「ジャッキー」 第4章 Jackie Ch.4 by Scribler
出所
これまでのあらすじ
ジャックは妻のアンジーが浮気をしている現場を見てショックを受け、アンジーと知り合った頃を回想するのだった。彼はある法律事務所でバイトをしていたが、あることをきっかけにすご腕の上司アンジーの元で働くことになる。仕事を通じ二人は親密になっていった。アンジーはケルト祭りにジャックを誘った。その祭りでは、男はキルトのスカートを履く。ジャックはアンジーに促されるままスカートを履き、これも思ったより居心地が悪いわけではないなと思うのだった。
アンジーの家に戻るまで1時間以上かかってしまった。その大半は、祭りの会場から抜けるときの渋滞で車の中でじっとしている時間だった。
ようやく家に戻ると、アンジーは僕をソファに座らせ、用意していたキャセロールをオーブンにセットした。そして、彼女は、できあがった食事と一緒にワインを入れたグラスを二つ持ってリビングに戻ってきた。そして、僕の隣に座り、グラスを手渡した。
ほとんどワインを飲む間もなく、アンジーは僕の手からグラスを取りあげた。そして、脇にあるガラス製のコーヒーテーブルに取りあげたグラスを置くとすぐに、僕の方に寄りかかってきてキスをした。
すぐに僕も彼女も、互いに抱きしめあいながら、熱のこもったキスをしていた。彼女は、僕の右手を取り、自分から左の胸にあてがった。僕に、もっと密接に彼女の身体に触れても大丈夫だと合図を送ってくれたのである。
彼女のセーターも、それを脱いだのはアンジー自身だった。白いレースのブラジャーとそれに包まれたうっとりするような胸の盛り上がりを見たのは、その時が初めてだった。ブラジャーの中から溢れそうに盛り上がっている肌にキスをし、いたるところを舐め回った後、今度は僕自身でブラジャーを外した。
アンジーの胸は、ブラジャーによる支えをまったく必要としていないように見えた。ブラを外しても、その素晴らしい形は変わらず、しっかりと盛り上がりが保たれていた。だが何より驚いたことは、左右の乳首に小さなリングのピアスをつけていたことだった。
「あなたが乳首にピアスをしているという噂は聞いたことがあったけど…… でも、実際にしている人を見たのは初めてです」
僕はそう言って、片方のリングを舐めて、揺らした。
「うぅむ…… 大学のとき、冒険してつけてみたの。感じるのよ。特に誰かに舐めてもらうと最高… もう外す気になれないわ」
リングを舐め、固くなった乳首を吸っている間、アンジーは甘い声で悶えていた。その間、僕はアンジーの乳首の大きさに驚いていた。少なくとも太さは1センチ以上はあるし、長さは2センチは超えている。乳輪は濃い色。固くなって、ぽつぽつとした感じが肌に浮き上がっていて、彼女が興奮しているのを示していた。
僕が乳首を吸い、乳房の柔肌を舐めている間、アンジーは僕の頭を撫で、ポニーテイルの髪の毛をいじっていた。
彼女の息づかいは、かなり急速に乱れていった。喘ぎ声やため息が頻繁になっていった。そして、気づいた時には、彼女は身体をぶるぶる震わせ、「やめないで」と叫んでるのが聞こえた。絶頂に達していたのだった。女性の中には乳首を吸われただけでオーガズムにいける人がいるとは聞いていたけど、本当にそうなる人は、初めてだった。
オーガズムが終わり、呼吸が落ち着き、心臓も普通に戻ると、アンジーは僕の頭を持ち上げ、再び、僕たちはキスを始めた。アンジーはキスをしながら、僕のキルト・スカートの中に手を入れ、トランクスを引っ張り始めた。ちょっと苦労はしたけど、彼女は僕のトランクスを脱がすことに成功し、ソファの横に放り投げた。
トランクスがなくなると、アンジーはすぐに僕のペニスを握り、しごき始めた。その時、僕はキルトを履いていることの良さを理解した。チャックを降ろしたり、ベルトのバックルを外したりなど、一切、必要ないのだ。下着を脱げば、後は自由にアクセスできる状態になるのである。
「あなたは! あなたって人は! 私に罠をかけたのね!」
イサベラはあわてて立ち上がり、レオンに向き直りながら、叫んだ。顔を真っ赤にしながら、シュミーズの布地を引き寄せ、ツンと尖った胸の頂を隠そうとする。
レオンは、イサベラの取り乱した姿態を見て、くすくす笑った。女性らしい怒りの表情を見せながら、髪を乱し、ピンク色に顔を染めている。むしろ、そそられる。
「イサベラ…」
レオンは笑みで唇を歪ませながら、燃える眼でイサベラの身体の曲線を愛撫するように視線を這わせた。
乳白色のストッキングとフリルのついたガーター、そして千切れて身体を覆っているとはもはや言えないシュミーズの布切れ。それしか身にまとっていない姿で立つイサベラの姿。レオンの指は、じれったそうにそのガーターを引き降ろし、柔らかな太ももを過ぎさせ、さらには、ストッキングをゆっくりと巻きながら下へと降ろしていく。
レオンは、震えるイサベラの柔肉に優しく唇を押しつけた。
「そのことを思い浮かべただけで、お前の身体は期待に震え、瞳は虜になったように曇ってしまうというのに、どうして、お前はそれをする必要がもはやないなどと考えられるのかな?」
「私に近寄らないで!」
イサベラは、レオンがベッドから出るために、両脚をベットの横に大きく振り降ろすのを見て、叫び、後ずさりした。
立ちあがった彼の姿を見て、ごくりと唾を飲み込んだ。滑らかな金色の肌の下、逞しい筋肉が波打っている。彼女は、まるで抵抗しきれないかのように、彼の太ももの間に潜む金色の茂みへと視線を引き寄せられた。そして、彼の固くなった代物が、恥知らずとも言える臆面のなさで、ぴくぴくと動いているのを見て、目を丸めた。
「わ、私は、子を身ごもっている。私に言わせたいことは、そのことでしょう!」
レオンが眉を上げた。イサベラは後ずさり、壁際に置かれている天板が大理石でできているサイド・テーブルに脚をぶつけた。もはや彼女は後ずさりできない。だがレオンはゆっくりと彼女の方へ近寄ってくる。
「俺は、お前が俺に真実を知らせに来るのを、もう何週間も前から待っていたのだよ。いまさら、それをお前から聞き出しても、何の面白味もない」
レオンが片手の手のひらをイサベラの頭の横の壁にあてがった。イサベラは目を見開いた。
「し、知ってたの?」
レオンは頷き、イサベラの瞳を見つめた。
「ああ、知っていた…」
そう言って優しく頭を傾け、軽く唇で彼女の唇を擦った。「…そして、俺は喜んでいる。これで、俺とお前の関係が、分かりやすくなる…」
イサベラはレオンの言う意味が分からなかった。だが、彼の言葉が自分の身体の奥底に幸福感による温かみをもたらすのを感じざるを得なかった。
しかし、何かが頭に浮かび、イサベラは顔を曇らせた。
「…じゃあ、どうして、あなたは父の城にいた私に会いに来たの? すでに私が子を身ごもっていると知っていたのに? あなたは…私たちは、もう… その必要がなくなっていたのに… その、何と言うか…」
イサベラは途中まで言いかけてやめた。頬が赤く染まっていく。それを見てレオンが意地悪そうに微笑んだ。
「必要とは… 子作りをする必要?」 とレオンは囁き、半開きになったイサベラの唇を再び唇で擦った。
「やめて!」 イサベラはため息をつき、再び唇を寄せてくるレオンから逃れるように、顔を横に背けた。 「もう私は許さないの… あなたがあんなものを私の中に入れるのを許さない」
「あんなもの?」
レオンはイサベラを見つめながら、驚いたふうに片眉を上げて見せた。一方のイサベラも、言葉とは裏腹に、まさにその「あんなもの」を自分が求め願っている証しがレオンにバレていることを知っていた。破れたシュミーズの間から顔を覗かせている胸のバラ色の頂きはツンと固く立っているし、唇はキスを求めて湿り、半開きになっているし、緑色の瞳は妖しく燃え輝いているに違いない。
「お前が俺の『もの』が中に入ってくるの感覚が好きでたまらないのは確かなのじゃないのかな?」
クラブに降りて行った。ものすごい混みようで驚いた。テーブルの間を通り、進んでいくが、いつもとは違った客層のようだった。ともあれ、ステージの前に空いているテーブルがあったので、バー・カウンターに行き、「予約済み」のプレートをもらい、そのテーブルのひとつに置いた。
それから、またカウンターに戻り、そこに座った。両隣りには男が座っていた。二人とも、すでにしこたま飲んでいて、泥酔寸前の様子だった。
左に座っていた男が、トップレスの綺麗なバーテン女に、もう充分飲んだから帰ると言ってるのが聞こえた。
「だったら、こっちの彼もいっしょに連れ帰ったら?」 と彼女は俺の右に座ってるもう一人の酔っ払いを指さした。
「おい、帰るぞ!」と男は呟きながら立ち上がった。二人ともアルコールの臭いをぷんぷんさせながら帰って行った。
「で、こちらのお若い方は? 何が飲みたい?」と美人のバーテンが俺に訊いた。
「バカルディ(
参考)のコーラ割りを」
俺の注文を受けて、グラスを取ろうと手を伸ばす彼女を見た。たぷたぷと揺れる乳房が本当に美しい。乳首が立っているのが見える。
「名前は?」 と彼女は、飲み物を出しながら、俺の目を覗き込むようにして訊いた。
「ジャスティン」 と俺は一口啜り、答えた。
「私はポーラ」 とバーテンは俺に手を伸ばし、握手を求めた。
握手をしつつも、俺の目は揺れる彼女のおっぱいにくぎ付けだった。こんなに細い体つきをしてるのに、グレープフルーツのサイズのおっぱいをしてるとは、信じられない。
バーは暇そうだったので、俺とポーラはちょっと雑談をした。それからスツールを回して、カウンターに背中を預け、離れた所からステージのショーを見た。今は、女が二人、シックスナインの体位になって熱っぽく愛撫しあっていて、三人目の女が二人の尻を鞭で叩いていた。これが、この三人の美女たちの夢なのだろう。それを見てるうちに、いやがおうにも勃起してきてしまう。
だんだんと時間がすぎて行く。いくつもショーを見ていた。俺は、すっかり興奮してしまい、もはや我慢ができなくなっていた。やっぱり今夜はグラフ先生は来ないつもりなのか… そう思い始めていた。リストのところに行って見てみると、俺の予約の順番が来る前に、まだ四組残っている。またバーに戻ると、ポーラが飲み物のおかわりを出した。
時計を見ながら、「早く来いよ!」とひとりごとを言いながら、カウンター席に座り、グラフ先生が来るのを待った。
ちょうどそのとき、クラブに入るドアが開いた。テッドが入ってくる。そして、その後ろに腕を組まれて彼にエスコートされながらグラフ先生が入ってきたのだった。テーブルの間を歩き、俺が予約したテーブルに向かっている。
心臓がどきどきした。俺が買ってやった黒いミニのドレスを着ている。実にセクシーだ。歩みを進めるたびに、ストッキングのちょっと上、ドレスの裾の間に、あのクリーム色の生肌の太ももがチラ、チラと見える。ハイヒールによって、まさに完璧と言えるセクシーさになっている。
グラフ先生は、堂々と自信を持って歩いているように見えた。それでも、あの首につけているカラーを見れば、先生が完全に俺のモノであり、俺の指示通りになっていることが分かる。