リチャードは、言われたとおりに、自ら進んで寝取られ男の立場を取り、チャーリーの巨大な睾丸に手を伸ばし、優しく持ち上げた。 チャーリーは、リチャードが睾丸を持ち上げたのを感じたものの、しばらくじっとしていた。しっかり見せつけたいと思ったからだった。彼は、その後、ゆっくりと動き始めた。一定のリズムでのしっかりした出し入れの動きだった。 モニカの陰唇は、チャーリーの巨根を受け入れてはいたが、挿入の動きに合わせて、一種、グロテスクな姿を見せていた。左右の花びらが中へと引きずられていっては、ヌルヌルと中から出てくる。チャーリーの動きに合わせてそれを繰り返していたのだった。最初、それを見たときは、信じられなかったが、やがて、女の陰部がこのような姿を見せるのは自然なことなのかもしれないと思い始めた。ともあれ、この光景を目にし、リチャードは激しく勃起するのを感じた。 一方のモニカは、ようやくチャーリーが顔を寄せてきてキスをしてくるのを受け、溜まっていたフラストレーションが溶けていくのを感じていた。キスされることにより、局部に広がる痛みも甘美な痛みに変わり、頭の中が真っ白になっていく。 モニカは、飢えていたように反応し、チャーリーの舌を夢中になって吸った。チャーリーは、ためらいつつ、キスをしたのだったが、モニカの予想外の情熱的な反応に驚いた。 その間、リチャードは、ふたりの結合部分を見つめていた。……よし、これでカラダの点では俺の期待した通りになってるぞ! 巨根男に犯されるモニカ……。挿入など無理と思っていたのに、やがて受け入れてしまう若妻。ココロは俺のものなのだが、逞しい男に抱かれてカラダが自然に反応してしまうんだよな、モニカ? ……最高だ。俺が見たかったのは、これだよ、これ……いいぞ、チャーリー! いいぞ、モニカ!…… そう思って浮かれていたリチャードだったが、顔を上げた途端、激しい嫉妬心に襲われた。チャーリーとモニカが、まるで恋人同士のようにキスしてるではないか! ふたりとも、ずっと相手の口を吸いっぱなしだ。モニカは口を吸われたまま、初めてのオーガズムに達した。声や体の緊張から、絶頂に達したのが分かる。だが、それで終わらず、口をくっつけたまま、またも、次のオーガズムに向かっているようだ。 リチャードは、ふたりの様子に驚き、体を起こし、改めてモニカの陰部を観察した。今や、リチャードはチャーリーの睾丸を持ち上げる必要はなくなっていた。モニカは、より深い結合を求めてか、尻を高く持ち上げ体を丸めた姿勢になっていた。この姿勢だと、チャーリーのペニスはまっすぐ垂直方向に打ち下ろす形になっている。 結合部分も見えるが、よりはっきり見えているのは、モニカの肛門だった。モニカの声の様子から2回目のオーガズムに達したのが分かる。そして、そのオーガズムに合わせて、彼女のアヌスが激しく収縮を繰り返すのが見えた。小さなすぼまりが、ヒクヒクと収縮を繰り返す。初めて見るその様子は異様だったし、興奮を誘うものでもあった。 ……モニカは、俺とやったときより絶頂に達するのが早かったんじゃないか? 俺の時より、熱がこもってるんじゃないか?…… リチャードはどうしてもそう思ってしまうのだった。 その時、モニカが、切羽詰まって絶叫に近い声で叫んだ。「ちゃ、チャーリー! 今度は、あなた! あなたがイクのを感じたいの!」 モニカは舌を突き出し、乱暴とも言える動きで唇をチャーリーの口へと押しつけた。 チャーリーはいったん唇を重ねたものの、話しをするため、離した。「いいぜ、モニカ。俺の熱いのがお前の中をいっぱいにするから、しっかり味わえよ!……こいつをゴムなしでできて、俺は嬉しいぜ!」 そう言った直後、チャーリーは射精を始めた。激しく締め付けるモニカの女陰にミルク絞りされつつ、この日、最初の射精が始まる。モニカのアソコの部分は、文字通り、ミルク絞りをするとともに、強烈な吸引もしていた。それもあってか、チャーリーの射精の噴射も激しかった。 そして、絶頂感を伴った射精がようやく終わる。ふたりはしっかり抱き合ったまま、しばらくじっとしていた。やがてチャーリーは体を動かし始めたが、終わった後の彼の行為も完璧だった。モニカの献身をねぎらうかのように心を込めて優しく体を抱きしめ、キスをしたのだった。これこそ、モニカが切望していた行為だった。 セックスの後の愛の行為。この点で言えば、リチャードは夫のジェフより優れていた。でも、このチャーリーという人は、そのリチャードよりもはるかに優れた思いやりがある男性だった。硬さを失った後ですら、3分から4分近く留まったままでいて、余韻を味わう時間を十分に保ってくれたのだった。 この男性とふたりきりだったら、そのままでいて余韻に浸っていてもよかったかもしれない。しかし、この部屋にはリチャードもいて、今の自分たちを見ている。体を起こし、股間やシーツに付着したヌルヌルを拭わなくてはいけなかった。 ぐったりと仰向けになったチャーリーの横、モニカは起き上がり、シーツの隅を握って、股間をぬぐい始めた。驚くほどヌルヌルがあって、その量に驚く。 そして、その時。まさに図ったようなタイミングの良さで電話のベルが鳴った。 チリリリリン! その音の大きさに、部屋にいる3人とも、驚いて跳ね上がった。電話機の底に音量調節のダイアルがあったが、その目盛りは最大に設定されていた。
モニカが優しくしごいている間に、チャーリーのソレの包皮はすっかり剥け、頭部が顔を出していた。これはモニカにとって新鮮なことだった。ジェフもリチャードも割礼しており、チャーリーのソレのような包皮を被ったペニスをいじるのは初めてだった。 ひとしきり愛撫を続けた後、モニカは、はあっと溜息をつき、再び彼のペニスを自分の陰部の入口にあてがった。そして、もう一度だけしごいた後、チャーリーを見つめた。 「ヤッテ……」 別に命じられたわけでもなく、自分からそう言った。「でも、優しくして……」 「こんな感じにか?」 チャーリーは落ち着いた動きで、腰をゆっくりと前に突き出した後、強く押し込もうとした。だが、今回も、彼の長いペニスは挿入することができず、曲がってしまう。 「くそッ、お前はキツすぎる。そのせいでちんぽが曲がってしまう!」 「ああぁ……どっちかというと、あなたが大きすぎるからだと思う。どんな女の人も、あなたにとってはキツイと感じるんじゃないかしら」 「アハハ、まあ、その通りだな。俺はこれまで何人か女たちのカラダを広げて楽しんできたものだし、その多くが人妻だったんだ。今度はお前の番だ。いったんお前が俺の体に慣れたら、どんな男を相手にしても大丈夫になるぞ……」 「……いいか、これを見ろ。今度はこうやって皮を被せた形で突き入れることにしよう。そうしたら、多分、皮が剥けるのに合わせて、するりと中に入れるようになるかもしれない」 そう言ってチャーリーは再び亀頭をモニカの陰唇にあてがった。「お前も両手で唇を左右に開いてくれ……そう、そうだ……その間に皮を被ったまま入れるから……ああ、いい。……いいぞ」 頭部に皮を被せたまま、チャーリーは、前よりも強く押し込んだ。今度もペニスが曲がり始めたが、それでも、何とか途中まで挿入することができた。太い亀頭全部が入りきったわけではなかったが、彼のペニスはモニカの穴を大きく広げていた。それを受け、モニカは大きなうめき声をあげた。 「あううううっ!……」 チャーリーは頭部だけを入れた状態でしばらく動かずにいた。これはリチャードもしたことだった。 そのリチャードはというと、ベッドの裾の椅子に座り、チャーリーの脚の間を通して、ふたりの結合部分を見ていた。モニカの陰唇が怪物の侵入を受けて、ピチピチになっている。それを目を丸くして見つめるリチャードだった。 この光景は、多分、リチャードがこれまでの人生で目にしたうちで最もエロティックな光景だったと言える。チャーリーの持ち物に激しい嫉妬を感じつつも、同時に邪悪な思いも浮かんでいた。……ジェフもここにいて見ていたらいいのに、実に残念だ。これを見たら、あいつのちんぽも俺のと同じくらい固く勃起しただろうな。 この時点で、モニカの頭の中からはジェフのことはすっかり消えていた。 「ちょ、ちょっと痛いっ!」 それまでチャーリーの背中に爪を立てていた彼女の両手は、すぐに、彼の腹へと移動し、突き押す形になっていた。歯を食いしばって圧力に耐えつつ、不安そうな顔で彼を見上げる。 チャーリーは自分の太い亀頭がモニカの膣口にどれだけ圧力を加えているか、充分に知っていた。むしろさらに奥に進んだ方が彼女にとっては楽になるのを知っていた。だが彼は、嗜虐的な気持ちもあり、さらに奥に侵入しようとはせず、そのままの位置を保った。リチャードが見ていることもあり、この状態を引き延ばしたい。 「すまないな、モニカ。こいつをお前に入れるには、太い頭のところでお前の体を慣らしておかないと無理なんだよ。だが、もう大丈夫だろう。お前のまんこは充分に広がったようだ。ゆっくりやってやるから安心しな」 ……ああ、そうだよ、ゆっくりとな…… リチャードは、あの巨大なペニスがモニカの若々しい女陰をどれだけ広げていくのか、よく見ようと、椅子に座ったまま、前のめりになった。 チャーリーは、正座に近い姿勢で、モニカと結合する部分を見下ろした。ゆっくりと少しずつ埋め込んでいく。亀頭を収め、より細い部分に差し掛かった時、一時、動きを止めた。可哀想になるくらい陰唇の肌が張り切っていて、それが嬉しいほどにキツク締め付けているのを堪能する。この締まりの良さには、彼ほどの女性経験がある男でも、魅了されずにはいられず、その部分から目が離せなかった。 「ああ、間違いない。お前のまんこは、俺が味わってきたうちでも一番きつく締まりが良いヤツだぜ」 チャーリーはちょっとだけ腰を引き、モニカの両脚をさらに左右に広げつつ、再び前に突き出した。これにより、さらに埋め込む量を増やしていく。モニカはもう充分に濡れていた。そろそろ本格的にハメることにするか。 チャーリーは気づかなかったが、リチャードはすでに椅子から降りて、ベッドのすぐ後ろの床に座っていた。食い入るように顔を突き出し、チャーリーの尻の先を見ている。1週間前に自分でもモニカのアソコの部分を広げたものの、それ以上にチャーリーが広げようとしている。それをよく見るためだ。 モニカは一瞬首を上げ、チャーリーの脚の間の先に、リチャードの顔を見た。呆けたような顔をして、タバコを咥えたまま、自分とチャーリーがつながっているところを凝視している。だが、彼女はリチャードのことは無視することにした。いま意識を集中させたいのは、このチャーリーという男性のこと。リチャードには、むしろ部屋から出て行って欲しい。 いま欲しいのは、これ。チャーリーには、彼の巨大なペニスを、人妻である自分の体に何としてでも挿入しきって欲しいと思っていた。それを入れられた時の充実感を楽しみたかった。望むらくは、リチャードには嫉妬心で苦しんでほしいと、このチャーリーという男性をここに連れてきたことを後悔してほしいと、そう思っていた。 太い男根をさらに深く押し込めらるのを受け、モニカは顔を歪ませ、断末魔のような声を上げた。そして、自分の体に侵略を続ける男を見上げた。……入れてくるとき、せめて、キスしてくれたら、いいのに。そうしたら、少しは苦しさも和らぐのに……! 「ほうら、とうとう入ったぞ!」 とチャーリーは高笑いした。亀頭部分がすっかり入りペニスの中ほどまで埋め込まれたのを確認したのだった。とは言え、細い部分になっても、モニカの小陰唇がぴっちり張ったままでいるのは変わらない。 「ここまで入れば、後はずっと楽になるはずだ」 チャーリーは、再び、腰を引き、いったん亀頭だけが収まる状態になった後、小刻みなストロークを繰り出して、じわじわと挿入を続けた。そして、結果的に、前よりも深い位置へと侵入していく。 最初、モニカは、両手を彼の腹に当て、突き返すようにして進攻に抵抗していた。だが、いつの間にか、その両手はリチャードの腹部を離れ、腰へと動き、今は背中へとまわって、抱き着くような格好になっていた。モニカも、ようやく彼の分身を受け入れられそうだと分かったからかもしれない。後はキスだけ。いまキスしてくれたら、最高なのに。 リチャードは目をくぎ刺しにしたまま椅子に戻り、興奮した面持ちで、またタバコを吸った。彼は、チャーリーがモニカにしていることを見て激しく嫉妬してるのは確かなのだが、こんな素晴らしいショーを見逃すわけにはいかない。 「ああん……」 モニカがまた悶え声をあげるのを聞いてリチャードの顔がじわりと笑顔に変わった。改めて注意深く見ると、モニカの両脚が、小刻みに震えながらゆっくりと持ち上がり、チャーリーの逞しい腰肉を包み込む格好を取り始めている。 そして、驚くべきことに、チャーリーのぶらぶら揺れる大きな睾丸が、モニカの臀部をピタピタと叩いているではないか。 ……とうとう、根元まで入れたのか!……何と言うか、すごいな……モニカはあいつを飲み込んだ。根元まで!…… とは言え、リチャードにはモニカの股間の様子は見えていなかった。チャーリーの睾丸で遮られていたからである。チャーリーは挿入をキメるとじっとして動かずにいた。 仕方なくというわけではないが、リチャードは視線をチャーリーの尻へと向けた。丸々と肉がついた逞しい尻肉。それを見つめながら、リチャードは、かつて、アナルを犯された時に感じた快感を思い出した。……モニカの代わりに自分がチャーリーの下に入って、あの男のペニスを突き入れられたらどんな感じがするのだろう……一瞬、そんなことを思うリチャードだった。 リチャードの心はそういう方向へ動いていた。チャーリーの尻を見つめていたとしても、それを犯したらどんな感じだろうと想像するのではなく、彼に犯されたらどんな感じがするだろうと、そちらに関心が向くリチャードだった。 当然のことではあるが、その時点でモニカはまったく別のことを思っていた。チャーリーの大きな体にのしかかられ、その巨根を根元まで埋め込まれ、受け止めている。 外からは見えないだろうが、チャーリーは彼女の中、埋め込んだペニスをピクピク動かしていた。その動きに反応して、彼女は、間断的に「あっ!」とか「うっ!」とか、短く喘ぎ声を出し続けていた。 実際のペニスの動きは些細なものかもしれないが、その巨大さもあって、少し動くだけでもモニカの官能に与える影響は絶大だった。まるで中で暴れ回っているように感じる。 「うううぅぅぅぅぅぅ……」 モニカが再び大きな声で喘いだ。 結合部分の緊張は極度に高く、痛みすら感じるほどだった。チャーリーにとっては軽い焦らしのつもりでペニスをヒクヒクさせているのだろうが、モニカにとっては、それを喜べる限界を超えた拡張を味わっているのは間違いなかった。 とは言え、モニカはいまだにキスを求めていた。……ここでキスしてくれたら、それに意識を集中できるのに……カラダにどんな痛みを加えられても耐えられると思うのに…… 一方のチャーリーの意識は、モニカではなく、リチャードに向いていた。リチャードにもっと寝取られの感情を味わわせてやりたいと。もちろんリチャードはモニカの夫ではないのだが、そんなことはチャーリーの意識にはなかった。リチャードに対して男として優位に立つ魅力は絶大だった。 「リチャード? もっとよく見たかったら、俺のタマを持ち上げて、その陰で何が起きてるか見てもいいんだぜ?」
チャーリーは、何の予告もせずに大胆に手をモニカの股間に持っていき、手のひらで陰部全体を覆うようにして前後に動かした。親指では淡く茂る陰毛の感触を楽しみ、他の指では湿った陰部を上下になぞる。そうした後、いきなり、中指の先端を彼女の中に挿し込んだ。 「あっ!」 モニカは思わず息を飲んだ。 「きついな。本当にキツイ。このキツさ、俺も味わわないわけにはいかないな」 チャーリーもモニカも、興奮で心臓を高鳴らせていた。だが、見ているリチャードも、このふたりに負けず劣らず興奮していた。 彼は、チャーリーがベッドに上がり、モニカの脚の間に割り込み、いよいよ挿入の態勢になるのを、ドキドキしながら見ていた。チャーリーが孟狂うペニスをモニカの小さな割れ目にあてがうのが見える。それを受けてモニカが体を震わせた。未だ挿入してないソレは、入口に頭を寄せても、ビンっと跳ね上がり、入口に留まっていることはできない。跳ね上がると同時に、先走りがトロリと糸を引いてモニカの中心部に垂れ落ちるのが見えた。 今、ふたりが体を接している部分が何か所かある。まずは、入口と先端だけとは言え、性器が触れ合っている。ふたりの脚も接触している。モニカの太ももの内側と、チャーリーの太ももの外側だ。そして、彼の両手は再び彼女の乳房を覆っていた。 モニカは思った。チャーリーがあの大きなモノを本格的に挿入し始めたら、あたしたちは、もっともっと接触の範囲を広げていくことになると。それを恐れる気持ちはあったが、同時に彼女は激しく興奮していた。モニカは、自分でもなぜかは分からなかったけれど、チャーリーには、できることなら、挿入した後、唇を吸ってほしいと思った。キスしてほしいと。 「教えてほしいんだが、君は本当にまだ17歳なのか?」 急に言葉をかけられ、モニカは少し驚いた。「え、ええ……ついこの前、17歳になったばかり」 「そうか、俺には、10代の女とセックスするのは、本当に久しぶりだ。実際、最後に10代の女の子とセックスした時は、俺自身も10代だったが。アハハ」とチャーリーは笑った。 「ともかく、君は結婚してるわけで、法律上は大人と言える。だけど、まだ、こんなに若いわけだから、まだまだ、知っておくべきことがたくさんあるな。どうだ? いくつか技を覚えたいと思わないか? その過程で君を本当の大人のオンナに変えてあげられるかもしれない」 「あ、あたし……よく分からないけど、構わないと思うわ。先週は、リチャードからいろいろ教わったし……」 とモニカはリチャードの方に目をやった。 「ああ、リチャードからは話しを聞いてるよ。君は、本当にハメ甲斐のあるいいオンナだって言ってたよ。まあ、俺にも俺なりに君に教えてあげられることがあるけどな。心の準備はいいかい?」 この時まで、モニカは、リチャードとの間に精神的なつながりがあると思っていた。特に、リチャードに、口唇セックスとアナルセックスをふたりだけの行為にするよう頼まれた時、そういう心の絆ができたものだと思っていた。だけど、リチャードが別の男に、自分のことを「ハメ甲斐のあるオンナ」と言ったと聞いて、そのような気持ちが薄らいでいくのを感じた。 「い、いいわ……して?……」 そう言いながら、モニカは股間に手を伸ばし、チャーリーのペニスを握った。ふたりがしゃべっている間に、それは中心部から逸れた方向を向いていたのだった。 手の2本の指でソレを握り、その太さを実感する。モニカは心臓が高鳴るのを感じた。モニカは、注意深くその先端を自分自身の穴の入口へと導き、改めて仰向けになり、目を閉じた。 「ヤッテって、言ってくれるか? 自分の口でヤッテって」 前の時も同じだが、チャーリーは、もし、この場にリチャードがいて観ていなかったら、こういうやり方でモニカの体を奪うことはしなかっただろう・ 「や……ヤッテ……。お願い。ヤッテほしいの……」 モニカ自身、これを待ち望んでいたように聞こえる声だった。 ゆっくりとチャーリーは挿入を開始した。それを受けてモニカは苦しそうな喘ぎ声や、小さな悲鳴を上げ続けた。リチャードはタバコをゆっくりと吸いながら、彼女の声を聞き続けた。チャーリーは頭部は入れたものの、さらに挿入しようと小さく突きを送るが、なかなか入っていかず、代わりに彼のペニスは中折れを繰り返した。 「ああ、ちくしょう!」 チャーリーは誰に言うともなく悪態をついた。「この女、本当にキツイんだ。デカいちんぽを持ってる者の問題がこれだ。女の中には、なかなか入れられない女がいる。どうやら、まず最初に、ちょっとこの女を広げておかなくちゃいけなそうだぜ」 そう独り言を言うなり、チャーリーは腰を引き戻し、下方へと体をずらし、モニカの陰部に顔を寄せた。そしてあっという間に彼女の股間に顔を埋めた。そこには彼自身が出した先走り液がついていたが、まったく気にしないようだった。 チャーリーはどこをどうすべきか、充分に心得ていた。モニカは、チャーリーの舌が仕事を始めるのを感じ、すぐに片手を彼の後頭部に添えて、それを享受した。 2分もかからぬうちに、モニカは悩ましい声を上げ始めた。腰が上下に波打ちし始め、腰を突きあげるたびに、チャーリーの頭を押さえる手に力が入った。チャーリーは、実に巧みにモニカを焦らし続け、オーガズムの寸前へと追い込んだ。それも一度に限らず何回も。その度、モニカが限界を超える直前で愛撫を止め、彼女は切なそうな声を上げるのだった。 それを繰り返した後、ようやくチャーリーは顔を上げ、激しく波打つミルク色の乳房の向こう、モニカの顔を見た。 「いまのはどうだ? これなら、がっちりハメてもらうカラダになってるんじゃねえか?」 モニカは顔を真っ赤にして、うん、うんと頷いた。そしてチャーリーの耳たぶを掴んで、引っ張り、自分の顔へと近づけた。 男の耳を掴んでセックスの態勢を取らせる。そんな切羽詰まった行動を見て、ふたりの男は、モニカが突然、性欲に火がついたように見えたかもしれない。だが、実際は、モニカの心の中では、チャーリーが挿入を試みた時からすでに体の炎は燃え盛っていたのだった。 ともあれ、モニカの乱暴な行為に笑いながら、チャーリーは再び彼女の上にのしかかった。美しく若々しい女体を見下ろしながら、ペニスを濡れて輝く女陰に注意深くあてがった。そして、その姿勢のまま、一度だけ根元から先端まで、ミルク絞りをするようにしてしごいた。鈴口から粘着性のある先走りが、一筋、とろりとにじみ出て、モニカのバギナに垂れ落ちた。 「俺のこいつが上手くお前のマンコにハマるように、もうちょっとヌルヌルを加えなきゃな。もうこれなら、お前は充分に濡れてるし、準備も良いな」 すでにチャーリーからは紳士的な言葉使いは消えていたが、モニカは全然気にしなかった。 チャーリーは再び挿入を開始したが、急に、気が変わったのか、モニカに指示した。 「お前が握って、自分で入れてみろよ」 モニカは素早く彼のペニスを握った。手は震えていたが、彼女自身はくすくす笑っていた。ちょっと引きつった笑いではあったが、彼女がその準備ができてることは、チャーリーにもリチャードにも明らかだった。 仰向けの姿勢では、それをするのが難しく、モニカは肩ひじをついて体を起こし、自分とチャーリーのつながるべき部分を見た。彼女はいきなり入れようとはせず、握った手を前後に動かし、しばらく愛撫しているように見えた。その一物の大きさ、能力を確かめているかのように、愛しいモノを撫でるような手の動きだった。 「すごく大きい……」 その声は優しく、その声音だけで、ふたりの男には、彼女が畏敬の気持ちを持ってそれを愛撫していることが分かるのだった。
Life story 「人生の物語」 「ああ、なんて……」 ケイシーは脚を広げながら言った。「すごく大きい」 「ありがとう」とジェイクは、ペニスの根元を握りながら言った。「心の準備ができていないなら、しなくてもいいんだよ? 僕は理解できるから、君が、もし……」 「いや。どうしてもしてほしいの」 彼女のその言葉に嘘はなかった。これは、彼女の女性化に至る長い旅の最後のステップであり、大人になってからの人生の大半を、この瞬間のことを夢見て過ごしてきたのだった。最悪の時も、イジメを受けていた時も、体を女性化する間も、女性的な立ち振る舞いを学ぶ間もずっと、彼女は本物の女性としてセックスをする時のことを夢見続けてきた。そして、とうとう、その瞬間が近づいてきたのだ。ここで怖気づくわけにはいかなかった。 「ねえ、しましょう。あたし、したいの」 ジェイクは、何か言いそうに、何か反論したそうに、ケイシーの顔を見つめた。だが、それは、彼がケイシーの気持ちを無視してのことではない。むしろその正反対で、彼は、ケイシーの感情を最優先に思う優れた男性であったからである。しかし、ケイシーの真剣な顔を見て、彼は考え直した。そして、何も言わず、潤滑クリームで濡れたペニスを彼女のアヌスの入口へと近づけた。先端がケイシーの肌に触れた瞬間、彼女はぶるっと体を震わせた。恐れと興奮が奇妙に入り混じった感情による反応だった。 そして、ジェイクはグイっと腰を突きだした。 「ああ、すごい!」とケイシーは荒い息づかいで叫んだ。すごく大きい。すごく太い。何ヶ月もディルドで訓練してきた後ですら、まるで体を引き裂かれそうな感じがする。だが、それでも、彼女は断念するつもりはなかった。「……続けて」 歯を食いしばりながら、何とか言葉に出した。「お願い、続けて……」 ジェイクは求めに従った。ゆっくりとではあるが、しっかりと、彼はケイシーの中へと着実に分身を埋め込んでいった。そして、ついに彼が完全に、完璧に中を満たしたとき、涙が彼女の頬を流れた。痛みはあったけれども、ケイシーは満足感を感じたし、かすかに快感も混じっていた。その快感は、今後、良いことが起きると予言してると言えた。彼女は知っていた。いずれは、この痛みは消えていき、快感だけが残るだろうと。幸せだけが残るだろうと。 これが彼女の人生の物語。そして、彼女はその物語の通りに生きていきたいと思ってる。 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
チャーリーはモニカに体を寄せ、ゆっくりと太ももの内側を撫で始めた。モニカはそれを受けてぶるっと体を震わせた。だが、チャーリーは決してアソコには手を近づけない。 リチャードは、チャーリーが愛撫を始めると、タバコを取り出し、口に咥えた。 その間、モニカは掃除のことを考えていた。明日は、ジェフが帰ってきた時、何も気づかないように部屋をきれいに掃除しなければと。 リチャードはいったんその場を離れ、ベッドの後方に椅子を持ってきて、座った。チャーリーがモニカに少し脚を開かせるのを見て、彼は自分に見せようとしてると分かり、微笑んだ。 「そう、そんな感じ。もうちょっとだけ広げられるかな? 俺がプレーしてる間、リチャードによく見てもらえるようにね?……」 モニカは顔を紅潮させながら、頭をもたげ、ベッドの裾の方を見た。開いた脚の向こう、リチャードが座って、こっちを見てニヤニヤしてるのが見えた。 「リチャード、あなた……」と言いかけたが、今はチャーリーが主導権を持っているのを思い出し、チャーリーに問いかけた。「……リチャードは見るつもりなの?」 モニカは、今はチャーリーが中心人物なのであり、彼がすべてを決めるのだろうというのは分かっていたが、ふたりがどんなことを計画しているのか、まったく知らなかった。 チャーリーは明るい笑顔で答えた。 「ああ、そうだよ。リチャードに見せてあげるつもりだ。でも、彼はすでに君の裸を見ているだろ? だから、見せてあげても構わないんじゃないかな?」 「そうね……だったら構わないかも……」 モニカは優しくつぶやき、その後、チャーリーに指示されたとおりに、脚を広げ、ふたりの男に秘密の部分を露わにした。 露わになったモニカの陰部に目を落としつつ、チャーリーも優しい声で囁いた。 「多分、君のソコは俺が見たことがあるうちでも一番美しいモノじゃないかと思うよ」 その声には、ほとんど美をあがめる雰囲気すら籠っていた。チャーリーは、ズボンの上から自分の盛り上がった股間を撫でながら、モニカに囁き続けた。 「じゃあ、今度は、そこの唇を自分で広げてくれないか? もっとよく見たいんだ」 デートか何かで、モニカとふたりっきりでいて、セックスへと誘惑する過程だったら、このようなことを頼むことはなかっただろうとチャーリーは思った。少なくとも1度は体を重ねた後で、互いのことをもっとよく知り合った後でなければ、こういうことは頼んだりしない。だが、今は、この場にリチャードがいるのだ。むしろ、リチャードという観客がいることで、大胆になっていさえした。 それはモニカも同じだったかもしれない。ためらいつつも、両手を股間に持っていき、恥ずかしそうに、そこの唇を左右にゆっくりと少しだけ広げた。 またも彼女は顔を真っ赤にさせた。これをチャーリーのためにして見せていることも恥ずかしかったが、リチャードの見ている前でしていることも同じくらい恥ずかしかった。 すでにモニカの心の中では、リチャードは愛人という立場から、他の男性との行為を見る観客へと変わっていた。もはや、彼に感じていた、特別に親密な男性という感情は消えていた。 「もっと広げてくれる? もっとよく見たいんだ」 モニカは言われたとおりにした。チャーリーはそこの部分を見つめながら舌なめずりした。 「ああ、すごい! やっぱり思った通りだよ。これは、完璧に美しい! 間違いようがないよ。俺が見たなかで一番美しい逸品だ!」 そのお世辞に応えるかのように、モニカはさらに広げようと左右に引っ張ったが、それは無駄だった。 「もうそれ以上は無理だよ。それだけ小さくて締まりが良い穴だということ。最初にそこを破ったのが俺じゃなかったなんて、本当に残念だ。でも、それだけ小さいところを見ると、俺でも、ある意味、君の処女をいただくことになるかもしれないね。これを見てごらん」 チャーリーは横たわるモニカのすぐ近くに立ち、ベルトを緩め、ズボンを降ろし始めた。リチャードは目を見張り、モニカはハッと息を飲んだ。 それは、すでにトランクスの前窓から外に出ており、にょっきりと突き立っていた。まさに巨大と言える代物だった。リチャードのそれより5センチは長いし、太さも上回っていた。先端の大きなコブのような亀頭は、真っ赤になっていて、怒り狂っているように見えた。 モニカは恐怖と興奮が入り混じった目でそれを見つめた。頭の中で計算をしていた。……ジェフは多分13センチくらいで、リチャードは16センチくらい。でも、この人のは20センチ以上はあるかもしれない!…… リチャードはたばこに火をつけたが、その手は震えていた。チャーリーがモニカに話しかける声が聞こえた。 「心配しなくて大丈夫だよ、モニカ。怖がってる目で見ているようだけど、大丈夫」 そう言ってチャーリーはトランクスを脱ぎ、蹴るようにして脇によけ、モニカとリチャードの前に直立した。完全に素っ裸で仁王立ちしている。そのそびえ立つペニスを、リチャードとモニカのどちらがより熱心に見つめていたのか、それを答えるのは難しいだろう。 チャーリーはペニスを握り、何回かしごいてみせた。しごくたびに、亀頭を半分覆う包皮が剥けては元に戻るのを繰り返した。 「で、俺が知ってるところだと、君とヤル男は俺が3人目になるんだよね?」 「2人目だわ」とモニカは素早く答えた。 チャーリーは顔をしかめて、リチャードの方を見た。「2人目?」 「ええ。夫とは愛し合ったの。そして……」 モニカはちょっとためらったが、「そして、リチャードとはヤッたの」 「ああ、そういうことか」とチャーリーは笑った。「そういうことなら、それに合わせてあげるよ。俺の前には、君がヤッた男はひとりだけ。君が愛し合った男はひとりだけ。じゃあ、よく『3回目はヤミツキになる』と言われるけど、それはどうかな? 愛し合うにせよ、ヤルにせよ、どっちにしても俺とのが最高ってことになると思うよ」 「最高かどうかは分からないけど……」とモニカはチャーリーが見せびらかしているペニスを見つめながら答えた。「でも、あなたのが一番大きいわね」 チャーリーはモニカが恐怖を感じているのを見た。 「優しくするから大丈夫だよ。コレを何とか中に入れたら、すぐに、君は慣れるようになるから。その後は、コレを愛するようになるかもしれない。たいていの女はそうなったしね。俺の知ってる女たちは皆、コレが欲しいっておねだりするようになるんだ」 チャーリーはそう言いながら、もう一回、しごいたが、その拍子にプレカムが出て、とろりと一筋の糸になってモニカの左脚のすねに垂れた。 「あっ、ごめん。標的を間違えたようだ」 とチャーリーは笑った。それから、ズボンを拾い上げ、ポケットの中からコンドームを取り出し、包みを開けようとした。 「その必要はないよ、チャーリー」とリチャードは笑った。「言い忘れていたが、彼女は妊娠しているんだ!」 嬉しい話を聞いて、チャーリーはくすくす笑い、コンドームをポケットに戻した。「それはいい! 生肌でヤル方がずっといいからな。それに、ゴムを装着するのが大嫌いなんだ。俺にはきつすぎるんだよ!」 「まあ、そうだろうな」とリチャードはチャーリーの勃起を見つめながら答えた。 「ただ、ひとつだけ楽しんでることがあって、それは、ゴムをつけなくちゃいけない時に、女にゴムをつけさせることなんだ。さっきのゴム、包みを破いてしまったから、遊びで彼女につけさせるのも面白いかもな、アハハ」 この時も、モニカとチャーリーの関係はリチャードを介してだった。ふたりの男はモニカをモノとみなしたような会話をしていた。チャーリーは、そういう会話をしてモニカがどう思うかを知っていたが、今はこれでも構わないと思っていた。時間が経てばいずれ、モニカともっと気持の上でつながるようになるだろうと踏んでいたからだった。
チャーリーは念を押すために、再び、モニカの夫のことを口にした。 「ああ、ジェフならきっとシカゴでもうまくやれると思うぜ。さて、俺はこのベッドのカバーを剥がすから、その間、そこに立って待っているんだ。その後、そのパンティを脱ぐところを見せてくれないか」 リチャードの時は、モニカはカウチを使ったが、今回は、カウチにこだわることはしなかった。なんとなく、もし、このチャーリーという男性とイヤラシイことをしなければならないとしたら、ベッドで行いたいと思った。こんなに大きな体をしている男性だと、ベッドでないと思うように動けないかもしれない。 それに加えて、リチャードにちょっと仕返しをしてやりたい気持ちもあった。リチャードにはカラダを許し、気持ちを通じ合ったと思ったのに、彼は、この男性を連れてきてあたしの体を抱かせようとしている。あのベッドの上でこの男性に抱かれ、リチャードに見せつけてやろうと思った。 チャーリーはベッドのシーツを剥がすと、モニカの方を振り向いた。モニカは片手の指をパンティに引っかけて待っていた。 今夜はリチャードが来ると期待して、モニカは特別の下着をつけていた。黒のガーターベルト、白いパンティ、それに茶色のナイロン・ストッキング。この時代の貧しい若妻にできる、いちばんのセクシーなランジェリーだった。リチャードもチャーリーも、揃って彼女の姿を見つめた。 「これ、脱いでほしいの?」 チャーリーは愛らしいモニカの姿を堪能しながら、答えた。「ああ、そうだよ。それを脱いで、本当のお前を見せてほしい」 モニカは、ゆっくりとパンティを脱ぎ降ろし、そして、恥ずかしそうに顔を上げた。 「そこの毛を手入れしているようだね。綺麗だよ。じゃあ、今度はポーズをとって見せてくれるか?」 モニカが取ったポーズからすると、彼女にはモデルの才能があったのかもしれない。部屋にある唯一の窓のところに行き、少し誇らしげに微笑みながら、後ろで両手を組み、胸を前に突き出して見せた。中央時間帯でのサマータイムであるので、そろそろ夜の8時に近づきつつも、窓から夕日が差しこんでいた。 「すごい、信じられないよ。この娘は本当に美しい。こんな綺麗な女が、田舎の若者と結婚したなんて」 チャーリーはモニカの目を見つめ、言った。「君は大都会に行くべきだな。そこなら、君の女性としての真価をちゃんと認めてもらえるはず」 おだてられてモニカは微笑んだ。「あたし、まだ17歳なのよ。女性と呼ばれるなんて、まだ……」 ……信じがたいとチャーリーは思った。まだ17歳で、これから知ることが山ほどあるわけか。ならば俺がたっぷり教えてやることにしよう…… チャーリーは、改めてモニカのカラダを眺めた。「きれいだなあ。君、本当にきれいだよ」 「ちくしょう! モニカがこういう格好して待ってると知ってたら、俺ひとりできたのに」とリチャードが口をはさんだ。 チャーリーはリチャードのことは笑ってやりすごし、モニカに話し続けた。「君はいつもガーターベルトとストッキングの格好でいるのかな?」 モニカは溜息をついた。「いいえ、今夜、リチャードが来るだろうって思って……」 「いや、俺は来たぜ、ちゃんと?」 またもリチャードが口をはさんだが、その口調は大人の男というより、不平を言う子供のような口調に聞こえた。モニカは優しい笑顔で頷いたが、目はチャーリーを見つめたままだった。 リチャードはカウチから離れたものの、立ったままだった。おそらく、立ったままでいた方が、裸になるモニカをよく見ることができると思ったからだろう。このアパートにはカウチを除けば、椅子は2脚しかない。その両方ともキッチンテーブルにあった。 「もう一度ポーズを取ってくれないか? 俺はこんなセクシーな女性を見たことがないんだ」とチャーリーが言った。 モニカは今度は両手を腰に当て、チャーリーの目を見つめながら、ちょっとふくれっ面をして見せた。明かりが差す窓を背に、ベッドの前、ポーズを取って見せる。前髪が顔にかかり、少し妖艶な雰囲気が出ていた。 ……この女が17歳だなんてあり得ない……とチャーリーは思った。だが実際は、モニカは16歳から17歳になって、まだ数日も経っていないのである。 この肌はどうだ? 両腕から胸元にかけての、この健康そうに日焼けした滑らかな肌! 顔はどうだ? 可愛らしいく、若々しい。しかも、幼そうとも、ちょっと小生意気そうともいえる表情。この顔が快感を受けたら、どんな表情を見せるのだろうか? そして、この胸はどうだ? 見事に育った豊満な乳房が、若干、左右外側へと顔を向けている。これほどの大きさなら、どんなに手が大きい男でも、手一杯になるに違いない。 ウエストはどうだ? キュッと狭まる腰と平らな腹。妊娠してるとは言え、まだ膨らんだ様子はまったく見えない。この腹が、そのうち、徐々に膨らんでくるというわけか。 さらに下へ移って、アソコは? 薄い茶色の毛に覆われた部分の魅力は言いようがない。実のところ、モニカは、まさにこの日、剃刀を使って、初めてその部分の手入れをしたのだった。この前、リチャードが来た時のことを思い出したからだった。彼女は中心部だけは残し、左右のサイドは綺麗に剃った。その効果は見事だった。リチャードも、モニカのその部分のこの姿を見るのは初めてだったし、もちろん、彼女の夫は見てもいない。 そして、モニカの美しい脚。まだ、黒ストッキングを履いたままで、パンティを脱いだ姿でのストッキングとガーターベルトが織りなすラインは、扇情的としか言えなかった。 そんな姿のモニカの横にはベッドがある。夫とだけ一緒になるべき夫婦のベッド。 モニカは、そのベッドに座り、片手で胸を隠しつつ、ハイヒールを脱ぎ始めた。ストッキングを脱ぐためには、まずはヒールを脱がなければならない。 「いや、それはそのままで」とチャーリーが言った。「女は、ヒールとストッキングをつけたままベッドに上がるのが最高にセクシーなんだよ」 モニカは、不思議そうな顔をしてチャーリーを見た後、ゆっくりと、その美肉のカラダをマットレスへと倒した。仰向けになりつつ、両肘で上半身を支えつつ、ゆったりと仰向けになる。チャーリーはすかさず、彼女の背に手を差し入れ、優しく枕を差し入れた。彼女の頭の位置に来るように、枕を入れる。モニカはそれを受けて、ゆったりと仰向けに横たわった。
「モニカ、こちらはチャーリーだ」と彼の方を指さした。「彼はシカゴの有力者のひとりなんだ。チャーリーは、今夜、こっちに用事があって来たので、ついでに組織の一番新しい女性を紹介しようと思ったんだよ」 チャーリーという男は、すぐにモニカのボタンを外した胸元に目を向け、すぐに彼女の瞳に視線を移し、その後、彼女の背後の部屋の中へ視線を走らせた。 別に招き入れたわけでもないのに、チャーリーはモニカの横を通り抜け、何も言わずにずうずうしく部屋の中に入った。わずかな家具しかない部屋を見回し、彼は頷いた。「確かにな。これだと、生活を続けるには、ちょっと援助も必要だろう。このモニカって女が本当にいいオンナなら、2週間くらいで俺のシマに異動してもらうよう、取り計らってもいいぜ」 いつか、こういうことになるかもしれないとはモニカにも分かっていたが、今、ここでとは思っていなかった。シカゴに移るまではこういうことは起きないと思っていた。予想したより早く起きてると思った。 「あのベッドとキッチンのテーブルと椅子2脚以外には、持ってる家具は、このカウチだけなのか?」とチャーリーが訊いてきた。 「ベッド」という言葉を聞いて、心臓がドキドキするのを感じつつ、モニカは頷いた。「このアパートは家具が一部だけだなの。カウチとベッドと、テーブルと椅子。あとは冷蔵庫だけ」 チャーリーは微笑んだ。「ということは、自分のモノと言える家具はひとつもないんだな」 「ええ。まだ……」 モニカは、この男を注意深く観察した。ひとつだけ確かなことは、この人が魅力的な男性であるということ。それに加えて、妙に強い男っぽさもあった。モニカはあそこが疼き始めるのを感じた。 「あの……本当にあたしたちをシカゴに移してもらえるんですか? 給与も大きく上がると?……」 モニカはおどおどしつつ尋ねた。 チャーリーは大きな声で笑いだした。「なんでだよ、当たり前だよ、モニカちゃん。アハハ。俺にはできるぜ。もちろん、あんたの旦那さんは、今のまま、良い……労働者として働いてもらうのだけどな」 モニカは「ちゃん」付けで呼ばれ、ドギマギした。驚いたわけではなかったが。 「ええ、そこは分かっています。ミスター……チャーリーさん。ジェフはとても良い労働者としてお役に立つと思います。がっかりさせません」 そう答えながら、モニカは、すぐに「良い労働者」とならなくてはいけないのは誰であるかを知っていた。そう、多分これから数分も経たずして、「良い労働者」であることを示さなくてはならないだろう。 チャーリーはモニカを上から下までじっくり見た。特に胸のところを長々と見つめる。「で、お前はどうなんだ? お前も組織に忠実なメンバーになるのか? 中に入るつもりなのか?」 モニカはうなだれた。足元を見つめながら、小声で言った。「ジェフが出世するためなら何でもするわ。それに、シカゴに移りたいと思っているし」 「何でもする」という言葉で、彼女は同意を示したのだった。気持ちのことを脇に置いて、冷静に人間関係を考えれば、この男性は、自分の夫の上司の上司なのである。リチャードとの間で何らかの愛情があるとしても、それは、この男性との関係では当てはまらない。 チャーリーはニヤリと笑いながら、モニカに近づいた。そして、少し前かがみになり、彼女のドレスの裾を掴み、その後、急にすっくと直立した。モニカは驚いて跳ねあがった。男が直立したのに合わせて、スカートがめくり上がり、パンティもガーターベルトも、ブラジャーも露わになったのだった。 モニカはチャーリーを睨み付けたが、彼は優しそうな笑顔を見せた。彼のそんな笑顔を見たのは、この時が初めてだった。その顔を見てモニカは少しだけ安堵したと言える。ひょっとすると、この人も普通の人かもしれない。モニカも彼に笑顔を返した。 「そういう顔がいいな。あんたも分かったようだな。ジェフはちゃんといい仕事につけると保証してもいいぜ。さあ、両腕を上げてくれないかな?」 彼はまだドレスを握ったままだった。 その間、リチャードはカウチの方に移動していた。カウチに腰を降ろしながら、チャーリーが、バンザイをしたモニカからドレスを脱がせるのを見ていた。一時的に彼女の顔がドレスの陰に隠れる。再び彼女の顔が現れたとき、頬は紅潮していた。脱がされたドレスが椅子へと放り投げられる。モニカはうつむきがちに、視線で放り投げられるドレスを追った。 この展開は、リチャードの時と全く同じだった。チャーリーはリチャードを介してモニカへ接近し、数分も経たないうちに彼女は性的な行為を受け入れることに同意してしまったのである。そして今は、ブラジャーとパンティとガーターベルトの姿になって肌を露わにしている。 こういうことに慣れているのか、チャーリーは事を急がなかった。まずはじっくりとモニカの胸を見つめた。ブラジャーに覆われていはいるが、固くなった乳首は、締め付けているはずの生地の裏からはっきり浮き出て見える。チャーリーは乳房の下側に両手を添え、数回、ぶるぶると揺さぶった。 「いいねえ、じつにいい。早く、このブラを外して、中を見てみたいな」 そう言うとチャーリーはモニカの両肩を優しくつかみ、後ろ向きにさせ、ブラのホックを外し始めた。 背中でホックが外されたのを感じ、モニカは両腕を上げ、チャーリーが彼女の腕からブラのストラップを脱がすことができるようにした。その間、彼女はリチャードと顔を合わせていた。リチャードはモニカが両腕を上げるのに合わせて、彼女の乳房が同じ方向に持ち上がるのを見て、嬉しそうに微笑んだ。モニカは、そんなリチャードの笑い顔を見ていた。 モニカはリチャードから目をそらし、壁を見つめた。ストラップが両手をすぎた後も、彼女は両腕を上げたままでいた。チャーリーは、ブラを外した後、脇の下から手を差し入れ、乳房に触ってくるはずと思ったから。他の女の人の胸をじっくり見たことがないけど、ジェフやリチャードの反応を見ると、あたしの胸は男の人には魅力的に映っているのかもしれない。多分、このチャーリーという人も同じ。あたしの胸をすぐにでも触りたいと思ってるに違いないわ。 ブラジャーが床に落ちた。チャーリーはモニカを前向きにさせ、ぐいっと自分に近づけた。そして大きな両手でモニカの乳房を覆った。張りのある、グレープフルーツほどのサイズの乳房。その量感や張りに嬉し笑みを浮かべつつ、彼は指の間に乳首を挟み、コリコリと揉みしごいた。左右の乳首はみるみる勃起していく。 「おお、このおっぱい、いいなあ。実にいい」とチャーリーはつぶやいた。胸を揉まれ、モニカは屈服したかのように顔を彼の胸板に寄せ、両手を彼の胸に沿えた。 チャーリーは、この反応を見て、モニカが今の状況を受け入れたことを察知した。ここから後は、この女は俺のモノになったな。俺が望むだけずっと俺のモノだ。少なくとも、今夜、夜が明けるまでは俺のモノだな……。 「綺麗なおっぱいだな」 チャーリーはモニカの乳房を握り、乳首をいじりながら言った。モニカは彼の胸に両手を添えていたが、今は、肩に近いところに移動した。そして、再び顔を彼の胸板へと押しつけている。 チャーリーは、モニカとふたりっきりになれたらいいのにと思った。すでに、この女は俺と気持ちの上で「つながってる」と分かるし、もし、優しく愛しあいキスをするというルートを進んだら、この女は確実に温かい反応をするはずだと思えるからだ。単なるカラダだけの征服より、気持ちの入ったセックスの方が何倍もいいのは自明だ。 この可愛い人妻は、こんなにも無邪気な顔をして、こんなにも優しそうなのだが、この状況を理解し、それに合わせた行動をとるまで、1分ほどしかかからなかった。何て女なんだ。いや待てよ、ひょっとして、彼女は俺のことを魅力的と思っているのかも知れない。だからこそ、こんなに素直に俺の気持ちに合わせた行動をとってるのかもしれない。 モニカは夫のためになりたいと思ってる。ここがカギだ。これをできる限り楽しいことにするには、モニカに常時、夫のことを頭に浮かべておくようにさせることが必要だ。 それにリチャードがここにいて、俺たちのことを見ているのも厄介だ。これだと状況が一方向にしか行かない。このままだと、モニカは俺とセックスするにしても、愛し合う行為にはならない。ただの肉体の結合だけのことになってしまう。
電話会社の男は、ちょっと名残惜しそうにドアのところで立ち止まった。モニカは、特に何も考えず、手を差し出し、握手を求め、男はその手を握った。「ありがとう」とモニカは言ったが、男は単なる握手にしては少し長すぎる時間、彼女の手を握っていた。 モニカは、ドレスの薄い生地を通して、勃起した乳首が男に見えているのを、はっきりと自覚していた。 「こちらこそありがとう」と男は手を握ったまま答えた。「奥さんのおかげで、私の今日一日が明るくなりましたよ」 モニカは、危うく男を自分に引き寄せそうになった。本当に危なくそうしそうだった。何とか自制心を駆り立て、彼女は顔を赤らめながら手をひっこめた。「それじゃあ。本当にどうもありがとう」 モニカは男が階段を降り始め、いったん立ち止まり、こちらを振り返り、手を振るのを見た。男はしばらく彼女の全身を眺めた後、彼は再び階段を降り始めた。モニカはそれを見届けた後、ドアを閉め、溜息をついた。 あの人は、スカートの中、太ももの奥の下着のところまで全部見ていたはず。そこまでは、モニカは確信していた。 彼女が知らなかったのは、男が階段の途中、彼女を見上げた時、少し脚を広げて立つモニカの脚から、脚の付け根に至るまで、しっかりと見ていたということだった。部屋の奥から差す日差しを受けて、彼女の薄地のドレスは、半透明の状態になっており、男に彼女の下半身の輪郭をはっきりと見せていたのだった。 パンティの中、陰毛で盛り上がってる部分ですら見えていた。もし彼女がパンティを履いていなかったら、男は、彼女の陰唇の形も見ていたことだろう。 電話会社の男が帰った後、モニカは受話器を取った。この地域は、まだ直接通話ができなかったので、交換手が出てくるまで10秒ほど待たなければならなかった。 「交換さん? 長距離通話をお願いします……」 モニカの両親が通話代金を払ってくれてたので、コレクトコールをする必要はなかった。 電話がつながり、モニカは母親と話しをした。両親とも元気だと知った。 長距離通話のことについて聞いたら、母親は、リチャードが出張したときとか、彼が電話をするなら、コレクトコールでしたほうがいいと答えた。というのも、ホテルの部屋からの電話は余計な料金を加算されるものだからと。でも、コレクトコールをするにしても、できるだけ会話を短く切り上げなくてはだめだとも。 ともあれ、モニカは、もうアパートにひとりきりで孤立することはないと思った。長距離電話をかけると分刻みで話しをしなくちゃいけないし、おカネもかかるのは事実だけど、ジェフがシカゴに出かけたときも、話しはできる。コレクトコールを使わない場合、公衆電話で25セント硬貨を山のように積み上げておくか、後からホテルにチャージされることにはなるけれど。 電話を設置した翌日、ジェフは再びシカゴ出張を命ぜられた。そして、再び、モニカは夜の間、アパートにひとりきりになる日が来たのだった。 階段のきしむ音を聞き、モニカはカウチから飛び跳ねるようにして、立ち上がった。リチャードがまた来てくれた! モニカは、彼が来たら、この前と同じことをするつもりでいた。もう抵抗したり、ためらったりはしない。あの電話会社の男の人のせいで、すっかり、その気になってしまっていた。ジェフは疲れていたのか、出張前夜に彼女を抱かなかったことも、モニカが高まっていた原因になっていた。 ドアの前、モニカはドレスの上のボタンを外した。胸の谷間が見えている。 ノックの音が聞こえ、わざと2秒くらい待った後、モニカはかすかに笑みを浮かべながらドアを開けた。だが、その笑みはすぐに消えた。「え? 何?」 ドア先にいたのはリチャードだったが、彼の他にもうひとり、男性がいたのだった。とても大きな体格をした男性だった。そびえ立つようにしてモニカを見下ろしている。リチャードよりも10センチ以上背が高い。
あそこの唇のヒリヒリ感は残っていたが、ほとんど気にならない程度になっていた。それでも、ジェフが挿入してきた時にモニカが感じたのは、自分がいかに長時間、そして激しくリチャードにカラダをむさぼられていたかということだった。 モニカは、リチャードの大きな亀頭が出入りするときに感じたゾクゾクした気持ちは感じなかったものの、ジェフのペニスは充分に大きいと思った。ジェフがもっと上手だったらいいのにと思わざるを得なかった。 そして、それまでと同様、この日の夜もジェフは長くは持たなかったし、女を喜ばせる動きもしなかった。ジェフに愛されている間ずっと、モニカはジェフとリチャードを比べていた。リチャードのことを思い浮かべながら抱かれていたら、ジェフとのセックスでもオーガズムを得られるのではないか。彼女はそんなことを期待して、ジェフに抱かれながらずっとリチャードのことを思い出していたのだった。 モニカは罪悪感を感じていた。あんなにリチャードとのセックスに夢中になってしまったことに罪悪感を感じていたし、いつかまた機会があれば、リチャードを体を重ねるつもりでいることにも罪悪を感じていた。夫の上司と交わした約束通り、彼女は、ある種の性行為も、体のある部分も夫には許さなかった。それはリチャードが相手の時だけ許される行為であり、カラダだった。 「ねえ、モニカ?」と、早すぎる射精を終えて満足げに仰向けになったジェフは、モニカに言葉をかけた。「いつか僕がシカゴに出張に出たとき、僕の部屋からこっちに電話をしようと思ってるんだ。電話越しにセックスできるんじゃないかって……」 「電話でセックス?」 「うん。多分、すごく楽しめるんじゃないかって思うんだけど」 「そんなことしたら、すごくおカネが掛かっちゃうわ」とモニカが心配そうに言った。だが、すぐに彼女はクスクス笑った。「だけど、そもそも、うちは電話を引いてないわよ。ウフフ」 「電話会社は、初めての客には前払いをさせてるんだけど、でも、次の給料日の後なら、電話を引き込むことができるんじゃないかな。今度、確かめてみるよ」 モニカは、2回ほど公衆電話で実家の母に電話していた。だから、電話料金のことはよく知っていたし、長距離電話のことも知っていた。「でも、コレクトコールって言うの? それをするためにはオペレーターさんを通さなくちゃいけないし、おカネもかかるんでしょ? 料金はいくらくらい? 最初の3分に1ドルくらいなのは知ってるけど、それを超えたら、もっとかかるんでしょ?」 ジェフは笑って、モニカの胸に手を伸ばした。「その場合は、僕たち早く済ませなくちゃいけないね」 そう言って、優しく彼女の乳房を揉んだ。「早く済ませられる?」 「そうしなくちゃいけないわね」とモニカは笑みを浮かべた。だが、彼女は心の中でつぶやいていた。……ジェフはあたしがイッたかどうか気になったことがないの?……とはいえ、すべてのことにかすかに罪悪感を感じていたことも事実だった。 その2日後の昼、モニカは夫の職場である駐車場を訪れた。ジェフと一緒に昼食を取ろうと思ったからだった。リチャードの顔を見たモニカは、明るい笑顔で挨拶をした。その頃には罪悪感はほとんど消えていた。彼女の目は「問題はないわよ」と伝えていた。 ジェフは、モニカがリチャードに挨拶するのを見ていたが、ひとかけらも疑っている様子はなかった。モニカとリチャードは、ジェフの目の前で無言でメッセージを交し合っていたにも関わらず、彼にはまったく気づかないのだった。 モニカはまだ10代で、高校も卒業していなかったので、夏の間、仕事をすることはアルバイトとですら、ほとんど不可能だった。加えて、仕事に行くための車もなかった。モニカたちが住んでいる地域では、たいていの仕事は、街の中心部のオフィスかデパートが職場であり、そこに通うには車が必須だった。 そこで、モニカはたいていの日は、ラジオを聞きながら掃除したり、映画スターのゴシップや若者の恋愛事情についての記事が載ってる雑誌を読んで過ごしていた。そういう毎日は、すぐに退屈になるだろうとは分かっていたけれど、さしあたり今は、次にリチャードが来るときのことを想像して暇をつぶすのだった。 その翌日、ジェフが仕事に出た後、モニカがカウチに座って、ラジオを聞きながら雑誌を読んでいた時、誰かが階段を上がってくるのが聞こえた。……まさか、リチャードが来たの? だけど、ジェフがこの町にいる時に来るなんて、あり得ないはずなんだけど…… ドアをノックする音が聞こえた。彼女はサマードレスを着ていたが、ブラジャーは着けていなかった。でも、ドアの向こうにいる人が夫かリチャードなら、気にすることではない。……リチャードに違いないわ! モニカはワクワクした気持ちでドアを開けた。 「こんにちは」 ドアの向こうにいたのは、作業服を着た男だった。電話機を抱えつつ、帽子を脱いで挨拶してる。「下にいる婦人から、あなたのお部屋がこちらだと伺ったもので。ご注文の電話の設置をしにまいりました」 男は、一度モニカの胸元へ視線を落とした後、ゆっくりと彼女の顔へ視線を戻した。それを見てモニカは顔を赤らめた。リチャードが来たと期待し、乳首が硬くなっていたのに気づいたからだった。 「……でも、あたしたち電話なんか注文してませんよ。そんな余裕は……」 「もう支払い済みになってます。こちらが支払った方の住所です」 モニカは、多分ジェフが払ったのだろうと、男が出した書類を見た。だが、支払人は彼女の両親だった。注文書には伝言が添えてあった。「電話をつけてもらったら、電話してきてちょうだい。交換を通してコレクトコールでいいわよ。それに、連絡を取り合えるように、そちらの番号も教えて。いつかけてきてもいいから……」 「どちらに取りつけましょうか?」 「その色のしかないの? 黒だけ?」 「車に戻れば、赤と青の電話もありますよ。ご注文は黒電話だったもので。ですが、月々50セント追加料金をお支払いいただければ、他の色のに変えられます」 「あら、おかねがかかるの? だったら黒電話のままでいいわ」 「分かりました。それで、どこに設置しましょうか?」 「ベッドわきの、あのドレッサーの上にお願い」とモニカは答え、またも顔を赤らめた。ベッドのことを言った時だった。知らない男の人に自分たちのベッドを指さすのは、恥ずかしかった。このアパートの問題のひとつが、これだった。誰を招いても、自分たちのベッドを見せることになってしまう点。 この部屋には、実際、前に電話が引かれていたらしい。前まで住んでいた人たちが引いていたのだろう。その人たちは、電話をキッチンのカウンターに引いていた。 「だとすると、電話線をこっちまで伸ばす必要がありますね。でも、数分で済みますからご安心を。将来的にひとつの家に2台設置するのをお考えなら、月々たった2ドルで可能ですが?」 モニカは思わず笑ってしまった。「このアパートで電話を2台なんて考えられないわ。1メートルも離れていないところに、もう1台なんて、うふふ……」 彼女が笑った時に、胸が上下に揺れるのを、電話の男は見逃さなかった。 「分かりませんよ。友だちや親せきと会話するときのために2台欲しいというお客様も、割といるんです」 「なるほどね。でも、さしあたり、あたしたちは1台で十分だわ」 回線がすでにできており、壁の穴開け工事も不要だったので、電話機の設置自体はすぐに終わった。男が作業をしている間、モニカは、魅力的と言えるその男のところを見続けていた。彼の体を見ていた。 男性ふたりと経験を持ったばかりのモニカにとって、すべての男性が興味の対象になっていた。もちろん、セックスのためではないが、とにかく好奇心をそそられるようになっていた。 男はベッドに腰掛けるようにして作業していた。彼が座っている位置は、モニカが寝る時に、ちょうどお尻がくる位置だった。ジェフと一緒に寝る時、彼が右手を使えるよう、モニカは右側に寝る習慣になっていた。 今は夏の昼下がり。気温がどんどん上がっていた。電話の男は作業着を脱ぎ、シャツ姿になっていた。別に肥満体ではないが、彼はベッドに座ったまま、床に配線を固定するため前かがみになっていたので、ズボンの中から尻が少しはみ出ていて、尻の割れ目が見えていた。 それを見ただけで、モニカの心は、リチャードが敷いたレールに乗ってしまった。あのいち夜、カラダを重ね続けた結果、彼女の心にはしっかりと軌道ができていたのである。男性とふたりだけでベッドの近くにいることも相まって、彼女の心は、ほとんど自動的にセックスのことを思い始めていた。モニカはしばらく男の尻の割れ目を見続けた後、ベッドの反対側に回り、男の正面にくる位置に腰を降ろした。 電話の設置自体はすぐに終わったものの、電話会社から新しい番号の割り振りを待たなくてはならず、それは予想以上に時間がかかった。その間、モニカは彼に対面するようにカウチに座っていたが、ドレスの裾が膝上までめくり上がっていた。男はちらちら彼女のことを見ては、すまなそうな微妙な笑みを繰り返し浮かべていた。 ずいぶん待たされるのねと思いつつ、モニカは、男が目を離すのを待って、左側に体を伸ばし、サイドテーブルにあった雑誌を取った。その時、自然に脚を広げたのだが、それを受けて、スカートの裾がさらにめくれ上がった。 モニカは何気なく、その動きをしたのだが、そうしつつ、脚を広げた瞬間に男が視線を戻したことも充分知っていた。 彼は低い姿勢をしていたので、多分、脚の付け根まで見えていただろう。モニカは、それに気づきながら、少なくとも5秒くらいは、そんな脚を広げた姿勢のままでいた。その後、わざと雑誌の表紙を確かめ、興味がないようなフリをして、別の雑誌を取ろうと、また同じ格好になった。今度は前よりも脚を広げる形になった。 もちろんモニカは、この行為を意識してやっていたし、楽しんでもいた。初めての体験ということもあって楽しかった。自分は主婦で、立派な大人となって、自由に行動できている。そして、今は男性とふたりきりで部屋にいる。その男性は、自分に対して性的な想像をしてると知りつつ、そうしてる。 背伸びするようにして、別の雑誌を選ぶフリをした。わざと脚をさらに広げて。今度は、パンティがちらりと見えたばかりか、白いパンティだというのも見えていたはずだし、かすかに陰毛の影も見えていたはず。どのくらい見えているのか分からなかったので、モニカは、しばらくその姿勢のままで、何か特定の雑誌を選んでるフリを装った。これだけ時間をやったら、ちゃんと見えてるはず……そう思えるまで。 チラッと男に顔を向けたら、男は素早く視線を外した。「あら、いやっ!」と言いながら、スカートがめくり上がってることに初めて気がついたフリをし、つつましやかに、裾を元に戻した。もちろん、男は見てないフリをしつつ、ずっと見ていた。 テストの通話をした後、彼は紙にメモし、モニカに手渡した。「はい、これが新しい番号です」 「それに運がいいですよ、奥さん。今のところ、共同回線ではなく個人回線として電話を使えます。隣のブロックの人はできないんですがね。その状態がいつまで続くかは保証できません。誰かが後で回線に加われば変わります。ですが、今のところ、共通回線をお客様だけで独占してる状態ですよ」 「ということは、共同回線の安い料金のままということ?」 「そうです。今のところは。誰かが新たに加入するまで、この状態です」 「良いわね。ありがとう」とモニカは立ち上がり、彼から書類を受け取った。「電話をつけるなんて思っていなかったわ。これで、うちの親と話せるばかりか、夫が出張しでも、話せるようになる」 モニカの頭の中では、すでに、ジェフが出張したときに電話越しのセックスをすることも考えていた。誰に聞かれることもないと分かれば、気になることは、時間と料金だけとなる。 「ご主人は出張中なんですか? あなたのような美人の奥さんをひとりにしておくなんて、残念だなあ」 男はそう言いながら、またも、視線をモニカの全身に走らせた。そして、モニカも、脚の間が疼くのを感じた。いまや、お馴染みの感覚になっていた。 モニカは、自分がいかに危険な状態にいるかに気づき、顔を赤らめた。今だけではない、いつも危険な状態にいる。「あ、でも、そんなに長く家を空けてるわけじゃないんです・時々、半日程度、町を離れる感じ」 モニカは嘘をついた。こう言っておけば、多少は安全だと思ったから。半日程度と言えば、夜は独りではないと分かるはず。 男は何かうまいことを言おうと頭を巡らせた。この会話を何か性的なものに変えることはできないだろうか、と。「それは淋しいですよね。でも、ご主人が泊りがけの出張に出たときには、これからは電話があるので、ご主人とお話ししながら、ベッドですごく気持ちよくすごすこともできますよ」 モニカは顔を赤らめ、今の言葉の性的な面に気づいたことを示す言葉を言った。「ええ、そういうことがあったら、楽しいわね」 電話男は思った。電話の取り付け作業で奥さんしかいない場合が割と多いのだが、そんな場合、普通、電話をベッドサイドに置くということはない。これは稀有なチャンスかも。しかも、この奥さん、若いし、可愛いし、こんなに良いカラダしてるのは見たことがない。 他の主婦たちと会話してきた経験から、男はさらに性的な会話につながりそうな言葉使いをした。「ええ、料金がすごく高くなるのは残念なんですがね。話しの内容によっては、長距離電話でするには長くかかりすぎることもあるし……」 それはモニカも言いかけたことだった。彼女が思ったことは、夫婦の一方にとっては長くかかりすぎるかも、ということだった。 そういう返事をしていたら、この男が会話をリードする可能性が無限に広がったことだろう。だが、モニカが実際に発した言葉は違った。「でも、主人は泊りがけの出張はしないから、長距離電話の料金についてはあんまり心配しなくてもよいかもしれないわ」 心の赴くままに話しを進めたら、どこまで行ってしまうか、不安になったのだった。……いけないわ。あたし、知らない男性に何かエッチなことを告白してしまいそうになっていたかも。 カウチに座り、彼が働く姿を見ながら、モニカは夢想していた。男が情熱的にキスをした後、ドレスを脱がすのを。そして、乳房が露わになると、男は前かがみになって覆いかぶさり、乳首を口に含むのだ。 さらに、男のペニスについても思いを巡らしていた。あの作業着のズボンの中に、どんなものを隠しているのだろう? リチャードとセックスした間、彼はしきりに自分のペニスとジェフのペニスを比較していた。それに慣らされたモニカは、当然のように、他の男性を見ても、彼らのペニスについて想像してしまうのだった。 そして彼女はあることを思いついた。リチャードに教わった、口で男性を愛してあげる行為である。アレをするとしたら、そんなに時間はかからない。それに、ジェフとリチャード以外の男性のアレがどんなふうになってるのかも知りたい。リチャードには、夫にはフェラをしないと約束したけど、夫以外の男性に対しては、何も約束してないもの。 もし、モニカが彼のペニスを見ることができていたら、彼女は、リチャードばかりでなくジェフのよりも短いものの、ふたりよりも太いペニスがあることを知ったことだろう。驚くほど太いわけではないが、根元から先端にわたって全体的に太いペニスだ。それを中に入れられたら、恐らくモニカは目を丸くして驚いたことだろう。 モニカは、危うくフェラのことを言いそうになっていた。それを思っただけで、彼女の顔は真っ赤になっていた。男はモニカが顔を赤らめたのを見て、どうして赤くなってるんだと、いぶかしく思った。
だが、モニカが驚いたのは、アヌスではなくバギナの方だった。リチャードのせいでモニカのあそこは若干、ヒリヒリした痛みを感じるようになっていた。彼のペニスがジェフのよりも長いからというよりは、むしろ恐らく、リチャードの亀頭がジェルのよりも太いせいによるのだろう。さらに、彼が、挿入をするたびにモニカが見せる反応を見るのを楽しんでいたせいでもある。 リチャードは、亀頭部分だけを使って出し入れをする動きを繰り返していた。入れるたびに、彼女の陰唇が広がり、亀頭部分に愛しそうにまとわりつき、包み込む感触がたまらない。彼女のその部分は、入れる時は、キツク閉じているのに、押し込むと、抵抗を諦めたかのように屈服して唇を開く。それなのに、抜くときは抜くときで、今度は名残惜しそうに抜き切るときまで離そうとしない。極上の感触だった。そして、モニカもその動きを喜んでいた。とは言え、かなり擦られ痛みが生じていたことは否めない。 リチャードは、内実、意図的に彼女に痛みを残すよう動いていた。明日になり、自分と別れた後も、モニカは、陰唇のヒリヒリした痛みを感じ、自分との行為を何度も反芻することになるだろう。それを狙っていた。さらに、多分、明日の夜になるだろうが、ジェフが戻り、モニカとセックスするときにも、この痛みを感じるとしたら、なおさら面白い。 リチャードは、モニカの中に入った回数でも、時間の長さでも、ジェフを超えたいと思い、盛んに抜き差しを繰り返したし、モニカの方も自ら腰を突きあげ続けた。ほとんど、つながりっぱなしでいたと言ってよい。 ふたりは、実際、結合したまま、うたた寝した。ふたつある枕のうち、ひとつは仰向けになってるモニカが使った。もうひとつの枕は、いつの間にか床に落ちていたが、リチャードは、それを拾うのもおっくうと感じ、モニカに覆いかぶさったまま、彼女の肩を枕がわりにして眠った。仮眠をとる間も、リチャードは、ほぼ勃起をしてる状態で、モニカの中に埋め込んだままだった。 もちろん、リチャードは目標を軽々と達成した。結婚してから3週間、その期間で通算してジェフがモニカの中にいた時間が計測できるとして、リチャードは、それよりも多くの時間をモニカとつながってすごしたのだった。しかも、たった一夜で。単に時間だけの話しではない。彼は、ジェフのよりも長く、亀頭も大きいペニスを使って、考えられるあらゆる方法でモニカの体を堪能した。 だが、モニカが一番楽しんだのは、彼のペニスではなく、むしろキスであった。実際、リチャードはジェフよりもキスが上手だったし、ふたりは、唇を重ねることができる体位でいるときは、ほぼいつも、キスをしていたと言える。 若く、未熟だったモニカは、キスを愛の行為であるとみなしていた。実際、初めてオーガズムを感じたのも、セックスをしながら、キスされたことが大きな理由だった。 オーガズムについて言えば、リチャードとの最初のセックスの後、モニカが彼に生まれて初めてのオーガズムだったと言ったことは、リチャードを大いに喜ばせ、彼の自尊心をとてつもなくそそり立てた。モニカは、最初は、自慰でオーガズムを味わったことを秘密にしておくつもりだったが、セックスの情熱に任せて言葉のやり取りをしているうちに、どうしても、それを秘密にしておくことができなくなってしまったのだった。 モニカは、あの「廊下での出来事」のことを再び話題にし、ひょっとしてリチャードが部屋から出てきてくれるかもしれないと、少し待っていたと言った。それを聞いてリチャードは「もったいないことをしたなあ」と笑った。「だけど、俺が知らなかったのは多分良かったかもな。知ってたら、お前にとって生まれて初めての本物の男とのセックスが、廊下で立ったままのセックスだったってことになってしまったかもしれないからな」 それを聞いてモニカは嬉しそうな顔でリチャードにしがみついた。夢中になって彼にキスを繰り返しながら、「いろいろ教えてくれてありがとう」と言った。本当は「愛してる」と言いそうだったが、それは口には出せなかった。 もし、その言葉を言っていたら、リチャードにとっては、その前の会話よりも嬉しいことだっただろう。実際、リチャードはその言葉をモニカに言わせようとしていたのだが、彼女は直接的には言わなかった。その言葉を言ったら、ふたりの関係は確定的になっていたと言える。 だが、言葉は別として、モニカの振る舞いの変化は、非常に明らかだった。嫌々してるようなそぶりは消え、もっと多くを自ら求める態度に変わっていた。リチャードの頭を抱きかかえキスしながら、しきりと彼の分身に向かって自分から腰を突きあげてくるようになっていた。たった一夜で、しかも、夫から車で4時間しか離れていない場所で、モニカは貞淑な新妻から、体を使われるのを喜んで求めるオンナへと変わっていた。 リチャードは、モニカをこれほどまで変えたことに有頂天だった。そして、この支配力を使って彼女を新しいレベルに押し上げようとした。 「モニカ? お前は、ジェフのアレを口に入れたこともなければ、アナルセックスもしたことがなかった。だが俺とはしたわけだ。だから、これは俺たちだけのことにしたいんだが、どうだ? 口でするのもアナルセックスも俺と一緒の時だけにするんだ。そうすると、俺とお前の間の特別なコトと感じられると思うぞ」 そう言った後で、今度は、自分がどれだけモニカを支配しているか、確かめる質問だ。「お前もそうしたいと思わないか? ジェフには口でやるのも、アヌスですることも許さないんだよ。どうだ?」 もちろんリチャードには、このようなことを求める権利などなく、どうするかはモニカの勝手だったが、彼女は一瞬もためらう素振りは見せなかった。「いいわ。ジェフには、これまでしたこと以外はさせないことにする!」 それほど彼女はリチャードに、いや、リチャードのとのセックスで得られる肉体的、心理的な快感に魅了されてしまっていたのだろう。 「約束するか?」 「約束する」 その返事を聞いた瞬間、リチャードは部下の若妻を完全に支配したと確信した。自分だけがモニカを相手にできる行為が確定した瞬間だった。と同時に、ジェフが、知らないうちに、「夫の権利」のいくつかを喪失した瞬間でもあった。 それから、しばらくしてリチャードは帰っていった。すでに、夜は明け、陽も高くなっていた。アパートの階段を降り車を出すとき、特段、音をたてないようにと注意する必要もない時間になっていた。 モニカは裸でカウチに横たわったままの姿でリチャードを見送った。疲労感はあったけれども、充実した疲労感だった。何もかも初めてのことだったので、自分の体がどうなったのか分からなかった。リチャードが帰った後、ぐったりとしたまま、手鏡を取り、自分の股間を見てみた。その部分は、リチャードのせいで赤く腫れあがっていたが、むしろ、そのような状態にされたことが嬉しい気もした。念のためにアヌスの方も確かめた。そちらは普通の状態だったのを見て、安心した。 モニカが罪悪感を感じたのは、ずっと後で、その日の夜、ジェフがシカゴから戻ってきて、彼女にカラダを求めてきた時だった。
Obsession 「強迫観念」 「彼の奥さんに、無理やり、ああさせられたって聞いてるよ」 とあたしの旧友のひとりが言った。 「いや、僕の場合は違うよ。彼は、なんかの事故にあったって聞いたんだけど」と別の友人が言った。 「あれは、邪悪な精神医が彼に催眠術を掛けたんだよ」と、また別の旧友が言った。「あいつが、あんまりたくさんの人妻と浮気を繰り返すものだから、って」 あたしは、みんなの推測を立ち聞きしながら、微笑んだ。もちろん、みんな、あたしが聞いてるとは思っていない。それに、たとえ聞かれているのが分かっても、みんな、気にするとは思えない。彼らにとっては、あたしは、ただの女体化された裸の淫乱にすぎないから。そして、あたしの外面いについては、その特徴づけは完全に正しい。でも、あたしの心の奥底には、それとは別の存在も生息している。昔のあたし、すなわち、ボクは、まだ表面下に潜んでいるのだ。ただ、何もできず、自分自身の行動をどうすることもできずにいるのだけれども。 もし、みんなが本当のことを知ったら何と言うだろう。そのことを考えずにはいられない。みんな、心配するだろうか? そもそも、そんなこと信じてくれるだろうか? あたし自身ですら、ようやく信じることができたというのに。実際に、身をもって経験してきたあたし自身ですら、やっとの思いで信じることができたというのに。 分かって欲しいのだけど、あたしもかつては普通の男だった。というか、少なくとも、男と言えそうな存在だった。割とイケメンで、腕力もあり、もちろん女が好きだった。典型的なプレーボーイ。だけど、突然、何の前触れもなく、あたしの人生が急変してしまったのだった。そうなってしまった理由はひとつだけ。でもとても重要な理由だった。 それは、突然、あたしはおちんちんが欲しくてたまらない状態になってしまったということ。 みんなの気持ちは分かる。あたしが気ちがいじみたことを言ってる、と。ストレートの男だったのに突然、男性器に憑りつかれるなんてあり得ない、と。そんなの、訳が分からない、と。人間の性的志向は、そんな変化はしないものだ、と。 まあ、でも、あたしの場合、本当にそうなったとしか言えない。それに、それ以前まで、女性のことが気になって仕方なかった頃の気持ちよりも、男性のことが気になって仕方ない気持ちの方が強くなっていたのだった。というか、男のカラダことしか考えられない状態になっていた。憑りつかれていた。夜も眠れない。食事も満足に取れない。自分の世界が、すべて、他の男性の性器を崇拝することを中心に回り始めたのだった。 そうなってからゲイサイトのGrindrに登録するまでは、すぐだった。それはちょっとは助けになった。でも、逞しい男性の肉体をちょっとだけ味わうたびに、もっともっと欲しくなっていった。欲しくてたまらない状態になっていった。そして、やがてあたしは、他のことはどうでも良いと思うところにまで達してしまった。アレを唇で包んでいなければ、それとも、アレをお尻の穴に入れてもらっていなければ、ちっとも幸せを感じないような状態になっていた。 多分、あたしは気が変になったのだろうと思う。どこか狂ったところがあるのだと思う。でも、あたしはそんなことは気にしない。必要なモノを得られてる限り。そして、実際に、その必要なモノは得た。数えきれないくらい何回も。でも、それ以上に、あたしは、欲しいモノを手に入れるチャンスを得られる立場になれるよう、自分の外見も変え始めた。そして、すぐに、当たり前と言えば当り前だけど、あたしにとっては恐ろしい事実に気がついたのだった。……女性の方がゲイの男性より、たくさんおちんちんのご褒美をもらってるという事実。だから、自分も女性に変わろうと思うのは、理にかなった判断だった。 そして、実際、あたしは女体化した。ホルモン。手術。それがどれだけ犠牲を要しようとも、あたしは躊躇わずにそれを行った。そして、それは功を奏した。女性っぽくなればなるほど、あたしは男性にとって好ましい存在になっていった。そして、今は? まあ、ほぼ完ぺきと言える。好きなだけ、男を頬張ることができるようになっている。それができさえすれば、あたしには他に何もいらない。 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
リチャードは、モニカにしばらくしゃぶらせ続け、再び勃起を取り戻した。この日すでに、モニカにセックスによるオーガズムを味わわせたばかりか、口を使った愛撫も、69も、ミルク飲みも教え込んだリチャードだったが、さらに進んで、もうひとつのことを教え込んだのだった。自分好みのオンナにするためには、アナルでもつながれるような女でなくてはならない。 彼の意図に気づいたとき、さすがにモニカもあわてたが、リチャードはすかさず、どのカップルもやってる普通の行為だと嘘を言い、うぶな彼女を説得した。リチャードはモニカの処女を奪った初めての男になることはできなかったが、それ以外の行為については、すべて最初の男になりたがったのだった。 リチャードは、モニカをうつ伏せにし、下腹の下に枕を置き、尻を浮かせた姿勢にした。そしてワセリンを使う。彼がその部分に挿入を始めたとき、モニカは痛みを感じたが、それは最初だけで、予想外にわずかな痛みだけだった。リチャードは、亀頭部分が彼女のアナル入口の筋肉を通過するとき、できるだけ痛みを伴わないよう、力を込めて素早く通過したからだった。彼は、いったん、頭部を挿入できれば、肉茎自体はさほど太くないので苦痛はなくなると知っていた。 モニカの体を慣らすよう、リチャードは、しばらくの間、優しい動きを続けた。その後、彼はモニカの体を抱えたまま、左側を下にして横寝になり、右腕を彼女の胴体に、左腕を彼女の首に巻き付ける姿勢になった。背後から回した両手で、左右の乳房を揉みながら、ゆっくりとした動きでアナルに出し入れを続ける。 そもそもアナルセックスをロマンティックな行為にできるかどうか分からないが、リチャードは、この行為をモニカにとってロマンティックなことに感じてほしいと思い、顔を彼女の首筋や耳にすり寄せ、情熱的にキスを繰り返した。 モニカは、男女がつながるべきところではないところを突かれているのに違和感を感じつつも、乳房を愛撫され、熱っぽく首筋にキスをされ続ける間に、次第に官能が高まってくるのを感じ、徐々に、悩ましい声を上げ始めた。このつながり方でも感じることができると思い始めていた。 一方のリチャードは、モニカのアヌスを犯しながら昔のことを思い出していた。リチャードがアナルセックスがリードできたのには、訳があったのである。実のところ、彼は10代の頃に、このような形で年上の男に愛されたことがあったのだった。その男は、その行為の後、お返しとして逆にリチャードにも同じことをさせた。もちろん今のリチャードはホモセクシュアルではない。だが、彼が当時その行為を楽しんだのは事実である。快楽があったのも確かだが、他にも、10代の若者であった彼のペニスの大きさが、相手の大人のソレと同じ大きさだと知り、自尊心が高まったことも関係していた。 10代の彼がそのようなことをされていたことは、誰にも怪しまれることはなかった。事は、リチャードの一家が家族全員で、彼の父親の旧友の家に遊びに来ていた時に起きた。その旧友宅に泊まっていた深夜、来客用の寝室のひとつで眠っていたリチャードのところに、その父親の旧友がやって来たのだった。 ある意味、変な話しと言えば言えなくもなかった。リチャードの父親は、その旧友のことをしょっちゅう自慢していたのである。「あの男は、今は別の町でスポーツのコーチをしているんだが、男の子たちを指導して、本物の男にならせ、ひいては勝利者にさせているんだ」と。 確かに、その人は、見るからに男の中の男のように見えた。しかも結婚もしていた。だが、その陰で、彼は少年たちを犯すのを趣味にしていたのだった。 「ううぅぅ……ああ、リチャード……すごく感じてきたわ……」 リチャードは、モニカがそういうのを聞いた。その言葉は、あの時、自分のアナルを犯していた男に言いたかったが、あまりに恥ずかしくて、言えなかった言葉だった。その自分が今は、他の男の妻であるモニカに同じ形でつながっている。しかも、いま挿入し、突いているのは、自分の方なのだ。 「リチャード、感じるの。こんな感じになるなんて、思ってもみなかった」 「そうか。じゃあ、もっと気持よくしてやろう」と、リチャードはモニカの右脚を抱え上げ、自分の脚の後ろに回した。そして、右手を彼女の股間へと移動した。 アナルを突くリズムに合わせて、クリトリスを愛撫する。彼を犯した男が、このやり方を教えてくれた。ぐいっと突かれるのと同時にペニスをしごかれると、快感が高まることを、彼は経験上知っていた。 首筋にキスをされ、乳房を揉まれ、クリトリスを愛撫され、同時にアナルを犯される。モニカは、これらを同時に続けられ、バギナにまったく触れられていないにもかかわらず、実際にオーガズムに達した。この夜、彼女が都合5回味わうことになるオーガズムのうちの、3回目のオーガズムだった。 やがて、モニカはリチャードがアナルに射精を始めたのを感じた。そして、彼女は、相手がゆっくりとした動きをする場合に限られるのだろうけれど、相手となってる男性の射精の勢いが、前の穴の時よりも、後ろの穴の時の方が、より明瞭に感じるものなのかもしれないと思った。 もちろんリチャードは最初からモニカのアナルに射精するつもりだった。何と言っても、もし、女にとって一番の男になるつもりなら、何事についても、最初の男になる必要があると思っていたからである。
Guessing Game 「人当てゲーム」 「ああ、君とどこかで会ったと思うんだけどなあ。僕たち、前に会ったことがあるよね?」 「多分ね」 「去年だった? あの、学生寮のパーティの時? 君はあそこにいた女の子で……」 「ぶぶーっ! もう一度、トライしてみて」 「同じ高校だったとか?」 「近くなってきたわ」 「あっ、ちょっと待って! もし、僕があの当時のまんまに見えたとしたら、今は違うからね。昔の僕は……」 「……チアリーダーを見かけたら、誰でも見境なしに、その娘とエッチすることにしか関心がなかった最低男? まあ、そんな感じだったわよね。でも、それは構わないの。人は誰でも変わるものだから」 「ということは、僕たち同じ高校だったんだ。でも、君はあのチアリーダーたちの中にはいなかったよね? ああ、確かに彼女たちの中にはいなかった。降参しなくちゃいけないかも。マジで、まるっきり分からないんだ。ヒントはアリなのかな?」 「ヒント? それで、どこに楽しいことがあるの?」 「でも、それが望みなんだろ? ちょっと楽しいことしたいって。それには、名前を付ける必要なんかないよ」 「ああ、それでこそ、あたしが覚えているトレントだわ。じゃあ、こういうのはどう? あなたにちょっと特別なモノを見せてあげる。その後で、あたしが誰かあなたに当てられるかどうか確かめるというのは?」 「特別なモノ? その言葉の響き、僕は好きだよ。いいよ、乗った」 「オーケー、じゃあ、よく見てね。はい、この通り!」 「えぇ? き、君にはアレが……君って……」 「前は男だったわ。今は違うけど。で、誰だか考えられる? もうひとつヒントをあげることにするわね? あなたのおかげで、あたしの高校時代は毎日が地獄だった。漠然とし過ぎてる? どうやらそのようね。あなた、何人もイジメていたものね、仕方ないかも。 じゃあ、ベン・ゲイって名前はどう? 思い出した?」 「ベン……ベン・ロビンソン?」 「前まではね。今はマッカイヤ。今でも、ちょっと楽しいこととやらをしてみたい?」 「お、俺は……いや……ああ……してみたい。本当に、してみたいよ」 「よろしい。じゃあ、あたしについて来て。高校の時、あのチアリーダーたちをあんなに夢中にさせたモノを見せてちょうだい」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
Meant to be 「なるべくしてなったこと」 「一体何なの? 言っておくけど、あたしをなだめるために、『別に』なんて言わないでよね。あなたが何か思ってるなんて、あたしにははっきり分かるんだから」 「レイチェル、私に何を言わせたいんだ。何を話させたいんだ?」 「本当のことよ」 「よかろう。本当のことを知りたいんだね? 話すよ。私はドン引きしてるんだ。これでいいかい?」 「あたしがおちんちんを持ってるから?」 「私が結婚してるからだよ! キミの脚の間にあるモノなんて、全然、気にしてない。そんなの私には何の意味もないことは、キミも知ってるじゃないか。私が気にしてるのは、この3ヶ月、私がモニカに隠れて浮気してるという事実なんだ。彼女はそんな目にあうべき人じゃない」 「じゃあ、あたしたちは、どんな目にあうべきだというの?」 「私は彼女に責任があるんだ。神の前で『死がふたりを別つまで』と誓ったのだよ、私は」 「でも、あなたは私にも責任を誓ったわよね? ずいぶん前のことだけど。あたしたち、高校生だった頃。覚えているでしょ? あなたは、あたしを愛していると言った。あたしと一緒になりたいと言った。でも、誰にも理解してもらえないだろうからと、あなたは諦めた」 「そして、同窓会で君に再会した。ちゃんと覚えているよ。その後、私と君どうなったかも覚えているよ」 「あなたは、まだ、あたしを愛していた。あなたの目の輝きですぐ分かったわ。そして、あたしは、あの頃の、女の子のフリをするやせぽっちの男の子ではなくなっていた。あたしはちゃんとした女になっていた。そして、あなたは男。当然、あたしたちは愛し合った。愛し合うことだけが必要なことだったから。それだけの話しじゃないの?」 「でも、モニカはどうなるんだ?」 「離婚って制度は何のためにあるの? 聞きたくない話かもしれないけど、あなたはモニカを愛したことなど一度もなかったはず。あなたは、あたしとで感じた感情を、モニカとでは感じたことがなかった。あなたも知ってるはず。モニカも知ってるわ。大変なことは分かってるの、ロバート。大変なコト。だけど、放っておいても、簡単になるわけじゃないの。だから、やらなくちゃいけないことを、やるべきだと思うのよ」 「私にできるか、自分でも分からないんだ」 「あなたならできる。あなたがあたしのことを愛してるのが分かるから。あなたがあたしをどれだけ愛してくれているか、分かるの。ふたりの間に立ちふさがるものは、何もないわ。もう、そんなのなくなったの。あなたも、そう思ってるでしょう? 愛はすべてに勝るのよ。違う?」 「いや、……そ、その通りだと思う」 「そうでしょ? じゃあ、この話は、これでおしまい。役に立てばいいけど、いいことを教えてあげる。これを何かの終わりと考えるかわりに、何か完璧なことの始まりと考えるのよ。だって、その通りなんですもの」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
The future 「未来」 あたしが未来の姿。この姿を受け入れなさい。この姿を愛しなさい。この姿で生きなさい。 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
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