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心が望むものをすべて 6 (3) 

そのうち、レキシと私は、たくましい男性3人組の目を引きつけたようだった。3人とも有名なプロのスポーツ選手だった。チャンピオンシップのシーズンが終わって何ヶ月か経っていたものの、街全体が、その余韻でいまだ湧き上がってた。この3人組は、シーズン中のヒーローで、店内の皆にもてはやされていた。ちょうど、私とレキシがディナーの時にレストランでもてはやされていたのと同じだった。3人のうち1人が分かれ、店の奥へと向かった。残りの2人が私たちの方へ来て、ダンスを求めてきた。ダンスは1回が2回、2回が3回になり、やがて私も回数を数えるのをやめてしまった。2人のマナーは紳士的だったが、性的なアピールは野生的と言えた。私は、この出会いがどこに向かっているか分かっていたが、そこに向かうことに対してためらいを感じていた。私は席をはずさせてもらい、レキシを誘って、化粧を直すためにトイレに行った。

化粧をチェックし、口紅を塗りなおした後、私は鏡の前、立ち止まってじっと自分を見つめた。レキシは、その私の様子にすぐに気がついた。彼女は落ち着いた声で私に話しかけた。

「話してみて」

「今の、やれるかどうか、自信がないの。自分自身、求めていることなのかも分からない」

「あの事件のこと? それともダニーのこと?」

「前に比べて、知らない人とセックスすることについては、ずっと用心深くなったわ・・・でも、自分が男たちに求められる魅力的な女だということは否定するつもりはない。だから、セックスの問題じゃないの。ダニーのことが大半ね。今のような辛い状況になってしまったそもそもの原因が、私の男遊びだったわけだから。もし今度も大変なことになってしまったら、ダニーとは二度と・・・」

レキシは私の両腕を押さえ、じっと見つめた。

「もし本当にその気になれないなら、2人で戻って、あの人たちにバイバイすればいいのよ」 そこまで言ってにっこり笑い、付け加える。「・・・でも、後で、このことであなたに文句を言って痛めつけることにするから。うふふ・・・真面目に言うけど、私は、あなたが心の準備ができていないことはどんなことでも一切、強制するつもりはないの。だけど、ちょっと考えてみてほしいの。あなた自身、もうダニーについて独占権はなくなったって私に認めたでしょう? 彼女の方も、あなたと寄りを戻すことについて胴感じていようとも、あなたと同じように感じていると思わない? あなたとダニーが寄りを戻すと決めたら、いろいろ修復するのはその時になってからでいいのよ。大丈夫。あなたが幸せになって一番嬉しいのは、誰でもない私なのよ・・・」

「・・・それに、あなたにはあなたの人生があるの。もう一度、人生を楽しみ始める時期が来ているのよ。あの男たち、危険だと思う? もちろん危険よ! アブナイ男じゃなかったら、全然つまらないじゃない? でも、今日でなくてもいいの。あの2人、会いたくなったら、会う方法を知っているから。彼らの連絡先を教えてもらったしね」

レキシは、笑顔で私を説得しながら、ウインクをして見せた。それから私の腕に腕をかけ、トイレの出口へと私を連れて行った。

「・・・それに、なんとなく予感がするんだけど、今日のことをダニーが考えたら、彼女、あなたに、さあ、先に進んで楽しんできなさいって言うような気がするわ。何と言っても、今日はあなたの誕生日。ダニーも、あなたには元通りの完全なあなたになって欲しいって思っているの。そうなるチャンスじゃない? クリステン? ダニーは、それだけあなたのことを愛しているのよ。それにあなたが彼女のことを愛していることも、誰も疑っていないわ」

私は、レキシが言うことを考えながら、うつむいて床を見つめ、唇を噛み締めた。それからゆっくりと頭を縦に振った。レキシは、頭を下げ、下から見上げるようにして、私の目を覗き込んだ。

「いいわね?」 いたずらそうな笑みを見せている。

私も笑顔になった。 「ええ、いいわ」

「オーケー!」

レキシは明るい声になり、私を抱き寄せながら、ダンスフロアへ向かった。

「そうとなったら、思いっきりエッチになりましょう!」

[2007/02/05] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

シルクの囁き、ラベンダーの香り 第1章 (11) 

レドモンドの家までは車で少なくとも45分はかかる。だが今回はもっと時間がかかるだろう。というのも、クリスは、この先、こんなに夜遅くにジャネットを送っていくチャンスは、今回を置いて、ないだろうと思っていたから、ゆっくりと行きたかったのである。それに、車の運転も容易ではなかった。肩にレドモンド先生がもたれかかっており、彼女の香水で頭がくらくらしそうだった。

始めの15分ほど、ジャネットは、酔った調子であれこれ呟いていた。クリスは運転に集中していたので、ほとんど彼女の言葉を聞いていなかった。もっとも、もたれかかっている彼女の体が発する温かさは、はっきりと自覚していた。しばらくすると、車内が静かになっていることに気がついた。レドモンド先生は気を失ってしまったか、眠りに落ちてしまったのだろう。クリスは助手席に目を落として微笑んだ。彼女のドレスの裾が、下着が見えそうになるまで太ももをめくりあがっていた。両脚も大きく広がったままで、その度合いは、レドモンド先生が生活している社会では容認可能な度合いを超えている。ドレスのトップに目をやると、豊満な胸の谷間が奥まではっきりと見えていた。助手席に何度も目を向けることなく、クリスは再び興奮し始めていた。彼自身は自制しなければと思っているのだが、ペニスの方は勝手に長さを増してくるのを感じていた。ジョギング・パンツの中、みるみる伸びているのを感じる。

いいか、運転に集中するんだ、と自分に言い聞かせ、興奮しまいと意志の力で自分を制しようと努めた。だが、そんな努力はほとんど役に立たなかった。何分もしないうちに、彼は完全に勃起してしまっていた。太もものところ、ショートパンツの中から押し上げていて、居心地の悪さを感じる。もう何センチか大きくなってしまったら、ショートパンツの裾から亀頭が顔を出してしまうだろう。

このようなことをすべきではないとは分かっていたものの、クリスはレドモンド先生のデザイナー・ドレスの裾に手を伸ばしていた。震える手で、ゆっくりとシルクの生地を引き上げ、下着があらわになるのに必要なだけめくり上げた。そして、ドレスの裾をその位置にしたまま、手を戻し、ハンドルを握った。手は戻したものの、視線は、目にしている光景からなかなか戻せなかった。運転席からの薄明かり、それに町の街灯を通り過ぎるたびにもたらされる明かりの中、彼女の太ももとその奥の下着に覆われた部分が目に入った。さらに、その下着の伸縮性がある生地の縫い目から何本か縮れた陰毛が出ているのも見えるようにさえ思った。クリスは、ペニスがぴくぴくと痙攣し、透明なよだれを出し太ももを濡らすのを感じた。

赤信号になり、クリスはブレーキを踏んだ。そのとたん、それまで彼の太ももに置かれていたジャネットの手が反動により浮き上がり、彼の脈動する肉茎の上にじかに降りるのを感じた。いまやクリスは本当にジレンマに陥ってしまった。彼女の手を取って元に戻すべきなのか、それともそのままにしておくべきなのか? 彼の片方の肩には、あの純真で可愛い天使が座っていて、もう一方の肩には、あの悪魔が座っている。不幸なことに、20歳という年齢では、悪魔が勝利を収めることが多い。クリスは、彼女の手をそのままにしておいたのだった。

車は、何度かカーブを曲がったり、信号での停車と発進を繰り返しながら先を進んだ。そのたびにジャネットの手はクリスの太ももの上を跳ねるように動き、さらにいっそう彼の興奮を高めていた。やがて、彼女の手が、ショートパンツの上、ちょうど彼の亀頭を覆っている近くに来ていた。クリスは心臓を高鳴らせながらも、腰を、ほとんど分からないほどわずかに上げ、ジャネットの手が2センチほど移動し、亀頭を覆っている部分に滑り来るようにさせた。古い車なので振動が大きい。そのバイブレーションによりジャネットの手は小刻みに動いていた。それを受けて、クリスの勃起は、ショートパンツの中、文字通り痙攣し続けていた。

彼は、もはや興奮を自分でコントロールすることはできなくなっていた。手を降ろし、ジョギング・パンツの裾を引き上げ、ペニスの膨らんだ頭部を外に出し、ジャネットの手に触れさせたのだった。プレカムで濡れ、熱く熱せられた頭部を、彼女の手の柔らかく、ひんやりとした肌に触れられ、思わず、彼の唇からうめき声が漏れた。自分のその器官が、切実に何かを求めるようにひくひくと脈動し、壊れた蛇口のように水漏れを起し、漏れたジュースが太ももを伝い、運転席のシートへと滴るのを感じた。

可愛い天使と邪悪な悪魔が再び現れた。悪魔がすべてのカードを手にしていた。

[2007/02/05] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)