年下の男の子だとばかり思っていたのに、この男は、私に出し入れを続け、決して私に主導権を譲らず、私を、なされるままにさせ続けた。そして、私は達していた。人生の中で、こんなに激しく達したことはなかった。だが、私がいった後でも、彼は私を犯し続けていた。むしろ、ストロークの力が増してきている。私は、またもクライマックスに達してた。でも、私が達しようが、そうでなかろうが、彼には関係がないようだった。ますます、ストロークが激しくなってきている。どちらかと言えば、乱暴とすら言えるストローク。
叫び声を上げていた。達するたびに、叫んでいた。何回、叫び声を上げたか、分からない。並みの回数ではなかったのは確か。
過去、男性と寝た機会があったとき、私は、私の中に男性が入っている感覚をじっくり味わうのが普通だった。その人の大きさを、私が経験した他の男性の持ち物の大きさと比較するとか。だが、アンドリューは、私に味わうチャンスを一切くれなかった。ただ、過去に私を抱いたどの男も、アンドリューの大きさと比較すると、味気ないものになるのだけは分かった。アンドリューのはかなり大きいに違いない。隅々まで私の中を満たして、狂ったように私を犯している。私は、強力なクレッシェンドで淫楽の高みに引き上げられていた。彼のペニスは、私の中で大きく膨らんでいるように思われた。そして、とうとうついに、今度こそ、彼がクライマックスに達するに違いないと思った時が来た。そして、その時がくる。
彼の熱い体液が、子宮口に当たり、はじける感覚。驚きに満ちた感覚。私にとっても、それが受け耐えることができる限界だった。ありったけの呼気で、体の奥から大きな悲鳴を上げていた。身体が勝手に、キューッと縮こまり、次にググッとえび反り、それからまた縮こまった。私のあそこがアンドリューのペニスを握り締め、ひくひく何度も痙攣を起こしているのを感じた。明るい光が無数に現れた。光がちりばめられているトンネルの中を見下ろしている感じだった。
そして、手足から力がなくなる。頭の中も空っぽになっていく。まったく思考を失う。何か永遠なるもの、それと自分自身の脈打つ心臓。それしか感じられなくなる。いま思うと、死に近づくときとは、まさにこのような感覚なのではないか。私は、死にかかっていたのだ。自分の死亡記事すら見えたように思った。私の名前があって、下に死因として、セックスによる死、デス・バイ・ファッキングとある。
人間の心は、このような情熱に耐えることができるのだろうか?
誰かが話している声が聞こえた。まるで深い井戸の底から聞こえてくるよう。私に話しかけているのは分かるけれど、言葉が頭の中に入ってこない。
ようやく、それはアンドリューの声だと分かった。彼は、多分、愛し方が気に入らなかったのではないかと心配していたのだと思う。彼は私をレイプしてしまったと思い込んでるようだった。確かに、ほとんど、レイプといえた。でも、どの女も、レイプまがいのことは大好きなのよ。いつも、というわけではないかもしれないけど、ときどきは、そう。女は、一旦この人とセックスをすると決めたら、その人に身体を奪ってもらうのは、まさに当たり前のことのように感じられると思う。何もかも、自分の責任外のことになり、ただ、ひたすら犯されるだけの存在になる。いつも責任を取る必要性に駆られている私のような仕事を持った女性にとって、そういうふうに責任から解放されるのは、むしろ興奮の素になる。自由になる感覚。
この夜の経験は、私の人生で最高の性体験だと言うだけでは、他の経験と比べることによって、この経験の価値を貶めてしまうことになるだろう。そもそも、どんな経験とも比べることなどできない体験なのだから。
でも、アンドリューは、まだ、不安がっているみたいだった。私は、自ら現実世界に戻ることした。そして残っていた体力を使って、彼に、気が遠くなるほど激しくセックスされて、不満だなどとは決して思っていないことを伝えた。
そして、それから、私は笑ったのだった。
つづく
「お願いです。頼んでいるのです。どうして、あなたは、こんな恥知らずなことをしなければならないのですか?」
そう、そう声を上げるものの、レオンの手に触れられ、身体が勝手に震えてしまう。イサベラは、そんな自分の身体が憎たらしかった。
「イサベラ、女になる悦びを経験することは恥知らずなことではないのだよ。19歳になるお前の身体は、すでにかなり前から、男を体内に迎える準備が整っているのだ。わしは、お前に、男を愛する方法を教え込んでやろう。楽しませてもらうぞ」
レオンは、話しながら、両手をイサベラの肋骨に沿って滑り上げ、クリーム色に盛り上がる小さな肉丘を手で包んだ。その形を楽しむように、手のひらに馴染ませ、揉みあげる。さらに柔肉を握って、頂上部をぷっくり盛り上がらせては、顔を寄せ、左右交互に、羽毛で撫でるように、舌先でなぞり上げた。愛撫を受け、バラ色の乳首は、しわを浮かべてキュッとすぼまり、ツンと固くなった。レオンは、おもむろに、乳首を口に含み、優しく吸い、そして舌でこね回した。その刺激が、快楽の弓矢となって、イサベラの震える太腿の交点へと飛んでいく。
レオンの手が、広げられたままの彼女の脚の間へと滑り降りた。熱を帯びた口で乳房を愛撫しつつ、同時に、彼女のその部分を優しくほぐし始める。時たたずして、イサベラは身体の中から、ある種の緊張が高まってくるのを感じた。ひとりでに左右のつま先が内側に反り返り、腰が浮き上がっていく。
レオンは、背を丸めながら、彼女に覆いかぶさり、同時に肉柱のぷっくり太った頭部を、しずくを湛えた彼女の入り口にあてがった。それを感じ、さらに押し込んでくるのを感じ、イサベラは、弱い泣き声を上げた。
恐ろしいほど固い肉棒が、彼女の未踏の肉層を突き進んでいく。イサベラは、レオンのそれが徐々に滑り込み、痛みをもたらしながら、ぐいぐいと内部を押し広げてくるのを感じた。抗おうとしても、両手首を拘束しているスカーフが、キリキリと結びを固くするばかりで、レオンの獰猛な侵入を防ぐことには何の役にも立たない。
そして、とうとう、レオンは、イサベラの完全な所有を妨げていた、脆弱な皮膜を突き破り、さらには、哀れなイサベラに慈悲を恵むことなどせず、そのまま一気に根元まで、狭く熱い肉筒に剛棒を沈めたのだった。イサベラの悲痛な叫び声が部屋に轟く。
イサベラの悲鳴は一度だけではなかった。レオンが動き始めたのを受け、続けざまに哀れな叫び声を轟かす。レオンの指と口によってもたらされた快感は、あっという間に消えてなくなった。レオンは、容赦なく、長く獰猛なストロークで彼女に出し入れを始めたからである。
イサベラの目からは、男根で女陰を広げられ、みっちりと埋め込まれることの、想像を超えた痛みに、涙がぽたぽたと滴り落ちていた。だが、この若い肉体を我が物にしようとするレオンに、激しく獰猛な打ち込みにより、際限なく、深々とえぐられ続けているうちに、その痛みは、ゆっくりとではあるものの、白熱した炎のような痛みから、鈍くズキンズキンと脈打つ痛みに変わり始めていた。
「わしにあらがうのではない。リラックスするのだ」
レオンは、かすれた声で呟いた。容赦ない打ち込みを続け、彼はますます頂点に近づきつつあった。絶品とも言える狭い美肉が、愛液に濡れ光る彼の剛直を恐ろしいまでに締め付け、ねっとりと咥えて離さない。その感覚に、レオンは自己制御を保ち続けることが、もはや、できなくなっていた。