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窮地に落ちたブリー (1) 

「窮地に落ちたブリー」  Brie Falls Behind the Eight Ball(参考)by The Warthog

ブリーはこの上なく幸せだった。隣に座って車を運転しているのは、ビリー。二人は結婚したばかりだ。コンバーチブルのスポーツカーでハイウェイを飛ばしている。

ブリーは、夫であるビリーのハンサムな顔と引き締まった筋肉質の体をうっとりとした眼差しで見つめていた。このようにうっとりと彼を見るのも、恐らく何百万回目にもなるだろう。ともかくブリーはビリーのことを心から愛していた。こんなハンサムな男性を捕まえることができたなんて、何てラッキーなんだろうとも思っていた。

そういうブリーも結婚相手を見つけることに関して苦労はいらなかったはずだ。彼女は、候補となる男性のリストを持っていて、それも非常に長いリストだった。ビリーは自分がそのリストのトップに上げられていたことを非常にありがたく感じていた。どんな男でも、ブリーのような女性と一緒になれるなら死んでもよいと思うだろう。その肢体は、まさに官能的としか言いようがない。顔は、美貌という表現とキュートという表現のちょうど境界線にあたる愛らしさ。いや、キュートという言葉は、彼女の仕草の記述に使った方がむしろピッタリくる。19歳という若さで、あどけなさも残る。後は時間だけ。時と共に、人生経験を積み、やがてブリーは、だれもが眼を奪われる洗練された美女に成長することだろう。

二人が車を走らせてから1時間ほど経っていた。今日は土曜日。二人は、この日の正午すぎに結婚したばかりである。結婚式の後、披露宴を開き、その後、車に乗り込んだ二人だった。新婚旅行の計画では、二人の故郷のルイジアナを出発し、ミシシッピーのどこかで泊まった後、フロリダへ向かうことになっていた。

ビリーは、この日の夜のことを待ち切れない気持ちでいた。処女の花嫁を、ようやくセックスの快楽の世界に導くことができるのだから。ブリーより2歳年上とは言え、ビリーもまだ若く、彼自身、性経験が豊かというわけではない。だが、親友のいとこにあたる年上の女性から、セックスの喜びについて、わずかながらも学んでいた。

ブリーの方も、性に対して完全に無知というわけではない。それでも、彼女は、新婚初夜まで性交渉を待つべきと固執した。ビリーにしょっちゅうせがまれ、未来の夫に口唇愛撫をしてあげるところまでは譲歩したが、ビリーの方が彼女に口で愛撫することは頑として許さなかった。結婚までの1年の間に、ブリーはオーラル・セックスに関しての天性の才能を開花させ、機会があるたびに繰り返し、彼女自身、ビリーにそれをしてあげることに喜びを感じるようになっていた。

ハイウェイを疾走する車の中、ブリーの頭に浮かんだことは、まさにそのことだった。ビリーは、田園風景を見て楽しめるようにと、幹線道路ではなく、田舎のハイウェイを走って行こうと提案していた。今のブリーは、彼がそのように提案したことを、別の意味で喜んでいた。道路には、あまり他の車が走っていない。だからビリーに楽しいことをしてあげてちょっと楽しむことができるかもしれないと思ったのだった。

彼女は、座席に座ったまま、ゆっくりと体を傾け、ビリーの後ろ首に左手を添えた。マニキュアで明るい赤に輝く爪で彼の首を優しく引っかきながら、顔を寄せ、うっとりと頬擦りする。

ビリーは、振り向き、美しい新妻を見てにっこり微笑んだ。ブリーは、ビリーが再び道路に注意を戻す前に、チュッと軽く唇にキスをした。だが、彼女のいたずらはこれで終わったわけではない。前を向き、運転を続けるビリーにお構いなしに、彼の顔や首に、はむはむと両唇で皮膚を挟みながらキスを繰り返す。こうすることで、彼女はビリーの気をそらすことができると思ったのだった。ビリーに気づかれないように、右手で彼のズボンのチャックを降ろし始める。

「何をしてるんだい?」 ビリーが甘い声で囁いた。

「そのうち分かるわ」


[2008/07/25] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)