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彼のペニスにこれまでにないほど隅々まで中を広げられてるのを感じ、あなたの妻は、浮気することに決めたことこそ、今までのなかでベストの決定だったと知る。


[2021/03/07] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Wイェックス:妊娠 (28終) 


「ここにいるんだよ、ジュニア。いい子でいるんだよ。いいね?」 

本当は「ママはすぐに戻ってくるから」と言いたかったけれど、そうはならないだろう。実際、無理だ。僕は素早くジュニアの食器を片付け、寝室に急いだ。

第二段階に入って、乳房がしぼみ、代わりに筋肉が膨らんでくるのを感じ、できるだけ急いで服を脱ぎ捨てた。そして素裸でベッドに仰向けになった。骨格が変わる間、立ったままでいられそうに思えなかったから。何分もの間、辛抱強く変化が落ち着くのを待ち続けた。その間にもジュニアの泣き声はますます大きくなっていて、結局、妹のブルックも起こしてしまった。

ようやく変化が落ち着いてきて、終了したように感じ、ゆっくりとベッドから降りた。自分の身体がこれほどの大きさになることがどんな感じか、すっかり忘れていた。急いでクローゼットの一番下のところに突進し、タイラーの衣類を入れてた箱を開け、とりあえず、フィットしそうなものを選んで着た。

出産後に増加した体重が完全には戻っていなかったからか、3年前より少し太っていたが、服は充分フィットしていた。服を整え、急いで子供たちのところに戻った。そして、その時、非常に大きな問題に直面したのだった。

子供たちが僕を認識していない。

知らない人がいきなり部屋に入ってきたと、ふたりとも、いっそう激しく泣き叫んだ。だが僕はどうすることもできない。ジュニアをベビーチェアから降ろしてあげたら、彼は一目散に自分の寝室へと逃げて行ってしまった。どう考えても、僕から隠れるためとしか思えない行動だった。ブルックを抱いてなだめようとしたけれども、全然、落ち着いてくれなかった。

万策尽きて、結局、僕が知っている最も賢い人物に電話することにした。

医師たちは携帯電話を常時持っていることはない。そこで病院に電話し、彼女を呼び出してもらうことにした。家のことで緊急事態が起きたと。実際、僕の立場からすると、それは大げさな言葉ではなかった。

永遠とも思えるような長い時間の後、ようやく彼女が電話に出た。「はい、カレン・ジョンソンですが」

「カレン、すぐに家に帰ってきてほしい」 号泣するブルックを抱きながら、電話口に叫んだ。

「あなた、誰?」とカレンは怪訝そうな声を出した。僕は一瞬、呆然として手に握る電話を見つめた。

「タイラーだよ。君の夫の」 歯ぎしりしながら答えた。

「あっ、ああ……タイラー! ごめんなさい。何かあったの?」

「子供たちが僕を分からないんだよ! 家ではふたりとも怖がって、大変なんだ。君に帰ってきて、ふたりをあやしてくれないと、どうにもならないんだよ!」

「分かった。できるだけ早く帰るから」

電話を切って、ブルックのお気に入りの歌を歌ってあげたが、全然、効き目がなかった。もう気が狂いそうだった。

******

ようやく、本当にやっと、カレンが帰ってきた。しくしく泣く娘を僕の腕から抱き受け、代わりに不透明の黒いプラスチックの袋を僕に手渡した。ブルックは、カレンの腕に抱かれて、ようやく落ち着き始めた。

「ジュニアは?」 カレンはブルックを優しく揺すりながら、僕に心配そうな顔を向けた。

「自分の部屋にいる。僕は……僕はどうしたらいいんだろう?」

「あなたに渡したそれ、7日間用のピンク・Wイェックスなの。この事態、あたしが思うには、あなたはそのままパパとして、この状態を何とか対処していくか、それとも……またママに戻るかだと思うの。その方向で行きたいと思った場合のことを考えて、それを持ってきたわ。でも、どっちを選ぶかは、タイラー、あなた次第。ジュニアの様子を見てくるから、考えてみて」

カレンはブルックを抱いたままジュニアの部屋へ行った。僕はリビングに立ったまま、手の黒い袋を見つめた。

自分は、子供たちとはアンバーとして絆を築いてきた。ふたりを出産し、授乳し、お風呂に入れてきた。アンバーとしてふたりを愛し、アンバーとしてふたりに愛されてきた。

大きな枠組みで考えた場合、タイラーになることは、そんなに重要なことだろうか? いや、違う。そうじゃない。

僕は寝室に行き、Wイェックスの指示書きを注意深く読み、自分で自分に注射をした。

10分後、ママに戻った僕は前とほぼ同じ服に着替え、寝室を出た。乳房は最初の妊娠の時に2カップ分膨れ上がり、二回目の妊娠時に、さらにもう1カップ分膨らんでいたけれど、アンバーからタイラーに変わり、その後、再びアンバーに戻った時点で、その膨らんだ部分はすべて消えていた。クローゼットを漁り、妊娠前に着けていたブラジャーを引っ張り出し、身支度を整えた。

ジュニアの部屋に入ると、カレンにあやされていたジュニアは、僕のところに駆け寄ってきて、小さな腕で僕の脚に抱きついた。

ジュニアを抱き上げ、しっかりと抱きしめた。「ごめんね、すごく恐かったよね? ママはもう二度と離れないから、大丈夫。もう二度と、絶対に」

「アンバー?」 とカレンが問いかけた。

「カレン、僕はこんなことは繰り返せないよ。これからずっと、君は奥さんを持つことになるけど、それでもいいかな?」

カレンはにっこりと笑い、ブルックを少し強く抱きしめた。「ええ、もちろん。あたしは大丈夫、やっていけると思うわ」

******

「おばあちゃん、おばあちゃん! 見てみて!」

孫に目を落とすと、彼は何かの絵を掲げていた。何が描いてあるかさっぱり分からない。手を伸ばして、優しく愛し気に彼の髪を撫でてあげた。「すごく良く描けてるわね、スティーブン! グランマにも見せてあげたら?」

スティーブンが走って部屋から出ていくのを見届け、感謝祭のディナーの準備をする仕事に戻った。

隣でパイを作っているブルックが、私の肩に自分の肩を擦りつけ、ニヤリと笑った。「ママも、あれ、何が描いてあるのか分からなかったんじゃない? そうでしょ?」

「全然。でも、スティーブはあんなに自慢して見せてたわよ」

私は、一年の中で感謝祭が大好きだった。カレンよりも私の方がこの時期を楽しみにしているし、毎年楽しむバケーションよりも気に入っていると思う。感謝祭になると家族みんなが集って食事などいろいろ楽しむから。そのひと時の幸せを私は貪欲にかみしめることにしている。

ジュニアとジュニアの妻のイブ、そしてジュニア夫婦の3人の子供たち。ブルックとブルックの妻のエミリー、それにブルックたちの2人の子供たち。それにジョシュアとジョシュアの妻のジェシー。ジョシュアは私たちの3番目の子。最後に、我が一家の一番下の子のジョージ。ジョージは今はジーナ。そしてジーナの妻のフランチェスカ。みんな私たちの家族。

詰め物をしていた七面鳥から顔を上げ、背伸びをした。お腹に重りを抱えていた期間がずいぶん長かったからか、背中にそのツケが回ってきてる。

「ジョシュアが来るのは何時ごろか、分かる?」

ブルックは肩をすくめた。「多分、ギリギリだと思うわ。ジョシュアはエミリーがまた妊娠したと聞いて、すっかり変になってるの。ほら、ムラムラしてるって言うか、あれ」

「ジョシュアは、ジーナが妊娠しようとしてることには何も問題ないように思えるけど?」 

ジョージとフランチェスカは、私とカレンの場合と同じで、子作りの問題を抱えていた。カレンは長い時間をかけてフランチェスカと心のこもった話し合いを続けてきたし、私も長時間、電話でジーナと妊娠した後のいろいろな問題について話し合ってきていた。

「うん、ママもよく知っているでしょ? ジョシュアは、エミリーが彼の一番の友だちのビリーだった頃からずっと、アレだったのよ。これまでの子供たちふたりが生まれるときもずっと変だったし、今度生まれてくる子供についても変になると思うわ。それはそれでいいの。エミリーは、あたしたちには、ジョシュアがそういうふうになるのを構わないでって言ってるから。ジョシュアは、新しい甥が生まれて、可愛がれるようになれば、元通りになるでしょ。ジョシュアは、ビリーっていうかエミリーが妊娠するということを思うと、おちんちんが立ってしまうだけなのよ」

私は顔をしかめた。ビリーが脳腫瘍を患い、生存するためにWイェックスを摂取しなければならず、その結果、エミリーになったことは、別にビリーが悪いわけではない。そのビリーと言うかエミリーがブルックと愛し合うようになり、彼の方が、ふたりの子供を喜んで産んだことは、素晴らしいことだった。すでにエミリーはWイェックスの摂取をしていたので、ブルックを妊娠させることはできなかったのだから。

「後でジョシュアとそのことで話をしなくちゃいけないようね」

「ママ、放っておいて。ほんとに。3か月くらいしたら、問題じゃなくなるから」

「分かったわ」 そう言って私は顔の向きを変え、娘にいたずらっぽい笑みを見られないようにした。「ところで、この前のバケーションでのママと私の写真があるの。見てみたい?」

「いやよ、ヤメテ!」とブルックは叫んだ。「あたしが、ママが男になってるのを見るの、どんだけ嫌がっているか、ママも知ってるくせに!」

年に一度、私は、Wイェックスの効果が薄れる時を見計らって、カレンとふたりでバケーションに出かける。夫と妻として。それはそれで私たちは楽しいのだけど、子供たちは嫌っていた。

子供たちが大きくなった時、私たちは、子供たちを前に座らせ、アンバーとタイラーについて話しをした。みんな、私が一時的に男性に戻ることを承諾してくれたが、男性に戻った私は、彼らにとってはやはり見知らぬ人にすぎなかった。どんなに頑張っても、無理だった。私が女性でいる方が、誰にとっても気楽なことだった。

「ほんとに見なくていいの?」

「ええ、いいの。で、次のバケーションの計画はできてるの?」 ブルックが話題を変えたけど、私は逆らわなかった。

「うん、ハワイよ。でも、今年は、私はママのままでいて、ママの方が一時的にパパになるのを考えているの」

ブルックは作っていたパイを落として、粉まみれの両手で耳をふさぎ、キッチンから駆け出した。「ああ、聞きたくない!」

私は大笑いし、笑いが止まらなかった。そこに生涯の愛する人がキッチンに入ってきた。この歳になっても、彼女は、結婚した日と変わらず美しい。

「いったい何事?」と彼女は娘が駆け出していったドアを指した。

「次のバケーションの計画についてちょっとほのめかしたの」

「ああ、それなら分かるわ。後どのくらいかかる?」

私はキッチンを見回し、残ってる作業を考えた。「多分1時間くらい。パイの仕上げがあるから。どうして?」

カレンは素早く周囲を見回し、誰もいないことを確かめた。それから手を伸ばしてきて、イタズラそうな笑みを浮かべながら、私の重たい乳房の片方を持ち上げ、掴んだ。

私は片眉を上げてにらんだ。

カレンは私に近づき、囁いた。「エミリーはお昼寝をしてるし、子供たちはそれぞれの家族と一緒で2時間くらいは出かけてるの。今はあなたとあたしだけ。ちょっと楽しいことしたくない? それとも、2人の老女のままでいる?」

「私が老女じゃないのは確かだけど? そんな手の裏を見せてしまって大丈夫? 私のおっぱいをべろべろ舐めまわるつもりなんでしょう? 何か昼食を胃袋に詰め込んだ方がいいわよ。簡単には終わらないと思うから」

私が重力を嫌っていることは言っただろうか? ほんと、この胸の重さには悩まされっぱなし。

カレンは再びあたりを見回した後、私のドレスの上から胸の谷間に顔を埋め、舐めながらぶるぶる顔を揺すった。彼女は60歳になっても、心は十代のまま。こんな年老い、太った私でも、彼女はこの乳房を愛してくれる。

私はふざけ混じりにカレンを叩き、作業の仕上げを急いだ。私はおばあちゃんかもしれないけど、今も、29歳の時と変わらず、妻のおちんちんが愛しくてたまらない。

Wイェックスでカレンの性欲がどれだけ高まっているか、試してみよう。年増の女ふたり。私の大きなお尻! カレンには、溜めこんでるものを全部、出してもらわなくちゃ。

おわり


[2021/03/03] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Wイェックス:妊娠 (27) 

真夜中、股間の痛みと、マットレスがひどく濡れているのを感じ目が覚めた。掛布を剥ぐと、ベッドの上がびしょぬれになっていた。

大変だ。破水している。

体温のせいか暑くて仕方なく、妻と寝るとき、体をくっつけることはしなくなっていた。そこでベッドの向こう側に手を伸ばし、カレンの身体を揺すった。

「カレン! カレン!」

彼女は寝ぼけ顔で僕を見た。「アンバー、どうしたの?」

「破水してるんだよ!」とパニックになって答えた。

それを聞いて彼女は起き上がり、突然、変身したかのように、彼女が持っている能力を最大レベルに上昇させた。

「分かった。落ち着いて。陣痛はある?」

「うーん、あったと思う。それで目が覚めたんだと思う。病院に行かなくちゃ!」

「赤ちゃんが生まれようとしてるけど、今すぐ出てくるわけじゃないわ。起きて、体をきれいにして。いいわね? あたしは入院関係の準備をバッグに詰めるから。シャワーじゃなくてお風呂に入ること。オーケー? シャワーの最中に陣痛で転んだりしたくないでしょ?」

「でも……」 僕は抵抗した。今すぐ病院に行かないといけないのに!

「アンバー。ちゃんとあたしの顔を見て。今はお風呂のことだけ考えて。その後にどうなるかは、その後で考えるの。全部、あたしがケアするから。いいわね?」

僕は急いでベッドの端に移動して、大きくなったお尻を振ってよちよち歩きでバスルームに行き、バスタブの蛇口を回した。信頼できることがひとつしかないとしたら、それは、僕の聡明で有能な妻が、必要なことすべてについて思い、考え、知っていることなのだ。僕は何を? 彼女の指示の通り、お風呂に入ることだけを考えればいいのだ。

******

18時間にもわたる、これまでの人生で最も苦痛に満ちた時間の後、元気な泣き声を上げながらタイラー・レジナルド・ジョンソンはこの世界に加わった。3200グラムとというとても元気な赤ちゃん。道理で、あんなに痛かったわけだ。

僕は全身汗まみれだった。妻の指の何本か、骨を折ってしまったかもしれない。本気では思っていない脅かしの言葉を山ほど言ったかもしれない。でも、カレンからあの大切な小さな男の子を渡され、両腕で抱いた時、そして、その子に乳首をあてがい、初めて授乳した時、あの苦しみも、それに伴う乱暴も悪態も、すべてそうする価値があったのだと思った。どんなことも、そうする価値があったのだと。

カレンは震える指先で、赤ちゃんの額にかかる髪の毛を払いのけ、おののいた様子で僕に微笑みかけた。「やったわね、アンバー。ああ、すごい……あなた、驚くべきことをしたのよ」

僕も疲れた顔で笑みを返した。本当に疲れ切っていた。「僕たちやったよね。でも、どうして君が赤ちゃんを取り上げてくれなかったのか、いまだに分かっていないんだけど。君が取り上げてくれたら、手が届かなかったので、君の指の骨を折ることもなかったと思うんだけど」

彼女は両手をかざして見せた。両手ともぷるぷる震えていた。「これがそのわけよ。それは病院の方針に反するの。でも、充分正しい理由があるのよ」

「ああ、分かった。ところで本当に僕の名前を赤ちゃんにつけたいと思ってる?」 僕は出産した本人であるので、赤ちゃんの名前を決める裁量権が僕にあるという。これは知らないことだった。

「もちろん。それより良い名前が思いつかないわ」と妻は請け合った。

僕は自分の息子の顔を見た。実際、タイラーという名前はふさわしいと思った。もっとも、どんな名前も、この美しい、しわだらけのピーナッツにはふさわしいだろうけど。「こんにちは、ジュニア。愛しているよ」

カレンが感極まってすすり泣いた。「とうとう家族ができた。これがあたしの家族」

病院で回復を待つ間、ジュニアと僕には絶え間なく来客があった。カレンは職場では重視されているようで、雑役婦から病院の管理部のトップ連中に至るまで、誰もが僕と息子を見に来たがった。

望むらくは、僕とカレンの両方の両親が生きていて、孫を見られたらと願ったが、それは叶わない。

******

ジュニアを優しく揺らしながら、授乳していた。ジュニアは貪欲に僕の乳房からミルクを吸っている。僕はこの時間が大好きだった。授乳のたびに、この子との絆を感じる。真夜中の授乳ですら、好きだった。

「アンバー? あと2週間くらいね。また男に戻ること、ワクワクする?」 貪欲に乳を啜る息子を見ながら、そしておそらくは、僕のおっぱいを盗み見もしつつカレンは、ニヤニヤして僕に訊いた。

僕はジュニアを見つめ、頭に手を当てた。「それについてだけど……もう1年続けたいと言ったらどう思う?」

「本気で?」 カレンは驚いた様子だった。

「ジュニアはまだ授乳中だから。Wイェックスを追加かなんかで打ったら、ミルクを出し続けることができるわけでしょう?」

「まあ、そうだけど。でも、本当にそれでいいの?」

「本気だよ。粉ミルクを使わなくてもいいなら、ずっと母乳で育てるつもり。その方がこの子にとってもいいし」

「分かったわ。病院に予約を入れておくことにする」

「ありがとう。愛しているよ」

******

12か月後、今度は女の子が生まれた。ブルック・サマー・ジョンソンが僕たちの家族に加わった。

******

最初のWイェックスを摂取してから、あと4日で3年目になろうとしていた。その効果が消え始めたのだった。

ブルックをお昼寝させ、ジュニアに食事をとらせている時だった。ベビーチェアに座らせ、どうかお願いだからニンジンを食べてとなだめていたら、突然、頭に奇妙なかゆみが出て、髪の毛がみるみる短くなり始めたのだった。

ジュニアは目を丸くして僕の顔を見つめ、大声で泣き始めた。

大変だ。すぐに着替えないと、服をビリビリ破いてしまうことになる。


[2021/02/25] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

浮浪者 (27:終) 


大きなV型8気筒エンジンが生きかえり轟音を上げた。娘たちはふたりとも興奮でぶるぶる震えていた。僕はドアを閉め、窓をノックし窓を開けさせた。僕は運転席に座るマギーにもう一度キスをした。

「じゃあ、学校で会おう」

マギーはバックで車を玄関前から道路へと出したが、そこで車を止めた。ブリアナと僕は立ったまま、車に乗るふたりを見ていたのだが、急にドアが開き、マギーが飛び出してきて、僕たちのところに飛ぶようにして駆け寄ってきた。両腕を広げて僕たちに抱きつき、何度も何度もキスをしてくれたのだった。

「本当にすごく愛してる」と何度も繰り返して言う。「ありがとう。ふたりは地球で一番のパパとママよ!」 そして再び車へと駆け戻り、そして走り去った。

ブリアナに顔を向けたら、彼女は赤ん坊のように泣いていた。僕自身、何と言ってよいか分からないが、目に涙が溢れていた。「僕たちを見てごらんよ。ふたりとも3歳の子供かなんかにしか見えないな。でも、ブリイ、車のことを思いついたのは素晴らしかったね。君は最高の女性だ」

ふたりでしばらくの間、抱き合った。授業に遅れるかもしれないのは分かっていたけど、構わなかった。

ストークリーが16歳になったとき、新車のチャレンジャー(参考)を買ってあげた。マギーの時のように感傷的になったりはしなかったが、特別なイベントだったのは変わりない。それぞれ、高校を卒業した時には、ふたりをハワイとベリーズ(参考)に連れて行った。

ストークリーが大学生生活を始めるために家を離れる日、家に帰ると、ブリアナがソファで泣いていた。僕は彼女の隣に座り、ひと言も語らず、ただ両腕で抱き、慰めた。ブリイは僕の胸に顔を寄せ、静かに泣いていた。しばらくたち、ようやく彼女は顔を上げた。大きな青色の瞳に涙が溢れていた。

「子供たちがふたりとも大きくなってしまったわ、マック」

「そうだね」と僕は彼女にキスをした。「いずれはそうなるものだよ」

ブリイは突然、両手で僕の顔を挟み、僕の目をじっと見つめた。

「マック、もうひとり子供を作りましょう。今度はあなたとあたしとで。赤ちゃんが欲しいの、マック」 いったんそこまで言い、また鼻をすすった。「こんな気持ちになるなんて思ってもみなかった。あなたのことをすごく愛してるし、もうすでにあの子たちがいなくてすごく寂しくなっているの。子育てをもう一度したいの。すごく驚きに満ちていたことだったもの! ふたりともここから200キロしか離れていないところにいるのは分かるけど、とても寂しいのよ」

「僕もだよ。もし、赤ちゃんを作るとするなら、ちょっと練習すべきじゃないかな?」

ブリイはハッと息をのんで僕を見つめた。「ほんと? あなたも望んでる? 赤ちゃんを作ることを?」

「もちろん。君と同じような赤毛の女の子を希望してるんだ。ブリアナ、僕も君を心から愛しているよ」

僕は彼女を抱き上げ、抱えながら誰もいなくなった家の中を寝室へと進み、そして「練習」を始めた。グランビルを追い出さなくてはいけなかったけど、犬と遊ぶより子作りの方が楽しい。ことを終え、ウトウトしていると、ナイトテーブルに飾ったマギーとストークリーの写真が目に入った。ふたりとも浮浪者には決して見えない。

おわり


[2021/02/21] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Wイェックス:妊娠 (26) 


僕はすっかり夢中になっていた。妻の巨大で太いペニスは先走りを分泌し始めていて、しごいているところからクチャクチャと湿っぽい音が聞こえてくるほどの量になっていた。だが、彼女は突然、顔を引いて、「ええっ?」と言い、僕の乳首から離れた。驚いた顔をしてじっと僕の乳首を見つめている。

僕は妻のペニスをしごくのを止め、無意識的にぎゅっと握ったまま、凍り付いた。不安になった。

「どうしたの?」

「あ……えっと、初乳だわ。すごく早いけど、あなた、初乳を分泌している。Wイェックスのせいで分泌が早くなったのかしら?」

「で……初乳って何?」 カレンは僕がパニックになりかかっているのに気づかないのだろうか?

ようやく妻は顔を上げ、僕を見た。「つまり……初期段階の母乳と考えていいわ。実際の母乳の分泌の前に乳房が分泌するものと」

手を乳房に押し付け、大きな半球を歪ませながら、乳首を見える方向に向かせた。黄色い濃密なミルクが一粒、出てくるのが見えた。

とはいえ、全然、美味しそうには見えなかった。「どんな味がした?」

妻は唇を舐め、チュッと音を立てた。「悪くはないわね。何と言うか、シリアルを食べた後の残った牛乳みたいな味。温かくて濃いってだけの味」

「ああ。それじゃあ、もうおっぱいは吸ってくれないということ?」 と僕は唇を尖らせた。もっと吸ってほしかったのに。

「いや、こんなこと言って、あたしのことを気持ち悪いって思わないならだけど……ちょっと、あなたからミルクを飲みたいなって思ってるんだけど……」

僕は目をぱちくりさせた。「本当?」

「そういうことを考えただけで、ムラムラ興奮してくるの。ねえ、いいでしょ?」

唇を噛んで、自分たちの態勢をちらりと見た。僕の膨らんだお腹が邪魔になるかもしれない。その場合は、膝のところに頭を乗せてあげる姿勢になろう。それはそれでいい感じだと思う。

「してくれなくても気にしないけど、するなら熱心にして。でも、その前に服を脱いだら?」

カレンはニヤリとして、勢いよくベッドから降り、引きちぎるように素早く服を脱ぎ捨てた。身軽に行動できる彼女の姿を見て、急に羨ましい思う気持ちが沸いた。

その間に、僕も、腰をくねらせてすでに濡れてるパンティを脱いだ。その時点では、これが身に着けていた唯一の衣類。カレンは裸になると抱きついてきて、僕の両腕に包まれるようにして、勃起した乳首を咥え、強く吸い始めた。まるで、力づくで吸い出そうとするかのように。

見えないけれども、お腹の底辺部分に妻のペニスが当たっていた。すごく熱く固くなっている。周期的に力が入るのか、その度に、頭部が膨らむのを感じた。僕は手のひらを舐め、ゆっくりと彼女のソレをしごき始めた。

乳房に愛撫をされているだけで、小さなオーガズムが何度もやってきた。オーガズムの山と谷を行ったり来たりする感じ。これも気持ちよかったけれども、もっと強い刺激が欲しかった。

「クリトリスをいじって」と小声で囁くと、妻は忠実に求めに応じてくれて、手を僕の脚の間に伸ばして、擦り始めた。僕も、触りやすくしてあげようと、片足を上げなければいけなかったけれど、その姿勢になった後は、ふたりの行為は滑らかで順調なものに変わった。互いに手で愛撫をし、加えて僕は乳房を吸われている。この関係だと、僕の方が先にイカされてしまうだろうなと思った。

案の定、すぐに本格的なオーガズムが襲ってきた。それに意識を占領されてしまい、妻の方に十分な注意を払っていなかった。警告のサインを見逃してしまったのだった。妻のペニスは最大に膨らみ、握る僕の手の中でヒクヒクと痙攣した。と同時に、丘のように盛り上がる僕のお腹の下辺に、灼熱の溶岩をまき散らした。

カレンは快感からか、口を大きく開き、結果、彼女の唇は僕の乳首を離れ、あの甘美な快感が急に失われてしまった。思わず、駄々をこねるような悶え声を出したものの、彼女のオーガズムが終わるまで手の動きは止めなかった。

ようやく彼女が落ち着いたのを受けて、僕は体を起こし、妻が放った精液を手で拭い始めた。その様子を彼女が見ているのに気づいた僕は、イヤラシイことを思いつき、妻と目を合わせながら、手のひらについた精液をぺろぺろと舐めて見せた。

「まあ、なんてことを」と彼女は笑った。「あなた、それでも、自分はセクシーじゃないと思っているの?」

僕もくすくす笑った。そして、その時、お腹の赤ちゃんが蹴ったのだった。びっくりして身をこわばらせ、何事かと、自分のお腹を見つめた。すると、またも蹴ってくる。

「ちょっと、手を出して!」

そう言ってカレンの手を取り、小さな命が不平を言っているところに当てさせた。しばらく間があったけれど、やっぱり、もう一度、蹴ってくるのを感じた。

「あっ!」と妻は叫び、ついさっき、自分でドロドロに汚してしまった部分であるのもすっかり気にせず、顔を僕のお腹に押し付け、両サイドに手を添えた。彼女が何かもっと動きがないかとワクワクしながら待っている間、僕は愛情をこめて妻の髪を撫で続けた。そのままの姿勢で20分以上は待っていたと思うけど、とうとう、どうしてもおしっこがしたくなってしまい、僕はベッドから出た。小さな膀胱め、赤ちゃんがぎゅうぎゅう押すのに負けてしまったのか。

******


[2021/01/31] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

浮浪者 (26) 

カマロが納車されたが、すぐには見せず、ガレージの中に入れた。学校に行く時間になり、娘たちはカバンを持って、僕の後について、普段の車へと向かった。ブリアナはガレージの中にいる。僕はわざと車のドアのロックを外さなかった。

「パパ? 車に乗せて?」とストークリーが言った。

「今日は僕の車では行かないんだよ。マギー、今日は君が運転するんだ」

「ママは仕事にはいかないの?」

「いや、行くよ」

「じゃあ、あたしが運転する車は?」

僕はガレージのドアを開けるボタンを押した。「マギーが運転するのはこれだよ」と、ガレージの中を指さした。

マギーの緑の瞳が皿のように大きくなった。どちらの瞳も1分近くじっとして動かなかった。そして、その後、彼女は泣き始めた。大きな涙の粒が頬をつたい、体が木の葉のように震えていた。

僕は飛び出し、ブリイも駆け寄ってきた。両腕でマギーを抱き、ブリイも同じようにした。「何か困ったことでもあるの? 僕たちはマギーが大喜びすると思っていたんだよ。これは君の車だ。誕生日のお祝いに買ったんだよ」

マギーは何か言おうとしたが、あまりにしゃくりあげるので、何を言おうとしてるのか分からなかった。彼女は僕の胸に顔を埋め、僕とブリイは彼女が落ち着くまで、背中を叩きながら優しく抱き続けた。ストークリーも加わって一緒にマギーを抱き、ようやくマギーは落ち着き、しゃべりだした。

「車は欲しくはないの。ふたりのことをすごく愛してるから、こんな車はあたしにはもったいなさすぎ! あたしは……あたしとストークリーは、ふたりに何かモノを買わなくちゃと思ってほしくないの。ストークリーと話し合ったのよ。モノはいらないって。ただ、あたしたちを愛してくれれば、それでいいって」 

そう言ってマギーは再び泣き出した。

「もちろんあなたのことを愛してるわよ」とブリイはマギーをなだめた。「他の何より、あなたたちふたりのことを愛しているの。あなたたちと一緒に家族になることは、あたしたちにとって、夢だったの。でもね、あたしたち、あなたたちにモノを買うのも大好きなのよ。あたしたちは働いてたくさんお金を稼いでる。だから、いろんなものを買ってあげることができるわ。あなたたちを幸せな気分にさせたいの。これは、あたしたちがあなたたちを愛していることを示す方法のひとつなのよ。方法と言っても、これは小さな方法。あなたたちにモノを上げることで、あたしたちふたりとも幸せな気分になれるの」

その頃にはストークリーも泣き出していた。僕はふたりの頬にキスをした。「さあ、これは本当にすごくカッコいい車なんだ。少なくとも、どんな車か見てみるだけでもいいんじゃないかな?」

ふたりは鼻をすすり、手で目をぬぐった。そして、ようやくガレージの中に入ってくれた。僕はマギーのために運転席のドアを開けてあげ、ブリアナはストークリーのために助手席のドアを開けてあげた。マギーは両手をハンドルに掛け、僕を見上げた。美しい顔に笑顔が浮かんでいる。

「マギーにお似合いの車だね。さあ、エンジンをかけてごらん」


[2021/01/27] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Wイェックス:妊娠 (25) 


気持ちよさに浸ってうっとりしていたものの、すぐに妻の様子がおかしいのに気が付いた。どんどん背中を丸めて身をかがめる格好になっていくし、とても居心地が悪そうな顔をしている。

「どうしたの?」と訊くと、カレンは決まりが悪そうに笑って僕から離れ、ズボンの中に手を入れ、ちょっと腰をくねらせた。その後はすぐに安心したような顔に変わり、元通りにまっすぐ立つ姿勢に戻った。もちろん、どうしたのだろうかとじっと見てみると、彼女の医療従事服の股間のところにテントが張っていた。

「ごめんなさい。後ろに引っ込めていたのですごく居心地が悪かったの。多分、今のあなたが一番見たくないモノだとは思うけど」

僕は顔が火照るのを感じた。「ちょっと、取り乱してしまっていたから。って言うか、ほんとに、自分がすごく醜くなったと動転していた。でも、それと同時に、すごくエッチな気持ちにもなっているんだよ。それで……ソレだけど、僕がその原因なの? こんな醜くなっている僕なのに?」

妻は僕にキスし、僕は彼女が我慢していたことに気づいた。

「あなたはあたしにはセクシーに見えてるわ。あたしたちの赤ちゃんを身ごもっているから、なおさらセクシー。それに加えて、あなたのおっぱいにもゾクゾクしてるの。あたしが思っていたよりもずっと大きくなっているって知ったところだったし。さらに加えて、Wイェックスを飲んだせいで、ちょっとしたきっかけでもすぐにエッチな気持ちになってしまうのに、こんなセクシーな妻が下着姿であたしに抱きついているのよ? そんなことや何やらを思えば、こうなってしまうのは驚きに値しないんじゃない?」

僕は唇の端を噛み(参考)、自問自答した。妻を見ると、キツキツのブラに締め付けられてる僕の胸の谷間をじっと見つめてる。僕は背中に手を回し、ブラのホックを外した。重たそうに膨らんだ乳房をカップの中から引っ張り出し、ブラを横に放り投げた。

それから彼女の手を取ってベッドに引き寄せ、自分自身は横寝になった。乳房がどっしりと重なり合い、しかも膨らんだお腹がその下から押し上げてる。こういう格好になると、乳房もお腹もいっそう巨大に見える。

カレンは完全に普通のことだと言ってくれていたけど、乳首も乳輪もかなり黒ずんでいた。でも、自分のことながら、この黒ずんだ乳首と白い肌のコントラストには、ちょっとハッとさせられる。妻の手を引っ張って横に寝かせ、乳房に愛撫するよう求めた。彼女は喜んで応じてくれた。

優しく揉んだり、強く吸ったりしてくれる。それにより全身に火がついてくるのを感じた。僕も手を下に伸ばし、彼女のパンツの腰ゴムの中に差し込み、彼女のアレにも愛撫を始めた。すっかり固くなっているモノを握り、優しくしごき始める。


[2021/01/25] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

浮浪者 (25) 


引っ越しの後、4人での暮らしが始まったが、僕はブリイとの間で互いに神経に触ることが起きないかと、かなり心配していた。実際、特に最初のころは、互いにイライラすることがあったのは事実。そして、結婚して3週間ほど経った時、ちょっと頭にくる出来事が起きたのだった。ブリイが、僕たちに連絡の電話をせずに、顧客とディナーに行ったのである。その夜、ブリイは帰宅すると、6個の咎める眼に出迎えられたのだった。

「どういうこと?」とブリイは訊いた。

ストークリーは持っていた電話を高く掲げた。それを見たブリイは怒りで目をきりッとさせたが、すぐに口をあんぐり開け、そしてワッと泣き出した。すぐに駆け寄り、みんなをソファの前に集めた。そして、その前の床にひざまずいて、すすり泣いた。「本当にごめんなさい。電話するのを忘れてしまっただけなの。電話すべきだったのに。お願い、怒らないで。こういうことは繰り返さないようにするから。絶対、繰り返さないとは約束できない。けど、あたしに注意するよう、助手に言うつもり。ディナーの場では、早くこのミーティングが終わって、家に帰れたらなあと、それしか思っていなかったのよ。許してくれる? ストークリー、マギー、マック! 本当にごめんなさい」

ブリイがそれまでの人生で謝罪したのは、10回もないのじゃないかと僕は思う。そのブリイが真摯に謝った。これは、僕たちふたりの関係がまったく新しくなる始まりだった。僕もブリイも、それぞれのやり方から脱皮し、相手を幸せにしようとしたし、ストークリーとマギーは、僕とブリイの関係を良くしようと驚くほど手助けしてくれていた。時々、僕たちこそが子供で、あのふたりの娘たちこそが大人のように感じた。

ブリイとはちょっとした口喧嘩はしたけど、僕はこれまでの人生で今ほど幸せで満足したことはなかった。ボクが教えているキャンパスに私立学校があり、ブリイは娘たちをその学校に登録した。僕が車で送り迎えをした。その送り迎えの車中で、僕と彼女たちとのきずなはいっそう深まった。ふたりともいろんなことについて話しをしてくれて、僕の人生をふたりの情熱で満たしてくれた。学校から帰ると、ふたりとも自分の部屋に直行し、宿題をした。たいていは2時間くらい勉強する。それが終わると、僕と3人でグラニーの散歩に出かけた。家で夕食を取る場合は、たいてい5時に夕食の準備を始める。ブリイは普通6時半には帰ってくる。ブリイは、遅くなる時は、充分前もって電話を入れてくれていて、そういう時は、普通みんなで外食しに出た。

マギーが16歳になる日が近づいた時、ブリイは彼女に誕生日のプレゼントに何が欲しいか訊いた。マギーは運転免許が欲しいと言った。それから2週間、マギーは教科の勉強と運転の練習をし、1発で合格した。彼女の誕生日の夜、ベッドの中でブリアナが僕に話しかけた。

「マギーに車を買ってあげたいんだけど」

「いいよ。どんな車にする?」

「カマロのコンバーチブル(参考)の新車を考えてるの」

「いくらくらいするのかな?」

「あら、マック。それ、問題になる? あたしたちが破産するとでも?」

「いや、問題じゃないよ。ただ、どのくらいの車か知りたかっただけだよ」

「分かってる」と彼女は僕にキスをした。「ちょっと突っかかって、ごめんなさい。だいたい6万ドルくらいのを買えると思うの」

僕はヒューっと口笛を吹いた。「そりゃあ、すごい車だなあ。でも、マギーは素晴らしい女の子だ。その車に値するよ」

「ええ、そうよね」とブリイは微笑んだ。「あの子たち、ふたりともこれまでの人生、ひどいことばっかりあったわ。これからは良いことばっかりあると、ふたりにはっきり示してあげましょう」

僕たちは車を注文した。明るい黄色で黒いストライプがたくさんついている外装で、内装は黒だ。さらに、自分でもよせばいいのにとは思ったけれど、巨大エンジンのV8タイプを選んだ。ブリイは巨大エンジンの方が性能をよく発揮するだろうと思ったからで、多分、彼女の判断は正しいのだろう。ともあれ、いかにパワフルな車を与えられても、マギーが無謀な運転をするはずはないと思った。


[2021/01/23] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Roommates 「ルームメイト」 

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Roommates 「ルームメイト」

「ちょっと話を聞けよ」とテーブルの向こうに座る弟のジェシーに言った。ジェシーが本当にドレスを着ている事実を前に、俺はジェシーを「弟」というカテゴリーに入れてよいのか、もっと言えば、「男」というカテゴリーに入れてよいのか疑問に思った。もちろん、ジェシーは、ありとあらゆる証拠にも関わらず、自分は男だと言っている。とにかく、俺は最近の弟の行動について話し合うためにランチに招いたのだった。

「分かってると思うが、俺はオープンな人間だ。それは本当だ。いいな?」

「ああ、分かってるよ」とジェシーは返事した。その声までも、ほとんど男性らしさが消えていた。ジェシーはミニトマトを口に放り込んだ。「兄さんのそういう点が昔から大好きだったもん。主義があるって言うか」

「ああ。そうだよ。でも、ちょっといいか? 俺は別に何をすべきかとか、どうすべきかとかを言おうとしてるんじゃないんだ。お前はドレスを着るのが好きなんだよな? それは素晴らしい。いいさ。俺は気にしない」

「ちょっと気にしているように聞こえるけど?」

「まあ、な。少なくともちょっとは気になってる。だが、そこが問題じゃないんだ」

「それを知ってホッとしたよ。で、何が問題なの?」

俺はスマホをワイプして写真を出し、弟に見せた。ジェシーはちらっと見ただけだったが、正確に何が映っているかは彼自身がちゃんと知っている。弟はライラック色のパンティだけの姿で、最近一緒になった「ルームメイト」とやらのデイボンと並んで立っている。デイボンの方は全裸だ。写真にはキャプションがついていて「ボクたちの家からキミの家へ、メリークリスマス!」とあった。

「いい感じの写真でしょ? ちょっと照明が気に食わないんだけど、でも……」

「お前、これをみんなに送ったんだよな? ママとパパに。近所の人たちにも。一緒に高校を卒業したみんなにも。マジでフェイスブックに載せたも同然のことをしたんだぞ」

「やろうとしたんだ。でも載せて1分もしないうちに、削除しろって通知が着て。ヌードについてのポリシーに違反してるとかなんとか言ってた。まあ、でも、それのどこが問題?」

「本気でそう訊いてるのか?」

「デイボンが問題? 兄さんが高校1年の時、しょっちゅうデイボンに殴られていたのは知っているよ。でも、デイボンはあれからずいぶん変わったんだよ。すごくクールなんだ。それに彼は他の点でも優れているしね。兄さんもすぐに気づいたと思うけど?」

「な、何を?」と俺は噴き出しそうになった。

「実際、舌なめずりしてたようにみえたけど?」

「そんなことはしてない!」

弟は肩をすくめた。「まあ、どうでもいいけど。でも、それの何が問題なの? 出し惜しみして言う人じゃないよね、兄さんは?」

「ああ、違う。いいか、不適切なんだよ! デイボンは男だ!」

「目がいいんだね」とジェシーは立ち上がった。「いい? ボクはもう行かなくちゃ。でも、ランチに誘ってくれてありがとう。もし、デイボンか、デイボンのお友達と一緒に遊びたくなったら、ボクに連絡してね。みんな、最高にクールな人たちなんだ!」

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[2021/01/11] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Set Free 「自由に」 

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Set Free 「自由に」

ゆったりした足取りで玄関を入る。広い玄関フロアに響くハイヒールの音。6個ほどショッピングバッグを抱え、ボクは雲の上を歩いているような気分だった。そんな気分になるのも当然。一日中、婦人物のショッピングをしてきて、しかも、ボクを見た誰もが、ショッピングで浮かれているブロンド髪の美人がいるとしか思わなかったから。まさに夢が叶った一日だったから。

でも、夢は、まさに夢であるがゆえに、どんな夢でも必ず終わりが来る。そして、今回の夢のフィナーレは、階段の上からの咳払いをする声の形でもたらされた。見上げると、そこには妻がいて、階段を下りてくるところだった。両腕を組み、顔には怒りの表情が浮かんでいる。

気持がどっと沈んだ。お腹が急にキリキリしだす。ショッピングバッグが手を離れ、床に落ちた。おどおどと顔を上げ彼女を見た。すでに涙が溢れ出ているのを感じた。頭の中、1000個は言い訳が浮かんでは消えた。シナリオには十分検討を加えてきていたので、こういう事態に対処する準備ができていると思い込んでいた。でも、それは間違いだった。明らかに。何度もリハーサルをしたはずの言い訳は、必ず始まる妻の激怒を前に、どこかへ飛び去ってしまっていた。

「いつからなの?」階段を下りながら妻が訊いてきた。彼女の足音が耳にこだまする。「言いなさい、クリス。いつから……そんな格好を?」

うまい答えはなかった。少なくとも、妻が受け入れてくれそうな答えはなかった。つい最近のことだとか、女装したのは今回が初めてだとか、言おうと思えば言えただろうけど、本当とは思ってもらえないだろうと分かっていた。すぐにバレてしまうだろう。単にボクの姿をじっくり見れば、完璧な女装をしてるのに気づくだろうという理由ではないかもしれないが、声が震えてしまい、嘘を言っていることに気づかれてしまうのは、必然だろう。だから、ボクは何も言えず、黙っていた。

妻は1階のフロアに降り立った。長い沈黙時間の間、頬を平手打ちされるだろうとだけ思っていた。だけど、彼女はそんなことはしなかった。その代わり、ボクの周りをぐるりと歩き始めた。手を伸ばしてきて、ボクの胸を擦る。思わず身をすくめた。人工乳房なので、触られた感じはしないが、それは関係なかった。震えが止まらない。ボクの周りを歩きながら、指を1本立て、腕や背中をなぞってくる。ようやく彼女が1周して、ボクの真ん前にきた。ボクは勇気を振り絞って「ごめんなさい」と言った。

「ごめんなさいねえ」と妻は鼻で笑った。「それで済んでほしいと思ってるのはあたしの方よ。あたしが、ずっと前から、病気になりそうなほど気を揉んできたの、知らなかったの? あなたがこそこそと出かけるたびに、浮気をしてるんじゃないかと思っていた。洗濯物の中にあたしの知らないパンティが混ざっているのを見つけて、その不安が増すばかり。本当じゃありませんようにと何度も祈り続けた。でも、今は? 今は、浮気の方がましだったかもしれないと思ってる。浮気だったら、少なくとも、あなたのことを男性だと言えたと思うから」

「ボクは同じで……ただ……ただの服装のことだから……ボクは別に……」

「言い訳なんかいらない、クリス」と妻は背中を向けた。「最初から正直でいてくれたら、ふたりで何とか力を合わせて向き合えたかもしれない。でも、あなたは正直ではなかった。だから、今さら、何を言われても、信じられなくなっているのよ」

「でも……」

「怒ってはいないわ」と妻はまたボクの方に向き直った。彼女も顔にも、ボクの顔と同じく、涙が伝った跡が見えた。「本当に、怒ってはいないの。多分、がっかりしてるというのが本当。怒れたらどんなにいいか。でも……怒りが沸いてこないの。だからお願い、クリス、出て行って。ここから出て行って」

ボクは家に留まるべきだった。妻に反論すべきだった。自分は変われると言うべきだった。でも、そうはしなかった。その代わり、ショッピングで買ったものを拾い集め、回れ右し、妻の指示に従ったのだった。自分の車のところに着た頃には、顔は涙でぐちゃっぐちゃになっていたはず。何だかんだ言っても、結婚生活の破綻というものは……確実にそうなると確信しているが……とてもとても悲しいことなのだ。ではあるけれど、運転席に着き、ボクの世界が音を立てて崩れていくのを感じながらも、ボクが考えていたことは、これでようやく、自分は自由になり、ずっと前から望んでいた人間になれるということだけだったのである。

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[2021/01/11] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Changing the System 「システムを変える」 

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Changing the System 「システムを変える」

「どうして、そんな目でボクを見てるの? 何か変?」

「いいえ、何も。ただ、あなたを見てると、時々……何て言うか……以前の面影が丸っきりなくなっちゃってるなあって思って」

「そこが重要な点だよ、アラーナ。ボクが以前のボクのように見えてたら、これ、何もうまくいかなくなるんだから」

「ええ、うん。分かってる。そこに文句を付けようとしてるわけじゃないの。ただ……最初にこのアイデアを思いついた時、あなたがこんなふうに変わるとは予想してなかったから」

「例えば? 女性っぽくなるとか?」

「曲線美たっぷりというか、柔らかそうな体つきとか。分からないけど。でも、言いたいこと分かるでしょ? あなたが摂取してきたアレ、あなたの体に本当にすごい効果を発揮してるわ。本当に元に戻せるって100%確信していいのかしら?」

「そう、箱には書いてあったけど? 摂取を止めれば、ゆっくりと元の姿に戻っていくって。まあ、筋肉は元通りにならないとは思う。またジム通いを始めるまではムリだね。でも、それは必要な代償だよ。そうじゃない? 忘れないでね、これはキミのアイデアなんだってこと」

「分かってる」

「まさか、後悔してる? これまでのことが丸で無駄になるってなったら、嫌だからね」

「いいえ、後悔してないわ。今も、あなたと同じくらい、あたしもこの計画にコミットしてるわ。あのバカどもは、こういうことになって当然よ」

「だよね。でも、あいつらが本当にボクを雇ったらどうなるのかな? キミが、そんなことにはならないって思ってるのは知ってるけど。あいつら、男性至上主義のバカの集まりだから、職場に女性は入れたくないと思うはず、って。でも、ボクの履歴や資格の方がキミのよりずっといいんだよねなあ」

「まさにそこが重要な点。もし、あいつらがあなたを採用しなかったら、あなたが女だと思ったから採用しなかったと分かるし、もしあなたを採用しても、賃金は男性社員よりずっと低いことが分かる。そういう連中だもの。どっちにせよ、それを記録して、裁判所に持ち込むの。そうやって、あたしたちは、この世の中のシステムを変えていくのよ」

「ああ、そうだよ。ただ、こんな姿にならなくてもよかったら、もっといいのにと思っただけ」

「あたしも同じように思ってるわ。でも、何もしないと、望むことを実現できないから。そうでしょ? ついでだけど、これを言って慰めになればいいけど、あなた、本当に可愛いわ。素敵よ」

「ありがとう、って言うべきかな。多分」

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[2021/01/07] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Wイェックス:妊娠 (24) 


妊娠6か月目に入った。最近は女性になっての生活にかなり順応してきている。でも、ブラジャーを付けながら、鏡を見て、改めて悟った。もうこれ以上、自分をだまし続けることはできない。このブラジャーはどう見ても小さすぎる。カップの上に肉がはみ出ているばかりか、両脇からもはみ出ている。

結局、新しいブラジャーを買いに出て分かったのだけれども、カップのサイズで言えば、丸まる2カップ分は大きくなっていたのだった。トリプルD(参考)からダブルGになっていた。このおっぱい、本当にバカげた大きさになっている。試着室で自分の姿を見て唖然とした。ふたつの大きなおっぱいと、妊娠して膨らんだ丸いお腹の姿。まるで自分が3つの巨大な半球だけでできていて、それにちょっとだけ顔がついているような存在。

ブラを買いには出かけたものの、実際、外に出ていくのが嫌になっていた。特に婦人服の店に行くのが嫌だった。大きなお腹をしていると、近くにいる女性たちは、ほとんどみんながみんな、どうしても僕のお腹を触りたくなってしまうようで、すぐに話しかけてはお腹を触ってくる。僕のお腹は公共のモノじゃないのに! 近寄らないでって平手打ちしたくなってるこっちの気持ちを、そういう女たち、どうして分かってくれないのかなあ。

でも普段は、カレンが服の買い物に付き合ってくれるので助かる。彼女は、主に、ウエストをベルトで留める形のゆったりしたサマードレスを選んで買ってくれた。このおかげで、妊婦用の特別なパンツを着なくても済む。それに、胸元が空いてて薄地なので、どんな他の衣類よりもずっと涼しい。最近は、常時、体が火照った状態が続いていた。

熱く火照った体に、常時、性欲が高まった状態。それに反して、自分の体が、ものすごく太って魅力を失っているように感じ始めていた。

びっくりするほど高かったけれども、結局、ブラを4つ買って帰宅した。暑くて暑くて、すぐに服を脱いで下着だけの姿になった。落ち着いて、カウチに座ったけれども、悲しくなってひとり声もなく泣いていた。そんな時、妻が仕事から帰ってきた。

「ただいま、アンバー。……えっ? どうしたの!?」

彼女はびっくりして駆け寄り、僕の横に座った。慌てた様子で両手で僕の顔を挟み、僕の目を覗き込んだ。僕が一番恐れていることは、彼女が僕を用済みと思い、僕を捨てること。一方、彼女が一番恐れていることは、何かの理由で僕が流産してしまうことだった。母体としての僕の体を心配するのは分かるけれども、彼女は過剰になりすぎることがあると言っても言い過ぎではない。

「何でもないよ。ただ、自分がデブの醜いクジラになったような気分になってしまっただけ。君は、こんなわたしを見て、どうして我慢できるてるの?」

カレンは落ち着きを取り戻していたが、僕の言葉を聞いて困惑した様子で瞬きした。「え? どういうこと? あなたはすごくセクシーよ。いつまでも、触っていたいくらいに」と、彼女は当然と言わんばかりに答えた。「どうしてそんなことを思ったの?」

僕は鼻を啜った。「新しいブラジャーを買わなくちゃいけなくなって、買いに行ったんだ。で、試着室で試着して……全身鏡でどんなふうに見えるか見てみたら、すごく大きくて!……」とそこまで言ったところで、僕は泣き出してしまった。馬鹿げた行動だとは分かっていたけど、どうしても泣かずにいられなかった。

もちろん、妻はすぐにペニス中心の考え方を始めて、僕のショッピングバッグを漁った。「へーっ、ダブルG?! あたしの妻はダブルGになってる?」

僕は返事すらしなかった。アヒルのような歩き方で寝室に行き、ドアを音を立てて閉め、鍵をかけた。僕は傷ついていたのに、彼女の方はおっぱいのサイズにしか関心がない? ベッドに突っ伏して、ひとり自分を憐れんだ。

「アンバー?」 妻がドアの向こうから呼ぶ声が聞こえた。ドアノブを回す音も。「もう、アンバー。ごめんね。あたしが何をしてあなたの気持ちを傷つけたか分からないけど、何であれ、ゴメンなさい。ああ、あなたはすごく綺麗よ? 大きなおっぱいになって、いっそうセクシーに見えているのよ?」

僕はすすり泣きをしながら、少しでも理性を取り戻そうとしていた。僕は自分が醜くなったと感じていた。一方、カレンは僕の体の性的な部分にだけ関心を向けた。そして、どういうわけか、その点に僕は怒りを感じた、と。……でも、どうしてだろう? 赤ちゃんを身ごもっていることで、頭が変になっているに違いない。少なくとも、それが理屈が通る唯一の説明に思えた。

体を引きずるようにしてベッドから降り、ドアのロックを外した。依然として怒ってはいたけれど、そういう感情を消そうと必死に頑張った。ドアを開けると、カレンが心配そうな顔をして立っていた。「あたし、何かした?」と顔をゆがめて言う。

僕は彼女の腕に顔を埋めた。「僕は、ちょっと頭が変になっていたんだ。僕の問題で、君のせいではないよ。流れに任せてくれる? お願い?」

彼女は何も言わず、僕の背中を撫でてくれた。それがとても気持ち良かった。体の前面に大きな重りを抱え、ずいぶん背中に負担をかけていたのに気づいていなかった。そう、このバカみたいに大きなおっぱいと僕たちの宝物の赤ちゃんで、背中が凝っていたのだった。

「ああ、それ、すごく気持ちいいよ、カレン。天国に登るような気持ち」

そう喘いで、妻の体をさらに自分に抱き寄せた。彼女も指を立てて腰のところを押してくれた。それがあんまり気持ち良くて、僕はあっはーんと悩ましい溜息を漏らした。


[2021/01/07] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Ironic 「皮肉」 

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Ironic 「皮肉」

「なんか変? なんでそんな目でボクを見てるの?」

「そんな目って?」

「もう、頼むよ、ミシェル。裸になったボクを見ると、いつもそういう顔になってるよ? もうキミの心を読もうとするのは、うんざりしてきてるんだよ。もっとコミュニケーションが必要だっていつも言ってるのは、キミの方だよね? 違う? だったら、さあ、コミュニケーションしようよ」

「いいわ。でも、あなた、嫌な気分になるかも」

「ボクはこの通り、心の広い男だよ。キミがどんな批判を繰り出そうが、ボクは受け入れることができる」

「あたしは、この2年くらいの間にあなたがずいぶん変わってしまったと考えていただけ」

「変わった? ボクはずっと前から同じだよ」

「あなたは、そう思うようにされてるから、そう思うのよ」

「何を言いたいの? ボクが間違っていると言ってるの? 何て言うか……ああ、確かに……確かにボクはちょっと振る舞いを変えてきたと思う。それは否定しないよ。それに、そう、その通り。あの夫婦問題専門セラピストのおかげでボクたちずいぶん助かったと思うよ。以前のボクは間違いばかりしていたのは知っている。でも、彼女の助けで、ボクは自分の行動がすごくキミを傷つけていたか分かったんだ。そして今のボクたちは……」

「催眠術って本当だと思う?」

「え? いや、全然。本当のわけがないよ、明らかに。でも、なんで、いま催眠術の話しなんか?」

「本当に分かっていないのね。最初は、あなたはフリをしてるだけだと思っていた。あたしを懲らしめようとしてるって。あれよ……髪の毛とかお化粧とかいろいろ。でも、あなたはさらに進んで、唇もそんなふうになるように手を入れたでしょう。その頃から、あたしは、それまでとは違ったふうに成り行きを見るようになったの。そして、あなたがその途方もないインプラントの胸を付けた時までには、催眠術って本当なんだって納得していたわ」

「何の話をしているの? 胸のインプラント? 髪の毛? お化粧? 気が変になったの?」

「彼女はあたしにある言葉を教えてくれた。あなたを催眠から解く言葉。あなたが自分自身の体にしたことを教える言葉。あなたに、浮気をするバカからセックスしか頭にないエロ女に変身した全過程を思い出させる言葉。その言葉を使おうとしたことがあったけど、その時は適切な時とは思えなかった。それを言っても、あなたは依然として自分自身をコントロールできないでしょう……本当の意味ではできない。あなたの精神に加えられた変化は恒久的なものだから。でも、変化したということははっきりと自覚するでしょうね。ジョンソン先生が言うには、それこそが本当の懲罰であるとのこと」

「な、何を言ってるの? 恐がらせようとしてるのか、ミシェル……」

「これだけ言っても足りないようね。分かったわ。言うわよ。リンゴ、象、血紅色」

「ああ……ああ、神様! 何が起きてるんだ? まるで……痛い……痛いよ!」

「シーっ……痛みは数秒で消えるわ。静かにしてなさい」

「き、キミは……ああ、ボクは……お、おっぱいがある……キミはボクを……く、くそっ……友達がみんな……」

「そう。その通り。それに他にも、もっと。そろそろ全部思い出してるんじゃない? 見て取れるわ」

「な、何で、こんなことを……」

「こういうことがあたしにはできると分かったからというのが大半ね。それに加えて、あなたが女性蔑視の人間だったから。罰を受けるべき浮気者だったから」

「ボクをこんな……こんな奇人に……こんな姿にする代わりに、ただボクと別れればよかったじゃないか……」

「そんなことして、おもしろいことがある? さあ、立ち上がりなさい。仕事に行くのよ。仕事は忘れてないわよね? あのストリップ・クラブ。ずいぶん通っていたでしょ? そして、今は、毎晩、あそこでステージに上がっている。すごい皮肉ね。気持ちがいいくらい皮肉が効いてるわ」

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[2021/01/05] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

浮浪者 (24) 


もちろんグラニーには牙があるし、涎れも垂らすので、レスリングの勝負は彼の勝ちに終わったが、僕たち4人で彼をシーツにくるみ、寝室から引きずり出し、やっとのことで締め出した。4人とも最終的な勝利を得て、誇らしげにベッドへと行進し、みんなで固まって抱き合った。

30分くらいそうやっていたが、やがて女の子たちはお腹がすいたと言い始めたので、朝食を食べに食卓に移動した。午後2時になると、ブリイは予定があると言った。だが、どんな予定なのかは言おうとせず、ただ、みんなを車に乗せて、地方裁判所へと向かったのだった。

「何か裁判があるのかな?」と僕は彼女に訊いた。

「ええ。あたしが担当してきた中で、一番難しい裁判だわ」と彼女は笑った。

ブリイは僕たちを連れて中に入り、法廷のひとつに案内した。法廷に入ると中には治安判事がいた。「準備は整いましたか?」と彼は訊いてきた。

「何の準備?」と僕は訊き返した。

ブリイは床に片膝をついて、ハンドバックの中から小さな箱を取り出した。

「マック、もう一度、あたしと結婚してくれる?……今度は、死ぬまで夫婦でいると約束する。前回もそう約束したけど、でも、あたしがずっとあなたを愛し続けているし、あなたの妻でありたいと思い続けているのは知っているでしょう? あたしが愛したのは、そしてこれからも愛し続けるのは、あなただけ。マック、お願い、あたしと結婚して」

彼女の箱の中には、婚約指輪に加えて結婚指輪も入っていた。「ブリアナ、本気なのか?」

「これまでの人生で、こんなに自分の判断に自信があったことはないわ」と彼女は言った。そして女の子たちに向かって声をかけた。「ふたりとも、あたしを助けてくれない? 彼、頑固になってるの!」

「そうだよ、お願いよ、マック」とふたり声を合わせて訴えてきた。「ブリイは本当にあなたを愛しているよ。あたしたちもマックを愛してるし、ブリイも愛してる。みんなで家族になりたいの」

もちろん、僕に反対などできるわけがない。婚姻の手続きが完了するのに10分程度しかかからなかった。

裁判所を出ると、ブリイはお祝いをしようと素早くこのレストランへと僕たちを連れてきた。新しく開店した、彼女が知っているギリシャ料理のレストランである。僕は、自分の人生が花開くのを目の当たりにしている気分だった。世界で一番ゴージャスな女性を妻にし、毎夜、ベッドを共にすることになる。素晴らしい娘がふたりもいて、それぞれがこれから急速に美しい女性へと成長していくのだろう。それが楽しみにならないはずがない。本当にそんな人生を送ることができるのだろうか? 時が経たなければ分からない。

マギーとストークリーの養育権を得るには1ヶ月ほどかかった。ブリイはそれを実現するために献身的に動いてくれた。そしてとうとう、僕とブリイがふたりの親となったとき、マギーとストークリーは世界で一番幸せそうな女の子になったし、僕とブリイは世界で一番幸せなカップルとなった。ブリイは自分のコンドミニアムを売却し、僕の家に引っ越した。


[2021/01/05] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Wイェックス:妊娠 (23) 


突きの動きが始まるとともに、僕の乳房が上下左右に激しく揺れ始めた。カレンは、暴れまわる乳房を押さえようとしてか、手を伸ばして、片方の乳房をぎゅっと握った。

「優しくして……まだ、胸はすごく敏感なんだ」

彼女が握る力を緩めるのを感じ、僕も自分の手でもう一方の乳房を押さえた。乳房が跳ね回るのは、そんなに快感があるわけではなかったけれど、ずんずん激しく打ち込んでもらって、気持ちいいセックスをするためには跳ね回る大きな乳房を押さえ付けなければならないとすれば、そういう代償は喜んで払いたい。

「もっとやって……えぐる感じでぐいぐい犯して……その大きなおちんちんでやりまくって!」

片方の手が空いていた。その手をカレンのお尻にあてて、彼女が突きを送り込むのに合わせて、自分の股間方向へとぐいぐい引きつけた。そういうことをしても、たいして妻の動きのための助けになっていたとは思わないけれど、それほど、彼女にはできるだけ荒々しく犯してほしい気分だった。

そして、激しい突きがひとしきり続いた後、とうとう、僕は絶頂に達した。歯を食いしばり、全身を硬直させながらオーガズムを耐え続けた。このオーガズムは、かなり長々と続いた。その間、妻はずっと強い出し入れを続けてくれて、そのおかげで、快感は強度をいっそう増したし、持続時間も長くなった。なぜか目に涙が溢れ、泣いていた。それほど満たされつつある感覚だった。

カレンに彼女の限界を超えて狂ったような激しいペースを続けてもらいたく、僕は我を忘れて夢中で懇願したり、脅かしたり、おだてたりを繰り返した。彼女もそれに応えようと、必死でピストン運動を続けてくれ、そのおかげで僕は連続オーガズムの状態になり、何度も何度も達し続けた。やがて、妻の方がスタミナが切れ始めると、僕は彼女の体を抱えながら反転し、上になり、運動の仕事を引き継いだ。

仰向けになった妻の股間にそびえる肉棒めがけ、自分の体重全部をかけて、ずしんずしんと何度も、全力で、身体を打ち下ろした。打ち下ろすたびに、妻の肉茎が僕の下腹部の中、子宮口の肉壁に押し潰されてるような感じがした。そして、またも僕はオーガズムに突入する。声を上げていた。オーガズムがまさに終わりかろうとするとき、妻が僕の中に噴射するのを感じた。それを受けて、僕はもう一度、小さなオーガズムを感じた。

赤ん坊のような声を出しながら、ゆっくりと腰を彼女の骨盤部に降ろした。ようやく、あのひどいかゆみのような疼きが充分に癒された。激しく掻きむしったようなもので、そのつけが後で回ってくるだろう。だけど、ヒリヒリ状態に備えて、冷凍庫にアイスパックを用意しておいた。

ぐったりとして動かなくなった妻の体から注意深く降り、背中を向けて隣に横になった。そして後ろに手を回し、彼女の腕をつかんで自分に引き寄せ、スプーン重ね(参考)の姿勢になってもらった。

「カレン?」 少し恥ずかしさが混じった調子で声をかけた。「ちょっとだけ抱いててくれる?」 強烈な性欲は満たされたので、今は何よりも情愛が欲しくなっていた。

「アンバーったら、あなたにバイブを買ってあげたらいいのか、セックスマシーンを作ってあげた方がいいのか分からなくなったわ」と彼女は言い、柔らかくなりかかっているペニスを僕のお尻の頬肉の間に挟めたまま、僕をきつく抱きしめた。

「こういうことがこれから普通に起きるとしたら、自分でセックスマシーンを作るかもしれないよ。真夜中にセックスを求めて君を起こすわけにはいかないから。君は充分に睡眠時間を取らなくちゃいけないもの」

彼女が会計士かなんかだったら、ためらわずにセックスを求めるだろうけど、彼女は医師だ。人の命が彼女がしっかり集中できるかどうかにかかっている。

カレンは笑い出したけど、僕は半ば真剣だった。

続く4日間、目覚めのセックスと仕事帰りのセックスに加え、昼休みに家に戻ってのセックスも求めた結果、妻は僕に最高級のバイブばかりか、ディルドももう1本、そして「シビアン」(参考)と呼ばれる装置も買ってくれた。僕はこのシビアンが大のお気に入りになった。

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