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ジャッキー 第11章 (8) 

でも、彼女に尽くすことによる喜びに加えて、私自身も性的満足を求めていて、それにより、いっそう欲望が高まっていた。その日、アンジーに初めてディルドのペニスをフェラさせられた時からずっと、私のペニスは勃起していた。その勃起は、その日いち日じゅう収まることはなかった。夕食の準備ができた頃までに、私のパンティは自分で出した先走り液でほとんどびちゃびちゃの状態になっていた。でも、ヌルヌルになったパンティにペニスを包まれている感覚はむしろ私には心地よいものだった。

アンジーと一緒に夕食を取ることは許されなかった。アンジーは、メイドは従業員であり、ディナー・テーブルに一緒に座れるような場所はないと言ったからだった。

夕食後、アンジーはバブルバスに入った。彼女がバスタブに入っている間、私は彼女の身体を洗う仕事をさせられた。アンジーは、私に、身体を洗う仕事ばかりでなく、彼女のあそこをソープの泡で擦る仕事もさせた。彼女がイクまでさせられた。

深夜、午前一時ごろ、アンジーは私に今日は仕事を終わってよいと告げた。私と彼女、ふたりで二階に上がった。私はてっきり二人でベッドに入るのだろうと思っていたが、そうはならなかった。アンジーは、私だけ廊下の奥にある予備の寝室に行くよう指示したのだった。その部屋は、その日の朝、私がメイド服に着替えた部屋だった。

その部屋に入るとすぐに、アンジーは私のメイド服のチャックを降ろし、それを脱ぐのを手助けしてくれた。メイド服をクローゼットにしまうと、アンジーはベッドのシーツを剥ぎ、私にベッドに横になるよう命令した。彼女が何をしようとしているのか、私には分からなかった。それまで主寝室のベッド以外の場所で愛し合ったことはなかった。

その日、何度もしたように、私は深々とお辞儀をし、それから命令通り、ベッドに横たわった。

アンジーは私の腰にまたがり、上半身を傾け、私にキスをした。両手で私の両手をつかみ、私の頭の上に引っぱり上げた。バンザイをするような姿勢だった。彼女は私にキスを続けていたが、その時、手首を何かで締められるような感じがした。すぐに、アンジーは私の両手をベッドに拘束したのだと気づいた。

最初、ちょっと怖かったけれど、すぐに、アンジーのことだから、私を傷つけるようなことはしないだろうから大丈夫だと思った。

アンジーは私の両手をしっかり拘束すると、私の上から降り、掛布を私の身体に掛けて言った。

「おやすみなさい。今日は素晴らしい一日だったわ。あなたのおかげで今年のバレンタインデーは忘れられない日になったわよ」

彼女はそう言って私の額にキスをし、部屋の電気を消し、出ていってしまった。

暗闇の中、拘束されたまま横たわっていた。これは何かの冗談だろうと思っていた。まさか、一晩中、ベッドに手錠で拘束されたままで放置するつもりはないだろうと。…でも、トイレに行きたくなったり、火事になったらどうするんだろう?

どれくらい長くそのままでいたか分からない。すぐにもアンジーが戻ってくるのではと思い続けていた。まるで永遠とも思える長い時間をそんなふうに過ごした後、彼女は戻ってこないのだと思うようになった。少なくとも朝になるまではずっとこのままなのだと。

最初は怖さが勝ったが、その後、怒りを感じた。でも、大半は、淫らな気持ちになっていたと思う。今日は、ほぼ12時間近く、私はアンジーに奉仕を続け、彼女の性的欲求を満たし続けた。彼女は一度たりとも、私の奉仕にご褒美をくれることはなかった。一度も私はオーガズムを感じることを許されなかった。アンジーは、私のことをまるで何でもやっていい娼婦のように扱った。

でも、結局、私はまさにそういう存在なのだ。その結論に達するのにはかなり時間がかかったけれど、でも、そうなのだ。私はメイドの服装になっていたわけだし、それはとりもなおさず、私はおカネをもらってご奉仕する召使ということ。彼女の欲求を満たすべくご奉仕する存在。その欲求は性的なものではあったけれど、アンジーの欲求であって私のではない。そして私は、彼女の欲求を満たすために最善を尽くして奉仕したのだ。

不思議な感じだったけど、未明の時間だというのに、そういう理屈で納得していた。でも、それも幻想かもしれない。

でも、そもそも、幻想しないわけがないとも思った。私は文字通り、疲労困憊していたのである。その日一日で、たぶんそれまでの半年間に働いたよりも、たくさん働いたと思う。一日中、こき使われ、身体を酷使され続けた。どういうわけか分からないけど、そうされることが、不思議に自分でも嬉しかった。そして、それに加えて、私は性的にずっと欲求不満の状態にさせられていた。ペニスは丸一日、ずっと勃起したままだったし、この身体は、ほとんどオモチャのように性的に使われ続けていたから。

そんな思いが頭の中を行き来し続けていた。どのくらいそうしていたか分からない、たった1時間だったかもしれないし、3時間くらいだったかもしれない。そもそも分かりようがなかった。部屋には時計がなかったし、自分の時計を見ることもできなかった。私はその日ずっと着っぱなしのコルセットとパンティとハイヒールを身につけたまま、寝慣れないベッドに拘束されていた。なかなか寝付けなかったのは事実だけども、疲労感が勝ったのだろう。やがて眠りに落ちていた。

目が覚めた時、部屋が明るくなっていたのに驚いた。ほんの数分しか目を閉じていなかったように思っていたから。窓から日差しが差し込んでいる。


[2012/04/26] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)