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無垢の人質 第6章 (1) 

「無垢の人質」 第6章 Innocent Pawn Ch. 06 by wishfulthinking http://www.literotica.com/stories/showstory.php?id=133229

「私、ここに閉じ込められているのは、もうイヤです」

イサベラは、レオンが身を固くしたのを感じた。じっと動かずに自分を見ている。イサベラは、伏せ目になった。両腿の上、手には固くこぶしを握っていた。裸のままの腹部が、不安感に波打っている。

「お前を閉じ込めたままにしたら、どうするつもりだ?」 ようやくレオンが返事をした。

イサベラはさっと顔を上げ、レオンの目を見た。金色の瞳の奥に光る表情を読み取り、イサベラは息を呑んだ。

レオンは、イサベラの前に移動し、立ちはだかった。そして、穏やかな口調で繰り返した。

「お前を閉じ込めたままにしたら、どうするつもりだ?」 

全裸のまま正座しているイサベラ。レオンの視点から、髪の毛の間から胸の小さな突起が二つ顔を出しているのが見える。ウェーブが掛かった赤毛の髪は滝のようにイサベラの身体の前に垂れている。イサベラには、レオンの灼熱の視線から裸身を守るものは、髪の毛しかなかった。

イサベラはレオンから目を背けた。心臓が狂ったように高鳴っている。イサベラは呟いた。

「あなたは・・・あなたは私を解放すべきなの・・・」

「すべきだと?」 レオンはイサベラのあごに指を1本、優しく添え、顔を上げさせた。イサベラは、否応なくレオンと視線を合わせなければならない。彼の金色の瞳に、イサベラは、身体の芯まで焼かれそうな感覚を覚えた。

「私をここに閉じ込めておくことはできないはずです・・・こんな形で・・・いつまでも」 イサベラはかすれ声で呟いた。

「お前のこういうところが俺は好きだ」

レオンの声は穏やかだった。手先で、イサベラの絹のような髪を肩の後ろへとさっと払った。クリーム色の肌の乳房と肩が露わにされ、イサベラは背筋に電流のようなものが走るのを感じた。

「・・・この、甘く、柔らかで、無防備な姿・・・生まれたての子猫のような・・・」

イサベラは、レオンの視線が身体を這うのを感じ、身を捩じらせた。程よい肉付きの柔らかな太もも、穏やかにぷっくり膨れた女性的な腹部、そして、ばら色の頂きを持つ小ぶりの胸。その乳房は、レオンの視線を浴びて、いっそう膨らみ、張りが出てきているようだ。ツンと前にせり出ている。

「ああ、イサベラ・・・解放してくれなどと言わないでくれ。お前の甘美な身体を楽しむ極上の喜びを手放すなど、俺には考えられないことなのだよ・・・お前の美味な女の場所は俺の分身を埋め込むときゅうっと収縮するではないか。濡れつつも締め付けを忘れないその場所は、まるで俺に征服されるために作られたようなものなではないか」

イサベラは下唇を噛んだ。思わず、よがり声が出てしまうのを防ぐためだった。レオンが前にしゃがみこみ、長い指で肩先をたどりつつ下方へ降り、つんと尖る乳首に触れたのである。親指の腹で優しく擦られ、イサベラは身体を震わせた。


[2009/09/11] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

バースデイ・プレゼント 最終章 (13) 

ビクトリアの側から

どうしてよいか分からない。ドナは何もかも変えてしまい、僕たちの性生活を完全に支配してしまった。もっと言えば、気がついたら、ドナは僕の生活のすべてを支配してしまっていたと言える。僕の生活は、以前と比べ、まったく逆転してしまったのだ。しかも、たった1週間足らずで。

オフィスの中、椅子での座る位置をちょっと変えただけでも、アヌスの中、プラグが位置を変えるのを感じる。しかし、こんなことをされた今ですら、ペニスが勃起し、ひくひくと脈動してしまうのだ。乳首挟みにつままれた乳首はいくぶん麻痺しているが、それでも、ちょっと身体を動かすたびに、途端に両乳首は存在していることを主張し、意識を向けよと訴えてくる。

僕は立ち上がり、鏡に向かった。これが自分の姿なのかと唖然となる。いまだに納得し切れていない。

形の良い両脚を、ガーターのストラップにつるされたナイロン・ストッキングが優しく擦り、ぞくぞくと興奮が全身を駆け巡る。スカートを履いた脚の間は、妙に頼りなく、わずかな空気の流れだけで、パンティに包まれたペニスが愛撫され、絶えず刺激を感じる。

口紅を取ろうと身体を曲げただけで、またプラグが位置を変え、アヌスが刺激された。

口紅を手に鏡に向かい、塗り直しを始めた。口を半開きにし、上唇から始めた。リップを中央の右側にちょっとだけ塗り、輪郭を描き、唇の端へと伸ばしていく。左側も同じ手順で塗った。それから、下唇に移り、ちょっとだけ塗った後、上下の唇を擦り合わせるようにしてリップをまぶし、リップ塗りが完成する。唇が滑らかになった感触を味わった。

ドナとは、結婚前のデートの時に車の中でしたことがあった。だが、それ以外では、結婚前も後も、家の中か、あるいは旅行のときに利用したモーテルという二人だけになる場所でしか、性的な行為をしたことはなかった。

それが、突然、いまは職場にいると言うのに、そこで妻とセックスをし、秘書ともセックスをし、さらに妻も秘書とセックスをしている。しかも、僕は女性の服を着飾り、見事に女性に変身しているのだ。自分のことながら、自分はどうすべきなのか、さっぱり分からなくなっている。

内心では、こんな経験は、すでにかなり行き過ぎているとは感じていた。だが、同時に、自分がこの経験の持つ極度の性的興奮に魅了され、麻薬中毒者のように、いくらやっても飽きが来ない状態になっているのも自覚していた。

新しいことを経験するたびに、次の新しい経験を待ち焦がれる心境になる。そして、そのたびに抵抗感が薄まり、ビクトリアの役割を演じている自分を他人に見せてしまい、その結果、身の安全を大きく危険にさらすようになってきているのだ。

もう一つ、僕を悩ませていることがあった。それは、ドナが僕に見せてくれたネットでの体験談や投稿の内容だった。その内容を読むと、女性の格好をする男性の大半は、ホモセクシュアルかバイセクシュアルのいずれかであって、たいてい、男性に惹かれる者たちであるという事実である。だが、これは、断じて、僕自身の感覚とは異なる。どんな形であれ、他の男との出会いを求めるような欲求は自分の中にはない。

しかし、一方、ドナやゲイル、それにジェニーといると、自分は女性になっていて、ドナたちとレスビアン的行為に加わっているような感覚があった。しかし、僕が男であるのは事実である。だから、その行為は実際にはレスビアンではない。たとえ、女同士の行為であるにしても、少なくとも僕の側からすれば、レスビアンとは異なっている。

ともかく、この状況のすべてに僕は困惑していた。僕は一度もドナ以外の女性と浮気をしたことがなかったし、ドナも僕以外の人と浮気をしたことがなかった。なのに、今は、二人とも性的な行動を、他の女性二人と共同している。

さらにもう一つあった。前までは、僕たちの性生活には、支配・被支配の力関係はまったく関与していなかった。それが今は重要な一部になっている。もっと言えば、支配・被支配の力関係こそ、僕を興奮させている部分となっているということである。

これは、こういうことなのだろうか? つまり、ドナが支配的に命令を下してくるのであるから、それを受ける僕は、ノーマルなセックスから逸脱することへの責任を受けなくても済むことになり、様々な行為や状況も、自分自身で考えたことではないものとして、それに安心して身を任すことができる、と。まさにこれこそ、気になっていることなのかもしれない。

僕は、これまでずっと、自分の人生のほとんどすべてを自分でコントロールしてきたと感じていたし、夫婦の関係でもリードする役を担っていると感じてきた。だが、今は、自分の役割について適切と思われる言葉はというと、インターネットで知った、あの言葉だけである。つまり、パンティ・スレイブ(参考)という言葉。

パンティを履くことと、それを着たままセックスをすること。この二つが組み合わさった場合の何か分からぬものが、僕の心理に何かをもたらしたようで、非常に心の奥深い基本的な部分を変えてしまったようなのだった。ドナは、この性的ゲームが非常に深く僕に影響を与えていることに気がついているのだろうか? 今の僕は、女性の衣類を見ても、すぐに、自分が着たらどう見えるだろうかとか、どんな着心地なのだろうかとか、そういうことばかり考えるようになっているのである。


[2009/09/11] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)