僕たちはバイクに乗ったままガレージに入り、扉を降ろし、エンジンを切った。するとアンジーが僕に言った。
「バイクは楽しんだ? 最初、ちょっと怖がっていたようだけど、すぐにリラックスしたみたいね」
「ちょっと怖かったよ。バイクは危ないって聞いてたものだから。でも、君の運転が上手なのが分かったし、実際楽しかったから、後はずっと楽しんでいたよ。もう一度、バイクに乗って出かけるのもいいな。ただ、もう少し暖かだったら、もっと楽しいとは思うけど」
「そうなの。暖かい日だったらずっと面白いわよ。その時はトップはホールター(
参考)になれるわ。ホールターを着ると、風にあおられて服から胸が出そうになるので、男たちが大喜びするの… うふふ… もう一度乗りたいってことは、あなたは、もう一度、私のビッチになりたいって思ってるわけね?」
彼女はからかい気味にそう言った。何も知らなかったウブな僕は、ああ、そうだよと頷いた。
アンジーは、バイクわきのベンチにヘルメットを置くと、僕の手を取って家の中に向かった。
「一緒にシャワーを浴びましょう。それからピザでも注文して食べましょう」
僕は彼女と一緒に寝室に入り、二人とも着ている服を全部脱いで、一緒にシャワーに入った。裸になった僕たちはシャワーに打たれながら、抱き合ってキスをし、互いに興奮を高めた。けれど、興奮しすぎてクライマックスに達してしまわないよう、適当なところでやめた。
シャワーの終わり近くになって、アンジーは剃刀とソープを取り出し、脚の体毛を剃り始めた。その行為は、僕の眼にはとてもエロティックに見えた。じっと彼女を見つめたままだった。アンジーは、股間のところにもソープをつけ、そこも綺麗に剃った。
アンジーはすっかり体毛の処理を終えると僕に言った。「私がヘアを剃るのを見て喜んでいたでしょう? うふふ… あなた、私のあそこを舐めるのをとても楽しんでいたようだし、ちゃんと剃れば口にヘアが入らなくなるからでしょ?」
「アハハ、そう。君の肌はヘアがないととても滑らかで気持ちいいんだ」
アンジーは僕をギュッと抱きしめた。
「ということは、あなたは、陰毛がない人に口唇愛撫をするのは、陰毛がある人にするよりも楽しいって言ってるのね?」
「まあ、確かにそうだね」
そう返事したが、返事したすぐ後に、次に何が起きるか察しがついてしまった。自分から仕向けてしまったようなものだった。
アンジーはニヤニヤ笑いながら僕を見ていたし、僕も、その笑みの意味が分かった。あの笑みは、彼女が法廷で証言者を自分の味方につけた時に浮かべる笑みと同じだったからだ。
「そう… あなたが、体毛がない陰部は体毛がある陰部よりも好ましいという意見に同意したとすると、私が楽しめるようにあなたも腰から下は無毛になるべきという意見に同意しなくちゃね?」
彼女が無毛の方が良いと言ってしまった以上、もはや反論はできなかった。
「何だか言いくるめられたようなものだけど、まあ、そうだよ。君が僕に無毛になってほしいと言うなら、そうすべきだと思う」
アンジーはまた僕をギュッと抱きしめた。本当に強く抱きしめてくるので、あばら骨が折れてしまうんじゃないかと思うほどだった。
「ちょっと待ってね。すぐに戻ってくるから」