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願い事には注意して (26) 


その2時間後、あたしは自分の部屋に戻った。あたしとウェンディとジーナの3人で、おバカなラブコメ映画を観た。普段は、こういう映画はあたしの趣味ではないけど、彼女たちと一緒に観るのは楽しかった。ふたりとも、ストーリーの進み具合にケチをつけて笑ったり、映画の中の誰が一番イケメンかを言いあったり。楽しかったし、あたしまでも、その話しに加わっていた。そういう経験はなかった。

ジーナは、ちょっと天然系ところがあるけど、いい人ぽかった。そしてウェンディはと言うと、彼女の言葉通り、とても優しくしてくれた。気がねするようなところは少しもなくて、オープンにあたしを仲間に入れてくれた。

3人で一緒にいて変なところがあったとしたら、あたしが持っていた「白濁シェイク」だけだったかもしれない。ともかく、映画が終わったときには、そのカップは空になっていた。あたしとしては、彼女たちと夜更けまでふざけていたかったけれど、ウェンディが明日の朝の1講時に授業があるというし、それを聞いて、あたしもそうだったと思い出し、結局、お開きになった。あたしは、こんな楽しい気分になったのは久しぶりと思いながら、空っぽのカップを手に自分の部屋に戻った。

部屋に入りドアを閉めた途端、背中から声がした。

「あのねえ、あんた……」

大きな声。文句を言いたそうな声。あたしはビックリして、ヒーっと悲鳴を上げた。振り返ると、案の定、リリスがいた。今まで以上に怖いくらいにキレイになっている。あたしの真後ろに立って、手に自分のしっぽを握り、振り回している。

「あんたねえ、ウェンディとエッチしてた間、何度も言ったでしょ。ジーザスとかゴッドとかって」 彼女はそう言いながらあたしに体を擦りつけるようにして通り過ぎ、ベッドに行った。「でもねえ、それってちょっと不躾だと思うんだけど? なんだかんだ言っても、あんたがエッチできたのはあたしのおかげなのよ。キリストや神のおかげじゃないの。つか、あいつ? 誰でもいいわよ。三位一体とかって話し、ややこしいし、聞いてて飽きてくるのよね。重要なことは、ちょっとはあたしに感謝してくれてもいいんじゃないってこと」 そう言って、リリスはピョンと跳ねてベッドに座った。

「感謝?」 いまだにあたしは彼女が現れるとショックを受けてしまう。実在してるのがこれほど明らかなのにも関わらず。

「このベッド、いまも、スペルマとか汗の匂いがするわねえ。この匂い、あたしの匂い。このタダレタ匂い、大好き」 

リリスはそう言ってうっとりと目を閉じた。あたしは彼女が何に感謝してほしがっているのかようやく悟った。

「エッチしたいなんて、一度も言ってないけど? こういうことになってほしいなんて一度も言ったことないわ」

リリスはあたしを見てニヤリと笑い、舌をチッと鳴らした。

「それを言うなら、あんた、あんたは一度も自分が望んでることを言っていないじゃない。違う? まさか、あの可愛い女の子の体をじっと見てたりしなかったって振る舞うつもり? ヤメテよね。まさか、あのカラダを鑑賞してたとかって言うつもり? 審美的にって?」

リリスは、また例のククク笑いをした。あたしは頬が赤くなるのを感じた。でも、リリスの言うことは正しいのでは? 正直、あたしも今日はあの後、ずっとその質問をめぐって頭がぐるぐるしていたわけだし。でも、あたしは、まだその問題に真正面から立ち向かう準備はできていなかった。

「だからと言って、あたしは本当の自分だったら、あんなことしなかったわ。あんたがあたしを変えたんじゃないの!」

「んもう、変えてほしいとお願いしたのはあんたでしょ? キンタマが欲しいというから、つけてあげた。キンタマを持ってる人間は女の子に対して強い情熱を持つ傾向があるのは当然。必ずとは言わないけど、そうなることが多いわね。あんたは前からその方向に進んでいたのよ。キンタマがついたのは最後の一押しにすぎないの。それを契機にあんたが元々持っていた性質が加速されただけ」

リリスはそう言ってベッドに仰向けになった。まるであたしを誘惑してるみたいにセクシーに体をあけっぴろげにして見せた。リリスの言葉を聞いて、正直、なるほどなと思った。ポイントを突いている。

「でも、ウェンディはどうなの? あなたは彼女を変えなかった。なのに彼女は……ウェンディは自分が自分をコントロールできなかった感じって言ってたわ。あたしも同じように感じた。これって、キンタマとは何の関係もないんじゃない?」

「10代の男子になった経験がない人はそういうこと言うわよねえ」とリリスは笑い出した。「でも、まあ認めてあげてやってもいいわ。確かにちょっとややこしいことがあったからねえ。いい? あたしはあんたにキンタマを授けた。でも、もちろん、あんたはキンタマは欲しいけど男になりたいとは思っていなかったとあたしは考えたわけよ。それは間違っていないと思うけど。で、あたしは、普通、キンタマと一緒についてくる事象をいくつか省いたわけ(分かるでしょ、男性ホルモンが増えるとか)。感謝しなさいよ。そのおかげで、あんたはヒゲが生えたりズングリした体格にならずに済んだんだから。でも、それを省いた以上、別のモノで補わなくちゃいけなかったわけよ。と言うわけで……ちょっとね、フェロモンを余計に加えたわけ。もちろん、あんたには性ホルモンをね。それで、ヒゲとかズングリ体格の埋め合わせができたわけ。でもねえ、そのせいであんたの性欲が増えちゃったかも。それにあんたの性的魅力も。でも、それってさあ、ポジティブな変化だと思わない? 違う?」 

リリスは、この話しが全部理屈が通るはずと言わんばかりの様子で言った。でも、それを聞いて、あたしはいっそう動揺してしまった。リリスの言うことが本当だとするとウェンディの反応も説明がつく。

「あたし、ウェンディに悪いことをしてしまった気分だわ。彼女の同意なしにヤッテしまったような気持ち」

「あたしを信じなさいよ」とリリスは言った。「フェロモンだけでは、途中までしか行かないの。そもそも、まずは、何か別の理由で、相手に惹かれていないなら、相手をその気にさせることはできないの。彼女はあんたのことを前から可愛いと思っていたのよ。エッチしたいほど可愛いと思っていなかったかもしれないけど、好意を持っていたのは確かね」

それを聞いて、ちょっと気分が良かったけれど、リリスが本当のことを言ってるかどうかは自信がなかった。もっと言えば、そもそも、リリスが信用ならない点が最初からの問題。リリスは、何かしたと言うけど、実際にしたことは何か別のことばっかりだった。リリスに何か毅然と言ってやらなくちゃと、あたしは彼女の前にズカズカ進んだ。

「ちょっと聞きなさいよ、リリス。あんたがあたしがお願いした通りのことをしてきてるのは知ってるわ。でもね、あたしは、実際にもらったモノは欲しかったモノじゃないのよ!」 自分でも変なことを言ってるのは分かっていた。

「好きなこと言ってな」 とリリスは退屈そうに天井を見ながら言った。「あんたがあたしの遊びに飽きてるのと同じくらい、あたしもあんたの遊びに飽きてきてるの。最後の願いを早いとこ片づけちゃいましょ」

「いいわ。あたしは普通になりたい。今までのはどれもあたしが求めた形じゃなかった。あたしは普通になりたいのよ」

リリスはびっくりした顔であたしを見た。

「普通? あんた、今の姿の何がイヤなの?」

「とんでもない奇人になってるじゃない! お乳が溜まり続ける巨乳と、この忌々しいおちんちんの両方なんて!」

「まあね。正統的じゃないのは確かね。でもさ、あんた、結局、自分が欲しいモノを手に入れたんじゃないの? あんたは独りぼっちがイヤだったけど、今はそうじゃないでしょ? 前より楽しく友達付き合いができそうと思ってるんじゃないの?」

一瞬、あたしは言葉に詰まってしまった。リリスは正しかった。今、あたしには友達がいるし、もっと友達ができそうな予感がある。それに、あたしはバージンも卒業した。というか、思っていた形じゃないけど、ともあれ性体験は済ました。このおっぱいも気に入っている。……それに正直に言えば、このおちんちんも嫌いじゃない。

そんなことを思っている間、リリスはあたしをじっと見ていた。

でも、ふとウェンディのことが頭に浮かんだ。リリスとどんな話し合いをしようが関係ない。今のままでいると、あたしは絶対、またウェンディが、ウェンディのカラダが欲しくなってしまう。友達としてウェンディと付き合っていくなら、今のこの道具を手放す必要がある。じゃないと……。

「確かにあんたには助けられたわ」とあたしは認めた。「本当よ。あんたがいなかったら、ウェンディとお友達になれなかった。でも、あたしはどうしても普通になりたいの。そうならなくちゃいけないの」

「じゃあ、ちゃんと、お願いの言葉にして言って」とリリスは言った。彼女の瞳が燃えていた。どうして、言い直さなくちゃいけないのか分からなかったけど、怖気づいてしまう前に、言ってしまわなくちゃと思った。

「お願いです。もう、変人じゃなくしてください」

「ハイ、完了!」 とリリスは言い、尻尾をぶるんと振り回した。今回は、アレにやられないようにと身を屈めた。でも、甘かった。前方からの打撃は避けたけど、返りの方は防げず、あたしは後頭部を打たれ、気絶したのだった。


[2018/06/29] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

願い事には注意して (25) 

「じゃあ、あたしたち、友だち?」 と訊いた。

「うん、友だち」 ウェンディはあたしの手を握って振った。ふたりとも、いろんなことが変化したのを実感していた。部屋の雰囲気が前より和やかな感じになったと思う。

「ねえ、友だちと言えば、あなたもリビングに来ない? ラリッサは週末いつも部屋に閉じこもりっきりじゃない? ジーナや私と一緒に映画でも観ましょうよ」

ウェンディはいつものような明るい雰囲気に戻っていた。どこか、はしゃいでるような感じ。彼女のそんな雰囲気は憧れてる点。あたしにはないから。ウェンディがいつもの調子に戻ったということは、「何も起こらなかったことにする」という、あたしと彼女の計画にピッタリだった。ウェンディに誘われ、ちょっとだけ、いつもの言い訳を言って部屋に戻ろうかと思った。だけど、あたしは気持ちを変えた。

「ええ、楽しそう! ちょっとポテトチップスを持ってくるわね。すぐに行くから」

そう言うとウェンディはにっこり笑って、部屋から出て行った。彼女の後ろ姿を見つめるのは避けなくちゃと意識的に視線をそらした。そうしなくても、ウェンディのお尻が目に浮かんでくる。つるつるの肌の丸いお尻によだれや精液がべっとりついたあの光景がどうしても頭に浮かんでくる。ダメダメ、あたしは、ウェンディをお友達としてのみ見るよう、意識を集中させた。

「全部、普通にしようね!」 

そう言ってウェンディを見送った。でも、そう言いつつも、目を落とすと、手に持ったカップが見える。その中には精液と母乳がドロドロと混じりあってる。ああ、これって、どう見ても、普通じゃない!

シンクに流してしまおうかと思った。でも、その液体を見てると、そこからの香りが、ふと、鼻に入ってきた。頭がくらくらするような匂い! その途端、抑えきれない好奇心が襲い掛かってきた。

知らないうちに、それを口元に持ってきていた。そして、ゆっくりと、ひと口、啜った。液体が舌に触れた瞬間、思わず、ううっと唸ってしまった。匂いから思ったより、ずっとおいしかった。すごく甘いけど、不思議に惹きつけるようなムッとする味わいがあった。甘さは母乳からかな。ムッとするところはスペルマから? 別に冗談を言うつもりはないけど、文字通り、頭がくらくらした。ヤミツキになりそうな素敵な味。

飲んだとたん、乳首がツンと固くなって、ズボンの中のおちんちんがピクッと反応して、アソコがジュンと濡れるのを感じた。

こんなのダメと、頭を左右に振った。どこが、「普通」なのよ、これって! ダメよ、人間、ダメになってしまう! こんなこと変えなくちゃ。そう自分に言い聞かせた。それとも、本当は、あたしは、今の状態を変えたくないのでは?

あと一つだけ、願いが残ってる。何とかなるかも。

そう自分に言いながら、あたしは母乳とスペルマが入ったカップを手に、ウェンディとジーナが待つリビングへ行った。新しくできたお友だちと映画を観ながら、ゆっくり、啜ろうと。

* * * * *


[2018/06/22] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

願い事には注意して (24) 


ウェンディは両手をお腹の前で組んで、指をもじもじさせていた。うつむいて、自分の手を見つめている。本当に痛々しい感じに見えた。一日中、話したいことを言う機会を待っていたようで、同時に、それを言うのを怖がっているのがアリアリとしていた。

あたしは手に持っていたスプーンを置いて、ウェンディに近寄り、両手を優しく握り、指をもじもじ動かすのをやめさせた。ウェンディは顔を上げ、あたしを見て、純真そうな表情で微笑んだ。

「思っていることを話して、ウェンディ」 できるだけ落ち着いた声で訊いたけれど、内心、あたしは怖くて仕方なかった。

彼女は、またも黙ってしまったけれど、この時は、あたしはじっと待ち続けた。ウェンディの心の準備ができるまで待つ必要があるのは明らかだったから。そして、ようやく、彼女は一度深呼吸して、話し始めた。

「今日、あなたの部屋で起きたこと、自分でもよく分からないの。でも、本当にごめんなさい。謝りたいの、心から」

あたしはビックリしてしまった。ウェンディは、あたしなんかと関わりたくなかったと言うとばかり思っていたのに。そうでなくても、あたしに、ここから出て行ってと言うとばかり思っていたのに。

「謝るって、どうして?」

ウェンディは片手を掲げて、話しを続けさせてと示した。あたしは黙っていることにした。

「私の言うことを聞いて。ラリッサ? あなたは病気の状態にあるって言った。はっきりと。それで、私は当然のように好奇心を持ってしまったの。だって……だって、その病状、すごく珍しい病状だったから。でも、やりすぎてしまったように思うの。よく分からないけど、何か知らないモノにコントロールされていたような感じ。でも、あんなことをする権利なんて、私にはなかったわ。気持ちよかったかどうかなんて、関係させちゃいけないし(でも、ラリッサ? あれ、すごく気持ちよかったの。恥ずかしいけど)。でも、なんであれ、本当にごめんなさい」

「ウェンディ……」 あたしは彼女の気持ちに感動してた。そんな気持ちにならなくちゃいけない理由なんか、全然ないのに。彼女の言葉に、安堵の波が体じゅうを洗い流すのを感じた。「謝る必要なんかないのに……あたしも……あたしもウェンディと全く同じように感じていたの。あなたと同じくらい、ああしたかった。そして、同じくらい、あの出来事で悩んでしまったの」

「ありがとう」 ウェンディはほとんど囁き声で言った。

顔を上げると、ウェンディの目に涙が溢れてるのが見えた。悔やんでる彼女を見て、あたしも同じ気持ちになった。そして自然と彼女の肩を両腕で抱いていた。キッチンで、彼女とふたり抱き合った。ふたりとも、気恥ずかしいい気持ちはあったけど、相手が愛おしい気持ちは同じだった。上手く言葉で表せないけど……何と言うか、セックスするよりもずっと親密になったような気持ち。

「あたしたち……いい?」と訊いた。これは、一日中、悩んでいた質問。忘れちゃおうと思っていたけれど、ずっと気がかりになっていたこと。

「まだ私の友だちでいたいと思ってくれてるの?」 

まるで、信じられないことのような言い方で、ウェンディは訊いた。

「もちろんよ!」

思わず大きな声が出てしまった。

「ウェンディは美人だし、頭は切れるし、可愛いし。誰でもあなたの友だちになりたいと思ってるのよ!」

そこまで言い終えた後、恥ずかしくなって顔が赤らんだ。ウェンディに彼女に対する気持ちをあからさまに告白するのって、ちょっと難しいことだったけど、どうしても彼女にはあたしの気持ちを分かって欲しくてはっきり言った。さっきの出来事、ウェンディには何の落ち度もないんだって。

「ラリッサ……」 ウェンディはハグをやめて、あたしを見つめた。「私、あなたのことが好きよ。大好き。あなたとお友達になりたい。さっきの出来事で、それが台無しになっていなければいいんだけど。それに、私たち友達になれると思うし。……でも、今日のあの出来事ってすごく気持ちよかったけど、もし、アレをまたやってしまったら、私たち友達ではいられなくなると思うの。何と言うか……友達ってああいうことはできないものでしょ? 私はあなたのことをお友達としてとても大切に思ってるので、セックスのためにあなたという友達を失いたくないの。たとえ、最高のセックスだったとしても、それはイヤなの」

あたしは彼女の言ってることをちょっと考えた。確かに、あたしは最初ウェンディとセックスする気なんかなかった。それは確かよね? (実際、それについてあまり深く考えていなかったし)。そして、今、あたしが最初に欲しいと言ったことすべてが実現している。同じ年代の仲間たちのグループに入って、みんなと楽しく付き合うということ。それだけを願っていた。そして、それが実現している。

「ウェンディの言う通りだと思う」とあたしは言った。その途端、彼女は安心した顔になった。「だから、何と言うか、何も起こらなかったことにして暮らしていかない?」 

ウェンディは頷いた。「そうだといいわ」

彼女の肩が持ち上がったように見えた。ウェンディが罪の意識で重荷を背負い、自然と背中が丸くなっていたのは明らかだった。それにしても、あたしみたいな女ならいざ知らず、ウェンディほどの美人でチャーミングで明るい女の子が、人付き合いのことで心配するなんて、不思議だなと思った。

そして、ひょっとして、他の人みんなも、あたしがずっと感じていた疎外感を感じているのかもと思った。ただ、他の人は、その気持ちを隠すのが上手なだけと。


[2018/06/19] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

願い事には注意して (23) 


頭がぼんやりしてたけど、脳みその奥のところで、あたしは何てことをしようとしてるのだろうと思っていた。これって、すごく変態じみたことだ。でも、ここのところ自分がしてることは、すべて変態じみたことだったじゃない? リリスがもたらした小さな変化が、全部、あたしの人格と作用しあって、ぐちゃぐちゃになっているような感じ。だけど、だからって、今、それをしないって気持ちにはならなかった。興味が強すぎて、やらないわけにはいかない気持ちだった。

何をするかと言うと、カップに溜まった魔法の醸造液を味わってみること。好奇心に負けて、あたしはカップを唇に近づけた。ちょっとドロッとした塊が見えて、それを口に入れようとした。でも、そこで押しとどまった。

「ダメよ」 と声に出した。「まずは、かき混ぜなくちゃ」 

どうしてそうしなくちゃいけないと思ったのか分からないけど、いったん、そう思ったら、それ以外のことは考えられなくなった。

ともかくキッチンに行かなくちゃと思った。そして、そのためには、裸じゃまずいから、何かを着なくちゃいけなかった。そこで、あたしはクローゼットに小走りし、大きな胸にフィットしそうな大きめのTシャツを見つけ、それを着た。あと、下はパジャマのズボンを履いた。パジャマになるには少し早いけれど、日曜日の午後だから、そんなに変には見えないだろうと思った。上はTシャツ、下はパジャマになった後、髪をアップにまとめた(髪はウェンディとエッチして、汚れたままだったから)。それにちょっとだけ香水をつけた(よだれ、精液、お乳と汗の匂いを隠すため)。そして、カップを持って、部屋を出て、キッチンに向かった。

キッチンに入ると、リビングの方からテレビの音が聞こえた。あたしは音をたてないようにして、引き出しを開け、中からスプーンを取り出した。

カップの中の濃い液体を見て、一度、軽く揺らした。ちゃぷちゃぷ揺れている。思わず、舌なめずりした。どうしても味わってみたくてたまらない。早速、スプーンを入れて、チョコレートミルクを作るときのように、素早くかき混ぜた。これ、何て言うのかな? スペルマミルク? 白濁シェイク? 自分で出した母乳と精液がゆっくりとブレンドしていくのを見ながら、うふふと笑っていた。

「ラリッサ?」

後ろから声を掛けられ、ビックリして飛び上がりそうになった。振り向くと、キッチンのドアのところにウェンディが立っていた。彼女は、あの後、シャワーを浴びたらしい。サッパリとしてて、とても綺麗に見えた。だぶだぶのスウェット・パンツとTシャツ姿なのに、やっぱり綺麗。美人は何を着ても綺麗だし可愛いものなんだなあと思う。でも、ウェンディは少し困っているような顔をしていて、それを見て、あたしも気持ちが落ち込む感じがした。

「あっ、ウェンディ」

少し声が大きかったかもしれない。ウェンディは唇に指を立てて見せた。

「隣の部屋にジーナがいるから。でも、あなたの部屋のドアが開いた音が聞こえて、ちょっとあなたにお話したいと思ったから」


[2018/06/11] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

願い事には注意して (22) 

その後、あたしは眠ってしまったみたい。気がついたら、もう午後5時になっていた。おっぱいが張っていて痛くなっていたし、あっちの方は朝立ち(だと思うけど)をしてて、そっちも痛いほど。

分かってるわよ。とんでもなく変なことを言ってる。でも、これが事実なの。前のまま、あたしは素っ裸だった(ウェンディが慌てていた時、服を拾ったけど、そのまま眠り込んでしまって、服は床に落としたままになっていた)。

目が覚めた後も、あたしとウェンディの間に起きた出来事を考えた。不思議な感じだった。どっちが先に誘いかけたんだっけ? ふたりともソノ気だった? さっき、ウェンディの中に入ったとき、どう感じたかを思い返した。どっちが先に誘ったかや、ふたりともソノ気だったか、答えが分からなかったし、どうでもよいような気がした。それより、彼女とつながったときの信じられないほどスゴイ快感が上回っていた。本当に問うべき質問は、あの時感じた快感は、いま、どういう意味を持つのかということ。セックスしてしまう前は、ウェンディにとても近づけたと感じていた。とうとう、本当の親友になれたかもと感じていた。ようやく、お互いを飲み込める関係になれたと。でも、その関係にセックスが加わってしまい、始まったばかりの友情関係を、どういう形か分からないけど、台無しにしてしまったのではないかと感じた。このことについてウェンディと話しをしたかった。あたしは、ふたりの友情関係を何もかも台無しにしたわけじゃないはず。それを彼女と確認したい。

でも、彼女と話し合う前に、どうしても、しなくちゃいけない気持ちだった。何かというと、おっぱいとおちんちん。おっぱいは張って痛くなってたし、おちんちんの方もビクッビクッって跳ねていた(これ、勃起してない時より、勃起してる時の方が長いみたい!)。

部屋の中を見渡して、あの大きなカップを見つけた。あたしが初めてお乳を絞り出した時に使ったカップ。ウェンディが使った後、あたしの部屋に持ってきてくれたんだと思う。あのカップ、まさに、うってつけの道具だった。

起き上がってベッドから出た。動くたびにおちんちんが跳ね動くし、おっぱいもぶるぶる揺れた。カップを取った。何をするか、ちゃんと分かってる。カップを机に持っていき、その上に置く。そして、少し腰をかがめて、最初のおっぱいがカップのところに来るようにする。そして絞り出す。白くて温かい液体が体から出て行く。この感覚は、もう、真新しい感覚じゃない。もう数回はしてるから。だけど、だからと言って、この気持ちが薄れることはない。最初の時と同じ、気持ちいい。

これって耳穴を掻くときの気持ちよさと同じ? 違う。カラダから何かを出すときの気持ちよさ。でも、おちんちんからアレを出すときのとも違う。

「ああ、ウェンディ」

お乳を絞り出しながら、どういうわけか、彼女の名前を呼んでいた。カップには、白くて濃い液体がどんどん溜まっている。前にやったときより、速くできるようになっていた。でも、速いからと言って乱暴なわけじゃなくて、前より優しくできている。前ほど、おっぱいが痛くなったりはしないけど、所要時間は短くなった感じ。

絞り出しながら、体の奥の方から、オーガズムが徐々に満ちてきてる感じだった。

最初のおっぱいが空になったときには、140ccくらい溜まっていた。素早くもう一方のおっぱいにスイッチする。

ふたつ目のおっぱいを絞りながら、下の方に目を向けた。すごい格好をしてる! 膝を曲げて、がに股になっておっぱいを絞ってるなんて! しかも、脚の間には大きなおちんちんがあって、完全に勃起してる。その先端からは透明な液が染み出ていて、ぽたぽた、床に落ちている。

先端のヘルメットみたいなところは皮膚がパンパンに腫れていて、プレカムでテカテカになっていた。あんまり硬くなってるので、今にも爆発しそうになっている。

そこに触ったらどんな感じがするんだろうとは思ったけど、今は、手を触れないことにした。ちょっとでも触ったら爆発してしまうんじゃないかと恐れたから。今はおっぱいを絞ることに集中すること。

ギュっ、ギュっと規則正しく絞る。おっぱいの絞る手触りも気持ちいいし、絞られて、びゅっ、びゅっと出て行くときも気持ちいい。ジェット噴流のように白いミルクが発射されて、ミルクがカップの側面に当たって弾ける。絞るたびに思わず、エッチな喘ぎ声が出てしまう。カラダがひとりでに揺れている。

最後にちょっと強く握って、最後の一滴まで絞り出した。その最後の絞り出しをしてる時、体の中の緊張が、耐えられないほどの高みに達してる気がした。思わず叫びだしそうになって、下唇を噛んで何とか堪えた。

これ、男の人とエッチしてる時に、されたら、どうなってしまうのだろうと思った。セックスとは別の種類のオーガズム。それがセックスのオーガズムと同時に与えられたら、気が狂ってしまうんじゃ?

意識が飛んでしまう前に、何とかカップを掴んで、今度は脚の間に持って行った。おちんちんの真下。

カラダ中で、今にもストレスが爆発しそうになっていたし、目の前にもモヤが掛かったみたいになっていて、意識が危なくなっていた。

感じてることはひとつだけ。体の中、熱が湧き上がって来てて、放出を求める絶え間ない圧力が強烈に襲い掛かって来てること。特におちんちんから、その熱と圧力が襲い掛かってくる。

ああ、あたし、知らないうちに自分でしごき始めていたんだ。ようやくそれに気づいたけど、気づいたときには、意識自体がくたくたになっていて、ただ、おちんちんから出たジェット噴流がミルクが入ったカップに注ぎ込まれる音だけが、かろうじて聞こえていた。そして、射精が最後の噴射をカップに撃ちだした。あたしは何とかしてカップを机に置いた。

ちゃんとカップを机に置けて、運が良かったと思う。というのも、もう立っていることすらできないくらいにくたくたになってしまい、カップを机に置いた後、そのまま、床にへたり込んでしまい、そのすぐ後に、意識も飛んでしまったのだった。

多分、射精の間、ずっと息を止めていたのだろうと思う。強烈なオーガズムのせいで、息ができなくなっていたのだと思う。酸欠状態になっていた。

あたしは何回か深呼吸をして、意識がまともになるまで呼吸を繰り返した。ずいぶん時間がかかったけど、ようやく、落ち着き、立ち上がった。疲れ切ってるなあとは思ったけど、これほど清々しい気持ちになったのは久しぶりだった。股間に目をやると、おちんちんはおとなしくなっていた。少なくとも今は、すっかり満足した気分。

でも、その時、思い出した。あのミルク! 

何に憑りつかれてしまったのか、あたしは、射精するとき、あのカップの中にしてしまったのだった。多分、オーガズムが差し迫った状態になってたとき、少なくとも部屋を汚さないようにしたいと思ったのだろう。でも、部屋は汚れなかったけれど、あのミルクはどうなったのだろう。

少し好奇心もあって、あのカップの中を見てみた。母乳と精液が見えた。分離してるけど、混じってるのも確か。すごくたくさんあった。400ccはある。ずっしり重い。

顔を近づけ、匂いを嗅いでみた。ミルクの甘い香りがしたけど、同時に、どこかムッとするような強い匂いも混じっていた。精液の匂いだ。


[2018/06/08] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

願い事には注意して (21) 


「ああ、すごく良かった」 ウェンディはぐったりとしたまま、腹の底から唸るような声で言った。

荒い呼吸で体が波打ってる。あたしはまだ彼女の脚の間に顔を当てたまま。あたしのところからは、ウェンディの大きな胸が上下にうねっているのが見えた。両脚はだらしなく広がり、両腕も死んだようにぐったりとなってる。顔を見ると、本当に疲れ切ったような顔をしていた。

疲れ切ったと言えば、あたし自身もかなり疲れていた。でも、もう1回だけしてみようと思って、最後にもう一度、舌を突き出して、ウェンディの勃起した可愛いクリトリスをチロっと舐めた。

ウェンディは全身をぶるっと震わせた。でも、明らかにアソコが過敏になっていたみたいで、素早くあたしを押しのけた。あたしも一休みしようと、ウェンディの大きく広げた脚の間に体を移動して、彼女の太ももを枕にして頭を乗せた。すぐ目の前には、彼女の素敵なアソコ。目を上に向けてウェンディを見たら、彼女もあたしを見ていて、満足したように微笑んでいた。顔面が汗でびっしょりになっていた。

しばらくの間、ふたりとも、そのまま横になって呼吸が静まるのを待っていた。ふたりとも体じゅう、汗やら愛液やら唾液でベタベタだったし、10キロくらい走った後のような感じで、くたくただった。だけど、こんなに満足した時があったかしらと思うくらい満足していた。すべての力を絞り切った後に、ぐったりとして心地よく休む気持ちよさ。

それに、そうだ! あたしは、とうとう、初体験をしたのだ! バージンを卒業したのだ! 処女であるのはそのままだけど、童貞ではなくなった! 想像していた形じゃなかったけど、バージン卒業は間違いない。

あたしは、感謝の気持ちでウェンディの太ももにキスをして、彼女を見上げた。ウェンディはあたしの髪を撫でながら、満足しきったように、はあーっとため息をついた。

「ラリッサ、すごかったわ。今までで最高のセックスだった。こんな気持ちよかったの初めてよ!」

それを聞いて、誇らしく感じたし、同時に、すごくセクシーにも感じた。この気持ち、誰が分かってくれるだろう? ウェンディほどの経験豊かなセクシー美女が、あたしみたいな、ちっぽけな存在に、こんなにも感動してくれている! 

でも、少し冷静になって、このことを考えたら、急に少し混乱した気持ちになってしまった。ウェンディとのこの体験、これをしていた間、あたしは別人になっていたのじゃないかって、そんな感じになった。

あたしは体を起こし、膝立ちになった。今は萎えているけど、大きなおちんちんが、脚の間にダラリと垂れ下がっている。

「いま起きたこと、信じられない気持ちなの」

そう言ったと同時に、何か呪文が解けたような気がした。こういうことをしたいと思ったことは一度もなかったのだ! あたしが求めていたのは、ウェンディとお友達になりたいと、それだけだった。彼女を崇拝していた。彼女の体も崇拝していた。だけど、ウェンディに対してエロティックなことなど思ったことは一度もなかったのでは? なのに、どうして、こういう行為をしてしまったのだろう? あたしたちは何をしたのだろう?

「あたしも同じ気持ち」とウェンディが言った。

彼女の顔を見ると、あたしと同じように、何か混乱してる表情をしていた。ふたりとも、ほぼ同時に、とても変なことが起きてしまったと悟ったようだった。ウェンディはあたしの顔をじっと見つめた。彼女は動揺しているようでも怒っているようでもなかった。ただ、いま起きたことがどういうことなのか、理解できないでいるような顔だった。

「とても……とても素敵だった。でも、これって……正しいことじゃないような。そうじゃない? なんだか、変な気持ち……」

あたしもウェンディと全く同じ気持ちだった。

「あたしたち、ちょっと……」

そう言いかけた時、部屋の外から声が聞こえた。

「ねえ! ウェンディ! 一緒にランチに行くって言ってたじゃない!」 

ジーナの声だった。キッチンから聞こえてくる。ウェンディがびっくりして目を広げた。あたしも同じ顔をしたと思う。

「いけない!」 とウェンディはベッドから飛び降り、ドレスを取って、頭からかぶった。「この状況を他の人に説明するなんて、できそうもないわ」

「そうね」 とあたしも同意し、ベッドから出て服を探した。ウェンディは服を少し整えた後、心配そうな顔をしてあたしの方を見た。

「そういうことじゃないの」 と優しい声で言い、あたしの方に近づいてきた。

「どういうこと?」

「何と言うか、さっきの出来事が困ったことだから、説明したくないと言ってるのじゃないの。説明したくても、できそうにないからなの……」

「ウェンディ?!」 ジーナが近づいてるのが分かった。

「お友達のところに行って」 とあたしは力なく微笑んだ。ウェンディは、何か言いたそうな顔をあたしに見せた後、素早く向きを変え、部屋のドアへと向かった。

「ごめんなさい、ジーナ。声が聞こえなかったの。ラリッサとおしゃべりしてて」

ウェンディはドアを開けながら、そう言い、もう一度、振り返ってあたしを見た後、ドアを閉めた。あたしは再びベッドにごろりとなった。考え事をするには、疲れすぎていたし、頭の中もぐちゃぐちゃだった。

* * * * *


[2018/05/24] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

願い事には注意して (20) 


「そうなの、ラリッサ。だから、やって、お願い!」

お願いの言葉に必死感が籠っていた。ヤッテもらわなかったら死んでしまいそうな感じ。柔らかくなったおちんちんをウェンディの体から抜いて、彼女の唇に軽くキスした。それから顎のところにもキス。首筋にもキス。胸の間にもキス。お腹にもキス。おへそにもキス。

キスをしながら、両腕を彼女の脚の下に入れて持ち上げた。グイっと持ち上げて、左右の太ももが肩につくくらいにした。

綺麗よ、ウェンディ! もう大好き! 

あたしはうつ伏せの姿勢のまま、ベッドの下の方へとずれて、ウェンディのアソコが目の前に来る姿勢になった。

おちんちんは柔らかくなっていたから、その上に乗っても痛くはない。それでも、睾丸がつぶれないように脚を大きく広げていた。

ステキなウェンディの裸。脚をM字にさせて、あたしは彼女のアソコに顔を寄せている。これだけ近いと、彼女のアソコの匂いとあたしが出した精液の匂いが混じった匂いがはっきり分かる。

その姿勢のまま、視線を上げてウェンディの顔を見た。彼女も切羽詰まった顔でこっちを見てた。それからまた視線を彼女のアソコに戻した。アソコからあたしが出したスペルマがじゅるじゅると出てくるのが見えた。それに、そもそも、そこは彼女自身が興奮しててびちゃびちゃに濡れている。赤みを帯びたクリトリスが硬くなってて、ツンと立ってる。彼女の突起、期待してプルプル震えているように見えた。

ツンと立ったクリ、その下の綺麗な花びら、さらにその下の可愛いつぼみ。あたしは、そのつぼみから始めた。舌をとがらせて、そこに突き入れた。ああ、なんて綺麗なの? ゆっくり出し入れして、その穴を広げてあげた。

それから舌を広げて、後ろの穴からアソコに続く小さな小道の肌を舌に力を入れながら優しく舐めた。そこはあたし自身が出したスペルマでべとべとになっていて、何とも言えない味! しばらく舐めてると味がなくなってきて、もっと濃い味を求めて、ゆっくりと割れ目に沿って舐め上げ続けた。1センチ上に上がるたびに、ウェンディの甘蜜とあたしのミルクが混じったお汁が口に入ってくる。この組み合わせ、信じられないほどの美味しさ!

あたしが彼女の敏感な部分を舌でなぞるたび、ウェンディはブルブル震えたり、ビクッと痙攣したりしてた。そして、彼女のアソコ。鼻先でそこをなぞる。ああ、この香り! 嫌な人のだったら気持ち悪いけど、好きな人のだったら、こんな素敵な香りはない! 

舌を伸ばして、ゆっくりと彼女の濡れたアソコに入れてみた。その中の味は、外の味よりずっと強烈! 舌を入れたら、中からあたしの出したのがドロッと出てきた。その時、いいことを思いついた。唇でウェンディのアソコを包むようにして、優しく吸い始めた。ずるっずるっと音がした。

「ああ、ラリッサったら……」

ウェンディは悩ましい声を出した。体をうねらせるのを感じた。動いちゃダメよ! あたしは、彼女の両脚をグイっと引き寄せ、じたばたさせないようにした。なんだか、男の人になった気分。

ジタバタしないようにグイっと抑えつけながら、彼女のアソコからズルズルお汁を啜っては、ごくごく飲み下す。その味はふたりの体液が混じりあった、信じられないような美味。でも、外の部分のに比べると、彼女の体液の比率が高い感じだった。じっくり時間をかけて彼女の味を楽しんだ。舌を優しく動かし、舐め回して楽しんだ。

でも、これを続けてもウェンディを完全に満足させることにはならないと思っていた。女の人のアソコを舐めてイカせるなんて経験はなかった(というか、誰についてもそんな経験がなかった)けど、女性をイカせるキーとなるのはクリトリスなのは知っていた。というか、自分の経験からそうだったから。

彼女のアソコの中を全部吸い出した後、そこの穴から唇を離して、再び、優しく舌で割れ目をなぞり始めた。ウェンディはキーキー甲高い声を上げてベッドの上、うねうねのたうち回った。もう彼女を苦しめるのは充分かなと、そろそろ、本番を始めようかなと思った。

舌を割れ目の下のところに当てて、ゆっくり、ねっとり、なぞり上げた。クリトリスまで舐め上げたところで、ちょっと、止まり、彼女を見上げた。ウェンディは瞳で必死に訴えていた。

「ら、ラリッサ、お願い! やめないで!」 乱れた呼吸で叫んだ。

ちょっとだけ焦らした後、許してあげた。にっこり笑って、彼女の固くなった突起に舌を強く押しあてた。舌でそこを触れるたびに、ウェンディがのたうち回るのが分かる。

そろそろ一気に攻めよう、強くしてあげようと思った。硬い突起を舌腹を全部使ってぺろぺろ舐め始めた。舌で平らに押しつぶし、全面をカバーできるようにしながら舐め続けた。ウェンディは、常時、悲鳴を上げてる状態になっていた。見ると、彼女は自分で胸を握って、両乳首を軽くつまんでいた。ますます強く、早く舌を使うと、ウェンディはこねるように乳房を揉んで、激しい息づかいになっていった。もうそろそろ、イキそうになってる。

口全部を使って彼女のクリを覆って、舌でこねながらやさしく吸った。ちょうど、さっきウェンディがあたしのおちんちんにしてくれたのと同じようにした。

その瞬間、ウェンディは全身を硬直させた。彼女はすでに絶頂の直前まで来ていたので、空高く舞い上がるには、基本、これだけで充分だった。彼女の両脚があたしの頭を強く挟んでグイっとアソコに近づけるのを感じた。急に片手を伸ばしてきて、あたしの後頭部を押さえ、引きつけた。

「あ、あ、あっ、あっ、………い、いくっ、いくっ、いくっ!」

ぐいぐいあたしの顔をアソコに引きつけながら、歌うような声で言う。あまり強すぎて顔が痛かったけれど、でも、すごく興奮することで、あたしは、そのまま吸い続けた。

「うぐっ、うーん………」

ウェンディは低く唸るような声を上げ、体を激しく震わせ始めた。両脚をリズミカルに動かして、あたしの背中を蹴っている。腰が激しくせり上がって、あたしの顔面を圧迫した。アソコの中からシロップがどろっどろっと噴出してきて、あたしの顎を濡らした。あたしは舌を突き出し、その愛のこもった味を味わった。

「ああ、感じるぅっ……!」 

ウェンディはそう唸った後、急に体から力が抜け、ぐったりとなった。ハアハアと息を荒げてる。

[2018/05/11] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

願い事には注意して (19) 


ウェンディは、あたしの上でプロのベリーダンサーのように、ゆったりと身体を動かし始めた。そういうふうにしてあたしを犯している彼女のカラダのひとつひとつのパーツ。それらが一緒になって揺れ続けている。ウェンディがすごく美しく見えた。

でも、後になってからだったけれど、そんな彼女のセクシーなダンスは、実は、別の行為を隠すためだったと知ったのだった。

ウェンディが何をしているのか分からなかったけれど、少したった後、彼女の片手が後ろに回っているのを感じたのだった。それに気づいた次の瞬間、ウェンディがあたしの睾丸を握ったのを感じた。痛い感じじゃない。だけど、しっかりと握られた。

「あたしのあそこにいっぱい出して!」

ウェンディはそう唸ると同時に、お腹や胸を突き出すようにして頭を後ろに倒した。とても淫猥だけど、美しい。あたしの身体の上、ほとんど仰向けになるほどのけぞって、彼女の髪の毛があたしの脚に触れるのも感じた。

その姿勢のまま、ぐいぐい腰を動かし、ああっ、ああっと甲高い声をあげている。ウェンディのあそこの筋肉があたしのおちんちんを強く締めつけ始めるのを感じた。

この攻撃に、あたしも限界点を超えてしまった。

この時のオーガズムはさっきのとは違っていたけど、理性が吹っ飛ぶ感じなのはまったく同じ。

最初は、身体が硬直するのを感じた。身体の筋肉すべてがぎゅーっと緊張する。耐えられないほどの緊張。

目をかっと見開き、あごを強張らせながら口を開けていた。かすれ声をあげているのが聞こえる。この声、自分の声なの? 両手でウェンディの腰をがっちりつかんで、ぐいっと自分に引き寄せていた。おちんちんをできるだけウェンディの奥に突き入れようとしてる。あたしの指が彼女の腰に食い込んでいる。ウェンディもそれを感じて驚いたのか、悲鳴をあげている。

「ああっ、すごい!」 

あたしは大きな声をあげていた。それと同時に、それまで高まっていた痛いほどの緊張が急に解放され、身体じゅうのあらゆる場所がぼんやりと暖かくなるのを感じた。

もう2回、腰を突き上げた。そして、おちんちんから噴射が始まるのを感じた。熱い体液がウェンディの身体の中に撃ち出されていく!

「ああぁぁぁ……ラリッサ!」

ウェンディがか弱い声で泣きだすのが聞こえた。あたしの出した精液が彼女の身体の中をどんどん満たしていってるんだと分かる。

目を開けると、ウェンディがあたしを見おろしていた。彼女は、驚いたような、切なそうな、愛しそうな目であたしを見つめていた。

「こんなにたくさん出されるなんて!」

そう言われて初めて、ふたりがつながっている部分に目を向けた。

白い体液が、ウェンディのあそこから溢れ出ていた。あたしのおちんちんをだらだらと伝ってベッドに流れている。あたしの濃い精液とウェンディの甘い愛液が混じった濃厚な香りが立ちのぼってくる。

あたしはたまらなくなって、ウェンディの後ろ首を掴んで、引き寄せ、激しく唇を重ねた。

舌をウェンディの歯茎に這わせ、舌先で撫でた。おちんちんがヒクッとなって最後の一滴が彼女の中に噴射するのを感じる。

でも、まだ終わってないわ。しなくちゃいけないことがまだあるの。

ウェンディの首を抱きかかえたまま、カラダを起こした。それにつられてウェンディはキャッと可愛い声をあげて横に転がった。唇を重ねたまま、クスクス笑っている。

「今度は何をするつもり?」

ちょっと驚いたような感じでウェンディは訊いた。でも、まだ興奮状態は続いている様子。

あたしは素早く態勢を入れ替えて、今度はあたしが上になった。

ウェンディはお尻をベッドの端にして仰向けになっている。あたしのおちんちんはまだ彼女の中、広げた脚の間、びちゃびちゃになっていた。

「まだ、ウェンディは完全にイッテないでしょ?」

[2017/02/09] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

願い事には注意して (18) 

「んんんッ! むむむッ!……」

あたしに舌を吸われて、ウェンディがうめき声をあげた。ウェンディはウェンディで、両手を下に伸ばして、あたしの胸をぎゅっと握った。

最初は貪りあうような激しいキスをしてたけど、だんだんと優しい穏やかなキスに変わっていった。むしろ、ふたりとも、キスよりカラダを触りあうことの方に興味が移っていった。ふたりとも、両手で互いの身体をまさぐりあう。

ウェンディの手は柔らかかったけど、でも、しっかりあたしの乳房を握ってた。その握った手の指で、乳首を弾かれ、あたしは思わず、ああんとヨガリ声をあげた。

ウェンディは、あたしの胸をいじりながらも、絶え間なくあそこをあたしの股間へと叩きつけていて、あたしのおちんちんをどんどん奥へと入れていく。

敏感な乳首を指で摘まれ、全身に電流が走る。激しく股間を攻められ、どっちがどっちを貫いているのか分からなくなる。犯してるのに、犯されている感じ。あたしは、どんどんと絶頂へと追い立てられていった。

ウェンディはしばらくそんな攻撃を続けていたけど、ようやく、少し攻撃の手を緩めてくれた。少しカラダを離し、両腕を後ろに突いて身体を起こし、あたしのことを見おろしている。

[2016/07/19] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

願い事には注意して (17) 


ウェンディも快感に圧倒されているように見えた。

あたしは今はすっかり仰向けになっている。それにウェンディも背中を反らせていた。そして、その姿勢で、彼女はできる限りの強さで腰をあたしのおちんちんへと突き降ろし始めた。

あたしは両手を伸ばして、ウェンディの左右の乳房を握った。正直、彼女の胸にこういうことをするのを想像したことはあったけれど、実際は、そんな想像での一番イヤラシイ白日夢よりもずっと気持ち良かった。両手の指が彼女の柔肌に食い込む感触。手のひらに固く勃起した乳首が当たる感触。

「ねえ、気持ちいい?」 とウェンディが訊いた。

「ええ、すごく感じる」 かすれ声で答えた。

するとウェンディはさらに強く腰を打ちおろし、あそこの奥まであたしのおちんちんを取り込んだ。

「ああぁぁぁっ!」

思わず、ヨガリ声が出てしまう。

気づくと、彼女の乳房があたしの顔のすぐ前に来ていた。何センチも離れていない。

あたしは口を開いた。するとウェンディは優しく片方の胸を突き出して、あたしの口の中に乳首を滑り込ませた。

固く勃起しているのに、同時にとても柔らかい。それを口に含んで、優しく吸った。

「うううぅぅぅっ……!」

ウェンディはあたしに吸われて、低いうなり声を上げた。

あたしは彼女の乳首を吸うリズムに合わせて、腰を突き上げ始めた。突き上げると同時に、ちゅーっと乳首を吸う。

「アッ、ああっ! イヤッ!」

ウェンディは甲高い悲鳴をあげて喜んだ。そして、さらにいっそう強く腰を打ちおろし始めた。彼女の股間があたしの下腹部に強く当たり続ける。

もう信じられないほど強烈な感覚。いろんな意味で、2人とも激しく動き続けた。あたしも、完全に自制心を失っていた。後のことなんてどうでもいい、今だけ気持ち良ければいいの!

空いている方の手で、ウェンディのもう一方の乳房をぎゅっと握って、乳首を強くつねり上げた。

ウェンディは、きゅーっと背中を反らせて、それに合わせて股間をあたしに押しつけた。それから身体を揺らし始めた。どんどん、どんどん激しく動き始める。あたしも、その動きのリズムに合わせて、彼女の乳首を強く吸って、もう一方の乳首を強く引っぱった。

音が聞こえる。ふたりがつながってるところから、ぴちゃぴちゃとした音。あたしの睾丸がウェンディのお尻の頬を叩いている音だった。湿っぽい音も混じってる。

あたしのあそこの濡れた音? 違う! ウェンディから出てる滴があたしの肉茎を伝って、ぴちゃぴちゃ音を立ててる!

こんなことって正気とは思えないほどエッチ! そんなふうに思っていたら、ウェンディがあたしの頭の後ろに手を伸ばして、髪の毛を握った。そして、あたしの頭を引っぱって、あたしの顔を彼女の胸から離した。彼女の乳首が、本当に「ポン!」と音を立ててあたしの口から離れた。思わず顔を上げ、ウェンディの瞳を見た。強く吸われていたための苦痛と快楽が入り混じったような表情をしていた。

うーん、たまらない! ウェンディ、とても綺麗よ! すごくいい顔をしてるわ!

でも、ウェンディはすっかり貪欲になっていた。激しくあたしに身体を打ちおろしながら、口を大きく開けて、あたしに覆いかぶさって、またキスしてきた。

舌を尖らせて、あたしの口の奥へと挿しこんでくる。あたしは片手で彼女の乳房を揉みながら、彼女の舌を吸った。あたしのおちんちんを吸ってた、あの舌を吸って、口の中に引っぱり込み、ドロッとした彼女の唾液を飲んでいく。

[2016/06/17] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

願い事には注意して (16) 

ウェンディは両手をあたしの脚の両脇に突いたまま、ゆっくりと這いあがってきた。そして、左右の膝をあたしの脚の左右の外側に突いた。つまり、あたしの脚のところに四つん這いになって覆いかぶさっている形。お尻を向こう側の壁の方に向け、高く掲げてる。完璧な丸みの素敵なお尻。

乳房が張りを保ったまま、あたしの向こうずねの上5センチくらいのところに垂れている。そして、目はあたしの目をしっかり見つめてる。

その姿勢のまま、また這い上がってきた。彼女の肉体が、あたしの身体の近くを動いてるのは感じられるけど、実際はまだ、どこにも触れていない。

彼女の右の膝があたしの右の太腿のそばに来た。そして左の膝も右の太腿のそばに。そして、ピッタリとふたりの肌が触れた。彼女の柔らかい膝のあたりの肌があたしの太腿の肌に触れる。

そして今度は彼女の両手が触れてきた。あたしの胴体の側面をスーッと撫で上げてきて、脇の下に着た。そして、そのまま身体を下げてくる。それと同時にお尻をいっそう高く掲げた。猫が背伸びをするような身体の動き。それから流れるような動きで、ウェンディは滑るようにあたしの身体に身体を押しつけてきた。

最初は、彼女の胸があたしの太腿の付け根に触れるのを感じた。乳首だけが触れるような、本当にライトな接触。

次に彼女の身体全体が這い上がってくるのを感じた。彼女の乳房の谷間のところをあたしのおちんちんに押し付けてくるのを感じる。思わず、「ああーん」と声を上げてしまった。

ウェンディはそのまま前のめりになって、すぐに彼女のおっぱいがあたしのおっぱいに押しつけられるのを感じた。そこで彼女は動きを止めた。

ウェンディのおっぱいがあたしのおっぱいの上に載っている。重量感と熱がたまらない。乳首が固く立っていて、あたしの乳房の肌に食い込んでるし、あたしの固くなった乳首も彼女の乳房に食い込んでる。

そして、彼女の顔があたしのすぐ前に来てる。ぷっくり膨らんだ唇がとても素敵で綺麗。しかも、その唇にはあたしが出した精液の滴がついていて、糸を引いて垂れそうになっている。

ウェンディは注意深く、再び両膝を前に動かした。そして腰を上げ、そこで動きを止めた。彼女のあそこが熱を帯びてるのが感じられる。まだ触れていないけど、熱が放射されてあたしの下半身を照らしてる。彼女のあそこはあたしのおちんちんの上、3センチも離れていない。すごく近くて、その湿り気が感じられるほど。でもウェンディはそのまま腰を沈めてはこなかった。あたしはこんなに入れたい気持ちになっているのに、それに、彼女もあそこに入れてほしくて飢えているはずなのに、彼女はそうさせてくれなかった。

その代わりウェンディは前のめりになって、唇をあたしの唇に押しつけてきた。あたしは、これにちょっと驚いてしまった。どうして驚いたか分からないけど、驚いたのは事実。

そして、キス。彼女のキスにあたしはとろけていくような気持ちだった。ウェンディの唇はとても柔らかくて、まるで、あたしの唇をあやすためだけにできてるように感じられた。

彼女の顔面にも唇にもあたしの白濁がついていて、それがあたしの顔にも塗りつけられたけど、この、ほとんど天使のように美しいキスをされていて、全然気にならない。

心臓がドキドキ高鳴っていた。自然と身体が反ってくる。何だか、とても……彼女にキスされてることが、とても正しいことのように感じられてくる。

それに何より気持ちがいいの。どうしても声が出てしまいそう。

あたしは口を開いた。そして、ああーんと小さく、泣くようなよがり声を上げた。それと同時に、ウェンディも口を開いた。

ウェンディが、あたしが出した白濁を飲み下していなかったのは、たぶん、あたしも知っていたはずなんだけど、でも、その時に起きたことの心構えはできていなかった。

あたし自身の精液とウェンディの唾液が混じった生温かいものが、どろりと彼女の口から出てきたのだった。ああーんとヨガリ声を上げたのと同時に、どろりと流しこまれた。

あたしの出したちょっと塩辛い精液。それとウェンディの甘い唾液。それが混ざって、何と言っていいか分からない。

それを流しこまれて、あたしはさらに大きなヨガリ声を上げた。うがいをする時のように、喉のところでゴロゴロと鳴る。

その混じったものを、口の中に溜めこんで味を確かめたかったけど、お腹の中に入れてしまいたいという気持ちの方が上回った。ごくりと喉を鳴らして飲みこんだ。温かいものが喉を下っていく感覚。それに、こんな下品でイヤラシイことをしてるという感覚。そのふたつに全身が包まれる感じだった。

ウェンディは口に溜めていたものをあたしに飲ませた後、再び、あたしにキスをした。今度は前よりも情熱的に。

彼女の舌があたしの口に入ってくる。そして、あたしの舌や歯、歯茎の裏から頬の内側まで探ってきた。

彼女の舌を捕えたかったけど、そうしなかった。それよりも、彼女にされるがままになっていたかった。あたしに好きなことをしてほしいと。

ウェンディはあたしの口の中に残っていたあたしの精液や彼女自身の唾液をチューっと吸って、ごくりと音を立てて飲んだ。そうしながらも、あたしの口の中を舌で軽く叩くような動きを続け、ぴちゃぴちゃ、くちゃくちゃとリズミカルにイヤラシイ音を立てていた。そのリズムにあたしの方も反応し始め、あたしも彼女の誘うような温かい口の中に舌を挿し入れた。ウェンディの口の味がどんな味なのか確かめるために。それに、彼女がしてくれてることのお返しをしてあげるために。そうやってくちゃくちゃ音を立てながらキスを続けた。

そして、ようやくウェンディはキスを解いた。そしてあたしを見おろした。

「私、これまで、エッチした人は何十人もいるの」 ほとんど驚いているような口調だった。「……でも、こんな気持ちになったことは初めてよ、ラリッサ。してほしいの。お願い、私をヤッテ!」

ウェンディの言葉のひとつひとつに背筋がぞくぞくした。

「お願い……。私のあそこに、あなたのおちんちんを突っ込んで。できるだけ激しく。あたしを犯して。さっき、あなたをイカセてあげたでしょう? だから、今度は私を助けて。どうしてもヤッテほしいの!」

おねだりするような声であたしの耳元に囁きかけてくる。その瞬間、まさに彼女が言ったことをしようかと思った。だって、ウェンディと同じくらいあたしもそうしたかったから。でも、あたしは別の道を進むことにした。

「してあげてもいいかも……」 

あたしは落ちついた声で言った。腰を突き上げたけど、それほど高くは突き上げなかった。おちんちんの先が彼女のびしょ濡れになってる陰唇に触れた。その途端に、「うーん……!」と彼女は声を上げた。でも、あたしは突き上げるのはそこまでにした。

その気になればウェンディは、そのまま腰を沈めれば、挿入していたと思う。でも、彼女もこのゲームを気に入ったようだった。

ウェンディはあたしに微笑みかけながら、腰を回転させ始めた。あたしのおちんちんは、彼女のあそこの唇に擦りつけるようにされながら、ぐるぐる回されていた。でも、中には入らない。

「ラリッサ! ああ、ひどい人!」 あたしのおちんちんでクリトリスを擦りながら、彼女は喘ぎながら、そう言った。「ああ、どうすればいいの? 教えて? どうすれば入れてくれるの? 欲しいもの、何でもいいのよ。あなたに上げるから。だから、入れて、お願い!」

あたしは何も考えていなかったと思う。ただ口から言葉が出ていた。

「ウェンディ、あなたの魂が欲しいわ」

そう小さな声で言い、同時に、おちんちんで彼女のクリトリスを強く突いた。

「ああっ! ああーん、ラリッサ……。あなたのものよ!」

その言葉を聞くと同時に、あたしは両手を出し、ウェンディの見事な腰をがっちりと掴んで、あたしのおちんちんへとぐいっと引き寄せた。

「す、すごい!」

彼女を引き寄せながら、思わず、唸り声が出ていた。ウェンディの濡れた口が信じられないほど気持ちいいと思ったけど、それも、彼女の濡れたあそこに比べたら、全然、比較にならなかった。

文字通り、あたしの勃起を吸いこんで離そうとしない感じ。暖かいと同時に柔らかい。ねっとりと濡れていて、心が安らぐ感じ。

自分のあそこを自慰でいじって感じる気持ちよさは知ってるけど、でも、ウェンディのあそこにおちんちんを入れる方が、もっと気持ちいいように思えた。


[2016/03/31] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

願い事には注意して (15) 


ベッド脇にたったウェンディは、あたしを見おろしながら、舌を出して唇を拭いた。すごく誘惑的な感じで。彼女の舌には、まだあたしの出した白濁がついていて、そこから、たらーっと白い糸を引いて垂れた。

あたしはそれを見て、思わず「ああ、何てエッチな!」ってうめき声を出して、下唇を噛んだ。気づくと、また乳首が固くなっている。ついさっき、あんなに激しくいったばかりなのに、あたしの身体、まだ全然、満足していないのねって分かる。

ウェンディは、自分がしたイヤラシイ行為であたしが興奮したのに気づいたみたい。両手でドレスの裾を掴んだ。そして、素早く、信じられないほど巧みにドレスを捲り上げ、頭から脱ぎ、それを床に放り投げた。涎れやら精液やらで汚れたドレス。

今、ウェンディはほとんど全裸に近い姿であたしのベッドのそばに立っている。小さなピンク色のパンティは履いていた。濡れているのが見えた。そのパンティはソング・パンティ(参考)だった。着てたドレスがちょっとキツメだったから、パンティ・ラインが出るのを嫌ってソングを履いていたんだと思う。ともかく、彼女がいま身にまとってるのは、そのパンティひとつだけ。

本当にモデルみたいなカラダをしている。見事な曲線美。

小さな足先からふくらはぎを経て、滑らかに脚を登り、そして腰のところで大きく花開くように幅広になる。そこから、ウエストにかけてキュッと細くなって、胸のちょっと下のところまで細いまま。そして豊かな乳房へと続く。お腹は平らで、ウエストの細さと乳房の豊かさを完璧に補っている。

それにしてもウェンディの乳房と言ったら! どう表現してよいか分からない。世界で一番美しい乳房だと言えると思う。あたしの新しい乳房も美しいけど、でも、これは魂を売って得たモノ。彼女のは自然に得たモノ。

大きな滴のような凸形。豊かに丸みを帯びたふもとのところから、緩やかなカーブを描いて乳首に向かい、ツンと立った先端に至る。乳首は可愛いくちゅっちゅっとキスした跡のような印象。でも乳首はちょっと長く、乳輪は25セント玉くらいの大きさ。

ウェンディの美しいカラダを見ていたら、口の中がカラカラになってきた。こっちに来て、あたしのそばに来てって手招きしたかったけど、身体が動かなかった。その圧倒的な美しさに、身体が固まってしまって、ただ見つめることしかできない。以前だったら、そんな状態になったら、自分がおバカに見えてるんじゃないかって気にしたところだけど、今はそんな心配はしていなかった。それ程、彼女の裸体に魅せられていたんだと思う。

ウェンディの方も、あたしに誘われる必要がなかったみたい。彼女は、あたしが純粋に欲情している表情を浮かべているのを見て、左右の手の指をパンティの腰バンドに引っかけて、するりと降ろしたのだった。

パンティを脱ぐとき、ウェンディは腰のところを曲げて、前屈みになった。光沢のあるパンティの生地と彼女の滑らかな太腿の肌のマッチングにゾクゾクする。前屈みになった時、髪が滝のように流れ落ちるのを見たし、左右の乳房が垂れるのも見た。でも、そういう姿勢になっても、彼女の乳房の張りは全然変わらない。

ウェンディは、脱ぎ終わると元通りに立ち上がった。文字通りの素っ裸で立っている。あたしは即座に彼女のあそこに目を向けた。

ウェンディのおっぱいについては、それまでも何度も素敵と言ってきたけど、彼女のアソコについては考えたこともなかったし、彼女のアソコに特に興味を持ったことなど、それまでの人生で一度もなかったと自信を持って言える。でも、今は、違ってた。そこを見てみたくて飢えているといった衝動があって、もう、ほとんど動物的と言っていいような! これって、あたしの心が男に近づいているということなのかしら? ともかく、あたしは跳ねるように首をもたげ、ベッドの向こうのウェンディを見た。

小さな可愛い秘密の園! 完璧だった。それ以外の言葉が見つからない。ただ見るだけなのに、口の中に涎れが溢れてくる。

そこの周囲の肌は、彼女の身体の他の部分と同じく、つるつるでクリーム色。小さな割れ目は完璧なピンク色で、中央のところがひっそりと顔をのぞかせている。あそこの唇はというと、彼女の顔にある唇と同じ。ぷっくり膨らんで、あたしを歓迎しているように見える。小さなクリトリスはとても固くなっているみたいで、60センチは離れているこの場所からも見ることができた。それに、アソコのところがとても濡れているのが見えた。もっと言えば、期待からか、ポタポタ滴っているように見える。

ウェンディは、しばらくの間、両手を腰に当てて、立ったままでいて、あたしに裸体をじっくりと見せてくれていた。そのウェンディはと言うと、あたしのおちんちんを見つめている。今は興奮してピクピク跳ねているあたしのおちんちん。

いまだに無言のままウェンディは前のめりになってきて、あたしの左右の太腿のそばに手を当てた。とても近くに寄って来てて、ほとんどあたしに触れそうになっているけど、実際は、まだ触っているわけではない。あたしは動かないでいることに決め、彼女にされるがままになることにした。でも、じっとしているだけでも辛くて、意思の力を全部使わなければできないこと。


[2016/03/02] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

願い事には注意して (14) 

また、目を開けた。あたしの脚の間にいるウェンディを見おろした。固く勃起したあたしのおちんちんを咥えて、頭を上下させている。綺麗なブロンドの髪の毛が揺れている。ウェンディは目を閉じていた。鼻から息を吸って荒い呼吸になっているのが聞こえる。

あたしのおちんちんの棒は、今はすっかり濡れていてテカテカ光っていた。それを咥える彼女の厚い唇。しっかり挟んで、出しては入れてを繰り返している。

涎れがウェンディの唇の隅からダラダラと滴っているのが見える。さらに向こうに目を向けると、彼女の胸のところ、サンドレスのトップ越しに固くなった乳首が中からツンと突き出ているのが見えた。

ウェンディは何かにとり憑かれた女の人のように見えた。こんなに興奮しているウェンディを見るのは初めて。

彼女はドレスのスカートを腰のあたりまでめくりあげていた。今は、彼女のピンク色のパンティが見える。生地を通して、あそこの唇の輪郭がはっきりと見えていた。そこが濡れていて、生地に密着してるのも見えた。でも、ウェンディはそこを触っているわけではない。

片手では、あたしのおちんちんの根元をしっかり握っていた。顔を下に沈めてあたしのおちんちんを飲み込むたびに、彼女の唇が根元を握っている手に触れているみたい。

そして、もう片手はと言うと……ああ、すごい!

最初、彼女の手がどこにあるのか分からなかった。でも、急にあそこのタマタマを優しく触られているのに気づいたのだった。

あたしは下唇を噛んで、彼女の手があるところを見ようと、できるだけ横に顔をずらした。

彼女の手は、おちんちんの下のところにあって、柔らかい指であたしのタマタマを優しく撫でていた。さらにその下のあそこの唇のところにも時々、指を動かして、そこの湿り気を使って撫でてくれている。

すっかり気持ちよくって、かなり長い間、このリズミカルな手の動きによる刺激を楽しんでいた。

そうしている間に、ウェンディはタマタマを擦る手に力を入れてきた。それと同時に、指を一本、下の方に動かしてきて、あそこの花びらをいじり始めた。さらに、別の指がお尻の穴にまで近づき、指先の爪でそこを優しく引っ掻いた。こんな刺激、初めて!

でも、すごく気持ちいい。実際、感じてしまって、少し身体が跳ねたと思う。下半身を突き上げる感じで。その結果、おちんちんがウェンディの喉奥を突く感じになってしまった。

それを受けてウェンディは目を開けて、あたしの顔を見上げた。彼女、あたしが何か合図を送ったと思ったに違いない。というのも、あたしのおちんちんを咥えたまま、いたずらっぽく笑ったから。

彼女は両手をあたしの左右の膝がしらへと移動させた。それまではおちんちんの根元あたりを握っていて、飲み込むのをそこで遮っていたけど、今は違う。何も遮るものがなくなったわけで、ウェンディはゆっくりと顔を沈め始めた。彼女の両腕が曲がるのに合わせて、あたしの濡れた肉棒がみるみる彼女の口の中に消えて行く。喉の奥へと入っていくのが分かる。

そして、とうとう、ウェンディが根元まで飲み込んでしまった。あごがあたしのあそこにくっついて、鼻があたしのお腹にくっついているのが見える。

喉の気門でおちんちんが締めつけられているのを感じる。その間もウェンディはあたしを見つめていた。その目がどんどん潤んでくるのが見える。

そうして、今度はゆっくり逆のコースをたどって、口からあたしのおちんちんを出してきた。先端まで戻ると、彼女の唇からドロッとして粘液のような涎れのかたまりが垂れて、あたしの肉茎に沿って滴るのが見えた。

ウェンディはもう一度あたしを見つめ、それから目を閉じた。いやらしい、ズルズルと啜るような音が聞こえた。一度、垂れ落ちたドロッとした涎れの塊が、その啜る音に合わせて、あたしの肉茎を擦り上がってきて、また彼女の口の中に入っていくのを感じる!

「ああっ、うーん……!」

思わず溜息を漏らした。スゴイ感覚。

彼女の唇はあたしのおちんちんの先端をとらえて甘く包んでる。ひくひく言ってるのを押さえこもうとしているみたいに包んで離さない。

それから、イヤラシく唾をたらーっと出して、おちんちんの先端に垂らし、舌先で擦りこむように亀頭をねぶった。その舌先が尖がって、先端のスリットの中を探ってくる。あたしのおちんちんは、ちょっと先走りを分泌してるのか、それを吸いだそうとしている。

もう、たまらないわ! 気が狂いそう!

あたしは両手でシーツを握りしめた。必死になって耐える! だって、だって!

でもあたしの腰はあたしの意思とは別の意思を持っていた。腰が勝手に、ウェンディの舌の動きに合わせて上下に動き始める。

ウェンディは、両手をあたしの両膝に乗せたまま、動きを止めた。あたしにお口を突き上げられるがままになった。

彼女の手の爪があたしの脚の肌に食い込んだ。それは痛いんだけど、でもかえって気持ちいの。ああーッって大きな声を上げていた。

そしてあたしの腰はますます激しく速く突き上げ始めた。あたしの意思とは別の意思が、あたしの下腹部に宿っている!

首を曲げて、自分の股間を見つめた。あたしの逞しいおちんちんがウェンディの口に入っては出てを繰り返している。ほとんど暴力的とさえいえるように激しく突き上げている。でもウェンディは色っぽい顔であたしを見つめていた。その瞳は、「もっと、あたしのお口を犯し続けていいのよ」って、あたしを励ましているように見えた。しかもウェンディの口の中、舌が激しく動いていて、あたしのおちんちんを歓迎してるのが良く分かる。

それにおちんちんを彼女の口に突き上げるときの感覚と言ったら、びっくりするほど気持ちいい。ごめんなさいね、ウェンディ! でも、あなたの喉に突き上げると、喉を詰まらせたあなたが、普通より粘っこいドロッとした濃い唾を出すでしょ? それが気持ちいの。あなたの口の中で唾がぐちゅぐちゅしてて、気持ちいいの! 突き上げると、それが溢れて口の端から垂れてくるのも見てて、興奮してくるの!

もう、あたしは、ほとんど何も考えていなかった。ただ身体が勝手に動いていた。身体の中、何か痛いような、差し迫ったような緊張感が高まってくるのを感じた。多分、あの瞬間が差し迫っているのだと思った。

本当に腰が勝手に動いていて、止められない。ゼイゼイと息切れしてるのは分かってるけど、そんなこと気にならなかった。ウェンディの口に、ますます激しく突き上げながら、あたし自身が、大きなヨガリ声を出しているのが聞こえた。あたしが突き上げてるのに、あたしの口からは、ああーん、ああーんと激しく突かれて悶え泣いているような声を出している。

そして、その時、ウェンディも、あたしのおちんちんを咥えたまま、大きなヨガリ声を上げたのを聞いた。

どういうわけか、彼女のその声を聞いた瞬間、あたしは感極まって、とうとう限界を超えた。

「ああ、もうダメッ!」

大きな声でそう叫んだ。そしてダムが決壊したのを感じた。

腰をもう2回だけ、強く突き上げた後、ベッドへと降ろす。

頭の中がぐるぐる回った。身体が、何か強烈な熱い感覚を放射してる感じ。おちんちんのところを出発点にして、そこから身体全体の神経の隅々にまで放射する。自分自身と外の世界との境界が消えていく。あたし自身が溶けて、調和のとれた宇宙全体に溶けこみ、一体になっていく……。

そして、他の何より、圧迫感からの解放を感じた。身体の中に溜まりこんでいて痛いほど圧迫していたものが、身体の外にどっと溢れ出る感じ。

その瞬間、目を開けた。

そして、あたしのおちんちんから、濃くて太い白い紐が何度も吹き出てるのを見た。とても太い白紐! おちんちんの先端の穴はとても小さいので、その圧力がすごい。尿道をものすごい勢いで駆け上がるのを感じ取れる。その勢いのあまり、バギナとアナルに疼くような痛みすら感じた。なにか、下腹部の筋肉を全部、ギリギリ収縮しているような感じ。
そして、視線を上げて、その紐の着地点を見た。

腰をベッドに降ろしていたので、ウェンディの口がおちんちんから何センチも離れていないところにあった。あたしが放った濃い白濁は、彼女の唇、鼻、さらには目にまで降りかかった。そこからポタポタ落ちて、あたしの太腿あたりに滴る。

ウェンディは、あたしが出すモノの多さにちょっとビックリしてるようで、動けず、固まったままでいた。そのまま、あたしがさらにもう2発ほど噴射するのに任せていて、顔面で受けとめていた。

その直後、ようやく彼女は何が起きたのか気づいたみたいで、急いで、顔を下げ、口であたしのおちんちんの先端を覆った。まだ、あたしは噴射してるのを感じていて、今は、彼女の口の中に直接、撃ち込んでいる。そのウェンディの左右の頬が、あたしが出すモノで、みるみる膨らんでくるのを見た。

でも、その頃までには、オーガズムも引き潮になっていた。とは言え、このオーガズムはこれまでの人生で最高と言えるものだったし、あたしはバージンだから、他の人と経験したのは、これが初めて。

とてもリラックスして満足したあたしは、ベッドに倒れ、仰向けになった。おちんちんの方も、ようやく最後の数滴をウェンディの口の中に出したみたい。その後、彼女の口からするりと抜け出て、冷たい外気に触れるのを感じた。おちんちんが、本当に気が狂っているみたいに敏感になっている。

なんだか身体を伸ばしたい気持ちになり、あたしは仰向けのままベッドを這いあがり、枕を背に大の字になった。おちんちんは、まだ固いまま。ちょっと赤みがかってキラキラ輝いていた。

ウェンディは、ベッド脇の床にひざまずいたままでいた。瞳にいたずらっぽい表情を浮かべてあたしを見ていた。この時の彼女の顔、元々、可愛い顔をしているけど、この時のウェンディの顔ほど、美しいと思ったことはなかった。

あの古典的な「隣に住む女の子」的な顔は変わらないんだけど、今は、その愛らしい顔にふさわしくない淫らさがあって、すごく魅力的。顔面は彼女自身の涎れやらあたしのスペルマで覆われていたし、唇の真中からちょっと白濁を垂れ流しているのに、とても可愛らしく見えてしょうがない。

ウェンディの左右の頬は膨らんだままだった。でも、あたしがそれを見ているのに気づくと、彼女はすぐに、その口に溜まっているものを少し飲み込んだ。すごくセクシーだった。ごくりと音を立てて飲み下す。彼女の喉元が動くのが見えた。あたしが出したものが、こんな可愛いウェンディの喉をすぎて、お腹に入っていくのを想像し、ゾクゾクした。

ウェンディは何も言わなかったけれど、あたしを見る様子からすると、もっとしたがっているみたいな顔をしている。

え? いま終わったばかりなのに? そう思っておちんちんに目を落とした。そしてビックリしてしまう。射精後の虚脱感はすでに消えていて、勃起したままなのだった。実際のところ、一度も柔らかくなっていなかったみたい。ずっと固いままなの?

あたしが自分のおちんちんを見てビックリしてたところをウェンディも見ていた様子で、あたしの心の中を読んだに違いない。彼女は身体を起こして、ベッドのわきに立った。


[2016/03/01] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

願い事には注意して (13) 

ウェンディが動いた時、彼女の香水の香りが漂った。彼女が歩く時、ふくらはぎの筋肉が張る様子や、胸が揺れ動くところが目に入った。

変な感じだった。今と同じ服を着て、同じように動くウェンディの姿は何度も見てきたのに、これまでとは違った印象があったから。ウェンディは綺麗だし、セクシーだとすら思ってきたけど、色欲的な気持ちで見たことは一度もなかった。なのに、今はそんな気持ちで見ている。

あたしは自分の股間に目を落とした。相変わらずおちんちんがヒクヒクしている。コレは、思っているより大きな効果をあたしに与えているかもしれない。もしかして、心までオトコになってしまうの?

あたしは頭を振って、変な思いを振り払い、ウェンディに目を戻した。

ウェンディは、あたしのまん前、ゆっくりと腰を降ろし、ひざまずいた(その時、どうしても、あたしは彼女の胸の谷間が気になってしかたなかった)。そうして、彼女はあたしの膝に両手をあてて、おちんちんに目を向け、それから顔をあげてあたしの目に視線を戻した。

何なの、この状況! この姿勢のウェンディが、信じられないほどセクシーに見える。あたしの気持ちと裏腹に、おちんちんが勝手にピクン、ピクンと跳ねた。ありがたいことに、ウェンディはそれに気づかなかったみたい。いや、気づいても、気づかないフリをしてたのかも。

「ちょっと脚を広げてくれる? よく見えるように」 ウェンディは無邪気な顔をして、そう言った。

すごく興奮してしまい、心臓が喉の奥から飛び出してきそう! 胸が普段より早く上下に波打っているのを感じる。

「……イヤじゃなかったら、の話しよ。ただ、ちょっとよく見てみたいだけなの」

「い、いいわ……」 

返事したけど、ほとんど囁き声だったと思う。言われた通りに、両脚を広げた。ゆっくりと。それから、両腕を後ろにもっていった。ベッドに座ったまま、後ろに両ひじを突いて、身体を支え、半分、仰向けのようになった。大きなおっぱいの向こう、ひざまずいてるウェンディを見る。

ウェンディは、脚を広げると、注意深そうにあたしに近寄ってきた。あたしの脚の間に入ってくる。そして、おちんちんから60センチくらいのところで、止まった。その位置から、頭を右へ、左へと傾けながら、しばらく、あたしのあそこをじっと観察しているような感じだった。

「何だか、すごく……すごく女の子っぽいわ!」 とウェンディが言った。

彼女がアレを見て最初に言った言葉がそれだった。どういうことか分からない。

「どういうこと? それ、おちんちんなのは明らかじゃない?」

ウェンディはくすくす笑って、顔を上げ、あたしを見た。

「ええ、コレ、完璧におちんちんよ。勘違いしないで。でも、これまで人並み以上におちんちんを見てきた人の意見よ。あなたのは、普通のオトコのそれとは違うわ」

そう言われて、あたしもおちんちんに視線を向けた。あたしが見たことがあるペニスは、全部、パソコンの不鮮明で粒子の荒い画像で見たものだけ。ウェンディが本当のことを言ってるのかどうか、あたしには分からなかった。

「どういうふうに違うの?」

「そうねえ、ここらあたりを見てみて」 と彼女は指差した。「まずは、色ね。いろんな要因に寄るけど、男の人のおちんちんは、皆、違った色合いなの。とは言え、だいたい一定の範囲に収まるわ。でも、あなたのはそれから外れている。柔らかいピンク色っぽいでしょ? あなたの唇の色と同じ感じ」

指差されたところに目をやり、ウェンディの言うとおりだと思った。

「多分……」 と言いかけたけど、ウェンディは話しを続けた。

「……それに、陰毛は剃っているのかしら。そこも大きな違い。あなたの肌、つるつるしてる。男は(変態趣味の男を除けば)、そういうことしないから。それに、あなたのおちんちんは対称的なの。それにゴツゴツしてなくて、滑らか。たいていの男のは右か左か、どっちかに傾いてるものだけど、あなたのは、まっすぐになってる。とても素敵よ。あなたが、いつ、これをちゃんと見たのか分からないけど、見たら、絶対、これはおちんちんだけど、女の子についているシロモノだと思うはず」

あたしは顔が火照るのを感じた。多分、あたしを安心させようとしてるだけだろうとは知ってても、彼女にアレの容姿を褒められて、おだてられている感じになった。

「……それに、コレの下にはちゃんと女の子の可愛い花びらも残ってるし」

「あ、ありがとう……」とあたしは、はにかんだ。彼女もにっこり笑っていた。

そして、ウェンディはさらに顔を近づけてきた。おちんちんから何センチも離れていないところまで。

息が苦しくなってきた。どうして気絶しないで済んだかと言うと、ずっとウェンディの顔を見つめていたからだと思う。真剣に観察してる彼女の顔を見つめ続けていた。

裸のあたしの身体の向こうにいる、可愛い彼女の顔。美しい鼻の線。柔らかそうなピンク色の唇……。

一瞬、その唇の間に、新しくできたあたしのおちんちんを入れることが頭によぎった。でも、その時、彼女が手を動かし、あたしは、その想像がどういうことを意味するか考える間もなく、頭を振って、変な妄想を振り払った。

ウェンディはあたしのタマタマの袋を指差していた。

「ねえ、いい?」

触りたいと言っている。あたしはゴクリと生唾を飲み込んだ。どうしたらよいか、全然わからない。でも、身体の奥底では、彼女の手に触れられたら、どんな感じになるか知りたくて、居ても立っても居られない感じになっていた。触って欲しくてたまらない。それが本心。

「ええ、いいわ」 かすれ声になっていた。

「これも……」 とウェンディは手を伸ばした。

彼女の指があたしの睾丸に触れるのを感じた。思わず声が漏れそうになり、目を閉じ、下唇を噛んで耐えた。すごい感覚! おちんちん全体が信じられないほど敏感になってて、ウェンディの手がすごく柔らかく感じる。

目を開けて彼女を見ると、彼女は熱心にあたしの睾丸を観察していた。

「あなたのタマタマ、この小さな、キツキツの袋に入っているのね。つるつる肌の袋。男の場合はしわくちゃ袋が普通だけど、あなたのは違うわ。ものすごく女性的な印象」

「ああ……」 思わず唸っていた。

ウェンディは興味津津のあまり、その時まで、自分が何をしているのか気づいていなかった様子だった。彼女は、あたしのウズラ卵ほどのタマタマを手のひらに乗せて、軽く擦っていたのだった。それにようやく気づいたみたい。

「あ、ごめんなさい。ちょっと興奮しすぎてたかも」

「い、いいのよ……き、気持ちいいから」 あたしは自分を抑えきれなくなっていて、思わず口走った。

「気持ちいいの?」 とウェンディは驚いた様子だった。

「うん、いいっ……」
 
ウェンディはあたしのタマタマに手を添えたままだった。もっと言えば、優しく絞る感じにしている。それを受けて、あたしはベッドの上、身体をくねらせた。

「オーケー……」とウェンディはかすれた声で言った。「あなたが感じてると白状したから、あたしもちょっと白状しちゃうわね。いいでしょ?」 と彼女は意味ありげな表情を見せた。

「ええ……」 

あたしは、また、下唇を噛んだ。興奮のあまり、おちんちんが、文字通り、ビクンビクンと跳ねている。先端から透明な液が溢れてきて、肉棒の尿道の隆起を伝って流れるのを感じた。その液がウェンディの指に触れるのが見える。ああ、もうダメになりそう。

「セクシーな匂いがするわ」

ウェンディがそう言って、顔を赤らめた。そんな彼女の顔を見るのは初めてだった。

彼女、あたしとエッチするつもりなの? そんなことありえないとは分かっている。でも、彼女はとても真剣な顔をしていた。あたしのおちんちんに鼻を近づけ匂いを嗅いでいる。そして、その匂いを気に入っている様子なのだ。あたしは、圧倒されて、黙り込んだ。

「まったく、オトコっぽい感じじゃないわ。男のアレのような、汗っぽくてしょっぱそうな匂いが全然しない。ちょっと、どちらかと言えば、女の人のあそこの匂いに近いわ。でも、それとも違う。何だろう。分からないわ。何か違うもののような……。でも、好きよ、この香り」

ウェンディの肌が火照ってるのが見えた。彼女の手のひらが、あたしが出した液体で濡れてるのを感じた。

あたし、今、こんなに興奮しているけど、彼女も同じくらい興奮しているということ? そんなことがありえるの? 乳首が、おちんちんと同じくらい、カチコチに固くなって勃起している。ウェンディの方はどうなのかしら? サンドレスとブラの下に隠れている彼女の乳首は、どうなっているのかしら?

「嬉しい……気に入ってくれて……嬉しいわ」

自分で出した声だけど、その声が、とても誘惑的で、イヤラシイ感じになっているのを聞いて、我ながらビックリした。ウェンディもそう感じたみたい。この部屋の中、性的な緊張状態がイヤと言うほど高まっていたけど、彼女は、それまで、そのことに気づいていなかったみたいだった。でも、あたしの返事の声を聞いて、突然、彼女も気づいたみたい。今は、ふたりともはっきり気づいている。妖しい雰囲気になっていることを。そして、あたしを見つめる彼女の様子から察するに、ウェンディも、そうなってもいいと思っている様子。

「これまで……これまで、自分でいじったことあった?」

ウェンディは、そう言いながらも、すでに手をタマタマから上へと動かし、あたしのおちんちんの根元の周りを軽く指で握るのを感じた。でも、そのまま、動かそうとしていない。ただ、手をそこに添えたまま、何もしていないように振舞っている。

「いえ……いじったことがあるとは言えないと思う」

これは本当だった。ウェンディは、頷いて、下唇を噛んだ。彼女の手がおちんちんを握りながら、滑るように上がってきた。おちんちんの下部を圧迫してる。やがて、彼女の親指と人差し指の間に挟まれて、あたしのおちんちんの先端部分だけが顔を出した状態になった。ピンク色の頭のところだけが見えている。

ウェンディは、あたしのおちんちんを握ったまま、そこで動きを止めた。

「きっと、気持ちいいと思うわ。女のあそこで感じるオーガズムとおちんちんから感じるオーガズムは同じだと思う?」

「多分……多分、似てるんじゃないかしら?」

あたしは、すでに経験しているので、少なくともその経験から、そういうふうに感じることをちゃんと知っていた。違う快感だけど、同時に、似ているとも言える。

ウェンディは、握りながら、また下へと手を動かし、根元まで行くと、指先でタマタマを撫でた。

「あ、ああぁっ……」

声を出すまいと頑張ったけれど、今回は、思わず、小さなヨガリ声を出してしまった。

「フェラをされるとどんな感じになるんだろうなって思ったことない? コレができてから、そう思ったことない?」

ウェンディは眉を上げながら、そう言った。はっきりとは分からないけれど、まるで……してあげようかと、持ちかけているような感じだった。

この時点では、ふたりとも、まともな思考状態ではなくなっていたと思う。ふたりとも、すべてをカラダに支配されている感じ。カラダが求めるモノにコントロールされている感じ。自然の(というか不自然なことだけど)、自然の摂理に促されているような感じだった。こういうことを口にしたり、こういう行為をすることが、とても当たり前のことのように感じられた。

「そうね、ウェンディに言われるまでは、考えたことがなかったわ」

あたしは嘘をついた。ウェンディはうふふと笑った。その笑い声は、何か、歌を歌っているような声に聞こえた。

笑う彼女の口の中、彼女の舌先が見えた。あの舌におちんちんの先端部分を包まれたら、どんな感じになるんだろう……

「あたしね、フェラはたくさんしてきたの。自分でも分かっているのよ。高校3年の時のあたしは、淫乱女みたいなものだったって。でも、あたしは成績が良かったから、誰も何も言わなかったわ。高校を出た後も、全然、ペースを緩めなかった。ええ、ホントに、山ほどフェラをしてきたし、相手から上手だとも言われてきた。でもね、フェラをする方は充分経験があっても、フェラをされるとどんな感じなのかは全然、分からない。その点、あなたはすごくラッキーだと思うの。大半の女の子が決して感じることができないことを感じることができるかもしれないんだから。いつの日かね」

ウェンディはあいまいな言い方をしていたけど、あたしも彼女も、その時はすっかり過熱状態になっていた。彼女は、指の爪で優しく、ゆっくり、おちんちんを根元から先端まで何度も擦っていた。あたかも、無意識的にそうしているように振舞っていたけど、彼女が何を求めているかは、一目瞭然だった。それをしてと、あたしが頼むのを待っている感じ。普通だったらという言葉がふさわしいか分からないけど、普通のあたしだったらためらうかもしれない。でも、この時は、ナマの欲望ですっかり頭の中がいっぱいになっていた。

「ウェンディは、それ、上手なの?」

ウェンディの指が、おちんちんの先端から滴り出てる濃い粘液を亀頭に塗りつけるようにした。思わず、「ああっ!」と声が漏れた。

「こんな最高のフェラは初めてだって言われたことが、1度ならずあるわ」

そう言って、指先をあたしのおちんちんの先端から離した。そしてあたしの目をじっと見つめながら、その濡れた指をゆっくりと自分の口の中に入れた。そうして、指を口から出して、ゆっくりと舌舐めずりして見せた。

興奮のあまり、目が三白眼になりそう。こんなに興奮したことはない。カラダ全部に電流が走ってる感じ。

「そうねえ、こんな驚くような機会はないのだから、この機会をムダにしてはダメよね?」 と微笑んだ。「それに、初めてしてもらうなら、やっぱり、最高のをしてもらいたいわ」

「ラリッサ、何のことを言っているか分からないわ?」

ウェンディはそう言いながら、前のめりになった。彼女の顔があたしのおちんちんから何センチも離れていない。そこに彼女の熱い息が吹きかかるのを感じた。

「ウェンディ、あたしのおちんちんをしゃぶってくれる?」

思い切ってストレートに言った。彼女は何も言わなかった。両膝を床についたまま、身体を起こし、口を開いた。そして素早く、そして巧みに、頭をあたしの股間に沈めて行く。あたしの大きなおちんちんが、彼女の口の中に少しずつ姿を消していくのが見えた。熱い彼女の口の中に吸い込まれていく。

ウェンディの喉があたしのおちんちんを捉え、締めつけるのを感じた。

「ああ、すごい! ウェンディ!」

自分が白目を剥いているのが分かる。本能的に彼女の頭に両手を添えて、自分に引き寄せていた。呼吸が荒くなっていく。頭の中が空っぽになっていく。

これは、今まで感じたことがある快感とは、まったく違った種類の快感だった。

熱い口に包まれている。おちんちんだけを口に含んでもらっているのに、身体全体が彼女に飲み込まれているような感じがした。

口の中は柔らかくて、ベルベットのような感触。舌先がおちんちんの先端をくるくるとねぶっている。ペニスの下部にも圧力が加えられ、抑えきれない快感に、思わず身体がクネクネしてしまう。


[2015/12/22] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

願い事には注意して (12) 


「ええ、そうなの……つい2週間ほど前に始まったの。元通りに直す手段はあるんだけど、時間がかかることがあって」

あたしは真面目な顔をして説明した。ウェンディは頷いたが、目はまだあたしの勃起を見つめたままだった。

「もし、あなたを変人みたいな気持ちにさせてしまったなら、本当にごめんなさい。でも、とてもショッキングだったから。ショッキングと言うのも、ダメね。悪い意味だわ。何と言うか……驚きだったの……」

ウェンディは本当にすまなそうな顔をしていた。あたしは寛大に振る舞うことにした。そうすることで、彼女に一種の貸しを与えることに。

「いいえ、いいのよ。信じてほしいけど、あたしも始まった時は最初、ショックを受けたんだから。ほんとビックリして……」

そう言って、ふたりとも笑いだした。必要以上に笑ったと思うけど、それによって、部屋の中の緊張感が和らいだ。

ウェンディは、ゆっくりとためらいがちにあたしのそばに来て、ベッドの上、隣に腰を降ろした。

口の中が渇く感じがした。裸でいるときに、他の人とこんなに近くになったことが一度もなかったから。

ウェンディを見てると、知らぬ間におちんちんがヒクヒク言った。すごく均整が取れていて、綺麗なウェンディ。ブロンドの髪の毛も綺麗。これまであたしはずっとウェンディのことを一種の美の見本のように見てきていた。彼女のようになりたいと、称賛してきた。でも、今は、それとはちょっと違う。説明するのが難しいけど……。

「それで、いくつか分かったことがあると思う」 とウェンディが言った。あたしは彼女の方を向き、綺麗な緑色の瞳を覗きこんだ。

「どういうこと?」

「あの、何と言うか、あなた、いつもちょっと人から離れている感じだったでしょ? 他の人たちと付き合うのを嫌っているような。あなたのことを高慢ちきだと思っている人もいるわ。あたしは、あなたは恥ずかしがり屋だとしか思っていなかったけど。でも、考えてみると、あなたは、その病気がいつ発症するかと、ずっと、おどおどしていたのね。そして、とうとう発症してしまったと」

いきなりあたしについての情報を洪水のように聞かされて、頭の中が混乱した。いったいどうして、あたしのことを高慢ちきだなんて思えるの?」

「高慢ちき?」

「分かると思うけど、あなたとても可愛いでしょ? なのに誰にも話しかけないし、男子は無視することに決めているようだったもの」

頭の中がグルグルしていた。これって、おちんちんをつけて歩くことよりも、わけ分からないことかも! 本当に、そんなイメージをあたしは世界にばらまいていたの?

「そんなんじゃ……」 と言いかけた。

「分かってるわ。さっきあたしが言ったように、あなたは、恥ずかしがり屋なだけ。そして、そうなる理由があったんだと分かったの」

ウェンディはそう言って、また、あたしのおちんちんに視線を戻した。あたしは顔を真っ赤にさせた。

「ええ、たぶんそうかも」

ウェンディは、あたしの気持ちを察したのか、ベッドの上、あたしの方を向く形であぐらをかいて座った。あたしは顔を横にし、彼女を見た。

「聞いて。でも、そんなの関係ないわ。このことで頭を悩ます必要なんてないの。他の人がどう思おうが、思わせておけばいいのよ。それを気にする必要はないの」

「だけど……」 本当におどおどした気持ちになっていた。この睾丸がくっついてるので、なおさら。

「ラリッサ、お願いよ、あたしを避けようとするのはやめて。あたしは、あなたのことを助けようとしているの」 ウェンディは優しい声で、そう言ってくれた。にっこり微笑んでくれてもいる。

でも彼女の言葉に、頭が混乱し出す。

「あのね? 時々、他の人が、どうしてあたしがあなたと一緒に住んでるのか訊いてくるのよ。実際、昨日も友だちとそれについて話したし。いつも、『君はアンドレアと仲がいいのに、どうしてラリッサと暮らしているの。ラリッサのことをよく知らないのに』とか言うのよ。そして、あたしはいつも、何かつじつまが合うことを言って答えにするの。でもね、それは、その場しのぎの答えだわ。……あの大学一年の時の歴史101の授業、覚えている?」

何だかウェンディの話しは混乱しているような気がしたけど、一応、返事をした。

「ええ」

「あれの、確か3週目の時だったと思うけど、教授がローマ帝国か何かについて質問したの。そして教授はあなたに当てた。その時のあなた、答えを知らなかったので、トーガとかオルギー(参考)について、何かジョークを言ったのよ。それを聞いて声に出して笑ったのは教授だけだった。でもね、本当のことを言うと、あの時あたしも、あなたのジョークの意味を理解してたのよ。教室の後ろの方で、あたし、笑いをこらえるのに大変だったんだから。でも教室はしーんとしてた。そして、あなたはものすごく恥ずかしそうな感じになってしまった」

ああ、あの最悪の出来事のこと。あたしの黒歴史。完全にはっきりと覚えている。

「それでね、あなたがあのジョークを言った時、あたし思ったの。この娘、頭がいいわ。好きになったかも、って。で、その週の終わりごろ、あたし、あなたに話しかけたわ。あなたはとても優しくて、可愛いって思った。あなたのことをもっと知りたくなった。だけど、あなたはいつもあたしを遠ざけようとしている感じもしたの。でも、最後には一緒に住むことになったわけ。あの時、一緒に住むようになれば、あなたも心を開いてくれると思っていた。でも、あなたは相変わらず……何と言うか、非社会的というか、変わってくれなかった。でも今は理解できる。病気のことで恥ずかしかったからわざとあたしを遠ざけていたのよね?」

「ええ……」

そうは返事したけど、まだ心の中が虚ろな感じだった。あたしは、周りの状況を完全に誤解してたということ? ずっとあたしを「非社会的」にしてたのは誰? あたし自身だったということ?

「でも、ラリッサ? あなたは恥ずかしがる必要はないの。少なくとも、あたしの前では、そうする必要はないの。あたしは、前からずっとあなたと親友になりたかったのよ。親友は、辛い時期に互いに助け合うものでしょ? あたしの親友になって。あたしにあなたを助けさせて!」

ウェンディの言葉のひとつひとつが頭の中でぐるぐる回っていた。親友? ウェンディと親友になる?

「あたしと親友になってくれるの?」

しばらく沈黙した後、ぼそりと言った。彼女がちょっとうつむくのを見た。悲しそうな顔をしている。ウェンディは、あたしが少しも高慢ちきに振る舞っていたわけではないことを、初めて知ったようだった。あたしには、こんな優しいウェンディと親友になる資格なんてないと思う。

「もちろんよ、どうしてあたしたち一緒に暮らしていると思う? あたしたち、すでに親友じゃないの?」

ウェンディは、あたしに、自己嫌悪から抜け出すチャンスをくれている。あいまいなところも、不確かなところもない。明白にチャンスをくれているところなのだ。

「ええ、もちろん」 そう答え、にっこり笑った。目に涙が溢れてくるのを感じた。

「あたし、あなたのこの姿を見れて嬉しいの」

ウェンディのその言葉にショックを受けた。そして、ウェンディは、あたしがショックを受けたのに気づいたようだった。

「ラリッサに恥ずかしい思いをしてほしくて言ってるんじゃないのよ。でも、あたしは、あなたが困ってる姿をあたしに見せてくれて嬉しいの。あなたが困っていても、あたしは絶対、あなたを傷つけたりしないって分かってくれると思うから」

そういうとウェンディは、あたしが裸でいるにもかかわらず、あたしに寄り添ってきて、両腕であたしを包んだ。

ウェンディがあたしの親友になってくれて、こんなふうに抱いてくれている。それを感じて、涙があたしの頬を伝い流れるのを感じた。

ウェンディは、あたしが引っ込み思案で恥ずかしがり屋でい続けた本当の理由は分かっていない。でも、彼女は、そういうあたしの不安感に直接語りかけてくれている。そして……大きなおっぱいをしているのに、大きなおちんちんを勃起させているという、そんな変な姿で素っ裸でいるあたしなのに、優しく抱いて包んでくれている。それを思った瞬間、あたしは、人づきあいの場面で長年いつも感じていた不安感から、すっかり解放されていくのを感じた。これは完璧だと思った。

長い時間、そのままでいた後、ようやくあたしも泣くのをやめ、ウェンディは抱擁を解いた。そして、ふたり、顔を向きあって、ちょっとためらいがちに目を合わせた。思わず、ふたりとも笑いだした。

「ラリッサはどう感じたか分からないけど、でも、あたし、前より気持ちが軽くなった感じよ」

そうウェンディは言った。あたしも、同じように身体から重荷が降りた感じがした。

「ええ、あたしも。本当にありがとう、ウェンディ」

彼女が、孤立状態のあたしに手を差し伸べて、あたしを救ってくれたのを、ふたりとも知っている。だけど、彼女は、「あたしは何もしてないわ」と答えて、いなした。

「でも……本当にあたしにありがとうと言いたい気持ちなら、ちょっとだけ、いい?……ちょっとだけ見せてほしいの……」

ウェンディは、かすれ声の囁き声になって、言葉の最後のあたりを言った。あたしはビックリして目を丸くした。

無意識に自分の股間に目を降ろすと、こんな感きわまった状況で、ぼろぼろ泣いていたあたしだったのに、あそこの部分は、まあだ、力強く勃起したままでいるのが見えた。それに、先端のところには透明のねばねばした液体が出てる。

「えぇっ?」

すっかりビックリして言った。ウェンディが、あたしのコレに近寄りたいと思ったこと自体にビックリ。

「ねえ、いいでしょう! うふふ。事態が逆で、あたしにコレができたら、あなたも見てみたくなるはずよ!」

逆の立場になったら、どうしたいと思うか、正直、あたしには分からなかった。

「痛い思いをさせたりしないから」

ウェンディはじっとあたしの目を見つめている。本当に興味があるらしいのは明らか。

あたしはちょっと考え込んだ。見られたくないのは本当。でも、「イヤ」とも言いたくなかった。たった今、ふたりは心をうち解けあったばかりだもの。ウェンディとの関係を台無しにしたくなかった。

「いいわ……でも、注意してね。それ……敏感なの」

「ヤッター! 超注意するから安心して、約束する!」

ウェンディは、そう言うと、素早くベッドから飛び降りて、身体を反転させ、あたしと対面する形になった。


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