ニナが運転する車は、ある郊外の家に止まった。素敵な家だった。私は、前よりワクワクし始めていた。何があるのか。
「私についてきて」
ニナはそう言って、私はついて行った。玄関前に来ると、ニナはベルを鳴らした。出迎えた人は、とても大きな男の人だった。身長は2メートル近い。太ってる感じじゃなかったけれど、体重は90キロ以上。ひょっとすると、115キロくらいあるかも知れない。筋肉隆々の体をしていた。確かに、完全に引き締まった体つきとまでは言えないが、決して侮ることなどできい人なのは確かだった。
ニナは、ジョーという名前だと、私にその男性ことを紹介し、私を家の中へ引き入れた。リビング・ルームへと入っていくと、ニナは勝手にお酒が置いてあるキャビネットのところに行って、飲み物を作った。私はだんだん不安になり、この家のことをうさんくさく感じ始めていた。
ニナは、作った強いお酒を私に押し付け、自分でも飲み干しながら、私にも飲ませた。そして私の耳元に囁いた。
「彼って、逞しそうなカラダしてると思わない?」
その後も、彼女は、信じられないようなイヤラシイ言葉を囁きかけてきた。彼女が彼にしたいことかとか、私も彼にしたいことがあるんじゃないとか。彼は、ドアの枠に体を持たれかけたまま、飲み物を飲みながら立っているだけだった。
やがて、ニナは私を彼のところに引っ張って行った。私に、ちゃんと見ていて、と言いながら、なんと、右手を彼のチャックに掛けたのだった。チャックを降ろしていく! それから、私も道連れにするようにして、彼の前にしゃがみこみ、手を彼のズボンの中に入れ、中から彼のペニスを引っ張り出したのだった。とても大きい。
私はこの状況が信じられなかった。フットボールの選手のような巨体の男の前で、私はニナと一緒にひざまずいて、彼のペニスを見ているのだ。ニナは、今からおしゃぶりするつもり、などと言っている。そして、唖然としている私を尻目に、彼女は本当に口に入れてしまった。
私は立ち上がろうとしたけれど、ニナは私を引っ張って、また、ひざまずかせる。
「あなたもキスしてみたら?
「そ、そんなのできっこないじゃない」 私は小さく悲鳴を上げることしかできなかった。
でも、ニナはなかなか許してくれなかった。彼女自身、彼のペニスにチュッとキスをして見せた。
「たいしたことじゃないわよ」
そう言って、私の頭をそれに押し付ける。ニナは、ちょっとキスするだけと、しつこく私に囁き続けた。そして、結局、私は言われた通りにしたのだった。
するとニナは、舌を出して、ぺろぺろ舐めたり、口に入れて出し入れしたりをして見せた。
「頭のところに唇を寄せてみて!」
自分でも信じられなかったけれど、私は頭を近づけ、唇を寄せていた。
「そう! そう! 上手!」 ニナが叫んでいた。
彼女は次に、口の中に入れ、2、3回、出し入れして見せた。そして、今度は私の番よと手で合図をして見せた。私も、彼女の指示に従って、同じことをした。
これをニナと二人で交互に何回か繰り返した。ニナは、まるでチョコレートの乗ったチーズケーキか何かを食べているように、「んーん、むーん」という声を出してしていた。
私の番が回ってきて、同じようにしていると、ニナが、隣で別のペニスを吸っているのに気がついたのだった! 男の人が他にもいたのだ! ジョーと同じく大きな体格の人で、黒人。ペニスはジョーのよりも大きかった。
驚いて動きをやめると、ニナはすぐに手を私の頭にあてがって、ジョーへのおしゃぶりを続けるよう導いた。
そして、さらに3本目のペニスも出てきたのである。同じく大きな男の人で、ニナは二人の男性を相手に、交互にしゃぶっていた。ニナは、フェラをされている男性たちよりも、フェラをして喜んでいるように見えた。
しばらく続けていると、ニナは私を引き寄せて、黒人のペニスをしゃぶらせたりもした。私は、こんなことをしている自分が信じられなかった。トムとは一度もオーラル・セックスをしたことがなかったのだ。それにそれ以前に2回ほど経験があっただけだし、そのどっちの時も、嫌な結果に終わったのである。
やがて、黒人の男性は射精を迎え、ニナはそれを嬉しそうに口で受け止め、出されたものをすべて飲み下していた。
私は、心のどこかに引っかかるものを感じ、行為をやめ、引き下がった。するとニナは私の耳元に口を近づけ、囁いたのだった。
「どうしたの? しようよ! 淫乱になるのって楽しいはずよ・・・ちょっと、そういう女になった気持ちになるだけだから・・・今夜だけ、ちょっと淫乱な女になったと、そう思うだけでいいんだから!」
確かに、この5年間、私が生きてきた小さな世界のことを思うと、このようなことをして、気持ちが少し晴れるような気がした。
私はヘレンを舐め始めたけれど、私が出した体液の大半が、すでに彼女の体から流れ出てしまった後だと、すぐに気づいた。だからと言って、私は舐めるのをやめることにはならない。私は彼女を格別にきれいにしようと念入りに舐め続けたし、このチャンスを使って、彼女にもう一度オルガスムを感じさせてあげた。
予想していなかったことは、ヘレンも私をきれいにし始めたことだった。私が舐め始めるとすぐに、上に乗ってるヘレンは上半身を傾け、私のクリトリスの周辺を舐め始めた。最初は、躊躇いがちに、味見をするように、2、3回、ぺろりぺろりと舐める感じだったけれど、1分もしないうちに、美味しそうに舌鼓を打ち始めた。
ヘレンのあそこがすっかりきれいになり、私の方も、多分、同じくきれいになったと思う。するとヘレンは、体の向きを元に直し、私にキスをしてくれた。彼女は顔中に私の体液をつけていたし、彼女の口の中も同じで、キスをしながら私自身の体液の味を味わった。二人とも、競うようにして互いの顔面をぺろぺろと舐めあい、きれいにしあった。それが終わると、ヘレンは、はあーっと溜息をついて私の上に覆いかぶさった。
少し経って、ヘレンが私に言った。
「思ったとおりだったわ。あなたのスペルマ、これまで私が経験したどの男性のとも違う味がするの。月曜日にもそう思ったんだけど、今日、はっきり確かめたら、やっぱりそう。あなたのって、全然、苦くないのよ。甘くて美味しいの」
「多分、私が食べているものと関係があるのかもしれない。以前と違って、最近はずっとお肉を食べていないから」
「じゃあ、その食生活を変えないでね。今の味、大好きよ」
ヘレンはちょっと間を置いて、話しを続けた。「今夜は泊まっていけるの? それとも、帰らなきゃダメ?」
「それはヘレン次第だわ。私に泊まっていって欲しい?」 私は答えを知っていたけれど、あえて訊いた。
ヘレンは私にキスをして言った。「ぜひ泊まっていって。寝るときの服、あなたに合うのを持っているか、調べてみるから。・・・あなたの、そのコルセット、とても似合っているし、きれいだけど、あなたがそれをつけたまま寝るなんて想像できないもの」
私はベッドから降りようとしながら答えた。「万が一のために、泊まる用意をしてきたの。・・・一度、服を着させて。外の車のところに行って、バッグを取ってくるから」
「私がローブを羽織って外に出た方が、簡単じゃないかしら。車のキーを貸してくれる?」
ヘレンはそう言って、ベッドから出て、ローブを手にした。
私は手提げバッグを取り、ヘレンにキーを渡した。彼女が車のところに行っている間、私はトレーシーに電話をして、今夜はヘレンのところに泊まるので、心配しないよう伝えた。トレーシーは、連絡してくれてありがとうと言い、明日、ヘレンを家に招待するようにと念を押した。