息子は、やあと言いながらキッチンに来て、コーヒーを取った。
今朝は娘にお尻を叩かれたりしたし、夫との行為も中途半端にされてしまってて、最後まで逝けなくて、ちょっと性的に欲求不満状態になっていた。でも、これはどうしようもできないわ。
3人で軽い雑談をした後、夫は仕事の準備があると、キッチンから出て行った。
午前中のある時、息子に、今日の計画のことについて訊いてみた。すると息子はジーナとぶらぶら過ごすつもりだと言った。二人が「ぶらぶら過ごす」というのを聞いて、途端に、頭の中にジーナのあそこの光景がビビッドに浮かんできた。ちょっと焼きもちも感じた。わたしの中には息子と一緒にしたいという部分もあれば、ジーナと一緒にしたいという部分もあったから。これって、とても混乱する!
夫と息子が出かけた後すぐに、電話が鳴った。ひょっとして息子からかもと思いながら電話に出た。
「もしもし?」
「ケイト?」
「はい。でも、どなた?」
「フランクだよ…」
心臓が凍りついた! 恐れていた電話がとうとう現実に来てしまった! 言葉が出せない。
「ケイト、まだそこにいるのか?」
「え、ええ。で、何の用、フランク?」
「俺が欲しいのは分かってるだろ? 俺はおばさん、お前の身体が欲しいんだ。それに、お前も写真を返して欲しいんだろ?」
「分かったわ、フランク。どうすれば返してもらえるの?」 震える声で訊いた。
「ふーむ……。乗り気じゃねえか、気に入ったぜ。おばさん、興奮してるのか?」
「フランク、お願いだからやめて。私は写真を返してもらいたいだけよ」 娘はまだ家にいるけど、わたしの声は聞こえないはず。それでも、わたしは声をひそめた。
「ちゃんと返してやるよ…俺の言うとおりにするならな」
「どうしてほしいのよ?」 冷たい声で言った。
「おばさんが興奮しているか、俺の代わりにチェックして欲しいな。……自分でおまんこに触ってみてくれ」
「何ですって! そんなことしません!」
どういうわけか、身体が緊張して、大きな息づかいをしていた。それにしても、よくもそんなことを頼める!
「いや、やるはずだぜ。それしか写真を返してもらう方法がないんだからな」
罠にかけられた気分だった。こんなにフランクを軽蔑しているのだけど、わたしには選択肢がない。さしあたりはフランクの要求に合わせることにするしかないみたい…。
ちょっと無言のままでいた。フランクの方も黙っていた。娘が二階から降りてきた場合に備えて、階段から離れた方向を向いて、こっそりとパンティの中に手を入れた。あそこがすでに濡れていて、わたしは驚いてしまった。
「オーケー、言われたとおりにしたわ。その後は?」
「よろしい。で、濡れてるか?」
「いいえ」
「嘘はいけないな。そんなんじゃ写真は取り返せねえぜ」
フランクが電話の向こうで笑ってるのが見えるような言い方だった。
突然、レオンの目に怒りの表情が浮かんだ。彼は手を伸ばし、マリイの手首を握り、ぐいっと捻り上げた。マリイは悲鳴を上げ、同時に石床に剣が落ちる金属音が鳴り響いた。そして、レオンは、今度はマリイの腕を背中へと捻り上げ、彼女の身体をぐいっと引き寄せた。
レオンの手が、マリイの首を不気味に優しく撫でる。彼の熱い呼気が、マリイのこめかみにかかる茶色のほつれ毛をざわめかす。
「マリイ、お前を痛い目に会わせたいものだ」
レオンは、そうマリイの耳元に呟き、指を首から徐々に下に這わせ、彼女が着る革のチュニック(
参考)、胸の谷間あたりに引っかけた。
「マリイ、俺が今、どんなことを空想しているか分かるか? 俺の部下たちにお前を抑えつけさせ、お前がイサベラにしたように、お前の背中に鞭を振るうのを思い浮かべているのだ。それに、部下たちがお前にのしかかるところ見るのも思い浮かべている。俺の部下たちがお前の飢えた女陰に何度となく肉棒を繰り返し突き入れるところをな」
「レオン…」 マリイは弱々しい声で喘いだ。
「俺もお前も、知ってることだろう。お前はそうされて燃えあがる女だといういことを。そうじゃないか、マリイ?」
レオンはそう呟きながら手をマリイのチュニックの中に滑り込ませ、固く勃起した乳首を見つけた。
「お前は喜んで脚を広げ、手荒に扱ってと懇願し、恥辱を歓迎するのだ」
「いやっ……」 マリイは呟いた。
「いやだと?」 レオンはけだるそうに指で乳首に輪を描きながら、訊き返した。マリイは背を反らせ、自ら胸をレオンの手に押し付けた。
「あなたを怨むわ」
「本当にそうなのか?」 レオンはマリイの乳首を邪険にもてあそびながら、マリイの瞳が欲望から深みを帯びてくるのを見て、微笑んだ。「だったら、お前も、お前の運命を決めるのが俺ではなく、イサベラだと知ったら、満足するだろう」
マリイは身を強張らせた。そして小さく笑った。「私は、イサベラが近い将来、何かを決めるなんてあり得ないと思うわよ。彼女の父親がかかわるとしたら、あり得ないわ」
レオンはそれを聞いて、動きを止めた。そして、背中に捻り上げているマリイの腕をさらに高く捻り上げ、落ち着いた声で言った。「祈るんだ、マリイ。お前の運命を決めるのはイサベラだ。…彼女は今どこにいる?」
マリイは腕を捻り上げられ、悲鳴を上げ、目に涙を溜めた。「き、教会よ!」
それを聞くなり、レオンは放り投げるようにマリイの腕を離し、小部屋から急ぎ足で出て行った。
警備兵を呼び出しながら、レオンは思った。今度こそ、あの父親が絶対にイサベラを傷つけることができないように決着をつけてやると。それまでの間、マリイにはせいぜい居心地の良い地下牢生活を楽しませてやればよい。
~*~
ノボルはすまなそうにアンジェラを抱きしめた。
「あなたを強引に家から出させてしまって申し訳ない。あいつが今アメリカにいるとは気づかなかった」
「もし、その人がアメリカにいるのを知ってたら、私と関係するのをやめていた?」
ノボルは口を歪ませて微笑み、頭を左右に振った。「いいえ、たぶん、あなたから離れることはできなかったでしょう」
ノボルはアンジェラを抱き寄せ、ゆったりとキスをした。「私は諦めていたのです。あなたが私にしてくれたような気持ちにさせてくれる人を見つけられるのではないかという希望を諦めていたのです。どういう形になるにせよ、あなたを私のものにするだろうと。そうするだろうと思っていました」
アンジェラは、自分にとっては、ノボルの声が催眠術のような効果を持っているような気がした。そして、うっとりと目を閉じ、彼にもっと口腔内を探ってもらおうと唇を開いた。
「ノブ…」
アンジェラはノボルの名前を唇に出す感じが好きだった。それは、ノボルが自分の名前を耳に聞く感じが好きなのとほとんど同じくらい。
アンジェラが溜息まじりに名前を言うのを聞き、ノボルの目の瞳孔が広がった。深い黒眼の周りに青の細い縁取りだけになるまでに広がる。アンジェラが欲望を高めていることによる匂いが彼の精神を圧倒し始める。そしてアンジェラも彼の変化を察知していた。太もものあたりに固くなったものが当たるのを感じたからである。
「あなたは私に危険な力をもたらす人だ」 とノボルは、いっそう強く彼女を抱きしめながら囁いた。
アンジェラは、ノボルのTシャツをたくし上げ、脱がせた。そして彼の胸や腹部の滑らかな肌に舌を這わせた。舐めたり、甘く噛んだりを交互に繰り返しながら、徐々に腰の方へと降りて行く。ズボンの中、解放されたいと強張る部分にたどり着くと、彼女は頬を使ってその部分を優しく擦った。
チャックを降ろし、ズボンをゆっくりと下げて行く。するとノボルの勃起が跳ねるようして前に飛び出て来た。アンジェラに触れてもらいたがっているのだろう。
アンジェラはわざとそれを無視し、仰向けに横たわった。そして脚を広げ、指で股間をいじり始めた。自慰をする彼女を見て、欲望で目をギラギラさせるノボルを尻目に、彼女はオーガズムの瀬戸際まで自らを高め、そして切なそうに訴えた。
「獣のように私を犯して。遠慮をかなぐり捨ててほしいの。好きなだけ荒々しく犯して欲しいの」
不協和音のように何か折れたり割れたりする音がするなか、すぐさまノボルはアンジェラの上にのしかかっていた。牙が生えた姿で大きな唸り声を上げ、彼女をベッドに押しつける。
しかし、野獣状態になったノボルを見つめるアンジェラの様子には、恐怖心はまったく見えなかった。犯され奪われるのを待ち望んで、逞しく変身した彼の身体を好色そうに見つめている。