「ポルノ・クイーンの誕生」 第2章 Making of a Porn Queen Ch.02 by Scribler c 金曜の朝は早く起きれるよう目覚ましをセットしておいた。マークは午前10時に旅行から戻ることになっていた。その時までにすべてを完璧にしておきたかった。トレーシーも、夫が到着した時に出迎える準備がちゃんとできているように、早く起きていた。トレーシーは、先週、僕との間で起きたことをマークに知られたくなかった。そのため僕は男物の下働き用のユニフォームを着なければならなかった。依然として、服の下にはコルセットとストッキングを身に着けていたので、どうしてもしっくりしていない感覚だった。僕はすでにズボンを履くのはあまり好きではなくなっていた。 マークが帰ってきた時、トレーシーと僕は玄関先で出迎えた。彼が玄関を入ってくるとすぐに、トレーシーは身を投げ出すように彼に抱きついた。マークも両腕を広げて彼女を抱きとめ、2人は固く抱き合った。そして情熱的にキスをしていた。2人がキスをしている間、僕は目を逸らし、2人を見ていると思われないようにした。 「会いたかったよ」 「会いたかったわ」 2人はようやく唇を離すと、ほぼ同時に同じ言葉を発した。そして、2人同時に笑い出す。 「あなた? 彼が家の新しい下働きのボーイのスティービー。スティービー? 彼が夫のマークよ」 マークは僕と握手したが、すぐに僕のマニキュアを塗った爪に気がついたようだった。 「やあ、スティービー。会えて嬉しいよ。さて、君には席を外してもらえるかな。俺たちは、離れていた間のことをいろいろ分かち合いたいと思ってるんでね。何か必要になったら、呼ぶことにするよ」 その後、トレーシーとマークは、事実上、走るようにして寝室へ入っていった。僕は、室内をできる限りきれいに掃除・整頓した後、洗濯室に行き、いくらか洗濯を行った。 お昼になり、マリアが洗濯室にやってきた。 「そろそろランチはどう? 洗濯はまだ待っててもいいわよ。お2人は、日曜までずっと服を着ないんじゃないかしら。だから、きれいに洗濯したものは、それまで要らないわよ」 マリアと軽い食事を取りながら、おしゃべりをした。1時になり、インターフォンが鳴り、マリアが出た。マリアは受話器を置いた後、僕に言った。 「お2人が冷たい飲み物を欲しがってらっしゃるわ。マークさんにはビール、ミス・トレーシーにはアイス・ティーよ」 マリアは飲み物をグラスに注いだ。 「いいこと? お2人がどんな格好でいても慌てないこと。それほど慎み深い格好でないのは確かよ。もっと言えば、その正反対だから」 毎朝、トレーシーのベッドに朝食を運んでいるので、トレーシーが慎み深くはないのはすでに知っていた。だが、夫と同じ部屋にいてもトレーシーはあのような格好でいるだろうか? それはあまり想像できなかった。2人は僕が入っていく前に、少なくともシーツは掛けているだろうと思った。 寝室のドアをノックし、入る許可を得てから、中に入った。すぐに、僕の思い込みがまったく間違っていたと知る。2人とも、何も掛けずにベッドの上に横たわっていた。トレーシーは頭をマークの肩に乗せながら、片手で、やわらかくなっているペニスを愛撫していた。マークは片腕をトレーシーの肩に回し、その手で彼女の大きな乳房を触っていた。
月曜の朝、職場に行くと、いつもの3人の友だちと、先週末の外出のことについての話になった。3人とも、私が突然姿を消してしまったと言い、私に何が起きたのか心配していた。私は、ある部屋でエッチな光景に出会ってしまい、結局、早く切り上げて、一人で家に帰ったと答えた。すべて事実で嘘はない。後になって、グウェンが私だけを連れ出した。彼女は笑みを浮かべていた。最初はためらいがちの笑みだったが、次第に本当の温かみがこもった笑みになった。 「それが、あなたにとって良いことだったらいいと思ってるの。本心で言ってるのよ、クリステン。あなたは私にとってとても良い友達でいてくれてるから。私が悪い友達だったときでも、あなたは変わらずにいてくれたわ。あなた、こんなに長い間、独りでいるなんて、もったいないもの。あなたはそんな女じゃないわ」 グウェンが何を言おうとしていたか、正確には分からなかったけれど、私は言葉を額面どおりに受け取って、彼女に感謝した。 私には決めなければならないことがあった。賢い決断はというと、できるだけ早く、新しいヘアスタイリストを探し出すことだった。たとえ、レキシが私が知ってるということを知らなくても、あんな光景を見た後で、どういう顔をしてレキシに会えるだろう? でも、そこまで考えて、私はダニーはどうだったろうと思った。私が彼の陰で続けた様々な男遊び。それをダニーは知っていながら、いつも彼はちゃんと私と接してくれていた。ダニーにとっては、単なるヘアスタイリストどころかもっと重い事実だったはず。レキシはずっと前からの私の親友だった。厳密に言って、レキシは私をだまして、ダニーを寝取ったわけではない。私に隠れてしたわけじゃない。ダニーとは夫婦の籍は入ったままだが、今のダニエルは、いわば、フリーの状態だ。そのダニーが誰かと一緒になるとしたら・・・ 私は、いつもどおりに水曜日にレキシのところにいくのを続けることにした。レキシは満面に笑みを浮かべて、私を椅子に座らせた。彼女は、いつもどおりに元気よく、いろんなことについておしゃべりをしていた。いろんなこととは言っても、特に何の意味もないことではあったが。ヘアが終わり、私は椅子から体を起こし、振り向いてレキシの顔を見た。生き生きとして、明るく輝いた顔をしていた。何も言わず、ただ彼女の顔を見つめていると、彼女の顔からゆっくりと笑みが消えていった。 「どうしたの?」 「私、あそこにいたの」 静かな口調で言った。 「見ていたの」 レキシは、私の言っていることが分かったようだった。顔を赤らめ、うつむいた。それから再び顔を上げ、私を見た。 「私は謝らないわ」 平然とした口調で返事した。 「謝って欲しいとは言わないわ」 「じゃあ、どうしたいの?」 彼女が身構えようとする感じがした。 「私がしたいのは・・・」 腕時計を見た。 「あなたをランチに連れ出したいこと。ここを抜け出せる?」 レキシの顔に笑みが戻った。 「親友のためならいつでも時間を作れるわ」 嬉しそうな声で彼女は答えた。
「Dress ドレス」 by deirdre 「ねえ、リサがどうしてポールと別れたか、知ってる?」 義理の妹のスーザンが言った。彼女は、妻のリサの過去から、とっておきの面白話を僕に教えようとしているのだろう。僕たち3人は、その晩、一緒に夕食を食べ、ビールを何杯か飲んでいた。 「スーザン!」 リサがほとんど泣き声に近い声を上げた。びっくりした顔をしている。当然、僕は好奇心をそそられた。 「ポールはね、女の服装をしてリサとアレをやりたかったのよ!」 僕はそれを聞いて、くすくす笑った。だが、ちらりとリサを見て、僕はすぐにくすくす笑いを封じ込めた。リサは顔を赤くし、この話を恥ずかしがっているのは明らかだった。僕は真面目な顔をしようと頑張った。 「スーザン、そんなこと、ここで持ち出さなくてもいいはずよ!」 ようやく立ち直ったリサは、言葉ではっきりと文句を言った。スーザンをちらりと見ると、彼女は横目で僕のことを見ていた。観察しているようだった。スーザンはすばやく目をそらした。 「そう言えば、ポールのことについて話してくれたことがなかったよね」 僕は家への帰り道、その話題を再び取り上げた。 「私・・・いえ、そんな変なことじゃないわ」 リサは、このことについて話しづらく感じているようだった。僕は、どうしてこの話題を出してリサを苦しめようとしたのか、自分でも分からない。 「でも、彼と別れるほどは、変だったわけだろ?」 「お願い。この話題、やめてくれない?」 リサはまたも強引に話題を切り上げようとした。 「まあ、僕はどうでもいいけど」 そう答えたが、本当に言葉どおり、僕がどうでもいいと思っているように聞こえてくれたらと期待した。それでも、割と古風な考え方のリサが、そういう状況にいたという事実が僕には信じられなかった。スーザンなら、話は分かる。スーザンは普通とは違うから。彼女は男好きのする、男を焦らして楽しむタイプだった。リサが見ていないといつも、彼女は、僕を興奮させることができるか試しているように思われた。確かにスーザンは魅力的な女だ。長い黒髪と小柄だけど引き締まった体つき。そして実際、スーザンのせいで僕が勃起してしまったことが何回あったことか。でも、彼女のようなタイプの女は、僕もちゃんと知っている。 ともかく、それから2日たった夜だった。リサがまだ仕事から帰っていないとき、スーザンが玄関前に現れたのである。ドアを開けると彼女は勝手に中に入ってきた。今や、僕とスーザンの2人きりだ。しかも彼女はいつも僕を焦らしにかかってきている。彼女は、今夜は、一体何をしようとするんだろうと思った。1つだけはっきりしていた。今夜のスーザンは、男をいちころにするような服を着ているということ。体にぴっちりしたジーンズに、体にぴっちりしたボディースーツの姿。ああ、手を伸ばして、触れることができたらいいのに・・・ しかも、スーザンは、時間をまったく無駄にせずに、僕がどのような状況にいるか教えたのだった。玄関ドアが閉まると同時に、僕のペニスを握ってきたのである! こんなことは、これまで彼女がしてきた様々なことをはるかに超えることだった!
クリスは両親と同居していた。クリスの家族は、中の上クラスの収入がある一家で、都市の郊外の善良な人々が多い地域に家があった。クリスの父であるトム・マーフィは、医者や病院に精密医療機器を売る仕事をしていた。それにより、一家は、特に贅沢な暮らしではないものの、経済的に潤った生活ができていた。 トムは、仕事をすることの倫理を特に重視する人間だった。彼は、現代の子供たちが欲しがるものの、彼の主義に反するような様々な物を買い与えることは容易に可能だったが、それは頑として許さなかった。特に、トムは息子のクリスは、大学に通っている間ですら、自分で何か仕事を行い、ある程度の収入を得るべきだと感じていた。 クリスにとっても、その父親の方針は問題ではなかった。家の収入にかかわらずクリスはバイトを行い、仕事をしてきた。夏の間は、ピザの店で働いたが、残念ながら、その収入では、クリスが作り直しているクラシック・カーの仕上げをするには十分なお金にはならなかった。クリスの頑張り様は大したもので、父のトムですら、自分の稼ぎに匹敵するほどクリスが稼いでいるのではと認めるほどだった。だがクリスは、それだけ稼いでも、夏休みの2ヶ月ほどで希望の額を達成できるか、自信がなかった。 そのクリスがドクター・ジャネット・レドモンドに初めて出会ったのは、クリスの家で金曜の夜に開かれたパーティの席上だった。クリスが父親と話しているとき、ジャネットが歩み寄り、彼の父に挨拶をしたのである。トムは2人の紹介をした。 「クリス、こちらはレドモンド先生だよ。レドモンド先生、これが私の息子です。生物医用工学を専門とした学生です」 トムは自慢げにクリスの肩に腕を回して引き寄せた。 「あ・・・どうも・・・」 クリスは、ジャネットの美しい瞳を見つめながら、挨拶をした。こんな美しい瞳を見たことがないと彼は思った。 「はじめまして。お会いできて嬉しいですわ。・・・ジャネットです」 手を差し出しながら、ジャネットは名乗った。
専門家風に指示はしたものの、それほど説得力があったとは思わなかった。だけど、クリスタルもボブも、別に文句は言わなかった。もっと言えば、ボブは、僕が彼の奥さんのおっぱいの谷間を化粧用のブラシで擦っている光景に、何か魅了されているように見えた。 一度、振り返って、パレットにある、もっと明るめの色にブラシを浸し、もう一度、クリスタルの方に向き直った。 「オーケー。じゃあ今度は、両端のところに塗った暗めの色と、この色とを混ぜることにするよ」 「ええ、どうぞ」 とクリスタル。ボブは黙ったまま。だけど、ボブがじっと僕の擦ることを見ている強い視線を感じる。 片手にブラシを持ち、もう片手で、クリスタルのトップの胸のところを引っ張って、5センチほど下げ、ブラシでなぞった。今度は、胸の谷間に集中する替わりに、丘の側面を上下になぞった。何度も何度も何度も繰り返しなぞる。分かってるよ。ちょっとやりすぎかもしれない。 ようやく仕事を終え、僕は一歩下がって、自分の仕事の出来栄えを見た。見事な出来栄えだと我がことながら賞賛した。まあ、自分の仕事と共に、クリスタルのおっぱいのことも賞賛していたのだが。 「ううむ・・・もうちょっと擦って色を混ぜた方が良いのかもしれないけど、まあ、これで大丈夫だろう」 「どこかまずいの?」 「ブラシの方はちゃんとしたと思うんだけど、まだ、十分に色が混ざっていないんだ」 「じゃあ、混ぜればいいじゃない?」 僕は少しだけ彼女を見つめていた。それからあわてて返事をする。 「ええと、上手く色を混ぜる方法で僕が知ってる方法は1つだけ。あの・・・つまり、指を使って滑らかにすることなんだけど。大丈夫かなあ?」 クリスタルはボブの顔を見た。 「あなた、気にする?」 ボブは、少し緊張した声で返事した。 「い、いや、全然。しなきゃいけないことなら、しなきゃいけないね」
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