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暗示の力 (24-25) 

24
僕は露出好きなの? それとも、ジェニーの影響で、僕はこんなことをしてるの? 僕たちは再び湖畔の別荘へ来た。今日はその初日。でも、僕には、とてもとても恥ずかしい一日になった。僕は特に恥ずかしがり屋なわけではない。でも……ああ、あの人たちのあの視線。思い出すだけでもぞっとする。

僕たちはビーチにいた(湖にもビーチがある? 何であれ、僕にはビーチに見えた)。ジェニーとふたりでビーチでくつろいでいた。分かると思うけど、日光浴をしたり、ごろごろとして本を読んだり…。ごく普通のこと。ビーチの向こうに4、5人の若者たちのグループがいたけど、僕たちは無視していた。あるいは少なくとも僕は無視していた。そんな時、ジェニーが言ったんだ。

「あの人たち、あなたから眼が離せないみたいよ」 僕は彼女の言葉を無視した。するとジェニーは、こうも言った。「彼らに見せてあげたら?」

「見せてあげるって? どういう意味? 僕は別に……」 そう言いかけたけど、すぐにジェニーに遮られた。

「ほらほら、いいから…。私が言ってる意味、知ってるはずよ。それにあなたも注目を浴びることが好きなのも知ってるんだから。だからごまかさないで。ただ水着を脱いで、あの人たちにあなたの姿を見せてあげるだけでいいのよ」

そう言われた途端、急に興奮してしまった。どうして興奮したのか分からない。でも、彼らをそうやってからかうのもすごく面白そうに思えた。でも、僕はまだ抵抗した。

「違法行為だよ。わいせつ物陳列で牢屋に行くなんて、まっぴらだよ」

「ここには他に誰もいないわ。それにあの人たちも、誰にも言わないはず。約束してもいいわ」

どういうわけか、そう言われただけで僕は納得してしまった。ビキニを脱ぎ始めると、彼らが興奮して騒ぎ出す声が聞こえた。ある種、その騒ぎ声でいっそう僕も乗せられたように思う。自分でも気がつかないうちに、僕は全裸になっていた。タオルの上に座って、両脚を広げ、こっちを見てって誘うようにして……。ああ、何てことを! 脚の間にはアレがついてることすら忘れてしまうなんて。彼らが大笑いしてるのが聞こえた。明らかに嘲り笑ってるのを感じた。見ろよ、あのオンナ男!

僕は振り向いてジェニーを見た。不安、怒り、悲しみ、そして無力感が僕の顔に浮かんでいたと思う。でも、心の中では、高揚感もあった。あの人たち、僕をバカにしてはいたけど、僕を指差して大笑いはしていたけど、僕の姿から眼を離せずにいるようだったから。

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25
ジェニーが他の男とセックスしている。僕は怒るべきなんだけど、でも、違った。……ただ、悲しかった。……それにちょっと興奮もしていた。本当は僕はしばらく前から知っていたし、ジェニーも僕が知ってることを知っていたと思う。だから、彼女が僕に何をしてるか分からないけど、その手を使って、僕に彼女の浮気をOKにするよう仕向けたんだと思う。浮気を知って僕が興奮するようにも仕向けたんだと思う。

この件には皮肉な点があって、僕はそれに引っかかるところを感じている。ジェニーが僕たち夫婦の信頼の一線を越えてしまったのは、僕がもはやなることができない存在を求めてのことだった。つまり、男性的なセックス相手。でも、そうなってしまったのは、ジェニー自身のせいだということ。ジェニーは僕がこうなってしまうのを知っていながら、行って、その結果、一線を越えてしまってる。

僕はふたりのところに乱入して、男にやめるように言い、ふたりにいるべきところに戻るように要求したかった。……普通の男なら誰でもそうするように。でも、僕にはそうする能力がない。もはや。

心の中、いろんな感情がせめぎ合っていた。自分が何者か知りたい。自分が何を求めているのか知りたい。でも、その時は、僕はただ、彼女の…いや僕たち夫婦の寝室の外に立って、ふたりがセックスしてる音を聞いてるだけだった。とても、シュールな感じだった。ジェニーも男も隠そうとすらしなかった。ジェニーは普通に彼を家に連れ込んできた…まるでごく日常的なことのように。彼女は彼に僕を紹介すらした(ルームメイトだと)。

ジェニーが何か僕に影響を与えてる。それが、もう今は、かすかに感じ取れるといったレベルを過ぎていた。ジェニーが僕に何かしている。それを僕が気づいてることにジェニーは気づいてると思う。そして、彼女は、僕がどう感じてるかなど、もはやどうでもよくなっている。僕が彼女の求めることをしてる限り、彼女にはどうでもいいんだ。

彼女の目の表情にしっかり現れてる。ジェニーは、もう以前のような眼で僕を見ようとすらしない。男として見てないのみならず、愛する女性としても見てない。ジェニーにとって、僕は単なる好奇の対象になってる。いじって遊ぶ、おもちゃのようなもの。

そんなことを何もかも知ってるのに、僕はここに立って、ふたりが愛しあう声を聞きながら、頭の中は、たったひとつのことに占領されていた。あの男に犯されてるのが僕だったらいいのに。もっと強く、激しく犯してと叫ぶのが僕だったらいいのに。もしジェニーが誘ってくれたら、喜んで、何も聞かずにふたりに加わるのに。

そうしたら、彼は僕の方を気に入ってくれるのに。

これが今の僕の世界。これが今の僕の姿。


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[2013/12/23] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

暗示の力 (22-23) 

22
時々、ペニスがあることを忘れてしまうことがある。何と言うか、いつものように、それがあってパンティに膨らみを作ってるのは確かなんだけど……だけど、それはもはやペニスとは言えないものになっている。今はすごく小さくて、ほとんど可愛いと言ってもいいほど。昔のように、大きくて、猛り狂ってて、男らしいモノではなくなってる。

前は勃起すれば18センチはあった。もちろん、18センチだからって世界で一番大きいわけじゃないのは知ってるけど、自慢できるものだったのは確かだと思う。少なくとも、ちゃんとしたペニスだったのは確かだ。でも今は、アレはただお腹の辺りにふにゃふにゃで寝ころんでいるだけ。よっぽど頑張っても5センチになるかどうか(普段はもっと小さいのは、言うまでもなく)。

ジェニーは、僕のソレをからかうのが好きだ。意地悪とか悪意をもってからかうというのじゃなくて、楽しそうにもてあそぶ感じでからかう。ジェニーはソレがこういう姿になってる方が好きなんだろうと思う。少なくとも僕にはそう思える。実際、今は、ジェニーは僕にたくさんフェラをしてくれている。1週間あたりにしてもらう数は、結婚してからの最初の3年間にしてもらった数よりも多いんじゃないかな。もちろん、それは本当の意味でのフェラチオとは違ってるけどね。だって、ぜんぜん勃起してないから。

僕もジェニーにフェラをする。ジェニーはストラップオン(参考)がほんとうにお気に入りになっている(正直言えば、僕もだけど)。ジェニーは僕に正座させ、ストラップオンをしゃぶらせるのが大好きだ。そうさせてジェニーが本当に気持ちいいのか僕には分からないけど、僕は言われた通りにしている。さもないと、ジェニーはストラップオンで僕を犯してくれないから。

ジェニーが僕の後ろに回って、アヌスに出し入れしてくれる時、僕は誰か他の人のことを思い浮かべる。例えばあの人。僕の同僚だったルーのこと。彼は身長190センチ、体重110キロで、アメリカン・フットボールのラインバッカーのような体格をしていた。一度、彼のペニスを見たことがある。トイレで。覗き見するつもりはなかったんだけど、振り向いたら、そこにあったんだ。「ビッグ・ブラック・コック BBC」って言葉は彼の持っているようなモノを記述するために作られた言葉なのだろう。ジェニーのディルドよりずっと大きかったけど、大きさはあまり関係しない。

最近、あのトイレで、彼に押さえつけられる光景を思い浮かべることがある(もちろん、当時の僕ではなくて、今の僕だけど)。その夢想の中で、ルーは僕にこう言う。「お前、ちんぽ見るのが好きなのか?」 僕が何も答えないでいると、「ちゃんと答えろ!」 って怒鳴る。そして僕が頷くと、「じゃあ、やってくださいっておねだりしろ。しっかり懇願するんだぞ、淫乱!」

そして僕はその通りにする。

「私を犯してください。お願いです。私の可愛いお尻をそれで犯して」

そして彼はその通りにする。

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23
もうジェニーにはディルドを使ってるところを見られたくない。時々、僕は誰かに「もっと強くやって」とか、「私にしてちょうだい」とか、そんな言葉を叫んでしまう。自慰をしている時に、そういう言葉を言うなんて変なことなのは分かってるけど、どうしてもそういう言葉を出してしまう。多分、僕は性的に抑圧感を感じてるからなのだと思う。そのため、自慰をしてると、いろんなことが頭に浮かんできて(その後、口から出してしまう)のだろう。

今日、バイブレータにまたがってる時、頭の中に高校時代のことが浮かんできた。高校の時、僕にはあのフットボールのコーチがいた。どういうタイプの人か、想像できると思う。大学を出たばかりの若いコーチで、しっかりした体格をしてて、ハンサムな人。当時は、僕は彼をこういうふうに思ったことは一度もなかった。僕がジェニーと知り合うずっと前の頃だから。

ともあれ、あの頃、僕はフットボールに関して限界を感じていて、次のレベルへと精度を高めることができずにいた。一生懸命、練習したし、僕の肉体もその練習量を反映して逞しくなっていたんだけど、そもそも僕は小さな身体をしていた。68キロくらいかな。でも、僕には敏捷性があって、なかなかタックルをされにくい存在だった。そのおかげで、一種、ランニング・バックのスター選手になっていたのだと思う。そして、あのトーマス・コーチは僕のポジションのコーチだった。

この夢想がいつもの夢想と違うのは、僕が積極的になっている点。彼の方が気乗りがしていない。彼は、心ではノーと言ってるけど、身体の方は目の前にいる可愛い女装娘を犯したがっている。とにかく、僕とコーチはロッカールームにいて、この夢想の中では、僕はスター選手でも何でもない。ただ、一度でいいから試合でプレーしたいと思ってる。もちろん、その僕は「今の僕」であって、高校時代の僕ではない。だから、僕が試合に出るなんて、ほとんど笑い話のようなもの。僕はコーチとふたりっきりになった時を見計らって、コーチに迫り、部屋の隅に追い詰めている。僕はシャワーを浴びたばかりで、身体じゅうびしょ濡れ。そして、素っ裸で彼の前に立っている……

コーチは僕にやりたがっている。勃起して盛り上がってるのが見えるから。でもコーチは目を背け、逃れようとしている。そして僕は前に進み、彼に迫って、彼の逞しい腕に手をかける……。彼をこっちに向かせるのにほとんど苦労はしなかった。コーチも僕を見たがっているから。

「いいのよ。誰にもばれないから」 と言って、彼の手を握り、コーチの部屋へと連れて行く。部屋に入るとすぐに彼の前にひざまずいて、ショートパンツを引き降ろす。すると、逞しいおちんちんが跳ねるようにして飛び出す。僕は一度も本物のペニスにフェラをしたことがないけど、でも、想像の中では、とてもエロティックで、とても性的に熱を帯びた行為。美味しそうに味わい、口の中での感触を楽しみ、熱っぽく愛してる。

ひとしきりおしゃぶりした後、コーチをデスクに押し倒し、その上にまたがる。これが求めているもの。ここがいたい場所。コーチのアレがお尻の中に滑り込んでくるのを感じる。そして僕は天国へ舞い上がる。彼の瞳を見つめながら、身体を上下に動かし始める……。

彼の身体が強張るのを感じ、彼がイキそうになってるのを知ると同時に、僕は叫び声を上げる。そして……現実にも、美しい使い慣れた紫色のディルドにまたがり、オーガズムに全身を揺さぶられながら、叫び声を上げている。

ジェニーはこれを求めているの? 彼女が求めているのは、僕がこうなること?

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[2013/12/23] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

生まれ変わり:シャーリーンの話し (5) 


ハアハアと荒い息をしながら、シャーリーンはベッドに横たわっていた。至福のオーガズムからゆっくりと回復していく。新しく生えたペニスはお腹の上にだらりと横たわり、柔らかくなっていく。それを感じながら、身体じゅうに降りかかった精液が次第に流れ始めるのを感じた。

シャーリーンはその体液がどんなものか、どんな味がするのか興味を持ち、指でひとつすくった。薄い白で少し透明になっている。男性の精液ほど濃い感じではない。試しにその指を舐めてみた。予想以上に美味しかった。甘くて、ちょっとだけシナモンの香りがする。自分が出す愛液と男性の精液の両方に似たところがあるような気がした。シャーリーンは他の指も全部使って残っていた精液をすくい、指を舐めしゃぶった。そんなことをする自分がセクシーに感じたし、同時にとてもいやらしくも感じた。

ベッドから出た。前に比べてものすごく身体が軽いし、元気でビックリした。前までは、こんな簡単なことをするだけでも一苦労だったのに、今はぴょんぴょん跳ねるように身体が躍動する。

シャーリーンは今の自分がどんな姿になっているか見てみたいと思ったが、太って、自分の姿を見たくなくなったときに、鏡は全部片付けてしまっていた。

ともかく身体がベトベトしている感じがしたので、クローゼットから鏡を出す前に、シャワーに飛び込んだ。手に石鹸を塗って身体を撫でたら、途端に快感がよみがえってきた。またペニスをしごきだしたくなるほど。でも、ここは我慢して、自制した。

それよりも今は、外に出かけて、他の人に会い、そして新しい服を買いたかった。こんなに自分に自信を持った状態になったのは初めてだった。家にあるキングサイズの服は全部燃やしてしまい、新たにいちから始め、また作家に戻りたい。いや、それ以上のこともしたい。そんな気持ちだった。

身体を拭いた後、タオルを身体に巻きつけ、古い全身鏡を取り出すためにクローゼットに向かった。鏡を奥から引っ張り出し、ほこりを払った後、鏡の前に立った。初めて見る自分の姿!

以前の汚いブロンド髪はずっと量が多くなっていて、とても綺麗な金色に輝いていた。顔も、太る前と同じになっていたが、以前よりずっと可愛らしくなっていた。青い瞳は澄んで、大きくなっていたし、肌は染みひとつなく、鼻もまっすぐになっていた。唇はぷっくり膨らんで、キスしたくなるくらい。あごのラインまで変化していて、顔全体が前よりハート形になっている感じだった。

そしてボディの方はというと、こちらはもう完璧としか言いようがなかった。脚は長く、肌の色も完璧。ヒップは丸く膨らみ、たぶんEカップほどに巨大化した乳房とバランスが取れている。ウエストは細くなり、胴体は砂時計の形になっていた。お尻も丸く膨らみ、ツンと盛り上がっている。脚の間にぶら下がっている大きなペニスですら、この全身には自然なように見え、全体として以前よりずっと力強い印象を与えていた。

身長は前と同じく165センチだったけど、全体のプロポーションが変わったために、脚も腕も長く見え、背が高くなった印象を与えていた。

変身後の自分の姿にちょっと見惚れた後、シャーリーンはクローゼットに戻り、ショッピングに行くのに着ていける服がないか探した。見つけたのは古いサロン(参考)。外は晴れてるし、気温も高そうなので、これなら大丈夫かなと思った。

下着の方は身体に合いそうなものはまったくなかったので、下着なし(参考)でいくことにした。ただ、それには、なんか露出してる感じになってしまう点に加えて、もうひとつ問題があった。脚の間のオマケの問題。脚の間に挟んでみたけど、それだと歩きづらい。その時、シャーリーンは解決案を思いついた。これを自分に入れてしまえばいいんだわ!

ちょっと興奮し勃起し始めていたので、少し難しかったけれど、完全に固くなる前に何とか自分のバギナにしまい込むことができた。歩いてみると、ペニスが気持ちいいし、また、バギナの方もいっぱいいっぱいになってる感じもし、さらに興奮してしまった。


[2013/12/23] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)