アンドリューの話わーお! これには中毒になりそうだ。二人の女性に同時にアレをされるなんて! ほんとにほんとに、夢にも思っていなかった。こんなことは、普通のマトモな男が夢に思うようなたぐいのことじゃない。つまり、こんなことあったらいいなあなんて思っているとしたら、そいつは完全にバカ者だということ。完全にわがままであるのは言うまでもない。
一本のペニスに二つの口? 瓜二つの美人双子で、ブロンド髪で青緑の瞳。柔らかい肌、暖かい口。その二人が、すべての愛情を僕の愚鈍なペニスに注いでいる? こんな素晴らしい行為に対して、どうやってお返しをしてあげるべきなんだろう?
ああ、でも、彼女たちは、お返しを求めていたわけではなさそうだ。少なくとも、そう見える。あの口唇奉仕の後、しばらくは僕は何もできないだろうと不安だった。できれば、彼女たちが、そういうたぐいのことを僕に求めないで欲しいと願っていた。だって、どうやったってできないんだから。
ああ…でも…、二人ともここにいる。全裸で、美しく、セクシーで、柔らかそうな身体で… 二人とも、生きた暴動誘発装置だ。
ドニーが「話しあいましょう」と言っていた。よし、そこから始めよう。実際、僕は単に種馬サービスをしてるわけじゃないんだと、ときどき思っていたところだ。
「そうだね。二つの面に関して、話しあわなければいけないことがあるね。ビジネス面と個人的な面の二つ。まずは、個人的な面から取り組むべきだと思うけれど、どうかな?」
ディアドラが同意してくれた。「個人的な部分について心がかみ合わなかったら、ビジネス面でもたいした合意は得られないわよね?」
「君たちは、妊娠してるかもしれないと思っているようだ。もし、君たちのうちの一人が妊娠していたら、ちゃんと正しいことをする心づもりはできているかな?」
ドニーが訊いた。「正しいことって?」
「僕と結婚することだよ、もちろん!」
突然、僕の左右それぞれの腕に抱かれている全裸の美女が、どちらも僕の肩にもたれかかって泣きだした。こんなことは身体的に不可能なこととは思うけれど、僕のペニスが再び勃起を始めていた。僕は泣く女に目がないのだ。この二日ほどの間に、僕は、泣いている女性を慰めるのに良い方法は、たった一つしかないことを学んでいた。できることならペニスが二本あればいいのに。
ドニーが言った。「私たちと結婚したいの?」
「もし、君たちが僕を受け入れてくれるなら。僕は、僕たち三人を永遠に結びつけることで法的に可能なことなら、どんなことでもしたいと思っている。できれば君たちの両方と結ばれたい。でも、とりあえず、少なくとも一人とは結婚すべきだと思うんだ。そう思わないかい?」
ドニーが、双子を代表して話しを行うことになったようだ。「あなたはディ・ディと結婚すべきだと思うわ。ディ・ディとあなたが最初に出会ったわけだし、最初に愛し合ったのも二人。それが正しいことだわ」
ドニーは、毅然とした顔つきを維持しているのが見て取れた。
僕はドニーに両腕を絡め、抱き寄せた。意を決して言ってくれた彼女の勇気に感謝し、彼女をなだめた。「結婚証明書に誰の名前が書かれていようと、僕は君たち二人と同等に結婚していると思っているよ。二人とも永遠に愛する」
ドニーはまた泣いていた。僕はベッドに座っていた。なので、アレは、いわば、まっすぐに突っ立っていたと言える。ドニーは、泣いているにもかかわらず、立ち上がり、僕の腿の上にまたがり、ゆっくりと身体を沈めてきた。
僕は動かず座ったままだった。ドニーが浮いては沈む動きを繰り返した。泣きながら、腰を擦らせ、僕に抱きつきながら、キスをする。
突然、ドニーは僕の首にしがみつく(それに僕のペニスを締め付ける)力を強めた。そして身体の上下運動をやめ、ただ、腰をうねらせ、擦りつける動きだけになった。それから、長く、低いうめき声を上げ、やがてまったく動かなくなった。
終わったと悟ったらしく、ドニーはようやく目を開けた。恥ずかしそうにディアドラの方を見て言った。「ごめんなさい、ディ・ディ。泣いていたらとてもエッチな気分になっちゃって…」
ディ・ディは怒った顔をしていた。頭を左右に振って言う。「もう、本当に淫乱なんだから!」
え? でも、僕のペニスの方はどうしてくれるんだ? と僕は思った。でも、僕はそんな食い意地の張った人間ではない。確かに食い意地は這っているが、それほどまでではない。言いたい気持ちはあったが、言わずにおいた。どんな小さな愛情でも僕の方に向けられたなら、それを感謝すべきだと分かっていたから。
「いま、非常に乱暴な形で遮られる前に僕が言いかけたことだけど、僕たちを結びつけておく何らかの法的な記録書類を用意すべきだという点については、二人とも同意してくれるね?」
「あなたがそう言うなら」 とディ・ディが言った。
「アハハ、これは三頭政治なんだから、僕が特別、上位にいるような言い方はやめてくれ。僕がそう言うなら、なんて。お願いだ、望んでいることを言ってくれ。その通りにするから」
ドニーが言った。「本当の問題は、あなたはクリーブランドに住んでいて、私たちはシンシナティに住んでいるということ。この問題は、どうするの?」
「今のプロジェクトが完了したらすぐに、僕は退職を告げるつもりなんだ。本当のことを話すつもりだよ、ある程度ね。僕は自分でビジネスを興すつもりでいたんだが、僕は、この通り、実に善良な人間だから、このプロジェクトが終わるまで待ってあげていただけなんだ。その後は、君たちが望むことを何でもするよ」
ディ・ディとドニーは互いに顔を見合わせた。二人の顔には安心した表情が浮かんでいたかな?
「僕はどうしたら良いと思う?」
ディ・ディが答えた。「あなたが思う通りにして。ドニーに言った通り。私たちがあなたを愛しているのと同じくらい、あなたも私たちを愛してくれている」