「隔離への順応」(6) 「俺といる時はそんなことしなくていいんだよ。ヘザーは何時間も帰らない。服を着たかったら、着ていいんだから」 「何を言いたいの? あなたは、何もかも見てきたでしょ。それに、何を気にしてるの?」 「こんなこと言っても始まらないだろうけど、俺は、この状態の何もかも、よく分からないんだ。そもそも……」 「あなたがあたしの妻とエッチしまくり始めてから?」 「彼女は、君たちは別れてると言ってたんだよ、フランチェスカ」 「別れてないわ。というか、少なくとも誰からも離婚届もらってないし」 「すまない。ただそれだけだよ。俺は別に……」 「もうやめて、ポール。ほんとに。あたしたちがあなたと一緒に暮らし始めてから、もう1ヶ月以上になるの。もういいでしょ。どうせ、あたしはあなたのメイド。変態メイド。あたしは、これまでベッドに横になって、毎晩欠かさずあなたたちがやってるのを聞いてこなくちゃいけなかった。それに、あなたたちふたりのベッドメイクや掃除をするときに、あたしが気づかないとでも思ってるの? そういうことがあなたが来た最初からずっと続いてきたの。だから、あたしを侮辱することに関して、まるで自分が傍観者だったみたいな振る舞いをするのはやめてちょうだい。あなたは最初からずっと、あたしを辱しめる場にいたんだから」 「そういう感じじゃなかったんだ」 「本当? だったら、どんな感じだったと言うの? あたしが隣の部屋で寝てるのを知りながら、あたしの妻にセックスしまくっていたわけだけど、その間、あなたの頭の中ではどんなことを考えていたか、本当に、本当に知りたいものだわ」 「最初、君もこういうことが好きなんだろうと思ってた。何て言うか、変わった趣味のゲームのようなもんなんだろうなって。特に、あのビデオ会議の時に君の姿を見て、そう思ったんだよ。そして、その後、彼女は君を連れてここにやってきた。……よく分からないけど、俺はタガが外れてしまっていたんだと思う。すまないと思ってるんだよ。もし、すべてをやり直せるなら……」 「まあ、やり直しなんかできないでしょ。誰にもできないわよ。というか、あたしを見て、ポール。あたしを見て、あたしがどんな人間か言ってみてよ」 「美しい女性だよ」 「その通り。あたしは……ちょっと待って……今なんて言ったの? あたしのことを美しいって?」 「ああ、その通りだ。そういうことを言ってはいけなかったのか?」 「ええ? いや。ええ。分からないわ。ただ……そういうことを言うのはやめてくれる? それに謝るのもヤメテ。謝ってもらっても、どうしようもないから」 つづく If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
「隔離への順応」(5) 「き、キミの……キミの何? 何を言ってるのか分からないよ」 「んもう、フランチェスカったら。あなた可愛くて運が良かったわね。可愛くなかったら、やっていけないかもしれないもの。彼はあたしの彼氏。そんなに複雑なことじゃないでしょ?」 「で、でも……キミはボクの妻なんだよ……」 「あたしはあなたの雇い主。あなたがあたしに雇われた瞬間、夫と妻の関係からは離れたの。あなたも分かってるでしょ?」 「そ、そんな……ボクに対してそんなことをするなんて」 「もう決まったことよ。ポールとは、もうひと月以上デートしてるわ。それに、あたしたち、1年も前から知り合いだったし。正直言って、あなたが気づかなかったことの方が驚き。あたし、別に隠そうとしてなかったのに」 「ボクは……ボクは、キミたちはただの友達だとばかり……」 「頼むわ、フランチェスカ。あなたはちょっと間抜けなところがあるけど、そんなにウブじゃないでしょ? ポールみたいな男よ? よしてよ。あたしが彼を取り逃がすなんてありえないわ。でも、知っていてほしいんだけど、あたしが彼のところに引っ越すとき、あなたも一緒に連れて行くつもり。そうすれば、あなた、失業せずに済むでしょ? それに、どうなるか知らないけど、ポールはあなたの給料を上げてくれるかもしれないわよ」 「彼のところに行く? 本気で……でも、ボクたちまだ……キミはボクの妻なんだよ?」 「確かに書類上はね。でも現実は? あなたはもうちょっと頭いいでしょ? ええ、さらに進んで離婚してもいいわよ。それがあなたの望みなら、そうしてもいいわ。でも、離婚した相手を雇い続けるって何だか気まずいって思わない? ポールもそう思うと思うわ。でも、あなたが新しい人生に向けて変身するのを、あたしも彼も完全に同意してて、手助けしてあげようって思ってるの。それに、あなた、本当に有能なメイドになってるでしょ? あなたの代わりに別の人を訓練するなんて、考えただけでうんざり」 「でもボクは……ボクは……」 「それにどうなるかなんて分からないんじゃない? ひょっとすると、3人一緒で楽しくやっていく道を見つけられるかもしれないんじゃない? ポールは気にしない人なの。彼、あたしがべつの女の子といちゃつくみたいなの、好きそうなのよねえ。だから、もう、バカげた考えは頭から追い出したらいいんじゃない、フランチェスカ? そんな考えは、そのおつむに入れてても、邪魔なだけ」 「う、うん……多分、そう……」 「そうよ。ちゃんと分かるじゃない。分かってくれて嬉しいわ。さ、じゃあ、メイド服を着て。あと1時間くらいで、ポールが来るの。あたし、彼にちゃんと良い印象を持ってもらいたいから」 つづく If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
「隔離への順応」(4) 「そんな顔しないで。あなたが、隔離要請が解除されたので出かけたいって言ったのよ」 「本気で言ってるの? ヘザー、キミはボクの服を全部売ってしまったじゃないか」 「実際は、大半をグッドウィル( 参考)に寄付したんだけどね。でも、あなた、あたしに感謝すべきだわ。処分した分、全部、替わりの服を用意してあげたんだから」 「女物の服でね! マジで、ボクのこの格好を見てよ!」 「もう、お願いよ。あなた、もう2ヶ月以上メイド服を着てきてるのよ。まだ、あの手の服にこだわるなんてありえないんじゃない?」 「でも……でも、あれは違うんだよ。あれは……分かるよね?……あれは家の中だけのこと。誰にも見られなかったから」 「そもそもの初めからあなたの可愛いショーを見たあたしの同僚たち以外には誰にも見られなかったわね。あと、あの動画をシェアした人たちみんな以外にはね」 「思い出させないで」 「ちゃんと聞いて、フランチェスカ。こういうこと、もう100回は話し合ってきたんじゃない? あなたがこれを一時的なことと思ってたのは知ってるわ。隔離要請が終わったら、外に出て、仕事に就いて、こういうことは全部終わるだろうって思ってたんでしょ?」 「最初からずっと仕事に戻るつもりでいたよ」 「あなたはちゃんと仕事をしてきてるじゃないの。あたしがその報酬を払ってるわ」 「それとは違うんだよ」 「頼むから、ちゃんとして。あなたは仕事をしてる。あたしは給与を払ってる。それにあなたの仕事ぶり、素晴らしいわ。あなた以上のメイドは求めようとしても無理」 「ボクの人生での目標は……」 「その話はもう充分。マジで、またあなたに懲罰を与えたくないの。罰を与えると、あなたが感じる痛みより、ずっとあたしの心は傷つくのよ」 「本当かなあ」 「いいわ。そんなことどうでも。家にいたいなら、そうしなさい。あたしが外で楽しんでる間に、自分の部屋の掃除でもしたら?」 「嫌だ! ボクはどうしても……ボクは何か月もここに閉じ込められてきたんだ。どうしても……どうしても外に出たいよ」 「じゃあ、文句を垂れるのはやめなさい」 「わ、分かったよ。でも、靴くらいは別のにしてもいい? いまだにハイヒールだとふらついてしまうから」 「いいえ、ダメ。あたし、ヒールを履いたあなたが好きなの。それに、そのロンパー( 参考)、可愛いわ。それを着ると、あなたの素敵な脚が良く見えるもの」 「あ、ありがとう……って言っていいのだろうけど」 つづく If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
「隔離への順応」(3) 「うげぇ」と妻のヘザーがボクの半立ちを指さして言った。「まだ、それ、あるの? きもっ。何とかしてよね」 数週間ぶりに勃起したというのに、彼女は見たくないモノを見たような反応をした。ボクは激しく落ち込んだ。彼女に強く言われて、あのバカげたメイド服を着始めてからずっと、ボクは自分が男であると自覚するのが難しくなっていた。その不安感は寝室で如実に効果を発揮した。でも、そういう機能不全になった人に向けられる心配とか怒りとか、その他、普通の人が向ける反応とは違って、ヘザーは安心した顔をしていた。まるで、厄介な義務をようやく果たせたような顔をしていた。 もちろん、ボクと彼女はボクの不能を別の方法で埋め合わせた。セックスは重要よと彼女は言った。ボクは男性として当然の行いができないことから、他の方法で彼女を喜ばす方法を会得しなければならなかった。つまり、ボクと彼女の性生活は、主に、ボクが彼女の脚の間に顔を埋める行為に変わったということ。終わるまで何時間と思える時間がかかるのが普通だった。もちろん、ヘザーはボクの行為に対してお返しをしてくれた。乳首をいじるとか、指をボクの未踏地のアヌスに滑り込ますとかで。ボクのペニスは一貫して無反応のままだった。 これはよくないと思い、ボクはこれを変えようと心に誓っていた。失われた男らしさ。そのいくらかだけでも取り戻したい。ボクは、ネットであの青色の錠剤、つまりバイアグラのまがい物を注文した。そして分かった。ボクがほとんど勃起できなくなっていたのは、その薬のせいだったと。ボクはひどくがっかりした。原因が分かっても、依然としてほぼ萎えたままの状態だったから。ではあるけど、久しぶりの勃起で、ひょっとすると妻と本当のセックスができるかもしれないとボクは天にも昇る気持ちだった。 でも、彼女はそうは思っていなかった。それは明瞭だった。そして、そのことはボクの心に突き刺さった。 「ねえ、ボクたちアレをしてもいいと思ってたんだけど……分かるよね?」 ヘザーは、一瞬、何を言ってるか分からないといった困惑した顔でボクを見つめた。そして、急に何のことか分かったのだろう。「ああ……アレ?」 「うん、アレ」 「ちょっといい? フランチェスカ」と彼女はボクに近寄り、両肩をグッとつかんだ。「無理……正直、無理……だと思う。あたしは、アレはもう望んでないの」 「で、でも、キミはボクの妻なわけだし……」 「そうかも。でも、あなたはあたしの夫ではないわ。もはや、違う」 「な、何を言ってるか分からないよ」 「いいえ、分かってるでしょ? 今のあなたはヘルパーなの。それにもっと言っちゃうと、自分の姿を見てみて? 間違いないと思うけど、胸が膨らんできてるでしょ? もう紳士服は着てない。1ヶ月以上も。それ以上かな? 今はあたしたちふたりとも正直になって、明らかなことを認めるべきじゃないかしら」 「あ、明らかなことって?」 「あなたは女だってことよ」と彼女は言った。「少なくとも、シシーだってこと。どっちなのか、まだあたしには分からないけど。でも、はっきりさせられるわ。ふたりで力を合わせれば」 「ぼ、ボクは別にそんなこと望んでないけど……」 「望んでるか否かの問題じゃないの。現実がどうなってるかの問題なの。そして、あたしたち、その現実に対処する以外に選択の余地はほとんどないのよ。さあ、身支度をして、メイドの服装になりなさい。自宅待機の制限が解除されたら、お友達を家に呼ぼうと思ってるの。その時にはあなたに給仕をしてほしいわ」 「は、はい、わかりました、ヘザー様」 ボクは自動的にそう返事をするようになっていた。 つづく If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
「隔離への順応」(2) 「で、でも……これってボクたちが同意したことじゃないよ!」 「ほんと? 初耳だわ。あたしがオンライン会議をしていた間、あなたが後ろをうろうろするのは防ぎようないもの。ちなみに、会議に出てた男性はみんなあなたのパンティ、可愛いって言ってたわ」 「み、みんな……見てたの?」 「もちろん。あなた、カメラの真ん前で前かがみになってたもの。正直言って、あなたがカメラが動作してたのを知らなかったなんて信じられないわ」 「部屋には誰もいなかったけど……」 「これ、すでに話し合ったことだわ。あたしはトイレに行くために部屋から出たの。あなたが注意してなかったとしても、あたしにはどうしようもできないこと。もっと言えば、あなたの自己責任といえるわね」 「ボクの自己責任? ボクの? ネットに上げたのはあの人たちの方なんだよ! ボクの友だちにも見られてしまったし、キミの友だちにも見られてしまったと思う。ソーシャルメディアじゅうにばら撒かれてしまってるんだよ。だけど、最悪なことは何かって分かる?」 「あたしが答えなくても、どうせ自分で言うんでしょ?」 「最悪なのは、ボクがそれを楽しんでるように見えることだよ!」 「まあ、だって、あなたニコニコして鼻歌うたってたもの。それに踊ってもいた。すごく意味深なカラダの動きで」 「ボクは……キミがあんなだったから……これは……これはボクのせいじゃない! こんなこともうやりたくない!」 「いいわよ。で、いつ家を出ていくの?」 「な、何て?」 「いつ出ていくのって訊いたの。いい? あなたが失業したこと。それには理解を示しているの。ひどいことだわ。で、あなたはそのことを盛んにこのパンデミックのせいにしたがっているようだけど、あなたがクビになったのは、今回のことが起きるずっと前のこと。半年前から無職になっていたじゃないの」 「でもそれはボクのせいでは……」 「あなたのせいだったことは何もない。でもね、そんなこと関係ないの。重要なことは、あたしは、この家の家計を支える唯一の人間になるつもりはさらさらないということ。分かってるでしょ? この家のおカネはあたしが払ったし、あたしの所有なの。あたしは、他の人にたかられ続けて平気でいる人間じゃないの。あなたのことは愛しているわ。でも、こういう種類の関係は続けられない。だから、あなたがそれ相応の負担を抱えるつもりがないのなら、あなたにはここにいてほしくないわけ」 「でも、どうなのかな……ダメなのかなあ……普通の服装に戻れないのかなあ? もう1ヶ月になるし……」 「ダメ。フランチェスカはこの家にいてもいいけど、フランクはダメ。仕事を得るまではダメ。で? どうするの? フランク? それともフランチェスカ?」 「ふ、フランチェスカで」 「よろしい。この件についてあたしたちが合意できて嬉しいわ。じゃ、お風呂の準備をしてちょうだい。それに笑顔を忘れずに。動画に映ってたように笑顔になって。そう、いい娘ね」 つづく If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
「隔離への順応」 「あら、まあ! すごく可愛い! あたし、あなたなら、目を見張る姿になるって分かっていたの! さあ、言って、言って……あたしの言うとおりだったでしょ? 違う?」 「ボクは依然として完全にこれに乗ってるわけじゃないんだけど、ヘザー」 「ヘザー様でしょ? 忘れないでね、あなたは今はあたしのメイドなの」 「でも……」 「あなたも同意したでしょ。だからこれから何とかして逃れようなんて考えないこと」 「仕事に戻るまでは家の掃除を担当することは同意したよ。でも、こんな……こんなコスチュームには同意しなかった。スウェットパンツとかじゃダメなの? ていうか、この服だとボクはまるで……まるで、おっぱいがあるように見えてしまう」 「それを買ったのあなたでしょ?」 「キミに買ったんだよ! キミがつけたら……セクシーになるかと思って……」 「ええ、セクシーだわ。でもね、あなた。ちゃんと現実を見て! それを着けたあなたは、あたしなんかより何倍もセクシーに見えているの。床屋が軒並み休業しててホントありがたいわ。あなたのそういうヘアスタイル、あたし好きだもの。加えて、あなたはお化粧も本当に上手だし」 「本気でボクにこういう格好をさせ続けるつもり?」 「もちろん。どうして?」 「だ、だって、ボクは男だから。男性なんだから」 「それを着てる間は違うわ。全然違うもん。だからあなたの名前を考えたの」 「ボクの名前の何がおかしいの?」 「だって、その姿を見てると、フランクって呼ぶの変に感じるのよ。そうじゃない? ぜったい変だわ。前からフランチェスカって名前がずっとフィットしてると思ってたの」 「フランチェスカ? まさか本気で……」 「もうお話は充分よね、フランチェスカ。あたし、仕事に行かなくちゃ。それと、おうちは、ひとりでにきれいになるものじゃないわよね? あたしが戻るまでにきれいになってるといいわよね? シミひとつない状態ってことだけど。分かった?」 「うん」 「うん、って何が?」 「はい、ヘザー様」 「いい娘ね」 つづく
「コロナウイルス自宅待機」 Coronavirus Stay-cation by oneaesthete 出所午前7時、目覚まし時計が1秒間だけ鳴って止まる。マディが素早く止めたからである。毎朝、彼女はこうして目が覚め、仕事に行く準備を始める。彼女はいつも全裸になって寝ている。だから、起きる時の寒さは避けられない。寒いだろうなとぼんやり思いつつ、掛け布を引き剥がすようにめくり、両脚を振ってベッドのわきに足をつき、体を起こし、二度三度、目をこすった。けれど、完全には目覚めていない。そのまま、朦朧と、いつもの朝のルーティンを続けた。そして、朝の紅茶のためのお湯を途中まで沸かしたところで、ようやく彼女は気が付いた。「今日は仕事に行かなくていいんだった!」 「コロナのバカ……コビット19だか何だか知らないけど」と、マディは小さな声でつぶやいた。ロックダウンの期間、職場も閉鎖なので、これから2週間はレイオフ状態になっていた。収入がなくなり頭に来ていたけれど、突然、自由な時間をたんまり与えられたことには文句を言えなかった。週60-70時間のハードな勤務時間に慣れされてしまった彼女にとって、「自由な時間」というのは、一種、新しい概念だったのである。実際、自由に使える時間について考えれば考えるほど、これまで時間がなくて着手すらできなかった仕事以外の個人的なプロジェクトが、To-Doリストにどんどん積み上がっていくのに気づくのだった。 「まあいいか」と彼女はため息をついた。……さっきまでなら、もうちょっと寝ていたいと思ってたけど、もう起きちゃったし、ティーの準備もしてることだし、このまま一日を始めちゃってもいいかもしれない……。 マディは、何をしようかなあといった顔で部屋の中を見回した。どのプロジェクトから始めようか? 何気なく、ガラスの引き戸ごしに中庭へ目をやった彼女は、むかし作った小さな庭をずっと放置していたことに気づいた。……お天気もいいし、あれから始めるのが一番かも……。 ふわふわ毛のついたスリッパをはき、マグカップを手に、紅茶を啜りながら彼女はベランダに行き、引き戸を開け始めた。でも、途中まで開けたところで、朝の冷たい空気に触れ、彼女はある事実に気づいた。自分が、スリッパを除いて、一糸も身に着けていないということに。 マディは急いで引き戸を閉め、カーテンの陰に隠れ、こっそり誰か見てる人がいなかったかと覗いた。でも、改めて外を見て気づいたのは、外が不気味なほど静まり返っていることだった。確かに、普段でも、この早い時間帯だとたいていの人は起きていない。その上、この町は小さなカレッジタウンであり、コロナウイルス危機のために、住民の大半を占める学生たちの多くが故郷に戻ってしまい、ほとんど人がいなくなっていた。それに、ここに留まることにした人たちも、たぶんできるだけ寝ていることにしてるのだろう。加えて、マディの住居の周りにはフェンスがあるので、彼女の家を覗き込めるほどの高さのビルは3つほどしかなかった。 見られる心配がないと気を強くしたマディは、改めてカーテンも引き戸も開け、庭に出て、引き戸を閉めた。朝の陽ざしが肌に当たる感覚の気持ちよいこと。信じられないほど心地よい。 ガーデンチェアの横に紅茶のマグカップを置き、腰を下ろした。紅茶を啜りながら、少しだけ日光浴をしようと。チェアの背もたれに背中を預け、ゆったりとした姿勢になった。チェアのひんやりとした生地が裸の背中とお尻に感じる。その、ひんやりとした感じが、日差しに照らされた太ももやお腹や胸に感じる温かさと一緒になって気持ちいい。 「うーん……」 朝にブラを着けなくても構わない。そのことがすごく気持ちいい。ましてや何も着ないでいられるのだから、なお一層。この時になって初めて、マディは日々の生活でいかにストレスを受けていたかに気づいたのだった。何時間も何時間も、着心地の悪いブレザーやスラックスに身をまとい、あるいは窮屈なスカートにハイヒールの格好になってすごす。その間、自分の仕事でちゃんと物事がなされているかをチェックするのに全エネルギーと全神経を集中させる。そんな毎日だった。マディは、自分が忙しいと気づくことすらできないほど忙しい日々を過ごしてきたのだった。だが、今は、パティオの椅子に手足を伸ばしてゆったりと座りくつろいでいる。聞こえるのは、鳥のさえずる声だけ。紅茶の香り。そして体を優しくなでるそよ風。ようやく彼女は、長い間、抱えてきたストレスを心の中から洗い流すことができたのだった。「ああ……。やろうと思えば、毎朝、これができるのね」と彼女はため息をついた。 3、4分だろうか、彼女は目を閉じて、ゆったりと座っていた。太陽光線に冷えた肌を射抜かれる感覚を味わっていた。その時、突然、強い風が何秒間か吹いた。マディは素早く両手で胸を抱えるような姿勢になったが、同時に冷たい空気に当たったせいか、左右の乳首が固くなっていることに気がついた。彼女は、鳥肌が立ったのを直そうと両手で乳房を優しくさすり始めたが、確かに鳥肌は消えたものの、すぐに、自らの手で乳首を一層固くしてしまっていることに気づいた。もちろん、寒気とは別の理由で固くなってしまってるのだが。ともあれ、それにより、マディは体がうずき始めるのを感じた。お馴染みの結果だった。急に、自分が裸で庭にいることを思い出し、マディは慌てて体を起こした。 彼女は、片腕で乳房を隠し、もう片手で股間を押さえながら、周囲を見回した。でも、依然として辺りには誰もいないことに気づく。一瞬、部屋に戻って、手短にソロ・セッションをして解消しようかと考えたが、それはやめた。この屋外の空気があまりにも気持ちいいこともあるし、加えて、こんなにリラックスしたことも、さらに自分でも驚くけど、こんなに性的に興奮したことはしばらくなかったからである。思い返せば、最近、自慰のための時間も気力もなかったのだった。今この瞬間せっかく得ている心の平安を失うかもしれないリスクは避けたかった。 そういうわけで、誰にも見えないし、声を聞かれることもないだろうと、彼女は元通り椅子にゆったりと座り、胸を押さえていた手にやりかけの仕事を再開させた。その手は勝手に指先を立てて、乳首をカリカリと掻き始めたが、もちろんマディはそれを止めようとはしない。経験上、こうして掻くと間違いなくジュースが溢れ出てくるのを知っていたし、この時もそれは同じだった。太ももを少しだけ開き、軽くトリムしてる陰毛の林の中に中指を這わせた。その指は脚の間を進み、外側の唇の間へと進む。マディは指をその真ん中の部分に押し付けた。みるみる濡れてきているのが分かる。 「ああーん……」 喘ぎ声が出た。自分の声に自分で驚いた。周りが静かなだけに、その声はいつまでも響き渡るように聞こえた。誰かに聞こえたかもと気になったからか、マディは口を閉じたが、指の方には探検を続けさせた。 さらにちょっとだけ指を伸ばし、先端だけをアソコに入れ、濡らした後、クリトリスへと矛先を変えた。その瞬間、体がブルッと震え、またも喘ぎ声を漏らした。ただ、口を閉じてるのでくぐもった声にしかならなかったが。指はクリトリスのところを優しく円を描くように動いた。同時に、もう一方の手はもう一方の乳房へと移動し、乳房全体をぎゅうっと体に押し付ける動きをした。 アソコにもっと自由に触りたくなった彼女は、左脚を持ち上げ、椅子の上に乗せた。結果、脚を大きく広げた姿勢になっていた。近くに人がいたら、隅々まで見えていたことだろう。マディは、あまりに快感に溺れてしまい、もはや誰かに見られるかもしれないことなど全然気にしなくなっていたからか、今度は指を2本にし、バギナに滑り込ませた。ヌルリと簡単に入っていく。いったん入れた後は動かし始める。最初はゆっくりと、でも次第に強さを増しながら。 声を漏らすまいと努力はしていたものの、エクスタシーへと昇っていく過程で、どうしても声を漏らしてしまう。ハッと息をのむ声。ああーと安堵する声。そして苦悶してるようにも聞こえる喘ぎ声を。空いている一方の手で腹部、太もも、そして胸を撫でまわるかたわら、もう一方の手は3本目の指も入れていた。頭の中は空っぽに近く、特に何も考えなくなっていた。意識は、ただひとえに、体が感じている刺激のひとつひとつに集中していた。 今や彼女の指は驚くほど速く動いている。椅子がギシギシ音を出し始め、彼女の体が激しくうねるのに合わせて、少しずつ位置をずらしていた。 「ああ、いいっ! すごいわ! 感じる。ああん。あっ、すごい!」 上品さを求める意識などすでに放り投げてしまい、はしたないほど自由奔放に声を出し、喘ぎ、叫ぶマディだった。体をさすっていた方の手を左の乳房に戻し、強く揉み、同時に股間の指で容赦なく自分自身を犯した。そして、それから間もなく快感は頂点に達し、マディは全身をけいれんさせた。オーガズムが荒波となって彼女の体を飲み込んでいく。 自分では分からなかったが、呼吸を止めていたらしい。ようやく呼吸を再開し、ぐったりと椅子の背もたれに背中を預けた。両腕を椅子の左右にだらりと下げ、脚も大開きのまま。呼吸は短く、時折、ちょっと止めては苦しそうに大きく吸う。玉のような汗が顔や体に噴き出している。 オーガズムが終わった後も、彼女は興奮が醒めるまでの何分かぐったりと裸のまま日光とそよ風に体をさらしていた。が、日が高くなるにつれ、日光が肌に暑く刺すように感じられてきたマディは、ようやく目を開いた。いったん目を開けたものの、陽の光がまぶしく、すぐに細目になった。 その時、彼女は視界の隅に人の姿が見えたように思った。気のせいではない。確かに誰かがフェンスのところからさっと逃げるような姿が。さらに、その直後に、近くで引き戸を閉める音も聞こえた。 マディは即座に両腕で裸をできるだけ隠し、体を起こした。アドレナリンが噴出し心臓が高鳴ってるのを感じつつ、人の気配を探して辺りを注意深く見まわした。でも、結局は、誰も見つけられなかった。 急いで椅子から立ち、戸を開け、部屋の中に飛び込み、戸を閉め、カーテンを引いた。そのすべてを、ほぼ一瞬の動作で行った。 あそこに誰かがいてあたしを見ていたのかしら? 急にそわそわしてきた。どこまで見られたのかしら? あたしの知ってる人? 動画に撮られていた? 次々に問いが浮かび上がった。心配の気持ちで興奮し、心臓がどきどきしてるのを感じたけれど、彼女自身、驚いたことに、そのことを考えているうちに、あそこがいっそう濡れてくるのも感じたのだった。 ……まあいいわ、どうせ、今日は他に何もすることがなさそうだし。 マディはそう思いながら寝室に戻り、引き出しの中からお気に入りのおもちゃを取り出したのだった。 おわり
「中国の呪い」 The Chinese Curse by Piscator 出所他の多くの人たちと同じく、俺もコロナウイルスのせいで独り家に閉じこもらなくてはいけなかった。コロナウイルスのことをトランプ大統領は中国ウイルスと呼びたがってるが、その言葉を聞いたとき、俺は、本当に中国由来かは怪しいのだが「中国の呪い」と呼ばれている言葉について考え始めた。「数奇な時代を生きられますように」( 参考)という言葉である。このフレーズ、実際は英語起源であり、中国語での出典はひとつも見つかっていない。ともあれ、この箴言が表す「祝福の偽装した呪い」というアイデアは俺の心にこびりついた。 その時、俺はエロサイトをサーフィンしていたが、ちょっと休もうと思い、椅子に深く座りくつろいだ。今もどこかで、自主的な隔離から強制隔離に至るまで、さまざまな形で隔離状態にある人たちがいるんだろうなあ、俺と同じようにと思った。多分、みんな多少なりともフラストレーションを感じてるだろう。俺は、とりわけエロいバイセクシュアルの3Pシーンを見て自分の手でストレス解消をしていたわけだが、今この時も、他の人たちも、同じように手で何かやってるのじゃないか。そして、そろそろ、その行為にも不満を溜めている頃じゃないかと。 そこで考えるのをやめても良かったのだが、コトを終えてヨゴレの始末をしてる時に、たまたまビデオのモニターに「レディ・プレーヤー1」( 参考)の予告が映ったのだった。その瞬間は、俺にとってまさにユレーカの瞬間だった。バーチャルリアリティ(VR)とセックス玩具を融合する可能性を思いついたからだ。その後の話しは想像がつくだろう。 Covid 19の感染防止のためのロックダウンが実施された。それに伴って、ゼロ年代の若者やX世代( 参考)、さらにはベビーブーマたちまでもが何万人も突然、職を失い、家に引きこもって、政府から支給される2千ドルを待つだけになってしまった。もし、手ごろな値段のVRと「個人用快楽装置」を組み合わせることができたら、隔離されてる人々にとって喜びを提供できるはずだ。それに、俺自身にもちょっとした儲けになるし、同時にソーシャルディスタンスを維持するのに役立てられるかもしれない。 VRの分野をざっと調べたら、現状では「レディ・プレーヤー1」でのスーツやデッキに近いものは何ひとつできていないのは明らかだった。新しいハイエンドのスーツのいくつかはいい感じになってたのは確かだけれども、価格的に俺がターゲットとする人には手が届かないだろう。だから、ハリー・ポッターの空飛ぶホウキのような体験を目指すのはやめだ。その代わり、視覚と聴覚の刺激を提供するためには、現在、市販されてるVRのヘッドセットと3Dポルノを利用することにしたい。そいつらとプログラム可能なリモコンのセックス玩具と連動させて、視覚と聴覚と、性器や性感帯に集中した身体的触覚の刺激をもたらし、それによって人々の溜まりに溜まった性的欲求不満を解消させるという次第である。 俺はコンピュータを操作できるし、スマホのたいていのアプリを操れるが、プログラムはできない。だが、大学1年の時、堕落した1年間を過ごしたおかげで、一緒につるんで遊んだ何人か天才的な学生と友だちになっていた。とりわけ思い出すのはフレッド・アピィだ。あいつはポーカーが下手で、いつも俺たちにカネを貢いでくれたものだ。ただ、彼は、地元のビジネス界にウェブサイトをデザインしたりアプリをプログラムしたりする副業をしていたので、カネには困らなかった。俺とフレッドは時々一緒にストリップ・バーに入ったりしてたので、彼もエロサイトの愛好者であることを知っていた。 そんなわけで、さっそく俺はフレッドにメッセージを送ってみた。VRのヘッドセットからの入力と、リモコン式のセックス玩具への出力を同調させるアンドロイドのアプリをプログラムできるかと。フレッドは3ページにわたるメールをよこした。内容を要約すると、答えはイエスだが、ブルートゥース4.0以上でなくてはいけないと。さらに、何度かメールをやり取りし、ビデオ会議をした後、俺たちの新しい事業が発足した。 人間の最大の性感帯は左右の耳の間にある。つまり脳だ。脳が最大の性感帯だ。だから俺の提案するVRエロ装置にとっては、標準以上の画像と音響をもたらすヘッドセットが欠かせない。俺がターゲットとするお客は経済的に貧しいので、ハイエンドのVR装置のために必要な高性能コンピュータを持ってる人はほとんどいないだろう。ゲームをする人は多いし、ゲームのコンソールを持ってるものが多い。だが、ゲームのプラットフォームはブランド固有なので、使えない。しかし、ほぼ全員がスマホを持ってるだろう。さらに、その大半がアンドロイドだ。オンラインのレビューをいくつか見たが、あるアンドロイドに連結可能なヘッドセットに驚くほど良い点数を与えていた。これを使おう。ノートパソコンにVRポルノをダウンロードし、メモリーにそれをコピーし、アンドロイドのスマホで起動する。そういうふうにできるかもしれない。 俺たちはヘッドセットを2台買い、現在でも手に入るVRポルノでテストしてみた。結果はというと、下半身には指一本触れてないのに、ショーの間ずっと勃起しっぱなしという結果になった。もっと言えば、トム・ウェイツ( 参考)の言葉を借りるなら、「自分自身を利用しないようにするので精いっぱい」だった。加えて、アンドロイドのスマホでコントロールできるセックス玩具が結構多いことも知った。ということは、プラットフォームと機器はすでにできているということだ。残る問題は、ユーザーの快感を維持し、高めるために、プラットフォームと機器との連動を確かにすること。だが、これはフレッドにとってはお茶の子さいさいである。 俺たちの当初の市場ターゲットは男性なので、ペニスへの刺激が重要だ。フレッドと一緒に使えるオプションを評価した結果、最も完全にカバーできるのはペニスサック( 参考)だと意見が一致した。それはちょっと高価なのだが、俺たちのお客の関心のトップはペニスにあるわけだし、一番客を惹きつけるのは、何と言ってもソフトとハードであるべきだから仕方ない。加えて、少なくとも2つ、良さそうなモデルがあった。どちらもアンドロイドでコントロールできるし、同調の能力もある。フレッドは大喜びで、同じ会社が女性のための似たような製品を出してるので、それを使えば、俺たちの市場浸透は2倍にできるかもしれないと言っていた。 アナル玩具については売れる自信があまりなかったが、その道にはその道の人がいるものだ。この分野でも、セックス玩具メーカーは一揃い製品を出していた。最終的に、アナルプラグ( 参考)と前立腺刺激を組み合わせて、最も完全と言える全身快感の体験を与えることにした。乳首挟み( 参考)も組み合わせるべきかについて議論したが、スタート段階では控えておくことにした。お客にはその性感帯はご自分の手でいじってもらうことにしようと。 2週間後、俺たちは自分自身、及び知り合い何人かを被検者にしてベータ版のテストを終え、製造メーカーや販売ルートとの交渉を行い、相互に納得のいく契約にこぎつけていた。当初の試行として市場に出してみたら、結果は上々だった。そこで、いくつかのダウンロード・サイトを通して俺たちの製品であるアピィズ・ハンディ・アプリを売り出す手はずを整えた。初週はぼちぼちの売れ行きだったが、その後、いきなり売り上げが伸び始めた。そして、いまだ右肩上がりのカーブが衰える気配がない。 ちょうどその時、玩具メーカーから話しを聞いた。俺たちの客の多くが、フィットネス用のウェラブルの装置を持っていると言うのだ。その装置は、体の動き、心拍数、呼吸数を計測することができる。製品によってはそれ以上のものも計測できる物だ。玩具メーカーは、フレッドがこういった情報をフィードバックして取り込めるようにアプリを改良できないかと訊いてきた。フレッドは、これは素晴らしいアイデアだと感心し、あるAIプログラムを投入して、その情報フィードバックを使い、その結果として、客が絶頂の淵に留まる時間が最大になるように改良した。そういう状態を崖っぷち状態とフレッドは呼んだ。 その2日後、フレッドはそのアプリのアルファ版をテストしている最中に心臓発作で死んでしまった。ウイルスのせいかもしれないが、死んだ後に検査を受けさせることはできなかった。悲劇的だったとはいえ、フレッドは笑顔で死んでいた。そして、すべてのバグが取り除かれるまでは、この強化版の製品はリリースしないように決定した。 おわり
ヘレンは立ち上がってキャビネットからカメラを2台取り出し、俺のところに持ってきた。「どのアングルがベストだと思う?」 動画ファイルには、アングルがふたつあった。ひとつは、ヘレンがジョージのアレを口に含むのを撮った横からのアングル。もうひとつは、彼女がカメラ目線になってフェラをするアングルで、明らかにジョージがカメラを持っていたのだろう。俺は2つ目のアングルを選んだ。 「それいいわね。あなたにもそれを見せてあげるつもりだったから」とヘレンは俺をベッドに押し倒した。 「いや、その前にシャワーを浴びなくちゃいけないんだ」 俺のちんぽには、まだ、ジャニスと俺の体液がついたままだ。 「あたしがジャニスのアソコを味わったことがないと思ってるの?」 「えっ?」 ヘレンは電話を取り出し、ショート・メッセージを開いた。ジャニスからのメッセージがあった。「あたしの勝ち!」とメッセージがあり、その下に俺が彼女とヤッている5秒ほどの動画が出ていた。さらに、そのメッセージがリストされた人々に同時送信されてるのも見えた。 「ねえ、2番目こそが本当の勝者だってことをあたしに見せてくれない?」 ヘレンは俺のズボンと下着を一気に引き下ろした。そして、あっという間に俺のアソコに顔を埋め、ペニスと睾丸を舐めしゃぶり始めた。そして、またもや根元まで丸呑みされた。ジャニスに飲み込まれた時も驚いたが、ヘレンにもか。俺は、いまだ、俺の分身を完全に丸呑みする女に慣れていない。俺は普通サイズにすぎないが、これまで経験したことがなかったことなのだ。ここのご婦人たちはみんな才能があるし、その才能を恐れず使って攻撃してくる。 ヘレンの乳首。すごい。もちろん勃起した乳首はいくつも見てきたが、彼女の乳首はまさにダイアモンドのようだ。こりっこりっに固くなって、乳房の頂上、誇らしげに突っ立ってる。まるで、彼女のアソコと乳首が直結しているような感じだ。歯で乳首を転がすようにすると、あそこがちんぽをぎゅうっと締め付けてくる。ヘレンは元はダンサーだったからか、ベッドの中でもダンサーのような動きをした。イッたときは、快感の波に洗われて、まさに体全体が流体運動のようにうねっていた。俺も、彼女の荒波と共に射精をした。体全体から撃ちだすような射精で、すべての神経が喜びでビリビリ言っていた。熟女、すごいよ。こんなすごいの、他にない。 ヘレンとふたり、ぐったりして毛布にくるまっていた。先に回復したのか、ヘレンがリモコンに手を伸ばした。テレビがついた。画面は、俺が止めたところのままだった。 「ここの誕生日のお祝いって特別なのよね」とヘレンは再生のボタンを押した。 レスリーが4人の男たちにヤラれてるシーンが続く。ヘレンは指で俺の乳首をいじっていたが、じわじわと下の方へ手を移動させていった。 「ジョージとジョンは知ってるわよね。他のふたりはフランクとアレックス。明日、あなたに紹介してあげるわ」 「ここに住んでる人?」 「ええ。ここの住人でないのはジョンとジョンの奥さんだけね。そして今はあなたも」 「ちょっと待って、ジョンの奥さんも加わってるって言った?」 「ええ、もちろん。あたしたち、浮気についてはルールを守ってるの」 「ジャックがかかわっていないとしたら、かえって驚いたかも。ジャックはあの歳にしてはかなりイケメンだから」 「ジャックはそれを聴いたら喜ぶでしょうね」 「何が?」 「ジャックがイケメンだということ」 「ふう……」 「ジャックはおちんちんをしゃぶったり、お尻を犯してもらうのに忙しいから。彼があたしたちのお楽しみのためにジョージのところに来ることはないの。みんな知ってるけど、夜遅くになるとビリヤードルームでパーティが開かれるの。男性のみのパーティ」 「ジャックはゲイなのか」 「サービス完備の住居って謳ってるでしょ?」 「じゃあ、レズビアンのカップルもいるに違いない」 「どの女も、調理師のシンディと一晩ベッドを共にしたら、ぶっ飛ぶかも」 「経験から語っているように聞こえるけど?」 「レディーには言えない秘密がひとつやふたつあるものなの」 ちょうどその時、画面ではフランクがレスリーの中に放った。ジョージが声をあげた。「パイの最初の1切れ」 そして彼はひざまずき、彼女の股間に顔を埋めた。 「うわ、ありえねえ」 俺は即座にそう反応した。 するとヘレンは俺のペニスを握り、しごき始めた。「あなたも分かるようになるから。明日、レスリーがあなたを食べるって言ってるわ」 おわり
誰かの部屋を探すとすごく変なモノを見つけるものだ。ジョージは、大人のおもちゃのナイスなコレクションを持っていた。それに、リビングルームの天井の真ん中に、あのフックがあった。何のためのフックか、俺には分かる。ジョージ爺さんはセックスぶらんこ( 参考)を持っているんだな。正直、それが何か理解するまでちょっと時間がかかってしまったが、これは間違いない。あのご婦人たちの何人かはここでぶらんこをして遊んでたんだろう。ぶらんこ(swing)乗りだから、スウィンガーたちだってか? ジョージは同じカメラを4台も持っていた。ざっと調べたら、それぞれに面白そうな録画があった。後でじっくり調べてみなくちゃいけないな。興味をひいたのは、テレビのリモコンがあるのに、テレビがないということだった。そこで試しにリモコンの電源ボタンを押したら、ベッドの足側にあった絵が持ち上がり始めた。おい、こんなところにテレビが隠してあるのかよ。 画面にメニューが出てきて、USBのところが光ってる。これがジョージが最後に見たのに違いない。そこで、それを選択するボタンを押した。するとUSBドライブの中身が表示された。「LのBの日」というファイルがある。これかもしれない。頭文字がそれっぽい。 ジョージとジョンと他に男がふたり、ひとりの女を取り囲んでいた。4人で彼女をぶらんこに乗せようとしているようだ。やっぱり女はレスリーだった。おい、レスリーはすごくいい脚をしてるぞ。 ジョージがいったん画面の外に行って、灯がともったろうそくを持って戻ってきたおいおい、お前たち、俺のレスリーに何をするつもりだ? ジョージはろうそくを彼女に渡し、4人の男たちが一斉にハッピーバースデイーを歌い始めた。これって優しいことじゃないか。これは彼女の誕生会なんだな。だから「LのBの日」か。男たちが歌い終わるとレスリーは恥ずかしそうに笑って言った。「じゃあ、あそこにキスをして。そうしたら後でみんなにあたしのお誕生日のクリームパイ( 参考)をごちそうするから」 男たちは彼女をそれぞれに順番に回し、それぞれ、彼女のあそこにねっとりとキスをした。それが終わるとジョージが本格的にクンニに取り掛かった。それを合図に他の3人も素早く彼女の誕生祝いの行為に着手した。左右の乳房にそれぞれひとりずつ、残るひとりがペニスを差し出し、咥えさせる。レスリーはときどき口からペニスを出しては「回して!」と叫んだ。そのたびに、男たちはぶらんこを回し、彼女は次の男の代物を咥えこむ。 これを20分くらい続けた後、レスリーは「ハメハメ・タイム」と叫んだ。最初のラッキーな男はジョンだった。彼女の脚の間に位置取り、ヌルリと挿入した後、出し入れを開始した。イクたびにフェラを中断し、うっとりとした顔を見せ、そしてまた咥え、吸い始める。その様子と表情と言ったら、本当にたまらない。 ちっ! 誰だよ、こんな時にドアをノックするのは? ビデオを止める。 ズボンの中に息子をしまう。 ドアを開けると、そこにはヘレンが立っていた。「はい、何か?」 「ふと思ったんだけど、誰もあなたがここに来たことの歓迎会をしてなかったと思うの。だから、ワインでも持って行こうと思って」 「あ、ありがとう」 俺はビンを受け取り、できるだけ平静さを装って立っていた。俺がついさっきまで寝室で年配の女性が、おそらく親しい間柄である4人の男たちに回されているビデオを見ていたなんて思われないように。 「えーっと、あなたは目の前のご婦人を部屋の中に招いてくれないわけ?」 「あ、いえ。ちょっと待ってて」と俺は寝室へと駆けた。 テレビのスイッチを切る。 パソコンが置いてあるキャビネットを閉める。 「テレビを見ていたの?」 テレビを隠す絵が降りてる間に、ヘレンが部屋に入ってきた。とても何気ない様子だった。 「あ、ついさっき見つけたんですが……」 俺の顔から目を離さないで、ヘレン、顔から目を……。「ジョージはテクノロジー関係が好きだったみたいで……」 俺は足でおもちゃの引き出しを閉めた。ちょうどその時、電話が鳴り、新しいメッセージが来たことを告げた。 ……ルーム135 シンクの目詰まり…… 「シンクの修理をしに行かなくちゃ。よろしかったら、後で来てくれますか?」 「気にしないで。待ってるから。あたしには構わずに」 俺はルーム135に向かった。他人が見たら、俺はいつも勃起して歩き回ってると思うかもしれない。いま、俺の部屋にはヘレンがいて待っている。そして、俺は今からジャニスの部屋に行くのだ。なんてこった。 「今晩は。パイプ関係で困ったことがあると連絡を受けたんですが?」 「こっちなの」 ああ、俺はダメだな。ジャニスのとこのシンクには本当に水が溜まっていた。俺はイヤラシイ想像をしすぎだ。ここのご婦人たちは俺みたいな若い男には興味がないんだよ。幸い、バケツとプライヤーを持ってきてた。これはあまり時間がかからないだろう。シンクの下に潜り込み、押さえを外し、中を見た。詰まっているものがあったが、どう見ても変。こんなのが詰まるかなあ、普通? 俺はシンクの下から這い出た。 すると、そこにはなんと、ジャニスが裸で立っているじゃないか。「もうひとつ、直してほしい管があるように思うの」 彼女は俺の手を取った。俺が手を引っ込められると思うか? 俺はまるで鎖につながれた子犬のようにジャニスの寝室へと連れていかれた。中に入ると彼女は立ち止まって俺にキスをした。ジャニスがリード権を握ってるのは確かで、俺はなされるがままになることにした。というか、正直、頭の中がぼーっとしていたと言っていい。気がついたら、彼女の唇が俺のちんぽを覆っていた。その舌さばきはとんでもないエキスパートぶりで、背筋にビリビリ快感が走った。ジャニスは、自分が欲しいモノが何かを知ってるし、確実にそれを我が物にする。と同時に、相手を喜ばし、快感を与える方法も熟知しているのだ。 俺はそれまで、彼女くらいの歳の女はアソコがガバガバで、ヤッても刺激がないと思っていた。いやいや、俺は認識を改めなくちゃいけない。ジャニスのアソコは、突き入れるたびに甘く包み込んでくる。ジャニスは興奮してくるにつれて、俺の動きに合わせて腰をうねらせ始めた。そのため、ちょっと摩擦が減ったが、そんなことは相手の女の年齢に関係なく、よくあることだし。ともかく、ジャニスの表情、カラダのうねり、反応。彼女が俺との結合をすごく喜んでいるのが分かる。それを見てたら感極まって、俺はジャニスの中に思いっきり発射した。頭の中、花火が上がった。こんなふうに俺の世界がぐらぐら揺れたのは初めてだった。 ジャニスと並んで横になり、休んでいたら、頭にヘレンの顔が浮かんだ。あっ、そうだった。ヘレンが俺の部屋で待っているんだった。 「俺、戻らなくちゃ。くそっ、もっとこうしていたいんだが」 「いいのよ。これはただのサービス・コール。もう、あたしの水道管は元通りになったみたいだし」 「すごく、すごくよかったよ。またいいかな。何て言うか……」 「もう一度ヤルってこと?」 「うん」 「もちろんあたしもそう思ってるわ」 ジャニスは俺にチュッとキスをし、俺の尻をぴしゃりと叩いた。「まずは、うちのシンクを元通りにしてね」 俺はシンクに戻り、詰まっていたものを取り除いた。配管を元通りにして、テストしてみた。元通りになっている。その間、ジャニスは素っ裸のまま立って、俺を見ていた。俺が中出ししたモノが彼女の脚をツーっと伝って流れてた。くうーっ、その姿、何てセクシーなんだよ! 「サービスコール、ありがとうございました」 ジャニスの部屋を出て廊下を進んだ。ただのセックスだ。愛じゃない。頭の中、そう言う声が響き続けた。俺は、たった今、俺の倍以上の歳の人と、人生で最高のセックスをしたのだ。映画の『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』( 参考)を観たことがある。バカバカしい映画だった。魅力的だけどバカバカしかった。ジャニスは俺のモードなのか? 部屋に戻ると、ワインのボトルがコーヒーテーブルの上に置いてあったが、ヘレンの姿はなかった。うわー、俺はいったい何をしてるんだ。でも、ともかく、まずはシャワーを浴びなくてはいけない。シャツを頭から脱ぎながら寝室に入った。 「ちょっと先回りしすぎって思わないでね」 うわっ、ヘレンが俺のベッドで横になってる。 「す、すまない」と俺はシャツを元に戻し始めた。 「あら、あら、いいの、いいの。あんたが脱ぎ始めたわけでしょ?」 ヘレンはストリップクラブの女みたいな口調に変わっていた。
次の日になり、ランチを食べに食堂に行った。かなり良さそうなランチだった。スタッフの数を減らすために高校のカフェテリアのスタイルを取っていたが、それでも調理スタッフは大変そう。たかがハンバーガーと言われそうだが、ここのベーコン・スイスチーズ・マッシュルームのハンバーガーは絶品だ。付け合わせのおかずを全部トレーに乗っけて振り返ったら、俺の真ん前に、誰がいたかというと、あのヘレンだ。嬉しそうな笑顔を浮かべながらスペルマをゴクリと飲み込んでた、あのヘレン。 「ハーイ、ご機嫌いかが?」 「え、ええ。元気です。あなたは?」 「良いわよ。おかげで、もう暑すぎる感じはしないわ」 「どうかなあ。っていうか、また熱くなるかも」 しまった、俺は何を言ってるんだ。頭を使ってから言うんだ。集中しろ。ヘレンは不思議そうな笑みを浮かべただけだった。彼女が裏の意味を取ってないのを願うだけだ。くそっ、くそっ、くそっ。今は自分の下の棍棒をひけらかすのに良い時じゃないんだぞ! 多分、ヘレンは俺のそっちの変化には気づかないだろう。そうだよ、トレーを持ってるから下は見えないはず。この小さな采配をしてくれたことで神に感謝だな。俺が神に感謝するのは2回だけだ。セックスできたときと、恥ずかしい局面から救われた時だけ。 「そうね。また熱くなったら、あなたを呼び出してもいい?」 そのセクシーな声は前にも聞いているわけだけど、この時の声は純粋にセックスを求めてるような甘い声に聞こえた。 「私の番号はご存じですよね?」 「ええ、知ってるわ」 とヘレンはまた笑顔を見せた後、顔の向きを変え、テーブルへと歩き始めた。彼女の履いてるパンツは、ぴちぴちでまるで素肌の脚にじかに絵を描いたのかと見間違える。それに、あの歩き方。あんなセクシーな歩き方は見たことがない。 トレーを持ちテーブルへと歩きながら、視線を感じて仕方なかった。その女は俺の右側を歩いてて、その目が俺を追っているのだった。俺というか、俺の体の一部分を見てる。その後、彼女は視線をあげて俺の目をまっすぐに見てにっこり笑い、舌なめずりをした。いや、多分、舌なめずりは俺の気のせいだと思うのだけど。ひょっとして、この女がジャニスか? そう想像してしまい、どうしようもなかった。 実際、さっきは勃起を棍棒と言ったけど、今の勃起は鋼鉄と言える。このベーコン・スイスチーズ・マッシュルームのハンバーガーは俺が知ってるうちでもベストのハンバーガーだが、今はそんなことを言ってられない。頭の中はひとつのことでいっぱいだった。そいつを制御できるまでは、テーブルから立つわけにはいかない。 そのうち大丈夫になる。ご婦人たちはすぐに食事を終えて部屋に戻るだろう。そしたら、恥ずかしい目に合わずに立ち上がることができるんだ。だからそれまで待て。そう言い聞かせて自分を落ち着かせた。だが、ちょうどその時、俺の真ん前の席にミス214が座ったのだった。 「こんにちは。あたしはレスリー。まだお互いに自己紹介してなかったわよね」 「こんにちは、レスリー。俺はダーク」 「昨夜のことについて謝りたかったの。あたしの態度、ちょっと無礼だったかもって」 「いいえ、別にいいんですよ。電球が点いたり消えたりするのは時々あることだから」 「あなた、ジョージの部屋にいるって聞いたけど?」 「そうです」 「彼の持ち物をどうしたのかなって思ってて……」 「全部、元のままだと思いますよ」 「あら、まあ……」 レスリーはポーカーをすべきじゃないな。このご婦人もジョージのセフレに違いない。ただ、俺はまだ彼女のパフォーマンスは見てないが。レスリーは暗い顔になった。そのわけは分かる。どうやったら、この人を安心させられるかな? 「俺、彼の音楽を聴いてるんですよ。ジョージは本当に良い趣味をしてたなあって」 「そうよね。ジョージは何についても良い趣味をしてた」 「でも、その他のモノを見る時間はあまりなくって。俺たち若い世代のことは知ってるでしょう? 俺も、ネットばっかりしてるから……」 レスリーの顔がぱっと明るくなった。 「ジョンが戻ってきたら、ジョージの持ち物を運び出すのを手伝ってもらおうと思ってるんです。彼のパソコンとかいろいろ……」 「ええ、そう、きっとそうよね! ジョンならきっと手際よく手伝ってくれるわ」 彼女は、後ろめたい人がそうするように、堰を切って叫んだ。さっきも言ったが、レスリー、あんたはポーカーをしない方がいいよ。まあ、ストリップポーカー( 参考)なら別だけど。あっ、ヤバい。ストリップポーカーを思ったら、彼女が素っ裸になってるのを想像してしまった。俺って、いつの間に熟女へのフェチを持ってしまったんだ? またも、立ち上がれなくなってしまったじゃないか。 「繰り返しになるけど、電球の件、ありがとう。じゃあね」 「いつでもどうぞ、レスリー」 部屋に戻って調べたがレスリーのファイルはなかった。動画のメインのフォルダーには20本以上ファイルがある。たいてい、その人物の名前がついている。いつか時間があったら、ファイル名とジョンに定期的に呼び出しをかける人の名前を相互参照できるようにするつもりだが、今は、レスリーがどうしてあんなに心配そうにしていたのか、その理由を知りたい。
ジョージのパソコンをじっくり調べてみなくちゃいけねえな。他人のパソコンの中を調べるのって、ちょっと気色悪いかもしれないが、まあ、その時の俺は確かに気色悪いことをやっていたわけだ。どうせ、この爺さんは死んでるんだから、調べても誰にもバレることはない。アドビ・プレミア(動画編集ソフト)があった。ここでも最高ランクのを使ってるのかよ、ジョージ! くそっ、更新切れだ。 まあ、でも、再更新するのもそんなに悪くないな。どうせ、俺、ネットが好きだし。さて、何があるか見てみることにしようか。 プログラムを起動させ、編集ページと思われるところを開いた。思った通りだ。ミス312が映ってる。最近のソフトはどのソフトも使い方を似せているのはありがたい。再生ボタンもすぐに分かった。 おっ、すげえ、カメラは3台設置されているようだ。で、ミス312というと、全然、恥ずかしがってるところがない。というか、カメラ目線で自分から動いてプレーしてる。まるで股間を使ってジョージ爺さんをボコボコにしているような激しさだ。なんか信じられないすごいモノを観てるような気分だった。彼女は多分60代だと思うが、ちくしょう、俺にもこんなふうに上に乗って動いてくれる女がいたら最高なのになって思ったな。ジョージ爺さんの方はあまり見たいとは思わなかったし、俺が望んだより少し多めに目に入ってきて困ったが、かなり上手くやっていたようだった。と言うか、俺だったら、ジョージ爺さんよりずっと前にイッてしまってただろうということ。 それにしてもミス312はすごい。いきなり跳ねるようにしてジョージの上から降りたかと思うと、素早くジョージの分身を咥えてた。音声がなかったら、いつジョージが射精したか分からなかったと思う。というのも、彼女は一滴も漏らさず飲み下していたからだ。そして、またカメラ目線だ。俺の方をまっすぐに見て、嬉しそうな笑顔を見せてる。くそっ、この俺が、60過ぎのエロおばさんを見て発射してしまうなんて! その動画ファイルにはヘレンという名前がついていた。 **** 「夜に呼び出しが2、3回あったんじゃないか? 問題はなかったか?」 電話の向こうのジョンは、少しおどおど話してるように聞こえた。ジョンに、前からあの女たちとヤッテきたのかと訊くべきか? ジョージのことを知ってるのか? 俺は電話の記録を見ていた。定期的に夜に呼び出しをかけてくるのが、10部屋はある。ジョンのヤツ、人生で最高の時を味わっていたのか? 「問題はない。ただの簡単な修理だけだ」 「おお、そうか。それは良かった」 「でも、みんな、あんたに会えなくて寂しがっていたようだ」 おっと、俺はナイフを出してしまったかな? 「まあな。俺たち、しょっちゅう、お茶を飲んでおしゃべりするんだよ。フレンドリーになることは良いことだからな……ちょっとした勤務外のサービスってところだ」 電話の向こうでジョンがそわそわしてるのが分かる。もう話しを切り上げるべきかな? 「で、電話してきたのはなんでだ?」 「俺はジャニスの本棚を修理していたんだよ。一度、立ち寄って、修理の仕上げをしようかなと思ってさ」 「ジャニス?」 「あ、すまん。ルーム135だ」 ルーム135……ああ、あの女か。彼女もよく夜に呼び出してくる。こう言うとジョンは嫌がるだろうが、言わなくちゃいけない。 「すまないが、ジョン。それをさせるわけにはいかないんだ。噂によると、2週間、隔離される後まで、仕事に戻されないらしいぜ」 電話の向こう、溜息をつく声がはっきりと聞こえた。おい、ジョン、ジャニスって女はそんなにいい女なのか? それとも、すでに2回分「呼び出し」があったのに応えられなかったことを残念がっているのか? ともかく、そのジャニスのことをチェックしなくちゃいけないな。あれ? 俺は何を考えているんだ? 俺は28歳だっていうのに、50、60のおばさんたちのことをチェックするのを考えてるなんて。ジョンがヤッてるのは分かる。ジョンは50過ぎのはずだからな。事情が事情なら、俺はジョンの娘とデートしてもおかしくない年齢なのに。いや、孫娘でもおかしくない歳なんだが。娘や孫がいるか知らないが。 「検査を受けたらどうなるかな?」 「ジャックに訊いてくれ。ジャックが俺に緊急事態の場合を除いて誰も入れるなと言ったんだ。レクリエーションセンターに行くといいんじゃねえか? あの、スタッフの若者たちのための施設だけど」 ここで働いてる若者たちはみなリクリエーションセンターを利用している。俺にとっての問題はというと、あそこに集まる若者たちにとっては俺は年寄りだということ。あいつらは結局は自分たちで楽しいことをやり始めるもんなんだよ。若者を10人集めて、一緒に寝泊まりさせるといいよ。何か厄介なことが起きるから。俺としては、おこぼれが出てくるのを期待するだけかな。そうなったら、ひとりかふたり、若い女の子を気持ちよくさせてやりたいなと思ってるんだけど。 「オーケー、ダーク。俺のためにも、みんなの世話を頼むぞ」 「頑張るよ。あんたが打ち立てた仕事の規範に泥を塗らないように頑張るよ」 なんだかジョンが可哀想な気分になっていた。確かにジョンは奥さんに隠れて浮気をしてるし、それは悪いことだけど、なんてったって、あの女たちはエロすぎるもんな。 で、例のジャニスだが、見事にエロかった! ジョージは彼女の動画も持っていた。というか、少なくとも、「ジャニス」と名前を付けたファイルを持っていたので、彼女のものなのだろうと。この動画を撮った場所はカウチで、ジョージが座っている。そこに彼女が現れ、ジョージにキスをする。キスと同時に早速、片手がジョージのちんぽに。その2分後には、彼女は彼の股間に向けて頭を上下に振っていた。 彼女の口元のクローズアップもあって、まさにプロ並みの口唇使いを見せる。ペニスの頭部をグリグリ舐めて焦らしつつ興奮を高めるピンクの舌。ジョージがどんだけ気持ちよくなっているか、彼の声だけで分かる。彼女の唇が根元を捕らえ、鼻先がジョージの陰毛に埋まり見えなくなった。この状態でも彼女は口の中で舌を使ってさっきのグリグリ舐めを続けている。しかも、さっきより激しさを増しているに違いない。ジョージが両脚をビーンと伸ばして体をこわばらせた。ちくしょう、俺もその感覚を味わいてえよ! 俺だってフェラをしてもらったことはあるけど、俺がいま見ている行為に比べたら、そんなの、ちんぽにチュッチュッ程度にしか思えない。 ジャニスは頭を引いて、ジョージのアレを口から出し、それからおもむろに自分の人差し指を口に入れ、それを湿らせた。なんってこった、今度はその指をジョージの尻穴に突っ込んだぞ! そしてまたペニスを咥えた。あの指で何をやってるのか俺には分からないが、指と口の同時攻撃で、ジョージは今にも噴射しそうな声を出している。 「うおおっ!」 ジョージは唸ると同時に恍惚となって腰をぐんぐん突き上げた。ジャニスを跳ね飛ばしそうな勢いだったが、彼女はしっかりペニスを咥えたまま、射精を口で受け止めていた。噴射が終わるまでずっとだ。それにしても、この部屋には、ふたりの他に誰かもうひとりいるのかよ、まったく。どう考えても、こんなカメラワークをジョージがするのは不可能だ。 カメラが動いて、今は明らかにジョージがカメラを持っている。ジャニスはジョージのちんぽを舐めてきれいにしているところだ。だが、ショックだったのは、そこにジョンが出てきたことだった。四つん這いで尻を高く上げてる姿勢でジョージを舐めるジャニスの後ろにジョンが現れ、手で彼女のあそこをいじり始めた。それを受けてジャニスは腰をくねらせている。さすが熟女だ、その腰のくねらせ方がめちゃくちゃ色っぽい。 「そのちんぽ、あたしに入れてちょうだい。欲しいの、今すぐ!」 俺はこういう女を尊敬する。自分が欲しいものをちゃんと知ってて、堂々とそれを要求する女だ。 ジョンが前に出てきて彼女の中に滑り込んだ。俺の仕事仲間が色気むんむんの熟女にググっと突き入れてる。しかも、その女がそれを歓迎して叫び声をあげてる。ジャニスが喜んでいるのは間違いなかった。50、60の熟年男女って、こんなふうにヤッてるのか? 信じられない。俺はすでに1発済ましていたんだが、今は2発目に向けて腰がうねり始めている。 2発目に向けて再起していたのは俺だけではなかったようだ。このジョージ爺さんは絶倫なのか? そうじゃなければ、バイアグラのセールスマンのお得意さんなのか? ジャニスは後ろからジョンに突かれながら、ジョージのペニスをロリポップみたいに舐めしゃぶっていたが、そのペニス、全然、萎える様子がなかった。 ひとしきり動きが続いた後、ジャニスは体を起こし、手を伸ばして何かボトルを取った。潤滑剤だ。なんと、それを自分のアヌスに塗り込み始めてる。しかも、なんてこった、仰向けになったままのジョージに尻を向けて、またがり、ジョージの一物をアヌスの入り口にあてがったまま、ゆっくりとしゃがみ始めたじゃないか! 彼女は、その穴での連結に慣れるのに多少時間がかかっていたが、連結を深める時のあの腰のくねらせ方からすると、すごい感覚を味わってるに違いない。ジャニスはアヌスでジョージとつながって、2、3回スクワットをした後、ジョンの方を見て、人差し指で「こっちに来て」と合図を送った。この3人、こういうロデオをやったのはこれが初めてではないな。 仰向けになってるジョージの上に、アヌスでつながったまま同じく仰向けになったジャニス。ジョンがその上に体を並べるようにして覆いかぶさり、彼女のもうひとつの穴に挿入した。熟年男女の二穴同時挿入かよ! しかも彼女は喜びまくってる。ジョージは後ろから両手を出して、彼女の乳首をコリコリいじり、ジョンは力強いが割とゆっくりのペースで出し入れを続けた。その動きのおかげでジャニスのカラダも上下に揺さぶられ、その揺れのおかげでジョージも気持ちよくなると。ジャニスは、ヨーデルで喜びの声を上げるまであと一歩だ。そしてとうとう、その時が来た。すごい。俺はこんなに派手に達する女を見たことがなかった。ポルノは人並み以上に観てきた俺なのに。 その夜、俺はぐっすりと眠った。その夜に見た夢は普段とはちょっと違っていたかもしれない。
「便利屋」 Handyman by Daryl_Moore 出所「ダーク、お前の選択肢はこれだ。住み込みの仕事を受けるか、さもなければ、パンデミックの間、レイオフされるか。このふたつな?」 「くそっ、俺を首にしようとしてるのか?」 「ダーク、俺はここの住居者やスタッフを守ろうとしてるんだ。お前のことじゃない」 「じゃあ、もし俺が、イヤだと言った場合、どうやったら会社に残れる?」 「レイオフされてる人に何か基金があると思うぜ。だが、それを調べるのはお前自身でやってくれ」 「まるで、同意しなかったら、俺が干乾しになっても構わないと言ってるような口ぶりだな」 「ダーク、俺たちはお前を必要としてるんだ。でもジョンには奥さんと犬も2匹いる。だから、ジョンには、週7日24時間ここにいてくれとは頼めないんだ」 ジャックは困った目をしていた。そろそろ、こっちの要求を持ち出して反攻にでるべきかな。 「オーケー、ジャック。いくらだ?」 「いくらってどういう意味だ?」 「週7日24時間、俺にここにいてほしいわけだろ。いくら追加のペイがでるんだ?」 「おいおい、お前はタダで飯が食えるし、寝泊まりできるんだぜ?」 「俺にはすでに寝泊まりする場所がある。ジョンには待機のためのカネを出してるのは知ってるんだぜ?」 「分かったよ。待機について1日あたり50だ。通常の給与に加えてな」 「何かしなくちゃいけないことが出た場合の、時間外の支給は?」 「ダーク、他のヤツに頼んでもいいんだぜ? お前たちがどんな仕事をしているかは分かってるんだ。あちこちのサーモスタットの調整とか、排水溝の詰まりを取ったり、電球を交換したりだろ? 手に負えない場合は管理会社に電話して、お前たちは座ってそれを見てるだけじゃないのか?」 「じゃあ、時間外支給はないと?」 「呼び出しがあったら、最初の1時間はフルに、その後は30分ごとに追加額を支払う。電球交換で25ドル出すなんて、かなり寛大だと思うぞ」 正直言うと、俺は呼び出しの記録を見たことがある。ジョンは普通、2日か3日に1回、1時間程度の仕事の呼び出しだ。だから、かなり良い仕事だと言える。このパンデミックについて言われていることが本当なら、どっちみち、俺は夜遊びに出かけることなどできない。 「まあ、ここにいることになると、持ち物をこっちに持ってこないといけないな」 「着替えを持ってくるだけでいいぞ。住民向けの部屋をひとつあてがってやるから。家具付きだ」 「おい、死んだ男の部屋を俺にあてがうつもりなのか?」 「あの部屋で死んだわけじゃねえ。バスにひかれたヤツだよ」 オーケー。ちょっと俺は嫌な男になっていたかもしれないな。というのも、最初その男の話を聞いた時、思わず笑ってしまったから。そいつはそれまで順調に人生を歩んできたのに、ある日、突然、地元の公営バスにひかれてしまったのだ。まるで、「いったい誰だよ、よりによって俺をこんな目に合わせるなんて」って感じに。 「ああ、でも、そいつの家族は、俺が住むと嫌がるかもな」 「そいつには家族はいなかった。お前は運が良かったんだぜ。俺たちは、その男の部屋を片付けるところだったのさ。そしたら、このコロナ騒ぎだ。そのおかげで、お前は住み込みの時に住民用の良い居場所が得られたってことだ」 「まあ、何を持ってこなくちゃいけないか知りたいから、部屋をチェックさせてもらえるか?」 「ということは、この仕事を受けるってことだな?」 「ああ、やるよ。その部屋が不快じゃないとしたらな」 その男はジョージといい、レコード業界で働いていた男だ。俺は、前からジョンにその男の話しは聞いていて、一度そいつと会ってみるべきだと言われていた。時すでに遅しということだな。ジョージの部屋は娯楽室の先にある。話しによると、大広間を作ったときに、古い社交用のスペースをスイートルームに改造したとのこと。ジョージはそこに入り、以来、ずっとそこで暮らしていたらしい。 俺たちは、年寄たちの部屋の家具がどんなものか何度も見てきてて、ガラクタだらけなのは知っていた。だから、まあ、何も期待できるわけがない。だが、俺は間違っていた。全部、北欧風のデザインの家具で美しいチーク材でできてるし、壁には本物のアートの絵。しかも、どっしりとしたオーディオ棚があり、その上にはオラクル( 参考)、下にはマッキントッシュ240( 参考)だ。両側には豪華そうな大スピーカー。フォンシュヴァイトケルト( 参考)というメーカー。名前は聞いたことがないが、この姿からすれば、絶対いい音が出るに違いない。 ジョージには家族はいなかったかもしれないが、写真は持っていた。そう、これらの写真、命を懸けても良い写真だ。写真の多くはサイン付きだ。例えば、「君のおかげでいい音が出せたよ、デイブより」とか。ああ、こんちくしょう! デイブ・ブルーベック( 参考)じゃねえか! ジョージという男には一度も会わなかったが、彼は俺の中ではヒーローになってきていた。この住み込みの便利屋の仕事、思ってたよりずっといい仕事になりそうだ。 ドアをノックする音がし、俺は我に返った。この部屋にあるお宝、他の人に見せるわけにはいかない。 俺はドアを開け、同時に部屋の外に歩き出た。ドアの先にいたジャックを押しのける形になってしまった。 「まあ、何とかなりそうだな」 「何か運び出さなきゃいけないのがあるか?」とジャックは俺の背後をのぞき込もうとしていた。 「年寄の持ち物が主だが、俺が何とかするから」と俺はドアを閉め、鍵をかけ、エレベーターの方へと歩き始めた。 「ああ、裁判所の女性は、部屋は清潔だと言ってたな。その女の趣味じゃないが、良い部屋だと言っていた。俺もちょっと見てみるべきだと思うんだが」 「また今度にしてくれるか? 俺は自分の持ち物を取りにいかなくちゃいけないから」 「明日、サインしてもらう契約書があるぞ」 「契約?」 「俺がお前に契約にサインさせないとでも思ってたのか? お前は時間外支給はなしでいいと言ったよな。それは書類にしておかなくちゃいけないんだよ」 「ああ。あ、ひとつだけ。彼の衣類はどうしたらいい?」 「バッグにまとめてくれ。全部、中古屋に売り払うことになる」 「全部?」 「今回のコロナが終わったら、中古屋がやってきて部屋の中から全部持ち出す。その代わり、こっちは代金はゼロで済むって話だ」 「1、2ドルを節約するのには頭が働くんだな」 ああ、ジャック、お前は自分の持ち物についてだけは頭が働きすぎるんだよな、と俺は笑みを浮かべた。彼のステレオシステムが消えても、誰にもバレないだろう。さあ、自分の持ち物を取りに戻るとするか。 ジョージ爺さんは天才だったな。ダイアー・ストレイツ( 参考)は、俺の父親くらいの人が聞くのだろうけど、このステレオシステムだったら、今の気分、ぴったりだ。このウイスキーも気にしないでくれよ、爺さん。ポートウッド・リザーブ( 参考)。ちくしょう、すいすい入ってしまうな。イエーイ、『マネー・フォー・ナッシング』だ! これが俺の新しいテーマソングだ。 「ルーム214、電球切れ」 チッ、メッセージが来やがった! バカ電球の野郎、俺のせっかくの晩を邪魔しやがって。どっかの哀れなババアが暗闇で困ってるってか? ジョンは、こういうのよく我慢できたな。俺には分からん。 「今晩は、電気を直しに来ました」 「ジョンは?」 「ジョンは自宅です。私が住み込みの便利屋です。コロナのことはご存じでしょう?」 「ああ……」 いったい俺が何をしたって言うんだ。この婦人、まるで、舐めていたキャンディを取り上げられたような顔をしている。このコロナってやつ、それを口にしただけで、人をこういう気持ちにさせちまうんだな。 「入ってもいいですか?」 「ええ」 「バスルームの電球ですよね?」 「そうです」 俺はバスルームに行ったが、電気は全然、問題なかった。何でもねえじゃないか。 「おかしいわねえ、さっきは点かなかったのに」 「よくあることですよ。もし、また具合が悪くなったら、連絡ください。ひょっとするとスイッチに問題があるのかもしれません」 丁寧な応答だ、ダーク。丁寧に。 「ありがとう。ジョンは戻ってくるんでしょ?」 「ええ、この騒ぎが全部終わったら」 「すぐに終わるといいわね。本当にありがとうね」 婦人はそう言ってにっこり微笑んだ。変な感じがした。それに、笑顔になったら、彼女の印象が変わった。俺は年配の女には関心がない。俺はビーチで日光浴をしてるのを見てるし、その際、見たくもないモノを見てしまっている。ただ、彼女の笑顔は良かったし、白髪混じりの髪( 参考)も良かった。俺、塩コショウの味付けが好きだし。 ランダムにアルバムを選んで、聴くのは楽しい。ルーム214から戻った後、俺は椅子にゆったりと座って、ウイスキーをすすりながらジョー・コッカー( 参考)の『ユー・アー・ソー・ビューティフル』を聴いていた。 ふと、ミス214が頭に浮かんだ。ちくしょう。あの婦人、バスローブ姿だったぞ。バスローブだけの格好。ジョンよ、あんた、エロおやじなんだな。電球は切れていなかったんだ。最初から。 ジョージもいい加減な爺さんだな。パソコンにパスワードをかけていなかった。もっとも、開けてみたものの、予想外のことは何もなく、かなりつまらない感じがした。まあ、ブラウザの履歴はちょっと興味を引いたが。ジョージ爺さんはライブ・ポルノを見てすごすのが好きだったらしい。俺も、リンクのうちの一つを試してみた。年配の女が男の股間に顔を埋めようとしてるところだった。まあ、俺の趣味ではない。確かに、その女、それなりの仕事はしていたが、俺の好みはこのリンクじゃない。 結局、1時間ほど無駄に過ごしてしまった。ああ、俺もポルノは好きだよ。若い男で好きじゃないなんて言うヤツがいたら、お前、何者だよって思う。まあ、確かに、出てる女の大半は俺の守備範囲の外の女たちだし、俺自身、アレは馬並みってわけじゃない。だけどホームメイドの動画も割とあった。「ご近所に住んでるあの女」ってタイプの動画だ。俺の好みはこれだ。そういう女だと、少なくとも、俺にもヤレるチャンスがあるかもしれないと思わせるところが良いんだよ。よく、人が変われば好みも変わると言われるが、そして、それは別にポルノのことを言ってるわけじゃないと思うが、ポルノの好みについても同じことが言えるはずだと思う。 「ルーム312、ヒーター故障」 またメッセージが来た。まあ、さっきのとは違って今回のはちょうどいい時に来たけどな。というか、ちょうど俺がイッた時に来たと言うべきか。 「今晩は? ヒーターのトラブルですか?」 ドアが開いたとたん熱気が顔に当たってきた。次に気づいたのは、彼女が、文字通り、よく言う「ヘッドライトに照らされた鹿の目」をしていたということ。312婦人は素早く身をひるがえし別の部屋に駆けていった。 「ごめんなさい。別の人が来ると思ってて」と彼女は寝室から声をかけた。1分くらいすると、今度はハウスコート( 参考)を羽織って出てきた。さっきは慌てていたが、彼女は俺を出迎えたとき、テディ姿( 参考)で、ほとんど裸に近い格好だったのだ。ちくしょう、もっとよく見ておくべきだったぜ。ちらっとしか見られなかったが、はっきり言えることは、この人のカラダはビーチでごろごろしているオバサンたちのカラダとは全然違うということ。ハウスコートを着てる今でも、かなり良い脚の線をしているのが分かる。 「ヒーターの件で電話があったはずですが?」 「ええ。ただ、あなたが来るとは思ってなかったから」 ちくしょう! もうひとりか? ジョンには、「お助け」を待ってる年配女性を列をなすほど抱えているってことか? 「ここのところ、ジョンは自宅待機してるんです。今の住み込み便利屋は私の担当になってます。ご存じでしょう? ウイルスの件で」 「ああ……」 がっかりしてため息をつく女が、またひとり。まあ、ジョン、これはお前に任せてやらなくちゃな。お前、ここのオバサンたちを幸せにし続けていたに違いないだろうから。 というわけで、俺はサーモスタットの調整をした。終わって部屋に戻ると、カウンターの上にねじ回しが置いてあるのが見えた。まさにサーモスタットの調節をするのにぴったりのドライバーだ。くそっ、この人、自分で温度を上げてたんだな。多分、サービスマンを相手に遊びたかったのだろう。目に見えるようだぜ。「ハーイ、ジョン。あたし、カラダが熱いの。あなたの持ってる温度計であたしのをちょっとチェックしてくれない?」ってな、そんなことだろうよ。ああ、ヤバいな。とっととここから出なくちゃいけないな。 「では、私はこれで」 落ち着け、息子よ、落ち着くんだ。今は野獣は眠っている時間だ。 「あら、せっかく来てもらったのに何も出せないわ。コーヒーかお茶でも。それとも……」 と彼女は笑顔で言う。 ちくしょう、俺に迫ってくるのか? ダメだ、俺はずいぶん長いことエッチしてないんだから。 「すみません。もう戻らなくちゃ……」 ちっ、これじゃ、俺は、まるで理科の先生の前で股間を膨らませて立ってる臆病な生徒みたいじゃねえか。そう言えば、ピーターソン先生は今頃どうしているかなあ。 部屋に戻り、横になって音楽を聴いていた。音楽に身をゆだね、ちょっとウトウトしかけたところだった。 「くそっ、そうか!」 俺は跳ね起き、ジョージのパソコンに走った。 履歴をチェックする。 あった! やっぱり! ポーズを押して動画を止めた。ミス312が誰かのちんぽを口に加えて俺の方を見ている。 ちょっと待てよ。俺は寝室に走った。「ジョージ爺め!」 壁にかかった絵が、動画の背景に映ってた絵と同じだった。ミス312は男遊びが大好きなようだ。いや、別に俺は彼女をとがめているわけではない。なんだかんだ言っても、彼女くらいの歳になったら、人から何か言われるものじゃない。でも、ジョージ爺さんよ、あんたが、この動画をアップしたのか?
「窓ふき」 Cleaning Windows by PMDlite 出典多分、僕は、ロックダウンの前に100回は彼女とすれ違っていたと思う。だが、野球帽とサングラスとマスクの女性を見ても、記憶を喚起するのは無理だろう。2メートル以上離れたところから見て分かることは、彼女が素敵なカラダをしてることと、マンションのロビーを歩く姿が滑らかだったということだけだった。エレベータが着き扉が開いた。僕はマスク越しのくぐもった声で「どうぞ、おひとりで」と言った。 「ありがとう」 と彼女は言い、エレベータに乗った。「すぐにお返しするから」 扉が閉じ、エレベータは上がり始めた。 この1週間で人と接触したのは、これくらいだった。今はパンデミックなのは分かってる。ウイルスを死滅させるか、我らが科学者たちに治療法を見つけてもらえるように、僕たちは人との距離を保つ必要がある。でも、人が恋しい。こんなことを言うとは思ってもみなかったけれど、ああ、確かにそうだ、人との接触がないのが寂しく感じている。まあ、この接触は、僕の午後の日課になってしまったオナニーにちょっとだけ刺激を加えてくれるかもしれないけど。ちょっとポルノを見るだけでも刺激にはなるけど、マスクをした女性っていうのは、新しい妄想ネタとしてはいいかもしれない。そうだよ、これって良い変化になるかもしれない。 エレベータが戻ってきて扉が開いた。彼女が乗ったエレベータは5階で止まったから、僕の1階下にいるのか。彼女の家の窓が見えるか、確かることにしようか。 このマンションの建物はU字型をしている。だから建物の3分の1は、もう一方の3分の1が見える形になる。残りのU字の丸い部分というか底辺部分には、エレベータやトラッシュシュート(ごみを集積所に落とすところ)やユーティリティがあるので、住民は主に対面する2面に住んでることになる。運がいいのか、彼女の家は僕の家の正面だった。ロックダウンの前までは、対面側の家はまじめにチェックしていなかった。そもそも、たいてい、カーテンをされてて見えなかったし。照明がついてるかどうかくらいしか分からなかった。まして、どんな人が住んでるかなんか、見られるわけがなかった。 自分の家に入り、キッチンに買い物を置いた。新記録だ! 基本食材に加えてペーパー・タオル2つとトイレットペーパー2セット! それを片付けた後、窓際に行き、1階下の家をチェックした。頼むぜ、その階なんだろ?リトル・ヘンリーには新しい刺激が必要なんだよ。 ああ、そうだよ。僕は自分のペニスに名前を付けている。でも、あいつの名前を知ってるのは僕だけだ。バカっぽいけど、なんだよ、構わないだろ? カーテン、閉まってる。閉まりっきり。あっ、ちょっと開いた……けど、ダメだ。運がない。 視界の隅で何かが動くのに気づいた。3つ目の窓だ。カーテンが揺れている。その窓に神経を集中させた。よし、確実に動いてる。猫はやめてくれよ、あのマスク女であってくれ! また、カーテンが動き、手が見えた。さらにカーテンが動き、あのロビーで見かけた女性が現れた。ああ、ご褒美! サングラスだけはなくなっていたけど、野球帽とマスクは同じ。僕と彼女の間に距離があるので、何とも言えないけど、彼女はまっすぐに僕の方を見てるように見えた。 「ヤバい!」 身を隠すべきか? このままでいいのか? こっちから見えるということは、向こうからも見えている。彼女は多分、超「正義の味方」に「6階にいる変態」について通報するだろう。僕は、じっとして動かず、彼女の部屋を見ていた。動くとかえってヤバいと思ったから。でも、見続けてるうちに、体の中にじんわり温かいのが広がってきて、僕のリトル・ヘンリーにもじわじわと変化が出てきていた。 僕は、窓際に留まっている彼女をずっと見続けていた。(少なくとも僕にとってはだけど)明らかに彼女は僕が彼女を見ているのを見ている。僕は、マスクを外してみせた。彼女も同じことをするかもしれないと思って。彼女は手を顔のところに持ち上げ、指を一本、マスクの真ん中のところ、唇に近いところにあてたけれど、それっきりで、向きを変えて部屋の奥に入ってしまった。 「多分、ショーはこれでおしまいか……」 そう呟きながらも、ひょっとしてそれは間違いかもと期待しながら僕は窓際に留まっていた。そして、実際、それは間違いだったのだった。しばらくすると彼女は窓に戻ってきて、窓枠の下のところに何かを置いたのだった。僕からはそれが見えなかったが、その後、彼女はまっすぐに立ち、ジャケットのチャックを降ろした。ジャケットは両肩から滑るようにして、床に落ちていった。その後、彼女はいったん背伸びをし、今度は両手を胸のところにあてがった。そして、その両手を左右の胸のあたりに動かし始めたのだった。格子柄のシャツの上からマッサージするような感じで。「どうやら、ショーは始まったばかりのようです……」 別に聴衆がいるわけでもないのだが、そんなことを言っていた。 彼女は、マスクを着けたまま、その行為を続けた。そして、ゆっくりとブラウスのボタンを外し始める。ひとつずつ、ひとつずつ。全部外し終わると、ブラウスの裾をジーンズの中から引っ張り出した。すると自然と前がはだけ、中のブラが見えた。当然、僕の視線は彼女に集中。この建物が火事になっても、僕は気づかなかっただろう。いや、僕の部屋が火事になっても、僕は気づかなかっただろう。 だが、その後、彼女は窓に背を向け、またも僕はショーが終わるのかと心配になった。でも、それは杞憂で、彼女はこちらに背を向けつつも、ジーンズのベルトを外し、前のチャックを降ろしてるところだと分かった。僕のリトル・ヘンリーは目を覚ましたどころじゃなく、僕のスウェットパンツの中で急速に成長していた。パンツがだぶだぶなのはリトル・ヘンリーには幸いだった。成長するための空きスペースがたくさんあったから。「少ししたら、お前の面倒を見てあげるから、それまで待ってるんだよ……」 ジーンズが、前かがみになってる彼女の脚を滑り落ちるのが見えた。お尻にはシャツの裾がかかってる。もちろんパンティを履いていた。普通のデザインの下着。でも、すぐに彼女が体を起こしたので、一瞬しか見えなかった。 その後、彼女は再び向きを変え、僕の方に顔を向けた。僕は思い切って、危険を冒しつつも、彼女に見てることを伝えようと思い、小さく手を振った。そして、拍手をするような手つきで両手を合わせた。 僕の全神経を独り占めしてる彼女。やはり彼女は僕に気づいていたようだ。こっちを見ながら軽くお辞儀をし、それから背中に手を回した。熟練した手つきでブラのホックを外し、その後、かすかに体をくねらせつつ、あの、はるか昔から男たちを魅了してきた動きをし、シャツを脱がずにブラジャーを外したのだった。彼女は、まるで奇術師がマジックをして見せた時のように外したブラを片手に掲げて見せた。その時、シャツの前がかすかに開いたけれど、見えたのはシャツの中のミルク色の肌と格子柄のシャツの下に隠れたままのパンティだけ。 見ていると、彼女はブラを床に落とした後、僕の方に手を向け、どうぞと言う感じで手をくるりと回した。「今度はあなたの番よ」と言うように。 少し顔が赤くなるのを感じた。あれだけ離れているので、僕が赤面したことは見えなかったと思うけど、それでも顔が熱くなるのを感じた。それに、ペニスも完全に勃起してくるのも。アソコは窓の下だから、このアカラサマな勃起が彼女に見えてるとは思えなかったが、正直、僕は彼女に見えていても構わないと思っていた。 この状況は、自宅待機の隔離が始まって以来、何とか僕が得てきたオナニーネタの中でも最上級のおかずになっていたと言える。確かにポルノはいいけれど、この状況の方がずっとずっとそそられる状況になっている。僕が固くなってるのと同じくらい、彼女も濡れてるのかな、と思った。僕はもうちょっとだけ窓に近づき、シャツをたくし上げ、頭から脱ぎ、胸をあらわにした。それにお腹のぜい肉( 参考)も。ロックダウンのせいで、前よりずっと、座ってる時間が増えたし、チートス( 参考)や他の「慰めの食べ物」を食べることが増えていた。運動しなければと思っているけど、これまでは、運動する動機づけがほとんどなかった。僕のこの愛しい右手からしてみれば,腹のぜい肉なんかどうでもよくて、ペニスさえしっかりしてれば、他はどうでもよかったから。 まあ、そんなことはどうでもいい。今は向かいの彼女だ。彼女に視線を戻した。すると彼女は、僕が胸を出したのを受けて、素早くサムズアップをして見せ、僕にもっと窓に近づくよう合図してきた。そして、パンティの腰ゴムに指を入れ、降ろし始めた。でも、途中でやめて、片手をあげ、僕を指さした。あなたよ、と言わんばかりに指を向けてる。僕にも同じことをやれと言ってるのか! 多分、彼女にも見えてるのかもしれない。それを確かめるために、できるだけ窓に近い位置に移動し、僕もスウェットパンツの腰ゴムに指を差し入れ、降ろし始めた。変わったことをしようとひらめき、僕は後ろを向いて、一気に脱ぎ去り、彼女にお尻を見せた。僕のペニスは直立して天井を向いている。これならよしと、僕はゆっくりと窓側に向き直った。 彼女が視線を向けているのは見える。でも、まだマスクを着けたままなので、彼女の反応を測ることはできなかった。視線を背けたりはしてないから、嫌悪はしていないだろうと思った。僕はおどおどした手つきで、片手をリトル・ヘンリーにあてがい、隠した。リトル・ヘンリーはもはやリトルではなくなっていたけれど。 彼女は降参するような仕草で両手をあげて見せ、それから、またも僕を指さした。彼女は、全裸になるのを求めている。まあ、女性が何かを求めたら、欠かさずして差し上げるべきだ。僕は素っ裸になり、両手をあげて、僕の勃起を見せた。この姿は、意図している人にだけ見せてあげてるものと希望してたが、いや、どうでもよくなっていた。誰か他の人で見たい人がいたら、いいよ、見てくれて構わない! むしろすがすがしい気分だ。僕は、最高レベルの勃起を誇っていたし、後で擦るときがきたら、かなりの量が出るだろうと思った。 彼女は下着に手を戻し、僕と同じように後ろ向きになってパンティを脱いだ。つんとお尻を突き出した。白くて可愛いお尻だった。撫でたり、握ったりしてと叫んでるような可愛いお尻。「うーん……やりたい」と僕は独り言を言った。 めくれ上がったシャツを元通りにし、体を隠す。その後、彼女は窓のところへ近寄り、前かがみになった。さっきそこに何かを置いたのだけど、それを拾い上げたのだろう。そしてそれを後ろに持ったまま再び姿を現した。体を起こすとき、その動きでシャツの前が少し開き、彼女の脚の間の黒っぽい茂みが一瞬見えた。ロックダウンになってから、僕は髭剃りをさぼってきているけれど、彼女も同じようだった。「その茂み、いい感じだよ。それで、何を拾い上げたのかなあ?」 彼女はまるで僕の声が聞こえたかのように、シャツの前を開き、片手をお腹から下の茂みへと這わせ、脚の間のところで指を一本のばして、動きを止めた。そしておもむろに脚を広げた。彼女の指は、明らかに、濡れた割れ目の入り口を指していた。 そして、背中から、もう一方の手が出てきた。ピンク色の筒状のものを握っている。ディルドだった! 彼女は、僕が見てる前で自慰をしようとしているのか! 大当たりじゃないか! このロックダウンの間、性的に解放したくてたまらなくなっていたのは僕だけじゃなかったわけだ。僕は、本能的にこぶしを握った腕を掲げていた。「いいぞ、やれ!」と言わんばかりに。いや、実際、声に出して言っていたかもしれない。 見つめていると、彼女はさらにもう少し脚を広げ、2本の指でピンク色の陰唇を左右に開き、その入り口のところにピンク色の器具を押し付けた。そして、顎を突き出し、顔をそむけるようにしながら、それを中に入れていった。出し入れの動きを始めるのに合わせて、もう一方の手でシャツの前をはだき、右側の胸をさすり始めた。手のひらで覆った後、乳首をつまんでいじり始める。その乳首は固く膨らんでいて、あれを口に含んだら、どんなに気持ちいいだろうと思わざるを得ない。 僕は僕で、ペニスを握り、しごき始めた。竿の根元から頭までゆっくりと。先端部分は湿っていて、先走りで覆われていた。1回のストロークで絞り出されていたのだろう。その後のストロークのためにちょうど良い潤滑を与えてくれていた。手は勝手に動き続けた。意識は、中庭を挟んだ反対側でのショーに集中している。ピンク色の器具が、まさに、僕の分身がやりたがっているコトをしている。あの温かそうで濡れた部分の奥にぬるっと滑り込んでは、ゆっくり出てくる。その繰り返し。彼女のその部分がヒクヒク動くのをじかに感じる。自分もヒクヒクと反応し、やがて、彼女の奥深くに思いのたけを放ち、満たす。 明らかに彼女の方も僕と同じく絶頂に近づいていた。彼女が、わずかに背を反らせるのが見えた。目を閉じているようだったし、つま先立ちになっているようにも見えた。自分の体を支えるためにか、片手を窓ガラスに押し付けた。もう一方の手はディルドを握り、どんどん出し入れの速さを増している。 そして、突然、その動きが止まった。棒を中に入れたまま、じっとしている。いや、ぶるぶる震えているようだった。がくんと頭を倒し、うなだれたかと思うと急に顔をあげる。マスクをしたままだけど、彼女の喘ぎ声や、短く乱れた息遣いが聞こえるようだった。絶頂に達した彼女。なんて美しい姿だろう。 僕もストロークの速度を速め、やがてオーガズムが湧き上がってくるのを感じた。僕は彼女に夢中になっていて、ガラス窓にへばりつくようになっていた。そして、発作が始まる。僕は勃起を窓に近づけ、噴射した白濁がガラスに当たるのに任せた。白いひも状のスペルマが窓に当たる。そして2発目、3発目も。終わったときには窓ガラスはベトベトになっていた。その曇った窓のおかげで、彼女には、射精後、だらりと力をなくしていく僕のペニスを見られずに済んだと思う。ともかく、この1発、多分、ここ数週間のうちで、最高に楽しんだ強烈な瞬間のひとつだった。 顔をあげると、彼女が手を振っていた。そして、カーテンが引かれた。ショーは終わったのだ。まあ、終わったというより、ほぼ終わったと言うべきか。僕はキッチンに行き、ペーパータオルと窓ふき剤を探した。家にこれがあったのは良かった。これからもっと必要になるかもしれない。こういうショーがもう何回かあったらいいなと思っていたのは確かだった。もしそんな機会があったら、このロックダウンによる自宅待機にも、良い点があることになる。彼女の本当の顔は分からないかもしれない。でも、彼女がどの部屋に住んでいるかは知っている。どの窓が彼女の部屋の窓かも。僕は窓を拭いた後、シャワーを浴びに浴室にいった。ソーシャル・ディスタンスを守ることも、それなりに良いことがあるかもしれない。 おわり
Loyalty 「思いやり」 「哀れだな、ドミニクは。お前ら、ドミニクを覚えているよな? 殺し屋だ。野郎どもは、ドミニクが来ると聞いただけで恐怖のあまり小便をちびったものだった。だが、今のドミニクを見てみろ。どんな姿になってしまったか、よく見るんだ」 「ヴィト、お前……。俺は助けを求めてここに来たのに、それをお前は……」 「黙ってろ、淫乱! ああ、淫乱こそ、今のお前だよ。それに、俺が何でお前を助けると? 今のお前は、俺にとっては、何の役にも立たない。まあ、もちろん、ひとつだけ、明らかに役に立つことがあるが。お前が牢屋に入っていた時にしていたことと同じことだ。お前が自分で自分の面倒を見ることができないなら、何で俺がお前の面倒を見ると思うんだ?」 「そんな話、理屈が通らない。お前が助けてくれるのは、俺が助けを必要としていないときだけ、っていうことになるんじゃないのか? 頼むよ、お願いだ。俺は、あそこでケダモノたちの餌食にされたんだ!」 「で、お前はアルファ( 参考)じゃなくちゃいけなかったんだ。食うか食われるかで言ったら、食う方だな。捕食者でなくちゃいけなかったんだ。それが、ふたを開けたら、お前は餌食の方になっちまってた。お前、そのことがこのファミリーにとって、どんだけ恥さらしになったか分かるか? 俺たちの組織全体にとってどんだけ恥さらしか? 俺たちが皆をぶちのめすために送り込んだトップの男が、こともあろうに、刑務所のシャワールームでひざまずいて、ちんぽをしゃぶるとはな。俺がお前を助けても、お前を前と同じと思うヤツは誰もいないだろうぜ」 「ということは、あんたは知ってて……」 「ああ、そうだ。連中がお前を壊わすのを放っておいたのさ。あのケダモノどもがお前を少しずつ変えていくのを放置していた。連中を阻止しようと思えばできたぜ。別のムショに移すとか、保護役をあてがうとか、やろうと思えばできた。でもな、さっきも言ったが、そんなことしても、俺には何の得もねえんだよ。で、今、お前はここに戻ってきた……助けを求めてやってきた。カネを援助してくれと。何のためのカネって言ったっけ? 連中がしたことを元に戻す、とかだったか? だが、それで何かいいことあるのか? 今後、誰でもいいが、お前と会ったとき、会ってるのはシシー以外だって思うやつがいるとでも、本気で思っているのか?」 「いや、あいつらは、なんとかして……」 「無理だよ。お前自身、無理だって分かってるだろ? だが、俺はお前を見捨てたりはしないぜ。お前は俺の大切な仲間だ。俺が、自分の仲間に冷たいなんて、誰にも言わせるつもりはねえよ」 「あっ、じゃ、助けてくれるのか? ああ、ありがとう、ヴィト! 本当にありがとう! 約束するよ……いや、誓うよ! 絶対、お前をがっかりさせるようなことはしないって」 「感謝するのはまだ早いな。お前が望むならだが、『リボンルーム』にお前の居場所を用意している」 「あ、あの……あの売春宿に?」 「そうだ。家賃はタダだ。まともな生活をするチャンスだな。新しい人生を築くチャンス。それが、俺が提供する案だ。受けるか、出ていくか、どっちかだな、ドミニク」 「そ、それは……いや、そんなことできない……」 「いや、できるさ。それに、これを蹴ってもお前はいずれカネのためにセックスすることになる。そんなカラダをしてる以上、お前には選択肢はほとんどないのだよ。同じ仕事をするにしても、お前にとってもっと馴染みのある場所でやってもいい。なんなら、その仕事を俺のところでやってもいいんだぜ? どうだ?」 「わ、分かった……。あ、ありがとう、ヴィト。がっかりさせないよう、頑張るから」 「お前なら大丈夫だぜ。でも、さしあたり今は、お前がムショで学んだスキルを披露してみるのはどうだ? うちの野郎どもにも、ちょっとばかり、ストレス解消が必要がやつらがいてな」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
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