俺にしがみつくように覆いかぶさりながら、下半身だけは盛んに上下させているケイト。動きながらも絶えず、身体をぶるぶる震わせている。
俺の方も背筋に電流が走るような感覚を味わっていた。またも睾丸のあたりが疼き始めている。俺は小さく唸り声をあげた。ケイトも俺がイキそうになってるのが分かったと思う。
「私と一緒にイッて…」 ケイトは俺の耳にそう囁きかけ、耳穴に舌先を入れてきた。
「私の中に出して……。中に出されるのを感じたいの…」 耳たぶを吸いながら、そう喘ぐ。
「ああ、いくよ!」 俺は唸り声を上げた。
痛いほど興奮が高まり、すぐに睾丸が収縮を始めた。俺の精液が肉棒の中を駆け昇り、先端から噴出し、ケイトの狭い肉筒の奥へ入っていく。
俺の射精を感じたのだろう。ケイトが叫んだ。
「ああ、いいッ!」
俺たちふたりとも、固く抱き合ったまま、ぶるぶる震えていた。
やがてオーガズムが鎮まり始める。
俺が出したスペルマで、ケイトのあそこが前よりもヌルヌルになっているのを感じた。ケイトはゆっくりと身体を起こした。俺の下腹部の上に座る形に戻った。
「ああ…、すごく良かったわ」 とケイトは俺に優しくキスをした。
まだ俺のペニスはケイトの中に入ったままだが、急速にしぼんでいくのを感じた。ケイトは俺に座ったまま、後ろに手を伸ばし、タバコを取った。そして一服吸い、また灰皿に戻した。
ケイトはゆっくり立ち上がり、俺から抜けた。そして一度、姿勢を直してから、再び俺の腹の上に座った。俺の首に片腕を巻きつけ、顔を俺の胸板に乗せた。俺たちはその格好で抱き合ったまま、さらに数分間、休んだ。
やがてケイトが顔を上げ、指で俺の髪の毛を掻きながら、俺の瞳を覗きこんだ。
「朝になったら、さっきの録画について作業を始めるわ」 と俺に優しくキスをした。そして俺が頷くのを見て、俺の上からゆっくりと降りた。
「今日は帰って、ゆっくり休んで」 とデニムのショートパンツを拾い、セクシーな脚をそれに通した。それから丈の短いシャツを取り、頭からかぶり、胸へと降ろしていく。
ケイトが服を着るのを見ながら、俺も立ちあがり、服を着始めた。
着替えを済ませたケイトは俺に歩み寄り、また優しくキスをした。
「ジャスティン、おやすみなさい」 と表のレストランに通じるドアを開けた。
俺はドアを出て、レストランの店内を歩き、そして外に出て、バンを駐車していた場所へと向かった。
車に乗り、家に向かった。通りは暗く、静かだった。ひどく疲労していたのは事実だ。今日一日でこんなにたくさんの出来事があったのだから。
トリスタのことを思い出した。それにショーの撮影をビデオにして5万ドル得られるかもしれないことも考えた。そのカネを使って、トリスタをあの忌々しい父親から救いだせるかもしれない。
家に着き、中に入った。身体を引きずるようにして自分の部屋に行き、靴を蹴り脱ぐと同時に、ばったりと顔面から倒れるようにしてベッドに横になった。そして知らぬ間にぐっすりと眠っていた。
つづく