というのは、まだまだ知らないことばかりなのではあるが。 急にお腹がぐうーっと鳴った。考えてみれば、俺はこの二日間、何も食べていなかったではないか。いや、あの怪物の出したスペルマと俺自身が出したスペルマは食べていたが、それ以外は何も食べていない。 基本、前の俺は荒れた生活をしていたわけで、この家には何も食料を置いていなかったことに気がついた。というわけで、モールに行って何か食べ、新しい服を買ってくることに決めた。 ナイキの靴の匂いを嗅いで、イヤな匂いがしないことを確かめた後、裸足のまま靴に足を入れた。ちょっと大きいが、何とかなるだろう。 俺の古い財布から現金とクレジットカードを取り、iPhoneと一緒にセーターのポケットに突っ込んだ。このクレジットカードを使う時、誰かに質問されないだろうか? その時は、これは私のパパのカードなのと答えよう。それでやり過ごしてもらえればありがたい。ともかく、そう期待する他なさそうだ。 実際のところ、俺は経済的にはかなり裕福である。仕事の給与は良かったし、貯蓄もたくさんある。10万ドルほど株があるし、家のローンはすでに終わってる。それに、結婚前にした財産分配に関する取り決めと、妻が浮気をしたのが離婚原因であったため、離婚に際して、一切、慰謝料は取られなかった。 元の自分の消失と新しい自分の出現を、世の中のレーダーから隠し、いまの財産を保持し続けるにはどうしたらよいか、だいたいその計画が頭の中にできつつあったが、とりあえず、今は、食い物と服だ。
ポールの店を出て、車に戻る途中、アンジーが私の顔を両手で挟んで、火がついたような熱いキスをした。私は突然の攻撃に、つまずきそうになり、両腕をバタバタさせた。 「これ、何で?」 とやっとの思いで訊いた。 「直ちに10や20は理由を出せるわ。でも、まず最初に、これをしてくれてありがとう」 「これって? まだ何もしてないけど」 アンジーはひるまなかった。「でも、これからすることになるわね。あなたのことよく分かってるもの。絶対にすることになる。あなたの場合、何を始めるにしても、いつも必ず最後までやり遂げる人だわ。大それたことも些細なことも、全部、最後までやり遂げる。今度のも、そのひとつ。あなたのこと愛してるわ!」 その最後の言葉が彼女の唇から出た時、私はたじろいだ。大げさすぎる。ひょっとして、と彼女のことを疑った。 アンジーは、私の疑念を抱いたことを、ためらっているのだと誤解したらしい。身体をギュッと私に押しつけ、誘うように下腹部を私に擦りつけた。そして、また、あの魅惑的なチシャ猫の笑みを浮かべた。 「あなた、私の身体が欲しいのね。そうでしょう? 少なくとも月曜の夜には、そんな印象を私に与えたわよ」 これは、ダイアナと一緒にいるときに経験したのと同じダブル・アンタンドレ( 参考)だった。彼女の身体を自分のモノにする。男としてその身体を奪いたいのか、女としてその身体になりたいのか。私が一方を否定したら、彼女はもう一方を否定するだろうか? ダイアナを私のモノにした時、このことがどうしてそんなに重要に感じたのだろう? そもそもダイアナは私のモノになっているのか? それを言うなら、アンジーは私のモノになっているのか? 心の中、警報が鳴り響いた。 「身体のことについてお医者さんに会いに行こう」 と私は溜息まじりに言った。 アンジーは優しくキスをしてくれた。 「絶対あなたはそうすると確信してるわ。とても美味しそうな体つきになるわよ。たぷたぷだけど張りのあるメロンがふたつ。キュッと細い腰、そして丸々と大きなお尻! ちょうど私みたいに!」 確かに、美味しそうだ。 *** ピーター・レーガン医師のオフィスは、元巨大倉庫街の一角にあった。倉庫だったとはいえ、今はずっと高級感を増している。風通しのよいロフト風のオフィスは、全壁面が新たに明るい色に砂吹きし直され、硬材の床や扉は光沢を放ち、椅子やソファは快適そうではあるが、決してひけらかした趣味ではなく、水彩画が壁面に飾られ、金物類は真鍮製で、シダ類の植物の鉢植えがいくつも置かれていた。 天井は高く、配管されたばかりダクトが露出したままになっている。診察所という雰囲気ではなく、まさにリバー・ノース地区( 参考)のヤッピーたちが集うバーのような雰囲気だった。私は、心半分、その医者はブッチ・マクガイア( 参考)のような顔をしているのではないかと思った。 だが、実際は違った。レーガン医師は30代後半で、身長180センチくらい。濃い茶色の髪はふさふさ、どんな些細なことも見逃さない鋭い瞳、野性的なルックスだけど、笑うと北極海の氷山も溶かすような笑顔になる人だった。
俺にしがみつくように覆いかぶさりながら、下半身だけは盛んに上下させているケイト。動きながらも絶えず、身体をぶるぶる震わせている。 俺の方も背筋に電流が走るような感覚を味わっていた。またも睾丸のあたりが疼き始めている。俺は小さく唸り声をあげた。ケイトも俺がイキそうになってるのが分かったと思う。 「私と一緒にイッて…」 ケイトは俺の耳にそう囁きかけ、耳穴に舌先を入れてきた。 「私の中に出して……。中に出されるのを感じたいの…」 耳たぶを吸いながら、そう喘ぐ。 「ああ、いくよ!」 俺は唸り声を上げた。 痛いほど興奮が高まり、すぐに睾丸が収縮を始めた。俺の精液が肉棒の中を駆け昇り、先端から噴出し、ケイトの狭い肉筒の奥へ入っていく。 俺の射精を感じたのだろう。ケイトが叫んだ。 「ああ、いいッ!」 俺たちふたりとも、固く抱き合ったまま、ぶるぶる震えていた。 やがてオーガズムが鎮まり始める。 俺が出したスペルマで、ケイトのあそこが前よりもヌルヌルになっているのを感じた。ケイトはゆっくりと身体を起こした。俺の下腹部の上に座る形に戻った。 「ああ…、すごく良かったわ」 とケイトは俺に優しくキスをした。 まだ俺のペニスはケイトの中に入ったままだが、急速にしぼんでいくのを感じた。ケイトは俺に座ったまま、後ろに手を伸ばし、タバコを取った。そして一服吸い、また灰皿に戻した。 ケイトはゆっくり立ち上がり、俺から抜けた。そして一度、姿勢を直してから、再び俺の腹の上に座った。俺の首に片腕を巻きつけ、顔を俺の胸板に乗せた。俺たちはその格好で抱き合ったまま、さらに数分間、休んだ。 やがてケイトが顔を上げ、指で俺の髪の毛を掻きながら、俺の瞳を覗きこんだ。 「朝になったら、さっきの録画について作業を始めるわ」 と俺に優しくキスをした。そして俺が頷くのを見て、俺の上からゆっくりと降りた。 「今日は帰って、ゆっくり休んで」 とデニムのショートパンツを拾い、セクシーな脚をそれに通した。それから丈の短いシャツを取り、頭からかぶり、胸へと降ろしていく。 ケイトが服を着るのを見ながら、俺も立ちあがり、服を着始めた。 着替えを済ませたケイトは俺に歩み寄り、また優しくキスをした。 「ジャスティン、おやすみなさい」 と表のレストランに通じるドアを開けた。 俺はドアを出て、レストランの店内を歩き、そして外に出て、バンを駐車していた場所へと向かった。 車に乗り、家に向かった。通りは暗く、静かだった。ひどく疲労していたのは事実だ。今日一日でこんなにたくさんの出来事があったのだから。 トリスタのことを思い出した。それにショーの撮影をビデオにして5万ドル得られるかもしれないことも考えた。そのカネを使って、トリスタをあの忌々しい父親から救いだせるかもしれない。 家に着き、中に入った。身体を引きずるようにして自分の部屋に行き、靴を蹴り脱ぐと同時に、ばったりと顔面から倒れるようにしてベッドに横になった。そして知らぬ間にぐっすりと眠っていた。 つづく
脚がさらに広げられるのを感じた。それに彼女の手があたしの太腿から優しく這い上がってきて、あそこに近づいてるのも感じた。薄地のパンティの上からだけど、指先で濡れた割れ目に軽く触れている。 あたしの指はと言うと、彼女のあそこをやんわりと撫でていて、湿り気をまわりに広げているところ。時々、彼女に出入りを繰り返している熱くて太い肉棒にも指を絡めてあげていた。 何となくだけど、この娘は自分からこれを望んでいるんじゃないかしらと思い始めていた。どんなことをされても、拒まずに、されるがままになっている…。彼女の声も態度も、明らかに、ある事実を示してる。その事実とは、この娘がマゾ気質の人で、他の人に支配されたがっているという事実。 自分でもよく分からなかったし、変態じみているとは思ったけど、この状況にあたしは興奮していた。従属するのが好きな彼女にあたしはこんなことをしてる…。あそこがじんじん疼いて、濡れてくるのを感じた。 あたしは彼女のあそこを撫でながら、顔をぐっと近くに寄せた。 「あなた、こういうの好きなのね? 公衆の場で、知らない人に犯されるのが好きなのね?」 彼女は驚いたようにちょっと目を大きくしたけど、性的に興奮して、喘ぎ続けていた。 「そうなの…。そうなんです…」 あたしの唇は彼女の唇から3センチも離れていない。彼女の熱い吐息があたしの口の中にも入ってくる。 「あなた、すごくイヤラシイ娘なのね」 彼女のあそこの唇をつまみながら囁いた。 「あっ、ああーんっ!」 途端に彼女は大きな声をあげた。ほとんど叫び声に近いくらいの声。でも叫び声にまではならなかったのは、ここが公衆の場所で周りにたくさん人がいることだけ。みんな、あたしたちが何をしてるか気づいていなかったけれど、でも気づいていたら、絶対にやめさせるはず。 ともあれ、彼女の反応を見ると、彼女、あたしが何をしてもされるがままになるはずと思った。 「あらぁ? いまの気持ちよかったのね? そうでしょう? あなた、後ろから知らない人に大きなおちんちんで犯されながら、あたしに濡れたあそこの唇をいじってもらって、感じまくってるのね?」 彼女、目を皿のようにしていた。苦しそうな息をしている。 あたしは舌を出して、彼女の乾いた唇をさっと舐めて、唾液で濡らしてあげた。周りの男の人たちがそんなあたしたちの姿を凝視している。このころには、あたしたちを取り囲んでいる男たちは全員、事情に感づいていると知っていた。 「それで、あなたの名前は? ずっと淫乱って呼ばれていたいなら答えなくていいけど…」 と訊いて、もう一度、彼女の唇を舐めた。 彼女はお口を開けたままにして、舌を出してきた。あたしの舌に触れようとしてだと思う。でも、あたしは舌を引っ込めて、彼女を焦らした。 あたしがこの娘にしていることを観ている男の人たちは、前より増えてきてる感じ。それが、かえってあたしを興奮させ、行為に拍車をかけていく。 「ベティ…」 と彼女は呟いた。「名前はベティ。でも淫乱と呼びたかったら、そう呼んでもいいです」 あたしはすぐにこの娘が大好きになった。まだ若いから、ベティがどれだけ経験があるか知らないけれど、自分から進んで淫乱女の役を担おうとしている。そうすることで興奮するタイプの女の子だと分かる。 体つきは、ちゃんと肉がつくべき所についていて、曲線が際立ってるし、胸も……。えっ! まあ! すごく大きい! 100センチ以上はあるわ! Fカップ! しばらく舌で彼女の唇を焦らしながら、お豆を指でいじっていた。彼女の指があたしのあそこの近くをさまよっていたけど、次第に自信をつけてきたみたい……。あそこの唇を探り当てて、ちょっと力を入れてきている。 「ああ、ベティ? …あたしの下着を脱がせて?……脱がせてくれる?…」 彼女の唇にキスをしながら、囁いた。
だが、ペニスの問題はとりあえず先延ばしにすることにした。まずはシャワーを浴びたい。 俺はバスルームに入った。床のタイルにピンク色の染みがついていたが、あの生物の痕跡は他には見当たらなかった。お湯を出し、湯船に入った。元妻と俺はジャクージ風のバスタブを使っていた。これはシャワー兼用にもなる。ふたりで一緒にシャワーを浴びられるとこれを導入したのだった。天井から降る普通のシャワーと、マッサージ効果がある手持ちのノズルがふたつついている。 シャワーを浴びたが、肌が前よりずっと敏感になっているので、信じられないほど気持ちいい。俺はシャワーに顔を向けたまま、かなり長い間、お湯を浴び続けた。 それから今度は髪を洗い始めた。すぐに分かったことは、前よりずっと多量のシャンプーを使わなければならないこと。それに、すすぐのも大変だということだった。 その後、身体を洗い始めたが、意図的に乳房と尻とペニスは最後までとっておくことにした。そこを洗い始めたら、気が散ってしまうのが予想できたからだ。 それにしても身体じゅうが信じられないほど滑らかで、体毛一本生えていない。脚に手を這わせるだけで、ペニスが頭をもたげてくる。 しかし、ずいぶん回復が速いのには驚いた。まるで10代の頃のようだ。あの頃は日に10回はオナニーできてたが、あの頃に戻ったような感じだ。 結局、俺はムラムラした気持ちに負けて、おっぱいを撫で始めた。たぷたぷさせて重量感を楽しむ。勃起した乳首をつまんだり、引っぱったり、つねったり…。乳首がビンビン感じる。ペニスもアヌスも触ってくれとうるさかったが、そっちはできるだけ我慢することにした。何より、おっぱいへの興味の方が俺には重要だったから。 とは言え、その我慢も長くは続けられなかった。乳房から手を離し、片手でペニスを握ってしごき始めた。もう一方の手は後ろに回してアヌスに持ってって、指を1本挿しこんだ。思わず、「ああ~んッ!」と声が出た。 女の声だ。自分が出しているよがり声なんだが、その声を聞くだけでもすごく興奮してくる。俺は、わざと意識的にか弱い泣き声や喘ぎ声を出し始めた。そして指の本数も増やしてアヌスを深くえぐり始めた。 バスルームを見回すと、ヘア・コンディショナーのチューブが目に入った。とても面白い形をしている。直径5センチ弱くらいの球体がいくつか連結したような形をしているものだ。 俺は夢中になってそいつを握り、バスタブの中に横寝になって脚を広げた。そして、そのチューブをアヌスの中に入れ始めた。チューブの底の方からだ。 最初、底面が平らなので中に入れるのが大変だったが、ちょっと角度を変えてみたら、何かの拍子でスポンと中に入った。 「ああッ! 痛~い!」 確かに痛みがあったが、むしろ甘美な痛みだった。入口を無理やり広げられる感じが、堪らない! 最初の球体を入れたところで何回か深呼吸をし、その後、ペニスをしごきながら、当座しのぎのディルドを奥へ、奥へと押し込み始めた。球体がひとつ、またひとつと入ってくる。そのたびに、アヌスが拡張されていくのを感じる。この、中を広げられる感覚といったら! アヌスが太さに慣れて、ほぐれてきた。これなら出し入れを始められそうだ。そうなったのを受けて、またペニスに意識を戻した。 目を覚ました後、自分で自分のペニスをしゃぶった時のことを思い出した。舐めしゃぶられるペニスの方も気持ち良かったし、舐めしゃぶる口の方もものすごく感じた。あのエロい感覚にもう一度浸りたい。 アクロバティックな姿勢になるので多少苦労したが、片手でコンディショナーのボトルを握り、アヌスに出し入れしつつも、口では勃起した巨根を咥え、頭を上下に振り始めた。深飲みはできず、10センチ弱しか咥えられなかったが、それでも気持ちいい。 さらに空いている手で乳房を揉み始めた。乳首をつまんだり、強く引っぱったりする。 いつしかボトルをものすごい速さで出し入れさせていた。アヌス自体が収縮を繰り返しているような感じがした。ボトルが動くたびに、ひとつひとつの球体が俺の前立腺をぐりぐり擦っていく。みるみるオーガズムへと追い立てられていく。 睾丸がキューっと身体に持ちあがってくるのを感じた。それにあわせてアヌスも吸入する動きになり、ボトルがぐっと奥へと引き込まれた。 そして、噴射が始まった。口の中にビュッ、ビュッとジェット噴流が撃ち込まれる。何だこれは? やっぱり美味しい! 俺はむさぼるようにしてスペルマを飲みこんだ。一滴も無駄にしないように。 やがてオーガズムが終わり、俺はゆっくりとアヌスからボトルを抜いた。抜くとあそこが空っぽになったような寂しさが感じられ、思わず切なそうな喘ぎ声を出していた。 ペニスの方も最後まできれいに舐めた後、身体を洗うために再び立ちあがった。今回は、あまり興奮せずに洗うことができた。シャワーを浴び、身体をきれいにした後、タオルで水気を拭き取り、何か着る物を探した。
でも、診察を受ける前に、ポールに会わなければと思った。できるだけ早く。 「ランス」であることを辞めた時、メルセデスも手放すことになるかと思っていたけど、そうならなくてよかった。策略は単純。ランスが会社を辞めて、新しい人生を始めると決めた時、彼は「友人」のリサに車を売却したということにしたのである。リサの方も、それまで住んでいたところからシカゴまで車を輸送する手間を省けて喜んだ、と。リサは、何のためらいもなく、社内じゅうの人たちに、以前の車はレクサスだったから、高級なE500スポーツセダン( 参考)になって、アップグレードしたわ、と言いまわった。ロジャーズ・パークへ行く道、アンジーはこの高級セダンを絶賛し続けた。彼女は、「重役」生活の役得に嵌まりつつあるのが見て取れた。 ポールは相変わらず礼儀正しかった。彼は、私や、私よりずっと肉体派のアンジーに好色そうな眼差しを向けるにしても、決して上品さを失わない。 「リサ! 本当に素敵ですよ! まさにショーにとってピッタリの人になるはず。で、こちらの魅力的なお連れは?」 「彼女はお友達のアンジー。できれば彼女も使ってもらえるかなあって思ってるところなんだけど…」 「即決です! 彼女も参加! この人にも入ってもらえるとは、運が良いと思っています。すぐにサイズを測りましょう」 「ポール? それとは別の話しがあるんだけど。アンジーとは別の…。何と言ったらよいか、私、ショーに間に合うようにちょっと身体に変化を加えることになったようなの。少なくとも豊胸はして…。たぶん、それ以上になるかも…」 彼の顔に広がった笑みは、見ていてとても嬉しかった。 「素晴らしい! となると、あなたにモデルしてもらう衣装に新しい工夫を加えることになりますね。いろんな可能性がある……」 だけど、ポールは急にうなだれた。 「ああ、ダメだ! 前に測ったサイズで、もう制作を始めてしまってるんだった。まだ、いくつか修正できる段階だけど、あなたの新しいサイズが分かった時には、遅すぎることになってしまう。いまの時点で何か分かること、ない?」 「あ、うーん…」 私はこのことを考えていなかった。こういうことに入って日が浅すぎるから。そもそも数字を伝えることすらできない。私は部屋を見回し、お手上げのポーズをして見せた。 「私のではどうかしら?」 とアンジーが甘い声で問いかけた。まるで口の中でバターが溶けているような声。 ポールは目を丸くさせた。 「ショーまでに間に合うのですか?」 彼は恭しく尋ねた。 アンジーは私の腕を掴んで、身体を擦り寄せた。 「もう、絶対に!」 アンジーは私に返事をさせることなく、そう言った。 「あなたたちふたりとも同じ身体になる? そのカラダ? ああ、スゴイ! フェチ関係の服飾デザイナーにとって、それってまさに夢がかなった状態ですよ! あなたたちふたりが、Eカップで…」 「ええ、まさに」 と私も急いで口を出した。「それでうまくいくかしら?」 「うまくいく?」 ポールは唖然として言った。「うまくいくも何も、これまでで最高のショーになりそうですよ。いや、ミスター・ゲイ・レザー・ページェントの歴史で最高のショーになるかも。このショーは私の開催するファッションショーでも一番大きなショーなんです。リサ、あなたは、私のカップに溢れんばかりに注いでくださった( 参考)…」 とポールは私とアンジーの胸の谷間に視線を降ろし、にんまりと笑った。 「ありがとう。おふたりとも今日という日を本当に良い日にしてくれた。さあ、早速、アンジーのサイズを測りましょう」 私は、結果的に、ポールがアンジーがいる前でダイアナの名前を口にするのを遮ったことになったのだけど、これは純粋に反射的に行った行動だった。その時の自分の行動を合理的に説明するとしたら、次の言葉を引用してもよい。「陰謀が働いているときには、分断して征服するのだ。すでに誰を知ってるか、どれだけのことを知ってるかを決して明かしてはいけない」。 実際には何一つ分かっていたわけではなかったけど、ともかく疑わしい人たちを分断化した状態に留めておきたかった。 それに、本当に自分に正直になって言うと、ダイアナとアンジーという私が愛するふたりが互いのことを知ってしまうのを放置し、すでにややこしくなっている私の人生をいっそう複雑にしてしまうのを望まなかったからとも言える。ああ、裏切りって、こうも簡単に始まってしまうのか……。
こんな格好で脚を広げ、俺を求めているケイトを見て、その信じられないほどのセクシーさに俺は素早く駆けよった。陰唇が膨らみ、ぱっくりと口を開けている。俺はその柔らかいベルベットの肉のトンネルに亀頭を押し入れた。両手をデスクに突き、前のめりになり、突き入れると、ケイトが叫んだ。 「ああぁぁぁ…。今夜はずっとこれを欲しかったの」 ケイトはすぐに両腕で俺を抱き寄せ、両脚を俺の肩に乗せた。俺の口に舌を突き入れながら、ぎゅうぎゅう締めつけてくる。 「激しく犯して!」 キスを解き、頭を後ろに倒してケイトは言った。 俺は言われた通り、打ち込みを始めた。同時に俺は唇をケイトの首に這わせ、キスをし、甘噛みした。それから耳へと舌を這わした。 「ああ、ジャスティン…。私たち大金持ちになるわよ」 ケイトはそう喘ぎながら、腰を突き上げ始めた。 やがてケイトは俺の下でぶるぶる震え始めた。 「ああっ、すごいっ!」と甲高い声で叫ぶ。 ケイトは両脚を俺の肩から降ろし、今度は俺の腰に巻きつけてきた。ハイヒールのかかとが俺の背肉に食い込んだ。 あっ、あっ、あっとうるさいくらいに喘ぐ。俺の腕の中ぶるぶる震えていた。俺の打ち込みのせいか、ケイトの腰の突き上げのせいか、デスクがガタガタ揺れ、壁から離れていた。 俺は背中を丸め、バーベル・ピアスがついている乳首に唇を寄せ、強く吸った。途端にケイトはオーガズムに達した。 「あッ、い、イクぅぅぅッ!」 しばらくイキ続けていたがようやく落ち着き始めたようだ。 「ああ、すごく良かったわ、ジャスティン」 そう言って俺を押し、離れさせ、脚を降ろして、椅子を指差した。「座って」 それからケイト自身もデスクから降り、下の引き出しからタバコと灰皿を出した。ライターが見つからない様子で、俺に尻を向けたまま、前屈みになって床のあたりを探している。俺にはピンク色のすぼまったアヌスがはっきり見えた。 ようやくライターを見つけたようで、姿勢を元に戻してタバコに火をつけた。ケイトはタバコを咥えたまま、俺の方に歩いてきて、片脚を俺の膝の上に乗せ俺にまたがった。 そして、俺の分身を握り、ゆっくりと腰を沈めてきた。再びケイトの肉筒に包まれる。 「うむむむんんん……」 ぐっと腰を沈め、すっかり俺を飲みこんだ。 ケイトは俺の上に座ったまま、タバコを一服吸い、ゆっくりと上下に動き始めた。俺の瞳を覗きこみ、口を近づけ、キスをしてきた。ケイトは俺にキスをしながら俺の口の中に煙を吐き出した。俺の口の中、そして肺へと煙が入ってくる。 煙を吐き出すと、再び身体を起こし、上下運動を続けた。そしてもう一服吸った後、タバコを灰皿に置いた。 ケイトは両手を後ろに向け、デスクの端を掴んだ。そうやって身体を安定させつつ、上下運動を続けた。胸を突きだす姿勢になっている。俺の目の前、豊満な乳房がぶるんぶるんと踊っていた。ケイトは片手で俺の頭を押さえ、乳首へと引き寄せた。 「吸って…」 俺は言われた通り、バーベル・ピアスのついた乳首を口に含み、軽く吸った。うっとりとしたような声が彼女の唇から漏れた。同時に口の中、乳首が固く膨らんでくるのを感じた。 上下運動は次第に速度を増し、激しくなってきた。 「ああ、ジャスティン。もう一度イカせてぇ!」 俺も腰を突き上げ出すと、ケイトは俺に覆いかぶさるように前のめりになり、両腕で俺の身体を包み、きつく抱きしめた。絶頂に近づいているのが分かる。
イサベラを自分のものにしたい、身体に自分の刻印を残したい。レオンはその一心で激しい打ちこみを続けた。呼吸を荒げ、全身の筋肉を震わせながら、乱暴とも言えるほどの勢いで激しく分身の抜き差しを繰り返した。深く、深く突き入れるたびに、分身を包み、締めつけてくる甘美な快感に、他のすべてが頭から消える。 レオンは下腹部のあたりに炎が燃え上がり、それが耐えがたいほど大きく燃え盛るのを感じた。そして次の瞬間、イサベラの体内の奥深くで彼は噴射を始めた。熱い樹液を彼女の子宮へと撃ち出す。 イサベラは、体内でレオンの分身が大きく反り返るのを感じた。その日2回目の絶頂が彼女に襲いかかり、イサベラはアッと短く声を出した。彼女の肉鞘はひとりでに収縮を始め、レオンのペニスを締めつけては緩め、緩めては締めつける動きを繰り返した。 やがてレオンは力尽きたようにイサベラの上に崩れ落ちた。全身、汗でびっしょりだった。イサベラはもう一つの自分なのだ。彼女と一つになることでようやく自分が完結するのだ。レオンはそう思った。この自分の命より、イサベラのことを愛しく思った。イサベラを手放さずにおくためなら、どんなことでもしよう。 しばらく経ち、レオンは優しくイサベラの手首の縛りを解いた。そして両腕で彼女の身体を包み、優しく抱き寄せた。あごを彼女の髪に乗せ、その香りを吸いこんだ。どんなことがあってもイサベラを離したくない。それをしばらく続けた後、彼は少し顔を離し、イサベラの顔を覗きこんだ。 「お前に何かが起きたら、俺は生き続けることができないと思う」 レオンは真顔でそう言った。 イサベラは固唾を飲み、彼の顔を見上げた。その穏やかな表情の瞳には、涙が溢れていた。イサベラは、自分に対するレオンの愛情が、彼の魅惑的な瞳にしっかりと現れているのを見た。 レオンはイサベラの額に唇を添えながら呟いた。「子供をもう一人作る機会ならいつでもある。…だが、お前はひとりしかいないのだ」 イサベラはレオンにしがみついた。彼との結婚を避けてきたのは、自分の愚かなプライドだったのだと恥じた。優しく見下ろすレオンの顔を見ながら、イサベラは、彼が結婚を求めたのは、自分を誘拐したことや自分を妊娠させたことへの罪悪感からではないのだと悟った。 「愛してるわ。あなたの妻になること以外、欲しいものは何もない」 イサベラはそう言い、心の中で、あなたを父から守るためならどんなことでもすると誓った。 レオンは片眉を吊り上げ、訊き返した。 「とういうことは、お前はまた俺に結婚を申し込んでいるのかな、イサベラ? 今回は正式に?」 イサベラは顔をピンク色に染め、明るい笑顔になって言った。「それで? もしそうだとしたら?」 「多分、必要となるな…。納得できることを…」 とレオンはイサベラの言葉を使って切り返し、唇を重ねた。 「ひどい人!」 とイサベラは叫んで、笑い、彼にキスを返した。 つづく
彼女の後ろを見た。普通のルックスのヒスパニック系の男の人が立っている。まさにこのおちんちんの持ち主の位置。 彼はあたしが見ているのに気づいたのか、あたしの方へ顔を向けた。あたしが何か言うかもしれないと思ったのか、彼は顔を強張らせた。 もちろん、公衆の面前でこんなことをやってるなんて、とんでもないことだと思うわ。でも、この女の人の顔を見ると、こうされて喜んでいるのが分かるもの……この人は、こんなことをされるのを求めている。 彼女の脚の間にあたしの手を持っていってる人が誰なのか、分からない。でも、この状況は、わけの分からないことばっかりが起きてるんだもの。 手に触れてるおちんちんが指の間に割り入ってきた。指でおちんちんを包む形になっていた。固くてビクンビクンしているのが分かる。 ああ、ダメ! この男の人、あたしの知らない人なのよ!……あたしは、こんなことしたくないのに。あたしは淫乱女なんかじゃないのに! 心の中で叫んでいた。だけど、あたしの指は肉棒を包んだままでいた。ヒスパニックの男の人を見ながら。 彼は、あたしがおちんちんを握ってるのを感じ、ただニヤニヤ笑っているだけ。腰を前後に動かしてあたしの手に擦りつけている。 イヤなのに…。こんなことできないのに…。ここではダメ、公衆の場所ではダメ…。しかも、全然知らない人なのに。 でも、考えれば考えるほど、あたしは興奮していた。淫乱女になってるの? いま、あたしは淫乱女になってる? 考えまいとしても、頭の中にその言葉が浮かんでくる。 このままでいると自制が効かなくなってしまうのが怖い。そう感じたし、他の方法も見つからなかったので、あたしは彼のおちんちんをこの女の子のあそこの入り口に指し向けた。 すると、おちんちんは簡単にぬるっと中に入っていって、同時に彼女が「ああん」って声を上げた。彼女、あたしの目を見たわ。彼に出し入れされながら、あたしを見つめていた。与えられてる快感のせいか、瞳にモヤがかかったようになってる。 自分でもどうしてか分からないけど、あたしはまだ彼のおちんちんを握ったままだった。根元の方を。そのあたしの手がだんだん濡れてくる。粘り気のあるお汁で濡れてくる。この娘が出しているジュースね? そのジュースが彼の肉棒を伝って、あたしの手を濡らしている。 「まあ……あなた、すごく濡らしてる……」 そう囁いたら、あの娘はさらに強くあたしに身体を押しつけてきた。 突然、あたしの太腿を触っていた手が消えて、代わりにもっと小さな手が触れてきた。ずっと小さくて、ずっと柔らかい感じ。あっ、これ、この娘の手だわ。 パンティのラインのところを指でなぞっている。彼女の瞳を見つめながら、あたしは興奮でゾクゾクしてきてた。この娘、ひょっとして……ひょっとして、あたしのあそこに触ろうとしているの? 公衆の場所でこんな変態じみたことをしている。でも、あたしはだんだん、この行為に溺れ始めていた。 その頃には、彼女の後ろにいるヒスパニックの男性は、深々としたストロークで、彼女のあそことあたしの手に激しく出し入れをしていた。それに、彼女もお汁をずっと出しっぱなしの状態であたしの手をびちゃびちゃにしていた。 あたしは息を荒げながら、彼のおちんちんから手を離して、この娘の濡れた花びらをいじり始めた。指であそこ全体を触りまくる感じに。彼女のあそこ、すごく熱くなってる……。ベルベットを触っているような感触……。この娘、あそこがツルツルだった。毛が全然ない。すごく、すごく滑らか…。 「ああぁぁ…。何をしてるの?…」 突然、彼女が言葉を発した。とても小さく、柔らかな声で。性的に高ぶってるのがはっきり分かる声で。 彼女、それまでずっと黙ったままで、会話をしようとしてなかったから、あたしはビックリして彼女を見つめた。声は優しくて、どこか弱々しい感じの声。あたしを見つめる瞳には、従属的な表情が浮かんでる。ひょっとして、Mっぽい娘なのかも。 「ああ、あなたに触られているのね? あなたに…」 後ろから突く男のリズムに身体を揺らせながら、彼女は小さな声で喘いだ。 「ええ、そう…あなたのあそこ…私が触ってるのよ。私が…」 あたしも囁き声で返事した。
豊臣の侵略艦隊はほとんど残っていなかったが、急いで日本へ帰還しようとしていた。そのかつて強力であった艦隊の最後の残りを打ち砕こうと、イ総督の率いる海軍が押し寄せ、激しい戦闘が行われた。 ノボルは朝鮮の海軍指揮官の戦闘服に身を包み、明の総督チェン・リエン[Chen Lien]を救おうとしていた。チェンは自ら招いた失策により旗艦を敵の艦隊に包囲されていたのである。 ノボルが刀を振りかざし「明の総督を救え!」と叫ぶと、朝鮮の兵士たちは雄叫びと共に日本船に飛び乗り、兵士間の直接の戦いが始まった。 日本の兵士は大半がマスケット銃を持っていたが、ノボルは、その間を戦い進み、チェン総督の元に辿りつき、中国語で大げさに騒ぎ立てている彼を安全な場所に引きずり出した。 「うるせえ! [Uruseh!]」とノボルは怒鳴りつけ、総督を黙らせた。その時のノボルは総督のたわごとに関わっている心境ではなかったのである。 ノボルの船が他の船と艦隊を組み直そうとしていると、艦隊全体から勝利の雄叫びが湧きあがった。破損をまぬかれ、帰国する力がある日本の軍艦がほんの数隻のみになったからである。 ノボルは自分の乗るパネウクソン [paneukson:朝鮮海軍が用いていた平底の木船]を漕ぎ、イ総督の旗艦に横づけにし、チェン・リエンと共に乗りこんだ。旗艦は朝鮮海軍の歓喜の叫びで満たされていた。 「マンセー! チョスン・ソーグォン・マンセー! イ・スーン・シン・ヤン・グーン・マンセー! [Manseh! Chosun soogwon manseh! Yi Soon Shin jang goon manseh!:万歳! 朝鮮海軍万歳! イ・スーン・シン総督万歳!]」 いつもは最も目立つ位置にいるはずのイ総督がいないのを見て、ノボルは「総督はどこに?」と尋ねた。そして視界の隅に、総督の甥のウォンと総督の息子ホウが、下のデッキから現れるのを見た。ふたりとも泣いて赤い眼をしている。 「ホウ、ウォン、どうした? 何が起きた?」 ウォンはがっくりとひざまずき、手で顔を覆った。「叔父さんが…叔父さんが死んだのです!」 「そんなあ[Sonnah]…」 ノボルは刀を落とした。 「流れ弾に撃たれて…」 「総督はご自分が死ぬことを誰にも言うなと、敵をすべて蹴散らすまで、太鼓を鳴らし、角笛を吹き続けろと」 さっきまで歓声を上げていた兵たちは急に静まりかえった。その沈黙を引き裂くように、総督の息子の泣き声が響き渡った。総督の死の知らせが、軍船に一艘ずつ広まっていき、それにあわせて、兵士たちの歓声が敬愛する総督の死を悔やむ啜り泣きに変わっていった。「総督がお亡くなりになられた!」 と口々に叫ぶ。
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