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あたしのカラダだけに集中して。結婚指輪は無視して。
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あなた? こんな格好でいる私、セクシーに見える? 元カレが来るのが待ち遠しくて仕方ないの。彼のためにお尻がナイスにふっくらになるよう、ずっと頑張ってきたんですもの。あなたにはずっと触らせなかったわ。だって、彼のために、ここはバージンのままでいたかったから。アナルは彼のためにとっておいたの。彼にしてもらいたいから。
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ダメ、ダメ! あなたは私たちの部屋で寝て。私はここに留まって、元カレが大丈夫なのを確かめたいから。今日、彼が飼ってる犬が死んじゃったのよ。彼が大丈夫か、ちゃんと確かめたいの。いいえ、何も起きないわよ。どうして、そんなこと考えるのよ!
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俺の友人が俺に、寝取られとはどんなことか、なぜ、彼が自ら進んで寝取られになったのかを説明してくれた(小さなペニスとか何とか言っていたが、俺は正直、真面目に聞いていなかったが)。ともあれ、あいつが言うには、彼女には、逞しいモノが備わった優れたセックス相手が必要だとのことだ。そして、彼は、ジムで俺がシャワーを浴びているのを見た時からずっと、彼女とヤルのは、知らない男ではなく、俺になってほしいと思ったようだ。あいつは、これは単なるセックスにすぎない、ふたりはずっと夫婦のままで、実際、ふたりはものすごく愛しあっているんだと繰り返し繰り返し、俺に言った。彼女の方はというと、ただ俺を見つめたまま、顔には表情らしい表情を浮かべていなかった。ただ、彼女は薄地の服を着てたので、どうしても俺は彼女のカラダをチラリ見せずにはいられなかった。張りがあって、小柄なカラダ、形の良い胸、それにすらりと長い脚。俺は、こんな女性を他の男に委ねるなんて友人は何てバカなヤツだと思った。彼女はあいつの妻だ。当然、あいつのペニスが小さいことは知ってるに違いない。だが、俺の経験からすれば、男が妻に他の男とセックスするのを求める場合、それは夫の願望なのであって、普通は妻の願望ではないと言いきれる。俺は友人を見て、言った。「いいよ、やるよ」と。あいつは安心した顔をしたが、俺が「じゃあ、立って、家を出て行ってくれ」と言うと、途端に表情が変わった。あいつはぶつぶつ何か言っていたが、俺は強い口調で、「君の奥さんとヤルとしたら、君はここにいてはいけない。30秒以内にこの家を出て行ってくれ。さもなければ、俺が家を出る」と言った。あいつはがっくりうなだれたが、ドアをバタンと閉めて出て行った。車のエンジン音が、あいつが去ったことを告げていた。俺は彼の奥さんの顔に視線を戻した。表情は変わっていなかった。俺は彼女に言った。「多分、これはあんたの考えじゃないんじゃないかと思う。俺たちにはふたつ方法がある。ひとつは、本当にセックスすること。もうひとつは、セックスしたとだけ伝えること。その場合、彼は夢をかなえたことになるし、あんたも貞操を守り続けたことになる」と。彼女は俺を見つめたままだった。「どっちを望むか決まったら、電話をくれ」 そう言って、電話番号を書いたメモをキッチンテーブルの上に置き、俺は家を出た……
車を出し、家から半ブロックも離れていない時に、携帯が鳴った。彼女からだった……。
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はいどうぞ。これで、ハッピー?
あたしが彼のところに行くたびに、どうして、この同じ口論を繰り返すのか、あたしには分からないわ。あたし、こういうことが起きるかもって言ったじゃない? でも、あなたは寝取られになりたいんでしょ? あたしはあなたと一緒で完璧に幸せなのよ。なのに、あなたは何度も何度もしつこく、やってくれってせっつき続けた。まあ、あなたが望んだことは叶ったわけね。でも、賭けてもいいけど、あなた、あたし自身がやりたいと思うとは、思っていなかったでしょ? 彼は素敵な人だわ。思いやりがあるし、カラダも素敵。それに、ええ、その通り、おちんちんも大きいわよ! ホントのこと言えば、ずっと大きくて太いの。あなたのでは敵わないし、これからも敵いっこない代物よ! それに、彼は何度もあたしをいかせてくれる。もう何度も、何度も! そしてあたしも喜んでおしゃぶりするし、自分から動いてセックスするの。そういうこと、今となっては、あなたは夢見ることしかできないわね。あたし、あなたにはそういうこと、してあげるつもりはないから! それが、あなたが望んだことでしょ? 自分の妻を、自分より優れた他の男に奪われること! まあ、それが現実化したということよ!
はあ……
ねえ、あたしはまだあなたの子と好きなのよ。それにこの件を別にすれば、あたしたち、一緒に素敵な生活をしていると言えるわ! 単に、肉体的には、あたしはあなたを必要としなくなったということなの。あなたにとっては辛いことなのは分かるけど、でも、ある意味、あたしにはそんなのどうでもいいわ。あたしは、こんなのってありえるのかしらと思うほど、満足しているし、あなたも、その小さな相棒さんが、あたしのことを思って、朝から晩までずっと勃起していられるんでしょ? それに、こうやってちょっとおっぱいを見せてあげただけで、あなたも心がズキズキした思いになれる……まあ、あたしにしても、あなたがあたしのからだをすごく欲しがってるけど、決して得られないと知ると、ちょっと興奮するけどね。あたしとしては、彼の家にあなたにこうして送ってもらうたびに、同じ口論を繰り返すのをやめてもらえればいいなと思ってるだけなの。もう、胸は隠すわよ。それから、彼に会ったら、ちゃんと大人らしく振舞ってよ。お願いだから。少なくとも、握手はすること。それに彼の股間をあまり見つめたりしないこと。いいわね…?
ジーナの完璧と言える若々しいからだのことをじろじろ見るのは避けようとしてたけど、シャツの上からも固くなった乳首がはっきり見えて、気が散ってしまう。
ジーナはあたしの隣に座って、深く息をついた。ついさっきまで息子とセックスしてたからか、彼女の肌にうっすら汗が浮かんでいる。
「さっき、ここに来た時、私、お行儀が悪かったと思うの。それを謝りたくって」 とジーナはうつむいて自分の膝に視線を落とした。
ジーナに話すとき、何でもないふうに平静でいようとしてたけど、でも、事実はと言うと、やっぱり、この娘はとても魅力的だわと思っていた。長い黒髪が緩やかなウェーブを描いて肩に掛っていて、顔をあげるとき、その髪を横に振り上げる仕草が可愛い。
「謝る必要なんかないわよ。あなた、私に何も変なこと言わなかったじゃない?」
「まさにそこなの。ちゃんと挨拶すべきだったの。こんにちはとか、ご機嫌いかがですかとか。でも私はそうしなかった。私、ぶしつけだった。ごめんなさい」
ジーナはあたしに近づいてきて、あたしたちの膝がしらが触れあった。あたしの手を優しく握ってくる。彼女の柔らかくて暖かい肌を感じて、急に心臓がドキドキしてきた。それに、彼女のからだからうっすらと漂ってくる匂いに気づいた。この匂い分かるわ……アレの匂い……精液の匂い! セックスと精液の匂いよ! ジーナが息子と2階で何をしていたか知っていたので、彼女、息子の精液をどこかにつけてるのだと思った。でも、どこに?
「分かったわ。謝ってくれてありがとう」 そう囁きながら、シャツの下に隠れている彼女の胸に目を落とした。
ちょうどその時、ジーナが顔をあげてあたしを見た。あたしは慌てて目を反らしたけど、あたしが彼女の胸を見ていたのに気づかれたかどうか、分からなかった。
また彼女の目に視線を戻したら、ちょっと笑っているような表情が見えた。その笑みが急に消えて、代わりに、優しい目つきに変わった。ジーナはあたしを観察しているみたい。大きな黒い瞳でじっとあたしを見つめて観察している。
「ありがとう、ケイト。これからはお行儀良くするって約束するわ」
ジーナはそう言って、手を伸ばし、あたしの首を抱えるようにしてハグしてきた。ちょっとこれは予想してなかった行為だったけど、でも、歓迎すべきことなのは間違いないわ。あたしの腕に彼女の固い乳首がピッタリと押し付けられて、あたしはからだじゅうに鳥肌がたつ感じがした。ジーナは何秒かあたしをぎゅっと抱きしめた後、からだを離した。でも、両手をあたしの首に巻きつけたまま。
「ケイトは私とトミーにいつもとても優しくしてくれるのね。何かあなたのためにできることがあったら、何でもいいから、言って」 とジーナは顔をあたしの顔に近づけて、囁いた。
この子、あたしに影響を与え始めてる。あの靴屋さんで出会ったスージーと同じ。何だかエッチな気持ちになってきてしまう。気づくと息が乱れていたし、緊張して背中が固くなっていた。
「分かったわ、ジーナ」 その時は、それしか言えなかった。
ジーナはにっこり笑って、あたしに顔を近づけてきた。まるでキスしようとしたみたいに。でも、すぐそばまできて、止めてしまった。どういうこと? あたしにキスしようとしたんじゃないの?
あたしはジーナの唇を見つめていた。濡れていて、キラキラ輝いている。これはお誘いなの? あたしは、彼女のほのめかしを拒まない気持ちになっていた。
そして、気づいたらあたしの唇が彼女の唇に触れていた。あたしとジーナのどちらが、この接触を引き起こしたのか分からない。彼女のお口が開くのを感じた。濡れた舌が出てきて、あたしの唇を舐めはじめる。あたしの唇を開かせようとしている。
心臓をドキドキさせながら、あたしはお口を開いた。ジーナの濡れた舌がすぐに入ってきて、あたしも舌を出して彼女の舌に触れた。
ジーナのお口の中を舌で探って、味わった。お馴染みの味がするのに気づいた。息子のおちんちんの味だわ!
その刺激があたしの感覚を貫いて、それに加えて、このスリル! 息子のガールフレンドとキスしてるスリル! それも、息子の射精をお口で受けとめたばかりのガールフレンドと舌を絡ませ合っている!
「んんん、ケイト? 私、あなたにこれをするの大好きよ」 とジーナはあたしのお口をお口でふさいだまま囁いた。ふたり互いに舌を探り合っている。
「本当は、こういうこと、いけないのよ」 とあたしは囁き返したけど、キスはやめなかった。
「彼の味、分かる? あなたの息子のおちんちんの味?」
「ジーナ、お願いだから……」
ジーナは顔を傾け、いっそう強く唇を押しつけてきた。舌をあたしのお口の奥に突き出してくる。そしてあたしもそれを待ち望んでいた。上下の唇を丸めて彼女の舌を包むようにして、ちゅーっと吸った。あたかも息子のおちんちんを吸ってる感じで。もう、この時は淫らな情熱で我を忘れていた。
すると、突然、ジーナはキスを解き、立ち上がった。あたしは、どうしてなの? とわけが分からない気持ちで彼女を見上げた。こんなに急にキスをやめられてしまったことにちょっとがっかりもしていた。
ジーナはちょっとイタズラそうな笑みを浮かべてあたしを見おろしていた。ソファに座るあたしの両膝を挟んで、脚を広げて立っている。
「ここに降りてくる前に、トミーが私に何をしたか、見てみたい?」
もう息ができない。ジーナが息子とのセックスのことを言ってるのは知っていた。あたしは固唾を飲んで、「そんなの見たくないわ。こんな淫らな時間はもうヤメ」と言おうと思った。でも……
「うん……」
そう囁いていた。自分の意思にも良識のある判断にも反して……。
時が過ぎ、すぐにマークが新しい仕事を始める時が来た。というわけで、彼が仕事を開始する予定の前日、彼とジェニーはショッピングに出かけた。ジェニーは、マークには、ちょっと遊び心がある(だが、趣味の良い)スカートとふんわりした感じのブラウスを着るのがベストだと思ったし、マークも特に反論しなかった。そして、翌日、彼は黒いスカートと白いブラウスで出勤したのである。スカートは膝上10センチほどの丈で、ふわふわした感じ。ブラウスの方は胸元がちょっと開いていて、趣味の良いものだった。それに黒いハイヒール。スカートの中には、赤いソング・パンティを履いた(ちょっとだけエッチな気分を味わいたかったので)。
彼が出勤しすると、職場の人々は非常に暖かく迎え入れ、彼をオフィスへと案内した。狭いオフィスだったけど、そもそも彼は大きなスペースは必要なかった。というのも、オフィスに留まってることは滅多にないことになっていたからである。彼はすぐに仕事を与えられた。次号に向けて新しいボイ・ファッションの撮影の仕事だった。
早速、マークは市街を移動し、とある小さなスタジオに向かった。そこにはボイが何人かいて、着替えをしている最中だった。マークは自己紹介をした。そこにいたボイたちは皆、とても良い人たちだった。その後、彼は、この撮影を指揮している女性に紹介された。その人の名前はミルドレッドと言った(この人の名を知っている!)
ミルドレッドはマークの姿を上から下までじろじろ見て、言った。
「あんたモデルをする気、ない?」 彼女はヨーロッパ人ぽい訛りで言った。
マークはビックリして訊いた。「私が?」
「ええ、あんたよ、バカなボイね! あんたすごく綺麗じゃない?」
当惑したマークは、ちょっと考え込んでしまったが、とりあえず、すぐに「分かりました」と返事した。
ミルドレッドはパンパンと手を叩き、「それでよろしい。服を脱ぎなさい」と命じた。それから(顔面蒼白になってる赤毛の)別のボイに向かって、「あんた。あんたはクビ。さっさと出て行って」 と言った。そして、またマークの方を向くと、「なんで、まだ服を着てるのよ?」 と言った。
マークは慌てて服を脱ぎ始めた。その間、ミルドレッドはアシスタントのひとりに命じた。
「あんた、カメラを使えるわよね? できる? よろしい。写真を取って、それから誰かに指示して、このボイに適切な服を用意させて」
その頃にはマークは裸になっていた。ただ、パンティは履いたままだった。
「パンティもよ、ボイ」 とミルドレッドは命じた。
マークはパンティも脱いだ。何ヶ月もエアロビを続けてきて良かったと思った。誰かが、とても丈の短いスカートを持ってきた。それを履く。お尻がかろうじて隠れる程度だった。その次に、ブラウスを与えられた。これも丈が短く、おへそがやっと隠れる程度で、前はすっかり開いてるも同然のデザインだった。次に白いストッキング。太腿の真中あたりまでの長さ。最後に、ハイヒールを履いた。どう見ても、ストリッパーが履くハイヒールとしか形容できない靴だった。
「うん、いいわね。さあ、あんたは中央に。他のボイはその後ろに立って…」とミルドレッドは言った。
と、そんな調子でマークの最初の撮影が始まった(少なくとも、彼にとっては被写体となる撮影は初めてだった)。モデルは、見かけよりもハードな仕事だった。あれこれ、ポーズを取り、まさに適切な表情をしなければならない。だが、マークは天性の才能があるようだった。
撮影後、ミルドレッドは彼を隣に引き寄せ、「また是非とも一緒に仕事をしなくちゃね」 と言い、名刺を渡した。「明日の朝、電話をよこして。あなたのモデルとしての仕事について話しあいましょう」
そう言って、彼女は出て行った。マークはプロのファッション・モデルになったのである。
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