2ntブログ



淫乱ママ 第9章 (2) 


「なかなかいいな。指示に従って、ちゃんとノーブラで来たんだな。お前の乳首が見える感じだぜ」

フランクはいきなりあたしの乳首のことを言った。わざと仲間の前でそんなことを言って、この場を仕切ろうとしてる。みんなに、こういう言葉を自由に使っていいんだと伝えてるみたいに。

そして、今度は視線をパンストを履いたあたしの脚とマイクロ・ミニスカートに降ろした。

「ひゅー! いい脚をしてるねぇ。俺のためにくるりと回って見せろよ、ケイト」

「何のために? ここはお店の中よ」 とあたしはきつい声で言った。

「おいおい、ケイト。最初から理解してもらわねえと困るぜ。あの写真、今日、俺たちみんなで鑑賞したんだが、アレを取り戻す方法は一つしかないってこと。俺の言うとおりにする他ないということだよ。分かったか」 とフランクは凄んでみせた。

あたしの写真をこの人たちに見せたですって! フランクのおちんちんをしゃぶってるところとか、やられてるところとか、この人たち全員に見せたですって!

この人たちみんな、この服の中にあたしがどんな身体を隠してるか知っている。それを認識して、顔がゆっくり火照ってくるのを感じた。あたしはフランクに背中を見せた。言われた通りに回って見せたのではなくて、顔を隠したかったから。

「いい子だ。おおっ、ずいぶんイイ尻してるな」

突然、あたしの目の前にパンティが投げられた。フランクが投げたんだと思うけど、でも、どうして? すぐに答えを聞かされた。

「そのパンティはお前のためのだ。お前にそいつを試着してもらう。だが、膝を曲げずに拾うんだぞ。絶対に膝を曲げるなよ、ケイト」 命令調の声になって言う。

何て腐ったヤツ! お尻が丸見えになってしまうのを知ってて言ってる。フランクは、こういうことをさせたいんだわ。公衆の面前で露出すること! 仲間たちの前であたしに恥辱を与えること!

あたしたちの周囲をさっと見回した。向こうに店員の若い女の子が立ってる。あの位置からだとあたしのことが見えてしまうかもしれない。

ああ、もう。仕方ないわ。やるわよ!

脚を伸ばしたまま、腰を曲げ、パンティに手を伸ばした。スカートがめくれ上がるのを感じた。お尻が露わになってる。それに履いてるパンティも小さいので、あそこもちゃんと隠せていない。

その時、誰があたしを見ているかにかかわらず、公共の場所でこんな格好になってることで、あたしはゾクゾクして、エロティックな気持ちが湧き始めていた。

「うわーっ、すごくイイ尻じゃん!」 と仲間の一人の声が聞こえた。

ハッと息を飲む声や、小さな口笛も聞こえた。あたしはこんな淫らな露出を長引かせまいと、すぐに姿勢を直した。売り子の方を見たら、彼女、あたしの方を見ていた。多分、お店の人はこんなことをしてるのを見て、あたしたちをすぐに追い出しにかかると思う。

あたしは震える手でパンティを持って向き直り、スカートを元通りに直した。

「よし。じゃあ、今度は試着室に行こうぜ。そいつを履くとどんな感じになるか、見ようぜ」 とフランクは試着室を指差した。

悔しさで歯を食いしばりながら、試着室の方へ歩き始めた。精いっぱい、セクシーな歩き方に見えないようにしながら。でも、どんなに頑張っても、ハイヒールとミニスカートで歩いたら、お尻がセクシーに見えてしまうもの。歩くたびに腰が左右に揺れて、誘っているようにしか見えない。

何となくだけど、先頭を歩くあたしのお尻を男たちがじっと見てるような気がした。視線で裸にされてるような感じ…。

狭い通路に入って、そこで止まった。誰か案内してくれる人を待った。変態どもはあたしのうしろに群れている。でも、あまり長く待つこともなかった。さっきあたしがパンティを拾うところを見ていた売り子があたしたちのところにやってきた。

「何かご用でしょうか?」

この子、若そうに見えるけど、18歳以上なのは確か。このデパートは法的に許される人しか雇わないから。髪は長くてブロンド。リボンで後ろにきちんとまとめている。顔は繊細な感じ。青い瞳がクリクリしていて、とても可愛らしい。セーターは品が良くて、豊かな胸を包んでる。ズボンはこのデパートの制服の様子。

「ああ。ここにいる僕の知り合いが、これを試着してみたいと言うんで…」 とフランクが言った。

「あら、フランク! ええ、もちろん彼女のお手伝いをするわ」 と彼女は笑顔で言った。

「あっ、リズなの? 僕、君がここで働いてるなんて知らなかったよ」

フランクも笑顔を返した。その笑顔、驚くほどチャーミングで驚いた。フランクの性格を考えると、全然、考えられない笑顔。


[2013/09/18] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

ライジング・サン&モーニング・カーム 第9章 (1) 

「ライジング・サン&モーニング・カーム」 第9章 The Rising Sun & The Morning Calm Ch. 09 by vinkb


*****

これまでのあらすじ


16世紀釜山。地元娘ジウンは日本人ノボルと知り合い、ふたりは結ばれた。しかし翌朝、ジウンはノボルの弟サブローらに強姦され、自害する。それに反発したノボルは秀吉に不死の刑を科され、狐使いの美女に半人半獣の身にされてしまう。時代は変わり現代のシカゴ。女医アンジェラはノボルと知り合い、デートをし、セックスで強烈な快感を味わう。ノボルは自分が半人半獣であることを打ち明け、目の前で変身して見せた。その後、二人はアンジェラの家に向かうが、ノボルは何か危険を察知し、彼女を連れて自宅に帰る。サブローが生きててノボルを追っているらしい。ノボルは自分の身体の生化学的な研究を進めていることを説明した。そこにアンジェラのボディガードとしてノボルがつけた男、ゲンゾーが現れた。ノボルは過去を思い出す。狐使いを殺した時のこと。文禄慶長の役での朝鮮水軍の李舜臣との交流のことを。


*****



ゲンゾーはノボルのペントハウスへ上がるエレベーターの中、足をカツカツ鳴らし、苛立ちを露わにしていた。彼はノボルに朝の8時きっかりに来るように指示を与えられていたが、今は8時10分。電話をかけても、全然出ないからだ。幸い、守衛スタッフはゲンゾーがノボルの部下だと知っていたので、問題なくゲンゾーをマンションに入れてくれた。

ゲンゾーは、エレベーターを降り、一体どうなってるのだろうと、ノボルの部屋の前に来て、ドアをノックしようとした。するとドアの向こうから悲鳴や唸り声が聞こえる。ゲンゾーは苛立った溜息を吐きつつも、ふたりがことを終えるまで待った。そして、ノボルが切羽詰まった声で「イク[Ikku]!」と言うのを聞いて、ゲンゾーは携帯電話のリダイヤルボタンを押した。

「モシモシ[Moshi moshi]」

と荒い息の声でノボルが出た。後ろの方でアンジェラがハアハア喘いでいるのも聞こえた。

「ノボル殿、ゲンゾーです。いま玄関の外におります」

急に電話を切る音がし、その30秒後に玄関ドアが開いた。ノボルは顔を赤らめ、済まなそうな様子でゲンゾーに中に入るよう促した。

「申し訳ない、ゲンゾー」 と彼は日本語で言った。

「いや、お謝りになる必要はありません」とゲンゾーは丁寧に答えた。

少し遅れて奥のバスルームからアンジェラが姿を現した。彼女も頬を赤らめ、シャツの前をぎこちない手つきで整えながら出てきた。

「オハヨウ、オジョウサマ[Ohaiyo, Jo-Sama]」 とゲンゾーはお辞儀をした。

「おはよう、ゲンゾー。アンジェラは大丈夫よ」 

そう言ってアンジェラは靴を履き、ノボルに情熱的なキスをした。ゲンゾーはそれを見て不服そうな顔をしていたが、アンジェラには見えない。ノボルはキスをされながら不謹慎にも彼女の身体を触りまくり、アンジェラはそうするノボルがローブの中、分身を固くさせて行くのを感じた。そしてそのローブの中に手を差し入れようとした時、ゲンゾーがわざと大きく咳払いするのを聞いた。アンジェラは口を尖らせながら、ノボルの腕の中から抜け出た。

「ランチは家で食べよう」 とノボルは彼女の耳元に囁きかけ、軽く耳たぶを噛んで、彼女を離した。

「そうするわ」

アンジェラはゲンゾーに付き添われながらエレベーターに乗った。ドアが閉まるとアンジェラは恥ずかしそうにゲンゾーを見て、言った。「さっきはごめんなさい」

「いいえ、私に関係のないことですから」とゲンゾーはアンジェラを見もせず、事務的に言い、「それと、あなたのボタン、ひとつ外れていますよ」と付け加えた。

「えっ?」 とアンジェラはビックリして胸元に目を降ろし、ゲンゾーの言うとおりなのを見た。「…ちぇっ!」

アンジェラは服の不具合のことに気を取られ、彼女が蓮っ葉な言葉を使ったのを聞いてゲンゾーが驚いた顔をしてるのに気がつかなかった。


[2013/09/18] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)