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Get your purse 「ハンドバッグを持って」 

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Get your purse 「ハンドバッグを持って」

「ハンドバッグを持って。遅刻したくないから」

「え? バッグ? どこに行くの?」

「本気で訊いてるの? 前にも話したじゃない。あなたの同窓会よ」

「ぼ、ボクの……同窓会? ボクは行きたくないって言ったよ」

「そして、あたしは、行くべきだって言ったの。そして今も、行くべきだって言ってるの。さあ、バッグを持って」

「こ、こんな格好じゃ行けないよ。髪を切って、スーツを着なくちゃ……」

「あたしは、その服装で完璧だと思うけど? あなた、いつもピンク色が大好きって言ってるじゃない? 恥ずかしがることないから」

「いや、いやだ! というか……ボクは……みんなは……みんなは、ボクがこの数年、何をしてきたか、全然知らないんだよ」

「同窓会報に載る話題とは思えないものね。だから何? きっと、他の人だって変わってるわよ」

「でも、ボクは……キミも知ってるだろ? ボクは、フットボールのクォーターバックだったんだよ。それが今は……」

「シーメールのポルノスター。確かに、それはちょっとショッキングなニュースになるとは思うわ。でも、それはあなたが選んだ人生なの。ちゃんと自分で対処しなくちゃ」

「ぼ、ボクが選んだわけじゃないよ。キミじゃないか」

「あたしの理解とは違うわねえ。でも、どっちにせよ、今のあなたが、あなたなの。隠しても無意味だし、あたしは隠すつもりはないわ。だから、もう一度だけ言うけど、ハンドバッグを持って、車に乗りなさい。遅れたくないの。さあ、早く。そう、そう。やっぱりあなたはいい娘ね」

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[2020/02/29] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Your history 「あなたの履歴」 

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Your history 「あなたの履歴」

うわあ、すごいじゃないの! すごく自慢に思うわ。あっ、ダメ、ダメ。喋らなくていいわ。お口がいっぱいなのは見てわかってるから。特にね。あら、そんな顔しないで。あたしもあなた自身も、あなたがこの手のことをものすごく楽しんでるの、ちゃんと分かってるんだから。ちなみに、あたしも、上と下の両方から攻められるの大好きよ。あなたほどじゃないわね。それははっきりしてる。あなたほどこういうのが大好きだって言える人、誰もいないと思うわ! でも、今はちょっと羨ましい気持ち。

口を尖らせないで。そんな顔すると、あなたの美貌が台無しよ。あなたは、自分ではこういうの好きじゃないと思ってるのは知ってるの。とてもすごく辱めを受けてる気持ちなんでしょ? でも、そんなのバカげてるわ。もう、みんな知ってるもの。すでに、みんな、あなたが嬉しそうに昇天してるところ見てるし。あたし、あのリンクをあなたのフェースブック上の知り合い全員に送ったこと、あなたに謝ったかしら? あら、まだだった? そうねえ、謝っておくべきだったかも。女の子にとってセックスの動画ってプライバシーにかかわるものね? でも、こう言っちゃなんだけど、あなたは今はスターなんでしょ? ポルノスターにはああいうプライバシーって関係あるのかしら?

あっ、すっごく可愛いわ、その怒った顔! その顔を見たら、みんなあなたがこの件について怒ってると思ってしまうかも。でも、これはあなた自身が選んだ道でしょ? あら? あなた、それ否定するの? 誰か、あなたの頭に銃を押し付けたりした? え、何? あたしが? やめてよ、あたし、そういうこと何もしてないわよ。あたしは、ただ、あなたに自分自身の出した条件で生きるべきよって説得しただけ。その条件をあたしが考えてあげたことって、何か関係ある? あなたがそういう条件を求めていなかったことって、何か関係ある? あたしには関係ないわ。それに、他の人にも関係ない。あなたの堕落した姿を見た人たちにはどうでもいいことだもの。

あら、あの催眠術のことなんか、誰も知るわけないじゃない。違う? 他の人は、あなたの恥ずかしいプライベートが明るみに出たと知っただけ。まずは、職場の上司のオフィスの真ん中で彼にフェラチオをしたこと。はしたないわ。ほんと、はしたない人。それから、服装が少しずつ変わっていったこと。髪を伸ばし始めたこと。お化粧も始めたこと。会社のみんなが、あなたがシシーだと知るまで、あっという間だったわね。で、その後には、整形手術でしょ? 大きなおっぱいをして生まれ変わったあなたを見ても、会社の人たち、あんまり驚かなかったんじゃないかって想像するわ。

でも、あなたの変化で一番面白いところがどこだと思う? あたし、あなたの催眠の条件付け、全部解除してもいいの。そう、解除しようと思えばできるのよ。でも、そうしても、あなたにひとつも変化がないということ。あなたは今のまま。もう囚われているのよ。そして、それに対してあなたは何一つできないの。だから、怒りたかったら、好きなだけ怒ればいいわ。嫌がってるふりをしたければ、好きなだけ嫌がりなさい。何にも変わらないから。あなたは決して男には戻れないんだから。

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