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The Help 「お手伝いさん」 

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The help 「お手伝いさん」

「あら、結構、可愛いじゃないの。あんたの新しい服は、ベッドの上よ」

「ぼ、ボク……気が変わったんだけど……。こういうこと、もう、やめたいんだけど……」

「ここまで来て、今さら、あんたに選択権はないわよ。あなたをここまでにするために、いろいろしてきたわけで、その後となってはね、もう無理。ほら、手術とかホルモンとかいろいろ。それに、ループの気に入るような人、他にいないのも分かってるでしょ?」

「でも、ママ。これって、現実的すぎて。こんなふうになるなんて、ボクは……」

「もちろん、現実のことに決まってるじゃないの。どんなふうになると思ってたわけ? あんたは、私たちのメイドになりたいと思ってたんでしょ? そうさせてくださいって、頼んでいたじゃないの?」

「うん……だけど、ボクが思ってたのは、家の掃除をするとか、そういうことかと。何て言うか、何か決まった服装をしなくちゃいけないかも、とは思ったよ。でも、これって……その服を着たら、まるで女の子みたいに見えちゃうよ。メキシコ人のメイドみたいになっちゃうよ」

「そこが肝心なところじゃないの。私たちはずっと前からヒスパニックのメイドが欲しかった。あの人たち、真面目に働くからね。で、あんたの義理のお父さんが望んでいるのが、そのこと。私たちは、その点は変えるつもりはないわ。だから、あんたも、あの変な妄想を現実化して生きていけるんじゃない?」

「あれは、変な妄想なんかじゃないよ。ただ、ちょっと……」

「あんたは、ちゃんと仕事をすることを期待してるわ。それと、今後は、私のことをカレン奥様と呼ぶこと。お手伝いさんが、雇い主をママとかパパとか呼ぶのって、ありえないでしょ?」

「で、でも……」

「私とあんたの間だけで話せば、これって、まさに、あんたが最初から望んでいた関係じゃないかと思うけど? あんたがインターネットで読んでるストーリーについては、全部、知ってるの。私はあんたのことを十分理解してるつもり。でもね、あんたの義理のお父さんはねぇ。彼は、あんたのことを何とか男らしい人間にしたいと、それを教え込まないとダメって思ってるのよ。どうやってかは知らないけど、彼は、そう思ってるの。ともかく、これについては、これ以上話し合っても無駄ね。私たち、あなたを今の姿にするためにかなりおカネを使ってきたので、あなたには、ちゃんと働いて、それを返してほしいと期待してるのよ。そういうわけで、あの契約書にサインしたんでしょ?」

「分かってる。でも……」

「もう、でもはなし、アヴァ。いいから、あのメイド服を着て、仕事にかかりなさい。今すぐ! さもないと、お仕置きしなくちゃいけないわね。冗談と思わないように。結構、キツイお仕置きになるから。手加減ナシの」

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[2019/09/18] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Punishment 「懲罰」 

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Punishment 「懲罰」

「よろしい。実によろしい。もちろん、まだ、やらなければならないことがあるが、それも、間違いなく、こなせるようになるだろう。概して、お前は行儀よく従うようになってきているよ、エミリー」

「それはボクの名前じゃない。あたしの名前はエミリーです」

「おや、自分の名前もちゃんと言えないのかな? さあ、いいから。自分の名前を言ってごらん」

「あたしの名前はエミリーです。いや、ボクの名前は……名前は……エミリーです。ちくしょう!」

「おや、おや。言葉には気をつけるんだよ、お嬢さん。私は、必要以上にお前を懲罰したくないのでね」

「こ、こんなこと、しなくてもいいのに。あたしを解放するのに遅すぎることはないよ。ジョッシュ、何でもしてほしいことをするよ。おカネもあるし。あたしの車もあげる。どんなことでも……」

「わざわざ言わなくても、お前は私が望むことを何でもするのだよ。お前には選択肢はないんだ。もはやね。そうじゃなかったら、今、お前がこんな姿になっているはずがないだろ? 突然、あのホルモン剤を摂取し始めたってわけじゃない。そうじゃないのかな? その髪の毛も、お前が決めたことではない。化粧も、ね。お前を、いかつい間抜けな筋肉男から、私専用の可愛いプリンセスに変わるのに役立った、他のすべても。全部、お前が自分で決めたことじゃなかったのかな?」

「お願い……お願いです、ジョッシュ。あなたも、本当は、こんなことをしたくはないんでしょう?」

「いや、もちろん、したくてやってるのだよ。中学校の時から、私は私が味わった立場にお前を置きたいとずっと思ってきた。あの頃は、お前は毎日、私に恐怖を与えていた。実際、私以外の誰でもお前はイジメていたね。お前より弱い人間なら誰でも。その後、お前はちょっとは変わった。お前は、ちょっと変わったんだから、私はイジメられていたことを忘れるだろうと思ったのかな? 大学に入って、周りに知ってる人がいなくなれば、新しくやり直せると思ったのかな? たいした望みだね。お前は、昔と同じのクソ野郎だよ。改心した? たとえ、そうだとしても、以前、お前が私にしたことに対する罪は、しっかりと償わなければならないよね? その結果が、今のお前なのだよ」

「お、お願い……こうして懇願するよ。だから……」

「そう、お前は懇願するだろうね。これが完了する前に、お前は知り合い全員にひざまずいて懇願することになるだろう。この通りの可愛いシシーになったので、それにふさわしく、自分を扱ってください、お願いです、と。お前は私のことを、シシーって呼んでいたね? そうだろ? シシーのビッチ、だったかな? ともあれ、今は、お前がビッチなのだし、それは皆が知ることになるだろうね」


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[2019/09/18] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

弱みにつけ込む上司 (27) 


1分ほどした時、モニカが「トイレに行きたいんだけど?」と訊いた。

それを聞いてリチャードは思わずにんまりしてしまう。あれだけ成熟した体をしてるくせに、精神はいまだ幼い高校生のままに思える。まさに、そういうところが、このモニカという女が男たちを惹きつけるところなのだろうが……

「もちろんだよ、モニカ」とチャーリーは笑った。「俺がもう一発だけやったらすぐにな」とチャーリーはまた激しい突きを送り始めた。モニカを見下ろしながらニヤニヤしてる。「もう2発やってるから、すぐには出せねえんだ。分かるよな?」

チャーリーはさらに少しだけスピードを加え、奥深くを突き始める。モニカは、その突きの力に、突かれるたびにあっ、あっと声を上げ始めた。

ふたりが本格的な動きに入ったのを見て、リチャードも素早くふたりに近づいた。……おお、すげえ、この野郎、マジで打ち込んでるぜ!……

その通りだった。「分かるか? これが本物の男ってやつだ! しっかり味わえよ! 好きになってきてるんだろ? 分かるぜ。どんだけ、感じてるか、言え!」

「感じるわ、チャーリー。ほんとに大好き。いや、それ以上よ」 チャーリーに急かされ、モニカはそう答え、自分からも腰を使い始めた。

……これまで味わったうちで最高のおちんちん!……

チャーリーは、本当は、モニカにそう言わせたかっった。だが、ここにはリチャードがいて話しを聞いている。

いま、ジェフとモニカの夫婦のベッドは、信じられないほどの軋み音を立てていた。もちろん、ジェフとの愛の営みの時には、こんな音は鳴らなかった。

「いいか、モニカ? こういうのが本当のセックスっていうんだ」

モニカはうんうんと頷いて答える他なかった。

そして、やがて間違えようのない時が近づく。チャーリーの激しい打ち込みが最終段階に入ったようだ。驚くほどの巨体のチャーリーではあったが、その全力を使って小さなモニカに必死になって打ち込む。

3回に一回? 彼はそのくらいの頻度で乱暴に巨根を根元まで突き入れた。だが、驚いたことに、モニカはその突きを受け、奥までえぐられていても、耐えぬいていた。そればかりか、むしろ、それを嬉しく感じ、もっとしてほしいという顔をしているのだった。

ふたりのこの最終段階の結合のすべてを、リチャードは夢中になって見つめていた。特に、チャーリーの睾丸が突きに合わせてぶるんぶるんと揺れ、モニカの尻頬を叩く様子に魅せられた。……あの、ウブで可愛いモニカが、あんな怪物を根元まで入れられるとは! まして、あの太いのを!…… リチャードは、ただ驚嘆するだけだった。

この本格的な行為が始まってから、聞こえる声は、モニカの喘ぎ声とチャーリーの動物的な唸り声だけだった。だが、それを打ち破るように、ようやく、リチャードが声を出した。

「チャーリー! モニカにしっかり教えてやってくれ! 俺よりも、しっかり教え込んでやってくれ!」

リチャードは無意識のうちに、モニカに対する権益をチャーリーに譲ったのだった。

しっかり腰を使いつつも、リチャードの言葉を聞いて、チャーリーは内心、大笑いしていた。……アハハ、リチャードのヤツ、まるで自分の妻を寝取ってくれとせがんでるみたいじゃねえか……。

リチャードの要望に応えてか、それから数分間、チャーリーは直線的に突き入れることに加えて、左右、横から突く動きも交えてモニカを攻め続けた。

その動きはリチャードを楽しませるためだけではない。チャーリーは本能的に、モニカが、そういう刺激も求めていることを知っていたのだった。その突きを受けて、モニカは、この夜何度目かのオーガズムに達した。とは言え、前ほどの激しいオーガズムにはなっていない。すでに体力的に限界に近づいていたからである。

モニカが頂点に達して、全身を強張らせた後も、チャーリーはさらに3分、4分と、出し入れを続けた。やがてモニカはぐったりとなり、もはや自分から打ち返すことはなくなった。そろそろ、潮時か?

「モニカ、少し待ってやろうか?」

ぐったりとなっているモニカだったが、気持ちの上ではチャーリーを喜ばせてあげたがっているようだった。「あ、もう……もう、ダメみたい。疲れちゃって。でも、いいのよ。あたしにかまわず、やっていいの。動けなくてごめんなさい。でも、お願い、ヤッテて! やって欲しいの。あなたがイク時の感じ、大好きだから……」

「分かった。最後はいっぱいキスしながらやってやろうな!」

「き、キス?! ええ! キスして!」


チャーリーは、唇が届くところすべてにキスをし始めた。股間はつながったままだから、限られた場所ではある。だが、モニカには、それでも十分だった。まるで、モニカは、このキスによって生き返ったかのように、再び、腰を動かし始めた。両腕も再びチャーリーの体を包み込む。

チャーリーはモニカの耳たぶを甘噛みし、首筋を吸い、そして、何度となく、彼女の口へと唇を運んだ。ふたりの唇が重なるたびに、モニカは自分から舌を突き出し、彼を迎え入れた。

[2019/09/17] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

The dance 「ダンス・パーティ」 

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The dance 「ダンスパーティ」

「マリオン、こんなのバカげてるよ。絶対、通らないって……」

「女の子として? 鏡を見たらいいと思うわよ、シーン。あなた、一部、女の子っぽい部分が欠けているけど、それでも、男と言うよりは女と言った方がずっと説得力のあるルックスになってるんだから」

「君がボクをこんな狂った計画に誘ってきた時、ボクが何も言わなかったのは本当かも知れないけど、でも、あんなバカげた偽乳房だけは着けるつもりはないからね。絶対、バレちゃうって」

「それについては、話し合うつもりはないわ。まあ、あたしがちょっと夢中になってたのは認めるけど」

「夢中? それって、控えめすぎる言い方だと思うけど……」

「とにかく、あなた、最高よ。絶対、楽しい時間を過ごせると思う。絶対に」

「しょっちゅう、後ろで何か言われていないか、気にして振り返ってばかりいることになると思うよ。ボクは立派な男なのに、ドレスを着てるわけだからね。それに、ボクが10代の女の子だなんて、誰も信じないって。絶対にあり得ない」

「バカなこと言わないで。あなた、前から、実際よりずっと若く見えてきたじゃないの。歯の矯正もしてるので尚更10代に見えるわよ」

「だけど、絶対にボクだってバレるよ!」

「いいえ、大丈夫! あたしはあなたの妻なの。あの気持ち悪い顎鬚を剃ったら、あたしでも、あなたが前と同じ人だなんて思わなかったもの。うまくいくわよ。それに、このことがジャックにどれだけ大きな意味を持つか考えてみて。彼はひとりだったら、絶対にダンスパーティには行かなかったでしょ? なのに、今回は可愛い子を抱えてパーティに出られるんだから。このリスクをかけるだけの価値はあるわ」

「ボクだってジャックを助けたいよ。ジャックにとって良い義理の父になりたいからね。本当だよ、マリオン。でも、ボクだとバレた場合、どんなことになるか考えたことがあるのかい? ジャックがどうなるか……」

「ジャックはすでに落ちこぼれだわ。もう今以上、悪いことにはなりたくてもなれないほど。でも、これが上手くいったら、これをきっかけとして、階段を何段か這い上がるようになるかもしれないの。多分、あの連中も、息子をイジメるのをやめるかもしれない。それか、ジャックが素敵な女性をゲットしてると知って、他の女の子たちが彼に注目するようになるかもしれない。あなたみたいな可愛い子をガールフレンドにしてると知ったら、多分、他の女の子たちも……」

「分かったよ。すでに同意したことだしね。もう、これ。以上、説得してもらう必要はないよ。どんなに馬鹿げた計画でもね」

「その心意気よ! さてと……パーティに行ったら、気軽にPDA(公共の場で愛し合うこと:参考)はないこと。それに家に帰ったら、ジャックにおやすみのキスをしてね。それと、ジャックが望むことを何でもしてあげて。今夜は彼にとって特別に大事な夜なんだから!」

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[2019/09/13] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Workout 「ワークアウト」 

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Workout 「ワークアウト」

「アレックス、何もかも、想定した通りに順調にいってるわよ。あなたがあたしのところに来た時に言ったけれど、あのままだったら、良くなる前に、ずっと悪化していたはずだったんだから」

「ああ、分かってるよ。理解してる。本当だよ。ただ……ちょっと……このウェアが……」

「普通の運動用のウェアだわ。ジムにいる他の人も、みんな、似たようなウェアを着てるんじゃない?」

「分かってるけど、でも。こういうの着てるの、みんな女だよ?」

「だから? そのウェア、あなたは気に入ってるとばかり思っていたわ。それに前にも言ったけど、あたしは、このジムでしかあなたのトレーニングはしないわ。ここは居心地がいいんだもの。だから、気に入らなかったら、別に……」

「いや、いいんだ。そういう意味じゃないんだ。ボクはいいんだよ。ただ、分かるかなあ、この部分の余分な脂肪を何とかしたいと思ってるんだよ。この胸のところをもうちょっと引き締められたら、こんなサポートのウェアを着なくても済むんじゃないかって」

「そこは、今、トレーニングしているところよ、アレックス。話は変わるけど、最近、あなた、ずいぶん周りからお世辞を言われるようになったって言ってなかった?」

「分からない。アレをお世辞と言うのかなあ。でも、男たちに言い寄られるのって、すごくキモイってのは言えるよ。こんなにたくさんゲイの男たちがいるなんて、知らなかった。それに、彼らが、こんなに積極的だってのも、全然、予想してなかったよ」

「素敵なカラダになると、そういうこともあるの。ちょっとした代償ね。それはすぐに慣れるはずよ」

「慣れっこになりたいとも思わないけど。ボクはゲイじゃないからね、ヘザー」

「やってもいないのに、拒絶するのはダメ。これは全行程の一部なの。単なるワークアウトじゃないの。ライフスタイルの改善も狙ってるの。重要なのは、新しいことに挑戦すること。人生を楽しむこと。だから、そいう男の人の誰かとデートしてみたら? どうなるかなんて分からないわよ。楽しいって思うかもしれないじゃない?」

「あ、ああ。そうだね。そんなこともあり得るってみたいな口ぶりだね?」

「やってみたら、びっくりするかもよ。さあ、ワークアウトを始めましょう!」

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[2019/09/13] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Give up 「あきらめなさい」 

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Give up 「あきらめなさい」

「ああ、サラ」と部屋の前に立ったヘンリーが言った。禿げた頭部を残った髪の毛で隠そうとしてる頭、ぶくぶくに太った体、そしてニヤニヤした顔。彼の外見は、彼の性格を正確に表していた。とは言え、彼が従事している業界では、そもそも、善良と呼べる人間はほとんどいない。彼は、いつも持っているハンカチで、汗が噴き出た顔をぬぐった。「ジャックに会いに来たんだが」

「どうぞ」とサラは、横によけ、彼を招き入れた。夫と長い間暮らしてきたこの家。ここにこの男が入ってくることなど望まぬ彼女ではあったが、家の中に、彼に是非とも見てほしいことがあったのである。彼に是非とも理解してほしいことが。

「ということは、ここにジャックがいるということだな?」

ヘンリーはずかずかと家に入った。彼が歩く一歩一歩が、「自分は偉いんだ」と大声で言っているようだった。「どうしてもジャックと話さなければ……」

ヘンリーの声は途中で弱々しい調子に変わり、やがて彼は黙ってしまった。リビングルームの白いコーヒーテーブルの上にひざまずく裸の女性を見たからだ。つるつるの滑らかな肌、濃い色の長い髪、丸い腰つき、そして美しい顔。……瞬時ではあったが、ヘンリーはその女性の姿を隅々まで捕らえた。そして、彼女の脚の間にぶら下がるモノを見て、咳ばらいをした。彼は目をそらした。「ああ、お客さんがいるとは知らなかったから……」

「お客さん……」 サラは気だるそうな口調で言った。「フランチェスカはお客さんじゃないわ。もっと言えば、彼女を人間と思わない方がいいかも。どっちかと言えば、芸術作品。そう思いませんこと?」

ヘンリーは女性の方を見ずに、再び顔から汗をぬぐい、咳払いした。「綺麗な人だ。とても綺麗だ。だが、私はあの人を見に来たのじゃない。ジャックに会いに来たのだ」

裸の女性は、同じ姿勢でいたが、少しだけ頭をかしげ、ヘンリーたちの方を振り返った。何かに気づいたのか、瞳が一瞬ひかった。

「うふふ。もう会ってるんじゃありません? あなたが想像していた形ではないかもしれないけど。まあ、確かに予想とは違うでしょうね」と彼女はフランチェスカを指さした。「でも、そこにいるのは、あなたの彼氏よ。というか、あなたの彼氏だった人の抜け殻」

「な……何を言ってるのか……理解できない」

「まあ、そうでしょうね」とサラは答えた。「でも、これだけは言っておきましょうね。あたしはジャックの性的な奔放さにうんざりしていたと。それを何とかしようと思ったと。それだけ。……で、あなた、もう帰った方が良いと思うわ。彼と同じ運命になりたいと思うなら話は別だけど。でも、あなたの場合、どうやっても、そんなに可愛いシシーになりそうもないのは確か。でも、あなたも心の奥に何か隠してるでしょ? あたしにはそれは分かるわ。それが何なのかを探ってみるのって、それはそれで面白そう」

ヘンリーは血相を変え、後ずさりした。サラの笑い声が部屋を満たした。それを見て、ヘンリーはあわてて家から出て行った。サラは男が帰っていったのを見届け、彼女の夫だった人に顔を向けた。

「ほらね、分かったでしょう? あなたを助けてくれる人は誰もいないの。あなたの中に、歯向かう気持ちがどれだけ残ってるのか知らないけど、もう、そんな気持ち、勝手に死んでいくから、放っておくのがいいんじゃない? 意味がないもの」

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Tit man 「おっぱい男」 

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Tit Man 「おっぱい男」

「フェリシア、ちょっと、これについて話し合いたいんだけど」

「何について?」

「正気で言ってるの? ボクを見てよ! まるで……口にすら出せない! もう、これ以上、隠しきれないのは確かなんだ。本当に、ボクの体に変なことが起きてるんだよ」

「そう? あたし、気づかなかったけど?」

「気づかない? どうして、ボクの胸のこれに気づかないなんてあり得るの? ボクが化粧を始めたことも、なんで気づかないの? こんなバカっぽいタトゥーを入れたことも? 神様に誓いたいくらいなんだ、こんなの止めたいって! 本気だよ。だけど、どうしてか分からないけど、やめられないんだ。毎朝、目が覚めると、今日は、お化粧はしないし、髪を切りに行くって自分に言い聞かせるんだけど、気が付くと、まつげの手入れをしていたり、口紅を塗ったりしてるんだよ。どうして、それに気づかないなんて言えるんだ?」

「ああ、そのこと? それ、あたし、気に入ってるんだけど」

「な、何だって?」

「今の新しいあなたのこと、あたし、大好きよ。あなたがこんなに扱いやすい人になるなんて知らなかった。もう、あなたが友達と飲みに出かけるのを心配する必要がなくなったし、あなたが…なんて言ったかしら?……そう、コントロールを失う?……あなたがそうなるのを心配する必要がなくなったのは確か。ええ、そうそう。それに、もう、あなたに顔をひっぱたかれると、気にする必要もなくなったわ」

「で、でも……いや、ボクは……そんな、一度も……」

「訊きたいなら言うけど、今はすべてがずっと良くなっているの。それに加えて、あなたって、ずっと前から、おっぱい男だったわよね? だからこそ、あなたは、あたしにこんなバカげた豊胸手術を受けさせたんでしょ?」

「ぼ、ボクは……そういうのが好きだったから……分かるよね?……大きい胸の女が好きだから……」

「自分で言う? あなた自身は女でもなんでもないじゃない? なのに大きな胸の女が好きという? だからこそ、あたしは今のあなたの姿が大好きなのよ」

「ボクが好きなことが、関係あるのか?」

「もちろんあるに決まってるじゃないの。あなた、いつでも好きなように変えられるのよ? なのに好きこのんで、その姿でいるわけでしょ? あなたは根っからのおっぱい男なの。さあ、もういいから、可愛らしく振る舞って、あたしに飲み物を作って持ってきて? 返事は?」

「あ、今すぐに……」

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弱みにつけ込む上司 (26) 


モニカはオーガズムに達したが、チャーリーはまだ達していない。彼は悠々とした動きで彼女を刺激し続けていた。

ジェフはモニカが喘ぎ続けるのを聞いていた。おそらく30秒くらい経った後だろう。ジェフは不思議そうな声で語り掛けた。

「うわー、モニカ! 君がイクって言ったり、こんなにあえぐ声を聞くのは初めてだよ! 僕と同じくらい、これを楽しんでるのかな?」

ジェフの声は、チャーリーとリチャードにも聞こえていた。ふたりは、ジェフの言葉を聞いて、同時にニヤリと笑った。それを見て、モニカはちょっと顔をしかめ、「いやっ! そんな顔しないで」と言わんばかりに頭を左右に振った。

モニカは、たとえ声だけにせよ愛する夫がこの行為に関わることが、イヤだった。できればすぐに消えてほしいと思った。

いま、自分は他の男の一物を入れられている。夫の上司は、まだ、おちんちんを握って、胸の近くでぶらぶらさせている。しかも、その男が放った精液で、胸の辺りがドロドロにされている。このような姿で愛する夫の声を聞くのが、辛い。

「ええ、ジェフ。とてもいいわ。でも、もうそろそろ電話を切らなくちゃ……交換の人が出てくる前に……」

「交換は出てこないよ。これ、コレクトコールだから」

「ああ、そうね。そうだわね。コインを入れなくても話し続けられるのね……」

その間、リチャードはバスルームに行き、トイレットペーパーを1メートルくらい取って、戻ってきた。そして、少しおどおどした手つきで、まずは、モニカの肩にかかった自分の精液をぬぐい始めた。肩にかかったものが垂れ流れ始めていたからである。

体を拭かれながら、モニカはチャーリーの瞳を見つめた。チャーリーは笑顔で彼女を見下ろした。

「僕がいない間、どれだけ寂しかったか、教えてくれる? 聞きたいんだ」

「バカねぇ! あなた、今朝出発したばかりじゃないの」

「分かってるよ。でも、僕たち、明日の夜遅くまで、会えないわけだろ?」

チャーリーは、リチャードが丹念にモニカの体を拭くのを見て、相変わらずニヤニヤしていた。明らかに、チャーリーは、モニカとの間にリチャードが割り込んで、彼女の体に射精したことを気にしていない様子だった。

モニカは電話口に向かってクスクス笑った。「うふふ。でも、あなた、さっきとても激しくイッたみたいだったから、あたしに会うまでは我慢できるんじゃない?」

電話の向こう、ジェフがちょっと恥ずかしそうな声になって言った。「ああ、モニカ。本当にすごかったよ。僕が噴射するところ、君に見せてあげたかったよ。腹の辺り、一面にかかったんだから」

「うふふ。はい、はい! でも、もう切らなくちゃ。これ、あたしの親に請求が行くから、無駄遣いできないわ」

「そうだね。おやすみ、モニカ。愛しているよ」

「あたしも愛してるわ、ジェフ。体をちゃんときれいに拭くのよ!」

モニカは夫と話しながら、咎める目つきでリチャードを見ていた。彼は、またバスルームに行き、さらにティッシュ―を持ってきて、今は右側の乳房から精液をぬぐっているところだった。それが終わっても、左側の乳房がまだ残っている。

「ああ、そうするよ、モニカ。じゃあ、おやすみ!」 

ようやく電話が切れた。多分、通話時間は3分ちょっとだっただろう。受話器を戻した後も、モニカはただ仰向けになっていることしかできなかった。まだ射精に至っていない大きな勃起が、いまだ、狭い陰部に入れられたままでいる。痛みはまったく感じなくなっていたが、充満感はすごく、いまだに中を広げられているのを感じる。ただ、それは、先に感じたオーガズムの余韻に浸るのには最適だった。3人が同時に達成したオーガズム。電話でのセックスで達した夫と、禁断のペニスによって達した自分と、その自分を見て達した夫の上司の3人。だが、あと一人はいまだ達していなかった。

「そっちのおっぱいを拭くには、もっと紙がいるな」

リチャードはそう言って、またもバスルームへ向かった。モニカはチャーリーの目を見上げ、小声で言った。「できればしばらくふたりっきりになりたいわ」

「なんでだ?」

「その方がもっとロマンチックだもの」

ちょうどその時、リチャードが戻って来たので、チャーリーは言葉で返事することはできなかった。その代わりに、笑顔になって、頷いて見せた。

チャーリーが余裕のある動きで出し入れを始めるのに合わせて、リチャードも再びモニカの体を拭き始めた。左側の乳房である。もちろん、単にぬぐい取るだけではなく、時々、寄り道をしてモニカの乳房を揉んだり、乳首をいじったりもした。

ようやくリチャードがぬぐい取るのを終えると、チャーリーは体を傾け、モニカに覆いかぶさった。

「お前、本当にいい女だぜ」 

彼はそうモニカの耳に息を吐きかけるようにして囁き、やがて本格的に動き始めた。モニカはついさっきオーガズムに達したばかりであったが、早くも次の絶頂に向かって登り始めた。

リチャードがベッドの裾へと移動したのを見て、モニカは再び両脚を持ち上げ、チャーリーの腰に絡みつけた。こうすれば、自分がチャーリーによってどれだけアソコを広げられているか、リチャードによく見えるだろうと知ってのことだった。


ひとしきり力強い抜き差しが繰り返され、モニカはまたもオーガズムに達した。チャーリーは、今回も、射精を我慢しモニカを翻弄しようと思っていた。だが、思いのほか強い締めつけに会う。女に慣れているチャーリーではあったが、モニカの締め付けに堪えきることはできなかった。快感に導かれるまま、一気にスパートをかけ、そのまま射精に至ったのだった。

もちろん、生のままの射精だった。内部での噴出は、当然モニカにも伝わり、彼女はひときわ甲高い声を出して絶頂を告げた。というより、少し前からモニカは連続オーガズムの状態に入っていたようだった。

チャーリーは射精をした後も、挿入を続けたままでモニカを抱きしめていた。ピッチは遅くなったものの、ずっと出し入れを続けていた。今は、再び、ゆったりとした動きに戻っている。

その機会をとらえてリチャードは、ふたりのもとに戻ってきて、モニカに話しかけた。

「さっきの電話で、ジェフは、本当にお前がイッたと思ったのか?」

モニカは迷惑そうに顔をしかめた。「あたしがひとりだったら、あんな短い時間だもの。イクわけないわ。でも、ジェフはあたしが自分でするのを見たことがなかったから、彼は、多分、あたしがやり方を知ってると思っただけだと思う。だから、ジェフはあたしがイッたと思ったはずよ」

「でも、ジェフはお前をイカせたこともなければ、お前がイクところを見たこともないんだろ?」

「ええ、一度も」とモニカは頭を振った。

「なんか変だな」

「ええ、でも、本当にイッちゃったの。夫がイクのを聞きながら、あたしもイッたの。同時に……」 とモニカは、いまだゆっくりと動いてるチャーリーを見上げて、微笑んだ。「……同時に、この人の素晴らしいおちんちんでイカされてしまったんだもの」

リチャードは頷き、悲しそうな顔をして目をそむけた。「ああ、チャーリーの素晴らしいちんぽでな」

モニカは、リチャードが嫉妬を感じてるのを察知し、声に出さず笑った。チャーリーはモニカが笑ったのを体の振動で感じ、彼女を見下ろしながら微笑んだ。……モニカはリチャードに歯向かっているみたいだな。というか、見下してるのかも。これは面白くなってきたぞ。

チャーリーが面白く思うことはもうひとつあった。それは、リチャードのペニスを見て、自分の方がはるかに大きいことを知ったことだった。

ただ、チャーリーの思いは、リチャードの思いとは少し異なっていた。リチャードの方は、モニカとセックスをし、ジェフよりも先にモニカを絶頂に導いたことを誇りに、ジェフを見下す傾向があった。だが、チャーリーの方は、一種、ジェフに対して尊敬の気持ちを持っていた。ジェフという男の妻と今こうしてセックスしているわけだが、ジェフ本人には一度も会っていない。ただ、ジェフがこの女と結婚したということは、ジェフは、彼女を惹きつけ、幸せにすることができる能力がある男であることは間違いない。しかも、近々、子供も生まれると言う。そのジェフという男の子供だ。それはそれで、大した男と言えるかもしれない。

**********

それからすでに1時間以上はすぎていた。チャーリーはさらにもう1回、モニカに中出ししていた。その後、ふたりはひと休みしたが、それも束の間で、すでに再び体を絡ませている。今は、モニカは仰向けで、チャーリーは彼女の上に四つん這いになる姿勢でいる。ペニスが長いおかげで、別に彼女ののしかからずとも、この姿勢で充分深々と貫くことができる。リチャードはと言うと、相変わらず素っ裸のまま、ベッドの裾の床の上、正座する姿勢でふたりの結合の様子を見つめていた。

いつの間にか、チャーリーは、かなり下品な言葉遣いでモニカに話すようになっていた。

「やればやるほど、俺のちんぽが好きになってきてるだろ? 違うか? これだけは言っておくが、俺が帰った後、俺のコイツが欲しくて淋しくなるはずだぜ? シカゴに来る時は、到着と同時に俺とできるように、前もってウォーム・アップしておくといいぞ。どんなに忙しくても、すぐにしっかりハメてやるから、その点は心配するな」

「うん、そうする……」 モニカはそう言い、さらに自分から、こう付け加えた。「でも、あたしがシカゴに引っ越すまで待たなくてもいいのよ。いつでも好きな時にあたしに会いに来ていいわ。主人がいない時に限るけど……」

それには、リチャードが補足した。「その点は俺に任せておけ」

この夜、モニカは自分自身について新たに発見したことがあった。それは、チャーリーにイヤラしいことを言われると、自分はかえって興奮してしまうということだった。

「ああ、チャーリー、また来たみたい!」

チャーリーに話しかけられながら、新たな疼きが下腹部から広がってくるのを感じ、モニカは前もって彼に知らせた。彼に伝えたという安心感からか、その後は快感に没頭し、オーガズムへと突入した。大きな声でうめき、両脚を高々と掲げた。

初めての時には、巨大なチャーリーの一物をなかなか相手できな、かったが、もはや今は、その様子はまったく見られない。両足のかかとを彼の尻肉に食い込ませるようにして押さえつけ、彼をさらにより深くへと自ら導く。

最初からリチャードがいて、行為を見続けていたからかもしれないが、モニカはすでに控えめになったり羞恥の気持ちを表すことはなくなっていた。恥ずかしがっても、最後には淫らな姿を露わにさせてしまうのだ。だったら、最初から、すっかり気持ちを解放してしまっても同じなのだ。

モニカは何の抑制もせず、動きたいように動き、叫びたいように叫んだ。そして、むしろ、そのように心を解放したことにより、オーガズムを迎えるたびに、より深い官能を味わえるようになっていた。

この夜、何度目かのオーガズムがようやく終わる。モニカは全身から力が抜けるのを感じた。心地よい気だるさ。両手、両足をだらりとさせ、はしたないと思われることも構わず大の字になった。

股間のあそこ、その下のお尻、そしてベッド。そのいずれもがドロドロになっているのを感じた。モニカ自身が出した体液と、チャーリーが出した樹液が混ざって、びしょびしょになっているのを感じた。

とは言え、今回は、チャーリーはまだ射精をしていない。びっくりするような激しいイキ方をしたモニカを見て、しばし、ゆっくりとした動きをして、モニカの様子を観察している様子だった。


[2019/09/12] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

弱みにつけ込む上司 (25) 


どうやら、リチャードは、モニカが、電話ごしであれ夫ジェフとチャーリーを同時に相手する「3人プレー」に抵抗しないのを見て、この機会を利用し、「4人プレー」にもっていこうとしているらしい。

リチャードはモニカとチャーリーが抱き合うベッドの横に移動した。あれほどプライドが高く、何につけても自慢したがりのリチャードも、今は、チャーリーに自分の性器を見られても仕方ないかと思ったらしい。もちろん、チャーリーのペニスに比べれば、リチャードのそれははるかに小さかった。

知りゃーどは、ベッドの横、右手で自分のペニスを握り、左手でモニカの右側の乳房を触る。そうしながら、ゆっくりとしごき始めた。そのペニスの矛先はもちろんモニカの乳房であり、チャーリーの顔からも、そんなに離れているわけではない。

この状況、モニカは避けたかった。ひょっとしてチャーリーなら、ふたりの邪魔になってるリチャードを避けてくれるかもしれない。そう期待して、彼の顔を見上げた。でも、彼の表情は期待していたものではなかった。……別に何でもないだろ? そうとでも言いそうな顔をしている。この状況をじゅうぶん分かり、リチャードを遠ざける意思などさらさらないのを知る。

モニカは仕方なく、リチャードが乳房を触り続けるのを許したのだった。だが、彼女が見逃さなかったことがあった。それはチャーリーがリチャードのペニスを一瞥し、にやりと笑ったこと。その笑みの理由はモニカでも分かった。誰が見ても分かるほど、その大小の差は歴然としていた。

ただ、この関係を知ってモニカが非常に驚いたことは事実だった。

あのリチャードが……。とても堂々としていて、自信に満ち溢れていたリチャードが……。つい先週のことなのに、ジェフのペニスと比べて自分のペニスがどれだけ大きいかを、わざわざあたしに言わせ、大きいと聞いたら、あんなに喜んでいたリチャードが……。あれは浮かれていたから? そのリチャードが今は、どうしてもおちんちんを出して擦りたくなったのか、喜んでチャーリーに自分のがいかに小さいかを見せている。

モニカは改めて自分の状況を確かめた。あたし、自分がこんなことをしてるなんて、信じられない。 

目の前にリチャードのおちんちんが来ている。彼は手であたしの胸を触ってる。右も左も、好き放題に揉んでいる。そして、チャーリー。ほんとにスーパーマンみたいな男! その彼の大きなおちんちんがあたしの中に入っている。動いていないのが、今のあたしにとっては幸いだわ。彼は、あたしとあたしの近くにあるリチャードのおちんちんを見つめている。なんだか冷静な目というか平然とした顔で見つめている……

「モニカ、手を使ってる? イッテ欲しいんだ」

「ああ!」

実際、モニカは夫のことを忘れていたのだった。急に電話から彼の声を聞いて彼女はびっくりした。……今はジェフのことに集中しなくちゃ。ここにいるふたりのことはできる限り意識から消さなくちゃいけないの!……

「ええ、ジェフ! 触ってるわ。たぶん、イケると思う……」

チャーリーは半分ほどまで挿入していて、さらに奥へと進んできていた。モニカは彼の胸板を押し返していた。このままどんどん来られると、のしかかられてしまい、電話を続けられなくなってしまう。事情を分かってもらいたいと思ったモニカは、電話をチャーリーの耳に近づけた。気づくと、リチャードも耳を近づけていた。3人で電話に耳を寄せている状態だった。

モニカにとって、リチャードが乳房をいじってることで興奮が高められていることは驚きだった。当時のこの地域の通念として、性愛は一対一のものであり、こういう形で快感が生まれることなどありえないものだったから。でも、リチャードのペニスがこんなにそばに来ているのもかからわらず、この3人の関係の中で、チャーリーが支配的な男性の役割を担っていることが、モニカには嬉しかった。

「モニカ? そろそろ根元まで入れるよ!」

「やって、あなた! あたしも手伝うから!」

「そうしてくれ、モニカ。全部入れるよ! モニカのすべてを感じたいんだ!」

もちろん、この会話をチャーリーは聞いていて、会話に合わせてぐいっと押し込んだ。モニカは、それを受けてうめき声をあげたけれども、予想ほどの大きな声ではなかった。彼女は、自由になってる手で、チャーリーが全部を一気に埋め込むのを阻止していたのだった。今の姿勢で一気に埋め込まれたら、自分がどうなるか分からなかったし、変に大きな叫び声を上げてジェフに聞かれるのは避けたかったのだった。

「ああ、すごい、あなたのおちんちん気持ちいい。深く入ってくるのを感じるわ」

モニカは猫なで声で演技しながら、チャーリーを見上げ、微笑んだ。それを受けてチャーリーは、小刻みに出し入れの動きに入った。当然、モニカは、はっはっと呼吸を荒げ始めた。

視界の隅で、リチャードがしきりと右手でペニスをしごいてるのが見えた。左手では相変わらず、右の乳房を揉んでいる。

「ああ、モニカ。その声! まるで、本当に君の中に入れてるような感じだよ!」

「あたしの中に入ってるのよ、ジェフ! 電話を通してでもちゃんと感じるの。こんな素敵な気持ち、一緒になってから一番かも。だから、お願い。ぐいぐい突いて! 好きにあたしを犯して!」

「モニカ! 俺…お前のおまんこ、すごく気持ちいい。俺、どんどん固く大きくなってるよ。イキたいなら、急いでね! 指をいっぱい使って。俺、ジワジワ盛り上がってくるのを感じてるんだ」

ジェフは切羽詰まった口調になっていた。モニカにも、彼の興奮が分かっていて、それを盛り上げるべく、悩ましい声を上げ続けた。

「早く切り上げなくちゃね。俺、もうすぐイキそうだよ……うあっ。あああぁッ!」 ジェフは、射精をした断末魔のような声を出した。

「あ、あたしもっ! イクぅぅぅぅっ!」

モニカも同じような声を出した。彼女の絶頂は演技ではなかった。ただ、それをもたらしたのはチャーリーのペニスだった。

リチャードも同時に射精に至っていた。ただ、彼は射精の瞬間、巧妙に矛先を変え、チャーリーの体にかけることだけは防いだ。リチャードの精液は、モニカの右肩から乳房にかけて降りかかった。右の乳房はほぼ全域、白い粘液で覆われた。

リチャードは下品な唸り声を上げつつ、腰をぐいっと突きだし、2発目を発射し。モニカの左の乳房にもふりかけるためだった。

……最低! 

モニカはそう思いつつも、再び自分自身のオーガズムに意識を集中させた。


[2019/09/10] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

understanding 「理解」 

understanding (1)
Understanding 「理解」

「ごめんなさい、いま何がしたいと言ったの? 聞き間違いかも知れないけど、あなた、まさか……」

「ポルノをしたい」

「そうよね。そう言ったような気がしてた」

「ジョークじゃないよ、ヘザー。本気だよ」

「分かってるわ。ただ、こうなることに気持ちができてなくて。ええ、そうよね……あなた、バイセクシュアルかもって言ってたものね。分かってるわ。あたしは心が広いつもりだし。それに、あたしの下着を着てみたいと言い始めたときも……あの時の言葉、何だっけ? 味付けをしてみたい、とか? ええ、そうよね。構わないわ。ストラップオンの時も同じだった。味付け。それから、あなたが女の子として外に出たいと言い始めたときも。あの時も、ただのお遊びだと思ったいた。ロールプレーを始めたときも、そうだったわよね? あなたが、女性ホルモンを摂取し始めたと言った時も、大したことじゃないと思っていたわ。それで別に大きな変化があるわけではなさそうだし、と思って。そう、あたしは、あなたの方針にただ合わせてきただけ。分かるわよね?」

「別に、キミは合わせてきたわけじゃないんじゃないかな? すべての段階で、ボクに逆らって、いちいちケンカしてきたと思うけど? それにボクにはそんな選択肢があったとは思えないよ。ボクはただ……」

「そんなこと、もう話し合いたくなんかないわ。分かってるから。ともあれ、あたしはまだあなたを愛しているの。それにあたしはこれを受け入れている。でもだからといって、こういうことをあたしが喜んでるわけじゃないのよ。あたしは男性と結婚したと思ったのに……まあいいわ。どうでも。もう過去形のこと。あたしたち二人は先に進んできたものね? でも、今はどうなの? これってどうなの? 本当は驚いちゃいけないのかもしれないけど、あたし、本当のところ、驚いてるの。こんなことって、って思ってるの!」

「ボクたちはおカネが必要なんだよ」

「おカネが必要なのはいつでも同じじゃない? でも、あなたも思うんじゃない? あたしがストリップ・クラブに勤めるのを見たいとは思わないんじゃない?」

「ボクは別にストリッパーになるつもりはないよ。ポルノをしたいと言っただけ。もういろいろ調べたんだ。まずは、オンラインで動画チャットをやって、みんなが求めるポーズを取ることから始めようって……その後は……」

「というか、もうネットに出してるでしょ? レドイットで見たわ」

「ああ、あれね。でも、フォロワーを集められると思うんだよ……つか、ボクのような女の子を求めてる市場は割と大きいと思うんだよ。結構、儲けられると思うんだ」

「多分、そうなるでしょ? でも、その心の準備はできてるの? つか、時々、その気になったときに男にアナルをやってもらうのと、仕事としてやられるのって、ずいぶん違うと思うけど? それにあなたのお父さんやお母さんはどう思う? あなたのお友達はどう思う?」

「もう、ボクがカミングアウトした時に、たいていはボクと口をきかなくなってるよ。それに、今でも仲良くしてくれてる人たちは、ボクが何をしても、ボクを受け入れてくれると思う。君と同じように」

「ん、もう! こういうの最悪! あんたがそこまで知っててやってるのを知って、本当にムカつく! ええ、あたしが何を言っても、あんたやめないでしょ! そこが最悪……どう言っても……まあいいわ。どうでもいいわよ。すんごいポルノスターになれば? もう、あんたがどうなろうと気にしないから!」

「キミなら分かってくれると思ってたよ」

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no regrets 「後悔はない」 

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No regrets 「後悔はない」

こんなふうになるなんて思ってもみなかった。

こんな姿のあたしを見たら、そんなこと信じられないと思うのは分かっている。もし、あたし自身が外からあたしのことを見たら、あたしも、そんなこと信じないと思う。でも、誓ってもいいけど、それは本当のこと。こうなったとっかかりの時は、あたしはこれが最善策だと思っていた。ともかく、悪い連中を牢屋に入れたいとだけ思っていた。だからこそ、あたしはこの任務を承諾したのだった。

もちろん、連中には最初から見抜かれていた。秘密捜査だろうが何だろうが、ほつれのない綿密な設定だろうが何だろうが、連中には裏側まですっかりお見通しだった。その一方で、あたしは、連中を騙せてると思い込んでいた。あいつらはバカだと。

それは間違いだった。

最初、連中の仲間に入るための儀式を聞いて、あたしはたじろいだ。ギャングは、仲間になりたい者に、メンバー全員にフェラをさせる? そんな話は聞いたことがない。だが、それをするしか受け入れてもらえないと知って、あたしは彼らの前にひざまずき、しなければならないことをした。この街で最悪凶暴なギャングの一員になるためには、こんな代償は小さなことだと、あたしは連中が求めることを行った。吐き気がした。少なくともそう思ったのは事実。今の自分の生活でのレンズを通してみると、そう思うのがすごく難しいけど。でも、当時はそうだった。

そして、それだけでは終わらなかった。連中はあたしの入団の儀式と言っていたけど、それから2週間ほど、あたしは何度もフェラを強制された。いやそれ以上のことも。潜入して1ヶ月が経つ頃には、あたしはギャングのすべてのメンバーと、10回以上はセックスしていた。さらに悪いことに、連中はあたしの服装にも注文を付け始めた。そして、何が起きてるか、自分でも分からないうちに、あたしは日常的に女性の服装をして、ギャングのグルーピーのように、男たちに奉仕する存在に変わっていた。

その時点で、この先どうなるか、見通すべきだったと今なら思う。いや、多分、予想はしていたのだ。でもあたしはそんな予感を無視した。なんだかんだ言っても、かなり良い情報は入手出来ていたのだ。いずれ逮捕になる。すぐに、こんな生活とおさらばできる。それを思ったら、ちょっとフェラすることくらい何だって言うのだ? ホルモン注入されたからって、何か問題でもあるのか? 仲間の捜査官がちょっと撃たれたからって、誰が気にするものか?

いつの時点か分からないけれど、多分、この生活を楽しみ始めていたのだろうと思う。最初からだったかもしれない。あたしには分からない。ともあれ、それから間もなく、あたしは男たちに見せていた情熱が偽物ではないと示すようになっていた。もっとおちんちんが欲しいと訴える気持ちは、まがいのないモノだと示していた。そして、その飢えを癒すように、彼らはあたしにそれを授けてくれた。

半年たった時、彼らはあたしに爆弾を投下した。最初からあたしが誰だか分かっていたと言ったのだった。あたしは意図的に女性化され、彼らの愛用のシシー性奴隷にされたのだった。「潜入捜査官」とやらにこういう目にあわすのは面白いと、それだけの理由だった。

自分は潔白だと訴えたが、無意味だった。連中は何もかも知っていたし、知ってたうえで、全然気にしなかったのだった。あたしが入手し、当局に流した情報は、すべて嘘だった。連中は、当局による逮捕が、自分たちに対抗するギャングたちに向けてなされるよう、巧妙に計画した。そして、あたしはというと、いまだに、ちんぽキチガイのシシーでいる。

だけど、連中は、少なくともあたしに選択肢をくれた。帰ってもいいと、当局にすべて話してもいいと。もう一つの選択肢は、ここに留まり、今までの生活を続けてもいいと。

それは難しいと言える選択ですらなかった。少なくともあたしには簡単な選択だった。もう、昔の生活はいらない。真実とか公正とか、その他のクソみたいなことなんて、どうでもいい。大事なのは、この次、あたしに与えられるおちんちんのことだけ。

これが1年前のあたし。もちろん、あれから一度も後悔していない。

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The right direction 「正しい方向」 

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The right direction 「正しい方向」

「でも、これはどう見てもおっぱいだよ、バネッサ。本物のおっぱいだ。こんなボクを見て、どうして、何でもないなんて思えるのか分からないよ。病院に行くか何かしなくちゃいけない」

「ほんと? あたしには、あなたが素敵に見えるけど?」

「いつも、キミはそういう!」

「だって本当なんだもの。あなた、本当に素敵だわ」

「で、でも、ボクに髪を伸ばさせたときも、キミは同じことを言ったよね? それに、お化粧をするようにさせた時も。それに……」

「そんなにイヤなことなの? あたしはあなたのことを愛しているし、あなたはキレイだと思ってるわ。たいていの人なら、ガールフレンドがそう思ってくれてると知ったら、喜ぶはずなのに」

「ああ、でも、ボクの友だちは、しょっちゅう、ボクが女の子みたいだって言うんだよ。それに、あの服。あれも婦人服売り場で売ってる服だよ。ボクはちゃんとチェックしたんだからね!」

「だから? なに言ったって、いま、ファッションは両性具有的な方向に進んでるの。いろんな人がいるけど、なんだかんだ言ったって、あなたがファッション雑誌をどんだけ読んでるかを見たら、あなた自身がそれを一番よく知ってるんじゃない?」

「それも、キミがボクに読ませてるんだろ?」

「命令じゃないわ、提案よ。それに、あなた自身、楽しそうに読んでるみたいじゃない?」

「でも、このボクのおっぱいは? これ、日増しにどんどん大きくなってるんだけど」

「そうね。どうやら、それを支える下着を用意しなくちゃいけないみたい」

「た、例えば……ブラジャーみたいなのとか?」

「みたいな、とかじゃなくって、はっきり言ってブラよ。ブラジャーがあなたのそれには必要だわ。どう抗っても構わないけど、それ、垂れ下がってきたらイヤでしょ? それに、その胸の可愛い谷間、それホント、素敵だわ」

「ぼ、ボクはよく分からないけど……」

「ほんとは分かってるでしょ? いいからあたしを信じて。あたしには、どうするのが一番いいか分かってるの。これまで、あたし、あなたを酷い方向に導いてきた?」

「いや、多分、そうじゃないと……」

「でしょ? じゃあ、話しはこれでお終い!」


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Temporary 「一時的」 

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Temporary 「一時的」

「そんな目で見るの止めてくれる? 変だよ。それに、気持ち悪いし」

「マジで言ってるのか? 俺が変? お前こそ、変人の女の子のように見えるけど。ていうか、本当の女の子みたいだ。なのに、俺が変だと?」

「これは大したことないって、前に言ったよね? あと2ヶ月くらいだけのことだから。その後は、普通に戻るつもりなんだから。これは全部、一時的なんだよ」

「その胸はとても一時的に見えないけど?」

「まあ、確かにね。ママもそう言っていた」

「じゃあ、お前は母親のことを信じているんだ? お前をこういう姿にした母親を?」

「これが、ウチの家系の伝統だということも言ったよね? 家族の中の男が18歳になったら、3ヶ月は女の子として過ごさなければならない。そうすることで、もっと広いモノの見方ができるようになるというらしいけど。ボク自身もバカバカしいとは思ってるよ? でも、さっきも言ったけど、これは伝統なんだ。ボクも思春期に入ったときから、これをしなくちゃいけないことは自覚してきたし」

「つまり、そのおっぱいが大きくなり始めた頃から、ということ?」

「アハハ、面白いことを言うね? 君って、この世で一番おかしな人みたいだよ」

「ていうか、それ……その胸、本物なのか? 何と言うか……シリコンとかそういうもののように見えないんだが……」

「最初に言っておくけど、ボクは自分の胸について君と話しをするのは、不愉快に感じてるよ。でも、いいよ。答えてやるよ。これは本物。どうやってこうなったかは話すつもりはないからね。これは、他の人のおっぱいと同じく本物とだけ言っておくよ」

「じゃあ、あっちの方はどうなんだ?……分かるだろ? 下の方……。別に見たいわけじゃないけど、お前、さっきから、ちょっと脚を広げるようにして座ってるだろ? で、何て言うか……そこには、なんだか、何もないような感じがするんだが……」

「ちゃんとあるよ、気持ち悪いなあ。テープ止めしてぴちぴちのサポーターを履いてるの。ちゃんとあるからね。ああ、もう、こういう話し、やめないかなあ? 今は、君の女の子の友だちと付き合うような感じでボクと付き合ってくれればいいんだから」

「俺には女の子の友だちなんかいないよ」

「じゃあ、少なくとも、これから2ヶ月間は、女の子の友だちができたことになるね」

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Trendsetter 「流行を導く人」 

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Trendsetter 「流行を導く人」

「ワクワクしてる?」

「よく分からないよ。ていうか、たしかにワクワクしてるよ。でも、ちょっと不安にもなってる。みんなとは、ほぼ3年近く会っていないんだよ。新しくなったボクを見て、みんなが嫌悪感を持ったら、どうしようって」

「人は変わるものよ、アレックス。特に大学を出た後には大きく変わるもの。あなたの学生クラブの仲間たちも、絶対、すごく変わったと思うわ。ほとんど、請け合ってもいいから」

「分かってる。大丈夫、分かってるよ、バネッサ。でも、どうしても、ちょっとソワソワしてしまうんだ。ここに来てる人たち、みんなボクみたいにはなってないし」

「それは、あなたが流行を導く人だから。どの雑誌も、そう言ってるわ」

「でも、それに加えて、ボクのことをトランスジェンダーかもしれないとか書いてるんだよ。あるいはゲイかもって。そうじゃないって何回言っても、関係ないんだ。ああいう雑誌は全部、ボクのような姿のモデルが完璧に普通の男だっていうことを想像する力がないんだよ」

「でも、それは、あなたが普通の人じゃないからよ。あなたは普通の人なんかじゃない。ずっと優れた人なの。そういうわけで、あなたは今、ファッション業界を支配してるんじゃない? みんな、あなたがどれだけ特別な存在か、ちゃんと見てるのよ。あなたの昔のお友達も、それは同じ。誓ってもいいから」

「だとは思うけど、でも、まだソワソワしてるよ」

「落ち着いて。あなたは大丈夫。絶対に。いつものあなた自身になればいいの。そうすれば、みんな、他の人と同じように、あなたのことを愛してくれるわよ。それに、もし、そうならなかったら、その時は、みんなはあなたにとって必要ない人間だったということ。ちょうど、あなたのお父様の場合がそうだったように。お父様は、男らしさについての古臭い考えを捨てきれなかっただけ。でも、それはあなたに何の罪もないことだったわ。あれはお父様自身の問題だったの。だから、あなたはあなた。あたしが言いたいのは、それだけ」

「そうだよね。もちろん、君が言ってることは正しいよ。君がいなかったらボクはどうしたらよいか分からないよ」

「あたしがいなくても同じよ。ともあれ、服を着て。あなたのために、この可愛いドレスを用意しておいたわ。絶対、みんな目を飛び出さんばかりになること、請け合いよ!」

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弱みにつけ込む上司 (24) 

「イヤッ! ジェフかも知れない。ママに電話のことを話したから」

モニカはパニックになって受話器を取ろうと体を起こした。幸い、チャーリーはすでに彼女の上から降りていた。

チリリリリン!

「ん、もうっ! お願い、静かにしていて!」

モニカはふたりの男たちにそう言い、受話器を取ろうと手を伸ばした。手を滑らせて受話器を取り損なったら大変なことになる。モニカは心配そうな表情を目に浮かべながら、音量レベルのダイアルを確かめた。

「この電話には、出ないとマズいの、本当に」

チリリリリン!

ふたりの男は、ニヤニヤしながら頷いた。セックスを終えたばかりで汗まみれで輝く美しい裸体。その裸体を隠すこともせず、あわててベッドの端に座り、電話をベッド際の小テーブルに置くモニカの姿は、彼らにとっては目の保養以外の何物でもなかった。

「もしもし?」

ついさっきまで彼女が経験していた興奮を考えると、これほど平静を装った声を出すにはよほどの意思のチカラが必要だったことだろう。

「ジェフからのコレクトコールです。通話を受けますか?」

「はい、もちろん」

思った通りジェフからの電話だった。モニカには、ジェフが何をしたがっているか分かっていた。でも、それに応じるとしても、ふたりの男たちに見られながらすることになるだろう。すでに体の関係を持ってしまったふたりの男たちに……。

「もしもし、モニカ? 電話に出るのにずいぶん時間がかかったね?」

「ああ、ジェフ。ごめんなさい。呼び出し音を最大にしていて、すごい音でビックリしてしまって。まずは音量を下げなくちゃいけなかったのよ。電話機の底にあるダイアルで変えるのね?」

リチャードがクスクス笑うのが聞こえた。……ああ、よりによってこんな時に電話してくるなんて。別の時だったらよかったのに……

モニカは困った顔をして、唇の前に指を立てて、男たちに「シーっ!」とするよう合図を送った。そうする間にもジェフはしゃべり続けていた。「僕、もういつでも、アレをシコシコできる状態になってるんだ。モニカが準備ができたらいつでもすぐに始められるよ。通話時間がもったいないからね?」

ジェフが話している内容は、リチャードとチャーリーにも筒抜けになっていた。ふたりともジェフの声を聞き、満面の笑顔になった。どうやら、これから面白そうな見世物を見られるようだ。

「シコシコする」って……モニカはジェフがそういう言葉を使うのを聞いたことがなかった。それに驚いたし、とても下品な言葉だと恥ずかしく思った。自分がついさっきまで何をしていたか、いまどんな格好でいるかなど、彼女の頭からは消えていた。

ともあれ、もう開始のスイッチが入っていた。モニカはふたりの男たちの様子を見て、これから何をするか、ちゃんと口に出して言わなくちゃいけないと思った。

「いいわ、ジェフ。セクシーなことを言うから、ソレをいじりながら聞いてね……」

ジェフとの間では、どういうことを言うか、すでに話し合っていたモニカだった。

「君もあそこを触ってね」

これにはモニカは驚いた、前もって話し合ったことではなかったから。

「あたしもするの?」

「そうだよ。僕と一緒にイッテ欲しいんだ」

こんな状況でオーガズムに達することなどできっこないとモニカは思った。だけど、ジェフが言うことも良さそうだとも思い、彼女はチャーリーたちの顔を見ながら、ベッドに仰向けになった。受話器は耳に当てたまま、枕を背に、ゆったりとくつろぐ姿勢に。

「ジェフ? いいわ。いまはベッドに仰向けになってる。あなたの声を聞きながらアレをするわ。ええ、そう。今は素っ裸になってるの」

チャーリーとリチャードは、実に楽しそうな笑顔になっていた。チャーリーは、これをもっと楽しいことにしようと思ったのか、再びベッドに這い上がり、モニカの脚の間に割り入った。そして、すでに勃起を取り戻してるペニスを彼女の陰部へと向けた。

モニカは恐怖に引きつった顔をした。「ダメよ、ダメ!」と訴える顔だった。だが、チャーリーはシーっと黙る合図を送り、同時に、ペニスの頭部でモニカのバギナをすりすり擦った。

モニカは股間へ目を向けた。ああ、すっかり立ってる! ものすごく固くなって!

……チャーリーは、あたしがジェフと話してる時に、あの大きなおちんちんを入れてくるつもりなのね……

彼女にはチャーリーの意図を理解したし、それに抵抗することもできないことも分かっていた。むしろ、そういう意図を察し興奮していた。

電話に話しかける彼女の声は、声音が変わっていた。

「ああ……ジェフ? これお金かかるから、速くしなくちゃいけないわ。あたし、今、両脚を広げてるわ。あなたの熱いアレがあたしのあそこに触れてるのを感じる。もう、いつ来ても大丈夫。あたしの中に入れて! 好きなように、突いてくれていいの……」

ジェフは耳を疑った。あのモニカがこんなことを言ってる。面と向かい合った時には聞いたことがない言葉だった。電話だからなのか?

「固くなってるよ! すごく固くなってる! 今から入れるよ!」

モニカは顔をあげ、嬉しそうな顔をしながらチャーリーを見つめた。

「ヤッテ! 入れて、ジェフ! あなたの大きなおちんちんをあたしの中に入れて! 大丈夫だから! あああ、そう、いい……。いいわ、ジェフ……あなたの大きなのがあたしの中に入ってくる……すごく大きくて固い……」

ジェフは、心の奥で思った。……モニカはわざと派手な言葉を使っているみたいだな。でも、大きなちんぽって……それってモニカには大きな意味を持ってるのか? 俺のはそれなりの大きさだけど、人から大きいって言われるような代物じゃないんだけどなあ……もちろん、モニカは俺のしか知らないわけだから、俺のちんぽのことを大きいって言ってるんだろうな……

「モニカ? 僕が中に入ってるの、感じる? 気持ちいい?」

「気持ちいいわ、ジェフ……」モニカは喘いでいた。「あなたのせいで、あそこがすっかり広がってるの。でも、気持ちいいの。感じるの……」

その時、モニカは、チャーリーが突然4本腕になったのかと思った。

一瞬混乱したものの、すぐにチャーリーの方に顔を向け、彼女は理解した。リチャードがチャーリーの後ろについて、彼の後ろから手を伸ばしていたのだった。チャーリーの脇の下から手を伸ばし、今は、自分の左右の乳房をいじっている。

よく見ると、リチャードはすでに裸になっていた。彼のペニスもピンと突っ立っていて、自分の方を向いている。


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