ジーナはにこにこしながらあたしに近寄った。あたしの両脚を挟んだ彼女の両膝がカウチの端に触れる。そうしてスカートの裾を掴んで、ゆっくりと腰の上まで捲り上げた。大事な部分を露わにしていく。 目を向けまいとしたかったけど、どうしても目が行ってしまう。ジーナのスカートの下に隠れてるところに目を向けてしまう………。 ジーナは何も履いていなかった。彼女のあそこが丸見え。、あたしはハッと息を飲んだ。ちょっと赤くなってて内側の唇がぷっくり膨らんでいる。何にも隠されていない。陰毛も全然なくって、つるつる。 あそこは濡れていたけど、ジーナ自身のお汁ばかりでなく、息子が出したものが恥丘全体にべったりついていた。精液を出しながらおちんちんで、そこに塗り込めたような感じ。あたしは固唾を飲んだ。喉がカラカラになっていく。 「ふーん? ケイトは私のあそこを見るのが好きなのね。分かるわ。もっと近づいて見てもいいのよ?」 ジーナはあたしを操ってると思った。息子に対するあたしの気持ちを使って操ってる。だけど、この時は、どうやって抵抗していいか分からなかった。じっと彼女のあそこを見つめたまま、気がつくと、お尻がカウチから滑り降りて、床の上、ジーナの広げた脚の間に座りこんでいた。顔が勝手に彼女のあそこに近づいていく。濡れたあそこ、秘密の唇を、畏敬の気持ちを持って興奮しながら見つめた。 「ケイト? あなたの息子、あたしの中に出したの……まだ、中に残ってるわ。味見してみたい?」 ジーナは脚の間に顔を寄せてるあたしを見おろしながら、囁いた。 あたしはイヤイヤと頭を振りながらジーナを見上げた。 「イヤ、だめ……お願いだから……」 小さな声でそう言ったけど、あたしは姿勢を変えようとしなかった。 ふたりの目と目が会った。じっと見つめあったまま。まるでジーナにすべてを見透かされてるような気がした。顔が火照ってる。多分、真っ赤になってるはず。 「ケイト? 拒んでもだめよ。息子さんの出したモノを味わってみたいんでしょ? 分かってるんだから。ほら、手伝ってあげるわ」 ジーナは手をあそこに当てて、指を1本、中に滑り込ませた。 もう見ていられない。心の中で、この状況から逃れる方法を探し回っていた。彼女のあそこから目を離し、顔を見上げた。ジーナが何をしようとしているか知っていたから。 ジーナはあたしから視線を離し、あそこから出した指へと目を落とした。その彼女の視線をあたしも追う。そして、ねっとりとしたもので覆われたジーナの指が目に入った。ああ、ダメっ! できないっ! しちゃいけないのよ! 「お口を開けて。味わってみて!」 すっかりパニックになって、あたしは頭を振ってイヤイヤをした。そして顔を引きもどそうとした。その時、ジーナの濡れた指が唇に触れるのを感じた。からだが凍りついて動けない。パニックになって彼女を見上げた。 ジーナは優しい顔をしていた。ほとんど愛情溢れる顔と言っていいほど優しい顔。その顔であたしの唇を見ている。 「さあ、お口を開けて、ケイト。あーんって。味わってみるの。美味しいわよ」 「ジーナ、やめ……」 やめてほしかった。こんなこと、変態じみたイケナイことだと言いたかった。だけど、あたしがしたことはと言うと、お口を開くことだけ。言われた通り、あーんとお口を開いていた。 ジーナはすぐにその機会を捉えて、濡れた指をお口の中に入れてきた。あたしは彼女の脚の間に正座したまま、ショックで動けなくなっていた。自分はジーナに何ていうことを許しているんだろうと。 ジーナはあたしの舌に指を乗せたままにした。あたしはと言うと、自分からお口を閉じて指を咥えこむなんてできない。だけど、ゆっくりとだけど、息子の精子の味がお口の中に広がってきて、エッチをしたばかりのジーナのあそこの匂いもムンムンしていて、あたしの躊躇う気持ちを打ち負かしていく。そして、あたしのお口は勝手に彼女の指を咥えてしまった。 「いい子ね。そう、そういうふうにして、吸ってみて。全部、きれいに舐めて」 ジーナが囁いている。彼女に褒められて、何だか気持ちいい。 あたしは彼女の指を吸って、そこについていたのを全部きれいに舐め取ってしまった。彼女はそんなあたしを見おろしていた。ジーナの目の表情からは、彼女が何を考えているのか分からなかった。あたしがきれいに舐め終えると、ジーナはあたしのお口から指を引き抜いた。あたしは期待してるような目で彼女を見上げた。ジーナはそんなあたしを見て微笑んでいた。 「あらあら、もっと欲しいのね?」 いいえ! いいえって言うのよ! 心がそう叫んでいる。 「もっと……」 そう囁いていた。ほとんど聞こえないような小さな声で。
マークがモデルになった話しをテレンスとジェニーにしたら、ふたりとも大喜びしていた。予想できたことだが、テレンスは写真撮影の現場に行きたいと言った(彼は、ボイを女の子とまったく同じように思っている)。ジェニーは、自分がモデルの妻になったと興奮していた。 みんなでワインを飲んで祝った後、いつも通りに、ジェニーとマークが早めに切り上げた。 寝室のドアを閉じてすぐ、ジェニーが言った。「マーク? あなたは、とてもオープンな人よね?」 「ええ、そう思うけど。どうして?」 「ちょっと考えていたの。何と言うか、3Pしてみたら楽しいんじゃないかって」 マークはちょっと思案した。「別の女の子を混ぜると言うこと? 分からないわ」 ジェニーは眉を吊り上げて彼を見つめた。「そんなこと言ってないって分かってるでしょ?」 「分かってる」とマークは微笑んだ。 「で、どう思う?」 「分からない。それって……正直、君を他の男と一緒にしたら、自分がどんな気持ちになるか分からないもの」 「他の男?」 とジェニーは聞き返した。「他の」のところを強調して。 「ああ、いいよ。君を他の人と一緒にしたら、と言いかえるよ」 「それであなたが気持ちよくなれるならだけど、私自身、自分がどんな気持ちになるか分かっていないの。死ぬほど嫉妬心を感じるかもしれない。何と言っても、あなたにするのは私なわけなのに、その領域に別の人が割り込んでくるわけだから」 マークは後ろを向いて、お尻を軽く叩いて見せた。「ここ? ここが君の領域? うふふ」 ジェニーはマークに襲いかかり、ベッドに押し倒した。そしてキスをした後、言った。 「そうよ、その通り! そこは私のモノ……だけど、あなたがその気なら、そこを他の人と共有してもいいと思ってるわ」 マークはちょっと黙りこんだ。ジェニーは彼の乳首を何気なくいじり続けた。そして、ようやくマークは口を開いた。 「楽しめるかもしれないわ。でも、誰を?」 「まさにこの家に、できるカラダをした男が一人いるのを知ってるけど?」 とジェニーが言った。 「テレンス? 本気で? いや、それは変だわ。私と彼は、親友なんだし」 「私を信じて。彼にとっては変でも何でもないはず。彼があなたのキュートで素敵なお尻をじっと見つめているのを何回も見てきたわ。それにあなたも知ってる通り、彼はボイだろうがなんだろうが気にしていないでしょ? 私、それができそうなストレートの男性は他に知らないし。加えて、あなたが知ってる人の方が、たぶん、良い結果になると思うの」 ちょっと間をおいてマークが言った。「彼はハンサムよね?」 「ええ」 とジェニーも同意した。 「いいわ」とマークは答えた。「でも、ジェニーから頼んで。私には頼めそうにないから」 「あら、ダメよ。あなたから頼まなくちゃ。それも仕事の一部よ」 とジェニーは柔らかな笑い声をあげた。 「でも……」と言いかけ、「ああ、もう、分かったわ」と答えた。 「じゃあ、こういうふうに運んで」とジェニーが言い、説明を始めた。マークは顔を真っ赤にして聞いた。 * その時、テレンスは寝室の中、ベッドに横になりながら、テレビでスポーツ番組を見ていた。するとドアをノックする音がし、彼はすぐに「どうぞ」と言った。 ドアが開き、そこにはマークが立っていた。全裸だった。テレンスは、マークが変身を始めてから毎日、彼の姿を見てきていたが、この瞬間まで、あまり注意して見てきたわけではなかった。確かに、ふと気がつくとマークのキュートなお尻を見つめていたことはあったが、ドアの向こうに立つマークの姿と言ったら………テレンスは言葉を失っていた。 マークの裸は完璧だと思った。身長155センチ。57キロ。ほっそりと引き締まった体。だが、あるべき場所にはちゃんと柔らかそうな肉がついていた。メークの小さなペニスすら、テレンスには可愛いと思えた。 「あのね、テレンス……?」 マークはもじもじと女の子のような声で訊いた。「ちょっと寝室で手伝ってほしいことがあるんだけど、お願いできないかしら?」 「あ、ああ、いいよ。どんなこと?」 「あの……私たち… ああ、何て言ったらいいか…… んもう! おちんちんが必要なの。この家では男はあなただけだし……」 マークはためらいがちに言った。そんな恥ずかしそうに言う仕草もテレンスにはキュートに見えた。「だから…何と言うか…」 「オーケー」 とテレンスは先を言おうとするマークを遮った。 マークは興奮を隠しきれず、パッと明るい笑顔になった。テレンスはベッドから立ち上がり、マークは彼の大きな手を握って引いた。マークに導かれて別の寝室へと向かいながら、テレンスはマークの素晴らしいお尻から目を離すことができなかった。 寝室に入ると、そこには素裸のジェニーがいた。大きな乳房が自慢げに胸から盛り上がっている。 「私たちのオトコが来たようね」 ジェニーはそう言って微笑み、テレンスの元に近づいた。そうしてマークに目配せをし、マークはそれを見て頷いた。そして、ふたりは床にひざまずいた。 マークが手を伸ばし、細い指でテレンスのスウェットパンツを降ろした。トランクスが現れ、次に、すでに固くなった20センチのペニスが現れた。最初はジェニーからだった。ロリポップのように舐めはじめる。そのすぐ後に、マークも顔を寄せ、テレンスの睾丸にキスをし、舐めはじめた。 マークはゆっくりと肉茎を舐め上げていき、その間、ジェニーは亀頭を舌で舐めまわした。ふたりともテレンスを見上げた。マークは大きな茶色の目で、ジェニーは青い目で。ふたりは何分かそうやってテレンスを焦らし続けた後、ジェニーが彼の亀頭を口の中に入れた。そして、頭を上下に振って、本格的に吸茎を始めた。マークは睾丸のお世話を続けた。 しばらくして、ふたりは交替した。マークはゆっくりとテレンスのペニスを口の中に入れていき、その味を堪能した。できる限り口の中に入れた後、ゆっくりと吸いながら、出していく。出し入れを続けながら、できる限り舌を使い続けた。 そうしていると、ジェニーがマークの後ろに回ってアナルを舌で探るのを感じた。マークはテレンスのペニスを咥えたまま、よがり声をあげた。だが、その声はくぐもって、「んんんん……」という声にしかならなかった。
陽の光が顔にあたるのを感じ、私は目を覚ました。光は私の寝室の、オグデン・スリップ( 参考)に面した東向きの窓から差し込んでいた。私の隣にはアンジーが横たわっていた。片肘をついて頭を乗せ、目覚める私を見つめていた。天使のような笑顔を見せている。 「おはよう、私の愛しい人! 大丈夫? 二日酔いにはなっていないと信じてるけど?」悪い効果は出てないでしょ? 私は信頼してるけど」 「信頼なんて言葉、今は、そんなに何気なく使えるとは思えないけど」 と私はぐったりしながら答えた。 突然、昨夜の記憶が頭の中によみがえった。電流で撃たれたように上半身を起こし、直立させて叫んだ。 「ダイアナ……!」 アンジーは私の胸に優しく手をあて、私を落ち着かせた。 「無事にシカゴから出たわ……。そうせざるをえなかったの。今はシカゴ中の警察とスポーツ・ファンが彼女の命を狙っているから。ヒュー・グラントとディバイン・ブラウン( 参考)よりもずっと悪い状況ね」 私は当惑しながらうつむき、毛布を見つめた。すべてを鮮明に覚えているけど、でも、薬物のGHBを盛られていたせいで……? アンジーは私の心を読んで、頭を左右に振った。 「バリウムよ」と彼女は訂正した。「直ちに意識を失わせるような量じゃないわ。あなたを扱いやすくするだけの量。あなたが大騒ぎさせないようにしつつ、車に乗せることができるようにね。ごめんなさい。ジェフ・スペンサーがダイアナを殴ってるとあなたが言ったでしょ? そしてあなたはそれについて何かしようとしていた。私たち、あなたが何かありえないほど高貴なことをして、本当に痛い目に合わせるような危険は犯したくなかったの。私たち、それを避けようとしていたのよ。今回の件、最初からすべてが、そうなっていたの。ちなみに、ジェフは飲み物にGHBを入れられていたわ。彼、記憶があるかどうか、あやしいわね。少なくとも、天罰を受けるまでは記憶がはっきりしてないんじゃないかしら?」 私は両膝を胸に押しつけ、両腕を回して抱え、前後に身体を揺らした。アンジーは両腕で私を抱いた。 「あなたには、最初からのすべてを知る権利があるわ」 と彼女は私の耳元に甘い声で囁いた。 「ダイアナが私が知らなかったことをいくつか教えてくれた。残りのいくつかは私の推測。でも、かなり事実に近いと思ってる。あなたとダイアナが初めてリンガーズのお店で出会った、あの金曜日の夜。あの夜は、あなたとダイアナがつながった最初で、最後の夜、つまり一夜限りの出会いになっていたかもしれない。ダイアナの言葉を使うと、あの時点では、あなたはダイアナにとっては、いつもの『変態』のひとりにすぎなかったらしいわ。後になってあなたが彼女の家から慌てて出て行くのを見て、彼女、大笑いしたようね……」 「……あの夜、実は、ジェフ・スペンサーもリンガーズのお店にいた。ダイアナとアレをしようと期待してね。あの週、スーザンはジェフに愚痴を言い続けていたらしいわ。あなたが自分の生活の面倒をみるべきなのに、自分を捨てて出て行ってしまったとか。でも、ジェフとしては、泣きごとを聞かせられるのはうんざりで、それなしでエッチがしたいと思っていた。だからリンガーズに行ったみたい。そして、ジェフはあなたとダイアナがあの店を出るのを目撃したの。ジェフはすぐにあなたが誰なのか分かったと……」 「……次の日の夜、ジェフはダイアナに詰め寄って、あなたが何かの取引でジェフに損害を与えたとかと吹き込んだのよ。そして、ダイアナに、ちょっとあなたを『遊んで』あげたら、それなりの褒美をやろうと言った。ジェフは、ダイアナに、あなたと仲良くなって、女装の趣味を教え込み、女装した姿でダイアナにセックスされてる写真を撮ってもらうのを期待したわけ。そして、あなたにそんな『汚点』がある証拠をゲットした後、スーザンと一緒に姿を表し、離婚の話を帳消しにし、さらには、以前同様、ふたり好きな時に不倫をしつつ、経済的にはあなたに支えてもらう人生を送れるよう、あなたを脅迫するつもりでいたわけ。その計画にあなたを確実に従わせるため、ジェフは写真を得た後、あなたをぶちのめす計画でいたようだわ……」 「スーザンも知っていたの?」 私は怒って唸った。 アンジーは頷いた。
何が起きたのか、ジョンが尋ねると、クリスティは啜り泣きしながら話し始めた。 「私 ……………… 家について …………… 寝室に入ったのね …………………… そうしたら、誰かが手で私の口を塞いだの! 私 ……………………… 私 …………………… 全部は覚えてないわ! たぶん ………………… あの時に私は気絶したんだと思う ………… 私 ……………… あの男の顔も見なかったから!」 クリスティにとっては、レイプされただけでも最悪なのだが、加えて、これから結婚しようとする人に、自分を犯した男の顔を見たと言うのは、辛くて、どうしてもできなかった。 言えない …………… ジョンには言えない …………… 彼は二度と私に触れたいと思わなくなるはず! レイプされただけでも悪いのに ………………………… なのに、犯した男が黒人で、あの恐ろしいモノを私の中に入れて …………………… 薄汚い体液を私の中に注ぎ込んだなんて ……………………… ジョンは私のからだに触れたくないと思うはず …………………… それに、彼がそう思っても責めるわけにはいかないもの! ジョンの腕に包まれ、安心しつつも、クリスティは啜り泣きし、これから結婚する相手の男性に嘘をついたことに大きな罪悪感を感じていた。彼の胸に頭を乗せながら、クリスティは思った。この時点で、強引にジョンに挙式に向かわせることなどできないと。特に、自分が強姦され汚されてしまった以上、そんなことはできないと。 ……ジョンにはもっと話さなくちゃいけない ………………… 嘘をついちゃいけないわすぐに気を失ったなんて ………… 私を犯した男の顔を見なかったなんて ……………………… あの邪悪な黒人に犯されたの …………………… 薄汚い大きな黒いモノを私の中に強引に入れて ………… そして私を犯した! もっと悪いこと ……………… 最悪なことは、私は感じてしまったこと …………… からだを犯されながら快感を感じ、達してしまったこと! クリスティは泣きながら叫んだ。 「ジョン…………………… 私 ………………………… あなたが式をキャンセルしたいと思っても、あなたを責めたりしないわ! もし、あなたが私に ………………… 私に二度と……… 触れたくないと思っても、責めたりしない!」 そう叫びながらも、彼女は気を失う直前のことを思い出していた。精神が粉々になるようなオーガズムを感じ、エクスタシーに舞い上がっていた自分。からだの奥に埋め込まれた男のペニスが爆発的な噴射を始めると共に、何もかもが爆発したような感覚。 ふと、彼女は、自分が毛布にくるまれているのに気づいた。普段はクローゼットにしまってある毛布だった。それに、手脚を縛っていたロープも解かれているのに気づいた。 「ジョン? …………… あなたが帰って来た時 …………… 私、どんな格好をしてたの?」 「君は………………… 君は縛られていたよ ……………… 両手首と足首をベッドの支柱に! 僕は ……………… タオルで君のからだを拭いたよ! 警察にはどうしても電話できなかった。あんな姿でいる気味を警察に見せることなんかできなかったから!」 「でも ………………… でも、もし、君が、君にこんなことをした男の顔をちらっとでも見ていたら …………………その場合は、警察に連絡すべきだと思うよ、クリスティ!」 ジョンはクリスティがどんな反応をするかと思いながら、そう言った。彼女を抱きながら、ベッドに移動し、彼女の隣に横たわった。 「どんなことがあっても君のことを愛している! 今回のことは、君にはどうしようもなかったことなんだ」 それを聞いて安心し、クリスティはジョンに抱きついた。 「ああ、ジョン ……………… あなたを愛しているわ!」 実際はあの男の顔を見たのだが、彼女はそれを打ち明けられなかった。 「何もかもぼんやりしているの! いつ気を失ったのか、ちゃんと思い出せないの …………………… でも、私にこんなことをした男は見なかったわ! ……………… いま思い出せるのは ……………… ベッドに横にされていたこと …………………… 何も見えなった ………………… あの男 …………… 私の顔にまくらを乗せて塞いだから …………………… それから…………… それからからだを縛られたの!」 ジョンにはクリスティが嘘をついてるのが分かっていた。クリスティは、巨体の黒人男に犯され汚されたことを悔やむあまり、真実を語れないでいるのだろうと知っていた。その一方で、邪悪な快感が彼のからだの中に沸き起こり、次第に股間が盛り上がってくるのを感じていた。 「何か他のことを覚えていない? 男の腕や足や顔の一部とかが見えたりとか? そいつな何か言わなかった? …………… 変わった訛りとかなかった? ………………………… そいつの人種は? 白人か、ヒスパニックか、アジア系か ………… 黒人とか?」 ジョンは答えを知っていたが、尋ね続けた。だが、問えば問うほど、クリスティの啜り泣きが激しくなるので、彼は質問をやめ、これ以上、彼女に嘘をつかせないことにした。
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